JP2017143095A - 積層ウェーハの分割方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層ウェーハをストリートに沿って適切に分割すること。【解決手段】第1のウェーハ(W1)の下面側に第2のウェーハ(W2)が積層された積層ウェーハ(W)をストリートに沿って分割する積層ウェーハの分割方法が、チャックテーブル(11)に保持された積層ウェーハのストリートを撮像手段によって検出するステップと、第1の切削ブレード(22)によって積層ウェーハの第1のウェーハをストリートに沿って切削して第1の切削溝(31)を形成するステップと、第1の切削ブレードの幅よりも細い第2の切削ブレード(27)を径方向に超音波振動させながら、第1の切削溝に沿って表出した第2のウェーハを切削して第2の切削溝(35)を形成するステップとを有する構成にした。【選択図】図5

Description

本発明は、複数枚のウェーハを積層した積層ウェーハの分割方法に関する。
ウェーハの表面は格子状のストリートによって複数に区画されており、この区画された領域にIC、LSI等のデバイスが形成されている。デバイス製造工程においては、ウェーハをストリートに沿って切削ブレードで切断することで個々のデバイスチップが形成される。ウェーハの分割方法としては、ブレード幅の異なる一対の切削ブレードを用いたステップカットが知られている。ステップカットでは、幅広の切削ブレードでストリートに沿って1段目の浅溝が形成され、幅狭の切削ブレードで浅溝の底面に2段目の深溝が形成されてウェーハが完全切断される(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−018965号公報
近年、複数のデバイスチップを厚み方向に積層した積層型のデバイスチップが実用化されている。積層型のデバイスチップは、例えば、複数の材質のウェーハを積層した積層ウェーハを切削ブレードで分割することで製造される。しかしながら、積層ウェーハを切削ブレードで分割すると、分割後のデバイスチップの加工品質が悪化するという問題があった。このような積層ウェーハは、上記したステップカットで幅の異なる2種類の切削ブレードで2段階に分けて切削したとしても、積層されたウェーハの材質によってはウェーハを適切に分割することができなかった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、積層ウェーハをストリートに沿って適切に分割することができる積層ウェーハの分割方法を提供することを目的とする。
本発明の積層ウェーハの分割方法は、積層ウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された積層ウェーハに切削加工を施す第1の切削ブレードを備えた第1の切削手段と、該第1の切削手段によって切削された領域に更に切削加工を施す第2の切削ブレードを備えた第2の切削手段と、ストリートを検出する基準線を備えた撮像手段とを具備する切削装置を用い、第1のウェーハの下面側に第2のウェーハが積層された積層ウェーハをストリートに沿って分割する積層ウェーハの分割方法であって、チャックテーブルに保持された積層ウェーハのストリートを該撮像手段によって検出する検出ステップと、該検出ステップで検出されたストリートに沿って、ストリート毎に積層ウェーハを分割する分割ステップと、から構成され、該分割ステップは、該第1の切削手段によって積層ウェーハの該第1のウェーハのみをストリートに沿って切削し該第2のウェーハを表出させるとともに第1の切削溝を形成する第1の切削ステップと、該第1の切削ステップを実施した後に、該第1の切削ブレードの幅よりも細い第2の切削ブレードを径方向に超音波振動させて該第2の切削手段によって該第1の切削溝に沿って表出した該第2のウェーハを切削し第2の切削溝を形成する第2の切削ステップと、から構成される。
この構成によれば、ブレード幅の異なる第1、第2の切削ブレードによって積層ウェーハの第1、第2のウェーハが2段階に分けて切削される。第1の切削ブレードで第1のウェーハにストリートに沿った第1の分割溝が形成され、第1の分割溝を通じて第2のウェーハが部分的に表出される。また、第1の切削ブレードよりも細い第2の切削ブレードが超音波振動され、超音波振動した切削ブレードで第2のウェーハの表出部分に第1の分割溝に沿った第2の分割溝が形成される。このため、第2のウェーハが第1のウェーハよりも切削し難い材質で形成されていても、第1、第2の切削ブレードによる切削を組み合わせることで積層ウェーハを適切に分割することができる。
