JP5311115B2 - 暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、床暖房等に使用される暖房装置に関するものである。
温水暖房装置を使用した暖房システムが開発されている。
温水暖房装置を使用した暖房システムは、燃焼装置を内蔵した暖房装置と、床暖房装置やファンコンベクタ等の暖房端末とが組み合わされて構成される暖房システムである。
上記した暖房システムに採用される暖房装置は、熱媒貯留槽と、燃焼装置とポンプを備えるものであり、熱媒往き口と、熱媒戻り口とを有している。そして燃焼装置で熱媒貯留槽内の水(熱媒液)を昇温し、ポンプで加圧して熱媒往き口から吐出する。
温水暖房装置を使用した暖房システムは、前記した温水暖房装置と各暖房端末とを配管接続して循環回路を構成したものである。
即ち温水暖房装置の熱媒往き口と熱媒戻り口とを床暖房装置等の熱交換器の出入り口に接続し、熱媒貯留槽と暖房端末との間で環状の循環回路を形成させる。そしてポンプで循環回路内に温水(熱媒液)を循環させて熱を暖房端末に移動し、室内を暖房する。
温水暖房装置を使用した暖房システムは、工場で温水暖房装置と暖房端末を製造し、これを使用場所に輸送し、使用場所において温水暖房装置と暖房端末とを配管接続する。そのため工場から出荷される段階では、温水暖房装置内にも暖房端末内にも水は無く、使用場所において暖房システム内に水を注入する必要がある。なお多くの場合、注入する水には不凍液が混合される。
また暖房システム内に水を注入する場合、システム内の全ての管路内を水で満たさなければならず、管路内に空気が残存することは許されない。しかしながらシステム内の全ての管路内を水で満たす作業は、手間の掛かる作業であり、注水作業の自動化が望まれていた。
暖房システム内に水を注入する方策としては、特許文献1に開示された方策が知られている。
特開平6−109264号公報
ところで熱媒貯留槽を備えた温水暖房装置では、機器内で発生した気体を分離するための気液分離タンクを設ける場合がある。そこで本発明者らは、気液分離タンクから暖房システム内に水を注入する方策を検討した。
即ち気液分離タンクには水位センサーを設ける場合がある。この水位センサーは、本来温水暖房装置が空焚き状態になることを防ぐために設けられるものである。即ち温水暖房装置内には常に一定量の水が存在しなければならない。そこで気液分離タンク内に水位センサーを設け、温水暖房装置内に水が存在するか否かを監視する。
本出願人らは、この水位センサーを注水の際に利用することとした。具体的には別途に注水ユニット60(図20)を試作し、注水ユニット60のポンプを前記した水位センサーの水位に応じてオンオフさせることとした。
具体的に説明すると次の通りである。
注水ユニット60は、図20に示すように水タンク61と注水ポンプ62および注水ホース63によって構成されるものである。
そして水タンク61に不凍液を混合した水を満たし、気液分離タンク100に注水ホース63を差し込む。より具体的には、ラジエターキャップ19を外し、その開口に注水ホース63を差し込む。
注水ユニット60は温水暖房装置側から信号を受けて注水ポンプ62を動作させる。より具体的には、注水ポンプ62は気液分離タンク100内の水位センサー26の信号に応じてオンオフされ、水位センサー26が一定の水位を検知すると注水ポンプ62が停止し、一定の水位を割ると注水ポンプ62が再起動する。
そしてこの状態で温水暖房装置内の循環ポンプを起動し、暖房システムに水を吸収させる。
温水暖房装置内の循環ポンプを運転することによって気液分離タンク100内の水位が下がるが、その際には注水ポンプ62が再起動し、気液分離タンク100内に注水して水を補給する。
しかしながら、上記した方策によると、注水ポンプ62が頻繁に起動・停止を繰り返す状況に陥る場合があった。そのため注水作業に予定外の時間を要する場合があった。
この原因を調査したところ、気液分離タンク100に注水ホース63から注水する際に、注水ホース63から吐出した水が水位センサー26にかかり、気液分離タンク100内に水が無いにもかかわらず、水が存在すると誤検知してしまうためであった。
そこで本発明は、上記した原因を解消し、暖房システムに対する注水作業を円滑に実施することができる暖房装置の開発を課題とするものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、熱媒液を加熱する熱源機と、熱媒液を暖房端末に送るポンプとを備え、一又は二以上の暖房端末を接続可能であって暖房端末と共に熱媒液の循環回路を構成する暖房装置において、循環回路に連通するタンクを有し、当該タンクには暖房端末及び暖房装置内に熱媒液を注入するための注入開口と、水位センサーとが設けられ、前記注入開口と水位センサーとの間に第一遮蔽部材が設けられており、さらに、タンクには天面壁があり、前記注入開口は天面壁に設けられ、天面壁と第一遮蔽部材との間にホースが挿入可能な空隙があり、前記空隙は前記注入開口側から斜め下方向に向いていることを特徴とする暖房装置である。
本発明の暖房装置では、注入開口と水位センサーとの間に第一遮蔽部材が設けられている。そのため注入開口から水を注入する際に水が直接水位センサーにかからない。そのため水位センサーが誤検知することがなく、注水作業が中断することがなく、注水作業が予定通りに進む。
また、本発明の暖房装置では、天面壁と第一遮蔽部材との間にホースが挿入可能な空隙がある。本発明の燃焼装置では、前記した空隙に注水ホースを挿入して暖房システム内に注水を行うことができる。そのため本発明の暖房装置では、注水ホースの姿勢が安定し、水が水位センサーにかからない。
請求項2に記載の発明は、第一遮蔽部材は板状であり、注入開口側から下向きに傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の暖房装置である。
