JP2017003138A - 潜熱回収型温水暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中和器排出口に接続されたドレン排水管を開閉する開閉手段の固着を防止する潜熱回収型温水暖房装置を提供する。【解決手段】バーナ2での燃焼により発生した燃焼ガスが被加熱流体との熱交換によって露点以下になることによりドレンが生成される熱交換部5と、放熱端末25と、熱交換部5で加熱された被加熱流体を放熱端末25に循環させる循環ポンプと、熱交換部5で生成されたドレンを導入させる導入口17および中和後のドレンを排出させる排出口18を有する中和器13と、中和器13の排出口18に接続されたドレン排水管23と、ドレン排水管23を開閉する開閉手段24と、これらの作動を制御する制御手段38とを備えた潜熱回収型温水暖房装置1であって、時間をカウントする計時手段39を設け、制御手段38は、計時手段39のカウント時間が予め設定された所定時間に達したら開閉手段24を開成するようにした。【選択図】 図2
Description
この発明は、ドレンを中和するための中和器を備えた潜熱回収型温水暖房装置に関するものである。
従来、この種の潜熱回収型熱源機では、バーナと、バーナでの燃焼により発生した燃焼ガスが被加熱流体との熱交換によって露点以下になることによりドレンが生成される熱交換部と、熱交換部で生成されたドレンを中和する中和器と、中和器のドレン排出用の排出口に接続された配管部と、配管部を開閉する開閉弁と、ドレンの水位を検知するための水位検知センサとを備え、水位検知センサの検知信号に基づいてドレンが所定の水位以上滞留していると判断した場合に開閉弁を開成するものがあった。(例えば、特許文献1参照。)
ところで、この従来の潜熱回収型熱源機を温水暖房装置として使用した場合、暖房運転の立ち上がり時等の被加熱流体の温度が低いときは熱交換部でドレンが発生するが、床暖房等の端末が設置された被空調空間の暖房負荷が小さくなると、端末側から戻ってくる被加熱流体の温度と熱交換部で加熱された被加熱流体との温度差が小さくなるため、熱交換部で生成されるドレンはかなり少ない、またはドレンが生成されない状態となり、ドレンが中和器内に溜まっていくペースも遅くなる。このようなドレンが生成されない状態で暖房運転が継続した場合、バーナによる燃焼は行われるため、中和器内に流入する燃焼ガスにより中和器内のドレンが加熱されてそのドレンが蒸発することも考えられ、ドレンが中和器内に溜まっていくペースがより遅くなることが想定される。
そうすると、水位検知センサが検知信号を出力するドレン水位となる機会が少なく、それに併せて、開閉弁を開成する頻度も少なくなるものである。
また、中和器は燃焼ガスが流通する熱交換部等の燃焼ガス流路と連通しており、中和器内にはドレンの他に、燃焼ガスに起因する煤や、その他のゴミ等が流入するものであり、水位検知センサから検知信号が出力されて開閉弁が開成され、中和器からドレンが排水されるときは、ドレンと共に、煤や、中和剤の粉および削りカスや、その他のゴミ等の不純物が開閉弁を通過して排水されるものである。
ここで、水位検知センサから検知信号が出力されて開閉弁が開成されて、中和器内のドレンが所定量排水された後、開閉弁が閉止された場合、上述したようにドレンが中和器内に溜まっていくペースが遅く、次に開閉弁が開成されるまでにはかなりの間隔が空くことになることから、その期間に、ドレンが排水されたときに開閉弁の弁体に付着した煤等の不純物が固まってしまうと、上記不純物によって開閉弁の弁体が固着して開閉弁を開成することができなくなるおそれがあり、水位検知センサから検知信号が出力されて開閉弁の開成指示が出されても開成せず、中和器内のドレン水位異常で器具がエラー停止してしまうという問題点を有するものであった。
この発明は、上記課題を解決するために、特に請求項1ではその構成を、燃料を燃焼するバーナと、該バーナでの燃焼により発生した燃焼ガスが被加熱流体との熱交換によって露点以下になることによりドレンが生成される熱交換部と、放熱端末と、前記熱交換部で加熱された被加熱流体を前記放熱端末に循環させる循環ポンプと、前記熱交換部で生成されたドレンを中和させるための中和剤が内部に充填され且つ前記熱交換部で生成されたドレンを導入させる導入口および中和後のドレンを排出させる排出口を有する中和器と、該中和器の排出口に接続されたドレン排水管と、該ドレン排水管を開閉する開閉手段と、これらの作動を制御する制御手段とを備えた潜熱回収型温水暖房装置であって、時間をカウントする計時手段を設け、前記制御手段は、前記計時手段のカウント時間が予め設定された所定時間に達したら前記開閉手段を開成するものとした。
