JP6740626B2 - 液体用紙容器 - Google Patents

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本発明は、表面に高い金属光沢を有し、内容物の保存性に優れた液体用紙容器に関する。
近年、内容物の保存性に優れた紙容器が広く用いられている。紙容器は、再生産が可能な木材パルプを主原料としており、使用後も製紙原料としてリサイクルが可能である。このため、紙容器は、地球環境保護に対する意識の高まりに伴い、びん、缶、プラスチック容器等に比較して地球環境に対する負荷が少ない容器として評価されてきている。
しかし反面紙容器は、びん、缶、プラスチック容器等に比較して意匠面において高級感に欠けるという欠点がある。この欠点を補う一つの手段として、表面に金属光沢を付与した紙容器が種々提案されている。
特許文献1に記載された紙容器は、金属酸化物蒸着層を含むガスバリア層とシーラント層を有する内層フィルムと、紙基材と、裏面に遮光層を有し表面に金属蒸着層を有する薄紙とを接着樹脂によって積層してなり、最外層に熱可塑性樹脂層を設けてなる積層シートからなる紙容器である。
特許文献2、特許文献3に記載された紙容器は、金属蒸着フィルム層を紙層の外側に用いることによって、良好な金属光沢を示すようにした紙容器である。
ところで、紙容器に、内容物の長期保存性を付与しようとした場合、紙層の内側に、ガスバリア性を有する層を設ける必要がある。ガスバリア性を有する層としては、少なくとも水蒸気バリア性を備えた層を用いる場合が多い。
紙層は、通常内部に少量の水分を保持している。紙容器を成型する段階で、熱が印加された場合に、紙層内部の水分が蒸発して水蒸気となる。紙層の外側に蒸着層が存在しない場合には、この発生した水蒸気が外側に抜けるため、特に問題は生じない。
しかし、紙層の内面に水蒸気バリア層を設け、外面に蒸着層や、アルミニウム箔層を設けた場合、紙層内部に発生した水蒸気の逃げ場がなくなり、気泡を生じる場合がある。
この現象をバブリングと称するが、バブリングが発生すると、紙容器の外観を著しく損ねるばかりでなく、容器としての保存性能にも支障が生じる。
特開2010−52761号公報 特開平11−334756号公報 特開2002−370307号公報
本発明の解決しようとする課題は、表面に光輝感の高い光沢層を有し、製造工程においてバブリングが発生しにくい液体用紙容器を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、アルミニウム箔とPETフィルムとを貼り合わせた水蒸気バリア層と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のシーラント層を有する内層フィルムと、厚紙からなる紙基材と、表裏面を貫通するヘアライン
状の傷加工が施され、水蒸気透過性を有する光沢層と、外層に熱可塑性樹脂層と、を有する積層シートが成型されてなり、前記光沢層が、蒸着基材に蒸着された蒸着層である液体用紙容器である。
また、請求項2に記載の発明は、アルミニウム箔とPETフィルムとを貼り合わせて水蒸気バリア層とし、そのPETフィルム面に押出機からシーラント層として直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を押し出して一体化して内層フィルムを作成し、
次に、PETフィルムにアルミニウム蒸着層を形成した蒸着フィルムのアルミニウム蒸着面を回転する研磨ロールに押し当てて蒸着層を貫通するヘアライン状の傷加工を施し、このアルミニウム蒸着層面に低密度ポリエチレン樹脂を押し出して熱可塑性樹脂層を形成し、さらに前記熱可塑性樹脂層の表面に硝化綿ウレタン系インキを用いて印刷絵柄層を形成し、
次に、前記蒸着フィルムのPETフィルム面と、紙層としての厚紙の表面とを、押出機より押し出した接着樹脂を用いて貼り合せて貼合わせ紙とし、
次に、前記貼り合せ紙の紙層側と前記内層フィルムの前記水蒸気バリア層側とを、同様に押出機から押し出した同じ接着樹脂を用いて貼り合せて積層シートとし、
前記積層シートを所定の形状に打抜き、口栓を取り付け、成型して液体容器となるべきブランクスを作成し、得られたブランクシートを罫線に沿って折り曲げて、さらにのりしろ部分を加熱接着することにより、液体用紙容器を形成することを特徴とする液体用紙容器の製造方法である。
本発明に係る液体用紙容器は、紙基材の内面側に水蒸気バリア層を有するため、保存性に優れている。また紙基材の外側に水蒸気透過性を有する光沢層を設けたことにより、光輝感の高い金属光沢を発現すると共に製造工程におけるバブリングの発生を未然に防ぐことができる。
また、前記水蒸気透過性を有する光沢層が、蒸着基材に蒸着された蒸着層である場合には、傷加工が格段に容易となる。
