JP2017133242A - 柱と横架材の補強部材および柱と横架材の接合構造 - Google Patents

柱と横架材の補強部材および柱と横架材の接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】金物を横架材に埋め込まずに工事現場で取り付けできるようにし、補強強度を上げ、木材の使用促進に寄与し、木材の化粧面を持ち、使用箇所の意匠性を保持し、適宜補強部材の長さを容易に変更することが可能な、柱と横架材を半剛接状に固着する補強部材を提供する。
【解決手段】柱91の外表面に当接して所定の支持点Y1まで延在し柱91に固着される第1板と、梁92の外表面に当接して所定の支持点X1まで延在し梁92に固着される第2板を有する第1金物1を備え、第1金物1は柱91と梁92の少なくとも一方の支持点Y1,X1を延伸させる追加の補強材を取り付ける取付部を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、柱と横架材の補強部材に関し、詳しくは、柱の外表面に当接して固着される第1板と、横架材の外表面に当接して固着される第2板を有する金物を用いた柱と横架材の補強部材とその補強部材を用いる柱と横架材の接合構造に関するものである。
地震の活動期とも言われる昨今、住宅の安全性により高い関心が集まっている。従来の木造建築物では、安全性や耐震性を高めるために、柱と直交する横架材の接合部から接合部へ斜めに筋交い材を配設したり、構造用合板を用いた耐震壁を配設したり、火打ち材や方杖を配設したりする方法がある。
しかし、柱と横架材の間に斜めに筋交い材や構造用合板を用いた耐震壁を配設すると、窓や出入口を設けることが困難になり、柱と横架材の間に窓や出入口を優先的に設けると筋交い材や構造用合板を用いた耐震壁を配設することが困難となる。その上筋交い材や構造用合板を用いた耐震壁は、木造建築物全体にバランスよく配設しなければならないため、計画プランが限定される。また、木製の方杖では接合部の強度として十分なものとはいえない。
そのため、金物を補強に使用することが知られている。一般的には特許文献1に示されるようにL型の金物を柱と直交する横架材の接合部に取り付ける方法がある。L型の金物を柱と直交する横架材の接合部に取り付ける方法は、取り付けが容易であるが金属が外観として露出するので意匠的に好ましくない。また、これは木製の筋交いに代わるものであり、補強強度には限界があるという問題があった。
そこで特許文献2や特許文献3、特許文献4や特許文献5に示されるように金物を横架材に埋め込んで使用する方法がある。特許文献2や特許文献3に示されている方法は、柱と横架材の接合強度を増した意匠性の高い方法であり、国産素材の柱や横架材を加工して使用できるが、接合部の水平力による曲げモーメントには不対応という問題がある。地震や台風時の水平モーメントに対しては、筋交いや方杖を配設して抵抗応力を高める必要がある。特許文献4や特許文献5に示されている方法は剛接工法であり、構造用集成材で作られた柱や横架材に金物を埋め込んで製作されており、金物が露出しないため意匠性が高い。その上、大スパンの木構造建物建設ができる。
特開2002−38588号公報 特開平10−25811号公報 特開2005−200907号公報 特開2013−57168号公報 特許第5682057号公報
しかしながら、前述の特許文献4や特許文献5に示されている金物を横架材に埋め込む加工は複雑であるため、特殊な機械を有する加工場での加工が必要となり、小規模工場や建築現場では容易に加工できない。その上、コスト面でも割高になる問題があった。また、CO2の25%削減を実現させることを目的とした『公共建築物における木材の利用促進に関する法律』が2010年5月26日に公布され、公共建築物に国産材の使用促進が推しはかられているが、前述の特許文献4や特許文献5に示されている金物を柱や横架材に埋め込む工法は、柱や横架材が主として構造用集成材で構築されている上、構造用集成材は材料が主に外国産材であり、国産材の使用割合は少ない。その上、大型の公共建築物には最適であるが、住宅建築や小規模建築には不向きである。金物を埋め込まない横架材や柱を使用する場合(従来からある工法の一つである在来木造軸組み工法)、その横架材と柱はほぞとほぞ穴(ここでは貫通あなを孔と記し、貫通していないあなを穴と記す。)とボルトを用いて接合されているピン接合であり、水平力は筋交い等で負担しているが、このピン接合を活かしたまま、且つ筋交い等を使わないで安全性や耐震性を高めるには、補強金物などで接合部を固結する必要がある。また、ピン接合の横架材の中央には剛接合と比べて鉛直力による大きな曲げモーメントが作用する。この曲げモーメントは横架材の長さの二乗に比例するので、横架材の中央になるべく近い部分を補強部材で支持し、横架材の支点間の距離を短くして横架材の曲げモーメント抵抗力を高める必要がある。また、地震や強風では横方向に大きな荷重を受け、筋交い等が無い場合は、柱と横架材の接合部や柱に曲げモーメントが発生する。このような場合には、柱と横架材の接合部を補強部材で補強し、且つ柱と横架材の結合箇所からなるべく長い距離になるように、長い補強部材を設けて柱の曲げモーメント抵抗力を高め、柱の折損を防ぐ必要がある。
