JP2017141634A - 折戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立工数を削減でき、かつ、丁番の取付強度も向上できる折戸の提供。
【解決手段】折戸1は、隣接する2枚の扉10A,10Bの裏面にねじ止めされる丁番20を備える。扉10A,10Bの少なくとも一方の扉10Aの表面には凹溝11が形成され、凹溝11には把手部材30が取り付けられる。把手部材30は、凹溝11内に配置されて丁番20を取り付ける複数本のねじの一部のねじ41がねじ込まれる取付部31と、取付部31にねじ込まれたねじ41が扉の表面に露出しないように被覆する被覆部32とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、クローゼット等の収納の開口部等に設けられる折戸に関する。
クローゼット等の開口部に設けられる一般的な折戸は、2枚の扉を丁番で連結して構成され、一方の扉に取り付けた把手を操作して開閉している(特許文献1参照)。
また、扉の端部に縦溝部を形成し、この縦溝部に手指を差し込んで扉を開閉することで、把手を不要にした折戸もある(特許文献2参照)。
特開平9−41820号公報 特開2014−47592号公報
特許文献1の折戸は、2枚の扉の裏面側に丁番をねじ止めし、一方の扉の表面に把手をねじ等で固定して組み立てる必要がある。このため、組立工数が増加し、生産性やコストが増加するという課題がある。
特許文献2の折戸は、縦溝部が形成された部分の厚さ寸法が小さくなるため、丁番を取り付けるねじのうち、前記縦溝部に重なる位置に設けられるねじは、寸法が短いねじを用いる必要がある。このため、丁番の取付強度が低下するという課題がある。
本発明の目的は、組立工数を削減でき、かつ、丁番の取付強度も向上できる折戸を提供することにある。
本発明は、複数の扉が折り畳み可能に連結された折戸であって、隣接する2枚の扉の裏面には、前記各扉を回動自在に連結する丁番が固着具で固着され、前記2枚の扉の少なくとも一方の扉の表面には凹溝が形成され、前記凹溝には把手部材が取り付けられ、前記把手部材は、前記凹溝内に配置されて、前記丁番を取り付ける複数本の固着具の一部の固着具で前記扉に固着される取付部と、前記取付部を固着する固着具が前記扉の表面に露出しないように被覆する被覆部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、丁番を扉に固定するねじ等の固着具と、把手部材を扉に固定するための固着具とを兼用しているので、固着具の本数を削減でき、折戸の組立工数も削減できる。このため、折戸の生産性やコストを低減できる。
また、前記固着具としてねじを用いた場合、折戸の凹溝部分に把手部材の取付部を配置し、この取付部にねじをねじ込ませているので、凹溝に突出しないように、寸法が短いねじを用いる必要が無い。このため、丁番の取付用に用いられる他のねじと同様の長さ寸法のねじを用いることもでき、丁番の取付強度を向上できる。
さらに、前記把手部材の取付部にねじ込まれるねじの先端が取付部から凹溝内に突出しても、前記ねじを被覆部で被覆して扉の表面側に露出することを防止でき、折戸の意匠性の低下を防止できる。
本発明の折戸において、前記把手部材は、前記取付部と、前記被覆部と、前記取付部および前記被覆部間に設けられた第1側壁部および第2側壁部とで構成される中空部を備え、前記取付部を前記扉に固着する固着具の先端は、前記取付部を貫通して前記中空部内に配置されることが好ましい。
本発明によれば、把手部材は、取付部、被覆部、第1側壁部および第2側壁部で構成される中空部を備えているので、剛性を向上できる。また、取付部に固着具であるねじをねじ込む際の力を各側壁部でも支持できるので、取付部の厚さ寸法を小さくできる。このため、予めねじ穴が形成されていない取付部にドリルねじをねじ込んだり、下穴を形成した取付部にタッピングねじをねじ込むことができ、取付部にねじを形成する必要が無いため組立作業性を向上できる。
本発明の折戸において、前記把手部材の被覆部は、前記扉の表面に沿って配置され、前記把手部材は、前記被覆部から連続して形成された指掛かり片部を備えることが好ましい。
本発明によれば、被覆部が扉の表面に沿って配置されるため、前記凹溝内に突出されるねじ等の固着具は、扉の表面から突出しない寸法であれば利用できる。したがって、固着具として、丁番を取り付ける他のねじよりも長いねじを用いることもでき、他のねじと異なる種類のねじ、例えばドリルねじを用いることもできる。したがって、丁番および把手部材を共締めするのに適したねじを利用できる。
