JP2017144360A - 廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサーを備えた廃棄冷蔵庫を対象とし、解体作業コンベア上でコンプレッサーを取り外す作業を行なう際に高い作業性、且つ高い生産性を満足することができる。【解決手段】解体作業コンベア51上に廃棄冷蔵庫11を冷蔵庫本体の天面および背面が横に冷蔵庫本体の側面が上になるように横倒し、且つ、廃棄冷蔵庫11を搬送方向に対して斜めに傾けた状態で搬送し、この搬送方法を複数の廃棄冷蔵庫11に対して連続して実施することにより、解体作業コンベア51上でカバー21が隣り合う廃棄冷蔵庫11と接触せず第一と第二のネジ22−a、22−bの取外し方向が自由空間となる状態にする工程と、カバー21が隣り合う廃棄冷蔵庫11と接触しない状態において、第一のネジ22−aおよび第二のネジ22−bを取り外してカバー21を取り外し、更に、コンプレッサー12を取り外す工程とを備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、解体作業コンベア上での廃棄冷蔵庫のコンプレッサーを取り外し方法に関するものである。
冷蔵庫は、廃棄する際にフロンガス等の冷媒ガスを回収するためにコンプレッサーを取り外す必要がある。その際、解体作業コンベア上に複数の廃棄冷蔵庫を連続して搬送し、解体作業コンベア上で各廃棄冷蔵庫からコンプレッサーを取り外すことが行なわれている。取り外す方法については、代表的なものとして下記2つが知られている。
第一の取り出し方法として、コンプレッサーが冷蔵庫本体内の上部に搭載されている場合、解体作業コンベア上で複数の廃棄冷蔵庫を連続して横倒しに搬送し、高所にあったコンプレッサーを低所に存在させ、取り外し作業をし易くする方法がある。図14を用いて、その作業を説明する。廃棄冷蔵庫11は、冷蔵庫本体内の上部にコンプレッサー12を搭載し、それを覆うようにカバー21がネジ止めされている。廃棄冷蔵庫11は、解体作業コンベア51上に連続して横倒しで搬送される。作業者52は冷蔵庫本体の天面方向からカバー21のネジを外し、その後、廃棄冷蔵庫を90度回転させて冷蔵庫本体の背面方向からネジを取り外し、カバー21を取り外した後に露出したコンプレッサー12を取り外す。この方法では、カバー21を固定しているネジを取り外す作業は背面方向と天面方向の2つの方向から行なう必要があるが、作業者は解体作業コンベア上で廃棄冷蔵庫を90度回転させネジを自分の方向に向け、作業終了後は廃棄冷蔵庫を元の角度に戻さなければならない。そのため、その作業効率は低下してしまう。また、廃棄冷蔵庫を回転させるためには廃棄冷蔵庫の間隔を一定以上に広く確保する必要がある。間隔を広げても作業効率を確保するためには解体作業コンベアのスピードを速くする必要があるが、作業が追いつかず解体作業コンベアを一時停止する場合があり、作業効率を向上させることには限界があり、高い作業効率は実現できない。また、解体作業コンベア上で廃棄冷蔵庫を回転するのは、作業者が手動で行なっていた。
第二の取り外し方法として、解体作業コンベア上で廃棄冷蔵庫を横倒しで搬送する途中に、廃棄冷蔵庫を解体作業コンベアの垂直方向に対して傾斜させた状態とする傾転装置を設け、コンプレッサーの取り外す方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法では、傾転装置を用いて廃棄冷蔵庫を解体作業コンベアの垂直方向に対して傾斜させた状態でコンプレッサーを取り外す際に、冷蔵庫本体内の上部に搭載されたコンプレッサー12を取り外す際に背面方向と天面方向の2つの方向から各々ネジを取り外すが、上記2つの方向から各々ネジを取り外すことは困難であり作業効率は低くなってしまう問題がある。また、特許文献1の従来の技術には、「廃家電品となった冷蔵庫を分解する場合、フロン等の冷媒を回収する必要がある。この冷媒を回収するには、冷蔵庫のコンプレッサが上方に位置するようにして冷蔵庫を横置きにし、さらに、横置き姿勢の冷蔵庫を傾斜姿勢にすると、冷媒が容易に抜き出し易くなる。」ことが開示されているが、具体的な方法は開示されておらず、この従来の技術は廃棄冷蔵庫を解体作業コンベアの垂直方向に対して傾斜させた状態でコンプレッサーを取り外すものと推測され、本特許文献1における発明と同じ問題がある。
