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リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池は、携帯電話、ビデオカメラ、及びノートパソコンなどの携帯型の電子機器の電源として汎用されている。更に、電気自動車、ハイブリッド自動車、及び大型電デバイスの電源としても使用が広まってきている。
現在、これらの非水電解質二次電池の電解質としては、電解塩を非水系溶媒に溶解した液状電解質が使用されている。しかしながら、液状電解質は、可燃性の溶媒を含んでおり、液漏れが発生することもあり、安全性の向上が望まれている。
リチウムイオン二次電池の安性を向上させるため、液状電解質にかわりに、ドライ系固体電解質を用いた全固体二次電池の開発が進められている。このような全固体二次電池では、ドライ系固体電解質として、難燃性のイオン液体、ゲル状電解質、高分子状の電解質が検討されている。しかしながら、液状電解質と同等の性能を示すドライ系固体電解質を用いた実用的な二次電池は得られていない。
本発明のリチウムイオン二次電池(実施例1)の65℃における充放電曲線を示したグラフである。 本発明のリチウムイオン二次電池(実施例1及び2)の3サイクルの放電容量を示したグラフである。 本発明のリチウムイオン二次電池(実施例1及び2)及び従来のイオン液体及びセパレータを用いたリチウムイオン二次電池(比較例1)の25℃、65℃、85℃、及び105℃におけるレート特性を示したグラフである。 本発明のリチウムイオン二次電池(実施例1)及びイオン液体及びセパレータを用いたリチウムイオン二次電池(比較例1)のイオン輸送抵抗(Rs)及びLi金属界面電荷移動抵抗(Rct)を示した図である。 電解質としてEMI[TFSA]−SiOゲルを用いた本発明のマグネシウムイオン二次電池(実施例3)及びイオン液体(EMITFSA)及びセパレータを用いたマグネシウムイオン二次電池(比較例2)の80℃、及び150℃における充放電容量を示したグラフである。 電解質としてN2,2,2,2[TFSA]−SiOゲルを用いた本発明のマグネシウムイオン二次電池(実施例4)及びイオン液体(N2,2,2,2[TFSA])及びセパレータを用いたマグネシウムイオン二次電池(比較例3)の150℃における充放電容量を示したグラフである。 電解質N2,2,2,2[TFSA]−SiOゲルのサイクリックボルタモグラムを示したグラフである。 擬固体化EMITFSA組成物を電解質に用いたキャパシタのサイクリックボルタモグラムを示したグラフである。
アニオン
前記溶融塩を構成するアニオンは、特に限定されるものではないが、カルボン酸アニオン、スルホン酸アニオン、ハロゲンアニオン、ヒドロキシアニオン、イミドアニオン、ホウ素アニオン、シアノアニオン、リンアニオン、硝酸アニオンを挙げることができる。
なお、「イミド」は「アミド」と称することもあり、本明細書においては両方の呼称を用いることがある。
具体的なアニオンとしては、Cl、Br、I、AlCl 、AlCl 、BF 、PF 、ClO 、NO 、CHCOO、CFCOO、CHSO 、CFSO 、(CFSO、(CFSO、AsF 、SbF 、NbF 、TaF 、F(HF) 、(CN)、CSO 、(CSO、CCOO、(CFSO)(CFCO)N、SCN、CSO 、CSO 、CSO 、(FSO、(CSO、(CSO、(CHO)PO 、(CO)PO 、(CN)、(CN)、CHOSO 、COSO 、COSO 、n−C13OSO 、n−C17OSO 、CH(OCOSO 、(CPF 、又はCHSO を挙げることができる。前記アニオンを含む化合物として、例えばテトラフルオロボレート(HBF)、ヘキサフルオロホスフェート(HPF)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(CHFNO)、又はビス(フルオロスルホニル)イミド(NO)を挙げることができる。
官能基を有する無機ナノファイバーは、以下の公知の工程(例えば、非特許文献2)によって製造することができる。
