JP2017133292A - 自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法 - Google Patents

自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017133292A
JP2017133292A JP2016015750A JP2016015750A JP2017133292A JP 2017133292 A JP2017133292 A JP 2017133292A JP 2016015750 A JP2016015750 A JP 2016015750A JP 2016015750 A JP2016015750 A JP 2016015750A JP 2017133292 A JP2017133292 A JP 2017133292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
surface treatment
treatment apparatus
movable
frames
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016015750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6694581B2 (ja
Inventor
幸三 長谷川
Kozo Hasegawa
幸三 長谷川
智勇 久住
Tomoo Kusumi
智勇 久住
賢輔 平田
Kensuke Hirata
賢輔 平田
雄介 瀬戸口
Yusuke Setoguchi
雄介 瀬戸口
初美 岩崎
Hatsumi Iwasaki
初美 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2016015750A priority Critical patent/JP6694581B2/ja
Publication of JP2017133292A publication Critical patent/JP2017133292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6694581B2 publication Critical patent/JP6694581B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】運搬及び設置が容易で表面処理の自動化を図ることができる、自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法を提供する。【解決手段】自動表面処理装置1は、物体Mの表面に所定の処理を施す装置であって、それぞれ第一移動台車21を備え物体Mの表面に固定される一対の第一フレーム2と、第二移動台車31を備え第一移動台車21間に掛け渡される第二フレーム3と、第一フレーム2間に着脱可能に配置される連結フレーム4と、第二移動台車31に配置される表面処理装置5と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法に関し、特に、物体の表面における塗装や塗膜の剥離等の表面処理の自動化に適した自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法に関する。
例えば、橋梁等の鋼構造物の表面には、用途や機能に応じて、塗装、舗装、ライニング、樹脂シート等、種々の被膜が形成される。かかる被膜は、風雨に晒されることが多く、時間の経過とともに、劣化したり酸化物や汚れ等が付着したりすることとなる。そこで、かかる被膜を有する構造物では、定期的に洗浄や剥離(ケレン作業を含む)等の除去作業を行い、必要に応じて、被膜の塗り替えや張り替え等の処理を行っている。
ところで、橋梁等の鋼構造物では、高所作業である場合が多く、また、処理する面積が広いことから、作業者の安全の確保と作業負担の軽減を図ることが望まれている。例えば、特許文献1には、壁面に沿って尺取虫的な動作で移動可能な可動枠を備え、可動枠に所定の処理を行う塗替えユニットを配置した構成が開示されている。また、特許文献2には、作業用足場に水平レール及び垂直レールを配置し、垂直レールに塗装機を移動可能に配置した構成が開示されている。
実公平7−42525号公報 特開2001−140461号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、可動枠そのものを移動可能に構成していることから、構造が複雑になってしまう、油圧シリンダを多用していることから重量が増加してしまう等の問題を有している。また、特許文献2に記載された発明では、水平レール及び垂直レールを作業用足場に設置していることから、作業用足場の強度や耐振性を補強しなければならない、作業用足場の据付精度が(塗装の)処理精度に与える影響が大きい等の問題を有している。
