JP2017128432A - エレベーター - Google Patents

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Abstract

【課題】バランスウエイト及びバランスウエイトを移動させるウエイト可動機構を容易に設置できると共にウエイト可動機構のメンテナンスを容易に行うことができるエレベーターを提供する。
【解決手段】エレベーター1は、乗りかご120と、バランスウエイト13と、ウエイト可動機構13と、制御部11と、を備えている。バランスウエイト13は、乗りかご120の側部で移動可能に設置される。ウエイト可動機構12は、乗りかご120の上部に設けられ、バランスウエイト13を移動可能に支持する。制御部11は、乗りかご120の昇降路内の位置に応じてウエイト可動機構12を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築構造物に設けられた昇降路内を昇降して人や荷物を運ぶエレベーターに関するものである。
一般的に、ロープ式のエレベーターは、乗りかごの傾きを補正するために、バランスウエイトが乗りかごに設けられている。しかしながら、乗りかごの下部には、乗りかごと制御部と接続するテールコードや、主ロープの張力を調整するためのコンペンロープ等の吊り下げ部材が接続されている。そして、テールコードやコンペンロープ等の吊り下げ部材は、乗りかごから昇降方向の下方に向けて垂れ下がっている。
乗りかごが昇降移動すると、乗りかごから垂れ下がる吊り下げ部材の長さが変化するため、吊り下げ部材から乗りかご320に加わる荷重も変化する。その結果、乗りかごの昇降移動に伴う吊り下げ部材の荷重の変化を解消することができず、乗りかごが傾斜する、という問題を有していた。
このような、乗りかごの傾斜を解消するために、例えば、特許文献1に記載されているような技術がある。特許文献1には、乗りかごの下部にバランスウエイトが可動可能に取り付けられ、バランスウエイトを所要距離移動させるバランスウエイト駆動系を備えたエレベーターが記載されている。
特開2004−75235号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、バランスウエイト駆動系が乗りかごの下部に設けられている。また、乗りかごの下部には、テールコードや、コンペンロープ等の各種機器が設けられているため、特許文献1に記載された技術では、バランスウエイト駆動系を設置することが困難であった。
さらに、特許文献1に記載された技術では、バランスウエイト駆動系のメンテナンスを行うためには、作業者が乗りかごの下部に潜る必要があり、バランスウエイト駆動系のメンテナンスを行う作業が大変煩雑なものとなっていた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、バランスウエイト及びバランスウエイトを移動させるウエイト可動機構を容易に設置できると共にウエイト可動機構のメンテナンスを容易に行うことができるエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のエレベーターは、建築構造物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごを備えている。また、エレベーターは、と、バランスウエイトと、ウエイト可動機構と、制御部と、を備えている。バランスウエイトは、乗りかごの側部で移動可能に設置される。ウエイト可動機構は、乗りかごの上部に設けられ、バランスウエイトを移動可能に支持する。制御部は、乗りかごの昇降路内の位置に応じてウエイト可動機構を制御する。
本発明のエレベーターによれば、バランスウエイト及びバランスウエイトを移動させるウエイト可動機構を容易に設置できると共にウエイト可動機構のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターの要部を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごを示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごを示す背面図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごにおけるバランスウエイトの位置を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターの制御系を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターにおけるバランスウエイトの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごが最下階に移動した状態を示す概略構成図である。 図8に示す状態でのバランスウエイトの位置を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごが最上階に移動した状態を示す概略構成図である。 図10に示す状態でのバランスウエイトの位置を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態例にかかるエレベーターにおけるバランスウエイトの動作の他の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごを示す説明図である。 本発明の第3の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態例にかかるエレベーターについて、図1〜図15を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベーターの構成
