JP4476775B2 - 電動式コントロールバルブおよび冷凍サイクル装置 - Google Patents

電動式コントロールバルブおよび冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

この発明は、電動式コントロールバルブおよび冷凍サイクル装置に関し、特に、冷凍サイクル装置の膨張弁等として用いられる電動式コントロールバルブおよび冷凍サイクル装置に関するものである。
冷凍サイクル装置の膨張弁等として用いられる電動式コントロールバルブとして、雄ねじ部材と雌ねじ部材とのねじ係合による送りねじ機構を含み、送りねじ機構を電動モータによって回転駆動し、送りねじ機構によって回転運動を弁リフト方向の直線運動に変換し、当該直線運動によって弁体を弁リフト方向に移動させて流量制御を行う電動式コントロールバルブが知られている(例えば、特許文献1、2、3)。
冷凍サイクル装置の膨張弁は、断熱膨張作用によって冷媒の減圧を行う絞り弁であるから、膨張弁として用いられる電動式コントロールバルブは、冷媒の流量を完全に遮断する全閉状態を取らないよう設計されているか、又は、全閉状態を取る全閉位置があっても、それは最小流量を設定する弁リフト位置側に設定されている。
このため、従来の電動式コントロールバルブは、比例流量制御を行えるとは言っても、全閉状態と全開状態とをオン・オフ的にとるとなると特別な制御が必要となるので、全閉直前に弁体を全開位置に位置させて大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングを行うことは、容易ではなかった。
また、たとえば、一台の共通室外機に対して複数台の室内機が並列に接続されているようなマルチタイプの空気調和装置や冷凍・冷蔵ショーケース等において、一部の室内機の運転を休止させるような場合には、その室内機の冷媒の流れを完全に止めるべく、電磁開閉弁を膨張弁の高圧側に直列に接続する必要が生じる。
この電磁開閉弁は、膨張弁が機械式のものである場合は勿論必要となるが、全閉位置から全開位置までを弁リフトの可変範囲に含む電動式コントロールバルブを膨張弁として利用する場合にも、電動式コントロールバルブには電磁開閉弁並みの弁閉能力がないので、一部の室内機の運転を休止させる場合のある冷凍・冷蔵ショーケース等においては、電動式コントロールバルブによる膨張弁の高圧側に、電磁開閉弁を設ける必要がある。
しかし、膨張弁の高圧側に電磁開閉弁を新たに設けるとなると、電磁開閉弁の設置スペースと動作用の電力を必要とすることから、昨今の「省スペース」、「省エネルギー」の流れに逆行してしまうことになり、また、電磁開閉弁の開閉動作がその下流側にある膨張弁におけるウォータハンマ現象の発生要因となって、騒音や故障を誘引する原因になりかねない。
特許第2615021号公報 特開2001−271956号公報 特開2003−148643号公報
この発明が解決しようとする課題は、定量的な流量制御を行う電動式コントロールバルブにおいて、比例流量制御に加えて、全閉位置と全開位置の2位置の開閉弁的な弁動作も行え、弁部の異物を排除するセルフクリーニングを容易に行うことができるなど、弁動作の多様化を図ることである。
この発明による電動式コントロールバルブは、雄ねじ部材と雌ねじ部材とのねじ係合による送りねじ機構を含み、前記送りねじ機構を電動モータによって回転駆動し、送りねじ機構によって回転運動を弁リフト方向の直線運動に変換し、当該直線運動によって流量制御弁体を弁リフト方向に移動させる電動式コントロールバルブにおいて、前記流量制御弁体は、弁ハウジングに形成されている弁ポートの実効開口面積を弁リフト方向の移動によって増減することにより定量的な流量制御を行う流量制御部と、前記弁ポートの周りに画定された全閉用の弁座部に着座することにより前記弁ポートを閉じる全閉部とを有し、前記流量制御部は、前記流量制御弁体の弁リフト方向の移動により、最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置とを設定されるとともに、その両弁リフト位置間に定量的な流量制御を行う流量制御域を設定され、前記全閉部は、前記流量制御弁体が前記流量制御域より最大流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁開方向に移動することにより全閉状態になる全閉位置を設定されている。
また、この発明による電動式コントロールバルブは、電動モータと、前記電動モータによって回転駆動され、回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構と、弁ポートを具備した弁ハウジングと、前記送りねじ機構の直線運動によって弁リフト方向に駆動され、前記弁ポートの実効開口面積を増減することにより最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間で定量的な流量制御を行う流量制御弁体と、前記弁ポートの周りに画定された全閉用の弁座部に着座することにより前記弁ポートを閉じる開閉弁体とを有し、前記開閉弁体は、前記流量制御弁体が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では当該流量制御弁体によって前記弁座部より離れた位置に保持されて前記弁座部に着座することを禁止され、前記流量制御弁体が前記流量制御域より最大流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁開方向に移動することにより前記弁座部に着座し得る状態になる。
この発明による電動式コントロールバルブは、更に、前記流量制御弁体が、前記流量制御域より最小流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁リフト方向に移動することにより、前記弁ポートの周りに画定されたもう一つの全閉用の弁座部に着座して全閉状態を成立する。
