JP2017133435A - 排気熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器による排気の熱の回収効率を高めつつも、排気用通路の延伸方向において、長さが長くなってしまうことを抑制することができる排気熱回収装置を提供する。
【解決手段】排気熱回収装置30は、排気の流れる通路である排気流通通路60と、排気流通通路60を流れる排気の熱を回収する熱交換器50とを備える。熱交換器50は、規定方向に延びる複数の排気用通路531が並列に配置されているハニカム構造体53と、ハニカム構造体53の外周に配置され、機関冷却水が流れる冷却水循環室51とを有する。排気流通通路60は、それぞれが規定方向に延びるように並列に配置された複数の直線通路61A,61Bと、直線通路61A,61Bの端部同士を繋ぐ流動方向反転部42と、を有し、途中で折り返された形状となっている。各直線通路61A,61Bには、熱交換器50の排気用通路531がそれぞれ配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、排気熱回収装置に関する。
特許文献1には、内燃機関に搭載可能な熱交換器の一例が記載されている。この熱交換器は、ハニカム構造体と、同ハニカム構造体の外周に沿って冷却水が流れる冷却水用通路とを有している。ハニカム構造体には、規定方向に延びる多数の微細な通路が並列に配置されている。これら各微細な通路は、ハニカム構造体の規定方向における一端及び他端の双方に開口している。
そして、この熱交換器を内燃機関に搭載する場合、ハニカム構造体は、内燃機関の気筒内から排出された排気の流れる通路である排気流通通路に配置される。このとき、ハニカム構造体は、上記微細な通路の延伸方向である規定方向が排気流通通路における排気の流れる方向と一致する態様で同排気流通通路に配置されるため、ハニカム構造体の各微細な通路を排気が流れるようになる。すなわち、これら各微細な通路が、排気の流れる排気用通路として機能することとなる。そして、熱交換器では、各排気用通路を流れる排気と冷却水用通路を流れる冷却水との間で熱交換が行われる。これにより、排気の熱を回収することができる。
熱交換器による排気の熱の回収効率を高めるためには、ハニカム構造体と排気との接触面積を広くすることが好ましい。当該接触面積を広くする方法として、ハニカム構造体の上記規定方向における長さを長くする方法が考えられる。この場合、ハニカム構造体の各排気用通路の規定方向における長さが長くなるため、排気用通路の壁面の面積が広くなり、ひいてはハニカム構造体と排気との接触面積を広くすることができる。
しかし、図11に示すように、当該排気用通路100の壁面101の近傍には、排気の流速が著しく低い領域である境界層110が形成される。この境界層110の厚みは、当該排気用通路100において上記規定方向における下流側(すなわち、排気の流れ方向下流側)ほど厚くなる。冷却水との熱交換によって境界層110の排気の温度は既に低くなっており、当該排気と冷却水との温度差は小さい。そのため、境界層110が厚いほど、排気用通路100を規定方向に流れる高温の排気の熱が、冷却水用通路を流れる冷却水に伝わりにくくなる。したがって、各排気用通路100の規定方向における長さを長くしても、排気の熱の回収効率はあまり高くならない。
そこで、特許文献1に記載の熱交換器は、上記規定方向における長さの短い複数のハニカム構造体を、排気流通通路に同規定方向に沿って間隔を空けて配置した構成となっている。この構成によれば、ハニカム構造体を構成する各排気用通路の規定方向における長さが短いため、各ハニカム構造体の排気用通路で境界層が厚くならない。そのため、各ハニカム構造体で排気の熱を効率よく回収することができるようになる。
特開2012−255614号公報
しかしながら、複数のハニカム構造体が上記規定方向に沿って間隔を空けて配置される熱交換器では、規定方向における長さが長くなってしまう。そのため、この熱交換器及び上記排気流通通路を備える排気熱回収装置の規定方向における長さも長くなってしまう。
本発明の目的は、熱交換器による排気の熱の回収効率を高めつつも、排気用通路の延伸方向において、長さが長くなってしまうことを抑制することができる排気熱回収装置を提供することにある。
上記課題を解決するための排気熱回収装置は、内燃機関で発生した排気の流れる通路である排気流通通路と、同排気流通通路を流れる排気の熱を回収する熱交換器と、を備えた装置である。この排気熱回収装置において、熱交換器は、規定方向に延びる複数の排気用通路が並列に配置されているハニカム構造体と、同ハニカム構造体の外周に配置され、機関冷却水が流れる冷却水循環室と、を有する。また、各排気用通路は、ハニカム構造体の規定方向における一端及び他端の双方に開口している。また、排気流通通路は、それぞれが規定方向に延びるように並列に配置された複数の直線通路と、直線通路の端部同士を繋ぐ連結通路と、を有し、途中で折り返された形状となっている。そして、複数の直線通路には、熱交換器の排気用通路がそれぞれ配置されている。
上記構成によれば、排気流通通路は、途中で折り返された形状となっている。すなわち、1つの直線通路を上記規定方向における一方に向けて流れた排気は、連結通路に流入し、その後、その連結通路に接続されている他の直線通路を規定方向における他方に向けて流れる。そして、連結通路に接続されている両直線通路には、熱交換器の排気用通路がそれぞれ配置されている。これにより、規定方向に沿って間隔を空けて複数のハニカム構造体を配置しなくても、排気が機関冷却水と熱交換を行う部位である熱交換部位を、排気流通通路の複数の位置に分散させて設けることができる。したがって、熱交換器による排気の熱の回収効率を高めつつも、排気熱回収装置の排気用通路の延伸方向における長さ、すなわち排気熱回収装置の規定方向の長さが長くなってしまうことを抑制することができるようになる。
