JP2017137088A - 液体用紙容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の解決しようとする課題は、表面に光輝感の高い金属光沢を有し、製造工程においてバブリングが発生しにくい液体用紙容器を提案するものである。【解決手段】水蒸気バリア層とシーラント層を有する内層フィルムと、紙基材と、表面に厚さが10ナノメーター以上90ナノメーター以下の金属蒸着層を有するフィルムとが接着樹脂によって積層され、外層に熱可塑性樹脂層を有する積層シートが成型されてなる液体用紙容器である。【選択図】図2
Description
本発明は、表面に高い金属光沢を有し、内容物の保存性に優れた液体用紙容器に関する。
近年、内容物の保存性に優れた紙容器が広く用いられている。紙容器は、再生産が可能な木材パルプを主原料としており、使用後も製紙原料としてリサイクルが可能である。このため、紙容器は、地球環境保護に対する意識の高まりに伴い、びん、缶、プラスチック容器等に比較して地球環境に対する負荷が少ない容器として評価されてきている。
しかし反面紙容器は、びん、缶、プラスチック容器等に比較して意匠面において高級感に欠けるという欠点がある。この欠点を補う一つの手段として、表面に金属光沢を付与した紙容器が種々提案されている。
特許文献1に記載された紙容器は、金属酸化物蒸着層を含むガスバリア層とシーラント層を有する内層フィルムと、紙基材と、裏面に遮光層を有し表面に金属蒸着層を有する薄紙とを接着樹脂によって積層してなり、最外層に熱可塑性樹脂層を設けてなる積層シートからなる紙容器である。
特許文献2、特許文献3に記載された紙容器は、金属蒸着フィルム層を紙層の外側に用いることによって、良好な金属光沢を示すようにした紙容器である。
ところで、紙容器に、内容物の長期保存性を付与しようとした場合、紙層の内側に、ガスバリア性を有する層を設ける必要がある。ガスバリア性を有する層としては、少なくとも水蒸気バリア性を備えた層を用いる場合が多い。
紙層は、通常内部に少量の水分を保持している。紙容器を成型する段階で、熱が印加された場合に、紙層内部の水分が水蒸気となる。紙層の外側に蒸着層が存在しない場合には、この発生した水蒸気が外側に抜けるため、特に問題は生じない。
しかし、紙層の内面に水蒸気バリア層を設け、外面に通常の蒸着フィルムを設けた場合、紙層内部に発生した水蒸気の逃げ場がなくなり、気泡を生じる場合がある。
この現象をバブリングと称するが、バブリングが発生すると、紙容器の外観を著しく損ねるばかりでなく、容器としての保存性能にも支障が生じる。
本発明の解決しようとする課題は、表面に光輝感の高い金属光沢を有し、製造工程においてバブリングが発生しにくい液体用紙容器を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、水蒸気バリア層とシーラント層を有する内層フィルムと、紙基材と、表面に厚さが10ナノメーター以上90ナノメーター以下の金属蒸着層を有するフィルムとが、接着樹脂によって積層されており、外層に熱可塑性樹脂層を有する積層シートが、成型されてなる液体用紙容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記水蒸気バリア層が、アルミニウム箔であることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前記水蒸気バリア層が、金属酸化物蒸着層を含むガスバリアフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の紙容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記水蒸気バリア層が、アルミニウム箔であることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前記水蒸気バリア層が、金属酸化物蒸着層を含むガスバリアフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の紙容器である。
本発明に係る液体用紙容器は、紙基材の内面側に水蒸気バリア層を有するため、保存性に優れている。また紙基材の外側に金属蒸着層を有するフィルムを設けたことにより、光輝感の高い金属光沢を発現する。また金属蒸着層の厚さを10ナノメーター以上90ナノメーター以下としたことにより、金属光沢を損なうことなく、必要な水蒸気透過性を担保することが可能となり、製造工程におけるバブリングの発生を未然に防ぐことができる。
また、請求項2に記載の発明のように、前記水蒸気バリア層が、アルミニウム箔である場合には、水蒸気バリア性に加えて遮光性をも発揮するため、さらに安定した保存性を確保することが可能となる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記水蒸気バリア層が、金属酸化物蒸着層を含むガスバリアフィルムである場合においては、容器ごと電子レンジで加熱することが可能となり、紙容器の利便性が高まる。
図面に従って、本発明に係る液体用紙容器について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液体用紙容器1の一実施態様を示す斜視図である。本発明に係る液体用紙容器1の形状については、図1に一例を示したような口栓付きのいわゆるゲーブルトップ型紙容器に限らず、ブロック形状や、円筒形の紙缶形状、カップ形状等任意である。
図1は、本発明に係る液体用紙容器1の一実施態様を示す斜視図である。本発明に係る液体用紙容器1の形状については、図1に一例を示したような口栓付きのいわゆるゲーブルトップ型紙容器に限らず、ブロック形状や、円筒形の紙缶形状、カップ形状等任意である。