本発明は、上述した問題点に鑑み創案されたものであり、運搬及び設置が容易で表面処理の自動化を図ることができる、自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、物体の表面に所定の処理を施す自動表面処理装置であって、それぞれ第一移動台車を備え前記表面に固定される一対の第一フレームと、第二移動台車を備え前記第一移動台車間に掛け渡される第二フレームと、前記第二移動台車に配置される表面処理装置と、を備えることを特徴とする自動表面処理装置が提供される。
前記第一移動台車は、前記第二レールに接続される接続部を備え、前記第二フレームは、前記接続部に連結される一対の連結部を備え、前記連結部のうち少なくとも一方は、前記第二フレームに沿って移動可能であってもよい。
また、前記接続部及び前記連結部は、何れか一方が挿通ピンを備え、何れか他方が前記挿通ピンを挿通する挿通孔を備えていてもよい。さらに、前記挿通ピンは、前記表面に対して垂直な方向に立設されていてもよい。
また、前記自動表面処理装置は、前記第一フレーム間に着脱可能に配置される一対の連結フレームを有していてもよい。
また、前記自動表面処理装置は、前記第二移動台車上に配置され前記表面処理装置を前記表面に対して垂直な方向に移動可能に支持する台座を有していてもよい。
また、前記第一フレームは、複数の前記第一移動台車を備え、各第一移動台車にそれぞれ前記第二フレームが接続されていてもよい。
また、本発明によれば、物体の表面に所定の処理を施す表面処理装置の設置方法であって、それぞれ第一移動台車を備え前記表面に固定される一対の第一フレームと、第二移動台車を備え前記第一移動台車間に掛け渡される第二フレームと、前記第一フレーム間に配置される一対の連結フレームと、を備え、前記第一フレーム、前記第二フレーム、前記連結フレーム及び前記表面処理装置を分離した状態で作業現場に運搬する運搬工程と、前記第一フレームに前記連結フレームを連結して枠体を形成する枠体組立工程と、前記枠体を前記表面に固定する固定工程と、前記第一移動台車間に前記第二フレームを掛け渡す第二フレーム接続工程と、前記第二移動台車に前記表面処理装置を設置する設置工程と、を含むことを特徴とする表面処理装置の設置方法が提供される。
また、前記表面処理装置の設置方法は、前記固定工程後に、前記枠体を構成する連結フレームの一部を撤去する撤去工程を含んでいてもよい。
上述した本発明の自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法によれば、橋梁等の鋼構造物の表面に第一フレームを固定し、第一フレームに移動可能に第二フレームを配置し、第二フレームに移動可能に表面処理装置を設置したことにより、第一フレーム、第二フレーム及び表面処理装置を個別に作業現場に運搬することができ、作業現場で自動表面処理装置を容易に組み立てることができ、表面処理の自動化を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係る自動表面処理装置を示す全体構成図である。 図1に示した第一フレームの構成を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、である。 図1に示した第二フレームの構成を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、である。 図1に示した台座の構成を示す説明図であり、(a)は作業状態、(b)は退避状態、を示している。 本発明に係る表面処理装置の設置方法を示す説明図であり、枠体組立工程を示している。 本発明に係る表面処理装置の設置方法を示す説明図であり、第二フレーム接続工程を示している。 本発明に係る表面処理装置の設置方法を示す説明図であり、設置工程を示している。 第二フレームを傾斜させて接続した状態を示す説明図である。 本発明の第二実施形態に係る自動表面処理装置を示す全体構成図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図9を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る自動表面処理装置を示す全体構成図である。図2は、図1に示した第一フレームの構成を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、である。図3は、図1に示した第二フレームの構成を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、である。図4は、図1に示した台座の構成を示す説明図であり、(a)は作業状態、(b)は退避状態、を示している。
