JP2018071414A - 排気熱回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖機後の通常時に排気ガスが熱交換部に至って、冷却媒体の温度が必要以上に上昇してしまうことを抑制できる排気熱回収装置を得る。
【解決手段】排気熱回収装置13は、排気管部20と熱交換部60とを有している。排気管部20の内部には、排気ガスが流通する主流路25と、流路を開閉する板状バルブ30とが設けられている。板状バルブ30は、第1弁体部31と第2弁体部32とを有している。第1弁体部31は、第2弁体部32により主流路25が開放された場合に、主流路25から熱交換部60に排気ガスを導く導入流路51を、熱交換部60に至る前で閉じる。また、第1弁体部31は、第2弁体部32により主流路25が閉じられた場合に、導入流路51を開放する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、排気熱回収装置に関する。
内燃機関(エンジン)より排出される排気ガスから熱を回収すべく、エンジンの排気装置に設けられる排気熱回収装置が知られている。排気熱回収装置では、エンジンの冷間始動後の暖機時に、排気ガスから冷却媒体(冷却水等)に熱を回収して当該冷却媒体を所定の設定温度まで暖め、その暖められた冷却媒体がエンジン暖機の促進や暖房性能の向上に利用される。
排気熱回収装置には、排気ガスが流通する主流路と、主流路から分岐して、その後、主流路に戻る迂回流路とが設けられている。迂回流路の流路途中には、当該迂回流路を流通する排気ガスと冷却媒体との間で熱交換が行われる熱交換部が設けられている。エンジンの冷間始動後の暖機時には、バルブによって主流路を閉じ、排気ガスを迂回流路に流入させる。これにより、熱交換部に排気ガスが導入され、その熱を回収することができる(例えば、特許文献1参照)。冷却媒体が所定の設定温度に達した後は、主流路を閉じていたバルブが開かれ、排気ガスは主流路を流通することとなる。
特開2016−44666号公報
ところで、従来の排気熱回収装置では、上記特許文献1がそうであるように、主流路の管壁には迂回流路への導入口と導出口とが別々に独立して設けられ、暖機後の通常時には、導出口がバルブで閉じられる構成となっている。もっとも、この構成では、導出口が閉じられた状態でも排気ガスは導入口から流入して熱交換部に至る。エンジン駆動中において、冷却媒体は常に流通していることから、導出口が閉じられた状態でも、迂回流路に流入した排気ガスと冷却媒体との間で熱交換が行われ、冷却媒体の温度が必要以上に上昇してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、暖機後の通常時に排気ガスが熱交換部に至って、冷却媒体の温度が必要以上に上昇してしまうことを抑制できる排気熱回収装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明では、排気ガスが流通する主流路と、前記主流路に流入した排気ガスを利用して内燃機関の冷却媒体と熱交換する熱交換部と、前記主流路から分岐して前記熱交換部の導入側に排気ガスを導く導入流路と、前記熱交換部の導出側から排気ガスを前記主流路へ導く導出流路と、前記導入流路の流路入口よりも下流側で前記主流路を開閉する主弁体部と、を備え、前記主弁体部により前記主流路を閉じることにより前記主流路に流入した排気ガスを前記導入流路に流入させ、排気ガスの熱を前記熱交換部で回収する排気熱回収装置において、前記主弁体部により前記主流路が開放された場合には、前記導入流路を前記熱交換部に至る前で閉じる一方、前記主弁体部により前記主流路が閉じられた場合には、前記導入流路を開放する分岐弁体部が設けられていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、前記導入流路及び前記導出流路は、前記主流路と接続される所定範囲において、区画壁部を介して並列に隣接して設けられていることを特徴とする。
第3の発明では、第2の発明において、前記主流路に開口し、前記主流路から分岐する分岐流路を備え、前記導入流路と前記導出流路とは、前記分岐流路が区画されることによって形成されるものであり、前記区画壁部の少なくとも一部は、前記導入流路を開放した状態にある前記分岐弁体部によって形成されていることを特徴とする。
第4の発明では、第3の発明において、前記主弁体部は、前記分岐弁体部と一体化されて当該分岐弁体部とともに弁体が構成されており、前記弁体は、前記分岐流路の分岐開口部において、前記主弁体部と前記分岐弁体部との境界部に設けられた回動軸部を中心に回動可能となるように設けられ、当該回動によって、前記分岐弁体部が前記分岐開口部を閉じかつ前記主弁体部が前記主流路を開放する第1位置と、前記分岐弁体部が前記導入流路及び前記導出流路を区画して前記導入流路を開放しかつ前記主弁体部が前記主流路を閉じる第2位置とのいずれかに配置されるようにしたことを特徴とする。
第5の発明では、第4の発明において、前記弁体は、前記回動軸部が片寄って設けられ、前記主弁体部が前記排気ガスを受ける面積は前記分岐弁体部が前記排気ガスを受ける面積よりも大きく形成されており、前記弁体は、前記第2位置にある場合に、前記主弁体部が受ける排気ガスの圧力が設定圧を超えると前記主流路の下流側へ回動するように構成されていることを特徴とする。