そこで、建築現場で容易に取り付けることができる補強部材の候補としてL型の金物が考えられる。しかしながら、補強リブを追加するなどして金物を剛体にすることはできるが、L型の金物の寸法を長くしなければ、横架材の支持点を横架材の中央に近づけることができない。ところが、L型の金物の寸法を長くすれば、金物が露出して意匠性が悪くなるという問題があった。また、金物は金型や溶接などで製作されるので、取り付け場所に応じて適宜補強部材の長さを変更するのは容易ではなかった。
本発明は、金物を横架材に埋め込まずに工事現場で取り付けできるようにし、補強強度を上げ、木材の使用促進に寄与し、木材の化粧面を持ち、使用箇所の意匠性を保持し、適宜補強部材の長さを容易に変更することが可能な、柱と横架材の補強部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の柱と横架材の補強部材は、柱の外表面に当接して所定の支持点まで延在し前記柱に固着される第1板と、横架材の外表面に当接して所定の支持点まで延在し前記横架材に固着される第2板を有する第1金物を備え、前記第1金物は柱と横架材の少なくとも一方の支持点を延伸させる追加の補強材を取り付ける取付部を備えたことを特徴とする。
第1金物と第2金物はいずれも柱、横架材の外表面としか当接していない。したがって、特許文献2、3、4、5のように補強部材が木材に埋め込まれるために木材の複雑な加工を予め工場内で行わなければならないという問題を、本発明は解消することができる。また、補強部材を木材に埋め込むための加工による断面欠損を少なくすることができる。また、既存の木造建築であっても補強工事を容易に施工できる。また、第1金物と第2金物を取り付けることで柱と横架材の接合部を固結し、且つ柱や横架材の支持点を所定の支持点まで延在することができる。対応する柱間の両端ピン接合時の横架材(梁)の鉛直時応力は、横架材(梁)の中央部で最大曲げモーメントWL/8(Wは横架材にかかる鉛直荷重、Lは対応する柱間の横架材の支持点間長さ)となるため、本発明は追加の補強材を取り付けて横架材の支持点を伸ばせば(図8のX1→X2参照)、横架材の曲げモーメントが横架材支持点間の長さの二乗に比例する支持点間長さ(L)を短くすることができ、効果的な横架材の曲げモーメント抵抗力の増大となる。柱に対しても追加の補強材を取り付けて柱の支持点(図8のY1→Y2参照)を伸ばせば、柱と固着された補強材により柱Y2点部の断面係数が大きくなるので、水平力(風力、地震力)による柱の曲げモーメント抵抗力が増加することとなる。また、同じ第1金物を使用して、建築物や補強部材の取り付け場所に応じて、適宜、補強材の寸法を変更するだけで、容易に柱や横架材の支持位置を変更することができる。たとえば、僅かな補強しか必要としない箇所には短い補強材を、大きな補強が必要な箇所にはより長い補強材を使用すればよい。補強材の材質として木材や表面をFRP(繊維強化プラスチック)で射出成型した複合材(木材強度同等品)が考えられるが、木材にすれば金型が不要なので補強材の寸法変更が容易である。
また、本発明の柱と横架材の補強部材においては、前記横架材の外表面に当接して前記横架材を前記第2板とで挟着する第3板と、前記柱の外表面に当接して前記柱に固着される第4板を有する第2金物を備えたことを特徴とする。
横架材は第1金物と第2金物で挟着されるので、第1金物の横架材への固着力が大きくなり、また横架材の割裂防止にもなる。さらに、横架材を挟着する第1金物と第2金物が共に柱に固着されるので、在来木造軸組み工法としておおいれ加工などでピン接合されている横架材のほぞが柱に食い込む嵌合接合効果と第1金物、第2金物と柱の接合による引きボルト型接合効果により取合部曲げモーメント抵抗力が強くなる。その上、第1金物には補強材を取り付けるので、固着される柱は合成柱に、挟着される横架材は合成横架材となり、それぞれ断面係数が大きくなるため、より取合部の曲げモーメント抵抗力が強くなる。接合部の軸力は柱が負担し、せん断力は柱と第1金物、第2金物に用いたボルト、コーチスクリュー、横架材のほぞが負担するため、柱、横架材接合部は半剛接合状態となり強度が増大する。
また、本発明の柱と横架材の補強部材においては、前記補強材は柱に固着される第1木材と、横架材に固着される第2木材と、前記第1木材と前記第2木材の間に配設される第3木材で構成され、前記第1金物は、前記第1〜第3木材に挟まれる第5板、第6板と、前記第5板の一端と前記第6板の一端を連結する第7板と、該第7板の一端を前記第1板に連結する第8板と、前記第7板の他端を前記第2板に連結する第9板を備えて、前記第1板、前記第2板、前記第7板、前記第8板と前記第9板で多角形の空部を形成し、前記第1木材は前記第1板と前記第5板に取り付けられ、前記第2木材は前記第2板と前記第6板に取り付けられることを特徴とする。