本発明の第一実施形態に係る自動表面処理装置1は、例えば、図1に示したように、物体Mの表面に所定の処理を施す装置であって、それぞれ第一移動台車21を備え物体Mの表面に固定される一対の第一フレーム2と、第二移動台車31を備え第一移動台車21間に掛け渡される第二フレーム3と、第一フレーム2間に着脱可能に配置される連結フレーム4と、第二移動台車31に配置される表面処理装置5と、を備えている。なお、図1において、説明の便宜上、物体Mの表面を一点鎖線で図示している。
物体Mは、例えば、橋梁やダム等の構造物、ビルや塔等の建築物である。物体Mの表面は、鉛直面であってもよいし、水平面であってもよい。また、物体Mの表面は、実質的に平面を形成している面であることが好ましいが、一部に湾曲した部分や凹凸部を含んでいてもよいし、全体が略一定の曲率で湾曲した面であってもよい。物体Mの表面が湾曲している場合には、第一フレーム2又は第二フレーム3を物体Mの表面形状に合わせて湾曲させておけばよい。また、物体Mは、鋼構造物に限定されるものではなく、コンクリート構造物であってもよい。なお、以下の説明において、物体Mの表面は、橋梁(鋼構造物)の壁面であるものとする。
第一フレーム2は、図2(a)及び図2(b)に示したように、長手方向に沿って第一移動台車21をスライド可能に支持するレールを形成している。例えば、第一フレーム2は、略I型鋼形状を有しており、そのフランジ部に沿って第一移動台車21が移動できるように構成されている。また、第一フレーム2は、例えば、鉛直方向に沿って配置される。第一フレーム2は、第一移動台車21を移動させるための駆動手段22と、物体Mの表面に固定するための固定手段23と、を備えている。
駆動手段22は、例えば、一端に配置された駆動モータ22aと、駆動モータ22aにより回転される第一スプロケット22bと、第一フレーム2の他端に回転可能に配置された第二スプロケット22cと、第一スプロケット22b及び第二スプロケット22cに掛け回されたチェーン22dと、を備えている。チェーン22dの両端は、第一移動台車21に接続されている。なお、駆動手段22はチェーン駆動機構に限定されるものではなく、ベルト駆動機構やラックアンドピニオン機構等の他の駆動機構であってもよい。
固定手段23は、例えば、物体Mの表面から突出した部分(橋桁のフランジ部やリブ部)の表面に押し付けられる一対の押当部材23aと、物体Mの表面に吸着する複数の吸着部材23bと、を備えている。押当部材23aは、押当部を互いに反対方向に移動できるように構成されている。ここでは、一対の突出部間で押当部材23aを突っ張らせることによって第一フレーム2を固定している。また、突出部の位置に合わせて押当部材23aの位置を変更することができるように、押当部材23a全体を第一フレーム2に沿って移動可能かつ位置決め可能に構成してもよい。
吸着部材23bは、第一フレーム2を物体Mの表面に固定する機能のほか、第一フレーム2の長手方向に渡って物体Mの表面からの距離を略一定に保持する機能を有していてもよい。第一フレーム2の長手方向に沿って複数配置することによって、両者の機能を満足し得る。吸着部材23bは、例えば、磁石であるが、吸盤等の他の手段であってもよい。また、吸着部材23bは、吸着力を生じている状態と吸着力を生じていない状態とに切り替え可能であることが好ましい。吸着部材23bは、通常は非吸着状態にされており、押当部材23aにより第一フレーム2を物体Mの表面に仮固定した後、吸着状態に切り替えられる。
第一移動台車21は、第一フレーム2のフランジ面に沿って配置される本体部21aと、第一フレーム2のフランジ部に係止可能なフック21bと、第二レールに接続される接続部21cと、を備えている。例えば、フック21bは本体部21aの裏面に配置され、フック21bは本体部21aの表面に配置される。接続部21cは、例えば、挿通ピン21dを備えている。挿通ピン21dは、例えば、物体Mの表面に対して垂直な方向に立設されている。
また、第一フレーム2の両端部には、第一移動台車21の移動を規制するOTセンサ24(Over Travel センサ)が配置されていてもよい。また、第一フレーム2の中間部(OTセンサ24間の任意の場所)に原点センサ25を配置してもよい。
また、一対の第一フレーム2のそれぞれの内側には、連結フレーム4を支持するブラケット26が配置されていてもよい。ブラケット26は、例えば、複数個配置され、各ブラケット26は、第一フレーム2に対してスライド可能かつ位置決め可能に構成されていてもよい。かかるブラケット26を第一フレーム2に配置することにより、任意の場所に連結フレーム4を接続することができる。