本発明で採用する第一遮蔽部材は板状であり、注入開口側から下向きに傾斜している。そのため注入開口側から注入された水は、傾斜に沿って流れ、水位センサーを迂回する。そのため水位センサーが誤検知することがなく、注水作業が中断することがなく、注水作業が予定通りに進む。
請求項に記載の発明は、タンクは気液分離タンクであり、循環回路の位置よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の暖房装置である。
本発明では、タンクが気液分離タンクであり、暖房システム内で発生した気体を分離する機能を併せ持つ。
請求項に記載の発明は、タンクには、暖房端末から戻された熱媒体が導入される戻り熱媒導入口が設けられ、戻り熱媒導入口と水位センサーとの間に第二遮蔽部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置である。
本発明では、タンクに暖房端末から戻された熱媒体が導入される戻り熱媒導入口が設けられている。ここで戻り熱媒導入口から勢い良く熱媒体が噴出すると、水位センサーに熱媒体がかかる事態が予想され、水位センサーが誤動作する懸念が生じる。
そこで本発明では、戻り熱媒導入口と水位センサーとの間に第二遮蔽部材を設け、水位センサーに熱媒体がかかることを防止した。
請求項に記載の燃焼装置では、タンクには、暖房端末から戻された熱媒体が導入される戻り熱媒導入口が設けられ、熱媒液を貯留する熱媒貯留槽を有し、熱媒貯留槽と熱媒貯留タンクとの間が配管接続されていて熱媒貯留槽内の熱媒液がタンクに導入され、戻り熱媒導入口から導入された低温の熱媒液と熱媒貯留槽から導入された高温の熱媒液がタンク内で混合されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置である。
本発明は、暖房装置内における配管構成例を示すものであり、本発明の実用化に寄与するものである。
請求項に記載の発明は、高温の熱媒液が要求される高温使用暖房端末と、低温の熱媒液が要求される低温使用暖房端末に接続可能であって高温使用暖房端末及び低温使用暖房端末を含む熱媒液の循環回路を構成する暖房装置であり、
熱媒液貯留槽と、高温の熱媒液を吐出する高温往き口と、比較的温度の低い熱媒液を吐出する低温往き口と、暖房端末から熱媒体を戻す熱媒戻り口とを有し、高温往き口は熱媒液貯留槽に接続され、タンクは熱媒戻り口と熱媒液貯留槽に接続され、ポンプは吸い込み側がタンクに接続され、ポンプの吐出側が分流されて一方が熱媒液貯留槽に接続され、他方が低温往き口に接続されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置である。
本発明についても暖房装置内における配管構成例を示すものであり、本発明の実用化に寄与するものである。
請求項に記載の発明は、暖房端末及び暖房装置内に自動的に熱媒液を注入する自動注液機能を備え、自動注液の際には水位センサーが検知する水位に基づいて注入開口から熱媒液が導入されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置である。
本発明によると、暖房システム内への注水を自動的に行うことができる。
本発明の暖房装置は、暖房システムに対する注水作業を円滑に実施することができる効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の温水暖房装置を採用した暖房システムの作動原理図である。
本実施形態の暖房システム1は、図1に示すように温水暖房装置2を中心とするものであり、温水暖房装置2に二つの高温使用暖房端末3,5と、一つの低温使用暖房端末6が接続されたものである。
温水暖房装置2は、図1の一点鎖線で囲まれた部分であり、貯湯型温水器10と、湯水(熱媒液)を暖房端末に送るポンプ11と、気液分離タンク12とを備えている。
貯湯型温水器10は、上部にバーナ(熱源機)14が設けられ、下部に熱媒液貯留タンク(熱媒貯留槽)18が設けられたものであり、熱媒液貯留タンク18にバーナ14の燃焼ガスが通過する管20が貫通するものである。
バーナ14は、公知の気化式バーナであり、送風機21と気化器22を備える。バーナ14は灯油を燃料とし、これを気化器22で気化すると共に送風機21から送風される空気と混合して炎孔から噴射し、火炎を発生されるものである。なお本発明は気化式のバーナに限定されるものではなく、燃料噴霧式のバーナでもよく、ガスを燃料とするバーナであってもよい。
本実施形態で採用する貯湯型温水器10は、熱媒液貯留タンク18の管20にバーナ(熱源機)14の燃焼ガスを通過させ、熱媒液貯留タンク18内の水(熱媒液)を加熱するものである。
気液分離タンク12は、少なくとも熱媒液貯留タンク(熱媒貯留槽)18や後記する循環回路よりも高い位置に設けられた半密閉型のタンクであり、ラジエターキャップ19の部位を介して膨張タンク25と接続されている。また気液分離タンク12内には水位センサー26が設けられている。水位センサー26にはカバーとなる第一遮蔽部材81が被せられている。
以下、気液分離タンク12について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態で採用する気液分離タンクの斜視図である。図3は、図2の気液分離タンクを時計回りに90度回転した見た斜視図である。図4は、図2の気液分離タンクを図3の姿勢からさらに90度回転した見た斜視図である。図5は、図2の気液分離タンクの本体部の内部の遮蔽形成部材の展開図である。図6は、図3の気液分離タンクの本体部の内部を透視した透視斜視図である。図7は、図2の気液分離タンクの本体部を図2のA方向から透視した透視斜視図である。図8は、図2のB−B断面図である。図9は、図6のA−A断面図である。図10は、注水時における図6のA−A断面図である。
