JP2017144387A - ドレン中和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドレン水の漏れを確実に防止したドレン中和装置を提供するものである。【解決手段】バーナ２の燃焼後の燃焼排ガスが露点以下になることで発生するドレン水を、予め中和剤２４が充填されたドレン中和槽１０を流通させることで中和するもので、前記ドレン中和槽１０には、上面にドレン水の流入口１１が設けられ、該流入口１１を中心に流入口１１に連通する第１貯室１２と、この第１貯室１２とは下方の連通口１３のみで連通する第２貯室１４とを第１区画１５で区画して左右に形成し、流入口１１と第１貯室１２との間には、下方の開口１６のみで第１貯室１２と連通するように補助区画１７で区画された受入室１８が形成され、更に第１貯室１２には第１仕切１９と第２仕切２０によって開口１６と連通口１３とを結ぶ蛇行路２１を形成したものである。【選択図】図４
Description
この発明は、ドレン中和槽の不純物による詰まりを確実に防止することが出来るドレン中和装置に関するものである。
従来よりこの種のドレン中和装置では、潜熱回収型の燃焼装置内に予め組み込まれて出荷されるものであった。（例えば、特許文献１参照。）
ところでこの従来のものでは、燃焼装置を生産工場から各地へ配送する等の輸送時に、器具が横積みされた場合には、図６及び図７の正常姿勢から図８及び図９に示すように、仕切りがない第１貯室１００内に中和剤１０１が入り込み、そして、輸送時の振動で遂には第１貯室１００内が中和剤１０１で満杯状態となり、これを器具を正常の姿勢に戻して設置した場合、満杯状態となった第１貯室１００内の中和剤１０１によって、補助区画１０２下方の開口１０３が閉塞されることで、ドレン水中に含まれている不純物が開口１０３部分に溜まって該開口１０３が詰まり、ドレン水の流入が妨げられることによって、ドレン水がドレン中和槽１０４がら漏れ出すと言う課題を有するものであった。
この発明はこの点に着目し上記課題を解決する為に、特にその構成を、バーナの燃焼後の燃焼排ガスが露点以下になることで発生するドレン水を、予め中和剤が充填されたドレン中和槽を流通させることで中和するものに於いて、前記ドレン中和槽には、上面にドレン水の流入口が設けられ、該流入口を中心に流入口に連通する第１貯室と、この第１貯室とは下方の連通口のみで連通する第２貯室とを第１区画で区画して左右に形成し、流入口と第１貯室との間には、下方の開口のみで第１貯室と連通するように補助区画で区画された受入室が形成され、更に第１貯室には第１仕切と第２仕切によって開口と連通口とを結ぶ蛇行路を形成したものである。
以上のようにこの発明によれば、器具を横積みして輸送した場合でも、第１貯室内には第１仕切と第２仕切とで蛇行路が形成されているので、第１貯室内に移動した中和剤の移動が抑制されて、開口が中和剤で閉塞されることは確実に阻止され、開口にドレン水中の不純物が詰まることがなく、ドレン中和槽からのドレン水の漏れもなく常に安心して良好な中和処理を行うことが出来るものである。
次にこの発明の一実施形態のドレン中和装置を装着した潜熱回収型給湯機について図面に基づいて説明する。
１は屋内設置タイプの器具本体、２は石油等を燃料とし下向きに火炎を発生する燃焼部であるバーナ、３はバーナ２に燃焼用の空気を供給する送風機、４はバーナ２の下方に備えられた燃焼室、５は燃焼室４内に設けられバーナ２の燃焼に伴い発生する燃焼排ガスの顕熱を回収するフィンチューブ式の熱交換器で構成された熱交換部としての一次熱交換部である。
１は屋内設置タイプの器具本体、２は石油等を燃料とし下向きに火炎を発生する燃焼部であるバーナ、３はバーナ２に燃焼用の空気を供給する送風機、４はバーナ２の下方に備えられた燃焼室、５は燃焼室４内に設けられバーナ２の燃焼に伴い発生する燃焼排ガスの顕熱を回収するフィンチューブ式の熱交換器で構成された熱交換部としての一次熱交換部である。