第二フレーム3は、図3(a)及び図3(b)に示したように、長手方向に沿って第二移動台車31をスライド可能に支持するレールを形成している。例えば、第二フレーム3は、略I型鋼形状を有しており、そのフランジ部に沿って第二移動台車31が移動できるように構成されている。また、第二フレーム3は、第二移動台車31を移動させるための駆動手段32と、第一フレーム2の接続部21cに連結される一対の連結部33と、を備えている。
駆動手段32は、例えば、第二フレーム3のフランジ面に形成されたラック32aと、第二移動台車の裏面に配置され先端にピニオンを有する駆動モータ32bと、を備えている。なお、駆動手段32はラックアンドピニオン機構に限定されるものではなく、ベルト駆動機構、チェーン駆動機構、リニアモータ駆動機構等の他の駆動機構であってもよい。
連結部33は、挿通ピン21dを挿通する挿通孔33aを備えている。挿通孔33aは、第二フレーム3を第一フレーム2に接続した際に、物体Mの表面に対して垂直な方向に沿って形成されている。また、挿通孔33aは、径の大きさが拡縮可能に構成されていてもよい。例えば、挿通孔33aは、挿通ピン21dの挿通前は挿通ピン21dの径よりも大きな径を有し、挿通ピン21dの挿通後は挿通孔33aの径を小さくして挿通ピン21dを締め付けるように構成される。
連結部33のうち少なくとも一方は、第二フレーム3に沿って移動可能かつ位置決め可能に構成される。ここでは、図の右側の連結部33を移動可能に構成している。このように、連結部33を移動可能に構成することにより、第二フレーム3を第一フレーム2に傾斜させて接続する場合に、連結部33の間隔を任意に調節することができ、挿通ピン21dの位置に挿通孔33aを合わせることができる。なお、連結部33の両方を第二フレーム3に沿って移動可能かつ位置決め可能に構成してもよい。
また、本実施形態では、接続部21cに挿通ピン21dを配置し、連結部33に挿通孔33aを配置しているが、接続部21cに挿通孔を配置し、連結部33に挿通ピンを配置してもよい。また、第一フレーム2と第二フレーム3とをピン結合とすることにより、第二フレーム3を傾斜させた場合であっても第一フレーム2に容易に接続することができる。特に、挿通ピン21dを物体Mの表面に対して垂直な方向に立設することにより、第二フレーム3を傾斜させた場合であっても、挿通ピン21d及び挿通孔33aの周方向の移動(位相のずれ)によって傾斜分を吸収することができる。なお、第一フレーム2と第二フレーム3との連結手段はピン結合に限定されるものではない。
また、第二フレーム3の両端部には、第二移動台車31の移動を規制するOTセンサ34(Over Travel センサ)が配置されていてもよい。また、第二フレーム3の中間部(OTセンサ34間の任意の場所)に原点センサ35を配置してもよい。
連結フレーム4は、自動表面処理装置1を物体Mの表面に固定する際に、一対の第一フレーム2の間隔を一定に保持して平行度を担保する部品である。自動表面処理装置1は、作業用足場上で物体Mの表面に固定されることから、可搬性を考慮して、第一フレーム2、第二フレーム3及び連結フレーム4を分離した状態で運搬される。したがって、連結フレーム4は、第一フレーム2に対して着脱可能に構成されている。具体的には、連結フレーム4は、第一フレーム2に配置されたブラケット26にボルト等の締結具によって接続される。
上述したように、第一フレーム2は、固定手段23(押当部材23a、吸着部材23b)を備えていることから、物体Mの表面に固定された後は固定手段23により第一フレーム2の位置が固定される。したがって、第一フレーム2を物体Mの表面に固定した後は、必要に応じて連結フレーム4を撤去するようにしてもよい。
表面処理装置5は、例えば、物体Mの表面に形成された塗膜等をケレンするレーザ照射装置である。ただし、表面処理装置5は、塗装装置、洗浄装置、レーザ照射装置以外のケレン装置等であってもよい。また、表面処理装置は、図4(a)及び図4(b)に示したように、剥離した塗膜等の飛散を抑制するバキュームカバー51を有していてもよい。バキュームカバー51には、図示しないが、バキュームホースが接続されており、バキュームホースはバキュームタンクに接続されている。バキュームカバー51の先端には、物体Mの表面に当接する車輪が配置されていてもよい。
また、表面処理装置5は、台座52を介して第二移動台車31上に配置される。台座52は、表面処理装置5を物体Mの表面に対して垂直な方向に移動可能に支持するように構成されている。例えば、台座52は、第二移動台車31に固定される底板52aと、表面処理装置5を支持する天板52bと、底板52aの上面に配置されたレール52cと、天板52bの裏面に配置されレール52c上にスライド可能に配置されるスライダ52dと、スライダ52dをレール52cに沿って移動させる駆動手段52eと、を備えている。
