JP2017128211A - 車両制御装置 - Google Patents

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【課題】ガラスに付着した霜や雪を早期に除去する。【解決手段】車両制御装置は、主機100に冷却水を流通させるとともに、補機102、ヒータ104およびラジエータ106の1または複数に冷却水を流通させることが切り替え可能な、冷却水が循環される冷却回路110と、冷却回路を流通する冷却水の温度を計測する温度センサと、ヒータの熱により、車両のガラスを暖めるデフロスター114と、車両の車速を検出する車速センサと、冷却回路における冷却水の循環経路を制御する冷却制御部とを備え、冷却制御部は、デフロスターを作動させる要求があり、車速センサにより検出された車速が0であり、かつ、温度センサにより計測された温度が所定の閾値以下であるデフロスター条件が成立した場合に、冷却回路において主機および前記ヒータのみに前記冷却水を流通させる。【選択図】図3

Description

本発明は、主機で暖められた冷却水の熱を利用してデフロスターによりガラスを暖める車両の車両制御装置に関する。
従来、主機(エンジン)、ヒータ、補機(変速機やインタークーラー等)を水冷回路で接続し、主機や補機によって暖められた冷却水の熱を利用してヒータを暖めるようになされた車両制御装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2007−224819号公報
ところで、車両のフロントガラスに霜や雪が付着すると、前方の視認性を確保することが困難なため、ヒータの熱を利用してデフロスターによりフロントガラスを暖めるようになされている。
しかしながら、外気温が低い状況下(例えば、0℃以下)で、車両が長時間停車されていた場合に、主機の始動後、直ぐにデフロスターを作動させても、主機で暖められた冷却水の熱がヒータおよび補機に利用されるため、フロントガラスの霜や雪が除去されるまでに時間がかかってしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、ガラスに付着した霜や雪を早期に除去することが可能な車両制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両制御装置は、主機に冷却水を流通させるとともに、補機、ヒータおよびラジエータの1または複数に該冷却水を流通させることが切り替え可能な、該冷却水が循環される冷却回路と、前記冷却回路を流通する前記冷却水の温度を計測する温度センサと、前記ヒータの熱により、車両のガラスを暖めるデフロスターと、前記車両の車速を検出する車速センサと、前記冷却回路における前記冷却水の循環経路を制御する冷却制御部とを備え、前記冷却制御部は、前記デフロスターを作動させる要求があり、前記車速センサにより検出された車速が0であり、かつ、前記温度センサにより計測された温度が所定の閾値以下であるデフロスター条件が成立した場合に、前記冷却回路において前記主機および前記ヒータのみに前記冷却水を流通させる。
また、前記ヒータの熱により、車両の車内を暖める暖房装置をさらに備え、前記冷却制御部は、前記デフロスター条件が成立しておらず、前記暖房装置を作動させる要求があった場合、前記冷却回路において前記主機、前記ヒータおよび前記補機に前記冷却水を流通させるとよい。
また、前記ガラスに霜または雪が付着したかを検出する付着検出部をさらに備え、前記デフロスター条件には、前記付着検出部により前記ガラスに霜または雪が付着したことが検出されたことが含まれるとよい。
本発明によれば、ガラスに付着した霜や雪を早期に除去することができる。
車両の車両制御装置の構成を示す図である。 冷却回路を管理するモードを説明する図である。 冷却回路を管理するモードを説明する図である。 暖房モードおよびデフロスターモードにおける冷却水の温度変化を示す図である。 冷却制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、車両の車両制御装置1を示す図である。なお、図1中、冷却回路110を実線の矢印で示し、信号の流れを破線の矢印で示す。図1に示すように、車両の車両制御装置1は、主機100、補機102、ヒータ104、ラジエータ106およびウォーターポンプ108が冷却回路110により接続されている。