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。図2は、本例のエレベーターの要部を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる乗りかご120と、主ロープ130と、釣合錘140と、巻上機100と、調速器180と、を備えている。また、エレベーター1は、エレベーター制御部170と、コンペンロープ131と、テールコード171と、中間ボックス172と、反らせ車150と、ガイドレール111とを備えている。なお、昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
機械室160には、巻上機100と、反らせ車150が配置されている。巻上機100には、主ロープ130が巻き掛けられている。主ロープ130の一端には、乗りかご120の上部が接続され、主ロープ130の他端には、釣合錘140の上部が接続されている。そして、巻上機100が駆動することで、乗りかご120及び釣合錘140が昇降路110を昇降する。また、巻上機100の近傍には、主ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
図2に示すように、巻上機100には、かご位置検出部の一例を示す巻上機用エンコーダー191が設けられている。巻上機用エンコーダー191は、巻上機100の回転軸に設置されている。巻上機用エンコーダー191は、巻上機100の回転数を検出する。そして、巻上機用エンコーダー191は、検出した信号(回転数)をエレベーター制御部170に出力する。
また、エレベーター1は、乗りかご120及び釣合錘140の昇降方向の移動距離が長くなると、主ロープ130における巻上機100から乗りかご120までの長さが乗りかご120の位置により変化する。その結果、主ロープ130自体の重さにより、主ロープ130における巻上機100に対して乗りかご120側の張力と、釣合錘140側の張力の差が大きくなる。そのため、図1及び図2に示すように、主ロープ130における乗りかご120側の張力と、釣合錘140側の張力の作を小さくするため、コンペンロープ131が設けられている。
コンペンロープ131の一端は、乗りかご120の下部に接続され、コンペンロープ131の他端は、釣合錘140の下部に接続されている。そして、コンペンロープ131は、乗りかご120の下部及び釣合錘140の下部から、昇降路110の昇降方向の下方に向けて垂れ下がっている。また、昇降路110の昇降方向の下部には、コンペンプーリ132が設置されている。そして、コンペンロープ131は、コンペンプーリ132に巻き掛けられている。
さらに、機械室160には、調速器180が設置されている。調速器180には、調速器ロープ181が巻き掛けられている。調速器ロープ181は、その軸方向の両端が連結された、いわゆる無端状に形成されている。調速器ロープ181の一部は、接続部材182を介して乗りかご120に接続されている。また、昇降路110の昇降方向の下部には、調速器プーリ183が設置されている。そして、調速器ロープ181は、調速器プーリ183に巻き掛けられている。
調速器ロープ181は、乗りかご120の昇降動作に合わせて、調速器180と調速器プーリ183の間を循環移動する。そのため、調速器ロープ181の循環速度と、乗りかご120の循環速度は、互いに連動している。そして、調速器180は、調速器ロープ181の循環速度から乗りかご120の昇降速度を検出する。また、調速器180は、調速器ロープ181の循環速度、すなわち乗りかご120の昇降速度が所定の速度以上に達した際には、調速器ロープ181を把持し、調速器ロープ181の循環移動を停止させる。
また、図2に示すように、調速器180には、かご位置検出部の一例を示す調速器用エンコーダー192が設けられている。調速器用エンコーダー192は、調速器180の回転数を検出する。そして、調速器用エンコーダー192は、検出した信号(回転量)をエレベーター制御部170に出力する。
さらに、図1に示すように、エレベーター制御部170は、接続配線173を介して中間ボックス172に接続されている。中間ボックス172は、昇降路110の壁面における乗りかご120が昇降動作する間隔(以下、「昇降行程」という)STの中間位置に設置されている。また、接続配線173は、昇降路110の壁面に固定されている。
また、中間ボックス172と乗りかご120は、テールコード171を介して接続されている。テールコード171の一端は、中間ボックス172に接続されており、テールコード171の他端は、コンペンロープ131と同様に、乗りかご120の下部に接続されている。そして、テールコード171は、中間ボックス172及び乗りかご120から昇降路110の昇降方向の下部に向けて垂れ下がっている。また、テールコード171は、エレベーター制御部170からの制御信号を乗りかご120に伝達し、乗りかご120からの信号をエレベーター制御部170に伝達する。
また、昇降路110内には、一対のガイドレール111、111が設置されている。ガイドレール111は、昇降方向に沿って延在している。また、一対のガイドレール111、111は、乗りかご120を間に挟んだ状態で設置されている。具体的には、一対のガイドレール111、111は、乗りかご120に対して、昇降方向と直交し、かつ乗りかご120における出入り口121a(図2、図3及び図5参照)が建築構造物の乗り場と対向する方向(以下、「前後方向」という)との直交する幅方向の両側に配置されている。乗りかご120は、後述するスライダ機構40A、40B(図5参照)を介して一対のガイドレール111、111に摺動可能に支持されている。
[乗りかご]
図3〜図5は、乗りかご120を示す図である。なお、図3及び図4では、スライダ機構40A、40Bを省略して示す。