また、請求項2では、前記計時手段は、前記開閉手段が閉止しているときの時間をカウントするものとした。
また、請求項3では、前記計時手段のカウント時間が前記所定時間に達したときに前記バーナの燃焼が行われている場合、前記制御手段は、前記バーナの燃焼停止後に前記開閉手段を開成するものとした。
この発明の請求項1によれば、制御手段は、計時手段のカウント時間が予め設定された所定時間に達したら開閉手段を開成するようにしたことで、所定時間に達すれば開閉手段を開成させるので、開閉手段を動作させる頻度が上がり、中和器からドレンと共に排出される燃焼ガスに起因する煤や、中和剤の粉や削りカスや、ゴミ等の不純物による開閉手段の弁体の固着を防止することができるものである。
また、請求項2によれば、計時手段は、開閉手段が閉止しているときの時間をカウントするものとしたことで、開閉手段が閉止している時間に基づき開閉手段を開成させるので、開閉手段を動作させる頻度が上がり、長い間開閉手段が閉止していることがなく、中和器からドレンと共に排出される燃焼ガスに起因する煤や、中和剤の粉や削りカスや、ゴミ等の不純物による開閉手段の弁体の固着を防止することができるものである。
また、請求項3によれば、計時手段のカウント時間が所定時間に達したときにバーナの燃焼が行われている場合、制御手段は、バーナの燃焼停止後に開閉手段を開成することで、燃焼ガスが流通する熱交換部等の燃焼ガス流路と連通する中和器を通じて外部へ燃焼ガスが漏洩する心配がなく、安全性を高めることができるものである。
次に、この発明の一実施形態の潜熱回収型温水暖房装置を図1に基づき説明する。
1は本実施形態の潜熱回収型温水暖房装置、2は石油等の燃料を燃焼させるバーナ、3はバーナ2に燃焼用の空気を供給する送風機、4はバーナ2の上方に備えられ燃焼ガスが流通する燃焼室、5は燃焼室4内に収容された熱交換部である。
1は本実施形態の潜熱回収型温水暖房装置、2は石油等の燃料を燃焼させるバーナ、3はバーナ2に燃焼用の空気を供給する送風機、4はバーナ2の上方に備えられ燃焼ガスが流通する燃焼室、5は燃焼室4内に収容された熱交換部である。
前記熱交換部5は、バーナ2の燃焼により発生した燃焼ガスから顕熱を回収し一次受熱管6を流通する被加熱流体としての循環液(不凍液や水等)を加熱するフィンチューブ式の一次熱交換器7と、一次熱交換器7を通過した燃焼ガスから潜熱を回収し二次受熱管8を流通する循環液を加熱する二次熱交換器9とから構成されており、一次熱交換器7、二次熱交換器9の順に通過した燃焼ガスは排気口10より潜熱回収型温水暖房装置1外に排気されるものである。
11は燃焼ガス中の水蒸気が二次熱交換器9の二次受熱管8を流通する循環液と熱交換して露点以下の温度となることにより生成される強酸性のドレンを回収するドレン受けで、二次熱交換器9の下方に配置されているものである。また、12はドレン受け11で回収されたドレンを中和器13に導くドレン導入管である。
前記中和器13は、中和器13内に貯留されたドレンの水位を検知する水位検知手段としての一対の水位検知電極14を備えた水位検知室15と、水位検知室15と連通し炭酸カルシウムからなる中和剤が充填され二次熱交換器9で発生したドレンを貯留して中和する中和室16とを有しており、水位検知室15の上壁にはドレン導入管12からのドレンを水位検知室15内に導入させる筒状の導入口17が形成され、中和室16の一側壁には中和室16内に貯留され中和されたドレンを中和器13外に排出させる水平方向に延設された筒状の排出口18が形成されているものである。
前記中和室16は、中和器13上壁から中和器13底壁に向かって延設され内部を仕切る仕切壁19によって、水位検知室15と連通しドレンの流れ方向として上流側に位置する第1中和室20と、ドレン流れ方向として下流側に位置する第2中和室21とに区画され、仕切壁19の下端側に第1中和室20と第2中和室21とを連通させる連通部22が形成されているものである。また、前記中和室16としての第2中和室21の一側壁に形成された前記排出口18は、仕切壁19の下端の高さ位置よりも上側に位置し、且つ水位検知電極14の下端の高さ位置よりも下側に位置するものである。
23は排出口18に接続され中和器13から排出される中和後のドレンを外部に排水するドレン排水管、24はドレン排水管23の途中に設けられドレン排水管23を開閉しドレンの排水の開始、停止を行う開閉手段としての開閉弁である。