第6の発明では、第1の発明乃至第5の発明のいずれか一つの発明において、前記熱交換部は前記主流路に沿った方向に延びており、前記導入流路から前記導出流路へ至る流路は、前記方向に往復させた往路及び復路を含んで形成されており、前記往路及び前記復路のいずれにおいても前記排気ガスと前記冷却媒体との熱交換が行われる構成であることを特徴とする。
第7の発明では、第6の発明において、前記内燃機関からの排気ガスは、ホットエンド部、コールドエンド部の順に流通して排出されるものであり、その排気ガスの経路における前記ホットエンド部に設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、内燃機関の暖機時に、主流路から導入流路に流入した排気ガスの熱を利用して冷却媒体と熱交換が行われる。これにより、排気ガスの熱を回収することができる。そして、暖機後の通常時には、主弁体部により主流路が開放される一方で、分岐弁体部により導入流路が熱交換部に至る前で閉じられる。このため、暖機後の通常時に、排気ガスが熱交換部に導入されて冷却媒体と熱交換され、冷却媒体の温度が必要以上に上昇してしまうことを抑制できる。
第2の発明によれば、導入流路と導出流路とが、主流路との接続部位において並列に隣接して設けられているため、両流路が熱交換部を介して大きく離間した状態で主流路につながる構成に比べ、両流路の流路長が小さくなり、排気熱回収装置を小型化することができる。
第3の発明によれば、導入流路を開放した状態にある分岐弁体部によって、分岐流路が導入流路と導出流路とに区画される。このように、分岐弁体部が導入流路を開放する状態に配置されることで、当該分岐弁体部が区画壁部の役割も果たすため、区画壁部が不要となる。これにより、導入流路及び導出流路の流路構成をより簡素化して、排気熱回収装置をより小型化することができる。
第4の発明によれば、回動軸部を中心に弁体を回動させることにより、弁体は第1位置と第2位置とのいずれかに配置される。弁体が第1位置に配置されると、主流路に流入した排気ガスはそのまま主流路を流通して排出される。他方、弁体が第2位置に配置されると、主流路に流入した排気ガスは導入流路に流入して熱交換部に導入される。熱交換部から導出された排気ガスは、導出流路を流通して主流路に至る。このように、弁体を回動させることによって排気ガスの流通経路の切替が可能となるため、主弁体部と分岐弁体部とをそれぞれ個別に切替配置させる構成が不要となり、流通経路を切り替える構成を簡素することができる。これにより、排気熱回収装置を小型化することができる。なお、弁体は、暖機後の通常時には第1位置に配置され、暖機時には第2位置に配置される。
第5の発明によれば、弁体が第2位置に配置された状態で、主流路に流入した排気ガスから主弁体部が受ける圧力が設定圧を超えた場合に、排気ガスの圧力によって主弁体部を主流路の下流側へ回動させることができるようになる。そのため、内燃機関の暖気時に車両を急発進させたい場合に、主流路を通じた排気ガスの放出を優先した挙動を簡単に実現することができる。
第6の発明によれば、熱交換部が主流路に沿って延びるようにして排気熱回収装置のコンパクト化を図りつつ、流路を往路及び復路のいずれにおいても熱交換を行うようにして、更なるコンパクト化を図ることができる。なお、第2〜第5の発明との関係では、第6の発明との組合せにより、導入流路と導出流路とを隣接して配置した構成を容易に実現することができる。
第7の発明によれば、第6の発明によって排気熱回収装置が大幅にコンパクト化されることにより、排気熱回収装置を、スペースに余裕のないホットエンド部にも、無理なく設けることができる。その結果、排気ガスの温度が高い状態で排気熱を回収することができるようになって回収熱量を多くでき、また冷却媒体を内燃機関に戻す流路長も短くすることができるようになって暖気を短期間で行うことができる。
排気装置を示す斜視図。 排気熱回収装置を示す斜視図。 図2のA−A断面を示す斜視図であり、板状バルブが第1位置に配置された状態を示す図。 板状バルブを示す分解斜視図。 図2のA−A断面を示す斜視図であり、板状バルブが第2位置に配置された状態を示す図。 排気ガスが流れる様子を説明する断面図であり、(a)は通常時の流れを示し、(b)は暖機時における流れを示す。 排気熱回収装置の別例を示す断面図。 排気熱回収装置の別例を示す断面図。 排気熱回収装置の別例を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の排気熱回収装置では、自動車等の車両に搭載される内燃機関(エンジン)に適用されるものとして具体化されている。なお、排気熱回収装置は船舶用エンジン等にも適用可能である。排気熱回収装置は、エンジンから排出される排気ガスを車両外へ排出する排気装置の一部を構成している。
図1に示すように、排気装置10は、排気マニホールド11、触媒装置12及び排気熱回収装置13を有している。排気マニホールド11は、エンジン(図示略)に取り付けられ、エンジンのシリンダ(気筒)から排出される排気ガスを集合させる。図1には、4気筒のエンジンに取り付けられる排気マニホールド11が示されている。触媒装置12は、排気マニホールド11の下流側で、当該排気マニホールド11に取り付けられている。触媒装置12は、装置内部に設けられた触媒によって排気ガスを浄化する。