上記排気熱回収装置において、ハニカム構造体は、同ハニカム構造体に設けられている複数の排気用通路のうち、一部の排気用通路を規定方向における一方に向けて排気が流れ、当該一部の排気用通路以外の他の排気用通路を規定方向における他方に向けて排気が流れる態様で、複数の直線通路に跨って配置されていることが好ましい。この構成によれば、1つのハニカム構造体が複数の直線通路に跨って配置されることとなるため、各直線通路に別々のハニカム構造体を配設する場合と比較し、熱交換器を構成するハニカム構造体の数を減らすことができ、ひいては熱交換器の構成を簡素化することができるようになる。
また、上記のようにハニカム構造体が複数の直線通路に跨っている場合、同ハニカム構造体を冷却水循環室の内部に配置することが好ましい。この構成によれば、複数の上記熱交換部位が1つの冷却水循環室の内部に配置されることとなるため、それぞれの熱交換部位に対して1つずつ冷却水循環室を設ける場合と比較し、上記規定方向と直交する方向において互いに隣り合う各熱交換部位の間隔が広くなりにくくなる。したがって、規定方向と直交する方向における熱交換器の大型化をも抑制することができるようになる。
また、上記排気熱回収装置は、複数の直線通路に1つのハニカム構造体が跨るような構成ではなく、複数の直線通路に、別々のハニカム構造体を設けた構成であってもよい。この場合、1つの冷却水循環室の内部に、複数のハニカム構造体を配置することが好ましい。この構成によれば、複数のハニカム構造体に対して1つずつ冷却水循環室を設ける場合と比較し、上記規定方向と直交する方向において互いに隣り合う各ハニカム構造体の間隔が広くなりにくくなる。したがって、規定方向と直交する方向における熱交換器の大型化をも抑制することができるようになる。
ここで、直線通路を流れる排気は、同直線通路に位置する排気用通路を流れる過程で、冷却水循環室を流れる機関冷却水と熱交換を行う。そのため、各直線通路のうち、排気の流れ方向において最上流の直線通路を流れる排気の温度は、他の直線通路を流れる排気の温度よりも高い。一方、各直線通路のうち、排気の流れ方向において最下流の直線通路を流れる排気の温度は、他の直線通路を流れる排気の温度よりも低い。したがって、最上流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と熱交換を行った後、最上流の直線通路よりも下流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と熱交換を行うように冷却水循環室で機関冷却水を流した場合、熱交換器による排気の熱の回収効率が低くなるおそれがある。すなわち、最上流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と機関冷却水との間で熱交換が行われると、最上流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気が高温である分、機関冷却水の温度が高くなる。そして、その後、このように最上流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気によって暖められた比較的高温の機関冷却水と、最上流の直線通路よりも下流の直線通路に位置する排気用通路を流れる比較的低温の排気との間で熱交換を行わせる場合、機関冷却水と排気との温度差が小さいため、排気の熱の回収効率が低くなってしまう。
そこで、冷却水循環室への機関冷却水の入口である冷却水入口を、複数の直線通路のうち、排気の流れ方向において最下流の直線通路に位置する排気用通路の外周側に配置し、冷却水循環室からの機関冷却水の出口である冷却水出口を、複数の直線通路のうち、排気の流れ方向において最上流の直線通路に位置する排気用通路の外周側に配置することが好ましい。この構成によれば、冷却水入口から冷却水循環室に流入した機関冷却水は、まず、最下流の直線通路に位置する排気用通路を流れる比較的低温の排気と熱交換を行う。この場合、機関冷却水の温度は低く、最下流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と当該機関冷却水との温度差は小さくないため、最下流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気の熱を比較的効率よく回収することができる。
そして、最下流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と熱交換を行った機関冷却水は、最下流の直線通路よりも上流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と熱交換を行うこととなる。当該直線通路を流れる排気の温度は、最下流の直線通路を流れる排気の温度よりも高い。そのため、機関冷却水の温度はそれほど低くなくても、当該直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と当該機関冷却水との温度差は小さくない。その結果、当該直線通路に位置する排気用通路を流れる排気の熱の回収効率は低くならない。
そして、冷却水循環室を流れる機関冷却水は、最上流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気と熱交換を行った後、冷却水出口を介して冷却水循環室外に流出する。したがって、熱交換器によって排気の熱を効率よく回収することができるようになる。
