JP2019157448A - 床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法 - Google Patents

床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】橋梁の床版に人件費を掛けずに安価に、かつ出戻り作業が無く連続して防水層を形成可能な床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法を提供する。【解決手段】橋梁10の床版14の上に防水層を形成する床版防水層施工システム1において、橋梁10の高欄15に沿って走行可能な一対の第1移動手段2と、これら一対の第1移動手段2間に架け渡された支持フレーム3と、この支持フレーム3に沿って移動可能な第2移動手段4と、この第2移動手段4に搭載されて上下に昇降する昇降手段5と、床版14に防水材を吹付又は塗布して防水層を形成する防水層形成手段6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、橋梁の床版上面に防水層を形成する床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法関するものであり、詳しくは、人力に頼らず機械的に半自動で施工することができる床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法に関する。
従来、橋梁の床版上面に防水層を形成する床版防水は、以下に例示する手順により人力で行われていた。
(1)床版上の凹凸や段差をなくすためポリッシャー等で床版上を研磨・清掃する表面研掃を行う。
(2)床版の上面の表面含水率を測定し、所定の含水率を下回ったかを確認する。
(3)防水層とコンクリートとの接着性を向上させるためのプライマーとしての床版接着材(エポキシ樹脂)を床版の上面に塗布する。
(4)接着剤を塗布した床版の上面に防水材としてウレタン系樹脂からなるウレタン防水を吹付ける。
(5)防水材の上にアスファルト舗装との接着性を向上させる舗装接着材としてウレタン系樹脂を塗布する。
(6)さらに舗装接着材として塗布したウレタン系樹脂の上に熱可塑性樹脂からなる接着材シートを貼り付ける。
(7)以上に施工した防水層にピンホールがあるか否かのピンホールテストを行う。
(8)その後、床版脇に位置する地覆部の立上りに防水材であるウレタン系樹脂を塗布して防水する。
(9)最後に、切削オーバーレイ部へ端部保護材であるアクリルウレタン系樹脂を塗布して床版の防水層施工が完了する。
このように従来の床版の防水層施工は、塗布や吹付けの後、乾燥期間をおいて何度も同一区間を往復して施工するものであり、極めて手間と時間が掛かる作業であった。特に、床版の取替作業では、作業期間長期化の要因となっていた。
例えば、特許文献1には、粘着層等を設けた防水シート3aを橋梁床版やコンクリート構造物等の表面に貼り付ける施工機械であり、台車1上に1以上の防水シート架台4と防水シートの継ぎ足し連結装置5を備え、台車1の床下に走行用の車輪2のほかにシート転圧用鉄輪10、シート転圧用ゴムタイヤ11のいずれか一つもしくは二つ以上を組み合わせて設けたことを特徴とする常温で連続して貼付け施工することのできる防水シートの現場貼り付け機械が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0014]〜[0022]、図面の図1等参照)。
特許文献1に記載の防水シートの現場貼り付け機械では、機械施工で常に同じ条件で施工できることから接着性を常に保証でき、従来多く発生していた施工上でのミスや不具合の発生を皆無にできるものであるとされている。また、工期を短縮することが出来ると共に、工事の日程計画を容易にし、信頼性を確実にするものであるとされている。
しかし、特許文献1に記載の防水シートの現場貼り付け機械は、前述の従来の床版防水の施工手順の防水層を施工する工程を、ウレタン防水ではなく、アスファルトのシート防水として一部の作業を機械化したに過ぎなかった。このため、含水率の確認や搭載した15m巻きの防水シートがなくなった際に交換する作業、地覆部の立上りの防水作業等は、人力で行わなければならず、昼夜を問わず24時間連続して床版防水の工事を行うことはできなかった。その上、工場等で予め成形されたアスファルトの防水シートは、ウレタン系樹脂を塗布する場合よりも材料費が高く、従来の床版防水を人力で行う場合よりかなり高価になってしまうという問題もあった。
また、特許文献2には、一側面に吹付管1を水平状態で装着している垂直取付板2を橋桁Aと橋台Bとの隙間C内に挿入し、この垂直取付板2を上下方向及び前後方向に移動さ
せる一方、吹付管1に供給ホースを通じてウレタン系樹脂液等の塗布剤と硬化剤とを供給して管内で混合させ、この混合剤を先端ノズル1aから橋桁Aと橋台Bとの対向コンクリート端面a、bに平行に噴出させるとともに噴出直後に側方から圧縮空気を吹付けて上記混合剤の噴射方向をコンクリート端面a又はb側に屈曲させてコンクリート端面に吹付け塗装を施す橋桁等の対向端面の防水処理方法が開示されている(特許文献2の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0017]〜[0034]、図面の図1,図4等参照)。