駆動手段52eは、例えば、ロッドシリンダであり、シリンダ本体部が底板52aに固定され、ロッド先端部がスライダ52dに接続されている。かかる駆動手段52eを台座52に配置することにより、図4(a)に示したように、表面処理装置5の使用時にバキュームカバー51の先端を物体Mの表面に押し付けておくことができる。かかる操作により、物体Mの表面が部分的に湾曲しているような場合であっても、バキュームカバー51の先端を物体Mの表面に追従して移動させることができ、物体Mの表面から離れないようにすることができる。
また、図4(b)に示したように、物体Mの表面にリブ等の障害物Rが存在している場合には、駆動手段52eを操作することにより、表面処理装置5及びバキュームカバー51を物体Mの表面から離隔するように退避させることができ、障害物Rとの衝突を回避することができる。なお、図4(a)及び図4(b)において、説明の便宜上、表面処理装置5、バキュームカバー51及び天板52bを点線で図示している。
次に、上述した表面処理装置5の設置方法について、図5〜図8を参照しつつ説明する。ここで、図5は、本発明に係る表面処理装置の設置方法を示す説明図であり、枠体組立工程を示している。図6は、本発明に係る表面処理装置の設置方法を示す説明図であり、第二フレーム接続工程を示している。図7は、本発明に係る表面処理装置の設置方法を示す説明図であり、設置工程を示している。図8は、第二フレームを傾斜させて接続した状態を示す説明図である。なお、各図において、自動表面処理装置1は、上述した第一実施形態の構成と同一であることから、ここでは詳細な説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る表面処理装置5の設置方法は、例えば、第一フレーム2、第二フレーム3、連結フレーム4及び表面処理装置5を分離した状態で作業現場に運搬する運搬工程と、第一フレーム2に連結フレーム4を連結して枠体6を形成する枠体組立工程と、枠体6を物体Mの表面に固定する固定工程と、枠体6を構成する連結フレーム4の一部を撤去する撤去工程と、第一移動台車21間に第二フレーム3を掛け渡す第二フレーム接続工程と、第二移動台車31に表面処理装置5を設置する設置工程と、を含んでいる。
運搬工程は、自動表面処理装置1を構成する各部品を作業現場まで運搬する工程である。自動表面処理装置1は、例えば、橋梁等の壁面に固定されることから高所作業を伴い、作業用足場を組む必要がある。したがって、自動表面処理装置1を組み立てた状態で運搬することは困難である。そこで、第一フレーム2、第二フレーム3、連結フレーム4及び表面処理装置5をばらした状態で個別に運搬できるようにしている。なお、これらの各部品は50Kg以下の重量となるように構成することが好ましい。
枠体組立工程は、図5に示したように、一対の第一フレーム2間に一対の連結フレーム4を接続する工程である。連結フレーム4は、同じ長さを有しており、連結フレーム4を第一フレーム2に接続することにより、一対の第一フレーム2の間隔が保持され、平行に配置される。ここでは、第一フレーム2の略両端部に連結フレーム4を接続しているが、かかる配置に限定されるものではなく、連結フレーム4の本数も二本に限定されるものではない。
固定工程は、枠体6を物体Mの表面に固定する工程である。具体的には、吸着部材23bを非吸着状態にした状態で、押当部材23aにより第一フレーム2を物体Mの表面に仮固定した後、吸着部材23bを吸着状態に切り替えることによって、第一フレーム2を物体Mの表面に固定する。
撤去工程は、第一フレーム2を物体Mの表面に固定した状態で連結フレーム4を撤去する工程である。例えば、図6では、第一フレーム2の上部に配置した連結フレーム4のみを撤去している。連結フレーム4は、表面処理装置5による作業時に干渉する可能性のあるもののみ撤去すればよく、全ての連結フレーム4を撤去するようにしてもよいし、撤去工程そのものを省略するようにしてもよい。
第二フレーム接続工程は、図6に示したように、物体Mの表面に固定された第一フレーム2に第二フレーム3を接続する工程である。具体的には、第一フレーム2の第一移動台車21に配置された接続部21cの挿通ピン21dに、第二フレーム3の連結部33に配置された挿通孔33aを挿通し、接続部21cに連結部33を固定する。このとき、第一移動台車21を第一フレーム2の下端部まで移動させた状態で作業することが好ましい。なお、図6において、説明の便宜上、物体Mの図を省略してある。
設置工程は、図7に示したように、第二フレーム3に表面処理装置5を配置する工程である。具体的には、第二フレーム3の第二移動台車31に台座52を固定した後、台座52に表面処理装置5を固定する。なお、図7において、説明の便宜上、物体Mの図を省略してある。