補強材は露出しても柱や横架材と同じ木材であるので、金物の露出と比較して意匠性が高い。また、木材の利用促進に貢献する。第1金物は第1板と第2板のL型のみではなく、多角形であるので補強強度が増加する。また、第5板と第6板が多角形の角から立設されるリブとなって、さらに補強強度が増加する。
また、本発明の柱と横架材の補強部材においては、前記第3木材を前記第7板とで挟着し、前記第1木材と前記第2木材を連結する第3金物を備えたことを特徴とする。
これにより、第3金物が第1木材と第2木材を連結しているので、柱と横架材の角度が広がるのを防止する補強部材の張力を増強する。また、第3木材を第3金物と第1金物の第7板で挟着しているので、両端に曲げ部がある第3金物の中央部が張力によって浮くのが防止される。
また、本発明の柱と横架材の補強部材においては、前記第3金物を覆い、前記第1木材と前記第3木材と前記第2木材を連結する第4木材を備えたことを特徴とする。柱と横架材の結合箇所からできるだけ離間した位置を支持するために第1木材と第2木材をより長くしたときは、第1木材と第2木材の間に入れる木材を多段(第3木材と第5木材)にすることによって、補強強度を増加させることができる。また、第4木材は第3金物(木材を多段にしたときは第4金物)の露出や錆びを防ぐ被覆材にもなる。
第1実施形態に係る補強部材の構成を示す斜視図である。 図1のボルト、コーチスクリュー留めを示す斜視図である。 図3Aは第1金物を示す斜視図であり、図3Bは第1木材を示す斜視図である。 第1金物に第1木材と第2木材を取り付けた斜視図である。 図5Aは第3木材を示す斜視図であり、図5Bは第3金物を示す斜視図である。 図6Aは第2金物を示す斜視図であり、図6Bは第4木材を示す斜視図である。 柱と横架材に第4木材以外の補強部材が固着された斜視図である。 図1の側面図である。 第1実施形態の第1変形例を示す斜視図である。 第1実施形態の第2変形例を示す側面図である。 第1実施形態の第3変形例を示す側面図である。 第2実施形態を示す側面図である。 第2実施形態を示す斜視図である。 第2実施形態の第1変形例を示す側面図である。 第3実施形態を示す側面図である。 第4実施形態で使用される水平ブレース取り付け用金物を示す図である。 第4実施形態を示す図である。
以下、実施形態及び図面を参照にして本発明を実施するための形態を説明するが、以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の柱91と横架材である梁92の補強部材100を図1〜図9を用いて説明する。第1実施形態の補強部材100は、金属の第1金物1、補強木材2、金属の第2金物3、金属の第3金物4と、これらを固着するためのボルト(ボルトB1〜B4、ボルトD、ナット、座金、スプリングワッシャー)やコーチスクリューCやタッピングネジなどの固着用部品からなる。
図1、図2、図8に示すように、補強木材2は柱91に固着される第1木材21と、第1木材21と同一形状であり梁92に固着される第2木材22と、第1木材21と第2木材22の間に配設される第3木材23と、第1〜第3木材21,22,23に固着される第4木材24からなる。
図2、図3A、図8に示すように、第1金物1は、柱91の外表面と当接する第1板11と、梁92の外表面と当接する第2板12と、第1木材21と第3木材23の間に配設される第5板13と、第2木材22と第3木材23の間に配設される第6板14と、第5板13の一端と第6板14の一端を連結する第7板15と、第7板15の第1板11側となる一端と第1板11の背面を連結する第8板16と、第7板15の第2板12側となる他端と第2板12の背面を連結する第9板17を備え、第1板11、第2板12、第9板17、第7板15と第8板16で五角形の空部18を形成する。
更に、第1金物1には、第1板11の背面から延在し第2板12と第8板16を連結して立設される第1リブ11aと、第8板16の背面から延在し第1板11と第5板13を連結して立設される第2リブ16aと、第9板17の背面から延在し第2板12と第6板14を連結して立設される第3リブ17aと、第7板15の背面の中央から延在しその背面に垂直に立設されるボス15aと、第7板15の背面から延在しボス15aと第5板13を連結して立設される第4リブ15bと、第7板15の背面から延在しボス15aと第6板14を連結して立設される第5リブ15cを備えている。
