JPH04109017U - 紙製液体容器 - Google Patents

紙製液体容器

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JPH04109017U
JPH04109017U JP2035591U JP2035591U JPH04109017U JP H04109017 U JPH04109017 U JP H04109017U JP 2035591 U JP2035591 U JP 2035591U JP 2035591 U JP2035591 U JP 2035591U JP H04109017 U JPH04109017 U JP H04109017U
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JP
Japan
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thermoplastic resin
paperboard
barrier layer
liquid container
laminated material
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Application number
JP2035591U
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English (en)
Inventor
充 田島
和敬 真鍋
Original Assignee
大日本印刷株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バリヤー層として合成樹脂フィルムを使用し
た積層材により組み立てられるにも拘わらず、熱シール
した部分で液漏れを生ずることのない紙製液体容器を提
供する。 【構成】 積層材における内容物側の熱可塑性樹脂層5
1と板紙54との間に合成樹脂フィルムからなるバリヤ
ー層を設け、少なくとも底部のシール部分に内容物側の
熱可塑性樹脂層51及びバリヤー層を貫通して板紙54
の面にまで達する微細な穴56を複数形成する。底部及
び頂部を熱シールで密封するに際し事前に加熱した時に
板紙54から発生する水蒸気が穴56から逃げるので、
バリヤー層及び熱可塑性樹脂層51,55が延伸せず、
シール部以外の部分に孔が発生するのを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、板紙を主体とした積層材で作成される液体用の容器に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、使い捨ての液体容器として、板紙を主体とした積層材を組み立てて形成 される図8に示す如き形態の紙製液体容器Cが広く使用されている。この液体容 器Cは、表面にポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートした板紙を用い、こ れを角筒状の形状として熱シールにより底部を塞ぎ、その中に内容物である液体 を充填した後、同じく熱シールにより頂部を屋根状に密封して形成されるもので ある。そして、酒類などを入れる場合には、容器にバリヤー性を持たせるため、 アルミ箔を積層してなる積層材により形成した紙製液体容器を使用することが知 られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、最近では、木材資源の有効利用の観点から上記のような紙製液体容 器を再利用することが望まれているが、従来のバリヤー層としてアルミ箔を有す る紙製液体容器は、アルミ箔が積層されているために板紙をリサイクルして再利 用することが難しいという問題点があった。
【0004】 そこで、積層材のバリヤー層としてアルミ箔の代わりにアルミ蒸着フィルムや 他の合成樹脂フィルムを用いることが考えられるが、このようなフィルムをバリ ヤー層として用いた場合には、ブランク板を組み立てる際の熱シール時に発生す る板紙中の水分の蒸発による体積膨張力によってバリヤー層及び熱可塑性樹脂層 が延伸して破断し、直径数ミリの穴が開いてしまうことが発生する。そして、こ の穴の発生する場所は不確定でありシール部の外に出てしまうこともあるが、シ ール部の外にできた穴は熱可塑性樹脂層(シール層)で塞ぐことができず、その 結果、この穴の部分から液漏れを発生させるという問題点がある。