尚、特許文献1では、廃棄冷蔵庫に搭載された状態のコンプレッサーから冷媒を効率よく(如何に多くの冷媒を回収できるか)回収できるかを目的にしており、如何にコンプレッサーを外し易くするかについては一切言及していない。
特開2002−265025号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の廃棄冷蔵庫から、冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサーを取り外す際、高い作業効率を実現する廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法を提供することである。
上記目的を達成するために、実施形態の廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法は、冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサーと、このコンプレッサーを覆うように前記冷蔵庫本体の天面および背面にまたがって設けられたカバーと、このカバーの前記冷蔵庫本体の天面に設けられた部分を前記天面方向から前記冷蔵庫本体に固定する第一のネジと、このカバーの前記冷蔵庫本体の背面に設けられた部分を前記背面方向から前記冷蔵庫本体に固定する第二のネジとを備えた廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法において、解体作業コンベア上に前記廃棄冷蔵庫を冷蔵庫本体の天面および背面が横に冷蔵庫本体の側面が上になるように横倒し、且つ、前記廃棄冷蔵庫を搬送方向に対して斜めに傾けた状態で搬送し、この搬送方法を複数の廃棄冷蔵庫に対して連続して実施することにより、前記解体作業コンベア上で前記カバーが隣り合う前記廃棄冷蔵庫と接触せず前記第一と前記第二のネジの取外し方向が自由空間となる状態にする工程と、前記カバーが隣り合う前記廃棄冷蔵庫と接触しない状態において、前記第一のネジおよび前記第二のネジを取り外して前記カバーを取り外し、更に、前記コンプレッサーを取り外す工程とを備えたことを特徴とする。
実施形態の廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法によれば、冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサーを備えた廃棄冷蔵庫を対象とし、解体作業コンベア上でコンプレッサーを取り外す作業を行なう際、高い作業効率を実現することができる。
廃棄冷蔵庫の構造を示す斜視図。 廃棄冷蔵庫の構造を示す側面図。 廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り付け構造を示す斜視図。 廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り付け構造を示す側面図。 第1の実施形態による廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法を示す解体作業コンベアを上からみた図。 第2の実施形態による廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法で用いる搬送回転装置の動作を示す解体作業コンベアを上からみた図。 第2の実施形態による廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法で用いる搬送回転装置の動作を示す斜視図。 図7の搬送回転装置を拡大した斜視図。 第3の実施形態による廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法を示す解体作業コンベアを上からみた図。 第3の実施形態による廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法において廃棄冷蔵庫を並べる間隔を冷蔵庫幅の1.2倍とした場合を示す図。 第3の実施形態による廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法において廃棄冷蔵庫を並べる間隔を冷蔵庫幅の2.0倍とした場合を示す図。 第4の実施形態による廃棄冷蔵庫の解体作業全体を示す図。 第4の実施形態による廃棄冷蔵庫の解体作業における工程1での作業を示す図。 従来の廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法を示す解体作業コンベアを上からみた図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法を説明する。