気液分離タンク12は、大きく本体部65と皿部66によって構成されている。本体部65と皿部66とはいずれも銅によって作られており、蝋付け溶接によって一体化されている。
皿部66は本体部65に設けられたものであり、こぼれ出た水を受ける受け皿であって底の部分に排水管64が取り付けられている。
また皿部66の中央部分には、注入開口67が設けられている。注入開口67は、皿部の底面が短筒状に立ち上げられて形成されている。そして当該短筒状部68に呼吸管70が設けられている。呼吸管70及び排水管64の他端側は、図1の様に膨張タンク25と接続されている。
注入開口67にはラジエターキャップ19が装着されている。
本体部65は、円筒形の容器である。本体部65の天面壁59は、図7の様に球面形状である。一方本体部65の底側は、平坦状である。
本体部65の、天面壁59には開口があり、当該開口は前記した皿部66の注入開口67に連通している。
本体部65には上記した注入開口67以外に、4か所に管が接続されている。即ち本体部65の底部には、排出管74が接続されている。排出管74は、後記する様にポンプ11に接続され、本体部65内の水を吸引するための管である。
本体部65の側面69の一方側には、熱媒戻り管71が設けられ、戻り熱媒導入口73が形成されている。熱媒戻り管71は、図6、図7の様に本体部65の周壁75を貫通して本体部65の内部に突出している
また本体部65の側面であって、熱媒戻り管71に対向する側の位置には、センサー取り付け管76が設けられ、当該センサー取り付け管76に水位センサー26が挿入されている。水位センサー26は、静電容量の変化によって水の存在を検知するものであり、棒状である。水位センサー26の検知部は、本体部65の内部に突出する。
またセンサー取り付け管76の上部には、高温熱媒導入管77が設けられている。高温熱媒導入管77は、後記する様に熱媒液貯留タンク18に接続される。
本体部65の内部には、遮蔽形成部材80が設けられている。遮蔽形成部材80は、第一遮蔽部材81と第二遮蔽部材82とが一定的に設けられたものである。
即ち遮蔽形成部材80は、図5に示すように、一枚の銅板を所定形状に打ち抜いた後に曲げ加工して作られたものであり、隔壁状の第二遮蔽部材82と、片屋根状の第一遮蔽部材81によって構成されている。
第二遮蔽部材82は、本体部65の中央に垂直方向に立設される隔壁であり、本体部65の内部を図7の様に熱媒戻り管71側内室83と、水位センサー26側内室85とに仕切っている。なお高温熱媒導入管77及び排出管74は、水位センサー26と同じ水位センサー側内室85に開口し、熱媒戻り管71だけが熱媒戻り管71側内室83にある。
第二遮蔽部材82には、開口84が2個設けられており、当該開口84によって熱媒戻り管側内室83と、水位センサー側内室85とが連通する。開口84の位置は、本体部65の底部を離れた位置である。
第二遮蔽部材82の下端は、本体部65の底部に至っている。
一方、第二遮蔽部材82の上部側は、本体部65の内部の天面壁59に沿った円弧状である。ただし第一遮蔽部材81を曲げ加工によって製作している関係上、第二遮蔽部材82の上部の一部が第一遮蔽部材81側に折り曲げられている。そのため第二遮蔽部材82の上円弧形状は、一部(30度程度)の部分が欠けた形状をしている。
本実施形態において、第二遮蔽部材82の上部側を円弧形状にしたのは、本体部65の上部側において、熱媒戻り管側内室83から水位センサー側内室85に水が吹き込まない様に配慮したためである。
本実施形態では、第二遮蔽部材82の上部側は、本体部65の内部の天面壁59に沿った円弧状であるから、本体部65の上部側においては熱媒戻り管側内室83と水位センサー側内室85との連通部分の面積が極めて少ない。そのため熱媒戻り管側内室83から水位センサー側内室85に水が吹き込みにくい。
なお製作の都合上、本体部65の天面壁59と第二遮蔽部材82の上部側とを蝋付け溶接することは困難であり、両者の間は液密状態ではない。
第一遮蔽部材81は、図5,図6の様に、水平平板部87と傾斜部88を有している。水平平板部87は、第二遮蔽部材82の上端側の折り曲げ部90で第二遮蔽部材82と繋がっている。水平平板部87の外郭部91は、円弧状であり、本体部65の胴部の内面形状に添う形をしている。そして水平平板部87の外郭部91は、本体部65の胴部の内面に蝋付け溶接されている。
水平平板部87は、気液分離タンク12を正規の使用姿勢に置いたときに水平姿勢となる。
傾斜部88は、水平平板部87と連続し、先端側が斜め下方向に向かって傾斜した部分である。傾斜部88の外側の側面部分92は、製作の都合上、本体部65の胴部の内面に蝋付け溶接することは困難であり、両者の間は液密状態ではないが、両者は近接した位置関係にある。
また傾斜部88の内側の側面部分と、第二遮蔽部材82の間には、隙間96が設けられている。
前記した様に本体部65の天面壁59は円弧状であり、一方、遮蔽形成部材80の第一遮蔽部材81の水平平板部87は、水平姿勢に配置されているから、本体部65の天面壁59と第一遮蔽部材81の間には図8,図9の様に空隙93がある。また傾斜部88は、水平平板部87と連続していて先端側が斜め下方向に向かって傾斜しているから、空隙93についても斜め下方向に向かう。即ち傾斜部88は、注入開口67側から斜め下方向に向かって傾斜しているから、傾斜部88の表面は、本体部65の側面69側と面し、両者の間の空隙93は斜め下方向に向かう。
水位センサー26は、前記した様に水位センサー側内室85にあり、その上部に第一遮蔽部材81がある。第一遮蔽部材81は、前記した様に水平平板部87と傾斜部88があるが、水位センサー26は、水平平板部87と傾斜部88とに囲まれた領域内に突出している。