特許文献2に記載のコ橋桁等の対向端面の防水処理方法は、塗布(防水)剤をコンクリート端面に全面的に吹付けて防水層を形成することができるとされている。
しかし、特許文献2に記載のコ橋桁等の対向端面の防水処理方法は、橋桁と橋台との間の対向端面などの狭い鉛直面に防水材を塗布するものであり、床版防水には適用できず、橋梁の床版全面を防水することはできないという問題があった。
特開2007−63873号公報 特開2003−27422号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、橋梁の床版に人件費を掛けずに安価に、かつ出戻り作業が無く連続して防水層を形成可能な床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法を提供することにある。
請求項1に係る床版防水層施工システムは、橋梁の床版の上に防水層を形成する床版防水層施工システムであって、前記橋梁の高欄に沿って走行可能な一対の第1移動手段と、これら一対の第1移動手段間に架け渡された支持フレームと、この支持フレームに沿って移動可能な第2移動手段と、この第2移動手段に搭載されて上下に昇降する昇降手段と、前記床版に防水材を吹付又は塗布して防水層を形成する防水層形成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る床版防水層施工システムは、請求項1に係る床版防水層施工システムにおいて、前記一対の第1移動手段のうちの一方は、前記高欄に沿って前記床版上を走行可能に構成されていることを特徴とする。
請求項3に係る床版防水層施工システムは、請求項1又は2に係る床版防水層施工システムにおいて、前記第1移動手段及び前記第2移動手段には、走行距離を検出可能なエンコーダが搭載されていることを特徴とする。
請求項4に係る床版防水層施工システムは、請求項1ないし3のいずれかに係る床版防水層施工システムにおいて、前記第2移動手段は、前記支持フレームの幅方向に橋軸方向にも移動可能に構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る床版防水層施工システムは、請求項1ないし4のいずれかに係る床版防水層施工システムにおいて、前記昇降手段には、前記床版の表面の含水率を測定する表面水分測定装置が搭載されていることを特徴とする。
請求項6に係る床版防水層施工システムは、請求項1ないし5のいずれかに係る床版防水層施工システムにおいて、前記昇降手段には、吹付又は塗布した材料の膜厚を測定する膜厚測定装置が搭載されていることを特徴とする。
請求項7に係る床版防水層施工方法は、橋梁の床版の上に防水層を形成する床版防水層施工方法であって、請求項1ないし6のいずれかに記載の床版防水層施工システムを用いて前記床版の上に防水層を形成するとともに、前記第1移動手段の前記高欄上の走行距離から床版防水層の施工位置及び施工した範囲を特定することを特徴とする。
請求項8に係る床版防水層施工方法は、請求項7に記載の床版防水層施工方法において、請求項3ないし6のいずれかに記載の床版防水層施工システムの前記エンコーダを用いて前記第1移動手段の前記高欄上の走行距離を測定することを特徴とする。
請求項9に係る床版防水層施工方法は、請求項7又は8に記載の床版防水層施工方法において、請求項4ないし6のいずれかに記載の床版防水層施工システムを用いて、防水層形成手段を前記第2移動手段で橋軸直角方向に移動させた後、橋軸方向にも移動させて防水材を吹付又は塗布することを特徴とする。
請求項10に係る床版防水層施工方法は、請求項7ないし9のいずれかに記載の床版防水層施工方法において、請求項5又は6に記載の床版防水層施工システムの前記表面水分測定装置を用いて前記床版の表面の含水率を測定する含水率測定工程を有することを特徴とする。
請求項11に係る床版防水層施工方法は、請求項7ないし10のいずれかに記載の床版防水層施工方法において、請求項6に記載の床版防水層施工システムの前記膜厚測定装置を用いて防水層のピンホールテストを行うことを特徴とする。
請求項1〜11に係る発明によれば、橋梁の床版の防水工事を半自動化することができ、それにより防水工事に掛かる人員を削減して生産性を向上させるとともに、24時間連続施工等を可能にすることで床版の取替や架設工事の施工速度を大幅に向上させることができる。また、高欄間に架け渡されているか、又は防水層の施工範囲外と高欄との間に架け渡されているので、施工した防水層をローラー等で踏んだりして損傷することが無く、出戻り作業を無くして防水作業を短時間で行うことができる。その上、有機溶剤等が揮発する腰を曲げての長時間作業となる床面の防水材塗布作業等を機械化することができ、作業環境が向上する。さらに、機械化により防水層の層厚などの品質を一定に保つことが容易となり、防水品質が向上し、床版の耐久性を向上させることができる。
