JP2017132104A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドに対してキャップを適切に位置決めすることができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体噴射装置は、液体を噴射するノズル及びノズルが開口する開口面14aを有する液体噴射ヘッド14と、開口面14aとの間に閉空間を形成するキャップ50と、開口面14aに沿う方向に傾動可能な態様でキャップ50を保持するホルダー60と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、プリンターなどの液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一例として、ノズル部を有する記録ヘッドキャリッジから位置決め壁を突出させるとともに、キャップ部材と連動して移動する係合ピンを設け、記録ヘッドキャリッジの移動時に位置決め壁が係合ピンに係合することにより、キャップ部材をノズル部に対して位置決めするインクジェット式のプリンターがある(例えば、特許文献1)。
特開2001−18403号公報
上述の構成によれば、記録ヘッドキャリッジの移動方向と、この移動方向と交差する記録媒体の走査方向の2方向にキャップ部材を移動させて、キャップ部材をノズル部に対して位置決めすることができる。
ところで、記録ヘッドキャリッジとノズル部(液体噴射ヘッド)を別体として製造し、ノズル部を記録ヘッドキャリッジに取り付けて製品を完成させる場合には、ノズル部が記録ヘッドキャリッジに対して傾いた状態で取り付けられることがある。この場合には、キャップ部材側の係合ピンを記録ヘッドキャリッジ側の位置決め壁を係合させてキャップ部材を記録ヘッドキャリッジに対して位置決めをしたとしても、傾いたノズル部に対してキャップ部材を適切に接触させることができない、という課題がある。
なお、このような課題は、インクを噴射して印刷を行うプリンターに限らず、液体噴射ヘッドが有するノズルをキャップで覆うことがある液体噴射装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体噴射ヘッドに対してキャップを適切に位置決めすることができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射するノズル及び前記ノズルが開口する開口面を有する液体噴射ヘッドと、前記開口面との間に閉空間を形成するキャップと、前記開口面に沿う方向に傾動可能な態様で前記キャップを保持するホルダーと、を備える。
この構成によれば、液体噴射ヘッドが開口面に沿う方向に傾いていた場合にも、キャップがホルダーに対して傾動することにより、液体噴射ヘッドに対してキャップを適切に位置決めすることができる。
上記液体噴射装置は、複数の前記液体噴射ヘッドと、前記複数の液体噴射ヘッドに個別に対応して設けられる複数の前記キャップと、前記複数のキャップに個別に対応して設けられる複数の前記ホルダーと、前記複数のホルダーを支持する支持部材と、を備える。
この構成によれば、複数の液体噴射ヘッドが異なる方向に傾いていた場合にも、支持部材に支持された複数のホルダーに対応する複数のキャップが個別に傾動することにより、複数の液体噴射ヘッドに対して、対応するキャップを適切に位置決めすることができる。
上記液体噴射装置は、前記キャップを前記開口面に近づく方向に付勢する付勢部材を備える。
この構成によれば、液体噴射ヘッドの開口面が、所定の基準面に対して傾いている場合にも、付勢部材がキャップを液体噴射ヘッドに近づく方向に付勢することによって、液体噴射ヘッドに対してキャップを適切に接触させることができる。
上記液体噴射装置において、前記キャップは、前記閉空間を形成するキャッピング位置と、前記キャッピング位置から離れた開放位置との間を移動可能に構成される。
この構成によれば、キャップを液体噴射ヘッドに対して相対移動させることにより、キャッピング位置に移動する課程でキャップの位置を調整することができる。
上記液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジと、前記ホルダーを支持する支持部材と、を備え、前記キャップは、前記キャリッジの移動に連動して前記支持部材とともに移動する。
この構成によれば、キャップがキャリッジの移動に連動して支持部材とともに移動するので、キャップを移動させるための制御を別途行わなくても、適切なタイミングでキャップを移動させることができる。また、キャップを移動させるための駆動源を別途設ける場合よりも、構成を簡素化することができる。
上記液体噴射装置は、前記ホルダーを支持する支持部材と、前記ホルダーと前記支持部材との間に配置されて、前記ホルダーを介して前記キャップを前記開口面に近づく方向に付勢する付勢部材と、を備える。
この構成によれば、付勢部材がホルダーを介してキャップを付勢する構成を採用することにより、キャップの変位の自由度を高めて、キャップを液体噴射ヘッドの姿勢に追従させることができる。