温水暖房装置2の説明に戻ると、本実施形態の温水暖房装置2には、温水暖房装置2の内外を連通する開口として、高温往きマニホールド(高温往き口)13と、低温往きマニホールド(低温往き口)15と、熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)16とを備えている。各マニホールド13,15,16にはそれぞれ複数の接続口が並列に設けられている。
本実施形態では、低温往きマニホールド15の各接続口にはそれぞれ熱動弁17が設けられている。高温往きマニホールド13及び熱媒戻りマニホールド16には熱動弁は無い。
また高温往きマニホールド(高温往き口)13は、機器内高温往き配管30を経由して貯湯型温水器10の熱媒液貯留タンク18に接続されている。気液分離タンク12は機器内戻り配管31を介して熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)16と接続されている。即ち気液分離タンク12の熱媒戻り管71が熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)16と接続されている。
また気液分離タンク12は、高温混入配管32を介して熱媒液貯留タンク18とも接続されている。即ち熱媒液貯留タンク18の高温熱媒導入管77が高温混入配管32を介して熱媒液貯留タンク18と接続されている。
なお高温混入配管32にはオリフィス35が設けられており、流路は細い。また高温混入配管32には熱動弁36が設けられている。
ポンプ11は吸い込み側が気液分離タンク12に接続されている。即ちポンプ11は吸い込み側が気液分離タンク12の排出管74に接続されている。
ポンプ11の吐出側は分流されて一方がタンク戻し配管37を経て熱媒液貯留タンク18に接続され、他方は機器内低温往き配管38を経由して低温往きマニホールド15に接続されている。
二つの高温使用暖房端末3,5は、例えばファンコンベクタであり、いずれも熱動弁40,41を備えている。また低温使用暖房端末6は、例えば床暖房装置であり、熱動弁は持たない。
二つの高温使用暖房端末3,5は、いずれも高温往きマニホールド(高温往き口)13と熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)16の間に機外高温往き配管42A,42B、機外高温戻り配管43A,43Bを介して接続され、ポンプ11を含む2系統の循環回路を形成している。
即ち高温使用暖房端末3に注目すると、ポンプ11の吐出口、タンク戻し配管37、熱媒液貯留タンク18、機器内高温往き配管30、高温往きマニホールド13、機外高温往き配管42A,熱動弁40,高温使用暖房端末3の本体、機外高温戻り配管43A、熱媒戻りマニホールド16、機器内戻り配管31、気液分離タンク12、ポンプ11の吸い込み口によって構成される環状の循環回路を形成している。
高温使用暖房端末5についても同様であり、ポンプ11の吐出口、タンク戻し配管37、熱媒液貯留タンク18、機器内高温往き配管30、高温往きマニホールド13、機外高温往き配管42B,熱動弁41,高温使用暖房端末5の本体、機外高温戻り配管43B、熱媒戻りマニホールド16、機器内戻り配管31、気液分離タンク12、ポンプ11の吸い込み口によって構成される環状の循環回路を形成している。
高温使用暖房端末3,5を運転する場合には高温使用暖房端末3,5に付属する熱動弁40,41を開くことにより、前記した循環回路に高温の湯水が流通し、高温使用暖房端末3,5の本体が昇温する。
これに対して低温使用暖房端末6は、低温往きマニホールド(低温往き口)15と熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)16の間に機外低温往き配管45、機外低温戻り配管46を介して接続され、ポンプ11を含む循環回路を形成している。
即ち低温使用暖房端末6に注目すると、ポンプ11の吐出口、機器内低温往き配管38、低温往きマニホールド15、熱動弁17、機外低温往き配管45、低温使用暖房端末6、機外低温戻り配管46、熱媒戻りマニホールド16、機器内戻り配管31、気液分離タンク12、ポンプ11の吸い込み口によって構成される環状の循環回路を形成している。
低温使用暖房端末6を運転する場合には、温水暖房装置2内の熱動弁17を開くことにより、前記した循環回路に低温の湯水が流通し、低温使用暖房端末6が昇温する。
即ち高温使用暖房端末3,5と低温使用暖房端末6とを併用している場合は、高温使用暖房端末3,5で熱交換されて温度低下した湯水が熱媒戻りマニホールド16から機器内戻り配管31に入り、高温使用暖房端末3,5を経由して温度低下した湯が気液分離タンク12に戻り、ポンプ11で加圧される。そしてポンプ11で加圧された湯水は、昇温されることなく機器内低温往き配管38を経て低温往きマニホールド15に流れ、低温使用暖房端末6に導入される。
低温使用暖房端末6だけを使用する場合には、高温混入配管32に設けられた熱動弁36を開き、高温混入配管32を経由して熱媒液貯留タンク18から気液分離タンク12に高温の湯水(熱媒液)を導入する。ただし高温混入配管32にはオリフィス35が設けられているので、気液分離タンク12に導入される高温の湯水の量は少量である。
高温混入配管32を経由して導入された高温の湯水が、気液分離タンク12内で低温使用暖房端末6から戻った湯水と混合され、低温使用暖房端末6に導入される湯水の温度が所定の温度に維持される。
また暖房システムの信号伝達系統は、図11の様な構成となっている。図11は、図1の暖房システムの信号伝達系統を示す説明図である。
温水暖房装置2には端子ボックス50があり、当該端子ボックス50には、高温端末接続用端子群51と、低温端末接続用端子群52が設けられている。なお温水暖房装置2は制御装置54を持ち、前記した高温端末接続用端子群51と、低温端末接続用端子群52はいずれも制御装置54に接続されている。また後記するフローチャートの制御は制御装置54によって実行されている。従って本実施形態では、端末接続状況検出手段47は、制御装置54内にある。