特に、請求項2に係る発明によれば、防水層の施工において橋梁の半断面ずつの施工が可能である幅の広い橋梁である場合に、出戻り作業を無くして防水作業を短時間で行うことができるとともに、支持フレームの長さを短くして移動時の振動等を防止することができる。
特に、請求項3及び請求項8に係る発明によれば、エンコーダで走行距離を検出するので、極めて正確に施工位置を特定することができ、防水層のムラや施工漏れを防いで均一で高品質な防水施工を施すことができる。
特に、請求項4及び請求項9に係る発明によれば、第2移動手段が橋軸方向にも移動するので、第1移動手段で支持フレーム全体を移動させなくても、部分的に防水層の層厚が不足している箇所などの施工ムラを補修する際に短時間で補修することができる。
特に、請求項5及び請求項10に係る発明によれば、表面水分測定装置が搭載されているので、防水材を吹付又は塗布する前の床版の表面の含水率が測定可能となり、防水層の剥離等を防止することができ、防水品質をさらに向上させることができる。
特に、請求項6及び請求項11に係る発明によれば、膜厚測定装置が搭載されているので、形成した防水層の膜厚を測定することができる。このため、施工ムラを無くすことができ、防水品質をさらに向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る床版防水層施工システムを橋梁の高欄上に設置した状態を示す正面図である。 同上の床版防水層施工システムを橋梁の高欄上に設置した状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る床版防水層施工システムを橋梁の高欄上に設置した状態を示す正面図である。 本実施形態に係る床版防水層施工方法の各工程を示すフローチャートである。 同上の床版防水層施工方法により防水層を施工した橋梁の壁高欄付近の床版の防水層を拡大して模式的に示す鉛直断面図である。
以下、本発明に係る床版防水層施工システム及び床版防水層施工方法の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<床版防水層施工システム>
[第1実施形態]
先ず、図1、図2を用いて、本発明の第1実施形態に係る橋梁の床版防水層施工システムについて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る床版防水層施工システムを橋梁の高欄上に設置した状態を示す正面図、図2は、本実施形態に係る床版防水層施工システムを橋梁の高欄上に設置した状態を示す斜視図である。
図示する橋梁10は、鉄筋コンクリート製の橋脚11の上に、3つの鋼桁からなる主桁12が支承装置13を介して設置され、その主桁12の上にモルタル層を介して床版14が載置されている。また、床版14の両脇の地覆部には、高欄である鉄筋コンクリート製の壁高欄15が設置されている。なお、符号Xは、主桁12の軸方向である橋軸方向Xであり、Yは、橋軸方向Xと直交する橋軸直角方向であり、Zは、上下方向Zを指している。
図1、図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る床版防水層施工システム1は、橋梁10の壁高欄15に沿って走行可能な一対の第1移動手段2と、これら一対の第1移動手段2の間に架け渡された支持フレーム3と、この支持フレーム3に沿って移動可能な第2移動手段4を備えている。また、この第2移動手段4には、上下に昇降する昇降手段5が搭載されている。
さらに、床版防水層施工システム1は、床版14の上面に防水材を吹付け又は噴射して防水層を形成する防水層形成手段6を備えている。勿論、本発明に係る防水層形成手段は、防水材を吹付け又は噴射するものに限られず、ローラー等で防水材を塗布する構成でもよい。また、本発明に係る防水層形成手段は、背景技術で述べた防水シートを貼り付ける機械にすることも可能である。
それに加え、床版防水層施工システム1は、床版14の表面の含水率を測定する表面水分測定装置8、及び吹付又は塗布した材料の膜厚を測定する膜厚測定装置9などが搭載されている。
(第1移動手段)
第1移動手段2は、壁高欄15の上端部分を挟み込んで挟持する断面コの字状の本体部20を備えており、壁高欄15上を橋軸方向Xに移動する移動手段である。この本体部20には、電動で駆動する駆動モータが設けられ、この駆動モータでローラーを回転駆動して壁高欄15の上を走行する構成となっている。
また、この第1移動手段2には、内蔵した格子円盤から回転角度を検出して走行を検出する角位置センサである光学式のロータリーエンコーダが搭載されている。勿論、このエンコーダは、検出角度から算出して、壁高欄15上を任意の基準点からどれだけ走行したかの走行距離を検出することができればよく、光学式の限られず、磁気式であってもよい。
また、このエンコーダは、相対的な位置や角度を計測するインクリメンタル型、決められた原点からの絶対的な移動・回転を検出するアブソリュート型のいずれであってもよい。但し、実際の橋梁では、高欄の形状が場所に応じて変化するため、床版防水層施工システム1を盛り替える必要が出てくる。このため、電源が切れても、特定の位置情報が保持されるアブソリュート型の方が好ましい。