また、第1板11の空部18側には、ボルトB1が貫通するボルト孔H1が2つ(一部図示せず)と、コーチスクリューCが貫通するコーチスクリュー孔H2が複数(一部図示せず)設けられている。第1板11の空部18の外側には、コーチスクリュー孔H2が複数設けられている。第2板12の空部18側には、ボルトB1が貫通するボルト孔H1が1つと、コーチスクリュー孔H2が複数(一部図示せず)設けられている。第2板12の空部18の外側には、コーチスクリュー孔H2が複数設けられている。第5板13には、コーチスクリュー孔H2が複数設けられている。第6板14にはコーチスクリュー孔H2が複数設けられている。また、ボス15aには、第7板15を貫通するボルト孔H3が設けられている。
第1金物1の製作方法は板金加工と溶接や鋳型など種々の方法がある。たとえば、第1板11と第2板12を板金加工で1曲げを有するL型にし、第7板15と第8板16と第9板17を板金加工で両端に2曲げを有するワ型にして、第1板11と第2板12のL型に溶接し、残りの部品をこれに溶接して第1金物1を製作する。溶接のときは位置決めの治具を用いる。
図3Aに示すように、金属製の第1金物1は五角形の空部18を形成する板に五角形の4つの頂点から板が延在し、その4つの板を全てリブで連結した形状となっている。また、第1リブ11aもあり、XYZ3方向の荷重に強い構造となっている。
図3B、図4に示すように、第1木材21は無垢の木材(柱材、横架材、堅木材)を加工したものであり、その木材の側面の一つである背面21aが柱91と当接する。背面21aは繊維方向に長い長方形となっている。第1木材21の背面21aの反対側の前面21bは一端側に直線で斜めに切り欠かれた斜面21cを有し、他端側に斜面21cから弧を描いて徐々に厚みが少なくなる曲面21dを有している。
図4に示すように、第1木材21は第1金物1の第1板11と第5板13を取付部として第1金物1に取り付けられる。第1木材21の斜面21cが第1金物1の第5板13と当接し、第1木材21の背面21aの一端が第1金物1の第1板11と当接し、第1木材21の斜面21c側の端面21eが第1金物1の第8板16と当接するように、第1木材21が第1金物1に嵌入される。この嵌入では、第1木材21に、第1金物1の第2リブ16aの逃げである溝21fが設けられ、第1面21aから第1金物1の第1板11が突出しないように第1座繰り21gが設けられ、斜面21cから第1金物1の第5板13が突出しないように第2座繰り21hが設けられている。嵌入された第1木材21は複数のコーチスクリューCで第1金物1の第1板11と第5板13に螺着される。第1木材21の背面21bにはボルトB2、B3が貫通するボルト孔H1が2つ設けられている。そして、ボルトB3が貫通するボルト孔H1にはナットが入り込む座繰りが形成されている。座繰り部には第1木材と同等の木材で作られた栓21iを取り付け意匠性を高める。
第2木材22は第1木材21と同一形状であり、員数2で共通使用される。図4に示すように、第2木材22は、第1木材21と同様に第1金物1の第2板12と第6板14を取付部として第1金物1に取り付けられる。ここでも木材21と同様に第2木材22の端面21eは第1金物1の第9板17と当接する。
図5Aに示すように、第3木材23は無垢の木材の両端が斜めに切断された、側面が台形の形状をしている。第1斜面23a、第2斜面23bはそれぞれ第1金物1の第5板13と第6板14に当接し、台形の短辺となる天面23cは第1金物1の第7板15に当接する。天面23cには第1金物1の第4リブ15bと第5リブ15cの逃げである溝23dとボルトDが貫通するボルト孔H3が設けられている。このボルト孔H3は第1金物1のボス15aが入るように座繰られている。繊維方向は台形の平行な2辺と同じ方向になっている。
図5Bに示すように、第3金物4は両端に鈍角の曲げを有する板金加工物であり、中央部41の中心にボルト孔H3と、曲げられた2つの端部42にそれぞれボルト孔H1が設けられている。また、中央部41のボルト孔H3の横に複数のコーチスクリュー孔H2が設けられている。図7に示すように、第3金物4は、ボルトB2により第1木材21を柱91と挟着し、第2木材22を梁92と挟着し、ボルトDにより第3木材23を第1金物1と挟着する。また、複数のコーチスクリューCにより第3木材23に螺着される。これにより、第3金物4が第1木材21と第2木材22を連結しているので、柱91と梁92の角度が広がるのを防止する補強部材100の張力を増強する。また、第3木材23を第3金物4と第1金物1の第7板15で挟着しているので、両端に曲げ部がある第3金物4が張力によってその中央部41が浮くのが防止される。
図6Aに示すように、第2金物3は梁92の外表面に当接する第3板31と、柱91の外表面に当接する第4板32からなるL型の板金加工物であり、曲げ部の中央に補強用の三角形状のリブ33を備えている。第3板31には、2つのボルト孔H1と複数のコーチスクリュー孔H2が設けられている。第4板32には、複数のボルトB4がそれぞれ貫通する複数のボルト孔H1と複数のコーチスクリュー孔H2が設けられている。第3板31は、ボルトB1により梁92を第1金物1と挟着し、ボルトB2により梁92を第2木材22と挟着する。柱91を挟む形で他の第4板32がある場合は、両方の第4板32で柱91をボルトB4により挟着し、柱91を挟む形で他の第4板32が無い場合は代わりのフラットバー等と第4板32で柱91をボルトB4により挟着する。また、第3板31と梁92は複数のコーチスクリューCで螺着され、第4板と柱91は複数のコーチスクリューCで螺着される。第2金物3は引きボルトの耐力が確保できれば、市販の金物(ホールダウン金物等)を加工して使用することもでき、形状を限定するものではない。