上記液体噴射装置において、前記ノズルが液体を噴射する方向を噴射方向としたときに、前記液体噴射ヘッドは、前記噴射方向及び前記開口面の双方と交差する方向に延びる側壁を有し、前記キャップは、前記液体噴射ヘッドに近づく方向に移動したときに前記側壁に係合可能な態様で前記側壁が延びる方向に並ぶ複数の係合突起を有し、前記キャップと前記ホルダーとの間に配置されて、前記複数の係合突起が前記側壁に近づく方向に前記キャップを付勢するキャップ付勢部材を備える。
この構成によれば、キャップから突出するいずれかの係合突起に液体噴射ヘッドが接触したときに、他の係合突起が液体噴射ヘッドに接触するまで、キャップ付勢部材の付勢力によってキャップを傾動させることができる。
上記液体噴射装置において、前記側壁を第1側壁、前記係合突起を第1係合突起、前記キャップ付勢部材を第1付勢部材としたときに、前記液体噴射ヘッドは、前記開口面及び前記第1側壁の双方と交差する方向に延びる第2側壁を有し、前記キャップは、前記液体噴射ヘッドに近づく方向に移動したときに前記第2側壁に係合可能な態様で前記第2側壁が延びる方向に並ぶ複数の第2係合突起を有し、前記キャップと前記ホルダーとの間に配置されて、前記複数の第2係合突起が前記第2側壁に近づく方向に前記キャップを付勢する第2付勢部材を備える。
この構成によれば、キャップから突出する第1係合突起に液体噴射ヘッドが接触したときには第1付勢部材の付勢力でキャップを傾動させ、第2係合突起に液体噴射ヘッドが接触したときには第2付勢部材の付勢力でキャップを傾動させることができるので、キャップを複数の方向に傾動させて、より正確に位置決めをすることができる。
第1実施形態の液体噴射装置の構成を模式的に示す断面図。 第1実施形態のキャリッジ及び液体噴射ヘッドの底面図。 第1実施形態のメンテナンスユニットの構成を模式的に示す断面図。 第1実施形態のキャップユニットを下側から見た分解斜視図。 第1実施形態のキャップユニットを上側から見た分解斜視図。 第1実施形態のキャップユニットの平面図。 第1実施形態のキャップを保持したホルダーの底面図。 第2実施形態の液体噴射装置の構成を模式的に示す断面図。 第2実施形態のキャップユニットの構成を模式的に示す平面図。 第3実施形態のキャップユニットの平面図。 第3実施形態のキャップユニットの底面図。 第4実施形態のキャップユニットを下側から見た斜視図。 第4実施形態のキャップ及び第1ホルダーの底面図。 第4実施形態のキャップユニットの底面図。 第4実施形態のキャップユニットを上側から見た斜視図。 第4実施形態のキャップユニットの側面図。 第4実施形態のキャップユニットの平面図。
(第1実施形態)
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。液体噴射装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体噴射装置11は、筐体12と、媒体Sを支持するための媒体支持部17と、液体を液滴として噴射する複数のノズル13及びノズル13が開口する開口面14aを有する液体噴射ヘッド14と、液体噴射ヘッド14を搭載して往復移動するキャリッジ15と、キャリッジ15の移動を案内するガイド軸16と、を備える。
本実施形態において、液体噴射ヘッド14が液体を噴射する方向を噴射方向Z、媒体支持部17上において媒体Sが搬送される方向を搬送方向Y、液体噴射ヘッド14の往路移動方向を移動方向Xという。本実施形態において、噴射方向Zは鉛直下方(重力方向)であり、噴射方向Z、搬送方向Y及び移動方向Xは互いに交差(好ましくは、直交)する方向である。そして、液体噴射装置11は、媒体支持部17に支持された媒体Sに向けて液体噴射ヘッド14がノズル13から液体を噴射することで、印刷(記録)を行う。
本実施形態では、移動方向Xに沿う液体噴射ヘッド14の移動領域において往路移動の始端側(図1では右側)をホーム側といい、往路移動の終端側(図1では左側)を反ホーム側という。
液体噴射装置11は、筐体12内において例えばホーム側の端に配置されるメンテナンスユニット20を備える。メンテナンスユニット20は、開口面14aとの間に閉空間を形成するキャップ50を含むキャップユニット25と、キャップ50に上流端が接続される吸引チューブ21と、吸引チューブ21の途中に設けられた吸引ポンプ22と、を備える。また、吸引チューブ21の下流端は廃液収容体18に接続される。廃液収容体18は、例えば媒体支持部17の下方などに配置される。
メンテナンスユニット20は、液体噴射ヘッド14の噴射特性を良好に保つために、吸引ポンプ22によりキャップ50が形成した閉空間を吸引することにより、ノズル13を通じて液体噴射ヘッド14内の液体を廃液として排出する吸引クリーニングを実行する。吸引クリーニングによって液体噴射ヘッド14から排出された廃液は、吸引チューブ21を通じて廃液収容体18に導入される。