６は燃焼室４の下流側に配置され、燃焼室４の底部に一端を連通し、バーナ２で発生する燃焼排ガスの排出に伴う騒音を低減させる消音装置で、この消音装置６の他端は、ステンレス製の箱体で形成された熱交換部としての二次熱交換部７と排気ダクト８を介して連通しており、二次熱交換部７は潜熱を回収する熱交換器で構成され、消音装置６を通過した燃焼排ガスが露点以下になるまで熱交換させてドレン水が生成される。また、９は二次熱交換部７を通過した燃焼排ガスを器具本体１の外部に排出させる排気通路である。
１０は二次熱交換部７と連通し二次熱交換部７で生成されたドレン水を一旦貯留するドレン中和槽で、このドレン中和槽１０には上面中央に二次熱交換部７と連通しドレン水が流入する流入口１１が設けられ、該流入口１１を中心に流入口１１に連通する第１貯室１２と、この第１貯室１２とは下方の連通口１３のみで連通する第２貯室１４とを第１区画１５で区画して左右に形成し、流入口１１と第１貯室１２との間には、下方のスリット状の開口１６のみで第１貯室１２と連通するように補助区画１７で区画された受入室１８が形成され、更に第１貯室１２には前面側から背面側に突出した第１仕切１９と、逆に背面側から前面側に突出した第２仕切２０によって開口１６と連通口１３とを結ぶ蛇行路２１を形成したものである。
更にドレン中和槽１０の第２貯室１４には、側壁上部に中和処理後のドレン水を排水する流出口２２が形成され、底部には水抜き栓２３が又上面には炭酸カルシウムからなる中和剤２４を充填する為の投入口２５がそれぞれ形成され、中央部にはくの字状の第２区画２６が形成されているものである。
２７は給水管、２８は出湯管、２９は給水管２７から分岐した給水バイパス管、３０は出湯管２８からの湯と給水バイパス管２９からの水とを混合し、その混合比を可変できる混合弁、３１は混合弁３０で混合された湯を給湯栓（図示せず）に給湯するための給湯管、３２は給水管２７に設けられ給水温度を検出する給水温度センサ、３３は給水管２７に設けられ流量を検出する流量センサ、３４は給湯管３１に設けられ給湯温度を検出する給湯温度センサである。
次にこの一実施形態の作動について説明する。
今適宜箇所の給湯栓が開栓されて給湯が開始されると、この水の流れを流量センサ３３が検知し、バーナ２の燃焼を開始させる最低作動流量以上の流量になると、制御部（図示せず）は燃焼要求ありと判断し、バーナ２の燃焼を電磁ポンプ（図示せず）や点火器（図示せず）を駆動して開始させる。この燃焼により発生した燃焼排ガスは一次熱交換部５に流入し、一次熱交換部５で給水と熱交換し、一次熱交換部５を通過した燃焼排ガスは、消音装置６にて下向きから上向きにＵターンされ、排気ダクト８を介して二次熱交換部７に上向きに流入し、二次熱交換部７内に流入してくる給水と熱交換し、二次熱交換部７を通過した後、排気通路９から外部へ排出されるものである。
今適宜箇所の給湯栓が開栓されて給湯が開始されると、この水の流れを流量センサ３３が検知し、バーナ２の燃焼を開始させる最低作動流量以上の流量になると、制御部（図示せず）は燃焼要求ありと判断し、バーナ２の燃焼を電磁ポンプ（図示せず）や点火器（図示せず）を駆動して開始させる。この燃焼により発生した燃焼排ガスは一次熱交換部５に流入し、一次熱交換部５で給水と熱交換し、一次熱交換部５を通過した燃焼排ガスは、消音装置６にて下向きから上向きにＵターンされ、排気ダクト８を介して二次熱交換部７に上向きに流入し、二次熱交換部７内に流入してくる給水と熱交換し、二次熱交換部７を通過した後、排気通路９から外部へ排出されるものである。
この二次熱交換部７で温度上昇した温水は一次熱交換部５に流入し、ここでバーナ２の燃焼で発生した燃焼排ガスとの熱交換で更に加熱されて、給湯として給湯栓から出湯されるものであり、この時、制御部は給湯温度センサ３４の検出する温度からユーザが設定した給湯設定温度になるようにバーナ２の燃焼量や混合弁３０の開度の調節するものである。
又一次熱交換部５及び二次熱交換部７で給水と燃焼排ガスが熱交換され、露点以下になることにより生成されたドレン水は、二次熱交換部７から流入口１１を介してドレン中和槽１０に貯留され、ドレン中和槽１０内に充填された中和剤２４により中和処理された後、流出口２２を介して器具本体１外へ排出されるものである。
次に前記のような器具が正常姿勢での設置状態では、図４に示すように、ドレン中和槽１０内の中和剤２４は、第２貯室１４内が満杯状態で第１貯室１２内は、下方の連通口１３から逆に入ってきた中和剤２４が第１仕切１９を越えて蛇行路２１の下方まで充填された状態が、器具の出荷時の状態でもある。