【0005】 本考案は、上記のような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とすると ころは、バリヤー層として合成樹脂フィルムを使用した積層材により組み立てら れるにも拘わらず、液漏れを生ずることのない紙製液体容器を提供することにあ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の紙製液体容器は、板紙の両側に熱可塑性 樹脂層を設けた積層材からなるブランク板を罫線で折り曲げて断面が方形状の胴 部を形成し、熱シールにより底部及び頂部を密封して形成される紙製液体容器に おいて、積層材における内容物側の熱可塑性樹脂層と板紙との間に合成樹脂フィ ルムからなるバリヤー層を設けると共に、底部及び頂部の内面同士がシールされ る部分のうち少なくとも底部においては内容物側の熱可塑性樹脂層及びバリヤー 層を貫通して板紙の面にまで達する微細な穴を複数形成したことを特徴としてい る。すなわち、ブランク板の厚みや使用バリヤー層等の条件の違いによって頂部 においても前述の問題点が発生する場合には、頂部の内面同士がシールされる部 分に底部と同様に内容物側の熱可塑性樹脂層及びバリヤー層を貫通して板紙の面 にまで達する微細な穴を複数形成するものである。
【0007】
【作用】
底部或いは頂部を熱シールで密封するに際し予め行われる加熱時において、板 紙から発生する水蒸気がシール部に設けられた微細な複数の穴から逃げることに より、バリヤー層及び熱可塑性樹脂層の延伸が防止される。さらに、シール部の 微細な穴はシール時に熱可塑性樹脂層が流動することによって塞がれた状態とさ れる。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の一実施例としての紙製液体容器を形成するブランク板の展開図 を示している。このブランク板Bは板紙の両側に熱可塑性樹脂層を設けた積層材 からなるものであり、縦方向の山折り線a,b,c,dで区画された各パネル部 分P1,P2,P3,P4及び接着フラップFをこれら山折り線で折り曲げ、接 着フラップFをパネル部分P1の端部内面に接着して角筒状としてから、底部を 閉鎖して内容物を充填し、次いで、頂部を閉鎖することにより図8に示す従来と 同様な形状をした紙製液体容器とされるものである。
【0009】 上記のブランク板Bが角筒状とされた後、その下側に底部閉鎖部を形成する途 中の状態を図2に示している。同図に示されるように、底部を閉鎖する途中では 、底部閉鎖パネル11,12がそれぞれ山折り線e,fで折り曲げられていると 共に、折込み上パネル13及び折込み下パネル14,15がそれぞれ山折り線g 及び谷折り線h,iで折られ、同様に折込み上パネル16及び折込み下パネル1 7,18がそれぞれ山折り線j及び谷折り線k,lで折られた状態で底部閉鎖パ ネル11,12の間に折り込まれた状態となっている。また、外側端部パネル1 9が谷折り線mで折り返されていると共に内側端部パネル20,21が山折り線 n,oで折り返された状態となっている。そして、この状態から折込み下パネル 14,17の下部、外側端部パネル19及び内側端部パネル20,21を挟むよ うにして底部閉鎖パネル11を底部閉鎖パネル12に重ねて底面を形成し、熱シ ールにより底面を接着することで底部が閉鎖される。
【0010】 また、内容物を充填してから上側に頂部閉鎖部を形成する途中の状態を図3に 示している。同図に示されるように、頂部を閉鎖する途中では、傾斜パネル31 ,32がそれぞれ山折り線p,qで折り曲げられていると共に、内折りパネル3 3及び内折り小パネル34,35がそれぞれ山折り線r及び谷折り線s,tで折 られ、同様に内折りパネル36及び内折り小パネル37,38がそれぞれ山折り 線u及び谷折り線v,wで折られた状態で傾斜パネル31,32の間に折り込ま れた状態となっている。そして、この状態から両方の傾斜パネル31,32をさ らに傾斜することにより、外側リブパネル39,40及び各内側リブパネル41 ,42を横方向の罫線xでそれぞれ谷折り及び山折り状態としながら、外側リブ パネル39,40により各内側リブパネル41,42を挟持し、熱シールにより これらを互いに接着することで屋根型の頂部が閉鎖される。
【0011】 以上に述べたブランク板Bの形状及び組み立て方は従来の紙製液体容器の場合 と同じであるが、本考案ではブランク板Bを形成する積層材の構成が従来のもの と異なっている。すなわち、内容物側の熱可塑性樹脂層と板紙との間に従来のア ルミ箔の代わりとして合成樹脂フィルムからなるバリヤー層を設けると共に、底 部及び頂部の内面同士がシールされる部分(図4において点線で示す部分)に内 容物側の熱可塑性樹脂層及びバリヤー層を貫通して板紙の面にまで達する微細な 穴を複数形成している。
【0012】 具体的には、積層材として、図5に示すように、内容物に接する内面側から順 に、厚さ60μのポリエチレンフィルム51、厚さ12μのアルミ蒸着ポリエス テルフィルム52、厚さ30μのポリエチレンフィルム53、厚さ500μの板 紙54、厚さ30μのポリエチレンフィルム55をラミネートしたものを使用し ており、この積層材をブランク板の形状に打ち抜く工程で、図4の点線で示すシ ール部に針を突き刺すことにより、図6及び図7に示す如く内面側から板紙54 の紙面にまで達する微細な穴56を複数形成した。そして、図4を参照すると分 かるように、底部閉鎖部を構成する領域のうち組み立てた場合に内容物に直に接 する底部内面61,62,63,64となるところには内容物が板紙54に浸透 することがないようにするため穴56を設けないようにしている。また、本実施 例では、アルミ蒸着ポリエステルフィルム52におけるアルミ蒸着面を外面側と して積層している。