25は内部を流れる循環液の保有熱を放熱し被空調空間を暖房する床暖房パネルやパネルコンベクタ等の放熱端末、26は放熱端末25の出水側と二次受熱管8の入水側とを接続し、放熱端末25から流出した循環液を二次受熱管8に導く暖房戻り管、27は一次受熱管6の出水側と放熱端末25の入水側とを接続し、放熱端末25に一次熱交換器7および二次熱交換器9で加熱された循環液を導く暖房往き管、28は二次受熱管8の出水側と一次受熱管6の入水側を接続する連結管である。なお、放熱端末25と暖房戻り管26と二次受熱管8と連結管28と一次受熱管6と暖房往き管27とで循環液が循環する循環回路29が形成されているものである。
30は暖房往き管27に設けられ一次熱交換器7および二次熱交換器9で加熱された循環液を放熱端末25に循環させる循環ポンプ、31は暖房往き管27に設けられ循環液中の空気と循環液を分離する気水分離器、32は循環回路29を循環する循環液が高温となって体積膨張したときにその体積膨張分を吸収すると共に、逆に循環液が低温となって体積収縮したときにその体積収縮分を補充する膨張タンク、33は一次熱交換器7および二次熱交換器9で加熱された循環液の温度を検出する温度センサである。
34は潜熱回収型温水暖房装置1の操作指示を行うリモコンで、リモコン34には、送風機3および燃料ポンプ(図示せず)を駆動させバーナ2での燃焼を開始させて循環液を加熱すると共に循環ポンプ30を駆動させて、放熱端末25から戻される循環液を二次受熱管8から一次受熱管6へ流通させて再び放熱端末25に循環させて室内等の被空調空間の暖房を行わせる暖房運転の開始または停止を指示する運転スイッチ35と、熱交換部5で加熱され循環回路29を循環させる循環液の温度を設定する温度設定スイッチなどの操作部36と、潜熱回収型温水暖房装置1の状態や操作部36の温度設定スイッチで設定した温度等を表示する表示部37とを備えているものである。
38はマイクロコンピュータを主体として、この潜熱回収型温水暖房装置1の水位検知電極14、温度センサ33の信号やリモコン34からの信号を受け、送風機3、開閉弁24、循環ポンプ30等の各アクチュエータの駆動を制御する制御手段であり、制御手段38は、開閉弁24が閉止しているときの時間をカウントする計時手段としてのカウンタ39を有しているものである。
次に、この一実施形態の潜熱回収型温水暖房装置1の動作について説明する。
前記リモコン34の運転スイッチ35が操作され、暖房運転開始の指示がなされると、制御手段38は、送風機3および燃料ポンプ(図示せず)を駆動させバーナ2での燃焼を開始させ、一次熱交換器7および二次熱交換器9で循環液を加熱すると共に、循環ポンプ30を駆動させ、放熱端末25に加熱された循環液の循環させるものである。
前記リモコン34の運転スイッチ35が操作され、暖房運転開始の指示がなされると、制御手段38は、送風機3および燃料ポンプ(図示せず)を駆動させバーナ2での燃焼を開始させ、一次熱交換器7および二次熱交換器9で循環液を加熱すると共に、循環ポンプ30を駆動させ、放熱端末25に加熱された循環液の循環させるものである。
前記制御手段38は、暖房運転中、温度センサ33の検出する循環液の温度がリモコン34の操作部36で設定された設定温度付近の温度になるように、バーナ2の燃焼の実行または停止、燃焼量の調整により適宜制御しているものである。また、暖房運転中は、バーナ2の燃焼が実行されているかバーナ2の燃焼が停止しているかに関わらず、循環ポンプ30の駆動は行われており放熱端末25に循環液が継続的に循環されるものである。
前記暖房運転中にバーナ2の燃焼により発生した燃焼ガスは、一次熱交換器7を流通し、一次熱交換器7を通過した後、二次熱交換器9を流通し、二次熱交換器9を通過した後、排気口10から外部へ排出されるものであるが、この時、二次熱交換器9において、二次受熱管8を流通する循環液と燃焼ガスとが熱交換され、燃焼ガス中の水蒸気が露点以下となることにより生成されたドレンは、ドレン受け11で回収されてドレン導入管12を介して中和器13に流入し、中和器13内で中和処理された後、中和器13外に排出され、所定箇所の下水に排水されるものである。
ここで、中和器13でのドレンの中和処理について詳細に説明すると、まず、ドレン排水管23に設けられている開閉弁24は通常は閉止されており、バーナ2の燃焼により二次熱交換器9で生成されたドレンは中和器13内に溜まっていき、中和剤により中和されていく。そして、中和器13内のドレンの水位が、所定の高さ以上すなわち一対の水位検知電極14の下端の高さ以上となると、一対の水位検知電極14がドレンの水位を検知し、その検知信号を制御手段38が受け取ると、制御手段38は開閉弁24を開成させ、中和器13内の中和処理されたドレンの排水を開始させる。