排気熱回収装置13は、触媒装置12の下流側で、当該触媒装置12に取り付けられている。このため、排気熱回収装置13は、排気ガスの排気経路におけるホットエンド部に設けられている。排気熱回収装置13には、触媒装置12を通過したばかりで高温状態が比較的維持された状態の排気ガスが流通し、その排気ガスから熱が回収される。このような排気熱の回収は、エンジンの冷間始動後の暖機時において、エンジンの冷却等に利用される冷却媒体によって行われる。本実施形態では、冷却媒体として冷却水が用いられている。排気ガスから回収された熱によって暖められた冷却水は、エンジン暖機の促進や暖房性能の向上に利用される。以下、本発明の実施形態である排気熱回収装置13について、さらに詳しく説明する。
図2に示すように、排気熱回収装置13は、排気管部20と、熱交換部60とを有している。排気管部20には、排気ガスが流通する流路が形成されている。熱交換部60では、冷却水への熱回収が必要な場合に排気ガスが導入され、熱交換によって排気ガスから熱を回収し、冷却水を暖める。排気熱回収装置13は、高温の排気ガスを流通させるものであるから、高耐熱性を有する鋳鉄、鋳鋼又はステンレス等の金属材料を用いて形成されている。
図3に示すように、排気管部20は、主管部21と、分岐管部22とを有している。主管部21には、排気入口23と排気出口24とが設けられ、排気入口23は触媒装置12の出口側と接続される。主管部21の内部には、流路断面形状が円形状をなす主流路25が形成されている。主流路25は排気入口23及び排気出口24とつながっている。主流路25には、エンジン駆動時において、触媒装置12を経て排出された排気ガスが、排気入口23を通じて流入する。流入した排気ガスは、主流路25を流通して排気出口24から排出される。なお、以下では、必要に応じて、排気入口23が設けられた側を入口側、排気出口24が設けられた側を出口側として説明する。
分岐管部22は、主管部21から当該主管部21の延びる方向に対して略直交する方向へ分岐して設けられている。分岐管部22の内部には、分岐流路26が形成されている。分岐流路26は、主流路25と略直交する方向に向けて、主流路25から分岐している。図4に示すように、分岐流路26の流路断面形状は略矩形状に形成されている。そして、図3に示すように、分岐管部22の延びる方向の全域にわたって同じ流路断面が維持されている。分岐管部22において、主管部21とは反対側となる下流側端部(図3における上端部)はその全域が開口している。
分岐流路26において、主流路25からの分岐口27には、弁体としての板状バルブ30が設けられている。図4に示すように、板状バルブ30は、分岐流路26の流路断面に合わせた板状部材によって形成され、分岐流路26の延びる方向に対し略垂直をなす状態で設けられている。そのため、図3に示すように、分岐口27では、板状バルブ30によって分岐流路26の略全域が塞がれている。また、この状態では、主流路25の全領域が開放されている。このため、排気入口23から流入した排気ガスは、主流路25を流通して排気出口24から流出する。このように分岐口27を塞いだ状態にある板状バルブ30を、第1位置に配置されたものとする。なお、分岐口27は分岐開口部に相当する。
図4に示すように、板状バルブ30は、第1弁体部31と、第2弁体部32と、板状バルブ30の短手方向全域にわたって設けられた軸取付部33とを有している。第1弁体部31は分岐弁体部に、第2弁体部32は主弁体部に相当する。軸取付部33を境界部として、板状バルブ30は、入口側に設けられた第1弁体部31と、出口側に設けられた第2弁体部32とに区画されている。軸取付部33は、板状バルブ30が有する一対の短辺部同士の間において、両者の中央よりも入口側の短辺部寄りに片寄って設けられている。そのため、第1弁体部31の板面積は第2弁体部32の板面積よりも小さく形成されている。
軸取付部33には軸挿通孔33aが設けられ、軸挿通孔33aに軸取付部33の延びる方向と同じ方向に延びる回動軸部34が挿通されている。回動軸部34が軸挿通孔33aに挿通された状態で、回動軸部34は軸取付部33と一体化されている。回動軸部34の両端部は、分岐管部22に設けられた軸支部28にブッシュ35を介して挿通されている。これにより、板状バルブ30は、排気管部20に形成された流路内で回動可能に設けられている。そして、図2に示すように、排気熱回収装置13は、回動可能な板状バルブ30を回動させて、その配置位置を制御する回動機構40を有している。
回動機構40は、シリンダ装置41、当該シリンダ装置41と回動軸部34とを連結する連結機構42を備えている。シリンダ装置41及び連結機構42は、排気管部20の外側に設けられている。シリンダ装置41は、分岐管部22の外側において、外面に沿ってロッド41aが出没するように設置されている。シリンダ装置41のロッド41aは、軸支部28から突出した回動軸部34の端部と、連結機構42を介して連結されている。シリンダ装置41からロッド41aを出没させると、連結機構42により、ロッド41aの直線運動が回動軸部34の回動に変換される。