図2に示すように、液体噴射ヘッド14は、上側がキャリッジ15に取り付けられた略直方体状をなし、その底面が開口面14aとなっている。液体噴射ヘッド14は、噴射方向Z及び開口面14aの双方と交差する方向に延びる側壁14b,14cを有する。本実施形態において、対をなす2つの側壁14bは移動方向Xに延び、対をなす2つの側壁14cは搬送方向Yに延びる。液体噴射ヘッド14において、複数のノズル13は、搬送方向Yに並ぶノズル列Nを形成するように配置される。
図3に示すように、キャップユニット25は、キャップ50を保持するホルダー60と、キャップ50を開口面14aに近づく方向に付勢する付勢部材45と、キャップ50、ホルダー60及び付勢部材45を支持する支持部材30と、を備える。キャップ50は、開口面14a側となる上部に環状の弾性部材からなるリップ部51を有することが好ましい。付勢部材45は、例えば板ばねまたはコイルばねからなり、ホルダー60と支持部材30との間に配置されて、ホルダー60を介してキャップ50を付勢する。また、支持部材30の底部には、吸引チューブ21を通すための挿通孔37が設けられる。
液体噴射装置11は、液体噴射ヘッド14に対してキャップ50を相対移動させるように構成された移動機構41を備える。本実施形態においては、キャップ50が液体噴射ヘッド14より下方に配置されているので、移動機構41は、キャップ50を液体噴射ヘッド14に近づく第1方向D1(斜め上方向)に上昇移動させたり、キャップ50を液体噴射ヘッド14から離れる第2方向D2(斜め下方向)に下降移動させたりする。
移動機構41は、支持部材30からキャリッジ15の移動経路上に突出する係合部35と、支持部材30から搬送方向Yに沿う方向に突出する複数の案内軸部36(図6を併せて参照)と、案内軸部36が挿入される案内溝42を有するガイド板43と、支持部材30を付勢する付勢部材44と、を含む。ガイド板43は、支持部材30とは別体として設けられて、支持部材30の搬送方向Y上流と搬送方向Y下流とに対をなすように固定配置される。対をなすガイド板43において、案内溝42は、始端(図3では下端)から終端(図3では上端)に向けて斜め上に延びる部分を有する。
付勢部材44は、例えば一端が支持部材30に係止されるとともに他端側がガイド板43に係止されたばねであり、支持部材30を介してキャップ50を液体噴射ヘッド14から離れる第2方向D2に付勢する。
キャリッジ15がホーム側に向けて移動して上方に突出する係合部35に係合すると、支持部材30はキャリッジ15に押されることにより、付勢部材44の付勢力に抗してホーム側に向けて移動する。このとき、支持部材30の案内軸部36がガイド板43の案内溝42に沿って図3に二点鎖線で示す始端位置から図3に破線で示す終端位置まで案内されることにより、キャップ50は支持部材30とともに斜め上方向となる第1方向D1に移動する。
第1方向に移動したキャップ50はリップ部51が液体噴射ヘッド14に接触して、ノズル13が開口する開口面14aとの間に閉空間を形成する。このように、キャップ50が開口面14aとの間に閉空間を形成することを「キャッピング」という。また、キャッピングが行われているときの液体噴射ヘッド14の位置をホーム位置という。
キャップ50が閉空間を形成する位置をキャッピング位置(図3に示す位置)とし、キャップ50がキャッピング位置から離れた位置を開放位置(図1に示す位置)とする。この場合、キャップ50は、移動機構41を構成する係合部35に係合したキャリッジ15の移動に連動して、支持部材30とともにキャッピング位置と開放位置との間を移動可能に構成される。
液体噴射装置11において、液体を噴射しない電源オフ時などに、液体噴射ヘッド14はホーム位置に移動する。この移動に連動して、キャップ50がキャッピング位置に移動することによってキャッピングが行われるので、ノズル13の乾燥が抑制される。
キャッピングにおいて、キャップ50のリップ部51が開口面14aに接触した後にさらに支持部材30がわずかに上昇移動するように設定しておくと、キャップ50の上昇移動が液体噴射ヘッド14によって規制されることにより、コイルばねからなる付勢部材45が圧縮変形する。すると、圧縮変形した付勢部材45が復元変形しようとする付勢力によってキャップ50が液体噴射ヘッド14に押し付けられて、リップ部51が弾性変形して開口面14aに圧接する。これにより、キャッピング時に液体噴射装置11が不要に振動したような場合にも、キャップ50が形成する閉空間の気密性を保つことが可能になる。
また、キャップ50の液体噴射ヘッド14に接触する部分に弾性変形可能なリップ部51を設けておくと、キャッピング時にキャップ50と液体噴射ヘッド14の間の隙間を小さくして気密性を高めることができる。
液体噴射装置11において、印刷を開始する場合には、キャリッジ15がホーム位置から反ホーム側に向けて移動方向Xに移動する。このようにキャリッジ15が反ホーム側に移動すると、支持部材30は付勢部材44の付勢力によって、案内軸部36がガイド板43の案内溝42に案内されつつ、第2方向D2に移動する。これによりキャップ50はキャッピング位置から開放位置に移動するので、移動機構41の動作を別途制御することなく、キャッピングが解除される。