図2は、本発明に係る液体用紙容器を構成する積層シートの断面説明図である。
本発明に係る液体用紙容器1を構成する積層シート2は、水蒸気バリア層10とシーラント層11を有する内層フィルム12と、紙基材8と、表面に厚さが10ナノメーター以上90ナノメーター以下の金属蒸着層5を有するフィルム6とを接着樹脂7、9によって積層してなり、外層に熱可塑性樹脂層3を有する。
本発明に係る液体用紙容器1を構成する積層シート2は、水蒸気バリア層10とシーラント層11を有する内層フィルム12と、紙基材8と、表面に厚さが10ナノメーター以上90ナノメーター以下の金属蒸着層5を有するフィルム6とを接着樹脂7、9によって積層してなり、外層に熱可塑性樹脂層3を有する。
図2に示した実施態様においては、熱可塑性樹脂層3の下に印刷絵柄層4が設けられているが、印刷絵柄層は、熱可塑性樹脂層3の上に設けてもよい。
紙基材8としては、一般的に紙パック原紙が用いられるが、紙強度や衛生性の点で、坪量が250〜450g/m2程度のバージンパルプ100%の紙パック原紙が好ましい。通常紙箱に使用される厚紙を用いることもできる。
水蒸気バリア層10としては、アルミニウム箔、エチレンビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(以下、PETフィルムと略す)の他、二酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物をPETフィルム等の表面に蒸着したガスバリアフィルムが好ましく用いられる。ガスバリアフィルムに用いる無機物としては、珪素、アルミニウム、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、錫などの酸化物であり、特に酸化アルミニウムや酸化珪素や酸化マグネシウムなどが好ましい。
水蒸気バリア層10としては、アルミニウム箔、エチレンビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(以下、PETフィルムと略す)の他、二酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物をPETフィルム等の表面に蒸着したガスバリアフィルムが好ましく用いられる。ガスバリアフィルムに用いる無機物としては、珪素、アルミニウム、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、錫などの酸化物であり、特に酸化アルミニウムや酸化珪素や酸化マグネシウムなどが好ましい。
水蒸気バリア層10としてアルミニウム箔を選択した場合、十分なガスバリア性に加えて十分な遮光性も得られるため、長期保存性において優れている。しかし、容器ごと電子レンジで加熱することはできない。
一方、水蒸気バリア層10として金属酸化物蒸着層を含むガスバリアフィルムを選択した場合には、容器ごと電子レンジに入れて加熱することができる。
シーラント層11としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。
次に、表面に金属蒸着層5を有するフィルム6について説明する。
基材となるフィルム6については、厚さが4〜12マイクロメーター程度のPETフィルムが最も一般的に使用される。この表面に形成する金属蒸着層5としては、アルミニウム蒸着層が最も一般的である。この時、アルミニウム蒸着層を形成するのに先立って、フィルム6の表面に蒸着アンカーコート層を設けてもよい。こうすることにより、アルミニウム蒸着層の金属光沢度が向上すると共に、アルミニウム蒸着層のフィルムに対する密着性が向上する。
次に、表面に金属蒸着層5を有するフィルム6について説明する。
基材となるフィルム6については、厚さが4〜12マイクロメーター程度のPETフィルムが最も一般的に使用される。この表面に形成する金属蒸着層5としては、アルミニウム蒸着層が最も一般的である。この時、アルミニウム蒸着層を形成するのに先立って、フィルム6の表面に蒸着アンカーコート層を設けてもよい。こうすることにより、アルミニウム蒸着層の金属光沢度が向上すると共に、アルミニウム蒸着層のフィルムに対する密着性が向上する。
図2に示した実施態様においては、フィルム6の上面すなわち、紙容器の外側面に金属蒸着層5が形成されているが、図3に示した実施態様のように、金属蒸着層5をフィルム6の下面すなわち、紙容器の内側面に形成しても良い。
次に、以上の各層を積層シート2として貼り合せる工程について説明する。積層方法については、特に限定されるものではない。一例としては、まず押出機からシーラント層11となる樹脂を押し出して、水蒸気バリア層10のシートと一体化し、内層フィルム12を作成する。次に別の押出機から接着樹脂層7を押し出して、紙基材8と、表面に金属蒸着層5を有するフィルム6とを貼り合せる。この時使用する接着樹脂としては、いわゆるポリサンド用樹脂が使用可能であり、具体的にはEMAA(エチレン−メタクリル酸共重合体)、EAA(エチレン−アクリル酸共重合体)等を添加した低密度ポリエチレン樹脂が好適に用いられる。次に紙基材8と、表面に金属蒸着層5を有するフィルム6とを貼り合せたものと、内層フィルム12とを同様にして押出機から接着樹脂層9を押し出して貼り合せ、一体化して積層シート2とする。この時同時にフィルム6の表面にポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を押し出して熱可塑性樹脂層3を形成することができる。
フィルム6には、金属蒸着層5を設けた後に、予め印刷絵柄層4を形成しておくことに