高温端末接続用端子群51は、高温使用暖房端末3,5との間で信号の授受を行うものであり、高温使用暖房端末3,5に設けられた図示しない温度センサーの信号等が高温使用暖房端末3,5側から温水暖房装置2に送信され、熱動弁40,41を開閉する指令信号等が温水暖房装置2側から高温使用暖房端末3,5側に送信される。
即ち本実施形態では、温水暖房装置2側から、高温使用暖房端末3,5に付属する熱動弁40,41を開閉制御する信号を送信するものであり、温水暖房装置2が弁制御機能を備えている。
高温使用暖房端末3,5は、それぞれコンセント55を有し、熱動弁40,41を動作させる電力は、コンセント55から得ている。
低温端末接続用端子群52には低温使用暖房端末6のリモコン56が接続されている。具体的にはリモコン56の信号線と電力線が低温端末接続用端子群52に接続されている。
次に、上記した暖房システム1に熱媒液たる水を注水する手順について説明する。
図12は、図1の暖房システムに自動注水する際のフローチャートである。図13乃至16は、図1の暖房システムに自動注水する際の熱動弁の開閉状態及び通水状態を示す作動原理図である。
暖房システム1に注水する際には、前記した注水ユニット60を使用する。注水ユニット60は、水タンク61と注水ポンプ62および注水ホース63によって構成されるものである。
そして水タンク61に不凍液を混合した水を満たし、気液分離タンク12に注水ホース63を差し込む。より具体的には、ラジエターキャップ19を外し、注入開口67に注水ホース63を差し込む。
ここで本実施形態では、本体部65の天面壁59と第一遮蔽部材81の間に空隙93があるから、注水ホース63は、図10の様に天面壁59と第一遮蔽部材81の間に空隙93に入る。注水ホース63は、空隙93に沿って進行するが、前記した様に空隙93は注入開口67側から斜め下方向に向いているので、注水ホース63の先端は、斜め下方向に向くこととなる。即ち図10の様に、注水ホース63の先端開口は、水位センサー26から離れる方向に向く。
また注水ホース63は、本体部65の内面と、第一遮蔽部材81の間に挟まり、姿勢が安定する。
注水ユニット60は温水暖房装置2側から信号を受けて注水ポンプ62を動作させる。より具体的には、注水ポンプ62は気液分離タンク12内の水位センサー26の信号に応じてオンオフされ、水位センサー26が一定の水位を検知すると注水ポンプ62が停止し、一定の水位を割ると注水ポンプ62が再起動する。
そして図示しない水はり開始スイッチをオンすることによって暖房システム1に対する注水作業が開始される。水はり開始スイッチをオンすると注水ユニット60が起動し、注水ポンプ62が回転して注水ホース63から水を吐出する。
ここで本実施形態では、注水ホース63の先端開口は、水位センサー26から離れる方向に向いているから、注水ホース63から出る水は、図10の様に水位センサー26から離れる方向に向いて放出される。
また注水ホース63から出る水は、第一遮蔽部材81に沿って流れ、気液分離タンク12内において水位センサー26から離れた位置に落ちる。
即ち水は、第一遮蔽部材81に遮蔽され水位センサー26にはかからない。そのため水位センサー26が誤検知することはない。
なお注水ホース63から出た水が、第一遮蔽部材81の水平平板部87に当たり、水平平板部87の外郭部91側に流れることもあるが、外郭部91側から水が落下することはない。即ち本実施形態では、水平平板部87の外郭部91は、円弧状であり、本体部65の胴部の内面形状に添う形をしていると共に、水平平板部87の外郭部91が、本体部65の胴部の内面に蝋付け溶接されているので、水平平板部87の外郭部91と体部65の内面の間に隙間は無い。そのため外郭部91側から水が落下することはなく、水位センサー26に水滴がかかることはない。
注水ホース63から吐出された水は、気液分離タンク12に入るが、気液分離タンク12の容量は小さいので、短時間で水位センサー26の検知水位に達し、注水ポンプ62が停止する。
ここで傾斜部88の内側の側面部分と、第二遮蔽部材82の間には、隙間96が設けられているので、気液分離タンク12の水位が上昇する際、空気は隙間96を通って外部に脱出する。そのため傾斜部88の裏面に気泡が残留することはない。
また図12のフロチャートの様に、水はり開始スイッチがオンされると、ステップ1がイエスとなってステップ2に進む。ステップ2では、暖房システム1に高温使用暖房端末3,5が存在するか否かを判断する。即ち暖房システム1は、高温使用暖房端末3,5が接続されているか否か及びその個数を判定する端末接続状況検出手段47を備えている。本実施形態では、温水暖房装置2の端子ボックス50の高温端末接続用端子群51に、高温使用暖房端末3,5が接続されているか否かによって暖房システム1に高温使用暖房端末3,5が存在するか否かを判断する。
本実施形態においては、高温端末接続用端子群51に、高温使用暖房端末3,5が接続されているので、ステップ2はイエスとなり、ステップ3に進む。
ステップ3では、暖房システム1に存在する高温使用暖房端末3,5が2個以上であるか否かを判定する。
本実施形態では、温水暖房装置2の端子ボックス50の高温端末接続用端子群51に、接続された高温使用暖房端末の数を検出し、高温使用暖房端末が2個以上であるか否かを判定する。
本実施形態においては、高温端末接続用端子群51に、高温使用暖房端末3,5が接続されているので、ステップ3はイエスとなり、ステップ4に進む。
ステップ4では、タイマーが計時を開始する。そしてステップ5に進み、高温使用暖房端末3,5に付属する全ての熱動弁40,41を開く。具体的には、温水暖房装置2から高温使用暖房端末3,5に熱動弁40,41を開く旨の信号を送る。