また、この発明による電動式コントロールバルブは、電動モータと、前記電動モータによって回転駆動され、回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構と、流量制御用弁ポートと全閉用弁座部を画定する全閉用弁ポートとを直列の関係で具備した弁ハウジングと、前記送りねじ機構の直線運動によって弁リフト方向に駆動され、前記流量制御用弁ポートの実効開口面積を増減することにより最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間で定量的な流量制御を行う流量制御弁体と、前記全閉用弁ポートによって画定された前記弁座部に着座することにより当該全閉用弁ポートを閉じる開閉弁体とを有し、前記開閉弁体は、前記流量制御弁体が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では当該流量制御弁体によって前記弁座部より離れた位置に保持されて前記全閉用弁座部に着座することを禁止され、前記流量制御弁体が前記流量制御域より最大流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁開方向に移動することにより前記弁座部に着座し得る状態になる。
この発明による電動式コントロールバルブは、好ましくは、前記開閉弁体は前記弁ポートの前後差圧を前記弁座部に着座する方向に及ぼされる。
この発明による電動式コントロールバルブは、好ましくは、更に、前記弁座部に着座する弁閉方向に前記開閉弁体を付勢するばねを有する。
この発明による冷凍サイクル装置は、一台の共通室外機に対して複数台の室内機が並列に接続されているマルチタイプの冷凍サイクル装置等において、上述の発明による電動式コントロールバルブを膨張弁として冷媒回路中に有する。
この発明による電動式コントロールバルブは、流量制御弁体が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開位置)を超えて弁開方向に移動することにより、全閉状態になる。これにより、この発明による電動式コントロールバルブは、定量的な流量制御を行う比例流量制御弁に加えて、全閉位置と全開位置の2位置の開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能し、弁部の異物を排除するセルフクリーニングを容易に行うことができるなど、弁動作の多様化を図ることができる。
この発明による電動式コントロールバルブの一つの実施形態を、図1を参照して説明する。
この実施形態による電動式コントロールバルブは、カップ状の弁ハウジング10を有する。弁ハウジング10は、弁室11と、弁室11の下底部に開口形成された弁ポート12と、下継手13を接続され弁ポート12を経て弁室11に連通する第1の入出ポート14と、横継手15を接続され弁室11に直接連通する第2の入出ポート16とを有する。
弁室11には流量制御弁体17が配置されている。流量制御弁体17は、下側が小径の切頭円錐形をした流量制御部(ニードル弁部)18を有する。流量制御弁体17には上部フランジ部17Aによって円筒状の弁支持筒体19が固定連結されている。
弁ハウジング10の上部には取付板20によって固定支持部材(雌ねじ部材)21が固定されている。弁支持筒体19は、固定支持部材21に形成されたガイド孔22に軸線方向(上下方向)、つまり弁リフト方向に摺動可能に嵌合し、流量制御弁体17を弁ハウジング10側の固定支持部材21より弁リフト方向に移動可能に支持する役割を果たしている。
この支持構造により、流量制御弁体17は、弁リフト方向への移動によって流量制御部18が弁ポート12に出入可能に進入することにより、弁リフト方向の移動によって弁ポート12の実効開口面積を増減し、最小流量を設定する弁リフト位置(降下位置)と最大流量を設定する弁リフト位置(上昇位置)との間で定量的な流量制御を行う。
図示されている弁リフト位置は、最小流量を設定する弁リフト位置(最小流量設定位置)であり、流量制御部18の大径部18Aが弁ポート12内に入り、大径部18Aの外周面と弁ポート12の内周面との間隙により最小流量を設定する。
この最小流量設定位置より流量制御弁体17が弁リフト方向に上昇移動し、流量制御部18の大径部18Aが弁ポート12より抜け出して流量制御部18の小径部18Bだけが弁ポート12内に位置する弁リフト位置で、小径部18Bの外周面と弁ポート12の内周面との間隙により最大流量を設定する。この弁リフト位置が最大流量(全開流量)を設定する弁リフト位置(最大流量設定位置)である。
弁支持筒体19は、雄ねじ軸23の下フランジ部23Aを、弁支持筒体19の上部円環リップ部19Aと、弁支持筒体19内に配置されて圧縮コイルばね25によって付勢された押圧部材26とで、高滑性ワッシャ24を介してスラスト方向(弁リフト方向)に挟み込み、雄ねじ軸23と相対回転可能に連結され、雄ねじ軸23と共に弁リフト方向に移動する。
雄ねじ軸23は雄ねじ部27を有し、雄ねじ部27は固定支持部材21に形成された雌ねじ部28にねじ係合している。このねじ係合により、雄ねじ軸23は、回転に伴って軸線方向、つまり、弁リフト方向に移動する。
この雄ねじ部27と雌ねじ部28とのねじ係合によって送りねじ機構が構成され、送りねじ機構は、雄ねじ軸23の回転運動を同部材の弁リフト方向に直線運動に変換する。
弁ハウジング10の上部にはステッピングモータ30のキャン状のロータケース31が溶接等によって気密に固定されている。ロータケース31内には、外周面部32Aを多極着磁されたロータ32が回転可能に設けられている。ロータ32には雄ねじ軸23の上端部23Bが固定連結されている。
密閉ロータケース31の外側には、ステータコイルユニット33が差し込み装着されている。ステータコイルユニット33は、詳細を図示されていないが、ステッピングモータ用のものとして、内部に、磁極歯、巻線部、電気配線部を有する周知の気密モールド構造のものである。