ここで、図3に示す第1位置の板状バルブ30は、シリンダ装置41のロッド41aが突出した状態に維持されることにより、その位置が保持されている。シリンダ装置41のロッド41aをその突出状態から没入させると、板状バルブ30は回動して位置変更される。すなわち、板状バルブ30は、第1弁体部31が分岐流路26の側へ、第2弁体部32が主流路25の側へ(図3における時計回りの矢印方向へ)移動するように回動する。併せて、板状バルブ30の回動角は第1位置に対して略90度に設定されている。そのため、回動後の板状バルブ30は、図5に示すように、一対の板面をそれぞれ主管部21の排気入口23及び排気出口24の側に向けるとともに、長手方向が分岐流路26の延びる方向に沿った状態となっている。つまり、板状バルブ30は、主流路25及び分岐流路26の流路内で起立している。この状態にある板状バルブ30は、第2位置に配置されたものとする。第2位置に配置された状態の板状バルブ30も、シリンダ装置41のロッド41aが没入した状態で維持されることにより、その位置が保持されている。
第2位置において、第1弁体部31は、分岐管部22の下流側端部まで延びている。板状バルブ30の短手方向でも、第1弁体部31及び軸取付部33は、分岐流路26の略全域にわたる長さを有している(図4参照)。そのため、分岐流路26は、第1弁体部31によって、当該流路の延びる方向に沿って入口側と出口側との2つの流路に区画されている。入口側に形成された流路は、熱交換部60の導入側に排気ガスを導く導入流路51となり、出口側に形成された流路は、熱交換部60の導出側から排気ガスを主流路25に導く導出流路52となる。このように第1弁体部31によって分岐流路26が区画されるため、第1弁体部31は区画壁部に相当する。
第1弁体部31における出口側の板面は、熱交換部60の底面部61aから分岐流路26内に向けて立設された当接板部53に、緩衝部材54を介して当接している。当接板部53がストッパの役割を担い、板面と当接板部53とが面同士で当接することにより板状バルブ30が第2位置に位置決めされる。また、当接板部53は、分岐流路26において、一対の内面同士の間の略全域にわたって設けられている。そのため、当接板部53も、そこに当接した第1弁体部31とともに、導入流路51と導出流路52とを区画する区画壁部としての役割を担っている。
一方、第2弁体部32は、第2位置において、主流路25の流路断面の全域を、導入流路51の流路入口51aよりも下流側において塞いでいる。そのため、排気入口23から主流路25に流入した排気ガスは、導入流路51に流入する。この場合に、第2弁体部32の板面は、排気入口23から流入した排気ガスの圧力を受け止める。第2弁体部32には重り部36が設けられており、重り部36によって、排気ガスの圧力により第2弁体部32が振動することが抑制される。これにより、第2弁体部32によって主流路25を塞いだ状態が安定して保持される。なお、この重り部36は省略することも可能である。
第2弁体部32では、排気ガスの漏れを抑制するため、主流路25を形成する主管部21の流路内面に第1内周突条55が設けられており、第1内周突条55に第2弁体部32の周縁部が当接している。より詳しく説明すると、第1内周突条55は、第2弁体部32が配置される部分において、流路の周方向に沿って設けられている。第1内周突条55が設けられた部分では、主流路25の流路断面が四角形状をなしている。第1内周突条55には、第2弁体部32が有する3辺の周縁部が当接している。図5に拡大して示すように、第2弁体部32の周縁部は断面が円弧状をなし、曲面が形成されている。第1内周突条55の下流側には、第2弁体部32の曲面と当接する第1凹状面56が形成されている。第2弁体部32の周縁部に形成された曲面が、第1内周突条55の第1凹状面56に当接することで、両者は面接触した状態となる。これにより、第2弁体部32の周縁部と第1内周突条55との当接部分から、主流路25の下流側へ排気ガスが漏れ出すことが抑制される。
板状バルブ30が第2位置に配置された状態において、シリンダ装置41によって回動軸部34を、第1位置から第2位置へ回動の方向とは逆方向(図5における反時計回りの矢印方向)へ回動させると、板状バルブ30は、図3に示す第1位置へ復帰する。これにより、板状バルブ30によって分岐口27が再び閉塞され、主流路25が開放される。そのため、排気入口23から流入した排気ガスは、分岐流路26に流入することなく、主流路25を流通して排気出口24から流出する。
この場合において、分岐流路26を形成する分岐管部22の流路内面には第2内周突条57が設けられ、第2内周突条57に第1弁体部31の周縁部が当接している。より詳しく説明すると、第2内周突条57は、第1弁体部31が配置される部分において、流路の周方向に沿って設けられている。第2内周突条57には、第1弁体部31が有する3辺の周縁部が当接している。図3に拡大して示すように、第1弁体部31の周縁部は断面が円弧状をなし、曲面が形成されている。第2内周突条57の下流側には、第1弁体部31の曲面と当接する第2凹状面58が形成されている。第1弁体部31の周縁部に形成された曲面が、第2内周突条57の第2凹状面58に当接することで、両者は面接触した状態となる。これにより、第1弁体部31の周縁部と第2内周突条57との当接部分から排気ガスが漏れ出し、分岐流路26、特にその中でも導入流路51が形成される領域へ、排気ガスが漏れ出すことが抑制される。