周知の様に熱動弁は、熱膨張を利用して弁を開く機構であるから、弁の開閉に時間が掛かる。本実施形態では、ステップ6で、熱動弁40,41が開くであろう時間(1分から5分)を待ち、この時間が経過するとステップ7に進んで気液分離タンク12内に水が存在するか否かを判定する。
前記した様に、水はり開始スイッチをオンすることによって注水ユニット60が起動し、注水ホース63から吐出された水は、気液分離タンク12に入り、水位センサー26の検知水位に達した状態で注水ポンプ62が停止している。
機器が正常に動作しているならば気液分離タンク12内に水が存在する。気液分離タンク12内に水が存在するならぱステップ8に移行し、温水暖房装置2内のポンプ11を起動する。
その結果、図13に黒塗りで示す流路に通水が生じる。即ち高温使用暖房端末3を含む循環回路と、高温使用暖房端末5を含む循環回路とに通水が生じる。
より具体的には、ポンプ11の吐出口、タンク戻し配管37、熱媒液貯留タンク18、機器内高温往き配管30、高温往きマニホールド13、機外高温往き配管42A,熱動弁40,高温使用暖房端末3の本体、機外高温戻り配管43A、熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)16、機器内戻り配管31、気液分離タンク12、ポンプ11の吸い込み口によって構成される循環回路に通水が生じる。
またポンプ11の吐出口、タンク戻し配管37、熱媒液貯留タンク18、機器内高温往き配管30、高温往きマニホールド(高温往き口)13、機外高温往き配管42B,熱動弁41,高温使用暖房端末5の本体、機外高温戻り配管43B、熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)16、機器内戻り配管31、気液分離タンク12、ポンプ11の吸い込み口によって構成される循環回路にも通水が生じる。
循環回路に通水が生じることによって気液分離タンク12内の水が吸い込まれ、気液分離タンク12内の水位が低下するが、水位の低下に伴って注水ユニット60の注水ポンプ62が再起動し、気液分離タンク12に追加注水を行う。
追加注水の際にも、注水ホース63から出る水は、図10の様に水位センサー26から離れる方向に向いて放出され、且つ注水ホース63から出る水は、第一遮蔽部材81に沿って流れて気液分離タンク12内において水位センサー26から離れた位置に落ちるから、水位センサー26にはかからず、水位センサー26が誤検知することはない。
気液分離タンク12に導入された水は、循環回路を回って気液分離タンク12に戻る。前記した様に、気液分離タンク12の熱媒戻り管71が熱媒戻りマニホールド16と接続されており、循環回路を回って気液分離タンク12に戻る水は、熱媒戻り管71から気液分離タンク12に入るが、本実施形態では、熱媒戻り管71と水位センサー26との間には、第二遮蔽部材82がある。そのため熱媒戻り管71から導入された水が水位センサー26にかかることはなく、水位センサー26が誤検知することはない。
なお熱媒戻り管71から導入される水は、気泡を含んでいるが、気液分離タンク12内で気泡が分離される。即ち熱媒戻り管71から導入される水は、熱媒戻り管側内室83に入る。ここで気液分離タンク12内を仕切る第二遮蔽部材82は、気液分離タンク12の底に至っており、開口84は、気液分離タンク12の底か幾分離れた位置にあるから、熱媒戻り管側内室83の下部には水が溜まり得る容積がある。そのため熱媒戻り管71から導入され熱媒戻り管側内室83に入った水は、一旦流速が低下し、気泡が上昇して水と分離される。
前記した様に気液分離タンク12に導入された水が、気液分離タンク12に戻るので、時間の経過と共に気液分離タンク12内の水位低下が減少し、水位センサー26が一定の水位を検知する時間が次第に長くなる。そして水位センサー26が一定の水位を検知する時間が連続して一定時間続けば、ステップ9がイエスとなりステップ10に進む。
ステップ9がイエスとなる時間は、経験則によって決定されるものであるが、概ね1分から3分程度である。
なお本実施例では、注水ホース63から滴り落ちる雫等についても、第一遮蔽部材81に遮蔽されて水位センサー26にかからないから、時間の誤計時も起こらない。
水位センサー26が一定の水位を検知する時間が連続して1分から3分程度続けば、少なくとも循環回路を一巡する通水があり、且つ各管路に幾分の空気が残留するものの、大半の空気は排出されたものと考えることができる。従ってポンプ11を運転した状態で熱動弁40,41を閉じても、配管内の空気が圧縮されることはない。
そのため水位センサー26が一定の水位を検知する時間が連続して1分から3分程度続けば、次のステップたるステップ10に進み、一つの熱動弁40(高温使用暖房端末3,5に付属する熱動弁40,41の一つ)だけが開いた状態を維持させ、他の熱動弁41(高温使用暖房端末3,5に付属する熱動弁40,41の残り全て)を閉じる。
なお、熱動弁40,41は閉止する場合にも相当の時間が掛かるので、ステップ9を仮イエスと確定イエスの2段階に分けてもよい。即ち20秒から1分程度の時間に渡って水位センサー26が一定の水位を連続して検知すれば、仮イエスとし、とりあえず一つの熱動弁40(高温使用暖房端末3,5に付属する熱動弁40,41の一つ)だけが開いた状態を維持させ、他の熱動弁41(高温使用暖房端末3,5に付属する熱動弁40,41の残り全て)を閉じる信号を発信させる。
前記した様に熱動弁40,41は閉止する場合にも相当の時間が掛かるので、信号を受けてから実際に熱動弁40,41が完全に閉止するには、さらに1分以上が必要であるから、仮イエスであって熱動弁41を閉じる信号を発信した後も、水位センサー26の監視を続ける。
そして熱動弁41が閉じるのに要する時間が経過する間、水位センサー26が一定の水位を連続して検知すれば、ステップ9のイエスを確定させる。もしこの間に水位センサー26の検知水位が、一定の水位以下となれば、再度と熱動弁41を開く。