(支持フレーム)
支持フレーム3は、第1移動手段2の間に橋梁10の橋軸直角方向Yに沿って架け渡されたH形鋼、山形鋼、角形鋼管などの鋼材からなる門型フレームであり、第2移動手段4等を支持する機能を有している。勿論、本発明に係る支持フレームは、橋梁10の壁高欄15同士の間のスパンに応じた強度を有する部材であればよく、鋼材に限られない。
(第2移動手段)
第2移動手段4は、支持フレーム3を周囲から挟み込んで挟持する、下部が解放された断面コの字状の本体部40を備えており、この本体部40が支持フレーム3に装着されて支持フレーム3上を橋軸直角方向Yに沿って移動する移動手段である。
この本体部40には、第1移動手段2と同様に、電動で駆動する駆動モータが設けられ、この駆動モータでローラーを回転駆動して本体部40で支持フレーム3を挟持した状態でその上を走行する構成となっている。
その上、本体部40には、橋軸方向Xにも回転駆動するローラーが設けられており、支持フレーム3を挟持した状態で、その幅方向(橋軸方向X)にも一定範囲移動可能となっている。このため、後述の噴射ノズル62が、第2移動手段4だけで橋軸方向Xに沿って移動可能となっている。このため、第1移動手段2で支持フレーム3ごと床版防水層施工システム1全体を移動させなくても、一定範囲噴射ノズル62を前後動作させることができる。よって、防水材を吹付ける作業を短時間で効率的に行うことができ、部分的に防水層の層厚が不足している箇所などの施工ムラを補修する際に短時間で補修することができる。
また、第2移動手段4にも、前述のエンコーダが搭載されており、検出角度から算出して、支持フレーム3の基準点からどれだけ走行したかの走行距離、即ち、橋梁10において橋軸直角方向Yのどの位置にあるかが特定できる構成となっている。その上、第2移動手段4は、エンコーダにより橋軸方向Xに沿った移動距離、即ち、橋軸方向Xのどの位置にあるかが特定できる構成となっている。
(昇降手段)
昇降手段5は、スクリュージャッキなどからなり、床版14からの支持フレーム3の高さに応じて、第2移動手段4から噴射ノズル62を上下させて床版14の表面からの高さ調整を行う機能を有している。この昇降手段5の先端には、表面水分測定装置8や膜厚測定装置9も設置されており、昇降手段5は、これらの装置を床版14の上面に近接させる機能も有している。
(防水層形成手段)
防水層形成手段6は、防水材を貯留するタンク60と、そのタンク60内に貯留する防水材を圧送する圧送装置61と、この圧送装置61の先端に設けられた噴射ノズル62など、から構成されている。
この圧送装置61は、圧送ポンプ(図示せず)を有し、このポンプと接続する立上りの管は、鋼管であり、それに接続する管は、可撓性を有する管からなる。このため、第2移動手段4の移動に追随可能となっている。勿論、いずれも可撓性を有する管とすることもできる。但し、ポンプに近い部分は、高い圧力が掛かるため鋼管であることが好ましい。
また、オプションとして、防水層形成手段6は、防水材を貯留するタンク60に加え、前述の床版接着材(エポキシ樹脂)を貯留するタンクや前述の舗装接着材(ウレタン系樹脂)を貯留するタンクを別途設置すると好ましい。
その場合の圧送装置は、切替弁等で各タンクの切り替えが自在となっており、噴射ノズル62から噴射する各層の防水材が切り替えられる構成であることが好ましい。そのように構成することにより、複数回の往復が必要な複数層からなる防水層の施工を略無人の半自動で行うことができるからである。
(表面水分測定装置)
表面水分測定装置8は、対象物と非接触で表面の水分量が計測可能な放射温度計を搭載した非接触方式の赤外線水分計(例えば、株式会社ケツト科学研究所社製のケツト水分計)である。なお、この表面水分測定装置8は、従来の床版防水に用いられるものと同様のものであり、詳細な説明を省略する。
この表面水分測定装置8は、昇降手段5のスクリュージャッキの伸縮するロッドの下端付近に搭載され、床版14の表面からの高さを調整可能に構成されている。
(膜厚測定装置)
膜厚測定装置9は、昇降手段5で上下して床版14の表面に近接及び後退自在となったTOF(Time of Flight)方式のレーザ式レベルセンサを主体とする装置であり、防水層形成手段6等で吹付した材料の膜厚を非接触で測定する機能を有している。
このTOF方式のレーザ式レベルセンサは、超短パルス(立ち上がり時間が数ナノ秒(ns)程度で、光ピークパワーが数10W程度)を対象物に向けて照射し、その超短パルスが反射して受光素子に戻ってくるまでの時間から対象物までのレベル(高さ)を測定するレベルセンサである。
この膜厚測定装置9は、表面水分測定装置8と同様に、昇降手段5のスクリュージャッキの伸縮する下端付近に搭載され、床版14の表面からの高さを調整可能に構成されている。
膜厚測定装置9は、このTOF方式のレーザ式レベルセンサにより、防水層形成手段6で形成した防水層の施工前と施工後を比較することで防水層の膜厚を測定する仕組みとなっている。また、膜厚測定装置9は、防水層形成手段6で形成した防水層の上面のレベルから防水層の膜厚を確認することもできる。