図4に示すように、キャップ50は、液体噴射ヘッド14に向けてリップ部51よりも上方に突出する複数(例えば2つ)の係合突起52を有することが好ましい。また、キャップユニット25は、キャップ50とホルダー60との間に配置されて、複数の係合突起52が液体噴射ヘッド14の側壁14bに近づく方向(例えば搬送方向Y)にキャップ50を付勢するキャップ付勢部材46を備えることが好ましい。
キャップ50は、底部からホルダー60に向けて下方に延びる接続突部53と、底部から突出してホルダー60に係合する複数(例えば3つ)の傾動案内部54と、同じく底部から下方に突出してキャップ付勢部材46の付勢力を受ける受圧突部55と、を備える。
複数の傾動案内部54と受圧突部55とは、開口面14aと平行をなす所定の平面上に位置する円Cr(楕円でもよい)の円周に沿って並ぶように配置されることが好ましい。受圧突部55は搬送方向Yにおいてキャップ付勢部材46の下流に配置される。複数の傾動案内部54は、円Crの外側に向けて先端(下端)が屈曲している。
接続突部53は、キャップ50が形成する閉空間に連通する流路を内部に有する管状をなす。接続突部53には吸引チューブ21の上流端が接続される。接続突部53は、例えば傾動案内部54及び受圧突部55が配置される円Crの円周内に配置することができるが、キャップ50から側方に突出して吸引チューブ21と接続するようにしてもよい。
ホルダー60は、付勢部材45の上端が係合する係止凹部61と、略円筒状の貫通孔62と、貫通孔62に開口する態様で凹設される案内凹部63と、案内凹部の上側の開口の一部を覆う態様で設けられる位置決め突部64と、キャップ付勢部材46を収容する収容凹部65と、支持部材30に係合する係合突部66,67と、を有する。
本実施形態において、キャップ50の傾動案内部54及び受圧突部55が配置される円Crと、円筒状の貫通孔62と、円筒状のコイルばねからなる付勢部材45は、略同心円状をなすように配置することが好ましい。
案内凹部63の上側の開口は、上方から傾動案内部54の屈曲した先端を挿通可能な最小限の幅に設定され、傾動案内部54は、この開口を通じて貫通孔62に通された後、キャップ50を搬送方向Yに移動させることで、屈曲した先端が位置決め突部64に下方からに係合した状態になる。また、キャップ50の接続突部53及び受圧突部55は、ホルダー60の貫通孔62に挿入された状態になる。
このとき、噴射方向Zと交差する方向において、キャップ50は、傾動案内部54が案内凹部63内で移動可能な範囲で、ホルダー60に対して相対移動が可能な状態となる。また、収容凹部65にキャップ付勢部材46が自然長よりも圧縮された状態で収容されると、キャップ付勢部材46が受圧突部55を押すことにより、キャップ50は複数の係合突起52が液体噴射ヘッド14の側壁14bに近づく方向(本実施形態では搬送方向Y)に付勢される。なお、案内凹部63は、キャップ付勢部材46の付勢方向(搬送方向Y)に沿う傾動案内部54の移動を許容するように搬送方向Yの長さが設定される一方で、搬送方向Yと直交する移動方向Xに沿う傾動案内部54の移動を規制するように移動方向Xの長さを設定するとよい。
図5に示すように、支持部材30は、ホルダー60の係合突部66が係合する突出部38と、付勢部材45の下端が係合する係止凸部39と、を有する。付勢部材45によって上方に向けて付勢されるホルダー60は、係合突部66が支持部材30の突出部38に係止されることにより、支持部材30に保持される。
図6に示すように、支持部材30には、ホルダー60の係合突部67が係合する案内突部34が噴射方向Zに沿って延びるように設けられる。キャッピング時に付勢部材45の伸縮によりホルダー60が支持部材30に対して昇降移動するときには、係合突部67が案内突部34に案内される。
次に、本実施形態の液体噴射装置11の作用について説明する。
図2に実線で示すように、液体噴射ヘッド14は、側壁14bが移動方向Xに延びるとともに側壁14cが搬送方向Yに延びるように、キャリッジ15に対して取り付けられるように設計される。しかし、図2に二点鎖線で示すように、底面側から見た場合に液体噴射ヘッド14が移動方向X及び搬送方向Yに対して傾いた状態でキャリッジ15に取り付けられてしまうことがある。
この場合、液体噴射ヘッド14は、開口面14aと交差する方向に延びる回転軸を中心に回転したように傾いた状態でキャリッジ15に取り付けられることになる。この場合には、キャッピングをするときにキャップ50が接触する位置がずれて、ノズル13の開口にリップ部51が接触してしまったり、ノズル13の開口が閉空間の外にはみ出てしまったりする虞がある。
その点、本実施形態の液体噴射装置11では、キャップ50が支持部材30とともに第1方向D1に移動して液体噴射ヘッド14に接触するときに、まずキャップ50の係合突起52が液体噴射ヘッド14の側壁14bに接触する。