(第1実施形態)
廃棄される冷蔵庫11は、廃棄する際にフロンガス等の冷媒ガスを回収するためにコンプレッサーを取り外す必要がある。図1は第1実施形態に係る冷蔵庫本体内の上部にコンプレッサーを搭載した廃棄冷蔵庫11の斜視図、図2は図1で示した廃棄冷蔵庫11の側面図である。
図1および図2に示すように、冷蔵庫本体内の上部の天面、背面および側面に取り囲まれる部分にコンプレッサー12が搭載されている。コンプレッサーが搭載される冷蔵庫本体の内部は、冷蔵庫本体の天面および背面にまたがって設けられたL字型のカバー21で覆われており、さらに、このカバー21は、冷蔵庫本体の天面方向から冷蔵庫本体に固定されるネジ22−aと、冷蔵庫本体の背面方向から冷蔵庫本体に固定されるネジ22−bとにより、冷蔵庫本体に固定されている。
図3は図2で示した廃棄冷蔵庫11のカバー21を開けてコンプレッサー12が搭載されている様子を示した斜視図、図4はコンプレッサー12が固定されている様子を示した側面図である。
図3および図4に示すように、冷蔵庫本体内の上部に搭載されているコンプレッサー12にはL字型の金具31が溶接され、この金具31が冷蔵庫本体から出ているピン32に挿し込まれている。ピン32の周囲にはクッション材45が設けられている。抜け止めとして止め輪33−a(上面図は33−b)がピン32に嵌め込まれ、コンプレッサー12は冷蔵庫本体に固定されている。また、コンプレッサー12には冷媒を循環させている複数の冷媒配管34−a、34−bやコンプレッサー12に給電する給電コネクター35が接続されている。そのコンプレッサー12を覆うようにL字型のカバー21が冷蔵庫本体の天面および背面にまたがって設けられている。カバー21は、その天面部分および背面部分に各々ネジ穴が設けられ、天面方向からは第一のネジ(22−a)で固定され、背面方向からは第二のネジ(22−b)で固定される。
図1乃至図4で説明した冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサーを有する廃棄冷蔵庫を対象とし、第1の実施形態によるコンプレッサーの取り外し方法について図5を用いて説明する。図5は、その取り外し方法を示す解体作業コンベアを上からみた図である。解体作業コンベア51上に廃棄冷蔵庫11を連続して搬送する際、冷蔵庫本体の天面および背面が横に冷蔵庫本体の側面が上になるように倒し、且つ、廃棄冷蔵庫11を搬送方向に対して斜めに傾けた状態で搬送し、この搬送方法を複数の廃棄冷蔵庫に対して連続して実施する。廃棄冷蔵庫11を搬送方向に対して斜めに傾けた状態とする方法としては、後述する搬送回転装置を用いる方法が代表的なものであるが、作業員が手作業で実施してもよい。搬送方向に対して斜めに傾けた状態とすることにより、解体作業コンベア51上でカバー21が隣り合う廃棄冷蔵庫11と接触しない状態となる。この状態において、作業者52は、廃棄冷蔵庫11の天面と背面が交わる直線近辺の前に位置し、解体作業コンベア51上でコンプレッサー12を取り外す。廃棄冷蔵庫11の天面と背面が交わる直線近辺の前に位置するとは、前記直線が作業員の体の範囲内にある場所に位置することを意味する。作業者52は、最初にコンプレッサー12を覆っているカバー21を固定している第一のネジ22−aと第二のネジ22−bを取り外し、カバー21を取り外し、給電コネクター35を外す。次に、コンプレッサー12に冷媒を循環させている複数の冷媒配管34−a、34−bの切り離しを行うが、冷媒は高圧で封入されているため最初に冷媒配管の一部を封止(冷媒配管を潰して密閉)した後に封止部中央を切断する。次に、コンプレッサー12を固定している複数個の止め輪33−aを外して最終的にコンプレッサー12を取り外す。