また、膜厚測定装置9は、前述のレーザ式レベルセンサにより、防水層形成前の床版14上の凹凸や段差を測定することにより、後述の表面研掃工程での不具合箇所を検出することが可能である。
なお、本発明に係る膜厚測定装置は、TOF方式のレーザ式レベルセンサに限られず、位相差検出方式、三角測距方式のレーザ式レベルセンサであっても構わない。また、本発明に係る膜厚測定装置は、レーザ式レベルセンサに限られず、超音波式レベルセンサや電波式レベルセンサであっても構わない。要するに、本発明に係る膜厚測定装置は、非接触で対象物までの距離が測定可能なセンサであればよい。但し、レーザ式レベルセンサは、超音波式レベルセンサや電波式レベルセンサと比べて、使用している波長が非常に短いので障害物の多い場所でも測定が可能である点で有利である。
[第2実施形態]
次に、図3を用いて、本発明の第2実施形態に係る橋梁の床版防水層施工システム1’について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’を橋梁10’の壁高欄15及び床版14上に設置した状態を示す正面図である。第2実施形態に係る橋梁の床版防水層施工システム1’が、第1実施形態に係る橋梁の床版防水層施工システム1と相違する点は、一対の第1移動手段の一方が床版上を移動する点と、支持フレームの形状であるので、その点について主に説明し、同一構成は、同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
また、図示する橋梁10’は、鉄筋コンクリート製の橋脚11の上に、4つの鋼桁からなる主桁12が支承装置13を介して設置され、その主桁12の上にモルタル層を介して床版14が載置された、前述の橋梁10より幅が広い橋梁である。また、床版14の両脇の地覆部には、高欄である鉄筋コンクリート製の壁高欄15が設置され、中央には、半断面づつ施工の際の仮設の防護壁(壁高欄)として機能する仮設防護柵15’も設置されている。
(第1移動手段)
第2実施形態に係る第1移動手段2’は、前述の一対の第1移動手段2,2のうち一方が、断面コの字状の本体部20’を有し、その本体部20’に装着されたタイヤ21’で床版14上を高欄である仮設防護柵15’に沿って橋軸方向Xに走行可能となっている。この本体部20’には、電動で駆動する駆動モータが設けられ、この駆動モータでタイヤ21’を回転駆動して床版14上を走行する構成となっている。
また、この第1移動手段2’にも、前述の光学式のロータリーエンコーダが搭載されている。このため、極めて正確に施工位置を特定することができ、防水層のムラや施工漏れを防いで均一で高品質な防水施工を施すことができる。
(支持フレーム)
第2実施形態に係る支持フレーム3’は、第1移動手段2と第1移動手段2’の間に橋梁10の橋軸直角方向Yに沿って架け渡されたH形鋼、山形鋼、角形鋼管などの鋼材からなる門型フレームである。この支持フレーム3’は、第1移動手段2’と第1移動手段2との高低差の分だけ、門型フレームの一方の脚部が長くなっている。
なお、前述の防水層形成手段6は、図示形態とは反対側となる第1移動手段2’側に設けられていてもよい。しかし、そうすることで、タンク60の取替作業が揚重しなくて済む分容易となる。
<橋梁の支承取替工法>
次に、図1,図2,図4,図5を用いて、本発明の実施形態に係る床版防水層施工方法について説明する。前述の第1実施形態に係る床版防水層施工システム1を用いて、前述の橋梁10に適用して床版14の上面に防水材や接着材を吹付けて防水層を形成する場合を例示して説明する。図4は、本実施形態に係る床版防水層施工方法の各工程を示すフローチャートである。また、図5は、本発明の実施形態に係る床版防水層施工方法により防水層を施工した橋梁10の壁高欄15付近の床版14の防水層を拡大して模式的に示す鉛直断面図である。
(1)表面研掃工程
先ず、図4に示すように、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、背景技術で述べた従来の床版防水層施工方法と同様に、床版14上の凹凸や段差を無くしたり、床版14に付着した皮膜養生剤を除去したりするためにポリッシャー等で床版14の表面を研磨して清掃する表面研掃工程を行う。
このとき、床版防水層施工システム1の膜厚測定装置9であるのレーザ式レベルセンサで床版14の表面の凹凸を測定し、水溜まりが発生するような不陸(例えば、水勾配と逆行するような勾配で3%(3/100)を超えるような部分)が無いことを確認する。
(2)表面含水率測定工程
次に、図4に示すように、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、床版14の表面(上面)の含水率を測定する表面含水率測定工程を行う。
本工程では、床版防水層施工システム1の表面水分測定装置8を昇降手段5で昇降して測定に適した距離だけ床版14から離間した位置に移動させる。そして、第1移動手段2や第2移動手段4を用いて防水層を施工する所定範囲全域の床版14の表面水分を表面水分測定装置8で測定する。