図1は、本発明に係る液体用紙容器の一実施態様を示した斜視図である。 図2は、本発明に係る液体用紙容器を構成する積層シートの一実施態様を示した断面説明図である。 図3は、本発明に係る液体用紙容器を構成する積層シートの一実施態様を示した断面説明図である。 図4は、本発明に係る液体用紙容器を構成する積層シートの一実施態様を示した断面説明図である。
図面に従って、本発明に係る液体用紙容器について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液体用紙容器1の一実施態様を示す斜視図である。本発明に係る液体用紙容器1の形状については、図1に一例を示したような口栓付きのいわゆるゲーブルトップ型紙容器に限らず、ブロック形状や、円筒形の紙缶形状、あるいはカップ形状等任意である。
図2は、本発明に係る液体用紙容器を構成する積層シート2の断面説明図である。
本発明に係る液体用紙容器1を構成する積層シート2は、水蒸気バリア層10とシーラント層11を有する内層フィルム12と、紙基材8と、表裏面を貫通する傷加工6が施された、光沢層5とが、この実施態様においては、接着樹脂7、9によって積層されてなり、外層に熱可塑性樹脂層3を有する。
光沢層5としては、アルミニウム箔や、アルミニウム蒸着層、あるいはホログラム箔等の金属光沢あるいは光の干渉に基づく光輝感を有する蒸着層等がいずれも使用できる。
光沢層5が、蒸着層である場合には、フィルムや、紙等、何等かの蒸着基材5bを必要とする。蒸着基材用のフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルムや、ポリプロピレン樹脂(PP)フィルム等が一般的に用いられる。紙の場合には、蒸着アンカー層を設けた薄紙等が用いられる。
光沢層5に、表裏面を貫通する傷加工6を施す方法としては、特に図示しないが、カッターロールや、針ロールによる物理的な孔加工や、レーザーを用いた孔加工等が用いられる。この場合、孔の形状や配列を工夫することにより、孔自体を一つの意匠とすることもできる。
光沢層5が蒸着層5aである場合には、蒸着面を微細な凹凸を設けた研磨ロールに接触させたり、蒸着基材ごとエンボスロールを通過させて蒸着層5aに微細なクラックを生じさせる方法もある。
光沢層5が蒸着層5aである場合には、光沢層5がアルミニウム箔単体であるような場合に比較して、傷加工は容易に、従って安価にできる。
なお図2に示した実施態様においては、熱可塑性樹脂層3の下に印刷絵柄層4が設けられているが、印刷絵柄層は、熱可塑性樹脂層3の上に設けてもよい。
紙基材8としては、一般的に紙パック原紙が用いられるが、紙強度や衛生性の点で、坪量が250〜450g/m程度のバージンパルプ100%の紙パック原紙が好ましい。通常紙箱に使用される厚紙を用いることもできる。また、後述する実施例に記載したように、紙基材8として表面にアルミニウム蒸着層を設けた厚紙を用いてもよい。この場合には、蒸着基材5bが省略された形となる。
水蒸気バリア層10としては、アルミニウム箔、エチレンビニルアルコール共重合体層、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコートフィルム、ナイロンフィルムの他、二酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物をポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルム等の表面に蒸着したガスバリアフィルムが好ましく用いられる。ガスバリアフィルムに用いる無機物としては、珪素、アルミニウム、マグネシウム、チタン、ジルコニウム、錫などの酸化物であり、特に酸化アルミニウムや酸化珪素や酸化マグネシウムなどが好ましい。
水蒸気バリア層10としてアルミニウム箔を選択した場合、十分なガスバリア性に加えて十分な遮光性も得られるため、長期保存性において優れている。しかし、容器ごと電子レンジで加熱することはできない。
一方、水蒸気バリア層10として金属酸化物蒸着層を含むガスバリアフィルムを選択し、さらに光沢層5としてアルミニウム箔のような金属箔単体を用いない場合には、容器ごと電子レンジに入れて加熱することができる。
シーラント層11としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。
図3は、本発明に係る液体用紙容器を構成する積層シートの一実施態様を示した断面説明図である。本発明においては、水蒸気透過性を有する光沢層5が、基材フィルム5bに蒸着された金属光沢を有する蒸着層5aであり、蒸着層5aを貫通する傷加工6が施されていることを特徴とする。
蒸着層5aに傷加工6を施すことにより、水蒸気透過性が向上するため、成型加工時のバブリング発生が抑制される。
蒸着層5aに傷加工6を施す方法については、前述の通り、特に限定されないが、例えば回転する研磨ロールに通過させてヘアライン調の傷をつけたり、雄雌のエンボスロールで圧締して蒸着層に無数の微細なクラックを生じさせたりする方法等がある。