図2〜図5に示すように、乗りかご120は、中空のかご室121と、かご側ドア122と、かご側制御部11と、バランスウエイト13と、ウエイト可動機構12と、スライダ機構40A、40B(図5参照)を有している。かご室121における建築構造部の乗り場と対向する一面には、出入り口121aが設けられている。この出入り口121aから人や物がかご室121内に出入りする。
また、出入り口121aには、かご側ドア122がその開口を塞ぐように設けられている。かご側ドア122は、不図示のドアユニットにより開閉可能に支持されている。
また、かご室121の前後方向において、出入り口121a側の端部と反対側の端部には、ウエイトガイド溝24が設けられている。ウエイトガイド溝24は、かご室121における昇降方向の下端部に設置されている。そして、ウエイトガイド溝24は、かご室121の幅方向の一端から他端にかけて延在している。ウエイトガイド溝24は、スライダ22を介してバランスウエイト13を摺動可能に支持している。
また、バランスウエイト13は、かご室121における前後方向の出入り口121aとは反対側に配置されている。バランスウエイト13の昇降方向の下端部には、ウエイトガイド溝24に摺動可能に係合されるスライダ22が設けられている。これにより、バランスウエイト13は、かご室121の側部で移動可能に配置される。
また、バランスウエイト13の昇降方向の上端部には、接続体を示すハンガープレート21が固定されている。ハンガープレート21は、後述するウエイト可動機構12に接続されている。
かご室121の上部には、かご側制御部11が設置されている。かご側制御部11は、配線19を介して後述するウエイト可動機構12の駆動部14に接続されている。
ウエイト可動機構12は、かご室121の上部に設けられている。図3及び図4に示すように、ウエイト可動機構12は、駆動部14と、駆動プーリ15と、従動プーリ16と、駆動ベルト17とを有している。ウエイト可動機構12は、かご室121の前後方向において出入り口121a側の端部と反対側の端部に配置されている。
駆動部14及び駆動プーリ15は、かご室121の幅方向の一側に配置されている。また、駆動部14は、かご室121の上面に配置されている。そして、駆動部14は、かご室121の水平断面においてかご室121の上面の内側に配置される。
駆動回転体を示す駆動プーリ15は、駆動部14の駆動軸に接続されている。駆動プーリ15は、かご室121の水平断面においてかご室121の上面からかご室121の側部へ突出して配置されている。
従動回転体を示す従動プーリ16は、かご室121の幅方向の他側に配置されている。従動プーリ16は、駆動プーリ15と同様に、かご室121の水平断面においてかご室121の上面からかご室121の側部へ突出して配置されている。
移動体を示す駆動ベルト17は、軸方向の両端が接続された無端状に形成されている。駆動ベルト17は、駆動プーリ15と従動プーリ16に巻き掛けられている。そして、駆動ベルト17は、駆動プーリ15と従動プーリ16の間で移動する。また、駆動ベルト17には、ハンガープレート21が接続されている。
駆動部14が駆動すると、駆動プーリ15が回転し、駆動ベルト17を介して駆動プーリ15の回転力が従動プーリ16に伝達される。そして、従動プーリ16が駆動プーリ15と共に回転し、駆動ベルト17が駆動プーリ15と従動プーリ16の間で循環移動する。さらに、駆動ベルト17にハンガープレート21を介して接続されたバランスウエイト13は、ウエイトガイド溝24上を摺動し、かご室121の幅方向に移動する。
なお、本例のエレベーター1では、バランスウエイト13を移動させるウエイト可動機構12としてプーリとベルトを用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。ウエイト可動機構としては、例えば、チェーンと歯車を用いた可動機構や、ピニオンとラックを用いた可動機構等その他各種の機構を適用できるものである。
しかしながら、駆動シャフトを駆動部によって直接回転させてバランスウエイトを移動させる機構の場合、かご室121の上部の水平断面において駆動部をかご室121の上面から外側に突出させた状態で配置する必要がある。そして、駆動部の突出する量だけかご室121の容積が狭くなる。
これに対し、本例のウエイト可動機構12では、回転体である駆動プーリ15及び従動プーリ16と、無端状の移動体である駆動ベルト17を用いて駆動部14をかご室121の上部の水平断面においてかご室121の上面の内側に収まるように設置している。その結果、駆動部14がかご室121の上面から外側へ突出しないため、ウエイト可動機構12の薄型化を図ることができ、かご室121の容積がウエイト可動機構12によって狭まることを軽減することができる。
また、本例のエレベーター1では、バランスウエイト13をかご室121の側部に配置している。かご室121の側部には、バランスウエイト13の移動を妨げる部材が少ないため、バランスウエイト13を容易に乗りかご120に設置することができる。そして、コンペンロープ131やテールコード171等の吊り下げ部材が設けられたかご室121の下部にバランスウエイトを配置する場合に比べて、バランスウエイト13が移動可能な範囲を長くすることができる。
さらに、ウエイト可動機構12をかご室121の上部に配置している。これにより、バランスウエイト13やウエイト可動機構12をメンテナンスする際に、作業者がかご室121の下部に潜る必要がなく、バランスウエイト13やウエイト可動機構12のメンテナンスを容易に行うことができる。
図5に示すように、かご室121の幅方向の両側には、スライダ機構40A、40Bが設置されている。第1スライダ機構40Aは、かご室121の幅方向の一側に配置されており、第2スライダ機構40Bは、かご室121の幅方向の他側に配置されている。第1スライダ機構40A及び第2スライダ機構40Bの構成は同一であるため、ここでは第1スライダ機構40Aについて説明する。