ロータケース31内には、ロータケース31の天井部より垂下固定されたガイド支持軸34、ガイド支持軸34の外周部に装着された螺旋ガイド線体35、ガイド支持軸34の上端部に形成された固定ストッパ部36、螺旋ガイド線体35に螺合した可動ストッパ部材37、可動ストッパ部材37と係合してこれを蹴り回すロータ32の突起部38があり、これらによって、弁開あるいは弁閉のストッパが構成されている。
ステッピングモータ30は、ロータ32によって雄ねじ軸23を回転駆動し、回転に伴う雄ねじ軸23の軸線方向移動によって弁支持筒体19と共に流量制御弁体17を弁リフト方向に移動させる。
弁ポート12の外側の下継手13には弁ホルダ41が固定装着されている。弁ホルダ41内には開閉弁体をなすボール弁42が設けられている。ボール弁42は弁ポート12の下継手13側の周りに画定された全閉用の弁座部29に着座することにより弁ポート12を閉じる。
弁ホルダ41の下部連通孔41Aの周りのばね受け部41Bとボール弁42との間には圧縮コイルばね43が設けられている。圧縮コイルばね43は、弁座部29に着座する弁閉方向にボール弁42を付勢している。
ボール弁42は、流量制御弁体17の先端部17Bに当接し、流量制御弁体17が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では、図示されているように、流量制御弁体17によって圧縮コイルばね43のばね力に抗して押し下げられて弁座部29より離れた位置に保持され、弁座部29に着座することを禁止され、弁開状態を保つ。
これに対し、ボール弁42は、流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、弁座部29に着座し得る状態になり、圧縮コイルばね43のばね力によって弁座部29に着座し、弁閉状態、つまり、弁ポート12を遮蔽する全閉状態になる。
この実施形態による電動式コントロールバルブの流量制御特性は、図2に示されているようになる。図2に示されている流量制御特性では、流量制御弁体17の形状によってステッピングモータ30の0パルス側に所定パルス数範囲で最小流量域が設定され、ステッピングモータ30のパルス数の増大に応じて流量制御弁体17が上昇移動することにより、流量が比例的に増大し、あるパルス数で全開流量(最大流量)となる。最小流量を設定する弁リフト位置(降下位置)と最大流量を設定する弁リフト位置(上昇位置)との間が定量的な流量制御を行う流量制御域である。全開流量(最大流量)の状態も、流量制御弁体17の形状によって所定パルス数範囲に亘って保たれる。これが全開域である。
この全開域を超えてステッピングモータ30のパルス数が増大し、最大パルスでボール弁42が圧縮コイルばね43のばね力によって弁座部29に着座し、弁ポート12を遮蔽する全閉状態になる。
この全閉状態時には、流量制御弁体17の先端部17Bは、上昇移動によってボール弁42より離れていてもよく、ボール弁42は圧縮コイルばね43のばね力によって弁座部29に着座して逆止弁的に弁ポート12を遮蔽する。したがって、全閉状態時に、雄ねじ部27と雌ねじ部28とのねじ係合に弁閉スラスト力が作用することがなく、ねじ係合部に大きい荷重が作用することがない。このことは、ねじ係合部の摩耗軽減、噛み込み(ロック)防止に寄与する。
なお、下継手13より横継手15へ流体が流れる場合、弁ポート12の前後差圧がボール弁42に対して弁座部29に着座する方向に作用し、この差圧によってもボール弁42が弁座部29に着座する全閉状態が得られる。この場合には、圧縮コイルばね43を省略することが可能である。
このように、この実施形態による電動式コントロールバルブによれば、ステッピングモータ30による駆動によって流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開域)を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、ボール弁42が弁座部29に着座して全閉状態になるから、定量的な流量制御を行う比例流量御制弁として機能することに加えて、全開側で、全開位置と全閉位置の2位置を取る開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能する。
しかも、ステッピングモータ30によるロータ32の回転を雄ねじ軸23と固定支持部材21との送りねじ機構により直線移動に変換して流量制御弁体17を全開位置と全閉位置との間で移動させる、この実施形態による電動式コントロールバルブの動作は、電磁ソレノイドによるプランジャの直線移動により弁体を全開位置と全閉位置との間で移動させる電磁弁に比べて遅いので、この実施形態による電動式コントロールバルブは徐動電磁開閉弁とも言える働きをする。
また、この実施形態でも、全閉直前に全開状態になるから、大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングの制御を容易に行うことができる。
弁ポート12の完全遮蔽は、開閉弁体がボール弁42であることが有利であるが、開閉弁体は、図3に示されているように、ボール弁42に代えて板状のフラット弁44によって構成することも可能である。
この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を、図4を参照して説明する。なお、図4において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態による電動式コントロールバルブは、弁ハウジング50を有する。弁ハウジング50は、弁室51と、弁室51の上部に開口形成された弁ポート52と、下横継手53を接続され弁室51に直接連通する第1の入出ポート54と、上横継手55を接続され弁ポート52を経て弁室51に連通する第2の入出ポート56とを有する。
流量制御弁体17は、弁ハウジング50に形成されたガイド孔57に軸線方向(上下方向)、つまり弁リフト方向に摺動可能に嵌合し、弁ハウジング10より弁リフト方向に移動可能に支持されている。