本発明の折戸において、前記把手部材の前記被覆部と第1側壁部とが連結される第1連結部は、前記凹溝において前記扉の表面よりも裏面側の位置に配置され、前記把手部材は、前記第1連結部から扉の表面側に延出された指掛かり片部を備えることが好ましい。
本発明によれば、少なくとも被覆部の第1連結部は、扉の表面よりも内部側に配置されるため、扉の表面および指掛かり片部間の空間(指掛かり空間)の一部は、扉の厚さ寸法内に配置できる。したがって、指掛かり空間を確保しつつ、把手部材の指掛かり片部が扉の表面から突出する寸法を小さくでき、意匠性および操作性を両立できる。
本発明の折戸によれば、組立工数を削減でき、かつ、丁番の取付強度も向上できる。
本発明の第1実施形態に係る折戸の表面側を示す斜視図である。 第1実施形態の折戸の裏面側を示す斜視図である。 第1実施形態の丁番および把手部材の取付構造を示す横断面図である。 第1実施形態の折戸を折り曲げた状態を示す横断面図である。 本発明の第2実施形態に係る折戸の丁番および把手部材の取付構造を示す横断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態の折戸1を図面に基づいて説明する。折戸1は、クローゼット等の収納部の開口を開閉するものである。図1は、折戸1の表面側を示す斜視図であり、図2は、折戸1の裏面側を示す斜視図である。
折戸1は、2枚の扉10A、10Bと、扉10A、10Bを折り畳み可能に連結する丁番(蝶番)20と、一方の扉10Aに取り付けられた把手部材30とを備える。
一方の扉10Aの表面には、扉10Aの上下方向の全長に渡って凹溝11が形成されている。凹溝11は、扉10Aの幅方向(左右方向)においては、他方の扉10Bと連結する端部(折れ部)の近くに形成され、凹溝11には把手部材30が取り付けられている。
また、各扉10A、10Bの裏面には、図2、3に示すように、丁番20を取り付けるための取付凹部12A,12Bが形成されている。
取付凹部12A,12Bは、第一凹部121と、第一凹部121の内側に設けられ、深さ寸法が第一凹部121よりも大きい第二凹部122とを備えて構成されている。
なお、本実施形態の折戸1では、前記丁番20は、各扉10A、10Bの上部、中間部、下部の3箇所に配置されるため、前記取付凹部12A,12Bも対応する3箇所に形成されている。
丁番20は、一対のヒンジ本体21、22を備えている。ヒンジ本体21、22は、金属板をプレス成型などで折り曲げて形成され、図3に示すように、裏面側に突出した突出部23と、突出部23から延出された一対のフランジ部24とを備えている。丁番20の突出部23は、第一凹部121に配置され、フランジ部24は第二凹部122に配置されている。したがって、丁番20は、いわゆる彫込丁番として用いられ、図4に示すように、折戸1を折り畳んだ際に、各扉10A、10B間の隙間W1を小さくして、指が入らないようにでき、扉10A、10Bの開閉時の指挟みを防止できる。
フランジ部24には、それぞれ2つの皿穴25、26が貫通して形成されている。したがって、1つの丁番20においては、計8個の皿穴が形成されることになる。ここで、ヒンジ本体21の2つのフランジ部24は、折戸1においては上下方向に配置され、各フランジ部24の皿穴25同士は扉10Aの幅方向では同じ位置、つまり上下に揃った位置に形成されている。同様に、各フランジ部24の皿穴26同士も扉10Aの幅方向で同じ位置、つまり上下に揃った位置に形成されている。
ヒンジ本体22の2つのフランジ部24においても、皿穴25同士および皿穴26同士は上下に揃った位置に形成されている。
扉10Aにおいて、前記凹溝11と、前記ヒンジ本体21の皿穴25とは、扉10Aの幅方向の位置が対応するように設定され、皿穴25にねじ込まれたドリルねじ41が前記凹溝11内の把手部材30にもねじ込まれるように構成されている。
なお、ヒンジ本体21の皿穴26と、ヒンジ本体22の皿穴25、26には、タッピングねじ42がねじ込まれている。このため、本実施形態では、ドリルねじ41およびタッピングねじ42が、丁番20を各扉10A、10Bに固定する固着具である。
なお、扉10Aにおいて、タッピングねじ42がねじ込まれる箇所には、図2に示すように、ドリルなどで下穴13を形成している。
また、ドリルねじ41は下穴無しでねじ込むことができるため、扉10Aおよび把手部材30の取付部31において、ドリルねじ41がねじ込まれる箇所には下穴を形成しなくてもよいが、本実施形態では扉10Aにはドリルなどで下穴13を形成している。ただし、把手部材30には下穴は形成していない。