第1スライダ機構40Aは、かご室121の昇降方向の上部に設けられた上部スライダ部と、かご室121の昇降方向の下部に設けられた下部スライダ部とを有している。なお、上部スライダ部及び下部スライダ部は、それぞれ同様の構成を有している。上部スライダ部及び下部スライダ部は、それぞれ第1ガイドローラ41aと、第2ガイドローラ41bと、第3ガイドローラ42とを有している。
第1ガイドローラ41a及び第2ガイドローラ41bは、両側からガイドレール111を挟持している。第1ガイドローラ41aは、ガイドレール111の前後方向の一側に回転可能に配置されており、第2ガイドローラ41bは、ガイドレール111の前後方向の他側に回転可能に配置されている。また、第3ガイドローラ42は、かご室121とガイドレール111の間に配置され、ガイドレール111に対して幅方向で対向する。そして、第1ガイドローラ41a、第2ガイドローラ41b及び第3ガイドローラ42は、ガイドレール111に回転可能に接触する。これにより、乗りかご120は、スライダ機構40A、40Bを介してガイドレール111に沿って移動する。
なお、本例のエレベーター1では、スライダ機構としてガイドローラを適用した例を説明したが、これに限定されるものではなく、スライダ機構としては、例えばガイドレール111上を摺擦する部材で構成してもよい。
[エレベーターの制御系の構成]
図6は、本例のエレベーター1の制御系を示すブロック図である。
図6に示すように、エレベーター制御部170は、巻上機100の回転数を検出する巻上機用エンコーダー191及び調速器180の回転数を検出する調速器用エンコーダー192に接続されている。エレベーター制御部170は、巻上機用エンコーダー191及び調速器用エンコーダー192から信号を受信する。そして、エレベーター制御部170は、受信した信号に基づいて昇降路110内における乗りかご120のかご位置を演算する。
また、エレベーター制御部170は、テールコード171を介してかご側制御部11に接続されている。エレベーター制御部170は、演算した乗りかご120のかご位置に関する情報をかご側制御部11に出力する。かご側制御部11は、ウエイト可動機構12の駆動部14に接続されている。そして、かご側制御部11は、受信した乗りかご120のかご位置に関する情報に基づいて、駆動部14を制御する。
1−2.エレベーターの動作
次に、図7〜図12を参照して上述した構成を有するエレベーター1の動作について説明する。
図7は、バランスウエイトの動作の一例を示すフローチャートである。図8は、乗りかご120が最下階に停止した状態を示す概略構成図、図9は図8に示す状態での乗りかご120の平面図である。図10は、乗りかご120が最上階に停止した状態を示す概略構成図、図11は図10に示す状態での乗りかご120の平面図である。
ここで、乗りかご120が昇降行程STの中間位置に停止している場合について説明する。このときの乗りかご120に加わる幅方向における荷重のバランスが、幅方向の一側と他側で片寄らないように調整されている。
すなわち、図5に示すように、テールコード171におけるかご室121の中心G1からの幅方向の距離L1と、コンペンロープ131におけるかご室121の中心G1からの幅方向の距離L2は、乗りかご120の中心G1に作用するモーメントが、0になるように設定されている。コンペンロープ131は、乗りかご120の中心G1よりも幅方向の一側に配置されており、テールコード171は、乗りかご120の中心G1よりも幅方向の他側に配置されている。そのため、乗りかご120は、中間位置において、幅方向の片側に傾くことなくバランスよく一対のガイドレール111、111に支持される。
このとき、バランスウエイト13は、乗りかご120の幅方向の中心に配置されている。これにより、乗りかご120が中間位置に停止している際に、バランスウエイト13によって幅方向の片側に傾くことを防ぐことができる。このときのバランスウエイト13の位置を基準位置とする。
なお、乗りかご120が中間位置に停止している際に、バランスウエイト13を幅方向の中心に配置した例を説明したが、これに限定されるものではない。バランスウエイト13は、乗りかご120における幅方向でのモーメントが0になる位置に配置されていればよい。
次に、巻上機100が駆動し、乗りかご120が昇降移動すると、エレベーター制御部170は、巻上機用エンコーダー191又は調速器用エンコーダー192からの信号に基づいて乗りかご120の昇降路110内における最下階からのかご位置NSを演算する(ステップS11)。
なお、主ロープ130の伸縮や、主ロープ130が巻上機100の綱車から滑ることにより、巻上機100に設けた巻上機用エンコーダー191からの信号では、乗りかご120の位置に誤差が発生するおそれがある。そのため、乗りかご120の正確な位置を演算するためには、巻上機100及び乗りかご120とは、独立して設けられた調速器180の調速器用エンコーダー192の信号を用いることが好ましい。
また、本例のエレベーター1では、巻上機用エンコーダー191、又は、調速器用エンコーダー192から乗りかご120の位置を演算する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、乗りかご120及び昇降路110に設けた、遮光部材と光センサからなるかご位置検出部からの信号を用いて乗りかご120の位置を取得してもよい。あるいは、その他各種のかご位置検出部によりエレベーター制御部170は、乗りかご120の位置を取得してもよい。
ここで、乗りかご120が昇降移動すると、乗りかご120の下部から垂れ下がるテールコード171及びコンペンロープ131の長さが変化する。そのため、テールコード171及びコンペンロープ131における乗りかご120に加わる荷重も変化する。