本発明の積層ウェーハの分割方法において、該分割ステップ実施中の新たなストリートを切削する前の任意のタイミングで、積層ウェーハに形成された該第1の切削溝を該撮像手段で撮像して基準線との位置関係を計測する第1の切削溝位置計測ステップと、該第1の切削溝が形成されていない該第1のウェーハの表面に、超音波を付与しない状態で該第2の切削手段によって計測溝を形成し、該計測溝を該撮像手段により撮像して基準線との位置関係を計測する第2の切削溝位置計測ステップと、を実施する。
本発明によれば、第1の切削ブレードで第1のウェーハを切削して第2のウェーハをストリートに沿って表出させた後、超音波振動させた第2の切削ブレードで第2のウェーハの表出部分を切削する。よって、第2のウェーハが第1のウェーハよりも切削し難い材質で形成された積層ウェーハであっても、積層ウェーハをストリートに沿って適切に分割することができる。
本実施の形態の積層ウェーハの斜視図及び断面図である。 本実施の形態の切削装置の模式図である。 比較例の積層ウェーハに対するカーフチェックの説明図である。 本実施の形態の検出ステップの一例を示す図である。 本実施の形態の分割ステップの一例を示す図である。 本実施の形態の第1、第2の切削溝位置計測ステップの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態について説明する。先ず、切削対象となる積層ウェーハについて説明する。図1は、本実施の形態の積層ウェーハの斜視図及び断面図である。図2は、本実施の形態の切削装置の模式図である。図3は、比較例の積層ウェーハに対するカーフチェックの説明図である。
図1A及び図1Bに示すように、積層ウェーハWは、材質の異なる2種類の略円板状の第1、第2のウェーハW1、W2を積層して形成されている。第1のウェーハW1は通常のハブブレードで切削容易なシリコンウェーハ、第2のウェーハW2は通常のハブブレードで切削困難なガラスウェーハであり、第1のウェーハW1の下面側に第2のウェーハW2が積層されている。第1のウェーハW1の表面には格子状にストリートが形成されており、ストリートに区画された各領域にデバイスDが形成されている。積層ウェーハWは、ダイシングテープTを介してリングフレームFに支持されている。
なお、第1、第2のウェーハW1、W2の厚みは特に限定されないが、本実施の形態では、例えば第1のウェーハW1の厚みが0.4mm、第2のウェーハW2の厚みが0.3mmに形成されている。また、第1のウェーハW1は、通常の切削加工で切削容易な材質で形成された基板であればよく、例えばガリウム砒素ウェーハでもよい。第2のウェーハW2は、通常の切削加工では切削困難な難切削材で形成された基板であればよく、例えばサファイアウェーハでもよい。難切削材とは、例えば第1のウェーハW1よりも硬度や結晶硬度が高く、超音波切削で加工品質が向上する材質をいう。
このような積層ウェーハWは、第1、第2のウェーハW1、W2を一度に切断するシングルカットでは加工品質が悪化するため、ブレード幅が異なる一対の切削ブレードを用いたステップカットで切削する方法が検討されている。しかしながら、ステップカットによって第1、第2のウェーハW1、W2を個別に切削しても、第2のウェーハW2が難切削材であるため、第2のウェーハW2の切削時に加工品質が悪化していた。そこで、本実施の形態では、通常切削用の第1の切削ブレード22(図2参照)と超音波切削用の第2の切削ブレード27(図2参照)とを用いて、第1、第2のウェーハW1、W2をステップカットしている。
この場合、第1のウェーハW1がストリートに沿って第1の切削ブレード22(図2参照)で通常切削されて、第1のウェーハW1から表出した第2のウェーハW2が第2の切削ブレード27(図2参照)で超音波切削される。第1のウェーハW1はシリコンウェーハで比較的に切削容易なため、通常切削であっても加工品質が悪化することがなく、第2のウェーハW2はガラスウェーハで難切削材であるが、超音波切削されることで加工品質が向上されている。このように、第1、第2のウェーハW1、W2の材質に応じて、第1、第2の切削ブレード22、27を使い分けてステップカットすることで、積層ウェーハWが適切に分割される。
図2に示すように、切削装置1には、第1のウェーハ用の第1の切削手段21と、第2のウェーハ用の第2の切削手段26が設けられている。第1の切削手段21のスピンドル23にはチャックテーブル11に保持された積層ウェーハWに切削加工を施す第1の切削ブレード22が装着されている。第2の切削手段26のスピンドル28には、第1の切削手段21によって切削された領域に更に切削加工を施す第2の切削ブレード27が装着されている。第1、第2の切削ブレード22、27はブレード幅が異なっており、第1の切削ブレード22は幅広に形成され、第2の切削ブレード27は第1の切削ブレード22よりも細く幅狭に形成されている。