具体的な基準は、従来の床版防水層施工方法と同様であるが、表面水分量の目安は10%以下であり、本工程では、表面水分測定装置8により、防水層を施工する所定範囲全域の床版14の表面の水分量が10%以下であることを確認する。
(3)床版接着材吹付工程
次に、図4、図5に示すように、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、床版14の表面に防水層とコンクリートとの接着性を向上させるためのプライマーとしての床版接着材aを吹付ける床版接着材吹付工程を行う。
本工程では、防水層形成手段6の別途設けた床版接着材を貯留するタンクから圧送装置61を用いて圧送して昇降手段5で高さ調整を行った噴射ノズル62から噴射して床版接着材を吹付ける。なお、防水層とコンクリートとの接着性を向上させるための床版接着材aは、一般的には、エポキシ樹脂である。
このとき、防水層を施工する所定範囲全域への吹付が可能となるように、第1移動手段2や第2移動手段4を用いて移動しつつ、防水層形成手段6で床版接着材aを吹付ける。前述のように、第1移動手段2及び第2移動手段4には、エンコーダが設けられているので、移動距離から噴射ノズル62の位置が把握できる。このため、噴射ノズル62で噴射できる範囲を予め記録等しておくことで、床版接着材を吹付けた範囲を特定することができる。
よって、プログラム等で防水層形成手段6や第1移動手段2及び第2移動手段4を制御することにより、床版防水層施工システム1で機械化して本工程を半自動で行うことが可能となる。なお、半自動とは、床版接着材aの吹付作業自体は自動で行うが、材料が無くなった場合の補充や、高欄の高さや仕様が変わった場合の床版防水層施工システム1の盛替を行うために、管理者や作業員が必要であり、完全には、無人で行えないことを指している。
また、本工程では、第2移動手段4により噴射ノズル62を幅方向(橋軸方向X)にも移動させつつ行う。第1移動手段2で支持フレーム3ごと床版防水層施工システム1全体を移動させなくても、噴射ノズル62を前後動作させることができ、床版接着材を吹付ける作業を短時間で効率的に行うことができるからである。
(4)防水材吹付工程
次に、図4、図5に示すように、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、前工程で床版接着材aを吹付けた床版14の表面に防水層の主層となる防水材bを吹付ける防水材吹付工程を行う。
本工程では、防水層形成手段6の前述のタンク60から圧送装置61を用いて防水材bを圧送して昇降手段5で高さ調整を行った噴射ノズル62から噴射して防水材bを吹付ける。なお、防水層の主層となる防水材bは、一般的には、ウレタン系樹脂である。
本工程では、床版接着材吹付工程と同様に、床版防水層施工システム1により防水層形成手段6や第1移動手段2及び第2移動手段4を自動制御することにより、防水層を施工する所定範囲全域に半自動で防水材bを吹付ける。
(5)舗装接着材吹付工程
次に、図4、図5に示すように、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、前工程で吹付けた防水材bの上にアスファルト舗装との接着性を向上させる舗装接着材cを吹付ける舗装接着材吹付工程を行う。
本工程では、防水層形成手段6の別途設けた舗装接着材cを貯留するタンクから圧送装置61を用いて圧送して昇降手段5で高さ調整を行った噴射ノズル62から噴射して舗装接着材cを吹付ける。なお、アスファルト舗装との接着性を向上させる舗装接着材cは、一般的には、ウレタン系樹脂である。
本工程でも、前工程と同様に、床版防水層施工システム1により防水層形成手段6や第1移動手段2及び第2移動手段4を自動制御することにより、防水層を施工する所定範囲全域に半自動で舗装接着材cを吹付ける。
(6)熱可塑性樹脂吹付工程
次に、図4、図5に示すように、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、前工程で吹付けた舗装接着材cの上にアスファルト舗装との接着性を向上させる第2の舗装接着材である熱可塑性樹脂dを吹付ける熱可塑性樹脂吹付工程を行う。
本工程では、防水層形成手段6の別途設けた第2の舗装接着材としての熱可塑性樹脂dを貯留するタンクから圧送装置61を用いて圧送して昇降手段5で高さ調整を行った噴射ノズル62から噴射して熱可塑性樹脂dを吹付ける。
本工程でも、前工程と同様に、床版防水層施工システム1により防水層形成手段6や第1移動手段2及び第2移動手段4を自動制御することにより、防水層を施工する所定範囲全域に半自動で熱可塑性樹脂dを吹付ける。
(7)ピンホールテスト
次に、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、前工程までに施工した防水層にピンホールがあるか否かのピンホールテストを行う。
本工程では、床版防水層施工システム1の膜厚測定装置9のレーザ式レベルセンサにより、超短パルスを防水層に向けて照射し、施工した防水層にピンホールに相当する周囲に対して極端にレベル(高さ)が低い凹部を検出する。