廃棄冷蔵庫11は搬送方向に対して斜めに傾いた状態で、作業者52が第一のネジ22−aと第二のネジ22−bの取り外す作業を行なう際、第一のネジ22−aと第二のネジ22−bが向いている方向には遮るものが無く自由空間となり、その作業効率を高くすることができる。また、作業者52は、破棄冷蔵庫11の天面と背面が交わる直線近辺の前に位置しているため、第一のネジ22−aおよび第二のネジ22−bが各々向いている2つの方向のほぼ真ん中に位置していることになり、作業者52はその場で各々のネジ22−a、22−bを取り外す作業を行い易い。特に、搬送方向に対して45度の角度で傾けると、第一のネジ22−aと第二のネジ22−bの取り外し作業の効率はほぼ同一となり、作業効率は最も高くなる。また、コンプレッサー12に接続された冷媒配管34−a、34−bを取り外す作業もやり易くなる。また、上記取り外し作業は、作業者52ではなく自動化された取り外し装置で実施することも可能である。その場合、本発明を実施することにより、取り外し装置に要求される作業レベルを低減させ、低コストで高い作業効率を実現できる。
また、第1実施形態に係る廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法は、解体作業コンベアを止めずに流しながらの作業が可能であり、生産性を高くすることができる。

(第2実施形態)
図1乃至図4で説明した冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサーを有する廃棄冷蔵庫を対象とし、第2の実施形態によるコンプレッサーの取り外し方法について図6乃至図8を用いて説明する。
図6は、コンプレッサーの取り外し方法を示す解体作業コンベアを上からみた図である。解解体作業コンベア51の上流に搬送回転装置61が設けられており、この搬送回転装置61では、A方向から搬送された廃棄冷蔵庫11は搬送方向に対して45度回転しB方向に搬送される。解体作業コンベア51は回転装置61を介してA方向からB方向に搬送方向を90度向きを変えている。B方向に斜めの状態になって連続して搬送される廃棄冷蔵庫11は、作業員52により解体作業コンベア51上でコンプレッサー12が取り外される。取り外し作業については、図5で説明した内容と同様であり、取り外し作業の効率を高くすることができる。また、上記取り外し作業は、作業者52ではなく自動化された取り外し装置で実施することも可能である。その場合、本発明を実施することにより、取り外し装置に要求される作業レベルを低減させ、低コストで高い作業効率を実現できる。
また、搬送回転装置61を設けることにより、解体作業コンベア51上で複数の廃棄冷蔵庫11の向きを効率良く連続して傾けることができる。また、解体作業コンベア51は折れ曲がり形状とすることができ、現場の状況に応じて解体作業コンベア51の全体構成・配置の最適化を図ることができる。
図7は搬送回転装置61において廃棄冷蔵庫11がA方向からB方向に45度向きを変えて搬送される様子を示す斜視図、図8は搬送回転装置61の構造を示す斜視図である。搬送回転装置61には、ローラコンベア81−bおよび3本のチェーン82−a、82−b、82−cが設けられている。搬送回転装置61は、最初、A方向から搬送される廃棄冷蔵庫11に対して、3本のチェーン82−a、82−b、82−cをローラコンベア81−aと同じ速度で駆動モータ(図示なし)を用いて回転することにより、廃棄冷蔵庫11を引き込む。廃棄冷蔵庫11が完全にチェーンに乗り移った後、ローラコンベア81−aは廃棄冷蔵庫11の回転を妨げないように下降する。その後、チェーンの中央まで廃棄冷蔵庫11が搬送されると3本のチェーン82−a、82−b、82−cの各速度が変わり、チェーン82−aに対してチェーン82−bは速度が遅く、チェーン82−cは更に速度が遅くなる。この3本の速度差を制御することにより、廃棄冷蔵庫11が矢印方向に45度回転させることができる。その回転工程が終了すると、3本のチェーン82−a、82−b、82−cは下降し送出し用ローラコンベア81−bにより廃棄冷蔵庫11はB方向に排出され、次の解体作業コンベアに乗り移る。