まず、金属酸化物の前駆体をゾルゲル反応(例えば、加水分解および重縮合反応)により増粘し、次いで電界紡糸法を用いて繊維を形成させる。ゾルゲル反応に使用できる金属酸化物前駆体は、限定されるものではないが、例えば、SiO、TiO、ZnO、Al、ZrOなどの前駆体となる金属アルコキシドを挙げることができる。これらの金属アルコキシドのゾルゲル反応の条件を適宜調節することによって、金属酸化物の高分子量体を得ることができる。電界紡糸の際に、紡糸液粘度の調整するために、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの水溶性高分子を添加してもよい。電界紡糸法によって得られたナノファイバーについては、焼成処理を行った後に、表面に官能基を導入する表面処理を行うことによって、官能基を有する無機ナノファイバーを得ることができる。官能基の導入方法としては、例えば公知の方法(例えば、非特許文献4)を利用して、金属酸化物の表面にアンカーとしてホスホン酸やアルコキシシランを用いてアルキル鎖などの側鎖を導入し、その末端にアミノ基、カルボキシル基、水酸基、シラノール基を導入することができる。
リチウム塩としては、限定されるものではないが、炭素原子をアニオンに含まない無機リチウム塩、又は炭素原子をアニオンに含む有機リチウム塩を挙げることができる。
無機リチウム塩としては、例えばLiPF、LiBF、LiClO、LiAsF、LiSiF、LiSbF、LiAlO 、LiAlCl、又はLi1212−b(bは0〜3の整数)を挙げることができる。
また、有機リチウム塩としては、リチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(LiTFSA)、LiN(SOCF、LiN(SO等のLiN(SO2m+1(mは1〜8の整数)で表される有機リチウム塩;LiPF(CF)等のLiPF(C2p+16−n(nは1〜5の整数、pは1〜8の整数)で表される有機リチウム塩;LiBF(CF)等のLiBF(C2s+14−q(qは1〜3の整数、sは1〜8の整数)で表される有機リチウム塩;LiB(Cで表されるリチウムビス(オキサラト)ボレート(LiBOB);LiBF(C)で表されるリチウムオキサラトジフルオロボレート(LiODFB)に代表されるハロゲン化LiBOB;LiB(Cで表されるリチウムビス(マロネート)ボレート(LiBMB);LiPF(C)で表されるリチウムテトラフルオロオキサラトフォスフェートを挙げることができる。
ナトリウム塩としては、NaN(CFSOSodium bis(trifluoromethane sulfonyl)imide)、又はNaClOを挙げることができる。更に、NaPF、NaTFSA、NaAsF、NaSbF、NaBF、NaCFSO 、低級脂肪族カルボン酸ナトリウム塩、NaAlCl、NaNO、NaOH、NaCl、NaSO及びNaS、NaAsF、NaTaF、Na10Cl10、NaCFSO、Na(CFSON、又はNa(CSONを挙げることができる。
マグネシウム塩としては、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、又はヨウ化マグネシウムなどのハロゲン化マグネシウム、過塩素酸マグネシウム、テトラフルオロホウ酸マグネシウム、ヘキサフルオロリン酸マグネシウム、又はヘキサフルオロヒ酸マグネシウムなどのマグネシウム無機塩化合物;ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドマグネシウム、安息香酸マグネシウム、サリチル酸マグネシウム、フタル酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、プロピオン酸マグネシウム、又はグリニャール試薬などのマグネシウム有機塩化合物を挙げることができる。
カルシウム塩としては、塩化カルシウム、臭化カルシウム、又はヨウ化カルシウムなどのハロゲン化カルシウム、過塩素酸カルシウム、テトラフルオロホウ酸カルシウム、ヘキサフルオロリン酸カルシウム、又はヘキサフルオロヒ酸カルシウムなどのカルシウム無機塩化合物;ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドカルシウム、安息香酸カルシウム、サリチル酸カルシウム、フタル酸カルシウム、酢酸カルシウム、又はプロピオン酸カルシウムなどのカルシウム有機塩化合物を挙げることができる。