いずれの方法においても、傷加工6の深さはごく浅いもので済むため、シート全厚に亘って傷加工を施す場合に比較して、容易に行うことができ、従ってコスト的にも有利である。
なお傷加工6の深さについては、蒸着層5aを貫通していればよく、さらに基材フィルム5bにまで到達していても差し支えない。
蒸着基材5bについては、フィルムの場合には厚さが4〜25マイクロメーター程度のPETフィルムや、PPフィルムが最も一般的に使用される。この表面に形成する蒸着層5aとしては、アルミニウム蒸着層が最も一般的であるが、特に限定されない。例えば、金属酸化物を複数層形成した虹彩箔や、表面に微細な凹凸を形成したホログラム箔等を使用してもよい。
蒸着層5aを形成するのに先立って、基材フィルム5bの表面に蒸着アンカーコート層を設けてもよい。こうすることにより、蒸着層の金属光沢度が向上すると共に、蒸着層のフィルムに対する密着性が向上する。なお蒸着基材5bが紙である場合には、図面では特に図示していないが、蒸着アンカーコート層は、必須である。
図3に示した実施態様においては、蒸着基材5bの上面すなわち、紙容器の外側面に蒸着層5aが形成されているが、蒸着基材5bが透明なフィルムである場合には、蒸着層5aを蒸着基材5bの下面すなわち、紙容器の内側面に形成しても良い。
図4は、本発明に係る液体用紙容器を構成する積層シート2の一実施態様を示した断面説明図である。この実施態様においては、光沢層5が、紙基材8の表面に形成された蒸着層5aであることを特徴とする。
図4に示した実施態様においては、図3に示した実施態様におけるような蒸着基材5bが不要となり、層構成が簡略化される。但し、厚紙に蒸着層を直接設けることは、蒸着工程の効率上好ましくないので、通常は薄いフィルムに形成した蒸着層を接着剤等を介して厚紙に転写する方法が採られる。
この方法によると、材料費や工程費用が高くつくので、大量生産には不向きであるが、小ロットの生産には、有利となる場合もある。
次に、以上の各層を積層シート2として貼り合せる工程について説明する。図2に示した例としては、まず押出機からシーラント層11となる樹脂を押し出して、水蒸気バリア層10のシートと一体化し、内層フィルム12を作成する。次に別の押出機から接着樹脂層7を押し出して、紙基材8と、水蒸気透過性を有する光沢層5とを貼り合せる。この時使用する接着樹脂としては、いわゆるポリサンド用樹脂が使用可能であり、具体的にはEMAA(エチレン−メタクリル酸共重合体)、EAA(エチレン−アクリル酸共重合体)等を添加した低密度ポリエチレン樹脂が好適に用いられる。
次に紙基材8と、光沢層5とを貼り合せたものと、内層フィルム12とを同様にして押出機から接着樹脂層9を押し出して貼り合せ、一体化して積層シート2とする。この時同時に光沢層5の表面にポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂を押し出して熱可塑性樹脂層3を形成することができる。
光沢層5には、予め印刷絵柄層4を形成しておくことにより、紙容器として必要な情報を表示すると共に意匠性の高い紙容器とすることができる。
以上のようにして得られた積層シート2を所定のブランク形状に打ち抜き、罫線に沿って折り曲げて、さらにのりしろ部分を加熱接着することにより、液体用紙容器1が成型される。
のりしろ部分を加熱する際に、紙基材8に含まれていた水分が蒸発して水蒸気となる。紙容器の内面側には、水蒸気バリア層10が存在するので、紙基材から発生した水蒸気は透過することが出来ない。
一方、紙容器の外面側には、傷加工6によって水蒸気透過性を有する光沢層5が存在する。光沢層5は、水蒸気透過性を有するので、バブリングを発生させる恐れが少なくなる。
<実施例1>
以下実施例に基づき、本発明に係る液体用紙容器について具体的に説明する。
水蒸気バリア層として、厚さ6マイクロメーターのアルミニウム箔と、支持層として厚さ12マイクロメーターのPETフィルムとを貼り合わせたシートを使用した。このシートのPETフィルム面に押出機からシーラント層として直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を60マイクロメーターの厚さに押し出して一体化し、内層フィルムを作成した。
次に厚さ12マイクロメーターのPETフィルムにアルミニウム蒸着層を形成した蒸着フィルムを用意し、蒸着面を回転する研磨ロールに押し当てて蒸着層を貫通するヘアライン状の傷加工を施した。この蒸着面に低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)を厚さ18マイクロメーターとなるように押し出して熱可塑性樹脂層を形成し、さらにこの表面に硝化綿ウレタン系インキを用いて印刷絵柄層を形成した。
蒸着フィルムの裏面(PET面)と、紙層として坪量380g/mの厚紙(ノーコートアイボリー)の表面とを、押出機より押し出した接着樹脂(LDPEにEMAA、EAAを添加)を用いて貼り合せた。次にこうして得られた貼り合せ紙と先に作成した内層フィルムとを、同様に押出機から押し出した同じ接着樹脂を用いて貼り合せた。