この時、ドレンは中和器13から予め設定された一定量を排水させ、一定量が排水されると、制御手段38は開閉弁24を閉止してドレンの排水を停止するように制御するものである。前記一定量は、排出口18の下端から水位検知電極14の下端までのドレン水位分に相当するドレン量を前記一定量としてもよく、または、開閉弁24を開成してから閉止するまでの時間を予め設定しておき、その時間で排水されるドレン量を予め実験によって求めてそれを一定量としてもよいものであり、開閉弁24が開成してから閉止するまでの開閉1回当たりに排水されるドレン量が予め設定された一定量であればよいものである。なお、ドレンの中和処理において、開閉弁24は通常は閉止されているので、中和器13内にドレンが十分溜まっていない場合に、燃焼室4で発生した燃焼ガスがドレン導入管12を介して中和器13内に進行したとしても、ドレン排水管23から燃焼ガスが漏洩することがないものであり、潜熱回収型温水暖房装置1が屋内設置された場合であっても、燃焼ガスの漏洩を心配することがないものである。
また、開閉弁24が開成されるのは、先に説明した一対の水位検知電極14がドレン水位を検知したときだけに限らず、カウンタ39でカウントされる開閉弁24が閉止している時間が予め設定された所定時間に到達した場合にも開閉弁24が開成され、この時、中和器13の排出口18よりもドレンの水位の方が高い場合はドレンは排水されるものである。
次に、開閉弁24の開閉制御について、図2に示したフローチャートを用いて説明すると、まず、潜熱回収型温水暖房装置1に電源が供給されると、制御手段38は、開閉弁24を開閉させて開閉弁24の弁体を所定の初期位置に移動させるイニシャライズ処理を実行し(ステップS1)、イニシャライズ処理において開閉弁24が閉止されると、カウンタ39はカウントをスタートし(ステップS2)、カウンタ39のカウントするカウント時間が予め設定された所定時間(ここでは24時間)に到達したか否かを判断し(ステップS3)、カウンタ39のカウントするカウント時間が予め設定された所定時間に到達していない場合は、前記ステップS3の処理を繰り返し行い、ステップS3において、カウンタ39のカウントするカウント時間が予め設定された所定時間に到達したと判断した場合は、バーナ2による燃焼が停止しているか否かを判断し(ステップS4)、バーナ2による燃焼が行われていると判断した場合は、バーナ2による燃焼が停止されるまで前記ステップS4の処理を繰り返し行い、ステップS4において、バーナ2による燃焼が停止していると判断した場合は、開閉弁24を開成させるものである(ステップS5)。
前記ステップS5において、制御手段38は、開閉弁24を開成させると、カウンタ39のカウント時間をゼロにクリアーし(ステップS6)、開閉弁24が開成されてから一定時間(ここでは2分)が経過したか否か判断し(ステップS7)、一定時間が経過したと判断すると、開閉弁24を閉止させ(ステップS8)、ステップS2の処理に戻り、カウンタ39は再びカウントをスタートさせるものである。
以上説明した開閉弁24の開閉制御について、本実施形態のような潜熱回収型の温水暖房装置では、暖房運転の立ち上がり時や暖房負荷が大きい時以外は、熱交換部5で生成されるドレンはかなり少ない、またはドレンが生成されない状態となり、水位検知電極14から検知信号が出力されたときに開閉弁24を開成する制御だけでは、開閉弁24を動作させる頻度が少なく、開閉弁24を開成して中和器13からドレンが排水されるときに、ドレンと共に排出される燃焼ガスに起因する煤や、中和剤の粉および削りカスや、その他のゴミ等の不純物が開閉弁24の弁体に付着して固まってしまった場合、水位検知電極14から検知信号が出力され開閉弁24を開成しようとしても、この不純物によって開閉弁24の弁体が固着して開成できなくなるおそれがあるが、開閉弁24が閉止しているときの時間をカウントするカウンタ39のカウント時間が予め設定された所定時間に到達したら、開閉弁24を開成するようにしたことで、開閉弁24が閉止している時間に基づき開閉弁24を開成させるので、開閉弁24を動作させる頻度が上がり、長い間開閉弁24が閉止していることがなく、中和器13からドレンと共に排出される燃焼ガスに起因する煤や、中和剤の粉や削りカスや、ゴミ等の不純物による開閉弁24の弁体の固着を防止することができるものである。
また、カウンタ39のカウント時間が所定時間に到達したときに、バーナ2の燃焼が行われている場合、制御手段38は、バーナ2の燃焼停止後に、開閉弁24を開成するようにしたものであるが、カウンタ39のカウント時間が所定時間に到達した時点で、中和器13内のドレンの貯留量が少量であり連通部22がドレンで封止され燃焼ガスの通過を阻止可能な水封状態となっていないときに、開閉弁24が開成されると、燃焼ガスが中和器13内を通過してドレン排水管23から外部に漏洩されてしまい、仮に潜熱回収型温水暖房装置1が屋内設置だった場合に、燃焼ガスが屋内に排出されるおそれがあるが、本実施形態では、カウンタ39のカウント時間が所定時間に到達したときに、バーナ2の燃焼が行われている場合、制御手段38は、バーナ2の燃焼停止後に開閉弁24を開成するようにしたので、燃焼ガスが流通する熱交換部5等の燃焼ガス流路と連通する中和器13を通じて外部へ燃焼ガスが漏洩する心配がなく、安全性を高めることができるものである。