正極活物質は、伝導イオン種、すなわち金属イオンに応じて、適宜選択すればよい。正極電極は、限定されるものではないが、導電材及び/又は結合剤(バインダー)を含有していてもよい。導電材としては、正極電極の導電性を向上させることができれば特に限定されるものではないが、例えば、導電性炭素材料が挙げられる。導電性炭素材料としては特に限定されないが、反応場の面積や空間の観点から、高比表面積を有する炭素材料が好ましい。具体的には、カーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等)、活性炭、炭素繊維(例えば、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノファイバー、気相法炭素繊維等)等を挙げることができる。また、結合剤(バインダー)としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を挙げることができる。更に、通常、正極電極は集電体を有している。集電体の材料としては、例えば、アルミニウム、SUS、ニッケル、鉄、カーボン及びチタン等を挙げることができる。
負極活物質としては、伝導イオン種、すなわち金属イオンを吸蔵、放出可能なものであれば特に限定されない。
負極電極は、必要に応じて導電材及び/又は結合剤(バインダー)を含有していてもよい。導電材としては、負極電極の導電性を向上させることができれば特に限定されるものではないが、例えば、導電性炭素材料が挙げられる。導電性炭素材料としては特に限定されないが、反応場の面積や空間の観点から、高比表面積を有する炭素材料が好ましい。具体的には、カーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等)、活性炭、炭素繊維(例えば、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノファイバー、気相法炭素繊維等)等を挙げることができる。また、結合剤(バインダー)としては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を挙げることができる。通常、負極電極は、集電体を有している。集電体の材料としては、例えば、SUS、ニッケル、銅及びカーボン等を挙げることができる。
(リチウムイオン二次電池)
リチウムイオン二次電池は、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う二次電池である。本発明のリチウムイオン二次電池の電解質としては、前記リチウム塩を含む電解質を挙げることができる。
リチウムイオン二次電池の正極活物質としては、例えば、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(LiNiCo1−y−xMn)、LiCoMn、LiCoMnO、LiNiCo、LiNiMn、LiNiMn、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、LiMn、鉄オリビン(LiFePO)、LiFe(PO、コバルトオリビン(LiCoPO)、ニッケルオリビン(LiNiPO)、マンガンオリビン(LiMnPO)、チタン酸リチウム(LiTi12)、リン酸バナジウムリチウム(Li(PO)[LVPと称することがある。]等のリチウム遷移金属化合物、銅シュブレル(CuMo)、硫化鉄(FeS)、硫化コバルト(CoS)、硫化ニッケル(NiS)等のカルコゲン化合物などが挙げられる。
負極活物質としては、例えば、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、高配向性グラファイト(HOPG)、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン材料;チタン酸リチウム(LiTi12)等のリチウム遷移金属酸化物;LaNiSn等の金属合金等を挙げることができる
(ナトリウムイオン二次電池)
ナトリウムイオン二次電池は、電解質中のナトリウムイオンが電気伝導を担う二次電池である。本発明のナトリウムイオン二次電池の電解質としては、前記ナトリウム塩を含む電解質を挙げることができる。