また、上記排気熱回収装置が車両に搭載される装置である場合、複数の直線通路のうち、最上流の直線通路を、他の直線通路よりも車両上方に配置し、冷却水循環室の冷却水出口を、最上流の直線通路よりも車両上方に配置することが好ましい。
排気との熱交換によって暖められた機関冷却水は、冷却水循環室における車両上方に移動しやすい。また、上述したように、最上流の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気の温度は、他の直線通路に位置する排気用通路を流れる排気の温度よりも高い。そこで、上記構成では、上記排気熱回収装置が車両に搭載されると、複数の直線通路のうち、最上流の直線通路が最も車両上側に配置され、さらに、冷却水出口が最上流の直線通路よりも車両上方に配置されることとなる。これにより、冷却水循環室内で機関冷却水が最も高温となっている領域から、機関冷却水が冷却水循環室外に流出するようになる。そのため、当該機関冷却水を内燃機関内で循環させることで、内燃機関の暖機を効率よく行うことが可能となる。
車両に搭載されている状態における第1の実施形態の排気熱回収装置と内燃機関との関係を示す構成図。 第1の実施形態の排気熱回収装置において、バルブが開放状態になっているときの様子を示す断面図。 第1の実施形態の排気熱回収装置において、バルブが閉塞状態になっているときの様子を示す断面図。 図2における4−4線矢視断面図。 第2の実施形態の排気熱回収装置において、バルブが開放状態になっているときの様子を示す断面図。 図5における6−6線矢視断面図。 図5における7−7線矢視断面図。 図5における8−8線矢視断面図。 図5における9−9線矢視断面図。 別の実施形態の排気熱回収装置において、排気流通通路が4つの直線通路を有しており、1つのハニカム構造体が直線通路と同数に区分けされている様子を示す模式図。 従来の熱交換器において、ハニカム構造体の排気用通路に境界層が形成されている様子を模式的に示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、車両に搭載される排気熱回収装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の排気熱回収装置30は、車載の内燃機関10の排気通路12に取り付けられている。
内燃機関10は、燃料及び空気を含む混合気が燃焼される燃焼室11を備えており、この燃焼室11で発生した排気は排気通路12に排出されるようになっている。
機関冷却水の流通回路20は、内燃機関10内を循環した機関冷却水をラジエータ15に導く第1の通路21と、ラジエータ15で冷却された機関冷却水を内燃機関10内に導く第2の通路22とを備えている。また、流通回路20には、第2の通路22を介して内燃機関10内に導かれた機関冷却水を排気熱回収装置30に導く第3の通路23と、排気熱回収装置30から流出した機関冷却水を内燃機関10内に導く第4の通路24とが設けられている。そして、第4の通路24から内燃機関10内に流入した機関冷却水は、内燃機関10内を循環した後、第1の通路21を介してラジエータ15に導かれる。なお、内燃機関10には、各通路21〜24の中に矢印で示した方向に機関冷却水を流通させるためのポンプ25が設けられている。
図1に示すように、排気熱回収装置30は、排気通路12に設けられた開口121を介して排気通路12と連通する分岐室40を備えている。そして、バルブ装置31によって開口121が開放されているときには分岐室40と排気通路12との間で排気が流通する一方、バルブ装置31によって開口121が閉塞されているときには分岐室40と排気通路12との間での排気の流通が停止するようになっている。
バルブ装置31には、開口121を閉塞可能なバルブ32と、このバルブ32を回転させるアクチュエータ33とが設けられている。アクチュエータ33として、例えば、第3の通路23を介して排気熱回収装置30内に流入する機関冷却水の水温に応じて作動するサーモスタット式のアクチュエータ、モータなどの電動機を駆動源とする電動式のアクチュエータを挙げることができる。
図2及び図3に白抜き矢印で示した排気通路12における排気の流動方向を排気流動方向とした場合、バルブ32は、排気通路12の開口121を排気流動方向と直交する方向に横断(図2及び図3では、紙面と直交する方向に横断)するように配設された回転軸321と、回転軸321に固定されている板状の弁体322とを有している。
この弁体322は、図3に示すように、開口121を閉塞可能に構成されている。具体的には、弁体322における回転軸321を挟んで位置する部位のうち、一方の部位である第1の部位3221は、開口121における回転軸321よりも排気流動方向上流側の部分を閉塞し、他方の部位である第2の部位3222は、開口121における回転軸321よりも排気流動方向下流側の部分を閉塞するようになっている。具体的には、第1の部位3221の先端全体が、排気通路12の内壁に当接する一方、第2の部位3222に設けられたストッパ部材35が、排気通路12の内壁に当接する。これにより、分岐室40が、排気通路12から隔絶された状態となる。