その後、表面処理装置5を用いて物体Mの表面処理を行う場合には、例えば、物体Mの表面に沿って表面処理装置5を走査させてティーチングした後、原点センサ25,35を用いて表面処理装置5の始点を設定し、表面処理装置5を第一フレーム2及び第二フレーム3に沿って移動させながら物体Mの表面処理を行う。このとき、表面処理装置5を第二フレーム3に沿って移動させて幅方向の表面処理を行ってから、表面処理装置5を第一フレーム2に沿って移動させて高さ位置を変更し、再び第二フレーム3に沿って移動させて幅方向の表面処理を行うようにしてもよい。
また、表面処理終了後、隣接する表面を処理する場合には、物体Mや作業用足場に配置した吊り治具等を用いて、図1に示した自動表面処理装置1をばらさずに横移動させるようにしてもよい。このとき、吸着部材23bを非吸着状態にしておくことが好ましい。なお、吸着部材23bが物体Mの表面を転動可能に構成されている場合には、吸着状態のまま移動させるようにしてもよい。勿論、隣接する表面を処理する場合に、自動表面処理装置1を各部品にばらして移動させ、再度、組み立てるようにしてもよい。
ところで、物体Mの表面における処理面が、図8に示したように、左右方向に傾斜している場合がある(例えば、橋梁の両端部付近の壁面等)。かかる場合、図8に示したように、第一フレーム2を鉛直方向に沿って固定した状態で、駆動手段22を操作して第一移動台車21の位置を上下方向に移動させ、第一移動台車21を物体Mの傾斜に合わせて配置した後、第二フレーム3を第一移動台車21に接続するようにしてもよい。
このように、第二フレーム3を物体Mの処理面の傾斜に合わせて配置することにより、表面処理装置5を物体Mの処理面の傾斜に合わせて移動させることができ、物体Mの表面の処理残しを低減することができ、効率よく表面処理することができる。
ここで、図9は、本発明の第二実施形態に係る自動表面処理装置を示す全体構成図である。図9に示した第二実施形態に係る自動表面処理装置1は、それぞれの第一フレーム2に三台の第一移動台車21を配置して、それぞれの第一移動台車21に第二フレーム3を接続したものである。このように、一対の第一フレーム2間に複数の第二フレーム3を接続することにより、物体Mの表面を同時に処理することができ、作業効率を向上させることができる。
上述した本実施形態に係る自動表面処理装置1及び表面処理装置5の設置方法によれば、橋梁等の鋼構造物の表面に第一フレーム2を固定し、第一フレーム2に移動可能に第二フレーム3を配置し、第二フレーム3に移動可能に表面処理装置5を設置したことにより、第一フレーム2、第二フレーム3及び表面処理装置5を個別に作業現場に運搬することができ、作業現場で自動表面処理装置1を容易に組み立てることができ、表面処理の自動化を図ることができる。また、本実施形態によれば、作業用足場に補強を施す必要がなく、作業用足場の据付精度が表面処理装置5の設置に与える影響を低減することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 自動表面処理装置
2 第一フレーム
3 第二フレーム
4 連結フレーム
5 表面処理装置
6 枠体
21 第一移動台車
21a 本体部
21b フック
21c 接続部
21d 挿通ピン
22 駆動手段
22a 駆動モータ
22b 第一スプロケット
22c 第二スプロケット
22d チェーン
23 固定手段
23a 押当部材
23b 吸着部材
24,34 OTセンサ
25,35 原点センサ
26 ブラケット
31 第二移動台車
32 駆動手段
32a ラック
32b 駆動モータ
33 連結部
33a 挿通孔
51 バキュームカバー
52 台座
52a 底板
52b 天板
52c レール
52d スライダ
52e 駆動手段


Claims (9)

  1. 物体の表面に所定の処理を施す自動表面処理装置であって、
    それぞれ第一移動台車を備え前記表面に固定される一対の第一フレームと、
    第二移動台車を備え前記第一移動台車間に掛け渡される第二フレームと、
    前記第二移動台車に配置される表面処理装置と、
    を備えることを特徴とする自動表面処理装置。
  2. 前記第一移動台車は、前記第二レールに接続される接続部を備え、前記第二フレームは、前記接続部に連結される一対の連結部を備え、前記連結部のうち少なくとも一方は、前記第二フレームに沿って移動可能である、請求項1に記載の自動表面処理装置。
  3. 前記接続部及び前記連結部は、何れか一方が挿通ピンを備え、何れか他方が前記挿通ピンを挿通する挿通孔を備える、請求項2に記載の自動表面処理装置。
  4. 前記挿通ピンは、前記表面に対して垂直な方向に立設されている、請求項3に記載の自動表面処理装置。
  5. 前記第一フレーム間に着脱可能に配置される一対の連結フレームを有する、請求項1に記載の自動表面処理装置。