より、紙容器として必要な情報を表示すると共に意匠性の高い紙容器とすることができる。
より、紙容器として必要な情報を表示すると共に意匠性の高い紙容器とすることができる。
以上のようにして得られた積層シート2を所定のブランク形状に打ち抜き、罫線に沿って折り曲げて、さらにのりしろ部分を加熱接着することにより、液体用紙容器1が成型される。
のりしろ部分を加熱する際に、紙基材8に含まれていた水分が蒸発して水蒸気となるが、紙容器の内面側には、水蒸気バリア層10が存在するので、紙基材8から発生した水蒸気は透過することが出来ない。
一方、紙容器の外面側には、金属蒸着層5を有するフィルム6が存在する。この時、金属蒸着層5の厚さが90ナノメーターを超えるような厚さであると、水蒸気透過性が小さくなり、紙基材層から発生した水蒸気は、逃げ場を失ってバブリングを発生させる恐れがある。
金属蒸着層5の厚さは、薄いほど水蒸気透過性が高まるが、10ナノメーター未満であると、意匠的に十分な金属光沢が得られない。
従って、金属蒸着層5の厚さとしては、10ナノメーター以上90ナノメーター以下とするのが好ましい。
<実施例1>
以下実施例に基づき、本発明に係る液体用紙容器について具体的に説明する。
水蒸気バリア層として、厚さ6マイクロメーターのアルミニウム箔と、支持層として厚さ12マイクロメーターのPETフィルムとを貼り合わせたシートを使用した。このシートのPETフィルム面に押出機からシーラント層として直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を60マイクロメーターの厚さに押し出して一体化し、内層フィルムを作成した。
以下実施例に基づき、本発明に係る液体用紙容器について具体的に説明する。
水蒸気バリア層として、厚さ6マイクロメーターのアルミニウム箔と、支持層として厚さ12マイクロメーターのPETフィルムとを貼り合わせたシートを使用した。このシートのPETフィルム面に押出機からシーラント層として直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を60マイクロメーターの厚さに押し出して一体化し、内層フィルムを作成した。
次に厚さ12マイクロメーターのPETフィルムに厚さ10ナノメーターのアルミニウム蒸着層を形成した蒸着フィルムを用意し、この蒸着面にグラビア印刷機によりYMCK+特色2色からなる印刷絵柄を形成した。
蒸着フィルムの裏面と、紙層として坪量380g/m2の厚紙(ノーコートアイボリー)の表面とを、押出機より押出した接着樹脂(LDPEにEMAA、EAAを添加)を用いて貼り合せた。次にこうして得られた貼り合せ紙と先に作成した内層フィルムとを、同様に押出機から押し出した同じ接着樹脂を用いて貼り合せ、同時に蒸着フィルムの表面にポリエチレン樹脂を押し出して、熱可塑性樹脂層を形成した。
以上により得られた積層シートを所定の形状に打抜き、口栓を取り付け、成型して図1に示した形状の液体容器となるべきブランクスを作成した。成型時のヒートシール条件は、温度250℃、圧力0.2MPa、圧締時間1秒とした。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、実用上十分な光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
以上により得られた積層シートを所定の形状に打抜き、口栓を取り付け、成型して図1に示した形状の液体容器となるべきブランクスを作成した。成型時のヒートシール条件は、温度250℃、圧力0.2MPa、圧締時間1秒とした。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、実用上十分な光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例2>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを20ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、十分な光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを20ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、十分な光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例3>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを30ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、十分な光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを30ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、十分な光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例4>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを40ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを40ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例5>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを50ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを50ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例6>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを60ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを60ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例7>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを70ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを70ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例8>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを80ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを80ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例9>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを90ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを90ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例10>
水蒸気バリア層を、厚さ12μmのPETフィルムにアルミニウム蒸着層を形成した
アルミ蒸着フィルムを使用した以外は、実施例4と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生を認められなかった。また、得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
水蒸気バリア層を、厚さ12μmのPETフィルムにアルミニウム蒸着層を形成した
アルミ蒸着フィルムを使用した以外は、実施例4と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生を認められなかった。また、得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<比較例1>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを5ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかったが、出来上がった液体用紙容器の外観は、金属光沢感が十分なものではなかった。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを5ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかったが、出来上がった液体用紙容器の外観は、金属光沢感が十分なものではなかった。
<比較例2>
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを100ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。出来上がった液体用紙容器の外観は、金属光沢感に非常に優れるものであったが、成型工程において、バブリングの発生が認められた。
以上の結果をまとめたものを表1に示す。
蒸着フィルムの金属蒸着層の厚さを100ナノメーターとした以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。出来上がった液体用紙容器の外観は、金属光沢感に非常に優れるものであったが、成型工程において、バブリングの発生が認められた。
以上の結果をまとめたものを表1に示す。
表1に示されたように、金属蒸着層の厚さが10ナノメーター以上90ナノメーター以下の範囲において、良好なバブリング耐性と優れた金属光沢を伴った液体用紙容器が得られる。
1・・・液体用紙容器
2・・・積層シート
3・・・熱可塑性樹脂
4・・・印刷絵柄層
5・・・金属蒸着層
6・・・フィルム
7・・・接着樹脂層
8・・・紙基材
9・・・接着樹脂層
10・・・水蒸気バリア層
11・・・シーラント層
12・・・内層フィルム
2・・・積層シート
3・・・熱可塑性樹脂
4・・・印刷絵柄層
5・・・金属蒸着層
6・・・フィルム
7・・・接着樹脂層
8・・・紙基材
9・・・接着樹脂層
10・・・水蒸気バリア層
11・・・シーラント層
12・・・内層フィルム
Claims (3)
- 水蒸気バリア層とシーラント層を有する内層フィルムと、紙基材と、表面に厚さが10ナノメーター以上90ナノメーター以下の金属蒸着層を有するフィルムとが、接着樹脂によって積層されており、外層に熱可塑性樹脂層を有する積層シートが、成型されてなる液体用紙容器。
- 前記水蒸気バリア層は、アルミニウム箔であることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器。
- 前記水蒸気バリア層は、金属酸化物蒸着層を含むガスバリアフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の紙容器。
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