ここで、開口121を介した排気通路12と分岐室40との連通を遮断する状態、すなわち図3に示すバルブ32の状態を「閉塞状態」とし、開口121を介して排気通路12に分岐室40を連通させる状態、すなわち図2に示すバルブ32の状態を「開放状態」とする。この場合、バルブ32を閉塞状態から開放状態に移行させるときには、アクチュエータ33の作動によって、バルブ32は、第1の部位3221を分岐室40内に進入させる方向、すなわち図2及び図3における時計回り方向に回転する。すると、図2に示すように、弁体322の第2の部位3222が、排気通路12内に位置し、排気通路12を流れる排気の流れを遮るようになる。そして、開口121における回転軸321よりも排気流動方向上流側の部分を介して、分岐室40が、排気通路12における第2の部位3222よりも排気流動方向上流側の部分と連通する。また、開口121における回転軸321よりも排気流動方向下流側の部分を介して、分岐室40が、排気通路12における第2の部位3222よりも下流側の部分と連通するようになる。
図2及び図3に示すように、分岐室40は、排気と機関冷却水との熱交換を行う熱交換部41と、熱交換部41よりも開口121から離れた側に位置する流動方向反転部42と、熱交換部41よりも開口121側に位置する接続部43とを含んでいる。
接続部43には、同接続部43の内部を、熱交換部41に繋がる第1の接続部431と、熱交換部41に繋がる第2の接続部432とに区画する区画壁45が設けられている。本実施形態では、第1の接続部431は、第2の接続部432よりも車両上方に位置している。そして、図2に示すように、バルブ32が開放状態である場合、弁体322の第1の部位3221の先端が、区画壁45において開口121に近い側の端部451に当接するようになっている。この場合、第1の接続部431は、開口121における回転軸321よりも排気流動方向上流側の部分と連通し、第2の接続部432は、開口121における回転軸321よりも排気流動方向下流側の部分と連通する。
なお、ここでは、接続部43のうち、排気通路12における第2の部位3222よりも排気流動方向上流側の部分を開口121及び第1の接続部431を介して熱交換部41に連通させる部分を入口側通路40Aとする。そして、接続部43のうち、排気通路12における第2の部位3222よりも下流側の部分を開口121及び第2の接続部432を介して熱交換部41に連通させる部分を出口側通路40Bとする。
このように本実施形態では、バルブ32を開放状態にすることにより、第1の部位3221及び区画壁45によって、接続部43内が、入口側通路40Aと、出口側通路40Bとに区画される。
図4に示すように、熱交換部41には熱交換器50が設けられている。この熱交換器50は、冷却水入口511を介して機関冷却水が流入し、冷却水出口512を介して機関冷却水が流出する冷却水循環室51を備えている。冷却水入口511には第3の通路23が接続され、冷却水出口512には第4の通路24が接続されている。冷却水循環室51の内部には、円筒形状をなす境界部材52の内側に収容されたハニカム構造体53が配設されている。そして、冷却水循環室51では、ハニカム構造体53よりも車両下方に冷却水入口511が配置され、ハニカム構造体53よりも車両上方に冷却水出口512が配置されている。そのため、冷却水循環室51では、冷却水入口511を介して流入した機関冷却水が車両上方に向けて流れ、冷却水出口512を介して第4の通路24に流出するようになっている。
図2及び図3に示すように、ハニカム構造体53には、第1の接続部431及び第2の接続部432の延伸方向(図2及び図3における左右方向)である規定方向に延びる複数の排気用通路531が並列に設けられている。このハニカム構造体53は押出成形によって形成されており、各排気用通路531は、ハニカム構造体53の規定方向における一端及び他端の双方に開口している。本実施形態では、ハニカム構造体53の外周面が境界部材52の内周面に当接している。そして、ハニカム構造体53の規定方向における一端(図2及び図3の左端)は第1の接続部431及び第2の接続部432に面している。したがって、排気用通路531の中には、第1の接続部431と連通しているものと、第2の接続部432と連通しているものとが存在する。
図2及び図3に示すように、ハニカム構造体53の規定方向における他端(図2及び図3の右端)は、流動方向反転部42に面している。したがって、ハニカム構造体53の各排気用通路531は流動方向反転部42に連通している。そのため、図2に示すようにバルブ32が開放状態である場合、排気通路12から導入され、入口側通路40Aを流れてきた排気は、入口側通路40Aと連通する各排気用通路531に流入する。そして、当該各排気用通路531を流れてハニカム構造体53を通過した排気は、流動方向反転部42に流入する。このように流動方向反転部42に流入した排気は、出口側通路40Bと連通する各排気用通路531に流入し、当該各排気用通路531を流れて再びハニカム構造体53を通過する。そして、ハニカム構造体53を通過した排気は、出口側通路40Bに流入し、この出口側通路40Bを流れて排気通路12に戻るようになっている。
すなわち、図2に示すように、本実施形態では、分岐室40には、バルブ32が開放状態であるときに排気の流れる排気流通通路60が設けられており、この排気流通通路60は、途中で折り返されている。すなわち、排気流通通路60は、規定方向に延びる複数(本実施形態では2つ)の直線通路61A,61Bを有しており、直線通路61A,61Bは車両上下方向に並んで配置されている。直線通路61A,61Bのうち車両上方に位置する直線通路61Aは、第1の接続部431と、同第1の接続部431と連通する各排気用通路531とによって構成されている。また、車両下方に位置する直線通路61Bは、第2の接続部432と、第2の接続部432と連通する各排気用通路531とによって構成されている。そして、これら各直線通路61A,61Bの端部(図2では右端)が、流動方向反転部42によって連結されている。この点で、本実施形態では、流動方向反転部42が、各直線通路61A,61Bの端部同士を連結する連結通路として機能する。本実施形態では、直線通路は2つのみであるため、2つの直線通路61A,61Bのうち、直線通路61Aは、排気流通通路60における排気の流れ方向において最上流に位置する最上流の直線通路に相当する。一方、直線通路61Bは、排気流通通路60における排気の流れ方向において最下流に位置する最下流の直線通路に相当する。