  6. 前記第二移動台車上に配置され前記表面処理装置を前記表面に対して垂直な方向に移動可能に支持する台座を有する、請求項1に記載の自動表面処理装置。
  7. 前記第一フレームは、複数の前記第一移動台車を備え、各第一移動台車にそれぞれ前記第二フレームが接続されている、請求項1に記載の自動表面処理装置。
  8. 物体の表面に所定の処理を施す表面処理装置の設置方法であって、
    それぞれ第一移動台車を備え前記表面に固定される一対の第一フレームと、第二移動台車を備え前記第一移動台車間に掛け渡される第二フレームと、前記第一フレーム間に配置される一対の連結フレームと、を備え、
    前記第一フレーム、前記第二フレーム、前記連結フレーム及び前記表面処理装置を分離した状態で作業現場に運搬する運搬工程と、
    前記第一フレームに前記連結フレームを連結して枠体を形成する枠体組立工程と、
    前記枠体を前記表面に固定する固定工程と、
    前記第一移動台車間に前記第二フレームを掛け渡す第二フレーム接続工程と、
    前記第二移動台車に前記表面処理装置を設置する設置工程と、
    を含むことを特徴とする表面処理装置の設置方法。
  9. 前記固定工程後に、前記枠体を構成する連結フレームの一部を撤去する撤去工程を含む、請求項8に記載の表面処理装置。

JP2016015750A 2016-01-29 2016-01-29 自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法 Active JP6694581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016015750A JP6694581B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016015750A JP6694581B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017133292A true JP2017133292A (ja) 2017-08-03
JP6694581B2 JP6694581B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=59504833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016015750A Active JP6694581B2 (ja) 2016-01-29 2016-01-29 自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6694581B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019157448A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 オリエンタル白石株式会社 床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05228407A (ja) * 1992-02-18 1993-09-07 Fujita Corp 外壁吹付け装置
JPH07215561A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Pentel Kk 自動描画装置の被印刷シートしわ取り装置
JP2002119897A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Seiko Epson Corp 構造物塗装装置および構造物塗装システム
US20060087168A1 (en) * 2004-10-27 2006-04-27 Mac & Mac Hydrodemolition Inc. Hydrodemolition machine for inclined surfaces
JP2007063787A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Kitamura Mach Co Ltd 壁面施工機
JP3164455U (ja) * 2010-09-07 2010-12-02 株式会社久野製作所 ウォータージェットハツリ装置
JP2012012886A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Sekisui Chem Co Ltd 屋根塗装装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05228407A (ja) * 1992-02-18 1993-09-07 Fujita Corp 外壁吹付け装置