図6Bに示すように、第4木材24は無垢の木材の両端が斜めに切断された、側面が台形に近い形状であり、その台形の底面は中央部と端部が削られて2つの山があるうねりの曲面24aになっている。この曲面24aの反対面が背面24bであり、斜めに切断された2つの面が第1斜面24cと第2斜面24dである。図示せぬが、背面24bと第1斜面24cと第2斜面24dには第3金物4とネジ類(ボルトB2、ボルトD、ナット、座金、スプリングワッシャー等)の逃げである座繰りが設けられている。第4木材24は、背面24bが第3金物4とネジ類を覆うようにして第3木材23と当接され、第1斜面24cが第1木材21と当接され、第2斜面24dが第2木材22と当接され、コーチスクリューCやタッピングネジによって第1〜第3木材21、22、23に固着される。第4木材24の台形の底面は中央部と端部が削られて2つの山があるうねりの曲面24aになっているが、形状は限定するものではない。
次に図1、図2、図4、図7、図8を用いて補強部材100の接合構造を説明する。柱91と梁92の接合部は、柱91のほぞ穴(図示せず)に梁92のほぞ(図示せず)が圧入されたおおいれ加工やボルトで接合されたピン接合である。本実施形態の補強部材100はその接合を補強するものである。
図4に示すように、第1木材21が第1金物1の第1板11と第5板13を取付部として第1金物1に複数のコーチスクリューCで取り付けられ、第2木材22が第1金物1の第2板12と第6板14を取付部として第1金物1に複数のコーチスクリューCで取り付けられる。この3部品の結合作業は工事現場に行く前の準備作業として行うことができる。また、この3部品の結合作業は工事現場で行うこともできる。
結合された3部品を柱91と梁92の接合部下部に取り付け、第2金物3を柱91と梁92の接合部上部に取り付け、結合された3部品と第2金物3で梁92がボルトB1、B2により挟着され、結合された3部品の第2木材22がボルトB3で梁92に固着される。また、結合された3部品と柱91を挟む形で取り付けられた図示せぬ金物とで柱91がボルトB1、B2、B3により挟着される。このとき柱91や梁92にはボルト孔H1に対応して貫通孔が穿通されている。(図示せず)これらの柱91と梁92へのボルトの固着作業では全てのボルトが挿入されるまではナットがゆるく締められ、全てのボルトが挿入されればナットがきつく締められる。結合された3部品が柱91と梁92の接合部下部に取り付けられるとき、第1金物1の第1板11の空部18側にある複数のコーチスクリュー孔H2は複数のコーチスクリューCによる仮留めに利用することができ、第1金物1の第2板12の空部18側にある複数のコーチスクリュー孔H2は複数のコーチスクリューCによる仮留めに利用することができる。結合された3部品の第1木材21は複数のコーチスクリューCによって柱91に螺着され、第2木材22は複数のコーチスクリューCによって梁92に螺着される。第2金物3の第3板31と梁92は複数のコーチスクリューCによって螺着され、第4板32と柱91は複数のコーチスクリューCによって螺着される。
また、第3木材23が第1木材21と第2木材22の間に挿入され、その第3木材23に重ねて第3金物4が第1木材21と第2木材22の間に取り付けられる。そして、第3木材23が第3金物4と第1金物1とでボルトDにより挟着され、柱91と第1木材21が柱91を挟む形で取り付けられた図示せぬ金物と第3金物4とでボルトB2により挟着され、梁92と第2木材22が第3金物4と第2金物3とでボルトB2により挟着される。また、複数のコーチスクリューCにより第3木材23と第3金物4は螺着される。
そして、第4木材24が第1〜第3木材21、22、23に複数のコーチスクリューCで螺着される。なお、コーチスクリューCの頭を突出させたくないときは沈め打ち込みにすればよい。