第1の切削ブレード22は第1のウェーハW1の通常切削に使用され、第2の切削ブレード27は第2のウェーハW2の超音波切削に使用される。第2の切削ブレード27のスピンドル28には超音波振動付与手段29が取り付けられている。超音波振動付与手段29から伝達された超音波振動によって第2の切削ブレード27の刃先が径方向に瞬間的に伸縮され、刃先の砥粒が繰り返し衝突しながら第2のウェーハW2が切削される。なお、本実施の形態では、例えば、第1の切削ブレード22として#2000の粒径でブレード幅0.1mmの電鋳ハブブレードが使用され、第2の切削ブレード27として#1000の粒径のブレード幅0.08mmのメタルブレードが使用される。
また、切削装置1には、ストリートを検出する基準線を備えた撮像手段15が設けられている。さらに、切削装置1には、装置各部を統括制御する制御手段19が設けられている。制御手段19は各種処理を実行するプロセッサやメモリ等によって構成されている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の一つ又は複数の記憶媒体で構成される。メモリには、例えば、積層ウェーハWの分割方法の各ステップを実行するためのプログラムや画像処理のプログラム等が記憶されている。
ところで、上記の切削装置1による切削加工においては、スピンドル23、28の熱膨張等による加工位置の位置ズレを補正するために、第1、第2の切削ブレード22、27で形成された切削溝が定期的にカーフチェックされる。カーフチェックでは、切削溝の状態を観察する他、各切削溝とヘアラインと呼ばれる撮像手段15の基準線との位置ズレが補正される。ステップカットの場合には、切削溝50(図3参照)が段状に形成されているため、第1の切削ブレード22で形成された上段側(第1のウェーハW1)の切削溝をカーフチェックすることはできるが、第2の切削ブレード27で形成された下段側(第2のウェーハW2)の切削溝をカーフチェックすることは難しい。
このため、図3に示すように、第2の切削ブレード27で第1のウェーハW1を切削して、この第1のウェーハW1に形成された切削溝41をカーフチェックする必要がある。しかしながら、シリコンウェーハ等の第1のウェーハW1が第2の切削ブレード27によって超音波切削されると、切削溝41の加工品質が悪化して適切なカーフチェックができない。そこで、本実施の形態では、第2の切削ブレード27をカーフチェックする際には、超音波を停止させた状態で第2の切削ブレード27で第1のウェーハW1を切削して、加工品質の良い切削溝を形成するようにしている(図6A参照)。
以下、本実施の形態の積層ウェーハの分割方法について説明する。図4は本実施の形態の検出ステップ、図5は本実施の形態の分割ステップ、図6は第1、第2の切削溝位置計測ステップのそれぞれ一例を示す図である。なお、図5Aは第1の切削ステップ、図5Bは第2の切削ステップをそれぞれ示している。また、図6A及び図6Bは第2の切削溝位置計測ステップ、図6C及び図6Dは第1の切削溝位置計測ステップをそれぞれ示している。
図4に示すように、積層ウェーハWが切削装置1(図2参照)に搬入されると、先ず検出ステップが実施される。検出ステップでは、チャックテーブル11に保持された積層ウェーハWのストリートが撮像手段15によって検出される。この場合、撮像手段15によって積層ウェーハWの上面が撮像され、撮像画像に対してパターンマッチング等の画像処理が施されて、撮像手段15の基準線がストリートの中心に位置付けられる。撮像手段15の基準線がストリートに位置付けられることで、撮像手段15によって第1のウェーハW1のストリートが検出される。
図5Aに示すように、検出ステップの後には、分割ステップの第1の切削ステップが実施される。第1の切削ステップでは、第1の切削手段21によって第1のウェーハW1のみがストリートに沿って切削されて、第2のウェーハW2が表出されるとともに第1の切削溝31が形成される。この場合、第1の切削ブレード22が積層ウェーハWのストリートに位置合わせされ、第1のウェーハW1を切断可能な高さまで降ろされた第1の切削ブレード22に対してチャックテーブル11が切削送りされる。これにより、チャックテーブル11上の第1のウェーハW1がストリートに沿って切削されて、第1のウェーハW1の表面から第2のウェーハW2が部分的に表出される。