JPH07215561A (ja) * 1994-01-28 1995-08-15 Pentel Kk 自動描画装置の被印刷シートしわ取り装置
JP2002119897A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Seiko Epson Corp 構造物塗装装置および構造物塗装システム
US20060087168A1 (en) * 2004-10-27 2006-04-27 Mac & Mac Hydrodemolition Inc. Hydrodemolition machine for inclined surfaces
JP2007063787A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Kitamura Mach Co Ltd 壁面施工機
JP2012012886A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Sekisui Chem Co Ltd 屋根塗装装置
JP3164455U (ja) * 2010-09-07 2010-12-02 株式会社久野製作所 ウォータージェットハツリ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019157448A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 オリエンタル白石株式会社 床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法
JP7008547B2 (ja) 2018-03-12 2022-01-25 オリエンタル白石株式会社 床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6694581B2 (ja) 2020-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016041861A (ja) 橋梁点検装置
JP2014190107A (ja) 橋桁の架設方法、撤去方法、および橋桁工事用装置
JP2017043465A (ja) 重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法
JP6270692B2 (ja) 揚重装置および揚重方法
JP6167025B2 (ja) 重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法
CN104180658B (zh) 一种烧结机除尘系统的安装方法
US20180135306A1 (en) System And Method Of Assembling And Installing Commercial Roofing
JP5597360B2 (ja) 門型クレーン
JP6694581B2 (ja) 自動表面処理装置及び表面処理装置の設置方法
JP2019210109A (ja) 重量物の揚重装置、および、揚重運搬方法
JP3195370U (ja) 据付補助具
CN110550544B (zh) 起重机及使用该起重机的重物的起重搬运方法
JP2019128034A (ja) 作業台及びそれを用いた施工方法
CN203209902U (zh) 用于吊臂部件的定位焊接的工装设备
JP2011212696A (ja) 溶接ライン
JP2016098069A (ja) オーバーヘッドコンベア装置
JP6375141B2 (ja) 足場装置、及び、その足場装置を用いたコンクリート躯体の施工方法
KR101549032B1 (ko) 격자보형 클린룸 시공용 h-빔 구조물의 반입 장치 및 방법, 그리고 그 설치 방법
JP5925952B1 (ja) 連続炉の製造方法
KR20130050448A (ko) 선박블록작업장치
KR101984660B1 (ko) 탈부착식 이동형 모노레일 시스템
JP2017125326A (ja) コンクリート型枠支持装置における走行装置の取り付け方法
JP2017071488A (ja) 重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法
KR20140018738A (ko) H-타입 빌트-업 거더 제조장치 및 방법
JP7318782B2 (ja) 台車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200401

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6694581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151