次に、排気熱回収装置30の作用について説明する。
排気通路12を排気が流れており、図2に示すようにバルブ32が開放状態であるときには、バルブ32の弁体322の第2の部位3222によって排気通路12での排気の流れが遮られるとともに、第1の部位3221と区画壁45とによって、分岐室40内が、入口側通路40Aと出口側通路40Bとに区画される。
そのため、排気通路12を流れてきて弁体322の第2の部位3222によって遮られた排気が入口側通路40Aに流入し、入口側通路40Aを流れる排気が、入口側通路40Aと連通するハニカム構造体53の各排気用通路531に流入する。すると、当該各排気用通路531を流れる排気の熱が、ハニカム構造体53及び境界部材52を通じて、冷却水循環室51を流れる機関冷却水に伝わる。すなわち、当該各排気用通路531内を流れる排気と冷却水循環室51を流れる機関冷却水との間で熱交換が行われる。これにより、機関冷却水が暖められる。
また、入口側通路40Aと連通する各排気用通路531から流動方向反転部42に流出した排気は、出口側通路40Bと連通するハニカム構造体53の各排気用通路531に流入する。すると、当該各排気用通路531を流れる排気の熱が、ハニカム構造体53及び境界部材52を通じて、冷却水循環室51を流れる機関冷却水に伝わる。すなわち、排気と冷却水循環室51を流れる機関冷却水との間で再び熱交換が行われ、排気の熱がさらに回収される。すなわち、本実施形態では、排気流通通路60が、途中で折り返されており、ハニカム構造体53が2つの直線通路61A,61Bに跨って配置されている。そのため、複数の排気用通路531のうち、一部の排気用通路531を規定方向における一方(例えば、図2における右方)に向けて排気が流れ、一部の排気用通路531以外の他の排気用通路531を規定方向における他方(例えば、図2における左方)に向けて排気が流れるようになる。そして、このように熱交換を行った排気は、出口側通路40Bに流入した後、出口側通路40Bを流れて排気通路12に戻る。
ここで、分岐室40に流入した排気は、上流側の直線通路61Aに位置する排気用通路531を流れるときに機関冷却水と熱交換を行った後、直線通路61Aよりも下流側の直線通路61Bに位置する排気用通路531に流入する。すなわち、下流側の直線通路61Bを流れる排気の温度は、上流側の直線通路61Aを流れる排気の温度よりも低い。そのため、図4に示すように、冷却水入口511から冷却水循環室51に流入した機関冷却水は、まず始めに、下流側の直線通路61Bに位置する各排気用通路531を流れる比較的低温の排気と熱交換を行う。この場合、機関冷却水の温度は低く、当該下流側の直線通路61Bに位置する各排気用通路531を流れる排気と当該機関冷却水との温度差は小さくないため、当該各排気用通路531を流れる排気の熱が比較的効率よく回収される。
そして、下流側の直線通路61Bに位置する排気用通路531を流れる排気と熱交換を行った機関冷却水は、冷却水循環室51を車両上方に流れ、上流側の直線通路61Aに位置する各排気用通路531を流れる排気と熱交換を行う。上流側の直線通路61Aを流れる排気の温度は、下流側の直線通路61Bを流れる排気の温度よりも高い。そのため、機関冷却水の温度はそれほど低くなくても、直線通路61Aに位置する各排気用通路531を流れる排気と当該機関冷却水との温度差は小さくない。その結果、当該各排気用通路531を流れる排気の熱も比較的効率よく回収される。
その後、図1に示す流通回路20を循環する機関冷却水が十分に暖まり、内燃機関10の暖機が完了すると、アクチュエータ33の作動によってバルブ32が開放状態から閉塞状態に移行する。すると、図3に示すように開口121がバルブ32によって閉塞され、開口121を介した排気通路12と分岐室40との連通が遮断される。これにより、分岐室40への排気の流入が停止される。
以上、上記構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)排気流通通路60を構成する2つの直線通路61A,61Bの各々に排気用通路531が配置されている。これにより、規定方向に沿って間隔を空けて複数のハニカム構造体を配置しなくても、排気が機関冷却水と熱交換を行う部位である熱交換部位を、排気流通通路60の複数の位置に分散させて設けることができる。したがって、熱交換器50による排気の熱の回収効率を高めつつも、排気熱回収装置30の規定方向の長さが長くなってしまうことを抑制することができる。
(2)1つのハニカム構造体53が2つの直線通路61A,61Bに跨って配置されることとなるため、各直線通路61A,61Bに別々のハニカム構造体を配設する場合と比較し、熱交換器50を構成するハニカム構造体の数を減らすことができる。したがって、熱交換器50の構成を簡素化することができる。
(3)上記の複数の熱交換部位が、1つの冷却水循環室51の内部に配置されることとなるため、それぞれの熱交換部位に対して1つずつ冷却水循環室を設ける場合と比較し、上記規定方向と直交する方向において互いに隣り合う各熱交換部位の間隔が広くなりにくくなる。したがって、規定方向と直交する方向における熱交換器50の大型化をも抑制することができる。
