JP2017141320A - 水道施設用水系ライニング材 - Google Patents
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Abstract
Description
これに対し、合成樹脂エマルジョンを主成分とした水系の塗装材が提案されている。例えば、特許文献1では、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン共重合体、メタクリル酸シクロヘキシル−スチレン共重合体、脂肪酸石けんを主成分とする複合ポリマーエマルジョン中に、酸化珪素、酸化カルシウム、酸化鉄、亜鉛華、グリシンを主成分としてなる主剤を混合した表面塗装材が提案されている。
また、特許文献2では、上記の構成成分に高縮合トリアジン系化合物を含有する添加剤を加えた表面塗装材が提案されている。
しかしながら、水系の塗装材は、2液型の有機溶剤系塗装材やセメントと混合する塗装材に比べ塗膜が軟らかく、塗布乾燥後の塗面がべたつき、汚れが付きやすくなる弊害がある。
また、ライニング材を塗装する方法として、スプレー塗装、ローラー塗り、鏝塗り等があるが、塗装方法により最適な塗装材の粘度範囲が異なり、スプレー塗装では塗液が噴出しやすいようにできるだけ低い粘度領域で、かつ液だれはしない粘度範囲が好ましい。逆に、鏝塗りの場合には、塗装材を鏝にのせて押し広げられるように、ペースト状の高粘度領域が好ましく、ローラー塗りの場合には、両者の中間領域の粘度範囲が好ましい。このような広範囲の粘度領域に塗装材を調製するために、増粘剤が使用される。
低粘度領域で液だれを防止するために増粘剤を使用する場合には、市販の水溶性増粘剤でも使用可能であるが、これらの水溶性増粘剤を使用して鏝塗り用のペースト状になるまで粘度を上げた場合には、塗装材がゲル状になり、塗り広げるのが困難になる。
すなわち本発明は、以下のとおりである。
[1]
水性エマルジョンの100重量部に対し、ガラスビーズを8〜50重量部と、平均一次粒子径が50nm以下の微粒子径シリカを0.1重量部以上とを含み、B型粘度計にて20℃で測定した粘度が、回転数20rpmのときに1.0Pa・s以上であることを特徴とする水道施設用水系ライニング材。
[2]
前記ガラスビーズの平均粒子径が、10μm以上であり、かつ、乾燥後の塗布膜厚みよりも小さい、[1]に記載の水道施設用水系ライニング材。
[3]
B型粘度計にて20℃で測定した粘度が、回転数20rpmのときに10.0Pa・s以上である、[1]又は[2]に記載の水道施設用水系ライニング材。
[4]
セメントと混合しないで塗布される、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の水道施設用水系ライニング材。
本実施形態の水道施設用水系ライニング材(塗装材)は、水性エマルジョン100重量部に対し、ガラスビーズを8重量部以上、50重量部以下の範囲で添加し、さらに所定の粘度になるように微粒子径シリカを添加したものである。
本願発明の水系ライニング材の固形分濃度は、50重量%以上であると、液だれを起こしにくいため好ましい。また、水系ライニング材は1回の塗布厚みを多く必要とするので、できるだけ固形分を高くして乾燥後の塗布厚みを厚くしたほうが好ましい。
アクリル樹脂系エマルジョン(固形分50%)100重量部に対し、ガラスビーズ(平均粒子径32μm及び20μm)、微粒子径シリカ(日本アエロジル社製、製品名AEROSIL200,平均一次粒子径12nm)、着色顔料、および消泡剤を、表1に示す配合量で混合、撹拌することにより分散させてライニング材を調製した。
アクリル樹脂系エマルジョン(固形分50%)100重量部に対し、微粒子径シリカ(日本アエロジル社製、製品名AEROSIL200,平均一次粒子径12nm)、着色顔料、および消泡剤を、表1に示す配合量で混合、撹拌することにより分散させてライニング材を調製した。
<比較例2>
アクリル樹脂系エマルジョン(固形分50%)100重量部に対し、ガラスビーズ(平均粒子径32μm)、着色顔料、および消泡剤を、表1に示す配合量で混合、撹拌することにより分散させてライニング材を調製した。
<比較例3>
アクリル樹脂系エマルジョン(固形分50%)100重量部に対し、ガラスビーズ(平均粒子径32μm)、水溶性増粘剤(ELEMENTIS社製、製品名R255)、着色顔料、および消泡剤を、表1に示す配合量で混合、撹拌することにより分散させてライニング材を調製した。
<固形分>
水道施設用水系ライニング材を試料として、アルミ皿に水系ライニング材1gを正確に秤量した。その後、恒温乾燥機で105℃にて3時間乾燥させ、シリカゲルを入れたデシケーター中で30分間放冷した後に精秤した。乾燥後質量を乾燥前質量で除した割合を固形分濃度(%)とした。
B型粘度計(ローターNo.64)にて、20℃における粘度を、20rpmの回転数にて測定した。
石膏ボードの上に素地調整剤(旭化成ジオテック株式会社製「エポマーW−100」)を1.2kg/m2の塗布量にて塗布し、24時間室温で乾燥させた。その後、ボードを略垂直に立てた状態で、素地調整剤表面に、塗装材をwet塗膜厚み150〜160μm(=乾燥後の塗膜厚み:約80μm)になるように塗布した。塗布方法及び判定基準は次の通りである。
(塗装方法)
・スプレー塗装:重力式カップを取り付けたスプレーガン(ノズル口径:1.3mm)を用いて、エアー圧0.3Mpaにて塗装を行った。
・ローラー塗り:ローラー(手丈13mm)を使用して塗装を行った。
・鏝塗り:市販の鏝を使用して塗装を行った。
(判定基準)
a)液たれ性
○:液たれがほとんど見られない
×:液たれスジが発生
b)作業性
○:たれ、詰まりがなく、スムーズに塗布できる
×:塗装材が溜まって、押し広げにくい
c)塗膜表面のべたつき性:塗布後、室温下にて1週間放置したのち、塗膜表面を指で押しつけ、以下の基準にて判定した。
○:押し付けた指を離すとき、指が塗面に全くくっつかない
×:押し付けた指を離すとき、指が塗面にくっつく
Claims (4)
- 水性エマルジョンの100重量部に対し、ガラスビーズを8〜50重量部と、平均一次粒子径が50nm以下の微粒子径シリカを0.1重量部以上とを含み、B型粘度計にて20℃で測定した粘度が、回転数20rpmのときに1.0Pa・s以上であることを特徴とする水道施設用水系ライニング材。
- 前記ガラスビーズの平均粒子径が、10μm以上であり、かつ、乾燥後の塗布膜厚みよりも小さい、請求項1に記載の水道施設用水系ライニング材。
- B型粘度計にて20℃で測定した粘度が、回転数20rpmのときに10.0Pa・s以上である、請求項1又は2に記載の水道施設用水系ライニング材。
- セメントと混合しないで塗布される、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の水道施設用水系ライニング材。
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