[把手部材]
次に、把手部材30の構成について、図3に基づいて説明する。
把手部材30は、アルミや合成樹脂製の押出成形品であり、取付部31と、被覆部32と、第1側壁部33と、第2側壁部34と、指掛かり片部35とを備える。
取付部31は、前記凹溝11の底面側に配置され、取付部31には、ヒンジ本体21の皿穴25から扉10Aを介してドリルねじ41がねじ込まれている。したがって、本実施形態では、ドリルねじ41が、取付部31つまり把手部材30を扉10Aに固着する固着具である。
被覆部32は、取付部31から離間して配置され、扉10Aの表面に沿って設けられている。本実施形態では、被覆部32の幅寸法(扉10Aの左右方向の寸法)は、取付部31の幅寸法や凹溝11の開口幅寸法よりも大きくされ、凹溝11を完全に被覆できるように構成されている。
第1側壁部33は、取付部31の折れ部側の端縁および被覆部32間に設けられている。第2側壁部34は、取付部31の折れ部側とは反対側の端縁および被覆部32間に設けられている。
第1側壁部33および第2側壁部34は、取付部31、被覆部32に対して直交配置され、取付部31、被覆部32、第1側壁部33、第2側壁部34によって、矩形枠状の中空部36が構成されている。前記ドリルねじ41の先端は、丁番20から扉10Aおよび把手部材30の取付部31にねじ込まれて共締めしている状態で、中空部36内の空間に配置され、被覆部32まで到達しない長さ寸法に設定されている。
指掛かり片部35は、断面略L字状に形成されて、被覆部32の折れ部側とは反対側の端縁(第2側壁部34側の端縁)から連続して形成されている。指掛かり片部35および被覆部32間には、指掛かり空間37が形成されている。指掛かり空間37は、折れ部側つまり扉10B側に向かって開口されている。
折戸1を開閉操作する利用者は、前記指掛かり空間37に指を差し込んで指掛かり片部35を握ることで、折戸1を開閉操作できる。
把手部材30は、扉10Aの高さ寸法と同じ長さに形成されており、扉10Aの上下方向全長に渡って形成される凹溝11に取り付けられている。このため、把手部材30によって、扉10Aの高さ方向の全長に渡って設けられる全長把手が構成される。
この把手部材30は、丁番20の取り付けも兼用するドリルねじ41の他、把手部材30の上下両端部と、各丁番20の間とでも、ドリルねじ45を用いて凹溝11内に取り付けられている。
[カバー部材]
把手部材30の上下両端面には、図2に示すように、把手部材30の開口を塞ぐカバー部材50が取り付けられている。
カバー部材50は、把手部材30の中空部36内に挿入可能な挿入部51と、把手部材30の取付部31、被覆部32、第1側壁部33、第2側壁部34、指掛かり片部35の各端面を被覆可能な被覆部52とを備えている。
カバー部材50は、挿入部51を中空部36内に挿入した状態で、扉10Aの裏面から把手部材30の上下両端部を固定するためのドリルねじ45をねじ込むことで、把手部材30とともに固定される。
[第1実施形態の効果]
(1)本実施形態によれば、丁番20を取り付けるドリルねじ41を利用して、把手部材30を固定しているので、把手部材30を取り付けるねじを、丁番20を取り付けるねじとは別に用いる場合に比べて、ねじの締め付け作業を少なくできる。したがって、ねじの本数も少なくでき、折戸1の組立工数も削減できるため、折戸1の生産性を向上でき、製造コストを低減できる。
(2)丁番20および把手部材30を共締めするドリルねじ41は、凹溝11内の取付部31にねじ込むことができるので、ドリルねじ41の長さ寸法は、他のタッピングねじ42と同程度にすることができ、タッピングねじ42よりも短いねじを用いる必要が無い。このため、丁番20の取付強度を確保でき、折戸1の品質を担保できる。
特に、本実施形態では、被覆部32を扉10Aの表面に沿って配置しているので、ドリルねじ41は共締め時に扉10Aの表面に達しない長さ寸法であればよく、タッピングねじ42よりも長いねじを利用することもでき、丁番20の取付強度を確保できる。
(3)把手部材30は、丁番20の扉10Aの厚さ方向に重なる位置に配置されているので、扉10Aの折れ部に近づけることができる。このため、把手部材30を操作した際に、丁番20の回動軸に近い場所に力を加えることができ、扉10A、10Bの折り畳み時の操作性を向上できる。