(4)冷却水循環室51では、直線通路61Bに位置する各排気用通路531を流れる比較的低温の排気と熱交換を行った後、直線通路61Aに位置する各排気用通路531を流れる比較的高温の排気と熱交換を行うように機関冷却水が流れる。そのため、冷却水循環室51での機関冷却水の流れる方向が本実施形態とは反対である場合と比較し、熱交換器50によって排気の熱を効率よく回収することができる。
(5)また、排気熱回収装置30は、最上流の直線通路である直線通路61Aが最下流の直線通路である直線通路61Bよりも車両上方に位置するように車両に搭載されており、冷却水循環室51の冷却水出口512は、直線通路61Aよりも車両上方に配置されている。そのため、冷却水循環室51内で機関冷却水が最も高温となっている領域から、機関冷却水が冷却水循環室51外から流出するようになる。そのため、当該機関冷却水を内燃機関10内で循環させることで、内燃機関10の暖機を効率よく行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の排気熱回収装置を図5〜図9に従って説明する。なお、第2の実施形態では、ハニカム構造体を複数備えている点などが第1の実施形態とは異なっている。そこで、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一の部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図5に示すように、排気通路12は、複数の排気管を繋げることにより構成されている。すなわち、排気熱回収装置30Aの取り付け位置の近傍にあっては、上流側排気管201と、上流側排気管201の下流端よりも排気流動方向下流に位置する下流側排気管202とが設けられている。上流側排気管201の下流端は下流側排気管202の上流端から離れており、上流側排気管201の下流端と下流側排気管202の上流端とは連結排気管210を介して接続されている。そして、このような上流側排気管201と下流側排気管202との連結部分に、本実施形態の排気熱回収装置30Aが取り付けられている。
連結排気管210における排気流動方向下流側の部位は、排気流動方向下流に向かうにつれて通路断面積が徐々に広くなる拡大部211となっている。具体的には、図5及び図6に示すように、この拡大部211は四角筒状をなしており、拡大部211の車両上側の壁部である上側壁2111の位置が、排気流動方向において下流(すなわち、図5における右方)に向かうにつれて車両上方に変位している。上述したように上流側排気管201の下流端は下流側排気管202の上流端から離れているため、拡大部211の内部には、排気通路12と、排気通路12よりも車両上方に位置する排気熱回収装置30A内とを連通可能な開口121が設けられている。
なお、この開口121を介した排気通路12と排気熱回収装置30Aとの連通及び連通の解除は、上記のバルブ装置31の作動によって行われる。
また、図5及び図6に示すように、連結排気管210には、拡大部211の内部を車両上下方向に区画する区画板材220が接合されている。この区画板材220は、開口121よりも車両上方に位置する区画壁221と、図6に示すように区画壁221の両端から車両下方に延出する一対の延出壁222を有している。そして、図5に示すようにバルブ32が開放状態である場合、区画壁221の開口121に近い側の端部2211(図中右端)には、弁体322の第1の部位3221が当接するようになっている。また、図6に示すように区画板材220の一対の延出壁222は、拡大部211の上側壁2111の両端に接続されている一対の横側壁2112にそれぞれ接合されている。
また、図5に示すように、排気熱回収装置30Aは、区画板材220の区画壁221よりも車両上方に配置される第1の連絡管231と、第1の連絡管231よりも車両下方に位置する第2の連絡管232と、熱交換器240とを備えている。第1の連絡管231は、上流側排気管201の拡大部211の内部のうち区画壁221よりも車両上側の部分を熱交換器240に繋げている。このような第1の連絡管231における熱交換器240から遠い側(図5では左側)の端部の通路断面の形状は、図6に示すように略矩形状をなしているのに対し、第1の連絡管231における熱交換器240に近い側(図5では右側)の端部の通路断面の形状は、図8に示すように円形状をなしている。すなわち、図6及び図8に示すように、第1の連絡管231は、熱交換器240に近づくにつれて四角環状から円環状に徐々に変化している。
図5に示すように、第2の連絡管232は、上流側排気管201の拡大部211の内部のうち区画板材220の区画壁221よりも車両下側の部分を熱交換器240に繋げている。このような第2の連絡管232における熱交換器240から遠い側(図5では左側)の端部の通路断面の形状は、図7に示すように略矩形状をなしているのに対し、第2の連絡管232における熱交換器240に近い側(図5では右側)の端部の通路断面の形状は、図8に示すように円形状をなしている。すなわち、図7及び図8に示すように、第2の連絡管232は、熱交換器240に近づくにつれて四角環状から円環状に徐々に変化している。
図5及び図9に示すように、熱交換器240は、排気と熱交換を行う機関冷却水が流れる冷却水循環室250と、この冷却水循環室250の内部に配置される円筒形状をなす2つの境界部材241A,241Bとを備えている。境界部材241A,241Bは、図5における左右方向である規定方向に延伸しているとともに、車両上下方向に間隔を空けて並列に配置されている。そして、各境界部材241A,241Bの内部には、規定方向に延びる複数の排気用通路531を有するハニカム構造体53A,53Bがそれぞれ配置されている。