このとき、図6に二点鎖線で示すように液体噴射ヘッド14の側壁14bが移動方向Xに対して傾いていると、複数の係合突起52は同時には側壁14bに接触せず、例えば第1方向D1の後方側の係合突起52が最初に側壁14bに接触する。
この状態でさらにキャップ50と液体噴射ヘッド14とが第1方向D1に沿って相対移動すると、キャップ50がキャップ付勢部材46に付勢されることにより、他の係合突起52が液体噴射ヘッド14の側壁14bに接触するまで図6に矢印で示す方向に回転するような態様で傾動する。
この支点PSは、キャップ50が液体噴射ヘッド14に対して搬送方向Yに沿う相対移動をすることを規制しつつ、開口面14aに沿う方向(図6に矢印で示す方向)への回転及び搬送方向Yと交差する方向(移動方向Y)への移動を許容する可動支点である。ただし、傾動案内部54は案内凹部63内において移動方向Xへの移動が規制された状態になっているため、支点PSから移動方向Xに離れた位置にある受圧突部55にキャップ付勢部材46の付勢力を受けることにより、キャップ50が回転するような態様で傾動する。
このように、キャップ50は、液体噴射ヘッド14に近づく第1方向D1に移動したときに側壁14bに係合可能な態様で側壁14bが延びる方向(例えば移動方向X)に並ぶ複数の係合突起52を有し、開口面14aに沿う方向に傾動可能な態様でホルダー60に保持されている。
なお、支点PSを形成するために、係合突起52は液体噴射ヘッド14と接触する搬送方向Y下流端(先端)がとがった形状にすることが好ましい。また2つの係合突起52が並ぶ移動方向Xにおいて、キャップ付勢部材46は2つの係合突起52の間(好ましくは真ん中)に配置するとよい。
図7に二点鎖線で示すように、キャップ50が搬送方向Y及び移動方向Xに対して傾いて取り付けられた液体噴射ヘッド14に追従して傾動した後、リップ部51が液体噴射ヘッド14の開口面14aに圧接される。これにより、液体噴射ヘッド14が傾いて取り付けられている場合にも、全てのノズル13が閉空間内に入るように、適切にキャッピングが行われる。
なお、液体噴射ヘッド14は、キャリッジ15に取り付けられたときに、開口面14aが所定の基準面(例えば、噴射方向Zと直交する面)と平行をなすように設計されている。しかし、液体噴射ヘッド14は、開口面14aが基準面に対して傾いた状態でキャリッジ15に取り付けられることがある。
このような場合にも、支持部材30が付勢部材45を介してキャップ50を支持する態様にしておけば、リップ部51が開口面14aに接触するときに、キャップ50及びホルダー60が開口面14aに追従して傾くので、閉空間の気密性の低下が抑制される。なお、このような開口面14aの傾きが問題にならない場合には、メンテナンスユニット20が付勢部材45を備えなくてもよいし、付勢部材45を備えない場合には、ホルダー60と支持部材30が一体化した構成を採用してもよい。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)液体噴射ヘッド14が開口面14aに沿う方向に傾いていた場合にも、キャップ50がホルダー60に対して傾動することにより、液体噴射ヘッド14に対してキャップ50を適切に位置決めすることができる。
(2)液体噴射ヘッド14の開口面14aが、所定の基準面に対して傾いている場合にも、付勢部材45がキャップ50を液体噴射ヘッド14に近づく方向に付勢することによって、液体噴射ヘッド14に対してキャップ50を適切に接触させることができる。
(3)キャップ50を液体噴射ヘッド14に対して相対移動させることにより、キャッピング位置に移動する課程でキャップ50の位置を調整することができる。
(4)キャップ50がキャリッジ15の移動に連動して支持部材30とともに移動するので、キャップ50を移動させるための制御を別途行わなくても、適切なタイミングでキャップ50を移動させることができる。また、キャップ50を移動させるための駆動源を別途設ける場合よりも、構成を簡素化することができる。
(5)付勢部材45がホルダー60を介してキャップ50を付勢する構成を採用することにより、キャップ50の変位の自由度を高めて、キャップ50を液体噴射ヘッド14の姿勢に追従させることができる。
(6)キャップ50から突出するいずれかの係合突起52に液体噴射ヘッド14が接触したときに、他の係合突起52が液体噴射ヘッド14に接触するまで、キャップ付勢部材46の付勢力によってキャップ50を傾動させることができる。
(第2実施形態)
次に、液体噴射装置11の第2実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。