さらに、本実施形態では、予め設定された所定時間を24時間としたが、24時間に限定されるものでなく、二次熱交換器9にてドレンが最大量発生する条件において、水位検知電極14が所定の高さ以上のドレン水位を検知するまでの最短時間よりも短い時間を所定時間と設定する等、水位検知電極14が故障した場合でも、中和器13からドレンが溢れない適切なタイミングで開閉弁24を開成することができる時間を所定時間として設定すればよいものである。
また、本実施形態では、カウンタ39のカウント時間に基づいて開閉弁24を開閉する制御を単独で行っているが、水位検知電極14が所定の高さ以上のドレン水位を検知しその検知信号を制御手段38が受け取ったときに開閉弁24の開閉する制御と絡めて行ってもよく、その場合、カウンタ39のカウント時間が所定時間に到達する前に水位検知電極14から検知信号が出力された場合、開閉弁24を開成し、カウンタ39のカウント時間をゼロにクリアーするようにしてもよいものであり、そのような制御に変形したとしても、先に説明した図2に示す制御のものと同様の効果を奏するものとなる。
1 潜熱回収型温水暖房装置
2 バーナ
5 熱交換部
13 中和器
17 導入口
18 排出口
23 ドレン排水管
24 開閉弁
25 放熱端末
30 循環ポンプ
38 制御手段
39 カウンタ
2 バーナ
5 熱交換部
13 中和器
17 導入口
18 排出口
23 ドレン排水管
24 開閉弁
25 放熱端末
30 循環ポンプ
38 制御手段
39 カウンタ
Claims (3)
- 燃料を燃焼するバーナと、該バーナでの燃焼により発生した燃焼ガスが被加熱流体との熱交換によって露点以下になることによりドレンが生成される熱交換部と、放熱端末と、前記熱交換部で加熱された被加熱流体を前記放熱端末に循環させる循環ポンプと、前記熱交換部で生成されたドレンを中和させるための中和剤が内部に充填され且つ前記熱交換部で生成されたドレンを導入させる導入口および中和後のドレンを排出させる排出口を有する中和器と、該中和器の排出口に接続されたドレン排水管と、該ドレン排水管を開閉する開閉手段と、これらの作動を制御する制御手段とを備えた潜熱回収型温水暖房装置であって、時間をカウントする計時手段を設け、前記制御手段は、前記計時手段のカウント時間が予め設定された所定時間に達したら前記開閉手段を開成するようにしたことを特徴とする潜熱回収型温水暖房装置。
- 前記計時手段は、前記開閉手段が閉止しているときの時間をカウントするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の潜熱回収型温水暖房装置。
- 前記計時手段のカウント時間が前記所定時間に達したときに前記バーナの燃焼が行われている場合、前記制御手段は、前記バーナの燃焼停止後に前記開閉手段を開成するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の潜熱回収型温水暖房装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019032137A (ja) * | 2017-08-09 | 2019-02-28 | 株式会社ノーリツ | 熱源機 |
Citations (2)
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JP2002013754A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-18 | Noritz Corp | 潜熱回収式熱源機の排ガスドレン処理装置 |
JP2009036478A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-02-19 | Gastar Corp | 燃焼装置 |
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2015
- 2015-06-05 JP JP2015114560A patent/JP2017003138A/ja active Pending
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