ちなみに、シリンダ装置41のロッド41aにはバネ等の付勢部材(図示略)が設けられており、ロッド41aは付勢部材を介在させつつ突出し、それにより板状バルブ30を第2位置に保持させている。そのため、第2弁体部32の板面に、付勢部材の付勢力を超える排気ガスの圧力が開放方向へ作用すると、板状バルブ30は付勢力に抗して第1位置の側へ向けて回動し、第2弁体部32が開放される。
以上が排気管部20に関する基本構成であり、次に、熱交換部60の構成について説明する。排気管部20の基本構成以外の部分については、以下で、熱交換部60の構成を説明しながら随時説明することとする。
熱交換部60は、図3及び図5に示すように、主流路25に沿った方向に延びるようにして、排気管部20に設けられている。熱交換部60は、本体ケース61、熱交換流路63及び筒外空間73を有して構成されている。本体ケース61は、図2に示すように、平面視において略矩形状をなす比較的薄型の箱状に形成されている。図示された本体ケース61は、成形された複数の構成部材が溶接等によって接合されることによって形成されている。本体ケース61は、その底面部61aによって分岐流路26の下流側開口を塞ぐように、分岐管部22の一端に設けられている。この場合、本体ケース61は、その長手方向が主管部21の延びる方向に沿うように設けられている。
本体ケース61の内部には、熱交換筒部62が設けられている。熱交換筒部62は、本体ケース61の長手方向両端部を除く中間領域において、その長手方向に沿って延びるように設けられている。熱交換筒部62の延びる方向において、その方向に直交する断面は、横長の略長方形状をなしている。熱交換筒部62の筒壁は、強度を確保しながら比較的薄肉に形成されている。熱交換筒部62の内側には、排気ガスが流通する熱交換流路63が形成されている。熱交換流路63は、熱交換筒部62の両端において、本体ケース61の長手方向に向けて開口している。そのため、入口側(排気入口23が設けられた側)の開口部は導入空間64と連通し、出口側(排気出口24が設けられた側)の開口部は導出空間65と連通している。
熱交換筒部62は、両端部にそれぞれ設けられた取付端部71と、外周凹部72とを有している。取付端部71は周方向全域にわたって設けられ、本体ケース61の内面に接合されている。この接合により、熱交換筒部62が本体ケース61に取り付けられている。外周凹部72は、取付端部71を除く領域の外周部において、周方向全域にわたって凹状をなすように形成されている。外周凹部72の存在により、本体ケース61の内面と外周凹部72とによって、本体ケース61の内部に、熱交換筒部62の周方向全域を取り囲むように筒外空間73が形成されている。筒外空間73は、熱交換筒部62の筒壁を介して熱交換流路63と隣接している。なお、取付端部71と本体ケース61の内面との接合部分では、シール等の漏れ防止用の措置が施されている。
図3及び図5に示すように、本体ケース61の底面部61aには、本体ケース61の内外を連通するガス導入孔74及びガス導出孔75が設けられている。ガス導入孔74は、本体ケース61の長手方向における入口側端部において、板状バルブ30が第2位置に配置された場合に形成される導入流路51の下流側に設けられている。ガス導入孔74は、本体ケース61の導入空間64に連通している。ガス導出孔75は、本体ケース61の長手方向における出口側端部に設けられ、本体ケース61の導出空間65に連通している。このため、板状バルブ30が図5に示す第2位置に配置されると、導入流路51に流入した排気ガスは、ガス導入孔74から本体ケース61の導入空間64に導入される。また、熱交換流路63を流通して導出空間65に流入した排気ガスは、ガス導出孔75から本体ケース61の外へ流出する。なお、熱交換流路63は、導入流路51から導出流路52へ至る排気ガスの流路のうち、熱交換部60の延びる方向沿った往路に相当する。
なお、導入空間64には、導入空間64に流入した排気ガスを熱交換流路63へ導くための導入案内部材76が設けられている。導出空間65には、導出空間65に流入した排気ガスをガス導出孔75へ導くための導出案内部材77が設けられている。これらの案内部材76,77により、排気ガスの流通が案内されてその流通が円滑に行われる。
ここで、本実施形態の排気熱回収装置13には、リターン流路81が設けられている。リターン流路81は、熱交換部60のガス導出孔75から流出した排気ガスを、分岐流路26へ戻すための流路である。リターン流路81は、その上流側において、ガス導出孔75を介して本体ケース61の導出空間65と連通し、下流側において分岐流路26に連通している。図5に示すように、板状バルブ30が第2位置に配置された状態では、リターン流路81は導出流路52に連通している。
リターン流路81は、排気管部20と熱交換部60とが組み付けられることにより形成されている。より詳しく説明すると、分岐管部22の下流側端部には、主管部21の延びる方向に沿って延びる流路形成凹部82が設けられている。流路形成凹部82は、分岐流路26の下流側開口と同様に全域が開口している。熱交換部60の本体ケース61を分岐管部22の一端に取り付けることで、流路形成凹部82の開口部分は、分岐流路26の下流側開口とともに本体ケース61の底面部61aによって塞がれる。これにより、流路形成凹部82と本体ケース61の底面部61aとで、主管部21の延びる方向に沿って延びるリターン流路81が形成されている。