流量制御弁体17は、上端部17Cにて雄ねじ軸23の先端部23Cに当接し、雄ねじ軸23の軸線方向移動によって軸線方向(弁リフト方向)に直接駆動される。
弁ハウジング10の上部には雌ねじ部材58が固定装着されており、雌ねじ部材58に形成された雌ねじ部28に雄ねじ軸23の雄ねじ部27がねじ係合し、送りねじ機構が構成されている。この送りねじ機構も、雄ねじ軸23の回転運動を同部材の弁リフト方向に直線運動に変換する。
この実施形態でも、流量制御弁体17は、弁リフト方向の移動によって流量制御部18が弁ポート52に出入可能に進入することにより、前述の実施形態と同様に、弁リフト方向の移動によって弁ポート52の実効開口面積を増減し、最小流量を設定する弁リフト位置(降下位置)と最大流量を設定する弁リフト位置(上昇位置)との間で定量的な流量制御を行う。
弁室51内には開閉弁体をなすボール弁42が設けられている。ボール弁42は弁室51の内周面に摺接するスライドガイドホルダ63に保持されて弁室51内における開閉方向(上下方向)移動を案内され、弁ポート52の弁室51側の周りに画定された全閉用の弁座部59に着座することにより弁ポート52を閉じる。
ボール弁42に係合しているボール弁受け形状のばねリテーナ60と弁ハウジング50に固定されたばねリテーナ61との間に圧縮コイルばね43が設けられており、圧縮コイルばね43は、前述の実施形態と同様に、ボール弁42を弁座部59に着座する弁閉方向に付勢している。
この実施形態でも、ボール弁42は、流量制御弁体17の先端部17Bに当接し、流量制御弁体17が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では、図示されているように、流量制御弁体17によって圧縮コイルばね43のばね力に抗して押し下げられて弁座部59より離れた位置に保持され、弁座部59に着座することを禁止され、弁開状態を保つ。
これに対し、ボール弁42は、流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、弁座部59に着座し得る状態になり、圧縮コイルばね43のばね力によって弁座部59に着座し、弁閉状態、つまり、弁ポート52を遮蔽する全閉状態になる。
この実施形態でも、全閉状態時には、流量制御弁体17の先端部17Bは、上昇移動によってボール弁42より離れていてもよく、ボール弁42は圧縮コイルばね43のばね力によって弁座部59に着座して逆止弁的に弁ポート52を遮蔽する。したがって、全閉状態時に、雄ねじ部27と雌ねじ部28とのねじ係合に弁閉スラスト力が作用することがなく、ねじ係合部に大きい荷重が作用することがない。このことは、ねじ係合部の摩耗軽減、噛み込み(ロック)防止に寄与する。
この実施形態による電動式コントロールバルブでも、ステッピングモータ30による駆動によって流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開域)を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、ボール弁42が弁座部59に着座して全閉状態になるから、定量的な流量制御を行う比例流量御制弁として機能することに加えて、全開側で、全開位置と全閉位置の2位置を取る開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能する。
また、この実施形態でも、全閉直前に全開状態になるから、大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングの制御を容易に行うことができる。
この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を、図5を参照して説明する。なお、図5において、図1、図4に対応する部分は、図1、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、ステッピングモータ30のロータ32と一体の雄ねじ軸23の両軸端23D、23Eが、弁ハウジング50に取り付けられた軸受部材62とロータケース31に取り付けられた軸受部材39によって軸線方向移動を拘束された状態で、回転可能に支持されている。雄ねじ軸23の雄ねじ部27には雌ねじ部材58の雌ねじ部28がねじ係合している。
雌ねじ部材58には弁ハウジング50に形成された貫通孔69に軸線方向(弁リフト方向)に移動可能に嵌合した駆動棒64の上端部64Aが固定連結されている。これにより、雌ねじ部材58は、軸線方向(弁リフト方向)に移動可能で、回り止めされる。なお、駆動棒64は、図では1本しか表されていないが、実際には120度の回転角ピッチで、3本設けられている。ちなみに、駆動棒64の本数、回転角ピッチは、設計次第で、3本、120度以外となってもよい。
駆動棒64は、下端部64Bにてスライドガイドホルダ63に当接し、雌ねじ部材58の弁リフト方向の移動をスライドガイドホルダ63、ボール弁42に伝達する。
これにより、雌ねじ部材58の弁リフト方向の移動が、駆動棒64、スライドガイドホルダ63、ボール弁42を経て流量制御弁体17に伝達される。
この実施形態でも、ボール弁42は、流量制御弁体17が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では、図示されているように、圧縮コイルばね43のばね力に抗して押し下げられて弁座部59より離れた位置に保持され、弁座部59に着座することを禁止され、弁開状態を保ち、流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置を超えて弁開方向に移動(上昇移動)すると、圧縮コイルばね43のばね力によって弁座部59に着座し、弁閉状態、つまり、弁ポート52を遮蔽する全閉状態になる。
この実施形態でも、全閉状態時には、流量制御弁体17の先端部17Bは、上昇移動によってボール弁42より離れていてもよく、ボール弁42は圧縮コイルばね43のばね力によって弁座部59に着座して逆止弁的に弁ポート52を遮蔽する。したがって、全閉状態時に、雄ねじ部27と雌ねじ部28とのねじ係合に弁閉スラスト力が作用することがなく、ねじ係合部に大きい荷重が作用することがない。このことは、ねじ係合部の摩耗軽減、噛み込み(ロック)防止に寄与する。