(4)把手部材30の上下の各端部にカバー部材50を取り付けているので、把手部材30の端部開口を塞ぐことができ、外観意匠を向上できる。
また、カバー部材50は挿入部51を中空部36内に挿入するだけでなく、扉10Aの裏面からねじ込むドリルねじ45で把手部材30と共締めしているので、カバー部材50が外れることを防止できる。
さらに、把手部材30の上下の各端部の固定用のドリルねじ45を、カバー部材50の取付用のねじとして兼用できるので、カバー部材50を専用のねじで固定する場合に比べて、組立工数も削減できる。
(5)把手部材30の被覆部32を扉10Aの表面に沿って配置し、指掛かり片部35を被覆部32から連続して形成しているので、被覆部32および指掛かり片部35間に形成される指掛かり空間37の開口を、扉10Aの表面よりも外側に形成できる。このため、折戸1を開閉する利用者は、指掛かり空間37に容易に指を差し込んで折り畳め操作を行うことができ、折戸1の開閉操作性を向上できる。
その上、凹溝11内の空間に指を差し込む必要が無いため、凹溝11は把手部材30の中空部36を配置可能な最小限の寸法に設定すればよい。このため、凹溝11の幅寸法を最小限に設定できる。
(6)把手部材30を扉10Aに取り付けるために、ドリルねじ41、45を用いているので、把手部材30の取付部31に下穴を形成する必要が無い。このため、把手部材30に下穴が形成されている場合に必要となる、扉10Aの下穴13との位置合わせが不要になり、この点でも折戸1の組立性を向上できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図5を参照して説明する。
第2実施形態の折戸1Aは、把手部材60の構造が第1実施形態の把手部材30と相違する。また、把手部材60の幅寸法が把手部材30よりも大きいため、第2実施形態の扉10Aの表面に形成される凹溝11Aは、第1実施形態の凹溝11に比べて幅寸法が大きくされ、さらに凹溝11Aの深さ寸法は、丁番20の位置に達する寸法に設定されており、凹溝11の深さ寸法よりも大きくされている。
なお、丁番20の構成は、第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
把手部材60は、把手部材30と同様に、アルミや合成樹脂製の押出成形品であり、取付部61と、被覆部62と、第1側壁部63と、第2側壁部64と、指掛かり片部65とを備える。
取付部61は、前記凹溝11Aの底面に配置され、取付部61には、ヒンジ本体21の皿穴25から扉10Aを介して固着具であるタッピングねじ71がねじ込まれている。
被覆部62は、取付部61から離間して配置されている。
第1側壁部63は、取付部61の折れ部側の端縁および被覆部62間に設けられている。第2側壁部64は、取付部61の折れ部側とは反対側の端縁および被覆部32間に設けられている。
ここで、第2側壁部64が凹溝11Aにおいて扉の表面の開口近くまで延出されているのに対し、第1側壁部63は取付部61から凹溝11Aの深さ寸法の1/3程度の位置までしか延出されていない。
このため、第1側壁部63および第2側壁部64間に設けられる被覆部62は、第1側壁部63と連結する第1連結部621と、第1連結部621から連続して配置されて取付部61に略平行に設けられた平面部622と、平面部622から扉10A表面側に湾曲された湾曲部623と、第2側壁部64と連結する第2連結部624とを備えている。
平面部622の幅寸法は、把手部材60の幅寸法(凹溝11Aの幅寸法)の約1/2であり、湾曲部623の幅方向の寸法も把手部材60の約1/2である。
指掛かり片部65は、断面略L字状に形成されて、被覆部62の第1連結部621から連続して形成されている。具体的には、指掛かり片部65は、凹溝11Aの側壁に沿って配置されて扉10Aの表面側に向かって延出された壁部651と、壁部651から直交方向に延出された係止片部652とを備えている。係止片部652は、平面部622の扉表面側において、平面部622と略平行に配置されている。係止片部652の延出寸法(扉10Aの幅方向の寸法)は、平面部622の幅寸法よりも僅かに短くされている。
したがって、扉10Aを表面側から見た際に、係止片部652と第2連結部624間には、把手部材60の幅寸法の1/2より僅かに大きな幅寸法の開口が形成されている。そして、この開口部分の奥側、つまり被覆部62および指掛かり片部65で囲まれた空間によって指掛かり空間67が形成されている。このため、指掛かり空間67の大部分は、扉10Aの内部(扉10Aの表面から裏面までの部分)に配置されている。