また、車両上側に位置する境界部材241Aの一端(図5では左端)に第1の連絡管231の端部(図5では右端)が接続されており、車両下側に位置する境界部材241Bの一端(図5では左端)に第2の連絡管232の端部(図5では右端)が接続されている。また、熱交換器240を挟んだ開口121の反対側(図5では右側)には、境界部材241Aの他端(図5では右端)と境界部材241Bの他端とを繋ぐ連結管233が設けられている。
そして、図5に示すようにバルブ32が開放状態である場合、排気通路12を流れる排気が、開口121を介して第1の連絡管231内に流入し、第1の連絡管231内から境界部材241A内に流入する。境界部材241A内では、排気が、ハニカム構造体53Aの各排気用通路531を流れた後、連結管233内を通じて境界部材241B内に流入する。すると、境界部材241B内では、排気が、ハニカム構造体53Bの各排気用通路531を流れた後、第2の連絡管232内を流れ、開口121を介して排気通路12に戻るようになっている。
すなわち、本実施形態の排気熱回収装置30Aには、バルブ32が開放状態であるときに排気の流れる排気流通通路260が設けられている。この排気流通通路260は、途中で折り返されており、各境界部材241A,241Bが、規定方向に延びる直線通路として機能し、連結管233が、各境界部材241A,241Bの端部(図5では右端)同士を繋ぐ連結通路として機能するようになっている。
なお、バルブ32が開放状態である場合、2つの境界部材241A,241Bのうち、図中下側に位置する境界部材241B内では、境界部材241A内を流れる過程で機関冷却水と熱交換を行った排気が流れる。そのため、境界部材241B内を流れる排気の温度は、境界部材241A内を流れる排気の温度よりも低い。本実施形態では、境界部材は2つのみであるため、2つの境界部材241A,241Bのうち、境界部材241Aは、排気流通通路260における排気の流れ方向において最上流に位置し、比較的高温の排気が流れる最上流の直線通路に相当する。一方、境界部材241Bは、排気流通通路260における排気の流れ方向において最下流に位置し、比較的低温の排気が流れる最下流の直線通路に相当する。
また、図9に示すように、冷却水循環室250の冷却水入口251は、ハニカム構造体53A,53Bのうち、車両下側に位置するハニカム構造体53Bよりも車両下方に配置されている。一方、冷却水循環室250の冷却水出口252は、車両上側に位置するハニカム構造体53Bよりも車両上方に配置されている。
以上、上記構成及び作用によれば、上記第1の実施形態の効果(1)、(4)及び(5)と同等の効果に加え、以下に示す効果をさらに得ることができる。
(6)本実施形態では、2つのハニカム構造体53A,53Bが、1つの冷却水循環室250の内部に配置されている。そのため、複数のハニカム構造体53A,53Bに対して1つずつ冷却水循環室を設ける場合と比較し、上記規定方向と直交する方向(図5では車両上下方向)において互いに隣り合う各ハニカム構造体53A,53Bの間隔が広くなりにくくなる。したがって、規定方向と直交する方向における熱交換器240の大型化を抑制することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態では、排気流通通路60,260を1回だけ折り返した形状となっているが、これに限らず、排気流通通路60,260を、複数回折り返した形状としてもよい。例えば、排気流通通路60,260を3回折り返した形状とした場合、排気流通通路60,260は、並列に配置される4つの直線通路を有することとなる。この場合、4つの直線通路のうち、最上流の直線通路の端部と2番目に上流の直線通路の端部とに第1の連結通路が繋がっており、2番目に上流の直線通路の端部と、3番目に上流の直線通路の端部とに第2の連結通路が繋がっている。そして、3番目に上流の直線通路の端部と最下流の直線通路の端部とに第3の連結通路が繋がっている。
なお、図10には、これら4つの直線通路の全てにハニカム構造体53が跨るように配置されている例を図示している。この場合、図10に示すように、ハニカム構造体53における図中左上の領域A1が、最上流の直線通路に位置し、ハニカム構造体53における図中右上の領域A2が、2番目に上流の直線通路に位置している。また、ハニカム構造体53における図中右下の領域A3が、3番目に上流の直線通路に位置し、ハニカム構造体53における図中左下の領域A4が、最下流の直線通路に位置している。なお、図10に示す太い実線は、ハニカム構造体53の複数の領域A1〜A4を明示するための線である。
また、図10に示すようにハニカム構造体53が4つの直線通路に跨るように配置されている場合、冷却水循環室51の冷却水入口511を、最下流の直線通路に位置する排気用通路531の外周側に配置し、冷却水循環室51の冷却水出口512を、最上流の直線通路に位置する排気用通路531の外周側に配置するようにしてもよい。この場合、冷却水循環室51で図10に示す矢印方向に機関冷却水を循環させることにより、機関冷却水は、最下流の直線通路を流れる排気と熱交換を行った後、3番目に上流の直線通路を流れる排気と熱交換を行い、その後、2番目に上流の直線通路を流れる排気と熱交換を行い、最後に、最も上流の直線通路を流れる排気と熱交換を行うようになる。したがって、このような構成によれば、上記(1)〜(5)と同等の効果を得ることができる。
ちなみに、各実施形態において、排気流通通路60,260を折り返す回数は、奇数回ではなく、例えば2回などの偶数回であってもよい。