第2実施形態において第1実施形態と同じ符号を付したものは第1実施形態と同様の構成を備えるので説明を省略し、以下においては第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図8に示すように、本実施形態の液体噴射装置11は、複数(例えば2つ)の液体噴射ヘッド14を備える。また、本実施形態のキャップユニット25は、複数の液体噴射ヘッド14に個別に対応して設けられる複数のキャップ50と、複数のキャップ50に個別に対応して設けられる複数のホルダー60と、複数のホルダー60を支持する支持部材30と、を備える。
図9に示すように、移動方向Xに沿って並ぶ2つの液体噴射ヘッド14は、それぞれのノズル列Nの一部が搬送方向Yにおいてずれるように配置される。この場合、搬送方向Y上流のキャップ50の係合突起52は搬送方向Y上流に配置し、搬送方向Y下流のキャップ50の係合突起52は搬送方向Y下流に配置するとよい。このようにすれば、ホーム位置に向かう液体噴射ヘッド14が、支持部材30から突出する係合部35に接触する前に、係合突起52に不要に接触しないようにすることができる。
本実施形態によれば、上記(1)〜(6)に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(7)複数の液体噴射ヘッド14が異なる方向に傾いていた場合にも、支持部材30に支持された複数のホルダー60に対応する複数のキャップ50が個別に傾動することにより、複数の液体噴射ヘッド14に対して、対応するキャップ50を適切に位置決めすることができる。
(第3実施形態)
次に、キャップユニット25の第3実施形態について、図10及び図11を参照して説明する。第3実施形態において上記各実施形態と同じ符号を付したものは対応する実施形態と同様の構成を備えるので説明を省略し、第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図10及び図11では、キャップユニット25を構成する支持部材30及び付勢部材45の図示を省略している。本実施形態のキャップ50及びホルダー60は、第1実施形態のように1つの支持部材30に1つずつ支持されるものであってもよいし、第2実施形態のように1つの支持部材30に複数ずつ支持されるものであってもよい。
図10に示すように、液体噴射ヘッド14において移動方向Xに延びる側壁14bを第1側壁14bとしたときに、開口面14a及び第1側壁14bの双方と交差する搬送方向Yに延びる第2側壁14cを有する。また、キャップ50の係合突起52を第1係合突起52としたときに、本実施形態のキャップ50は、液体噴射ヘッド14に近づく第1方向D1に移動したときに第2側壁14cに係合可能な態様で第2側壁14cが延びる搬送方向Yに並ぶ複数(例えば2つ)の第2係合突起56を有する。
図11に示すように、本実施形態のキャップユニット25は、キャップ付勢部材46を第1付勢部材46としたときに、キャップ50とホルダー60との間に配置されて、複数の第2係合突起56が第2側壁14cに近づく移動方向Xにキャップ50を付勢する第2付勢部材47を備える。この場合、キャップ50は2つの傾動案内部54と2つの受圧突部55とを有するとよい。
次に、本実施形態の液体噴射装置11の作用について説明する。
図10に示すように、キャップ50が支持部材30とともに第1方向D1に移動して液体噴射ヘッド14に接触するときに、2つの第1係合突起52のうちの一方が液体噴射ヘッド14の第1側壁14bに接触して支点PSとなる。または、2つの第2係合突起56のうちの一方が液体噴射ヘッド14の第2側壁14cに接触して支点PSとなる。
この状態でさらにキャップ50と液体噴射ヘッド14とが第1方向D1に沿って相対移動すると、第1側壁14bに接触した第1係合突起52が支点PSとなって、第1付勢部材46の付勢力によって他の係合突起52が液体噴射ヘッド14の第1側壁14bに接触するまで図10に矢印で示す方向に回転するような態様でキャップ50が傾動する。または、第2側壁14cに接触した第2係合突起56が支点PSとなって、第2付勢部材47の付勢力によって他の係合突起56が液体噴射ヘッド14の第2側壁14cに接触するまで図10に矢印で示す方向に回転するような態様でキャップ50が傾動する。
本実施形態によれば、上記(1)〜(7)の他に、以下のような効果を得ることができる。
(8)キャップ50から突出する第1係合突起52に液体噴射ヘッド14が接触したときには第1付勢部材46の付勢力でキャップ50を傾動させ、第2係合突起56に液体噴射ヘッド14が接触したときには第2付勢部材47の付勢力でキャップ50を傾動させることができる。したがって、キャップ50を複数の方向に傾動させて、より正確に位置決めをすることができる。
(第4実施形態)
次に、キャップユニット25の第4実施形態について、図12〜図17を参照して説明する。第4実施形態において上記各実施形態と同じ符号を付したものは対応する実施形態と同様の構成を備えるので説明を省略し、上記各実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