ステップ10では前記した様に、一つの熱動弁40だけが開いた状態を維持させ、他の熱動弁41を閉じる信号を発信させる。
ステップ10で一つの熱動弁40だけが開いた状態を維持させ、他の熱動弁41を閉じると、図14に黒塗りで示す流路に通水が生じる。即ち高温使用暖房端末3を含む循環回路だけに水流が生じる。
そしてステップ11では、この状態で水位センサー26の水位を監視する。
即ち一つの熱動弁40だけが開いた状態にすると、一つの循環回路だけに水流が生じ、当該循環回路の中の空気がより完全に排出される。そのため気液分離タンク12内の水位は一時的に低下する。しかしながら当該循環回路内が完全に水で満たされると、水位の低下は止まる。そして水位センサー26が一定の水位を検知する時間が連続して一定時間続けば、当該循環回路内が完全に水で満たされたと考えて良く、次のステップ12に進む。
ステップ11がイエスとなる時間は、経験則によって決定されるものであるが、概ね3分から5分程度である。この時間は、熱動弁41が閉じる時間を見込む必要があるから、前記したステップ9の判定時間よりも長い時間が必要である。
ステップ12では、先に開いていた熱動弁40を閉じ、変わって他の一つの熱動弁41を開く。このとき、この度に注水する高温使用暖房端末5には既にある程度の注水が行われており、熱動弁41の上流たる機外高温往き配管42B内の空気はその大半が既に排出されているから、熱動弁41の上流側に圧縮空気は存在せず、熱動弁41を開いても、水の噴出は起きない。
ステップ12では、先に開いていた熱動弁40を閉じ、変わって他の一つの熱動弁41を開くと図15に黒塗りで示す流路に通水が生じる。即ち高温使用暖房端末5を含む循環流路だけに水流が生じる。
そしてステップ13に移行し、この状態で水位センサー26の水位を監視して水位センサー26が一定の水位を検知する時間が連続して一定時間続けば、次のステップ14に進む。
本実施形態では、高温使用暖房端末3,5が2基であるから、高温使用暖房端末3,5側に対する注水作業はこれで終了するが、高温使用暖房端末の数が多い場合には、上記した一連の作業を繰り返すこととなる。
そしてステップ14で全ての高温使用暖房端末3,5側に対する注水作業が終了したことが確認されると、ステップ15に移行し、低温使用暖房端末6側の注水作業を開始する。具体的には、ステップ15で、低温往きマニホールド(低温往き口)15の熱動弁17を一つだけ開き、低温使用暖房端末6に通水する。
ステップ15で、低温往きマニホールド(低温往き口)15の熱動弁17を一つだけ開き、低温使用暖房端末6に通水すると、図16に黒塗りで示す流路に通水が生じる。即ち低温使用暖房端末6を含む循環回路だけに水流が生じる。
そしてステップ16で、この状態で水位センサー26の水位を監視して水位センサー26が一定の水位を検知する時間が連続して一定時間続けば、次のステップ17に進み、全ての低温使用暖房端末6に通水が行われたことを確認して通水作業を終了する。
なお本実施形態では、低温使用暖房端末6が1基であるから、低温使用暖房端末6に対する注水作業はこれで終了するが、低温使用暖房端末6の数が多い場合には、高温使用暖房端末3,5の場合と同様に、一つの熱動弁17だけが開いた状態を維持させ、他の熱動弁17を閉じて水位センサー26の水位を監視する。
そして全ての低温使用暖房端末6に通水が行われたことを確認して通水作業を終了する。
一方、仮に暖房システム1に高温使用暖房端末が一つだけ接続されていた場合は、前記したステップ3がノーとなり、ステップ18に移行する。ステップ18ではタイマーが計時を開始し、ステップ19で当該一つの高温使用暖房端末に属する熱動弁を開く。そしてステップ20で熱動弁が開くであろう時間(1分から5分)を待ち、この時間が経過するとステップ21に進んで気液分離タンク12内に水が存在するか否かを判定する。
気液分離タンク12内に水が存在するならばステップ22に移行し、温水暖房装置2内のポンプ11を起動し、水位センサー26が一定の水位を検知する時間が連続して一定時間続けば、ステップ23がイエスとなりステップ23に進む。
そしてステップ24で高温使用暖房端末側に対する注水作業が終了したことが確認されると、ステップ15に移行し、低温使用暖房端末6側の注水作業を開始する。
また仮に暖房システム1に高温使用暖房端末が接続されておらず、低温暖房端末6だけが接続されていた場合は、前記したステップ2がノーとなり、ステップ15に移行して低温使用暖房端末6側の注水作業を開始する。そして温使用暖房端末6側の注水作業が完了すると、通水作業を終了する。
以上説明した実施形態では、熱媒液貯留タンク18を備えた温水暖房装置2を開示したが、貯留タンクは必須ではなく、貯留タンクを持たない温水暖房装置2にも本発明を応用することができる。
以上説明した実施形態では、熱媒液として水を主成分とするものを採用したが、油性の湯水を使用するものであってもよい。
以上説明した実施形態では、片側にだけ傾斜した第一遮蔽部材81を例示したが、図17に示す様な両側に傾斜した第一遮蔽部材97を採用してもよい。
以上説明した実施形態では、第一遮蔽部材81は、水位センサー26の上方だけを覆うものであるが、図18に示す第一遮蔽部材98の様に水位センサー26の全周を覆うものであってもよい。
ただし両側に傾斜した第一遮蔽部材97や、水位センサー26の全周を覆う第一遮蔽部材98は、内部に空気が残留し易いという問題があるので、第一実施形態の様な片側にだけ傾斜した第一遮蔽部材81を採用することが推奨される。
また上記した実施形態では、気液分離タンク12内に一つだけ水位センサー26を設けたが、2以上の水位センサー26を内蔵することも可能である。図19は、気液分離タンク12内に水位センサー26を3本設けた構成である。