このように、本実施形態の第1金物1と第2金物3はいずれも柱91と梁92の外表面としか当接していない。したがって、補強部材が木材に埋め込まれるために木材の複雑な加工を予め工場内で行わなければならないという問題を、本実施形態は解消することができる。また、既存の木造建築であっても補強工事を容易に施工できる。また、第1金物と第2金物を取り付けることで柱91と梁92の接合部を固結し、且つ柱91や梁92の支持点を所定の支持点まで延在することができる。対応する柱91間の両端ピン接合時の梁92(横架材)の鉛直時の応力は、梁92の中央部で最大曲げモーメントWL/8(Wは梁にかかる鉛直荷重、Lは対応する柱間の梁の支持点間長さ)となるため、本実施形態は追加の補強材としての第2木材22を取り付けて梁92の支持点を伸ばす(図8のX1→X2参照)ので、梁92の鉛直時曲げモーメントが梁支持点間の長さの二乗に比例する長さ(L)を短くすることができ、効果的な梁92の鉛直荷重による曲げモーメント抵抗力の増大となる。柱91に対しても追加の補強材としての第1木材21を取り付けて柱91の支持点を伸ばす(図8のY1→Y2参照)ので第1木材21によって、固着された柱91の断面係数が大きくなり、水平力(風力、地震力)による柱の曲げモーメント抵抗力が増加することとなる。梁92の断面係数は第2木材21、第3木材23、第4木材24によっても増加され、柱91の断面係数は第2木材22、第3木材23、第4木材24によっても増加される。また、新たな金型を製作することなく同じ第1金物1を使用して、建築物や補強部材100の取り付け場所に応じて、適宜、第1木材21や第2木材22の寸法を変更するだけで、容易に柱91や梁92の支持位置を変更することができる。たとえば、僅かな補強しか必要としない箇所には追加の補強材を短いものにすることができ、大きな補強が必要な箇所にはより長い第1木材21や第2木材22を使用すればよい。第1木材21や第2木材22が露出しても柱91や梁92と同じ木材であるので、金物の露出と比較して意匠性が高い。また、木材の利用促進に貢献する。なお、本実施形態の第4木材24の材質は意匠性が高いので木材であったが、木材に限定するものでなく、たとえば、FRP材で射出成型した複合材に意匠性が高い塗料を吹き付けてもよい。
梁92は第1金物1と第2金物3で挟着されるので、第1金物1の梁92への固着力が大きくなり、また梁92の割裂防止にもなる。さらに、梁92を挟着する第1金物1と第2金物3が共に柱91に固着されるので、在来木造軸組み工法としておおいれ加工などでピン接合されている梁92のほぞが柱91に食い込む嵌合接合効果と第1金物1、第2金物3と柱91の接合による引きボルト型接合効果により取合部曲げモーメント抵抗力が強くなる。その上、第1金物1には補強材を取り付けるので、固着される柱91は合成柱に、挟着される梁92は合成梁となり、それぞれ断面係数が大きくなるため、より取合部曲げモーメント抵抗力が強くなる。接合部の軸力は柱91が負担し、せん断力は柱91と第1金物1、第2金物3に用いたボルト、コーチスクリュー、梁92のほぞが負担するため、柱91と梁92の接合部は半剛接合状態となり強度が増大する。また、対応する柱91側にも同じように取り付けて使用する。
本実施形態の補強部材100は梁92と桁梁93の両方が直行してピン接合された柱91にも適用することができる。図9は第1実施形態の変形例としてこれを示す斜視図である。この変形例では梁92と桁梁93の高さは同一になっている。このために、何も対策しないと、柱91を貫通する梁92側のボルトB1〜B4と桁梁93側のボルトB1〜B4が当たることになる。そこで、桁梁93側の第1金物1および第2木材22と桁梁93の間にボルトの直径よりも厚い第1堅木スペーサー51を挿入させ、桁梁93側の第2金物3の第3板31と桁梁93の間にボルトの直径よりも厚い第2堅木スペーサー52を挿入させて、ボルト同士の当たりを回避することができる。なお、ボルト同士の当たりを回避する方法はこれに限定するものではなく、たとえば、ボルト孔H1を長孔にしてもよい。
図10は柱91の両側に梁92がある場合を示す第1実施形態の第2変形例である。このような場合は柱91を挟んで両側の補強部材を貫通するボルトB1〜B4で共締めすることができる。
また、本実施形態の補強部材100を取り付ける空間が梁92と桁梁93の上下左右八方に取り付けることが可能な場合がある。図11は第1実施形態の第3変形例としてこれを示す斜視図である。このように、八方に本実施形態の補強部材100を取り付ければ、補強強度がより高くなる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の柱と横架材の補強部材100Aを、図12と図13を用いて説明する。図12は第1実施形態の補強部材100における図8に対応する。図13は第1実施形態の第1変形例の補強部材100における図9に対応する。第2実施形態の補強部材100Aにおいては、第1実施形態の補強部材100と構成が同一の部分については同一の参照符号を付与し、第1実施形態の補強部材100と構成が近似する部分については参照符号に添え字「A」を付して相違点のみ記す。
本発明の補強部材100を取り付ける箇所の補強強度が僅かな補強しか必要としない場合は、支持点を伸ばす追加の補強材を短いものにすることができる。逆に、補強部材100を取り付ける箇所の補強強度が非常に強くなければならないときは、支持点を更に伸ばすために第1実施形態の第1木材21と第2木材22の少なくとも一方を延伸させなければならない。第2実施形態はその両方を延伸させたものである。