以上により得られた積層シートを所定の形状に打抜き、口栓を取り付け、成型して図1に示した形状の液体容器となるべきブランクスを作成した。成型時のヒートシール条件は、温度250℃、圧力0.2MPa、圧締時間1秒とした。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであった。
<実施例2>
光沢層として、予め表裏面を貫通する針孔加工を施した厚さ6マイクロメーターのアルミニウム箔を用いた。また表面の熱可塑性樹脂層として厚さ25マイクロメーターのLLDPEを用いた以外は、実施例1と同様にして液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有すると伴に、針孔加工に基づく独特の意匠性を有するものであった。
<実施例3>
表面の熱可塑性樹脂層の材質を厚さ20マイクロメーターのポリプロピレン樹脂(CPP)とした。また光沢層として、坪量23グラム/mの薄紙に蒸着アンカーコート層を介してアルミニウム蒸着を施した蒸着紙を用い、この表裏面に貫通する針孔加工を施したものを用いた。それ以外は、実施例1と同様にして液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、蒸着紙特有の光輝感をもった金属光沢と、独特の意匠性を有するものであった。
<実施例4>
紙層として、表面に蒸着層を設けた坪量80g/mの蒸着厚紙を用い、表面にエンボス加工を施して蒸着層に微細なクラックを生じせしめた。この表面に厚さ18マイクロメーターのLDPE層を形成し、同様に硝化綿ウレタン系インキを用いて、印刷絵柄層を形成した。実施例1と同様に作成した内層フィルムと貼り合わせ、積層シートとし、同様にして液体用紙容器を作成した。成型工程において、バブリングの発生は認められなかった。また得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有すると伴に、エンボス加工に基づく独特の意匠性を有するものであった。
<比較例1>
蒸着フィルムに傷加工を施さなかった以外は、実施例1と同様にして、液体用紙容器を作成した。得られた紙容器の外観は、高い光輝感をもった金属光沢を有するものであったが、成型工程において、バブリングの発生が認められた。
以上の結果をまとめたものを表1に示す。
表1に示されたように、光沢層に傷加工を施した、本発明に係る液体用紙容器は、良好なバブリング耐性と高い金属光沢を伴った外観を有する。
1・・・液体用紙容器
2・・・積層シート
3・・・熱可塑性樹脂
4・・・印刷絵柄層
5・・・光沢層
5a・・・蒸着層
5b・・・蒸着基材
6・・・傷加工
7・・・接着樹脂層
8・・・紙基材
9・・・接着樹脂層
10・・・水蒸気バリア層
11・・・シーラント層
12・・・内層フィルム

Claims (2)

  1. アルミニウム箔とPETフィルムとを貼り合わせた水蒸気バリア層と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のシーラント層を有する内層フィルムと、厚紙からなる紙基材と、表裏面を貫通するヘアライン状の傷加工が施され、水蒸気透過性を有する光沢層と、外層に熱可塑性樹脂層と、を有する積層シートが成型されてなり、前記光沢層が、蒸着基材に蒸着された蒸着層である液体用紙容器。
  2. アルミニウム箔とPETフィルムとを貼り合わせて水蒸気バリア層とし、そのPETフィルム面に押出機からシーラント層として直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を押し出して一体化して内層フィルムを作成し、
    次に、PETフィルムにアルミニウム蒸着層を形成した蒸着フィルムのアルミニウム蒸着面を回転する研磨ロールに押し当てて蒸着層を貫通するヘアライン状の傷加工を施し、このアルミニウム蒸着層面に低密度ポリエチレン樹脂を押し出して熱可塑性樹脂層を形成し、さらに前記熱可塑性樹脂層の表面に硝化綿ウレタン系インキを用いて印刷絵柄層を形成し、
    次に、前記蒸着フィルムのPETフィルム面と、紙層としての厚紙の表面とを、押出機より押し出した接着樹脂を用いて貼り合せて貼合わせ紙とし、
    次に、前記貼り合せ紙の紙層側と前記内層フィルムの前記水蒸気バリア層側とを、同様に押出機から押し出した同じ接着樹脂を用いて貼り合せて積層シートとし、
    前記積層シートを所定の形状に打抜き、口栓を取り付け、成型して液体容器となるべきブランクスを作成し、得られたブランクシートを罫線に沿って折り曲げて、さらにのりしろ部分を加熱接着することにより、液体用紙容器を形成することを特徴とする液体用紙容器の製造方法。
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