気液分離タンク12内に複数本の水位センサー26を設けることによって、水位を複数の段階で検出することができる。気液分離タンク12内に複数本の水位センサー26を設ける場合は、少なくとも最も上位の水位を検出する水位センサー26が、遮蔽部材に包囲される様に構成することが望ましい。
上記した実施形態では、第二遮蔽部材82の一部に開口84を設けて熱媒戻り管側内室83と水位センサー側内室85を連通した構成を例示したが、第二遮蔽部材82の全長を本体部65の全長よりも短くして気液分離タンク12内の下部を連通させたり、第二遮蔽部材82の一部に切り欠きを設けて熱媒戻り管側内室83と水位センサー側内室85を連通させてもよい。
本発明の実施形態の温水暖房装置を採用した暖房システムの作動原理図である。 本発明の実施形態で採用する気液分離タンクの斜視図である。 図2の気液分離タンクを時計回りに90度回転した見た斜視図である。 図2の気液分離タンクを図3の姿勢からさらに90度回転した見た斜視図である。 図2の気液分離タンクの本体部の内部の遮蔽形成部材の展開図である。 図3の気液分離タンクの本体部の内部を透視した透視斜視図である。 図2の気液分離タンクの本体部を図2のA方向から透視した透視斜視図である。 図2のB−B断面図である。 図8のA−A断面図である。 注水時における図8のA−A断面図である。 図1の暖房システムの信号伝達系統を示す説明図である。 図1の暖房システムに自動注水する際のフローチャートである。 図1の暖房システムに自動注水する際の熱動弁の開閉状態及び通水状態を示す作動原理図である。 図1の暖房システムに自動注水する際の熱動弁の開閉状態及び通水状態を示す作動原理図であり、図13に次ぐ状態を示す。 図1の暖房システムに自動注水する際の熱動弁の開閉状態及び通水状態を示す作動原理図であり、図14に次ぐ状態を示す。 図1の暖房システムに自動注水する際の熱動弁の開閉状態及び通水状態を示す作動原理図であり、図15に次ぐ状態を示す。 本発明の実施形態で採用する気液分離タンク本体部の透視斜視図であって、第一遮蔽部材の変形例である。 本発明の実施形態で採用する気液分離タンク本体部の透視斜視図であって、第一遮蔽部材の他の変形例である。 本発明の実施形態で採用する気液分離タンクの変形例の断面図である。 本発明の実施形態で採用する気液分離タンクの試作品の断面図である。
1 暖房システム
2 温水暖房装置
3 高温使用暖房端末
5 高温使用暖房端末
6 低温使用暖房端末
11 ポンプ
12 気液分離タンク
13 高温往きマニホールド(高温往き口)
15 低温往きマニホールド(低温往き口)
16 熱媒戻りマニホールド(熱媒戻り口)
18 熱媒液貯留タンク(熱媒貯留槽)
26 水位センサー
65 本体部
66 皿部
67 注入開口
71 熱媒戻り管
74 排出管
76 センサー取り付け管
77 高温熱媒導入管
80 遮蔽形成部材
81 第一遮蔽部材
82 第二遮蔽部材
93 空隙
97,98 第一遮蔽部材

Claims (7)

  1. 熱媒液を加熱する熱源機と、熱媒液を暖房端末に送るポンプとを備え、一又は二以上の暖房端末を接続可能であって暖房端末と共に熱媒液の循環回路を構成する暖房装置において、循環回路に連通するタンクを有し、当該タンクには暖房端末及び暖房装置内に熱媒液を注入するための注入開口と、水位センサーとが設けられ、前記注入開口と水位センサーとの間に第一遮蔽部材が設けられており、
    さらに、タンクには天面壁があり、前記注入開口は天面壁に設けられ、天面壁と第一遮蔽部材との間にホースが挿入可能な空隙があり、
    前記空隙は前記注入開口側から斜め下方向に向いていることを特徴とする暖房装置。
  2. 第一遮蔽部材は板状であり、注入開口側から下向きに傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の暖房装置。
  3. タンクは気液分離タンクであり、循環回路の位置よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の暖房装置。
  4. タンクには、暖房端末から戻された熱媒体が導入される戻り熱媒導入口が設けられ、戻り熱媒導入口と水位センサーとの間に第二遮蔽部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置。
  5. タンクには、暖房端末から戻された熱媒体が導入される戻り熱媒導入口が設けられ、熱媒液を貯留する熱媒貯留槽を有し、熱媒貯留槽と熱媒貯留タンクとの間が配管接続されていて熱媒貯留槽内の熱媒液がタンクに導入され、戻り熱媒導入口から導入された低温の熱媒液と熱媒貯留槽から導入された高温の熱媒液がタンク内で混合されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置。
  6. 高温の熱媒液が要求される高温使用暖房端末と、低温の熱媒液が要求される低温使用暖房端末に接続可能であって高温使用暖房端末及び低温使用暖房端末を含む熱媒液の循環回路を構成する暖房装置であり、
    熱媒液貯留槽と、高温の熱媒液を吐出する高温往き口と、比較的温度の低い熱媒液を吐出する低温往き口と、暖房端末から熱媒体を戻す熱媒戻り口とを有し、高温往き口は熱媒液貯留槽に接続され、タンクは熱媒戻り口と熱媒液貯留槽に接続され、ポンプは吸い込み側がタンクに接続され、ポンプの吐出側が分流されて一方が熱媒液貯留槽に接続され、他方が低温往き口に接続されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置。
  7. 暖房端末及び暖房装置内に自動的に熱媒液を注入する自動注液機能を備え、自動注液の際には水位センサーが検知する水位に基づいて注入開口から熱媒液が導入されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の暖房装置。
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