次に、エレベーター制御部170は、演算した乗りかご120のかご位置NSをかご側制御部11に出力する。そして、かご側制御部11は、受信した乗りかご120のかご位置NSに基づいて、かご位置演算値CSする。かご位置演算値CSは、乗りかご120における中間位置からの距離を示している。
かご位置演算値CSは、かご位置NSと昇降行程STに基づいて下記式1から算出される。
[式1]
CS=NS−ST/2
なお、かご位置演算値CS、かご位置NS及び昇降行程STの単位は、mである。
例えば、図8に示すように、乗りかご120が最下階201Aに停止しているとき、乗りかご120の位置を示すかご位置NS1は、NS1=0となる、そのため、乗りかご120が最下階201Aに停止しているときのかご位置演算値CS1は、式1より、
CS1=0−ST/2
CS1=−ST/2となる。
また、図10に示すように、乗りかご120が最上階201Bに停止しているとき、乗りかご120のかご位置NS2は、NS2=STとなる。そのため、乗りかご120が最上階201Bに停止しているときのかご位置演算値CS2は、式1より、
CS2=ST−ST/2
CS2=ST/2となる。
なお、乗りかご120が中間位置に停止しているとき、乗りかご120の位置を示すかごかご位置NS0は、NS0=ST/2となる。そのため、乗りかご120が基準位置に停止しているときのかご位置演算値CS0は、式1より、
CS0=ST/2−ST/2
CS0=0となる。
次に、かご側制御部11は、算出したかご位置演算値CSに基づいて、テールコード171における乗りかご120へのぶら下がり荷重F1と、コンペンロープ131における乗りかご120へのぶら下がり荷重F2を算出する(ステップS12)。
テールコード171のぶら下がり荷重F1は、テールコード171における1mあたりの単位質量をF1mとすると、かご位置演算値CSに基づいて下記式2より算出される。
[式2]
F1=CS×F1m/2
ここで、単位質量F1mを2で割っているのは、テールコード171は、昇降路110の中間位置において中間ボックス172に固定されているためである。
コンペンロープ131のぶら下がり荷重F2は、コンペンロープ131における1mあたりの単位質量をF2mとすると、かご位置演算値CSに基づいて下記式3より算出される。
[式3]
F1=CS×F2m
次に、かご側制御部11は、算出したテールコード171のぶら下がり荷重F1及びコンペンロープ131のぶら下がり荷重F2と、バランスウエイト13の質量F3に基づいて、バランスウエイト13の移動量L3を算出する(ステップS13)。
ここで、図9及び図11に示すように、バランスウエイト13を基準位置から移動させる移動量L3は、テールコード171の距離L1と、コンペンロープ131の距離L2から、乗りかご120に作用するモーメントに基づいて下記式4から算出される。
[式4]
L3=(F2×L2−F1×L1)/F3
ここで、幅方向の中心G1から一側を+、他側を−とすると、テールコード171は、中心G1から幅方向の他側に配置されているため、テールコード171が乗りかご120に作用するモーメントは、−となる。
次に、かご側制御部11は、算出した移動量L3に基づいて、駆動部14を駆動させる。そして、ウエイト可動機構12は、バランスウエイト13を算出した所定の位置まで移動させる(ステップS14)。
例えば、図8に示すように、乗りかご120が最下階201Aに移動した場合、かご側制御部11が算出した移動量L3は、−となる。そのため、図9に示すように、バランスウエイト13は、基準位置から幅方向の他側へ移動する。
また、図10に示すように、乗りかご120が最上階201Bに移動した場合、かご側制御部11が算出した移動量L3は、+となる。そのため、図11に示すように、バランスウエイト13は、基準位置から幅方向の一側へ移動する。
これにより、バランスウエイト13がかご室121の最適な位置に移動するため、かご室121に加わる荷重のバランスを調整することができる。その結果、テールコード171及びコンペンロープ131の長さの変化に伴う乗りかご120に加わる荷重の変化によって乗りかご120が傾くことを防ぐことができる。そして、乗りかご120が幅方向の両側に配置されたガイドレール111、111に対して片当たりすることを防ぐことができる。さらに、幅方向で対向する第3ガイドローラ42、42に加わる荷重の変化を軽減することができ、乗りかご120が昇降移動する際に、振動が発生したり、ガイドローラ42、42に摩耗が発生したりすることを抑制することができる。
また、図7に示す動作例では、巻上機用エンコーダー191又は調速器用エンコーダー192からの信号を用いて乗りかご120のかご位置NSを算出し、算出したかご位置NSに応じて、バランスウエイト13の最適な位置を演算している。すなわち、実際の乗りかご120のかご位置NSに応じてバランスウエイト13の位置を即時に算出し、移動させている。これにより、バランスウエイト13を常に最適な位置へ移動させることができる。
さらに、図7に示す動作例では、乗りかご120の昇降移動するごとに、バランスウエイト13の移動量L3を算出した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、かご位置NSに応じたバランスウエイト13の移動量L3を予め算出し、算出した情報を記憶部に格納させてもよい。この場合、かご側制御部11は、上述したステップS12、S13の演算処理を行うことなく、ウエイト可動機構12を駆動させることができる。