図12〜図17では、キャップユニット25を構成する支持部材30及び付勢部材45の図示を省略しているが、本実施形態のキャップ50及びホルダー60は、第1実施形態のように1つの支持部材30に1つずつ支持されるものであってもよいし、第2実施形態のように1つの支持部材30に複数ずつ支持されるものであってもよい。
図12に示すように、本実施形態のキャップ50は、第3実施形態と同様に、第1係合突起52及び第2係合突起56を有する。また、本実施形態のキャップユニット25は、係合突起52,56にそれぞれ対応する第1付勢部材46(図13参照)と第2付勢部材47を有する。そして、本実施形態の液体噴射装置11は、上記ホルダー60に替えて、キャップ50を保持する第1ホルダー60F及び第1ホルダー60Fを保持する第2ホルダー60Sとを備える。
図13に示すように、第1付勢部材46はキャップ50と第1ホルダー60Fの間に配置される。そして、第1ホルダー60Fは開口面14aに沿う方向に傾動可能な態様でキャップ50を保持する。また、第1ホルダー60Fは、第2ホルダー60Sに係合する一対の案内凸部68を有する。
図14に示すように、第2付勢部材47は第1ホルダー60Fと第2ホルダー60Sの間に配置される。
図15及び図16に示すように、第2ホルダー60Sは、案内凸部68と係合可能な案内部69を有して、開口面14aに沿う方向に傾動可能な態様で第1ホルダー60Fを保持する。
次に、本実施形態の液体噴射装置11の作用について説明する。
図17に示すように、キャップ50及び第1ホルダー60Fは、液体噴射ヘッド14の傾きに応じて、第2ホルダー60Sに対して傾動する。また、キャップ50は、液体噴射ヘッド14の傾きに応じて、第1ホルダー60Fに対して傾動する。
第3実施形態において、キャップ50は1つのホルダー60との間に配置された第1付勢部材46と第2付勢部材47とから2方向(移動方向Xと搬送方向Y)に付勢力を受けていた。そして、案内凹部63は、2つの付勢方向に傾動案内部54の移動を許容するように、その2方向における長さが設定されるので、付勢方向と交差する方向にキャップ50がスライド移動することがある。
これに対して、第4実施形態では、キャップ50が第1ホルダー60Fとの間に配置された第1付勢部材46により搬送方向Yに付勢力を受け、第1ホルダー60Fが第2ホルダー60Sとの間に配置された第2付勢部材47により移動方向Xに付勢力を受ける。そのため、キャップ50が付勢力を受ける方向と交差する方向にスライド移動することを抑制して、適切にキャップ50を傾動(回転)させることができる。
本実施形態によれば、上記(1)〜(8)と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、上記各実施形態と各変更例とは、任意に組み合わせることができる。
・第1実施形態または第2実施形態のキャップ50が、第1側壁14bが延びる移動方向Xに並ぶ複数の第1係合突起52に替えて、第2側壁14cが延びる搬送方向Yに並ぶ複数の第2係合突起56を備えるようにしてもよい。
・キャップ50は底部と側壁とを有する有底箱状をなして閉空間を形成するが、側壁または側壁の先端部分であるリップ部51に相当する部材を液体噴射ヘッド14またはキャリッジ15の側に設けておき、この部材に対してキャップ50のリップ部51を除く部材を相対移動させて両部材を接触させることにより、閉空間を形成するようにしてもよい。すなわち、閉空間を形成するキャップ50は、キャッピング時に必ずしも液体噴射ヘッド14に接触しなくてもよい。
・キャップユニット25が第1付勢部材46または第2付勢部材47を備えなくてもよい。
・キャップ50が複数の第1係合突起52と複数の第2係合突起56を有する場合に、2つの第1係合突起52が液体噴射ヘッド14の対をなす2つの第1側壁14bにそれぞれ係合するように、2つの第1係合突起52を平面視において矩形の対向する辺にそれぞれ配置してもよい。
・キャップ50が液体噴射ヘッド14に近づく方向(第1方向D1)が鉛直方向に沿う方向である場合などには、キャップ50の平面視において矩形をなす4つの辺に係合突起52,56を配置してもよい。この場合、係合突起52,56と液体噴射ヘッド14をスムーズに係合させるために、先端が先細となるテーパを係合突起52,56に設けたり、係合突起52,56の先端部分の角を湾曲させたりすることが好ましい。
・液体噴射ヘッド14がキャップ50に近づく方向に移動することでキャッピングを行うようにしてもよい。
・第1側壁14bが延びる方向に並ぶ複数の係合突起52は、第1側壁14bが延びる方向に延びる板状の突起であってもよい。また、第2側壁14cが延びる方向に並ぶ複数の係合突起56は、第2側壁14cが延びる方向に延びる板状の突起であってもよい。
・支持部材30がキャリッジ15の移動に連動せず、別の駆動源の駆動力によって第1方向D1に移動するようにしてもよい。例えば、キャップ50を支持する支持部材30が搬送方向Yに沿う第1方向D1に移動してキャッピングを行うようにしてもよい。