【0013】 上記構成からなる積層材で形成したブランク板Bを組み立て、底部及び頂部を 熱シールにより閉鎖する場合、組立てに先立って底部及び頂部付近が内面側及び 外面側から高温で加熱される。この場合、板紙54に含まれた水分が蒸発するが 、発生した水蒸気は穴56の部分から逃げる。したがって、板紙54に積層され たフィルムは水蒸気圧により外側に膨張しないので、延伸して破断されることが ない。そして、この加熱状態で内面同士を合わせてシールすると、板紙54より 内面側のポリエチレンフィルム51,53が熱で流動して穴56を塞ぐことにな る。なお、バリヤー層であるアルミ蒸着ポリエステルフィルム52の穴はシール 内に位置するので、実用上問題となることがない。なお、穴56は、熱可塑性樹 脂で塞ぐことができるようにその大きさを直径2mm以内とし、水蒸気が十分に 逃げることができるようにその数を4個/cm2 以上とするのが好ましい。
【0014】 なお、上記に説明した組立手順から分かるように頂部閉鎖部の構成が底部閉鎖 部の構成よりも簡単なことから、通常は頂部をシールする温度の方が底部をシー ルする温度より低いので、ブランク板の厚みや使用バリヤー層等の条件の違いに より頂部閉鎖部においては前記の如き問題が発生しない場合がある。したがって 、このような場合には、頂部の内面同士がシールされる部分に穴56を形成する 必要はない。
【0015】 また、上記の実施例では、バリヤー層としてアルミ蒸着ポリエステルフィルム を用いたが、この他に、アルミ蒸着を施した各種の合成樹脂フィルム、それ自体 がバリヤー性を有する合成樹脂フィルムなどを使用してもよい。また、熱可塑性 樹脂としては、ポリエチレンの他に従来の紙製液体容器に使用されている樹脂で あれば任意のものが使用可能である。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の紙製液体容器は、底部及び頂部の内面同士がシ ールされる部分のうち少なくとも底部においては内容物側の熱可塑性樹脂層及び バリヤー層を貫通して板紙の面にまで達する微細な穴を複数形成したので、この 穴を形成したシール部では組み立てるのに先立って行われる高温加熱時において 板紙から発生する水蒸気が穴から逃げることにより、積層材におけるバリヤー層 及び熱可塑性樹脂層の延伸が防止され、シール部以外の部分に穴が発生するのを 防止することができる。さらに、シール部に形成した微細な穴はシール時におけ る熱可塑性樹脂の流動により塞がれるので、シール部においても液漏れを防止す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙製液体容器を形成するブランク板の展開図で
ある。
【図2】底部を閉鎖する途中の状態を示す要部斜視図で
ある。
【図3】頂部を閉鎖する途中の状態を示す要部斜視図で
ある。
【図4】穴加工を施す部分を説明するためのブランク板
の展開図である。
【図5】積層材の一部破断断面図である。
【図6】穴加工を施した部分を示す積層材の一部破断断
面図である。
【図7】穴加工を施した部分を示す積層材の一部破断斜
視図である。
【図8】紙製液体容器の斜視図である。
【符号の説明】
B ブランク板 C 紙製液体容器 51 ポリエチレンフィルム(熱可塑性樹脂層) 52 アルミ蒸着ポリエステルフィルム(バリヤー層) 54 板紙 55 ポリエチレンフィルム(熱可塑性樹脂層) 56 穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板紙の両側に熱可塑性樹脂層を設けた積
    層材からなるブランク板を罫線で折り曲げて断面が方形
    状の胴部を形成し、熱シールにより底部及び頂部を密封
    して形成される紙製液体容器において、積層材における
    内容物側の熱可塑性樹脂層と板紙との間に合成樹脂フィ
    ルムからなるバリヤー層を設けると共に、底部及び頂部
    の内面同士がシールされる部分のうち少なくとも底部に
    おいては内容物側の熱可塑性樹脂層及びバリヤー層を貫
    通して板紙の面にまで達する微細な穴を複数形成したこ
    とを特徴とする紙製液体容器。
JP2035591U 1991-03-08 1991-03-08 紙製液体容器 Pending JPH04109017U (ja)

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