尚、チェーンの本数は2本以上であれば3本に限定されない。2本以上であれば、各チェーンの速度を調整することにより、廃棄冷蔵庫11を45度回転させることができる。また、搬送回転装置61における廃棄冷蔵庫11の回転角度は45度には限定されない。現場の状況に応じて解体作業コンベア51の全体構成・配置を最適化する際に30度、60度等の45度以外の角度で回転させてもよい。

(第3実施形態)
図1乃至図4で説明した冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサー12を有する廃棄冷蔵庫11を対象とし、第3の実施形態によるコンプレッサー12の取り外し方法について図9を用いて説明する。図9は、その取り外し方法を示す解体作業コンベア51を上からみた図である。解体作業コンベア51の上流に搬送回転装置61が設けられている。通常は図6に示したように、搬送回転装置61において廃棄冷蔵庫11は45度回転するが、市場から戻って来る廃棄冷蔵庫11は変形したり、あるいは重心の位置が悪くなるものがあり、場合によっては、搬送回転装置61に均等に荷重がかからず滑ってしまい所定通りに回転することができない、全く回転できないことが生じる。このような場合においても、搬送回転装置61を工夫してコンプレッサー12の取り外し作業の効率を高くすることができる。
図9(a)は、搬送回転装置61において廃棄冷蔵庫11−aが正常に回転しない場合を想定し、搬送回転装置61の送り出し用ローラコンベアの速度を後段のローラコンベアの速度より速くした状態を示す。その後、図9(b)に示すように、所定通りに回転できない廃棄冷蔵庫11−aは、先行する廃棄冷蔵庫11−bに衝突し傾斜した面91に沿うように押し出され廃棄冷蔵庫11−cの姿勢に自動的に回転し、最終的には先に送り出された廃棄冷蔵庫11−bとほぼ同じ角度で搬送方向に対して斜めに傾けた状態となり、複数の廃棄冷蔵庫11に対してこのような動作が繰り返し行われ、作業者52がコンプレッサー12を取り外す作業が容易な状態を確保することができる。
下記表1は、図9で説明した解体作業コンベア51上で廃棄冷蔵庫が自発的に回転する角度に着目し、廃棄冷蔵庫を並べる間隔Dと廃棄冷蔵庫幅の比率(n)と作業性、自動回転および生産性の関係を確認した結果をまとめたものである。作業性とはコンプレッサー12の取り外し作業の効率、自動回転とは搬送回転装置61で廃棄冷蔵庫11が所定角度に回転しなかった場合に先に送り出された廃棄冷蔵庫に衝突し自動的に回転することの確実性、生産性は廃棄冷蔵庫の単位時間あたり解体台数を示すものであり、○は高評価、△は中評価、×は低評価を意味する。
Figure 2017144360
上記表1から、廃棄冷蔵庫を並べる間隔Dと廃棄冷蔵庫幅の比率(n)が1.2〜2.0である場合が適正範囲であり、更に、nが1.3〜1.9である場合が最適範囲である。図10はn=1.2の場合を示し、図11はn=2.0の場合を示している。

(第4実施形態)
図1乃至図4で説明した冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサー12を有する廃棄冷蔵庫11を対象とし、第4の実施形態によるコンプレッサー12の取り外し方法について図12を用いて説明する。
図12は、コンプレッサー12の取り外しを含む廃棄冷蔵庫の解体作業全体の様子を示す解体作業コンベアを上からみた図である。工程1では、廃棄冷蔵庫11の重量測定および貼られた家電リサイクル券のバーコードの読み込み(破棄処理登録)を行ない、その後、解体作業コンベア121上に廃棄冷蔵庫11をライン投入する。工程2では、廃棄冷蔵庫11の正面側の作業であり、扉を開け庫内にある棚やケースを取り外す。工程3では、廃棄冷蔵庫11の背面側の作業であり、背面カバーを外して基板等を取り外す。工程4では、横倒し装置を用いて解体作業コンベア上で廃棄冷蔵庫11を横倒しにする。工程5では、横倒しされた廃棄冷蔵庫11は180度回転装置により180度回転させられる。これは後の工程(工程9以降)において破砕機に投入する時に冷蔵庫のキャスター側(底面)から破砕機の刃に当てて噛み込みを良くするために予め180度回転させる必要があるためである。工程6では、図6乃至図11で説明した搬送回転装置61を用いて廃棄冷蔵庫11を搬送方向に対して45度傾ける。工程7では、本発明を実施し、作業員52は第一のネジおよび第二のネジ、更にはカバーを取り外した上で、コンプレッサー12を取り外す。工程8では、廃棄冷蔵庫11は45度回転装置により45度回転させられる。工程9では、後の工程である破砕機の投入コンベアに投入される。