・液体噴射装置11は、印刷範囲が媒体Sの幅全体に亘るように並列配置された複数の液体噴射ヘッド14を構成要素として含むラインヘッドを有するラインヘッド型のプリンターとしてもよい。この場合には、ラインヘッドが液体を噴射する領域に、キャップ50と媒体支持部17とが交互に移動する構成を採用することができる。あるいは、ラインヘッドが媒体支持部17に対向する位置とキャップ50に対向する位置とに移動するようにしてもよい。
・液体噴射部が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
11…液体噴射装置、12…筐体、13…ノズル、14…液体噴射ヘッド、14a…開口面、14b…第1側壁、14c…第2側壁、15…キャリッジ、16…ガイド軸、17…媒体支持部、18…廃液収容体、20…メンテナンスユニット、21…吸引チューブ、22…吸引ポンプ、25…キャップユニット、30…支持部材、34…案内突部、35…係合部、36…案内軸部、37…挿通孔、38…突出部、39…係止凸部、41…移動機構、42…案内溝、43…ガイド板、44…付勢部材、45…付勢部材、46…キャップ付勢部材(第1付勢部材)、47…第2付勢部材、50…キャップ、51…リップ部、52…第1係合突起、53…接続突部、54…傾動案内部、55…受圧突部、56…第2係合突起、60…ホルダー、60F…第1ホルダー、60S…第2ホルダー、61…係止凹部、62…貫通孔、63…案内凹部、64…位置決め突部、65…収容凹部、66…係合突部、67…係合突部、68…案内凸部、69…案内部、N…ノズル列、S…媒体、X…移動方向、Y…搬送方向、Z…噴射方向、Cr…円、D1…第1方向、D2…第2方向、PS…支点。

Claims (8)

  1. 液体を噴射するノズル及び前記ノズルが開口する開口面を有する液体噴射ヘッドと、
    前記開口面との間に閉空間を形成するキャップと、
    前記開口面に沿う方向に傾動可能な態様で前記キャップを保持するホルダーと、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 複数の前記液体噴射ヘッドと、
    前記複数の液体噴射ヘッドに個別に対応して設けられる複数の前記キャップと、
    前記複数のキャップに個別に対応して設けられる複数の前記ホルダーと、
    前記複数のホルダーを支持する支持部材と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記キャップを前記開口面に近づく方向に付勢する付勢部材を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記キャップは、前記閉空間を形成するキャッピング位置と、前記キャッピング位置から離れた開放位置との間を移動可能に構成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記液体噴射ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジと、
    前記ホルダーを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記キャップは、前記キャリッジの移動に連動して前記支持部材とともに移動する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記ホルダーを支持する支持部材と、
    前記ホルダーと前記支持部材との間に配置されて、前記ホルダーを介して前記キャップを前記開口面に近づく方向に付勢する付勢部材と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記ノズルが液体を噴射する方向を噴射方向としたときに、前記液体噴射ヘッドは、前記噴射方向及び前記開口面の双方と交差する方向に延びる側壁を有し、
    前記キャップは、前記液体噴射ヘッドに近づく方向に移動したときに前記側壁に係合可能な態様で前記側壁が延びる方向に並ぶ複数の係合突起を有し、
    前記キャップと前記ホルダーとの間に配置されて、前記複数の係合突起が前記側壁に近づく方向に前記キャップを付勢するキャップ付勢部材を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  8. 前記側壁を第1側壁、前記係合突起を第1係合突起、前記キャップ付勢部材を第1付勢部材としたときに、
    前記液体噴射ヘッドは、前記開口面及び前記第1側壁の双方と交差する方向に延びる第2側壁を有し、
    前記キャップは、前記液体噴射ヘッドに近づく方向に移動したときに前記第2側壁に係合可能な態様で前記第2側壁が延びる方向に並ぶ複数の第2係合突起を有し、
    前記キャップと前記ホルダーとの間に配置されて、前記複数の第2係合突起が前記第2側壁に近づく方向に前記キャップを付勢する第2付勢部材を備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
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