また、本例のエレベーター1では、上述したようにコンペンロープ131がかご室121における幅方向の中心G1から幅方向の一側に配置され、テールコード171がかご室121における幅方向の中心G1から幅方向の他側に配置されている。そのため、上記式4に示すように、テールコード171が乗りかご120に作用するモーメントは、コンペンロープ131が乗りかご120に作用するモーメントの反対の方向を向く。これにより、バランスウエイト13だけでなく、テールコード171とコンペンロープ131によって乗りかご120の幅方向のバランスをとることができる。その結果、バランスウエイト13の重量を小さくすることができる。
次に、バランスウエイトの動作の他の例について図12を参照して説明する。
図12は、バランスウエイト13の動作の他の例を示すフローチャートである。
図12に示す動作では、かご側制御部11に記憶部が設けられている。記憶部には、乗りかご120のかご位置NSに応じたバランスウエイト13における基準位置からの移動量L3が予め格納されている。まず、図12に示すように、乗りかご120に設けた行き先ボタンが押下されたり、建築構造物の乗り場に設けた乗り場ボタンが使用者に押下されたりすると、乗りかご120の行き先階がエレベーター制御部170に登録される(ステップS21)。
次に、エレベーター制御部170は、登録された乗りかご120の行き先階に関する情報をかご側制御部11に出力する。そして、かご側制御部11は、受信した行き先階に応じて予め記憶部設定された移動量L3を呼び出す(ステップS22)。
また、エレベーター制御部170は、巻上機100を駆動し、登録された乗りかご120の行き先階に応じて乗りかご120を昇降させる(ステップS23)。そして、かご側制御部11は、呼び出した移動量L3に応じて駆動部14を駆動し、バランスウエイトを所定の位置まで移動させる(ステップS24)。
このようなバランスウエイト13の動作方法によっても図7に示す動作方法と同様に、バランスウエイト13を乗りかご120に対して最適な位置へ移動させることができる。また、図12に示す動作例によれば、巻上機用エンコーダー191又は調速器用エンコーダー192からの信号を用いることなく、バランスウエイト13の移動を制御することができる。これにより、かご側制御部11によるバランスウエイト13の移動の制御を簡略化することができる。
2.第2の実施の形態例
次に、本発明の第2の実施の形態例にかかるエレベーターについて図13及び図14を参照して説明する。
図13は、第2の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。図14は、第2の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごを示す説明図である。
図13及び図14に示すように、第2の実施の形態例にかかるエレベーター61は、テールコードを無くしたものである。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかるエレベーター1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図13に示すように、エレベーター61では、エレベーター制御部170にはエレベーター送受信部174が設けられており、乗りかご120Aにはかご側送受信部11Aが設けられている。また、かご側送受信部11Aは、図に表れないかご側制御部に接続されている。エレベーター送受信部174は、エレベーター制御部170からの制御信号をかご側送受信部11Aに無線により送信する。また、かご側送受信部11Aは、乗りかご120Aに関する情報をエレベーター送受信部174に無線により送信する。
また、図14に示すように、コンペンロープ131及びバランスウエイト13は、乗りかご120Aが昇降上程STの中間位置に停止している際に、乗りかご120Aの幅方向の荷重のバランスが整う位置に配置されている。そして、乗りかご120Aが昇降移動した際におけるバランスウエイト13の移動量L3は、コンペンロープ131のぶら下がり荷重F2と、バランスウエイトの質量F3、及びコンペンロープ131の距離L2から、下記式5より算出される。
[式5]
L3=(F2×L2)/F3
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベーター1同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベーター61によっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベーター1と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、第2の実施の形態例にかかるエレベーター61のように、乗りかご120Aに接続される部品が削除、あるいは新たに追加されても、乗りかご120Aに作用するモーメントの値が0になるようにバランスウエイト13の位置を調整することで、乗りかご120Aの傾きを防ぎことができる。
3.第3の実施の形態例
次に、本発明の第3の実施の形態例にかかるエレベーターについて図15を参照して説明する。
図15は、第3の実施の形態例にかかるエレベーターの乗りかごを示す説明図である。
第3の実施の形態例にかかるエレベーター71は、乗りかごの前後方向への傾きを調整できるものである。そして、第3の実施の形態例にかかるエレベーター71は、第1の実施の形態例にかかるエレベーター1に前後方向への荷重の変化を調整するバランスウエイトを設けたものである。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかるエレベーター1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図15に示すように、乗りかご120Bのかご室121における出入り口121a側の端部と反対側の端部には、第1バランスウエイト13が幅方向に移動可能に配置されている。また、乗りかご120Bのかご室121における幅方向の一側の端部には、第2バランスウエイト63が配置されている。第2バランスウエイト63は、かご室121の前後方向に移動可能に設けられている。第2バランスウエイト63の構成は、第1バランスウエイト13の構成と同一であるため、ここではその説明は省略する。