リターン流路81を形成する底面部61aの一部は、当該底面部61aを介して熱交換筒部62の筒外空間73と隣接している。そのため、筒外空間73のうちリターン流路81と接する部分では、熱交換流路63とリターン流路81との両者に挟まれた状態となっている。本体ケース61の底面部61aには、リターン流路81の延びる方向に沿って延びる複数のリブ83が並列に設けられている。これら複数のリブ83が設けられることにより、リブ83が設けられていない構成に比べ、熱交換筒部62の筒外空間73との底面部61aを介した接触面積が拡げられている。
リターン流路81が設けられていることにより、板状バルブ30が図5に示す第2位置に配置された状態では、ガス導出孔75から本体ケース61の外へ流出した排気ガスは、このリターン流路81に流入して当該リターン流路81を流通する。リターン流路81を流通した排気ガスは、その後、導出流路52に至り、導出流路52を流通した後に主流路25に戻り、排気出口24から排出される。なお、リターン流路81は、導入流路51から導出流路52へ至る排気ガスの流路のうち、熱交換部60の延びる方向沿った復路に相当する。
次に、熱交換部60では以上のように排気ガスが流通する一方で、熱交換筒部62の筒外空間73には冷却水が流通する。図2に示すように、本体ケース61には、冷却水を導入する導入配管91と、冷却水を導出する導出配管92が設けられている。導入配管91及び導出配管92は、いずれも図3及び図5に示す筒外空間73に連通している。導入配管91及び導出配管92は、冷却水循環装置(図示略)の一部を構成している。そのため、導入配管91を通じて筒外空間73に導入された冷却水は、筒外空間73を流通した後、導出配管92から導出される。導出された冷却水は、エンジンの冷却等に利用され、その後再び導入配管91に至り、筒外空間73に再び導入される。このように、冷却水は循環している。
導出配管92には温度センサ(図示略)が内蔵されており、筒外空間73から導出された冷却水の水温が温度センサによって検知される。前述したように、冷却水への熱回収は、エンジンの冷間始動後の暖機時において、冷却水の水温が設定温度に達していない場合に行われる。そのため、温度センサによって検知された冷却水の水温が設定温度に達していれば、板状バルブ30が第1位置に配置され、水温が設定温度に達していなければ、板状バルブ30が第2位置に配置される。温度センサからの温度情報に基づいて、シリンダ装置41が有するロッド41aの出没を温度センサが制御して、板状バルブ30を第1位置又は第2位置に配置させる。
本実施形態の排気熱回収装置13は、以上の構成を有している。次に、この排気熱回収装置13を用いて、排気ガスから熱回収する場合の作用を説明する。
車両のエンジンが駆動され、暖機後の通常駆動時のように、排気熱回収装置13の導出配管92から導出された冷却水が設定温度に達している場合には、シリンダ装置41の駆動により、排気熱回収装置13の板状バルブ30を第1位置に配置させる。この場合、図6(a)に示すように、主流路25が開放されているため、触媒装置12から排気入口23を経て流入した排気ガスは、主流路25を流通し、その後、排気出口24から流出する。この状態では、熱交換部60の筒外空間73を冷却水が流通しているものの、熱交換流路63やリターン流路81を排気ガスが流通しないため、冷却水と排気ガスとの熱交換は行われない。
エンジンの冷間始動後の暖機時において、導出配管92から導出された冷却水の水温が設定温度に達していない場合、シリンダ装置41の駆動により、板状バルブ30を第2位置に配置させる。この場合、図6(b)に示すように、主流路25が閉じられるため、排気入口23から主流路25に流入した排気ガスは、導入流路51に流入する。その排気ガスは、熱交換部60の導入空間64を経て熱交換流路63に至り、熱交換流路63を流通して導出空間65に至る。その後、リターン流路81を流通し、導出流路52を経て主流路25に至り、排気出口24から流出する。
このような排気ガスの流通経路において、熱交換流路63及びリターン流路81が筒外空間73と隣接しているため、筒外空間73を流通する冷却水と排気ガスとの間で熱交換が行われる。この熱交換により、排気ガスの熱で冷却水が暖められる。つまり、排気ガスの熱が回収される。排気ガスの熱で暖められて温度上昇した冷却水は、導出配管92を通じて筒外空間73から流出する。冷却水が設定温度に達すると、板状バルブ30を第1位置に配置させ、排気ガスからの熱回収は終了する。
なお、板状バルブ30を第2位置に配置して熱回収が行われている状態で、車両の急発進により排気ガスの量が増大することがある。この場合に、第2弁体部32が受ける排気ガスの圧力が設定圧を超えると、板状バルブ30を第2位置に維持させる力に抗して排気ガスの圧力が第2弁体部32を下流側へ回動させ、開放する。これにより、主流路25を通じた排気ガスの排出が優先される。
本実施形態の排気熱回収装置13の構成と作用は、以上に説明したとおりであり、この排気熱回収装置13によって得られる効果を以下に列挙する。