この実施形態による電動式コントロールバルブでも、ステッピングモータ30による駆動によって流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開域)を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、ボール弁42が弁座部59に着座して全閉状態になるから、定量的な流量制御を行う比例流量御制弁として機能することに加えて、全開側で、全開位置と全閉位置の2位置を取る開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能する。
また、この実施形態でも、全閉直前に全開状態になるから、大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングの制御を容易に行うことができる。
この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を、図6、図7を参照して説明する。なお、図6、図7においても、図1、図4に対応する部分は、図1、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
図6に示されているように、この実施形態では、流量制御弁体17と雄ねじ軸23とが一体部品として構成されている。雄ねじ軸23の上端部23Bには、スプライン軸状部65Aを有するスプライン継手部材65が固定連結されている。
ステッピングモータ30のロータ32にはハブ部材66が固定装着されている。ハブ部材66はガイド支持軸34によって吊り下げ式に回転可能に支持されている。
図7に示されているように、ハブ部材66にはスプライン孔67が形成されており、スプライン孔67にはスプライン継手部材65のスプライン軸状部65Aが軸線方向にスライド可能に係合している。図6に示されているように、ハブ部材66とスプライン継手部材65との間には円錐コイルばね68が取り付けられている。この円錐コイルばね68は、ロータ32のダンピングを減衰させるために設けたものであるが、ロータ32のダンピングの状況次第では省略してもよい。
この構造では、ステッピングモータ30のロータ32の回転が、ハブ部材66のスプライン孔67とスプライン継手部材65のスプライン軸状部65Aとのスプライン係合部を介して雄ねじ軸23に伝達され、雄ねじ軸23が回転駆動される。
ハブ部材66のスプライン孔67とスプライン継手部材65のスプライン軸状部65Aとのスプライン係合部には、図7に示されているように、ロータ回転方向のクリアランスCが設けられている。
これにより、ステッピングモータ30の励磁相の変遷時に、ロータ32が回転方向に振動しても、つまり、ロータ32が微少角による往復回転を繰り返しても、クリアランスCの範囲で、ロータ32だけが回転(空転)し、ロータ32の微少角による往復回転(ダンピング)が雄ねじ軸23に伝わることがない。
この結果、ロータ32の多極着磁の種類、大きさ、重さ、相励磁速度の如何に拘わらず、雄ねじ部27と雌ねじ部28とのねじ係合部の摺動音を音源とする騒音(動作音)が低減する。
このクリアランスCの設定は、図8に示されているように、雄ねじ軸23に取り付けられた一文字部材91のキー部92と、ハブ部材66に形成されたキー溝93との滑りキー係合によって同様に設定することができる。
この実施形態では、下継手13より横継手15へ流体が流れる場合、弁ポート12の前後差圧がボール弁42に対して弁座部29に着座する方向に作用することにより、ボール弁42は、流量制御弁体17の先端部17Bに当接し、流量制御弁体17が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では、図示されているように、流量制御弁体17によって押し下げられて弁座部29より離れた位置に保持され、弁座部29に着座することを禁止され、弁開状態を保つ。
これに対し、ボール弁42は、流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、弁座部29に着座し得る状態になり、ボール弁42に作用する弁ポート12の前後差圧によって弁座部29に着座し、弁閉状態、つまり、弁ポート12を遮蔽する全閉状態になる。
この実施形態では、全閉状態時には、流量制御弁体17の先端部17Bは、上昇移動によってボール弁42より離れていてもよく、ボール弁42は弁ポート12の前後差圧によって弁座部29に着座して逆止弁的に弁ポート12を遮蔽する。したがって、全閉状態時に、雄ねじ部27と雌ねじ部28とのねじ係合に弁閉スラスト力が作用することがなく、ねじ係合部に大きい荷重が作用することがない。このことは、ねじ係合部の摩耗軽減、噛み込み(ロック)防止に寄与する。
この実施形態による電動式コントロールバルブでも、ステッピングモータ30による駆動によって流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開域)を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、ボール弁42が弁座部29に着座して全閉状態になるから、定量的な流量制御を行う比例流量制御弁として機能することに加えて、全開側で、全開位置と全閉位置の2位置を取る開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能する。
また、この実施形態でも、全閉直前に全開状態になるから、大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングの制御を容易に行うことができる。