また、テールコード171及びコンペンロープ131は、乗りかご120Bが中間位置に停止している際、乗りかご120Bに作用する前後方向のモーメントが0になる位置に配置されている。そして、乗りかご120Bが昇降行程STの中間位置に停止している場合、第2バランスウエイト63は、乗りかご120Bの前後方向の中心に配置されている。そのため、乗りかご120Bが中間位置に停止している場合、乗りかご120Bの前後方向の荷重のバランスが、前後方向の一側と他側で片寄らないように調整されている。
そして、乗りかご120Bが昇降移動すると、第2バランスウエイト63は、不図示のウエイト可動機構により前後方向に移動する。このとき、第2バランスウエイト63の移動量は、乗りかご120Bに作用する前後方向のモーメントの値が、0になるように設定される。
すなわち、テールコード171におけるかご室121の中心G1からの前後方向の距離をL4、コンペンロープ131におけるかご室121の中心G1からの前後方向の距離をL5とすると、第2バランスウエイト63の移動量L6は、下記式6から算出される。また、第2バランスウエイト63の質量をF6とする。なお、テールコード171のぶら下がり荷重F1と、コンペンロープ131のぶら下がり荷重F2は、乗りかご120Bの幅方向のぶら下がり荷重と同じである。
[式6]
L6=(F2×L4−F1×L5)/F6
なお、第1バランスウエイト13の移動量を算出する際、第2バランスウエイト63における中心G1からの幅方向の距離は、乗りかご120Bが昇降移動しても一定であるため、第2バランスウエイト63の位置を考慮する必要がない。同様に、第2バランスウエイト63の移動量を算出する際、第1バランスウエイト13における中心G1からの前後方向の距離は、乗りかご120Bが昇降移動しても一定であるため、第1バランスウエイト13の位置を考慮する必要がない。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベーター1同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベーター71によっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベーター1と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、第3の実施の形態例にかかるエレベーター71によれば、乗りかご120Aの幅方向だけでなく、前後方向の荷重のバランスを調整することができる。これにより、幅方向で対向する第3ガイドローラ42、42に加わる荷重の変化だけでなく、ガイドレール111を前後方向で挟持する第1ガイドローラ41aと第2ガイドローラ42b(図5参照)に加わる荷重の変化も抑制することができる。
さらに、第3の実施の形態例では、バランスウエイトを第1バランスウエイト13と第2バランスウエイト63の二つに分けている。これにより、第1バランスウエイト13と第2バランスウエイト63の一つ当たりの重量を軽減することができる。その結果、第1バランスウエイト13を移動させるウエイト可動機構と、第2バランスウエイトを移動させるウエイト可動機構の小型化を図ることができる。
ここで、第2の実施の形態例にかかるエレベーター61では、乗りかご120Aの下部にはコンペンロープ131のみが垂れ下がっている。すなわち、第2の実施の形態例にかかるエレベーター61では、第1の実施の形態例にかかるエレベーター1及び第3の実施の形態例にかかるエレベーター71のように、コンペンロープ131とバランスをとるテールコード171が設けられていない。
したがって、第2の実施の形態例にかかるエレベーター61では、第1の実施の形態例にかかるエレベーター1よりもバランスウエイト13の重量を重くする必要がある。その結果、バランスウエイト13を移動させるための力が大きいウエイト可動機構を設ける必要があり、ウエイト可動機構が大型化するおそれがあった。
そのため、第2の実施の形態例にかかるエレベーター61に第3の実施の形態例にかかるエレベーター71の構成を組み合わせてもよい。これにより、第1バランスウエイト13と第2バランスウエイト63の一つ当たりの重量を軽減することができるため、第1バランスウエイト13や第2バランスウエイト63を移動させるウエイト可動機構が大型化することを抑制することができる。この場合、第2バランスウエイトは、コンペンロープ131とは、かご室121における幅方向の中心G1に対して反対側の側部に配置することが好ましい。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
また、上述した実施の形態例では、乗りかごが昇降行程の中間位置に停止した状態で、テールコードやコンペンロープの取り付け位置を調整し、バランスウエイトの基準位置を設定した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、乗りかごが最上階又は最下階に停止した状態で、バランスウエイトの基準位置を設定してもよい。
しかしながら、例えば、乗りかごが最下階に停止した状態で、乗りかごに作用するモーメントが0になるように、テールコードやコンペンロープの取り付け位置を調整した場合、中間位置で調整した場合よりも、乗りかごが最上階に移動したときの荷重の変化が大きくなる。その結果、バランスウエイトの移動量も大きくなる。