そして、この正常姿勢から器具を横積みして輸送した場合、ドレン中和槽１０１は図５に示す状態となるが、第１貯室１２内の中和剤２４は、輸送時の振動でも第２仕切２０に邪魔され蛇行路２１の上方へは移動出来ないので、従来のように、受入室１８の開口１６が中和剤２４で閉塞されることで、開口１６がドレン水の不純物で詰まり水漏れの原因になってしまうことを確実に防止することが出来、長期に渡って安心して良好な中和処理を得ることが出来るものである。
２ バーナ
５ 一次熱交換部
７ 二次熱交換部
１０ ドレン中和槽
１１ 流入口
１２ 第１貯室
１３ 連通口
１４ 第２貯室
１５ 第１区画
１６ 開口
１７ 補助区画
１８ 受入室
１９ 第１仕切
２０ 第２仕切
２１ 蛇行路
２４ 中和剤
５ 一次熱交換部
７ 二次熱交換部
１０ ドレン中和槽
１１ 流入口
１２ 第１貯室
１３ 連通口
１４ 第２貯室
１５ 第１区画
１６ 開口
１７ 補助区画
１８ 受入室
１９ 第１仕切
２０ 第２仕切
２１ 蛇行路
２４ 中和剤
Claims (1)
- バーナの燃焼後の燃焼排ガスが露点以下になることで発生するドレン水を、予め中和剤が充填されたドレン中和槽を流通させることで中和するものに於いて、前記ドレン中和槽には、上面にドレン水の流入口が設けられ、該流入口を中心に流入口に連通する第１貯室と、この第１貯室とは下方の連通口のみで連通する第２貯室とを第１区画で区画して左右に形成し、流入口と第１貯室との間には、下方の開口のみで第１貯室と連通するように補助区画で区画された受入室が形成され、更に第１貯室には第１仕切と第２仕切によって開口と連通口とを結ぶ蛇行路を形成した事を特徴とするドレン中和装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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|---|---|---|---|---|
| JP2006130422A (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-25 | Noritz Corp | 凝縮水中和器およびこれを備えた給湯装置 |
| JP2006250415A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Noritz Corp | 凝縮水中和器およびこれを備えた給湯装置 |
| JP2009000603A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Noritz Corp | 中和装置、燃焼装置、並びに、給湯装置 |
| JP2011047589A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Noritz Corp | 中和タンク |
| JP2011163569A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Corona Corp | 潜熱回収型給湯機 |
| US20130269915A1 (en) * | 2012-04-17 | 2013-10-17 | Kiturami Boiler Co., Ltd. | Trap apparatus for condensate water and drain apparatus for condensate water installed on the same |
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- 2016-02-17 JP JP2016028193A patent/JP6559593B2/ja active Active
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| JP6559593B2 (ja) | 2019-08-14 |
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