なお、この実施形態では、弁座部29の周囲がボール弁42を受け入れるテーパ孔形状になっているが、弁座部29の周囲は、図9に示されているようなフラット形状のものでもよい。また、図6の弁座部29の位置を、弁ポート12の周縁でなくその周囲のフラット形状部29aや、さらにその周囲のテーパ面部29bに設定してもよい。
この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を、図10を参照して説明する。なお、図10において、図1、図6に対応する部分は、図1、図6に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、ステッピングモータ30と雄ねじ軸23との間に、遊星歯車式減速装置70が組み込まれている。遊星歯車式減速装置70は、固定配置のリングギア71と、ロータ32と一体構造のロータ軸94に固定されたサンギア72と、軸74によってキャリア73より回転可能に支持され、リングギア71とサンギア72とに噛合するプラネタリピニオン75とを有する。
キャリア73にはスプライン孔67が形成されており、スプライン孔67にスプライン継手部材65のスプライン軸状部65Aが、クリアランス付きで、軸線方向にスライド可能に係合している。
この実施形態では、ステッピングモータ30の回転が遊星歯車式減速装置70によって減速されて雄ねじ軸23に伝達される。
また、遊星歯車式減速装置70には、固定側のストッパ部材77とプラネタリピニオン75に形成された可動側のストッパ部78とによる全閉設定あるいは全開設定のストッパ機構が組み込まれている。
なお、このストッパ機構についての詳細な説明が必要ならば、本願出願人と同一の出願人による特願2004−269280号の明細書、図面を参照されたい。
また、この実施形態では、ブロック形状の開閉弁体81が設けられている。開閉弁体81は、その外周面から径方向に突設されて下継手13の内周面に摺接するガイド羽根82に案内されて、下継手13内を弁リフト方向に移動し、弁座部29に着座することにより、弁ポート12を閉じる。
この実施形態では、下継手13より横継手15へ流体が流れる場合、弁ポート12の前後差圧が開閉弁体81に対して弁座部29に着座する方向に作用することにより、開閉弁体81は流量制御弁体17の先端部17Bに当接し、流量制御弁体17が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では、図示されているように、流量制御弁体17によって押し下げられて弁座部29より離れた位置に保持され、弁座部29に着座することを禁止され、弁開状態を保つ。
これに対し、開閉弁体81は、流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、弁座部29に着座し得る状態になり、開閉弁体81に作用する弁ポート12の前後差圧によって弁座部29に着座し、弁閉状態、つまり、弁ポート12を遮蔽する全閉状態になる。
この実施形態では、全閉状態時には、流量制御弁体17の先端部17Bは、上昇移動によって開閉弁体81より離れていてもよく、開閉弁体81は弁ポート12の前後差圧によって弁座部29に着座して逆止弁的に弁ポート12を遮蔽する。したがって、全閉状態時に、雄ねじ部27と雌ねじ部28とのねじ係合に弁閉スラスト力が作用することがなく、ねじ係合部に大きい荷重が作用することがない。このことは、ねじ係合部の摩耗軽減、噛み込み(ロック)防止に寄与する。
この実施形態による電動式コントロールバルブでも、ステッピングモータ30による駆動によって流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開域)を超えて弁開方向に移動(上昇移動)することにより、開閉弁体81が弁座部29に着座して全閉状態になるから、定量的な流量制御を行う比例流量制御弁として機能することに加えて、全開側で、全開位置と全閉位置の2位置を取る開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能する。
また、この実施形態でも、全閉直前に全開状態になるから、大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングの制御を容易に行うことができる。
この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を、図11を参照して説明する。なお、図11において、図1、図10に対応する部分は、図1、図10に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、流量制御用弁ポートである弁ポート12と直列の関係で、下継手13内に全閉用弁座部84を画定する全閉用弁ポート部材83が固定装着されている。
開閉弁体81は、弁ポート12と全閉用弁座部84との間にあって流量制御弁体17の先端頸部17Dと係合している。流量制御弁体17の流量制御部(ニードル弁部)18は図1等に示されている実施形態とは反対に、上側が小径の切頭円錐形をしている。
流量制御弁体17が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では、開閉弁体81は、図示されているように、流量制御弁体17によって持ち上げられて全閉用弁座部84より離れた位置に保持され、全閉用弁座部84に着座することを禁止され、弁開状態を保つ。
これに対し、開閉弁体81は、流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置を超えて弁開方向に移動(降下移動)することにより、全閉用弁座部84に着座し得る状態になり、開閉弁体81に作用する全閉用弁ポート部材83の前後差圧(横継手15より下継手13へ流体が流れる場合の差圧)によって全閉用弁座部84に着座し、弁閉状態、つまり、全閉用弁ポート部材83を遮蔽する全閉状態になる。