また、膜厚測定装置9のレーザ式レベルセンサにより、防水層形成手段6で形成した防水層の施工前と施工後を比較することで防水層の膜厚を測定することができる。例えば、表面研掃工程直後に測定した床版14の表面全域のレベルデータを保存しておき、そのデータとピンホールテスト時に測定したレベルデータを比較することで、防水層が所定の膜厚になっているかを確認することができる。
(8)地覆部立上り防水材塗布工程
次に、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、従来の床版防水層施工方法と同様に、人力で床版14の脇に位置する地覆部の立上り(壁高欄15の下部)に前述の防水材bであるウレタン系樹脂を塗布する。
(9)端部保護材塗布工程
次に、本実施形態に係る床版防水層施工方法では、従来の床版防水層施工方法と同様に、前工程で施工した防水材の立上り端部である切削オーバーレイ部に人力で端部保護材eを塗布して床版14の防水層施工が完了する。端部保護材eは、一般的には、アクリルウレタン系樹脂である。
なお、本実施形態に係る床版防水層施工方法として、(4)防水材吹付工程を初めほとんどの工程を、床版防水層施工システム1により半自動で行う方法を例示して説明したが、従来の床版防水層施工方法と同様に一部の工程を人力で行ってもよいことは云うまでもない。要するに、本発明に係る床版防水層施工方法では、(4)防水材吹付工程含み(2)〜(7)のいずれかの工程を床版防水層施工システム1により半自動で行えばよい。
以上説明した本発明の第1実施形態に係る床版防水層施工システム1、第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’、及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、橋梁10の床版14の防水工事を半自動化することができ、それにより防水工事に掛かる人員を削減して生産性を向上させることができる。
また、第1実施形態に係る床版防水層施工システム1、第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’、及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、半自動化することができるため24時間連続施工が可能となる。よって、床版14の取替や架設工事の施工速度を大幅に向上させることができる。
そして、第1実施形態に係る床版防水層施工システム1及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、床版防水層施工システム1が壁高欄15間に架け渡されているので、施工した防水層をローラー等で踏んだりして損傷することがなく、出戻り作業を無くして防水作業を短時間で行うことができる。また、第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’でも、防水層の施工において橋梁の半断面ずつの施工が可能である場合、第1移動手段2’のタイヤ21’下となる部分の施工は、後から行うことで第1実施形態に係る床版防水層施工システム1と同様に、出戻り作業を無くして防水作業を短時間で行うことができる。
その上、本実施形態に係る床版防水層施工システム1、第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’、及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、有機溶剤等が揮発する腰を曲げての長時間作業となる床面の防水材塗布作業等を機械化することができ、作業環境が向上する。
さらに、本実施形態に係る床版防水層施工システム1、第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’、及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、膜厚測定装置9のレーザ式レベルセンサで表面のレベルを測定できるため、防水層の層厚などの品質を一定に保つことが容易となり、防水品質が向上し、床版14の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る床版防水層施工システム1及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、床版防水層施工システム1のエンコーダで走行距離を検出するので、極めて正確に施工位置を特定することができ、防水層のムラや施工漏れを防いで均一で高品質な防水施工を施すことができる。
その上、本実施形態に係る床版防水層施工システム1、第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’、及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、表面水分測定装置8が搭載されているので、防水材を吹付する前の床版14の表面の含水率の測定を自動化することができる。