把手部材60の指掛かり片部65の外周縁には、扉10Aの表面に当接する突起部653が形成され、被覆部62の第2連結部624の外側には、扉10Aの表面に当接する突起部625が形成されている。このため、凹溝11Aと把手部材60との境界部分は、各突起部625、653で被覆され、意匠性が向上されている。
把手部材60には、取付部61、被覆部62、第1側壁部63、第2側壁部64によって形成された中空部66が構成されている。この中空部66の見込み寸法(扉10Aの厚さ方向の寸法)は、第1実施形態の中空部36に比べて小さいため、把手部材60を丁番20と共締めするタッピングねじ71は、取付部61からの突出寸法が小さくなるように、先端が平らなタッピングねじが用いられている。このため、第2実施形態では、扉10Aだけでなく、把手部材60の取付部61にも、ドリルなどを用いて下穴を形成してから、タッピングねじ71をねじ込んでいる。
これにより、タッピングねじ71の先端は、丁番20および把手部材60にねじ込まれて共締めしている状態で、中空部66内の空間に配置され、被覆部62を貫通しない長さ寸法に設定できる。
把手部材60の上下両端面には、第1実施形態と同様に、把手部材60の開口を塞ぐ図示略のカバー部材が取り付けられている。このカバー部材も、第1実施形態と同様に、把手部材60を取り付けるねじを利用して固定すればよい。
[第2実施形態の効果]
(1)第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、丁番20を取り付けるタッピングねじ71を利用して、把手部材60を固定しているので、把手部材60を取り付けるねじを、丁番20を取り付けるねじとは別に用いる場合に比べて、ねじの締め付け作業を少なくできる。したがって、ねじの本数も少なくでき、折戸1Aの組立工数も削減できるため、折戸1Aの生産性を向上でき、製造コストを低減できる。
(2)丁番20および把手部材60を共締めするタッピングねじ71の長さ寸法は、扉10Aにおいて、凹溝11Aの底面から扉10A裏面までの厚さ寸法よりも大きくできる。したがって、凹溝11Aの底面から突出しない寸法のねじを用いる場合に比べて、丁番20の取付強度を向上できる。さらに、タッピングねじ71は、把手部材60の取付部61にもねじ込まれているので、その分、丁番20の取付強度を向上できる。このため、丁番20の取付強度を確保でき、折戸1Aの品質を担保できる。
(3)把手部材60は、丁番20に対して、扉10Aの厚さ方向に重なる位置に配置されているので、扉10Aの折れ部に近づけることができる。このため、把手部材60を操作した際に、丁番20の回動軸に近い場所に力を加えることができ、扉10A、10Bの折り畳み時の操作性を向上できる。
(4)把手部材60の被覆部62および指掛かり片部65で囲まれる指掛かり空間67の大部分を、扉10Aの内部に形成できる。このため、扉表面からの指掛かり片部65の飛び出し寸法を、第1実施形態に比べて、小さくできるので、意匠性を向上できる。
さらに、扉10Aとは別体の把手部材60を取り付けているので、係止片部652は扉表面よりも外側に配置できる。したがって、扉10Aを彫り込んで把手部分を加工する場合に比べて、指掛かり空間67を大きくできる。このため、折戸1Aを開閉する利用者は、指掛かり空間67に容易に指を差し込んで折り畳め操作を行うことができ、折戸1Aの開閉操作性を向上できる。このため、把手部材60を用いれば、意匠性および操作性を両立できる。
その上、指掛かり空間67は、扉表面側に開口されており、その開口の奥には被覆部62の湾曲部623が設けられているので、利用者は扉10Aの表面側から指掛かり空間67の開口に指を差し込み、湾曲部623から平面部622に沿って指を移動することで、指掛かり空間67の奥に容易に指を差し込むことができる。したがって、折戸1Aの開閉操作性を向上できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
本実施形態において、丁番20と、把手部材30、60のねじの締め付け順は限定されない。例えば、把手部材30、60を扉10Aに固定してから、丁番20および把手部材30、60を共締めするねじ41,71と、丁番20を扉10Aに固定するねじとを締め付けてもよい。逆に、丁番20を先に扉10Aにねじ止めしてから、丁番20および把手部材30、60を共締めするねじ41,71や、把手部材30、60用のねじ45を締め付けてもよい。また、固着具は、ドリルねじ41、タッピングねじ42、71に限らず、丁番20を扉10A、10Bに固定でき、かつ、一部の固着具は把手部材30、60の固定に兼用できればよい。したがって、固着具としては、ねじ、ビス、釘、リベット等の各種の固着具の中から、扉10A、10Bや、把手部材30、60の材質などに応じて選択した固着具を用いれば良い。