したがって、この実施形態による電動式コントロールバルブでも、ステッピングモータ30による駆動によって流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開域)を超えて弁開方向に移動(降下移動)することにより、開閉弁体81が全閉用弁座部84に着座して全閉状態になるから、定量的な流量制御を行う比例流量制御弁として機能することに加えて、全開側で、全開位置と全閉位置の2位置を取る開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能する。
また、この実施形態でも、全閉直前に全開状態になるから、大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングの制御を容易に行うことができる。
この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を、図12を参照して説明する。なお、図12において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、流量制御弁体17は、弁ポート12の実効開口面積を弁リフト方向の移動によって増減することにより定量的な流量制御を行う流量制御部18と、弁ポート12の弁室11側の周りに画定された全閉用の弁座部29に着座することにより弁ポート12を閉じる全閉部としてのパッキング部材85を有する。
流量制御弁体17の流量制御部18が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では、パッキング部材85は、弁座部29より離れた位置にあって弁開状態を保つ。
これに対し、流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置を超えて弁リフト方向に移動(降下移動)すると、パッキング部材85が弁座部29に着座し、弁ポート12を遮蔽する全閉状態になる。
したがって、この実施形態による電動式コントロールバルブでも、ステッピングモータ30による駆動によって流量制御弁体17が流量制御域より最大流量を設定する弁リフト位置(全開域)を超えて弁開方向に移動(降下移動)することにより、パッキング部材85が弁座部29に着座して全閉状態になるから、定量的な流量制御を行う比例流量制御弁として機能することに加えて、全開側で、全開位置と全閉位置の2位置を取る開閉弁的な弁動作も行い、全閉位置と全開位置の2位置の電磁開閉弁としても機能する。
また、この実施形態でも、全閉直前に全開状態になるから、大流量流によって弁部の異物を排除するセルフクリーニングの制御を容易に行うことができる。
この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を、図13を参照して説明する。なお、図13において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、最降下位置にて流量制御弁体17の流量制御部18の大径部18Aが弁ポート12に形成されたもう一つの全閉用の弁座部86に着座する構成になっている。
これにより、この実施形態では、流量制御域より最小流量を設定する弁リフト位置を超えて弁閉方向に移動(降下移動)することによっても、流量制御弁体17の流量制御部18の大径部18Aが弁座部86に着座することにより、全閉状態になる。この場合の制御特性は、図14に示されているようになる。
次に、この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を、図15を参照して説明する。
この実施形態による冷凍サイクル装置は、マルチタイプシステムのものであり、一つの共通室外機100と、共通室外機100に対して互いに並列に接続された複数台の室内機110とを有する。
共通室外機100には、圧縮機101と、四方弁102と、室外熱交換器103と、室外機膨張弁104とが設けられている。
室内機110には、室内熱交換器111と、各室内熱交換器111毎の室内機膨張弁112とが設けられている。
この冷凍サイクル装置は、空気調和装置や冷凍・冷蔵庫等で使用される。空気調和装置での使用では、実線矢印が冷房時の冷媒流れであり、破線矢印が暖房時の冷媒流れである。
室外機膨張弁104、室内機膨張弁112としては、上述したこの発明による電動式コントロールバルブが用いられる。
マルチタイプシステムでは、冷房運転時のサーモオフ(運転休止)の室内機110については、その室内機110の室内機膨張弁112を全閉状態にすることにより、サーモオフ(運転休止)で、ファン停止の室内機110を冷媒が流れることが完全に禁止される。
これにより、ファン停止の室内機110を冷媒が漏れ流れることにより、室内熱交換器111や配管が過冷却されることがなく、結露や結露水の凍結が回避される。さらに、弁閉動作は徐動であり、電磁開閉弁のような急激な弁閉、弁開動作とは異なるので、ウォータハンマの発生防止にも効果がある。
この発明による電動式コントロールバルブの一つの実施形態を示す断面図である。 この実施形態による電動式コントロールバルブの制御特性を示すグラフである。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 図6の線A−Aに沿った断面図である。 図6の線A−Aに沿った他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 この発明による電動式コントロールバルブの他の実施形態を示す断面図である。 他の実施形態による電動式コントロールバルブの制御特性を示すグラフである。 この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を示す冷媒回路図である。
符号の説明
10、50 弁ハウジング
11、51 弁室
12、52 弁ポート
13 下継手
14、54 第1の入出ポート
15 横継手
16、56 第2の入出ポート
17 流量制御弁
18 流量制御
19 弁支持筒体
20 取付板
21 固定支持部材(雌ねじ部材)
22、57 ガイド孔
23 雄ねじ軸
24 高滑性ワッシャ
25 圧縮コイルばね
26 押圧部材
27 雄ねじ部