図12に示すように、第2実施形態の第1木材21Aと第2木材22Aは第1実施形態の第1木材21と第2木材22よりも延伸されており、柱91と梁92の支持点が伸ばされている。これにより、第1木材21Aと第2木材22Aの支持点(図12のY3、X3)は第1実施形態の支持点(図8のY2、X2)よりも伸びて補強強度が増加している。延伸された第1木材21Aと第2木材22Aの補強力を更に増加させるために、第3木材23、第3金物4Aに重ねて第1木材21Aと第2木材22Aの間に第5木材25が追加される。
そして、第5木材25と第1木材21Aと第2木材22Aを連結する第4金物6が追加される。第4金物6は第3金物4を長くした形状であり、第1金物と第4金物6で第3木材23と第3金物4Aと第5木材25がボルトDによって挟着され、柱91と第1木材21Aが柱91を挟む形で取り付けられた図示せぬ金物と第4金物6でボルトB5により挟着され、梁92が第4金物6と第2金物3AでボルトB5により挟着される。第4木材24Aが長くなって第1実施形態と同様に第5木材25と第1木材21Aと第2木材22Aに複数のコーチスクリューCにより螺着される。この第5木材25と第4金物6の追加により、第2実施形態の補強部材100Aは柱91に取り付けるボルトB5と梁92に取り付けるボルトB5が追加される。また、ボルトDの長さは追加された第5木材と第4金物6の厚み分長くなり、第1木材21Aと第2木材22Aのボルト孔H1の数及びコーチスクリュー孔H2の数、コーチスクリューCの数も追加される。第2金物3Aの第3板31Aが延伸され、ボルト孔H1の数及びコーチスクリュー孔H2の数、コーチスクリューCの数も追加される。このとき柱91や梁92にはボルト孔H1に対応して貫通孔が穿通されている。(図示せず)このようにして、補強強度がより増加する。
第2実施形態では第1木材21Aと第2木材22Aの両方を延伸させたが、設置箇所に応じてその一方のみを延伸させてもよい。また、第1木材21Aと第2木材22Aの間の木材を更に多段にしてもよい。また、図13に示すように、梁92と桁梁93の両方が直行してピン接合された柱91にも第1堅木スペーサー51Aと第2堅木スペーサー52Aを使用して第2実施形態の補強部材100Aを適用することができる。
図12、図13では第1木材21Aと第2木材22Aの両方を延伸させると共に第5木材25を追加したが、図14の第2実施形態の第1変形例に示すように、第5木材25の追加を省くこともできる。また、第1木材21Aを第2木材22Aよりも長く延伸させることもできる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の柱91と横架材92Bの補強部材100B、100Cを、図15を用いて説明する。図15は第1実施形態の補強部材100における図8に略対応する。第3実施形態の補強部材100B、100Cにおいては、第1実施形態の補強部材100と構成が同一の部分については同一の参照符号を付与し、第1実施形態の補強部材100と構成が近似する部分については参照符号に添え字「B」または「C」を付して相違点のみ記す。
第1実施形態の柱91と梁92の角度は直角であったが、本発明は登り梁などの直角でない横架材にも適用することができる。図15に示すように、第3実施形態の梁92Bは尺貫法で4寸5分(約24度)の登り梁である。図15の右側に示すような柱91と梁92Bのなす角が鈍角な補強部材100Bの場合も、図15の左側に示すような柱91と梁92Bのなす角が鋭角な補強部材100Cの場合も第1金物1B、1Cの角度と第3木材23B、23Cの角度を変更し、取り付ける第1木材21B、21Cや第2木材22B、22Cの成を調整することで本発明の補強部材を適用することができる。なお、図15の左側に示すように、補強部材100Cによる補強強度が弱くてよい場合は第3金物や第4木材を省くことができる。
また、耐震のために水平ブレースを対応する四方向柱91に取り付けることがある。このときは第1金物1の第1リブ11aに切欠きが設けられ、この切欠きに水平ブレースを取り付けるための板金部品である水平ブレース接合板が貫通され、水平ブレース接合板に設けられた孔を使用して水平ブレースが取り付けられる。第1リブ11aの切欠きの位置は水平ブレース接合板がボルトBやナットに当たらない位置に設けられる。このようにして、第1金物1の第1リブ11aに切欠きを設けることで水平ブレースを容易に取り付けることができる。そうすれば建物の水平構面の耐力を増加させることができる。
また、第1金物1の五角形の空部18は第1リブが無い貫通領域が形成されている。この貫通領域に電気や通信、空調などの配線コードや配線管を通すことができる。一方、意匠上、空部18を塞ぎたいときは、空部の両側にカバーを嵌めてもよい。
[第4実施形態]