(1)エンジンの暖機時において、冷却水が設定温度に達していない場合に、主流路25から導入流路51に流入した排気ガスの熱を利用して冷却水と熱交換が行われる。これにより、排気ガスの熱を回収することができる。そして、暖機後の通常時には、第2弁体部32により主流路25が開放される一方で、第1弁体部31により導入流路51が熱交換部60に至る前で閉じられる。このため、暖機後の通常時においても排気ガスが熱交換部60に導入されて冷却水と熱交換され、冷却水の温度が必要以上に上昇することを抑制できる。
(2)導入流路51と導出流路52とが、主流路25との接続部位において並列に隣接して設けられている。このため、従来のように、両流路51,52が熱交換部60を介して大きく離間した状態で主流路25につながる構成に比べ、両流路51,52の流路長が小さくなり、排気熱回収装置13を小型化することができる。
(3)導入流路51を開放した状態にある第1弁体部31によって、分岐流路26が導入流路51と導出流路52とに区画される。このように、第1弁体部31が導入流路51を開放する状態に配置されることで、当該第1弁体部31が両流路51,52を区画する区画壁部の役割を果たす。そのため、両流路51,52を区画する区画壁部を分岐流路26内に設置する必要がない。これにより、導入流路51及び導出流路52の流路構成をより簡素化して、排気熱回収装置13をより小型化することができる。
(4)回動軸部34を中心に板状バルブ30を回動させることにより、板状バルブ30は第1位置と第2位置とのいずれかに配置される。板状バルブ30が第1位置に配置されると、主流路25に流入した排気ガスはそのまま主流路25を流通して排出される。他方、板状バルブ30が第2位置に配置されると、主流路25に流入した排気ガスは導入流路51に流入して熱交換部60に導入される。熱交換部60から導出された排気ガスは、導出流路52を流通して主流路25に至る。このように、板状バルブ30を回動させることによって排気ガスの流通経路の切替が可能となる。このため、第1弁体部31と第2弁体部32とをそれぞれ個別に切替配置させる構成が不要となり、流通経路を切り替える構成を簡素化できる。これにより、排気熱回収装置13を小型化することができる。
(5)板状バルブ30が第2位置に配置された状態で、主流路25に流入した排気ガスから第2弁体部32が受ける圧力が設定圧を超えると、排気ガスの圧力によって第2弁体部32は主流路25の下流側へ回動する。そのため、エンジンの暖気時に車両を急発進させたい場合に、主流路25を通じた排気ガスの放出を優先した挙動を簡単に実現することができる。
(6)熱交換部60は主流路25に沿った方向に延び、導入流路51から導出流路52へ至る流路は、前記方向への往路である熱交換流路63と、復路であるリターン流路81とを含んで形成されている。そして、熱交換流路63及びリターン流路81のいずれにおいても、排気ガスと冷却水との熱交換が行われる。そのため、熱交換部60が主流路25に沿って延びるように設けられることで排気熱回収装置13のコンパクト化を図りつつ、流路を往復いずれにおいても熱交換を行うようにして更なるコンパクト化を図ることができる。
(7)排気装置10では、触媒装置12が排気マニホールド11に取り付けられ、さらにその触媒装置12に排気熱回収装置13が取り付けられている。このため、排気熱回収装置13は、排気ガスの排気経路において、エンジンにより近いホットエンド部に設けられている。上記したように排気熱回収装置13が大幅にコンパクト化されることにより、排気熱回収装置13を、スペースに余裕のないホットエンド部にも、無理なく設けることができる。その結果、排気ガスの温度が高い状態で排気熱を回収することができるようになって回収熱量を多くすることができ、また冷却水をエンジンに戻す流路長も短くすることができるようになって暖気を短期間で行うことができる。
なお、本発明は、上記した実施形態の排気熱回収装置13に限られるものではなく、例えば次のような構成を採用してもよい。
(a)本実施の形態では、排気熱回収装置13にリターン流路81が設けられた構成を採用したが、図7に示す排気熱回収装置100aのように、リターン流路81のない構成を採用してもよい。この構成では、熱交換流路63を通過して導出空間65に至った排気ガスは、本体ケース61のガス導出孔75から導出流路52に流入することとなる。
(b)本実施の形態では、一つの板状部材である板状バルブ30に第1弁体部31と第2弁体部32とが設けられた構成としたが、図8に示す排気熱回収装置100bのように、第1弁体部101と第2弁体部102とが別々に設けられた構成を採用してもよい。この場合、第1弁体部101及び第2弁体部32には、それぞれ個別に回動軸部101a,102aが設けられている。そして、第1弁体部101の回動により導入流路51が開閉され、第2弁体部102の回動により主流路25が開閉される。この場合、第1弁体部101の設置箇所は、分岐口27でなくても、導入流路51の流路途中等、導入流路51を熱交換部60に至る前の段階で開閉する位置であればその位置は任意である。
(c)本実施の形態では、第1位置にある第1弁体部31によって分岐流路26が導入流路51と導出流路52とに区画されている。これに代えて、図9に示す排気熱回収装置100cのように、分岐流路26に、板状バルブ30とは別の区画壁部103が設けられた構成を採用してもよい。この場合、区画壁部103は、第1弁体部31と異なり回動しないため、分岐流路26は常に導入流路51と導出流路52とに区画された状態となっている。そして、導入流路51や主流路25の開閉は、図示のように、第1弁体部101と第2弁体部102とを別々に設けて行ってもよいし、本実施形態のように、板状バルブ30が有する第1弁体部31と第2弁体部32とで行われるようにしてもよい。