ナトリウムイオン二次電池の正極活物質としては、ナトリウムイオンと層間化合物を形成するO型またはP型層状構造を有する化合物や、ポリアニオン型の化合物が好ましい。例えば、ナトリウム含有遷移金属酸化物またはナトリウム含有遷移金属リン酸塩が挙げられる。ナトリウム含有遷移金属酸化物としては、例えば、亜クロム酸ナトリウム(NaCrO)を挙げることができる。亜クロム酸ナトリウムは、Naの一部あるいはCrの一部または全部が他元素で置換されていてもよく、例えば、一般式(2):Na1−x Cr1−y (0≦x≦2/3、0≦y≦1、MおよびMは、それぞれ独立にCrおよびNa以外の金属元素である)で表される化合物でもよい。ナトリウム含有遷移金属酸化物として、更にNaFeO、NaNi1/2Mn1/2、NaFe0.4Ni0.3Mn0.3を挙げることができる。ナトリウム含有遷移金属リン酸塩としては、一般式(3):NaPO(1≦a≦2、0≦b≦2、MはNa以外の金属元素である)で表される化合物が挙げられる。Mは、例えばFe、Co、NiおよびMnよりなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。具体的には、NaFePO、NaFePOF、NaVPOF、NaCoPO、NaNiPO、NaMnPOなどが挙げられる。
(マグネシウムイオン二次電池)
マグネシウムイオン二次電池は、電解質中のマグネシウムイオンが電気伝導を担う二次電池である。本発明のマグネシウムイオン二次電池の電解質としては、前記マグネシウム塩を含む電解質を挙げることができる。
マグネシウムイオン二次電池の正極活物質としては、マグネシウムを可逆的に保持および放出することが可能な物質であれば限定されるものではない。例えば、マグネシウムカチオンを可逆的に保持および放出することができる硫化物、マグネシウムカチオンを可逆的に保持および放出することができる酸化物、マグネシウムカチオンを可逆的に保持および放出することができる有機化合物などが挙げることができる。具体的には硫化モリブデン、酸化マンガンなどが挙げることができる。
負極活物質は、金属マグネシウムまたはマグネシウム合金を含むものが好ましい。マグネシウム合金としては、例えば、マグネシウムとアルミニウムとの合金、マグネシウムと亜鉛との合金、マグネシウムとマンガンとの合金などを挙げることできる。
(カルシウムイオン二次電池)
カルシウムイオン二次電池は、電解質中のカルシウムイオンが電気伝導を担う二次電池である。本発明のカルシウムイオン二次電池の電解質としては、前記カルシウム塩を含む電解質を挙げることができる。
カルシウムイオン二次電池の正極活物質としては、カルシウムを可逆的に保持および放出することが可能な物質であれば限定されるものではない。例えば、カルシウムカチオンを可逆的に保持および放出することができる硫化物、カルシウムカチオンを可逆的に保持および放出することができる酸化物、カルシウムカチオンを可逆的に保持および放出することができる有機化合物などが挙げることができる。具体的には硫化モリブデン、酸化マンガンなどが挙げることができる。
負極活物質は、金属カルシウムまたはカルシウム合金を含むものが好ましい。カルシウム合金としては、例えば、カルシウムとアルミニウムとの合金、カルシウムと亜鉛との合金、カルシウムとマンガンとの合金などを挙げることできる。
《実施例1》
本実施例では、リチウムイオンを含む電解質を調製し、それを用いてリチウムイオン二次電池を作製した。
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(EMITFSA)にリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(LiTFSA)を25重量%加えて完全に溶解するまで撹拌した。その混合物に、製造例1で得られたSiOナノファイバーを、3重量%添加して、EMITFSA組成物を作製した。具体的には、10mLバイアル瓶にEMITFSAを3mL用意し、これに製造例1で得られたSiOナノファイバーを0.5重量%ずつ添加した。SiOナノファイバーを添加した後、マグネチックスターラーで混合物が均一になるまで十分に撹拌した。SiOナノファイバーの添加量の増加に伴って、EMITFSA組成物の粘度は増加していった。この操作をEMITFSA組成物がゲル化するまで繰り返し行い、擬固体化電解質を得た。なお、これらの操作はすべてアルゴンガス雰囲気下で行った。