図5Bに示すように、第1の切削ステップの後には、分割ステップの第2の切削ステップが実施される。第2の切削ステップでは、第2の切削ブレード27を径方向に超音波振動させた第2の切削手段26によって、第1の切削溝31に沿って表出した第2のウェーハW2が切削されて第2の切削溝35が形成される。この場合、第2の切削ブレード27が第1の切削溝31に位置合わせされ、第2のウェーハW2を切断可能な高さまで降ろされた第2の切削ブレード27に対してチャックテーブル11が切削送りされる。これにより、チャックテーブル11上の第2のウェーハW2が第1の切削溝31に沿って切削されて積層ウェーハ1Wが完全切断される。
このように、分割ステップでは、第1、第2の切削ステップによって検出ステップで検出されたストリートに沿って切削されることで、ストリート毎に積層ウェーハWが分割される。このとき、切削容易な材質の第1のウェーハW1に対しては第1の切削ブレード22で通常切削され、難切削材の第2のウェーハW2に対しては第2の切削ブレード27で超音波切削される。第1、第2のウェーハW1、W2の材質毎に、通常切削と超音波切削とを切換えてステップカットがされるため、第1、第2のウェーハW1、W2から成る積層ウェーハWを適切に分割することが可能になっている。
分割ステップでは、全てのストリートに沿って上記第1、第2の切削ステップを繰り返しているが、スピンドル23、28等の熱膨張による第1、第2の切削ブレード22、27の位置ズレを補正するために定期的なカーフチェックが必要である。このため、分割ステップ実施中に新たなストリートを切削する前の任意のタイミングで、定期的に第1、第2の切削溝位置計測ステップが実施される。なお、以下の説明では、第2の切削溝位置計測ステップを実施した後に第1の切削溝位置計測ステップを実施しているが、第1の切削溝位置計測ステップを実施した後に第2の切削溝位置計測ステップを実施してもよい。
図6Aに示すように、第2の切削溝位置計測ステップでは、第1の切削溝31が形成されていない第1のウェーハW1の表面に、超音波を付与しない状態で第2の切削手段26によって計測用の切削溝39(計測溝)が形成される。この場合、第2の切削手段26の超音波振動付与手段29に対する交流電圧の印加が中断されて、第2の切削ブレード27の径方向の超音波振動が停止される。また、第2の切削ブレード27が積層ウェーハWのストリートに位置合わせされ、第1のウェーハW1を切り込み可能な高さまで降ろされた第2の切削ブレード27に対してチャックテーブル11が切削送りされる。これにより、チャックテーブル11上の第1のウェーハW1の表面に計測用の切削溝39が浅く形成される。
図6Bに示すように、第1のウェーハW1に形成された計測用の切削溝39が撮像手段15で撮像され、撮像画像に基づいて計測用の切削溝39と撮像手段15の基準線との位置関係が計測される。このとき、第2の切削ブレード27(図6A参照)で超音波振動させずに計測用の切削溝39が形成されるため、計測用の切削溝39の加工品質が悪化することなく、計測用の切削溝39と撮像手段15の基準線との位置関係を精度よく計測することができる。そして、撮像手段15の基準線が計測用の切削溝39の溝幅の中間位置に位置付けられるように、撮像手段15と第2の切削ブレード27との位置関係が補正される(ヘアライン合わせ)。
図6Cに示すように、第1の切削溝位置計測ステップでは、上記の第1の切削ステップと同様に、第1の切削手段21によって第1のウェーハW1が計測用の切削溝39(図6B参照)の上から切削されて第1の切削溝31が形成される。この場合、第2の切削ブレード27よりも幅広の第1の切削ブレード22によって、計測用の切削溝39よりも深い第1の切削溝31が形成される。このため、第1のウェーハW1のストリートに沿って計測用の切削溝39が形成されていても、第1の切削溝31が形成されることで第1のウェーハW1上に計測用の切削溝39が残ることがない。
図6Dに示すように、第1のウェーハW1に形成された第1の切削溝31が撮像手段15で撮像され、撮像画像に基づいて第1の切削溝31と撮像手段15の基準線との位置関係が計測される。そして、撮像手段15の基準線が第1の切削溝31の溝幅の中間位置に位置付けられるように、撮像手段15と第1の切削ブレード22(図6C参照)との位置関係が補正される(ヘアライン合わせ)。このようにして、定期的なカーフチェックによって熱膨張等による第1、第2の切削ブレード22、27の位置ズレを補正することで、積層ウェーハWをストリートに沿って精度よく分割することが可能になっている。