(d)本実施の形態では、分岐流路26によって区画された導入流路51及び導出流路52は、主流路25との接続部位において並列して隣接するように設けられている。これに代えて、従来のように、導入流路51の主流路25との接続部位と、導出流路52の主流路25との接続部位とを大きく離間させた構成を採用してもよい。
(e)本実施の形態では、板状バルブ30において、軸取付部33を一方に片寄らせているため、第1弁体部31の板面積よりも第2弁体部32の板面積が大きく形成されている。これに代えて、両弁体部31,32の板面積が略同一となる中央部に軸取付部33が設けられた構成を採用してもよい。
(f)本実施の形態では、排気熱回収装置13は、排気ガスの排気経路において、ホットエンド部に設けられている。これに代えて、マフラー装置の直上流側等、排気熱回収装置13が、排気ガスの排気経路におけるコールドエンド部に設けられた構成を採用してもよい。
13…排気熱回収装置、25…主流路、26…分岐流路、27…分岐口(分岐開口部)、30…板状バルブ(弁体)、31…第1弁体部(分岐弁体部、区画壁部)、32…第2弁体部(主弁体部)、34…回動軸部、51…導入流路、52…導出流路、60…熱交換部、63…熱交換流路(往路)、81…リターン流路(復路)。

Claims (7)

  1. 排気ガスが流通する主流路と、
    前記主流路に流入した排気ガスを利用して内燃機関の冷却媒体と熱交換する熱交換部と、
    前記主流路から分岐して前記熱交換部の導入側に排気ガスを導く導入流路と、
    前記熱交換部の導出側から排気ガスを前記主流路へ導く導出流路と、
    前記導入流路の流路入口よりも下流側で前記主流路を開閉する主弁体部と、
    を備え、
    前記主弁体部により前記主流路を閉じることにより前記主流路に流入した排気ガスを前記導入流路に流入させ、排気ガスの熱を前記熱交換部で回収する排気熱回収装置において、
    前記主弁体部により前記主流路が開放された場合には、前記導入流路を前記熱交換部に至る前で閉じる一方、前記主弁体部により前記主流路が閉じられた場合には、前記導入流路を開放する分岐弁体部が設けられていることを特徴とする排気熱回収装置。
  2. 前記導入流路及び前記導出流路は、前記主流路と接続される所定範囲において、区画壁部を介して並列に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気熱回収装置。
  3. 前記主流路に開口し、前記主流路から分岐する分岐流路を備え、
    前記導入流路と前記導出流路とは、前記分岐流路が区画されることによって形成されるものであり、
    前記区画壁部の少なくとも一部は、前記導入流路を開放した状態にある前記分岐弁体部によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の排気熱回収装置。
  4. 前記主弁体部は、前記分岐弁体部と一体化されて当該分岐弁体部とともに弁体が構成されており、
    前記弁体は、前記分岐流路の分岐開口部において、前記主弁体部と前記分岐弁体部との境界部に設けられた回動軸部を中心に回動可能となるように設けられ、
    当該回動によって、前記分岐弁体部が前記分岐開口部を閉じかつ前記主弁体部が前記主流路を開放する第1位置と、前記分岐弁体部が前記導入流路及び前記導出流路を区画して前記導入流路を開放しかつ前記主弁体部が前記主流路を閉じる第2位置とのいずれかに配置されるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の排気熱回収装置。
  5. 前記弁体は、前記回動軸部が片寄って設けられ、前記主弁体部が前記排気ガスを受ける面積は前記分岐弁体部が前記排気ガスを受ける面積よりも大きく形成されており、
    前記弁体は、前記第2位置にある場合に、前記主弁体部が受ける排気ガスの圧力が設定圧を超えると前記主流路の下流側へ回動するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の排気熱回収装置。
  6. 前記熱交換部は前記主流路に沿った方向に延びており、
    前記導入流路から前記導出流路へ至る流路は、前記方向に往復させた往路及び復路を含んで形成されており、
    前記往路及び前記復路のいずれにおいても前記排気ガスと前記冷却媒体との熱交換が行われる構成であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の排気熱回収装置。
  7. 前記内燃機関からの排気ガスは、ホットエンド部、コールドエンド部の順に流通して排出されるものであり、
    その排気ガスの経路における前記ホットエンド部に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の排気熱回収装置。
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