そのため、テールコードやコンペンロープの取り付け位置は、乗りかごが昇降行程の中間位置に停止した状態で設定することが好ましい。そして、バランスウエイトの基準位置の設定も、乗りかごが昇降行程の中間位置に停止した状態で行うことが好ましい。
また、上述した実施の形態例では、ウエイト可動機構を乗りかごに設けたかご側制御部11によって制御する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、エレベーター全体を制御するエレベーター制御部170によってウエイト可動機構を制御させてもよい。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1、61、71…エレベーター、 11…かご側制御部(制御部)、 11A…かご側送受信部、 12…ウエイト可動機構、 13…バランスウエイト、第1バランスウエイト、 14…駆動部、 15…駆動プーリ(駆動回転体)、 16…従動プーリ(従動回転体)、 17…駆動ベルト(移動体)、 19…配線、 21…ハンガープレート(接続体)、 22…スライダ、 24…ウエイトガイド溝、 40A…スライダ機構、 40A…第1スライダ機構、 40B…第2スライダ機構、 41a…第1ガイドローラ、 41b…第2ガイドローラ、 42…第3ガイドローラ、 63…第2バランスウエイト、 100…巻上機、 110…昇降路、 111…ガイドレール、 120…乗りかご、 121…かご室、 121a…出入り口、 122…かご側ドア、 130…主ロープ、 131…コンペンロープ(吊り下げ部材)、 132…コンペンプーリ、 140…釣合錘、 160…機械室、 170…制御部、 171…テールコード(吊り下げ部材)、 172…中間ボックス、 173…接続配線、 174…エレベーター送受信部、 180…調速器、 181…調速器ロープ、 182…接続部材、 183…調速器プーリ、 191…巻上機用エンコーダー(かご位置検出部)、 192…調速器用エンコーダー(かご位置検出部)、 201A…最下階、 201B…最上階、 CS…かご位置演算値、 NS…かご位置、 ST…昇降行程、 G1…中心

Claims (9)

  1. 建築構造物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごを備えたエレベーターにおいて、
    前記乗りかごの側部で移動可能に設置されたバランスウエイトと、
    前記乗りかごの上部に設けられ、前記バランスウエイトを移動可能に支持するウエイト可動機構と、
    前記乗りかごの前記昇降路内の位置に応じて前記ウエイト可動機構を制御する制御部と、
    を備えたエレベーター。
  2. 前記バランスウエイトは、
    前記乗りかごの昇降方向と直交し、かつ前記乗りかごの出入り口が前記建築構造物に設けた乗り場と対向する方向である前後方向とも直交する幅方向に移動可能な第1バランスウエイトと、
    前記前後方向に移動可能な第2バランスウエイトと、からなる
    請求項1に記載のエレベーター。
  3. 前記乗りかごは、かご室を有し、
    前記ウエイト可動機構は、
    前記かご室の上部に設けられ、前記かご室の水平断面において前記かご室の上面の内側に配置された駆動部と、
    前記駆動部の駆動軸に接続され、前記かご室の水平断面において前記かご室の前記上面から前記側部へ突出して配置された駆動回転体と、
    前記かご室の上部に設けられ、前記かご室の水平断面において前記かご室の前記上面から前記側部へ突出して配置された従動回転体と、
    前記駆動回転体と前記従動回転体とに巻き掛けられ、前記駆動回転体と前記従動回転体との間で移動する無端状の移動体と、
    前記移動体と前記バランスウエイトとを接続する接続体と、を有する
    請求項1に記載のエレベーター。
  4. 前記制御部は、前記乗りかごから垂れ下がる吊り下げ部材のぶら下がり荷重の変化と、前記吊り下げ部材における前記乗りかごの中心からの距離に応じて前記ウエイト可動機構を制御する
    請求項1に記載のエレベーター。
  5. 前記乗りかごにおける前記昇降路内の位置を検出するかご位置検出部を備え、
    前記制御部は、前記かご位置検出部からの信号に基づいて前記ウエイト可動機構を制御する
    請求項1に記載のエレベーター。
  6. 前記制御部は、前記昇降路内の前記乗りかごの位置に応じて設定された前記バランスウエイトの移動量に関する情報が予め格納された記憶部を有する
    請求項1に記載のエレベーター。
  7. 前記制御部は、前記乗りかごの行き先階が登録された際に、前記記憶部に格納された前記情報を呼び出し、前記ウエイト可動機構を制御する
    請求項6に記載のエレベーター。
  8. 前記制御部は、
    前記昇降路に設けられ、前記乗りかごの昇降移動を制御するエレベーター制御部と、
    前記乗りかごに設けられ、前記ウエイト可動機構を制御するかご側制御部と、を有し、
    前記エレベーター制御部には、エレベーター送受信部が接続され、
    前記かご側制御部には、かご側送受信部が接続され、
    前記エレベーター送受信部は、前記エレベーター制御部からの信号を無線により前記かご側送受信部に伝達する
    請求項2に記載のエレベーター。
  9. 前記制御部は、
    前記昇降路に設けられ、前記乗りかごの昇降移動を制御するエレベーター制御部と、
    前記乗りかごに設けられ、前記ウエイト可動機構を制御するかご側制御部と、を有し、
    前記乗りかごの下部には、前記エレベーター制御部から前記かご側制御部へ信号を伝達するテールコードが接続される
    請求項2に記載のエレベーター。
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