正極活物質としてリン酸鉄リチウム(LiFePO)、結着剤としてポリイミド、導電助剤としてアセチレンブラックを重量比84:8:8で混合することによって合剤正極を作製し、R2032コインセルを用いて合剤正極上に擬固体化電解質を塗布した後に負極としてLi金属箔を設置し、コインセルかしめ器を用いてパッキングを行い、二次電池を作製した。
正極活物質として五酸化バナジウム(V)、結着剤としてポリイミド、導電助剤としてカーボンブラック(ケッチェンブラック)とカーボンナノチューブ(VGCF)を重量比90:5:3:2で混合したものをカーボンコートしたアルミニウム板上に塗布することで正極を作製し、ステンレス製2極式セル(宝泉株式会社製)を用いて、正極上に実施例3で作製した擬固体化電解質を塗布後に、負極としてグローブボックス内で研磨したマグネシウム金属を設置し、コインセルかしめ器を用いてパッキングを行い、二次電池を作製した。
《実施例4》
本実施例では、イオン液体としてテトラエチルアンモニウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(N2,2,2,2TFSA)を用いて、マグネシウムイオン二次電池を作製した。
EMITFSAに代えて、N2,2,2,2TFSAを用いたことを除いては、実施例3の操作を繰り返して、マグネシウムイオン二次電池を作製した。ただし、N2,2,2,2TFSAにマグネシウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド(Mg(TFSA) )を0.5mol/L加えて完全に溶解するまで撹拌した後、SiOナノファイバーを3.5重量%添加する工程は全て150℃の加熱条件下で行った。
《イオン輸送抵抗(Rs)及びLi金属界面電荷移動抵抗(Rct)の測定》
実施例1のリン酸鉄リチウム(LiFePO)正極を用いたハーフセルの充電時における内部抵抗については、bio−logic社製のVMP3を用いて、電池に負荷をかけない開路電圧における交流インピーダンス測定(交流振幅5mV,周波数範囲500kHz〜50mHz)を行い、高周波末端における実軸との交点を電解液部分の電解液のイオン輸送抵抗(Rs)、そこから0.1Hzまでの円弧の幅をリチウム金属負極の界面電荷移動抵抗(Rct)として見積もった。
図4に示すように、本発明のリチウムイオン二次電池(実施例)は、比較例1のリチウムイオン二次電池と比較して、リチウム金属界面電荷移動抵抗(Rct)が低く、電極と電解質との接触が優れていると考えられる。
《マグネシウム二次電池の充放電試験》
コンピューター制御ポテンショスタット(bio−logic社製VMP3)を用いて、定電流充放電(0.05C相当)を容量規制(150mAh/g)で3サイクルの充放電試験を行った。
図5に示すように、本発明のマグネシウムイオン二次電池(実施例3)は、比較例2のEMITFSA及びガラスセパレータを用いマグネシウムイオン二次電池と比較して、80℃における充放電容量が大きく増加した。また、150℃においても液体並みの高い充放電容量を示し、安定した放電曲線が得られ、円滑なMg対極上での反応が起こっていると考えられた。
更に図6に示すように、イオン液体としてN2,2,2,2[TFSA]を用いたマグネシウムイオン二次電池(実施例4)においても、優れた充放電容量を示した。
《サイクリックボルタモグラムの測定》
宝泉株式会社製HSフラットセルの正極にマグネシウム、負極に白金を使用し、電解質として製造例1で得られたSiOナノファイバーを3重量%添加して得られた、Mg(TFSA)を含む擬固体化N2,2,2,2TFSA(Mg(TFSA):N2,2,2,2TFSA=1:9(モル比))を用いた2電極セルを作製し、bio−logic社製VMP3を用いて温度150℃、走査速度1.0mV/秒の条件でサイクリックボルタンメトリーの測定を行った。
図7に示すように、本発明のSiOナノファイバーを用いて擬固体化したMg塩を含むN2,2,2,2TFSA電解質を用いることによって、イオン液体中でのMg析出が容易に起こることを確認した。またイオン液体を多孔質材料に含浸させて電解質と比較して、析出・溶解ピークが明瞭になり、且つ過電圧が低減された。
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