・各実施形態において、最上流の直線通路は、他の直線通路よりも車両上方に必ずしも位置していなくてもよい。例えば、第1の実施形態では、最上流の直線通路が最下流の直線通路よりも車両下方に位置する態様で分岐室40を排気通路12に接続してもよい。また、最上流の直線通路の車両上下方向位置が最下流の直線通路の車両上下方向位置と一致する態様で分岐室40を排気通路12に接続してもよい。
また、第2の実施形態では、最上流の直線通路が最下流の直線通路よりも車両下方に位置する態様で排気熱回収装置30Aを排気通路12に取り付けてもよい。また、最上流の直線通路の車両上下方向位置が最下流の直線通路の車両上下方向位置と一致する態様で排気熱回収装置30Aを排気通路12に取り付けてもよい。
・各実施形態において、冷却水循環室51の冷却水出口512,252を、区画壁45,221よりも車両上方であれば、最上流の直線通路に位置する各排気用通路531よりも車両上方の位置以外に配置してもよい。
・各実施形態において、冷却水循環室51,250の冷却水入口511,251を、最上流の直線通路に位置する排気用通路531の外周側に配置し、冷却水出口512,252を、最下流の直線通路に位置する排気用通路531の外周側に配置してもよい。この構成であっても、上記(1)及び(2)と同等の効果を得ることができる。
・各実施形態において、熱交換器は、直線通路と同数の冷却水循環室を設けた構成であってもよい。この場合、第3の通路23から分岐して機関冷却水が各冷却水循環室に流入する。そして、各冷却水循環室を循環した機関冷却水は、1つに合流して第4の通路24に流入することとなる。この構成であっても、上記(1)及び(2)と同等の効果を得ることができる。
・各実施形態において、排気通路12が、途中で折り返されており、並列に配置される複数の直線通路を有した構成である場合、排気通路12の各直線通路に排気用通路531がそれぞれ配置される態様でハニカム構造体を排気通路12に配置してもよい。この場合、排気通路12が排気流通通路として機能することとなる。
・各実施形態では、排気流通通路60,260を構成する複数の直線通路が平行となっている。しかし、これに限らず、各直線通路の延伸方向が規定方向の成分を含んでいればよく、複数の直線通路のうち、少なくとも1つの直線通路が規定方向に対して傾斜していてもよい。
・各実施形態では、ハニカム構造体53,53A,53Bは、断面形状が四角形状をなす複数の排気用通路531を有している。しかし、排気熱回収装置を構成するハニカム構造体は、規定方向に延びる複数の排気用通路を有するのであれば、断面形状が四角以外の他の形状(例えば、六角形状や円形状)をなす複数の排気用通路を有する構造体であってもよい。
10…内燃機関、12…排気通路、30,30A…排気熱回収装置、42…流動方向反転部、50,240…熱交換器、51,250…冷却水循環室、511,251…冷却水入口、512,252…冷却水出口、53,53A,53B…ハニカム構造体、531…排気用通路、60,260…排気流通通路、61A,61B…直線通路、233…連結管、241A,241B…境界部材。

Claims (6)

  1. 内燃機関で発生した排気の流れる通路である排気流通通路と、同排気流通通路を流れる排気の熱を回収する熱交換器と、を備えた排気熱回収装置であり、
    前記熱交換器は、規定方向に延びる複数の排気用通路が並列に配置されているハニカム構造体と、同ハニカム構造体の外周に配置され、機関冷却水が流れる冷却水循環室と、を有し、
    前記各排気用通路は、前記ハニカム構造体の前記規定方向における一端及び他端の双方に開口しており、
    前記排気流通通路は、それぞれが前記規定方向に延びるように並列に配置された複数の直線通路と、前記直線通路の端部同士を繋ぐ連結通路と、を有し、途中で折り返された形状となっており、
    前記複数の直線通路には、前記熱交換器の前記排気用通路がそれぞれ配置されている
    排気熱回収装置。
  2. 前記ハニカム構造体は、同ハニカム構造体に設けられている複数の前記排気用通路のうち、一部の排気用通路を前記規定方向における一方に向けて排気が流れ、当該一部の排気用通路以外の他の排気用通路を前記規定方向における他方に向けて排気が流れる態様で、複数の前記直線通路に跨って配置されている
    請求項1に記載の排気熱回収装置。
  3. 前記冷却水循環室の内部に前記ハニカム構造体が配置されている
    請求項2に記載の排気熱回収装置。
  4. 複数の前記直線通路に、別々の前記ハニカム構造体が設けられており、
    1つの前記冷却水循環室の内部に、複数の前記ハニカム構造体が配置されている
    請求項1に記載の排気熱回収装置。
  5. 前記冷却水循環室への機関冷却水の入口である冷却水入口は、複数の前記直線通路のうち、排気の流れ方向において最下流の直線通路に位置する排気用通路の外周側に配置されており、
    前記冷却水循環室からの機関冷却水の出口である冷却水出口は、複数の前記直線通路のうち、排気の流れ方向において最上流の直線通路に位置する排気用通路の外周側に配置されている
    請求項3又は請求項4に記載の排気熱回収装置。
  6. 前記排気熱回収装置は車両に搭載される装置であり、
    複数の前記直線通路のうち、排気の流れ方向において最上流の直線通路は、他の直線通路よりも車両上方に配置されるようになっており、
    前記冷却水循環室からの機関冷却水の出口である冷却水出口は、前記最上流の直線通路よりも車両上方に配置されている
    請求項3〜請求項5のうち何れか一項に記載の排気熱回収装置。
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