把手部材30、60の断面形状は前記実施形態に限定されない。例えば、取付部31、61は、第1側壁部33、63および第2側壁部34、64の2つの側壁部で被覆部32、62に連結されていたが、一方の側壁部のみで連結してもよい。すなわち、把手部材30、60は、中空部36、66を備えていないものでもよい。
把手部材30の指掛かり片部35は、被覆部32の折れ部側の端縁(第1側壁部33側の端縁)から連続して形成し、指掛かり空間37を、折れ部側とは反対側に開口するように構成してもよい。同様に、把手部材60の指掛かり片部65は、第2側壁部64から連続して形成してもよい。
把手部材30、60は、折戸1、1Aを正面から見て右側の扉10Aではなく、左側の扉10Bに取り付けてもよい。この場合は、把手部材30、60は、前記各実施形態とは左右対称の向き、つまり第1側壁部33、63が折れ部側に配置される向きなどに取り付ければよい。
把手部材30、60は、扉10Aの上下全長に渡って配置されるものに限定されず、例えば、扉10Aの高さ方向の中間部分のみに設けられるものでもよい。この場合、凹溝11、11Aは、把手部材30、60の配置箇所のみに形成すればよく、把手部材30、60が配置される高さ位置に少なくとも1つの丁番20を配置すればよい。
本発明の折戸1、1Aは、2枚の扉10A、10Bからなる1枚折戸に限定されず、丁番20で連結された扉10A,10Bが2セット設けられた2枚折戸、3セット設けられた3枚折戸、4セット設けられた4枚折戸などにも適用可能である。また、本発明の折戸1、1Aの用途は、クローゼットの扉に限定されない。
1、1A…折戸、10A、10B…扉、11、11A…凹溝、12A…取付凹部、12B…取付凹部、121…第一凹部、122…第二凹部、13…下穴、20…丁番、21、22…ヒンジ本体、23…突出部、24…フランジ部、25、26…皿穴、30…把手部材、31…取付部、32…被覆部、33…第1側壁部、34…第2側壁部、35…指掛かり片部、36…中空部、37…指掛かり空間、41…ドリルねじ、42…タッピングねじ、45…ドリルねじ、50…カバー部材、51…挿入部、52…被覆部、60…把手部材、61…取付部、62…被覆部、621…第1連結部、622…平面部、623…湾曲部、624…第2連結部、625…突起部、63…第1側壁部、64…第2側壁部、65…指掛かり片部、651…壁部、652…係止片部、653…突起部、66…中空部、67…指掛かり空間、71…タッピングねじ。

Claims (4)

  1. 複数の扉が折り畳み可能に連結された折戸であって、
    隣接する2枚の扉の裏面には、前記各扉を回動自在に連結する丁番が固着具で固定され、
    前記2枚の扉の少なくとも一方の扉の表面には凹溝が形成され、前記凹溝には把手部材が取り付けられ、
    前記把手部材は、
    前記凹溝内に配置されて、前記丁番を取り付ける複数本の固着具の一部の固着具で前記扉に固着される取付部と、
    前記取付部を固着する固着具が前記扉の表面に露出しないように被覆する被覆部と、
    を備えることを特徴とする折戸。
  2. 請求項1に記載の折戸において、
    前記把手部材は、前記取付部と、前記被覆部と、前記取付部および前記被覆部間に設けられた第1側壁部および第2側壁部とで構成される中空部を備え、
    前記取付部を前記扉に固着する固着具の先端は、前記取付部を貫通して前記中空部内に配置される
    ことを特徴とする折戸。
  3. 請求項1に記載の折戸において、
    前記把手部材の被覆部は、前記扉の表面に沿って配置され、
    前記把手部材は、前記被覆部から連続して形成された指掛かり片部を備える
    ことを特徴とする折戸。
  4. 請求項1に記載の折戸において、
    前記把手部材の前記被覆部と第1側壁部とが連結される第1連結部は、前記凹溝において前記扉の表面よりも裏面側の位置に配置され、
    前記把手部材は、前記第1連結部から前記扉の表面側に延出された指掛かり片部を備える
    ことを特徴とする折戸。
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