さらに、本実施形態に係る床版防水層施工システム1、第2実施形態に係る床版防水層施工システム1’、及びそれを用いた床版防水層施工方法によれば、膜厚測定装置9が搭載されているので、表面のレベルを測定して形成した防水層の膜厚の測定やピンホールテストなどを行うことができる。このため、ピンホールや施工ムラを無くすことができ、防水品質をさらに向上させることができる。
以上、本発明の実施形態に係る床版防水層施工システム及びそれを用いた床版防水層施工方法について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、第1移動手段2,2’として壁高欄15上や床版14上を走行するものを例示して説明したが、壁高欄15の上部に障害物があった場合、壁高欄15の側面にブラケット等を設置して、そのブラケット上を第1移動手段2で走行するように構成してもよい。要するに、本発明に係る第1移動手段は、橋梁の高欄に沿って走行可能な構成であればよい。
1,1’:床版防水層施工システム
2,2’:第1移動手段
20,20’:本体部
21’:タイヤ
3,3’:支持フレーム
4:第2移動手段
40:本体部
5:昇降手段
6:防水層形成手段
60:タンク
61:圧送装置
62:噴射ノズル
8:表面水分測定装置
9:膜厚測定装置
10:橋梁
11:橋脚
12:主桁
13:支承
14:床版
15:壁高欄(高欄)
15’:仮設防護柵(高欄)
X:橋軸方向
Y:橋軸直角方向(橋軸方向と交わる方向)
Z:上下方向
a:床版接着材
b:防水材
c:舗装接着材
d:熱可塑性樹脂(舗装接着材)
e:端部保護材

Claims (11)

  1. 橋梁の床版の上に防水層を形成する床版防水層施工システムであって、
    前記橋梁の高欄に沿って走行可能な一対の第1移動手段と、これら一対の第1移動手段間に架け渡された支持フレームと、この支持フレームに沿って移動可能な第2移動手段と、この第2移動手段に搭載されて上下に昇降する昇降手段と、前記床版に防水材を吹付又は塗布して防水層を形成する防水層形成手段と、を備えること
    を特徴とする床版防水層施工システム。
  2. 前記一対の第1移動手段のうちの一方は、前記高欄に沿って前記床版上を走行可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の床版防水層施工システム。
  3. 前記第1移動手段及び前記第2移動手段には、走行距離を検出可能なエンコーダが搭載されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の床版防水層施工システム。
  4. 前記第2移動手段は、前記支持フレームの幅方向に橋軸方向にも移動可能に構成されていること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の床版防水層施工システム。
  5. 前記昇降手段には、前記床版の表面の含水率を測定する表面水分測定装置が搭載されていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の床版防水層施工システム。
  6. 前記昇降手段には、吹付又は塗布した材料の膜厚を測定する膜厚測定装置が搭載されていること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の床版防水層施工システム。
  7. 橋梁の床版の上に防水層を形成する床版防水層施工方法であって、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の床版防水層施工システムを用いて前記床版の上に防水層を形成するとともに、
    前記第1移動手段の前記高欄上の走行距離から床版防水層の施工位置及び施工した範囲を特定すること
    を特徴とする床版防水層施工方法。
  8. 請求項3ないし6のいずれかに記載の床版防水層施工システムの前記エンコーダを用いて前記第1移動手段の前記高欄上の走行距離を測定すること
    を特徴とする請求項7に記載の床版防水層施工方法。
  9. 請求項4ないし6のいずれかに記載の床版防水層施工システムを用いて、防水層形成手段を前記第2移動手段で橋軸直角方向に移動させた後、橋軸方向にも移動させて防水材を吹付又は塗布すること
    を特徴とする請求項7又は8に記載の床版防水層施工方法。
  10. 請求項5又は6に記載の床版防水層施工システムの前記表面水分測定装置を用いて前記床版の表面の含水率を測定する含水率測定工程を有すること
    を特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の床版防水層施工方法。
  11. 請求項6に記載の床版防水層施工システムの前記膜厚測定装置を用いて防水層のピンホールテストを行うこと
    を特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の床版防水層施工方法。
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