図16、図17は第1金物1の空部18にある第1リブ11aに切欠きを設けることなく、耐震のための水平ブレース55を取り付けるための水平ブレース取り付け用金物54を取り付ける例を示す第4実施形態の図である。柱91の外表面と柱91に取り付けた第1金物1の第1板11の背面から第1リブ11aを頂点とし、柱91の4面に取り付けると円柱型のようになる円板堅木53を、第2板12の背面側から当接して取り付け、複数のコーチスクリューCで柱91に留め、その外周を巻き込むように第2板12の背面側から当接して水平ブレース取り付け用金物54を取り付け、複数のコーチスクリューCで円板堅木53に留める。このとき、水平ブレース取り付け用金物54はその端部が柱91の4隅部から出る位置に取り付けておく。その水平ブレース取り付け用金物54の端部で、水平ブレース55を挟み込むように取り付け、複数のボルトで挟着する。このとき水平ブレース取り付け用金物54には複数のコーチスクリュー孔H2と複数のボルト孔H4を設けておく。また、円板堅木53にはネジ類の逃げである座繰り53aを設けておく。水平ブレース取り付け用金物54は、引っ張り耐力が確保できれば他の金物を代用することもでき、形状を限定するものではない。また、円板堅木53の材質は木材であったが、木材に限定するものではなく、強度が確保できればFRP材で射出成型した複合材などで代用してもよい。
また、柱や横架材の断面形状が大きくない場合でも、補強部材の長さを延伸することにより柱や横架材の強度を増加させることができる。また、補強部材に国産素材を使用することにより、国産材の使用促進がはかられるが、使用木材を国産素材に限定するものではない。
また、上述の実施形態では横架材として梁92、桁梁93や登り梁を用いて補強構造の接合を説明したが、接合部を形成する他の横架材として、建築物の骨組みで横に架け渡された胴差、桁などとも呼ばれる構造材も含まれる。また、柱として柱91を用いて補強構造の接合を説明したが、接合部を形成する他の柱として、通柱、主要な管柱などと呼ばれる柱材、丸柱、多角形の柱も含まれる。丸柱や多角形の柱に使用するときは、接合面をフラットの形状加工する必要がある。
100:補強部材
1:第1金物
11:第1板
11a:第1リブ
12:第2板
13:第5板
14:第6板
15:第7板
15a:ボス
15b:第4リブ
15c:第5リブ
16:第8板
16a:第2リブ
17:第9板
17a:第3リブ
18:空部
21:第1木材
22:第2木材
23:第3木材
24:第4木材
25:第5木材
3:第2金物
31:第3板
32:第4板
4:第3金物
91:柱
92:梁
H1、H3、H4、H5:ボルト孔
H2:コーチスクリュー孔
X1〜X3、Y1〜Y3:支持点

Claims (6)

  1. 柱の外表面に当接して所定の支持点まで延在し前記柱に固着される第1板と、横架材の外表面に当接して所定の支持点まで延在し前記横架材に固着される第2板を有する第1金物を備え、
    前記第1金物は柱と横架材の少なくとも一方の支持点を延伸させる追加の補強材を取り付ける取付部を備えたことを特徴とする柱と横架材の補強部材。
  2. 前記横架材の外表面に当接して前記横架材を前記第2板とで挟着する第3板と、前記柱の外表面に当接して前記柱に固着される第4板を有する第2金物を備えたことを特徴とする請求項1に記載の柱と横架材の補強部材。
  3. 前記補強材は柱に固着される第1木材と、横架材に固着される第2木材と、前記第1木材と前記第2木材の間に配設される第3木材で構成され、
    前記第1金物は、前記第1〜第3木材に挟まれる第5板、第6板と、前記第5板の一端と前記第6板の一端を連結する第7板と、該第7板の一端を前記第1板に連結する第8板と、前記第7板の他端を前記第2板に連結する第9板を備えて、前記第1板、前記第2板、前記第7板、前記第8板と前記第9板で多角形の空部を形成し、
    前記第1木材は前記第1板と前記第5板に取り付けられ、前記第2木材は前記第2板と前記第6板に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の柱と横架材の補強部材。
  4. 前記第3木材を前記第7板とで挟着し、前記第1木材と前記第2木材を連結する第3金物を備えたことを特徴とする請求項3に記載の柱と横架材の補強部材。
  5. 前記第3金物を覆い、前記第1木材と前記第3木材と前記第2木材を連結する第4木材を備えたことを特徴とする請求項4に記載の柱と横架材の補強部材。
  6. 柱の外表面に当接して所定の支持点まで延在し前記柱に固着される第1板と、横架材の外表面に当接して所定の支持点まで延在し前記横架材に固着される第2板を有する第1金物と、
    前記横架材の外表面に当接して前記横架材を前記第2板とで挟着する第3板と、前記柱の外表面に当接して前記柱に固着される第4板を有する第2金物と、
    を備えた柱と横架材の接合構造であって、
    前記第1金物は柱と横架材の少なくとも一方の支持点を延伸させる追加の補強材を取り付ける取付部を備えたことを特徴とする柱と横架材の接合構造。
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