28 雌ねじ部
29、59 弁座部
30 ステッピングモータ
31 ロータケース
32 ロータ
33 ステータコイルユニット
34 ガイド支持軸
35 螺旋ガイド線体
36 固定ストッパ部
37 可動ストッパ部材
38 突起部
39、62 軸受部材
41 弁ホルダ
42 ボール弁
43 圧縮コイルばね
44 フラット弁
53 下横継手
55 上横継手
58 雌ねじ部材
60、61 ばねリテーナ
63 スライドガイドホルダ
64 駆動棒
65 スプライン継手部材
66 ハブ部材
67 スプライン孔
68 円錐コイルばね
69 貫通孔
70 遊星歯車式減速装置
71 リングギア
72 サンギア
73 キャリア
74 軸
75 プラネタリピニオン
77 ストッパ部材
78 ストッパ部
81 開閉弁体
82 ガイド羽根
83 全閉用弁ポート部材
84 全閉用弁座部
85 パッキング部材(全閉部)
86 弁座部
91 一文字部材
92 キー部
93 キー溝
94 ロータ軸
100 共通室外機
101 圧縮機
102 四方弁
103 室外熱交換器
104 室外機膨張弁
110 室内機
111 室内熱交換器
112 室内機膨張弁

Claims (8)

  1. 雄ねじ部材と雌ねじ部材とのねじ係合による送りねじ機構を含み、前記送りねじ機構を電動モータによって回転駆動し、送りねじ機構によって回転運動を弁リフト方向の直線運動に変換し、当該直線運動によって流量制御弁体を弁リフト方向に移動させる電動式コントロールバルブにおいて、
    前記流量制御弁体は、弁ハウジングに形成されている弁ポートの実効開口面積を弁リフト方向の移動によって増減することにより定量的な流量制御を行う流量制御部と、前記弁ポートの周りに画定された全閉用の弁座部に着座することにより前記弁ポートを閉じる全閉部とを有し、
    前記流量制御部は、前記流量制御弁体の弁リフト方向の移動により、最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置とを設定されるとともに、その両弁リフト位置間に定量的な流量制御を行う流量制御域を設定され
    前記全閉部は、前記流量制御弁体が前記流量制御域より最大流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁開方向に移動することにより全閉状態になる全閉位置を設定されている電動式コントロールバルブ。
  2. 電動モータと、
    前記電動モータによって回転駆動され、回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構と、
    弁ポートを具備した弁ハウジングと、
    前記送りねじ機構の直線運動によって弁リフト方向に駆動され、前記弁ポートの実効開口面積を増減することにより最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間で定量的な流量制御を行う流量制御弁体と、
    前記弁ポートの周りに画定された全閉用の弁座部に着座することにより前記弁ポートを閉じる開閉弁体とを有し、
    前記開閉弁体は、前記流量制御弁体が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では当該流量制御弁体によって前記弁座部より離れた位置に保持されて前記弁座部に着座することを禁止され、前記流量制御弁体が前記流量制御域より最大流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁開方向に移動することにより前記弁座部に着座し得る状態になる電動式コントロールバルブ。
  3. 前記流量制御弁体は、前記流量制御域より最小流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁リフト方向に移動することにより、前記弁ポートの周りに画定されたもう一つの全閉用の弁座部に着座して全閉状態を成立する請求項2記載の電動式コントロールバルブ。
  4. 電動モータと、
    前記電動モータによって回転駆動され、回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構と、
    流量制御用弁ポートと全閉用弁座部を画定する全閉用弁ポートとを直列の関係で具備した弁ハウジングと、
    前記送りねじ機構の直線運動によって弁リフト方向に駆動され、前記流量制御用弁ポートの実効開口面積を増減することにより最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間で定量的な流量制御を行う流量制御弁体と、
    前記全閉用弁ポートによって画定された前記弁座部に着座することにより当該全閉用弁ポートを閉じる開閉弁体とを有し、
    前記開閉弁体は、前記流量制御弁体が最小流量を設定する弁リフト位置と最大流量を設定する弁リフト位置との間の流量制御域にある状態では当該流量制御弁体によって前記弁座部より離れた位置に保持されて前記全閉用弁座部に着座することを禁止され、前記流量制御弁体が前記流量制御域より最大流量を設定する前記弁リフト位置を超えて弁開方向に移動することにより前記弁座部に着座し得る状態になる電動式コントロールバルブ。
  5. 前記開閉弁体は前記弁ポートの前後差圧を前記弁座部に着座する方向に及ぼされる請求項2〜4の何れか1項記載の電動式コントロールバルブ。
  6. 前記弁座部に着座する弁閉方向に前記開閉弁体を付勢するばねを有する請求項2〜5の何れか1項記載の電動式コントロールバルブ。
  7. 請求項1〜6の何れか1項記載の電動式コントロールバルブを膨張弁として冷媒回路中に有する冷凍サイクル装置。
  8. 前記冷凍サイクル装置は、一台の共通室外機に対して複数台の室内機が並列に接続されているマルチタイプの冷凍サイクル装置である請求項7記載の冷凍サイクル装置。
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