工程1では、作業員52が廃棄冷蔵庫11の扉を開けて中の棚やケースを取り出す作業を行うが、図13に示すように開けた扉131が隣の作業者52の邪魔にならないようにしなければならず、その間隔は冷蔵庫幅(W)に対して1.8倍程度が最適である。1.8倍より広くすると作業は可能だが生産性確保のためにはコンベアの速度を上げなければならないため、間隔は作業可能な範囲で狭い方が良い。
本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11・・・廃棄冷蔵庫
12・・・コンプレッサー
21・・・カバー
22−a・・・第一のネジ
22−b・・・第二のネジ
31・・・金具
32・・・ピン
33・・・止め輪
34−a、34−b・・・冷媒配管
35・・・給電コネクター
45・・・クッション材
51・・・解体作業コンベア
52・・・作業者
61・・・搬送回転装置
81−a、81−b・・・ローラコンベア
82−a、82−b、82−c・・・チェーン
131・・・扉

Claims (5)

  1. 冷蔵庫本体内の上部に取り付けられたコンプレッサーと、このコンプレッサーを覆うように前記冷蔵庫本体の天面および背面にまたがって設けられたカバーと、このカバーの前記冷蔵庫本体の天面に設けられた部分を前記天面方向から前記冷蔵庫本体に固定する第一のネジと、このカバーの前記冷蔵庫本体の背面に設けられた部分を前記背面方向から前記冷蔵庫本体に固定する第二のネジとを備えた廃棄冷蔵庫のコンプレッサーを取り外し方法において、
    解体作業コンベア上に前記廃棄冷蔵庫を冷蔵庫本体の天面および背面が横に冷蔵庫本体の側面が上になるように横倒し、且つ、前記廃棄冷蔵庫を搬送方向に対して斜めに傾けた状態で搬送し、この搬送方法を複数の廃棄冷蔵庫に対して連続して実施することにより、前記解体作業コンベア上で前記カバーが隣り合う前記廃棄冷蔵庫と接触せず前記第一と前記第二のネジの取外し方向が自由空間となる状態にする工程と、
    前記カバーが隣り合う前記廃棄冷蔵庫と接触しない状態において、前記第一のネジおよび前記第二のネジを取り外して前記カバーを取り外し、更に、前記コンプレッサーを取り外す工程とを備えたことを特徴とする廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法。
  2. 前記解体作業コンベア上に前記廃棄冷蔵庫を搬送方向に対して斜めに傾けた状態とは、前記廃棄冷蔵庫が搬送方向に対して約45度に傾けた状態であることを特徴とする請求項1に記載の廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法。
  3. 前記第一のネジおよび前記第二のネジを取り外して前記カバーを取り外し、更に、前記コンプレッサーを取り外す工程は、前記カバーが設けられた前記廃棄冷蔵庫の天面と背面が交わる直線の前に位置した作業者が行なうことを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法。
  4. 前記廃棄冷蔵庫を搬送方向に対して斜めに傾けた状態とする搬送回転装置を前記解体作業コンベアの中に設け、この搬送回転装置から廃棄冷蔵庫が送り出される時の解体作業コンベアの速度をその直前に送り出された廃棄冷蔵庫が搬送される解体作業コンベアの速度より速くすることにより、前記搬送回転装置において前記廃棄冷蔵庫が滑って所定通りに回転することができなかった場合であっても、前記搬送回転装置から送り出される廃棄冷蔵庫が直前に送り出された廃棄冷蔵庫に衝突して斜めに傾くことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法。
  5. 前記解体作業コンベア上で前記カバーが隣り合う前記廃棄冷蔵庫と接触しない状態にする工程において、前記廃棄冷蔵庫を連続して搬送する際の前記廃棄冷蔵庫を並べる間隔を前記廃棄冷蔵庫幅の1.2〜2.0倍とすることを特徴とする請求項 1乃至4の何れかに記載の廃棄冷蔵庫のコンプレッサーの取り外し方法。
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