以上のように、本実施の形態の積層ウェーハWの分割方法では、ブレード幅の異なる第1、第2の切削ブレード22、27によって積層ウェーハWの第1、第2のウェーハW1、W2が2段階に分けて切削される。第1の切削ブレード22で第1のウェーハW1にストリートに沿った第1の切削溝31が形成され、第1の切削溝31を通じて第2のウェーハW2が部分的に表出される。また、第1の切削ブレード22よりも細い第2の切削ブレード27が超音波振動され、超音波振動した第2の切削ブレード27で第2のウェーハW2の表出部分に第1の切削溝31に沿った第2の切削溝35が形成される。このため、第2のウェーハW2が第1のウェーハW1よりも切削し難い材質で形成されていても、第1、第2の切削ブレード22、27による切削を組み合わせることで積層ウェーハWを適切に分割することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記した実施の形態において、第2の切削溝位置計測ステップでは、第2の切削ブレード27で第1のウェーハW1のデバイス間のストリートに沿って計測用の切削溝39が形成される構成にしたが、この構成に限定されない。第2の切削溝位置計測ステップでは、第1の切削溝31が形成されていない第1のウェーハW1の表面に計測用の切削溝39が形成されていればよく、例えば、第1のウェーハW1のデバイスが形成されていない外周領域に計測用の切削溝39が短く形成される構成でもよい。このようなショートカーフチェックであっても、撮像手段15と第2の切削ブレード27との位置関係を補正することが可能である。
また、上記した実施の形態において、第1、第2の切削溝位置計測ステップが同じタイミングで実施される構成にしたが、この構成に限定されない。第1、第2の切削溝位置計測ステップは別々のタイミングで実施されてもよい。
以上説明したように、本発明は、積層ウェーハをストリートに沿って適切に分割することができるという効果を有し、特に、シリコンウェーハとガラスウェーハを積層した積層ウェーハの分割方法に有用である。
1 切削装置
11 チャックテーブル
15 撮像手段
19 制御部
21 第1の切削手段
22 第1の切削ブレード
26 第2の切削手段
27 第2の切削ブレード
31 第1の切削溝
35 第2の切削溝
39 計測用の切削溝(計測溝)
W 積層ウェーハ
W1 第1のウェーハ
W2 第2のウェーハ

Claims (2)

  1. 積層ウェーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された積層ウェーハに切削加工を施す第1の切削ブレードを備えた第1の切削手段と、該第1の切削手段によって切削された領域に更に切削加工を施す第2の切削ブレードを備えた第2の切削手段と、ストリートを検出する基準線を備えた撮像手段とを具備する切削装置を用い、
    第1のウェーハの下面側に第2のウェーハが積層された積層ウェーハをストリートに沿って分割する積層ウェーハの分割方法であって、
    チャックテーブルに保持された積層ウェーハのストリートを該撮像手段によって検出する検出ステップと、
    該検出ステップで検出されたストリートに沿って、ストリート毎に積層ウェーハを分割する分割ステップと、から構成され、
    該分割ステップは、
    該第1の切削手段によって積層ウェーハの該第1のウェーハのみをストリートに沿って切削し該第2のウェーハを表出させるとともに第1の切削溝を形成する第1の切削ステップと、
    該第1の切削ステップを実施した後に、該第1の切削ブレードの幅よりも細い第2の切削ブレードを径方向に超音波振動させて該第2の切削手段によって該第1の切削溝に沿って表出した該第2のウェーハを切削し第2の切削溝を形成する第2の切削ステップと、
    から構成される積層ウェーハの分割方法。
  2. 該分割ステップ実施中の新たなストリートを切削する前の任意のタイミングで、
    積層ウェーハに形成された該第1の切削溝を該撮像手段で撮像して基準線との位置関係を計測する第1の切削溝位置計測ステップと、
    該第1の切削溝が形成されていない該第1のウェーハの表面に、超音波を付与しない状態で該第2の切削手段によって計測溝を形成し、該計測溝を該撮像手段により撮像して基準線との位置関係を計測する第2の切削溝位置計測ステップと、を実施することを特徴とする請求項1記載の積層ウェーハの分割方法。
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