冷却回路110は、主機回路110a、補機回路110b、ヒータ回路110cおよびラジエータ回路110dを含んで構成され、ウォーターポンプ108によって冷却水が循環する。
主機100は、車両の駆動源となるエンジンであり、主機回路110aの途中に設けられている。補機102は、車両を駆動させるために必要な変速機やインタークーラー等であり、補機回路110bの途中に設けられている。
ヒータ104は、ヒータ回路110cの途中に設けられており、冷却水の熱を放熱することで、周囲の空気を暖める。ラジエータ106は、ラジエータ回路110dの途中に設けられ、冷却回路110内を流れる冷却水を外部に放熱することで、冷却水を冷却する。
ウォーターポンプ108は、主機100の回転動力により回転駆動し、冷却水を冷却回路110内で循環させる。
冷却回路110は、ウォーターポンプ108に対して主機回路110a、補機回路110b、ヒータ回路110cおよびラジエータ回路110dが接続されている。また、冷却回路110には、電子制御バルブ112が設けられており、主機回路110a、補機回路110b、ヒータ回路110cおよびラジエータ回路110dが電子制御バルブ112に接続されている。
電子制御バルブ112は、ヒータ回路110cおよび補機回路110bへの開閉(開状態および閉状態)を切り替えが可能であるとともに、ラジエータ回路110dへの冷却水の流通量を調節可能となっている。
冷却回路110では、ウォーターポンプ108から吐出された冷却水が主機回路110aを介して電子制御バルブ112に導かれる。このとき、冷却水が主機100の内部(シリンダブロックおよびシリンダヘッド内)を流通する。
その後、冷却回路110では、電子制御バルブ112の開閉状態に応じて、補機回路110b、ヒータ回路110cおよびラジエータ回路110dの少なくとも1つの回路に冷却水が流通した後、冷却水はウォーターポンプ108に戻される。
このように、冷却水は、電子制御バルブ112の開閉状態に拘わらず、必ず、主機100の内部を流通することになる。一方、補機102、ヒータ104およびラジエータ106には、電子制御バルブ112の開閉状態に応じて、冷却水が流通する場合と流通しない場合とがある。なお、電子制御バルブ112の開閉状態について、詳しくは後述する。
ヒータ104には、デフロスター114および暖房装置116が接続されている。デフロスター114は、フロントガラスの下方に設けられており、駆動することによりヒータ104の熱により暖められた空気をフロントガラスに向かって送風する。暖房装置116は、車両の室内に向けて設けられており、駆動することによりヒータ104の熱により暖められた空気を車両の室内に向かって送風する。
また、主機回路110aには、主機100と電子制御バルブ112との間に、主機100の内部を流通した冷却水の温度を計測する温度センサ118が設けられている。温度センサ118は、主機100の内部を流通した冷却水の温度を計測し、計測した冷却水の温度を示す温度信号を制御装置120に送信する。
また、車両制御装置1は、制御装置120、デフロスタースイッチ122、暖房スイッチ124、車速センサ126および撮像装置128が設けられている。
制御装置120は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成されている。制御装置120には、温度センサ118、デフロスタースイッチ122、暖房スイッチ124、車速センサ126および撮像装置128が接続されており、これらから送信される信号に基づいて、電子制御バルブ112、デフロスター114および暖房装置116を制御する。
デフロスタースイッチ122は、車両内のフロントパネルに設けられ、スイッチがオンされることで、デフロスター114を作動させるためのデフロスター要求信号を制御装置120に送信する。
暖房スイッチ124は、車両内のフロントパネルに設けられ、スイッチがオンされることで、暖房装置116を作動させるための暖房要求信号を制御装置120に送信する。
車速センサ126は、車両の車速を検出し、車速を示す車速信号を制御装置120に送信する。
撮像装置128は、車両内において、フロントガラス越しに車両の前方を撮像可能な位置に配置される。撮像装置128は、撮像することにより得られる画像データを制御装置120に送信する。
制御装置120は、温度センサ118、デフロスタースイッチ122、暖房スイッチ124、車速センサ126および撮像装置128により送信される信号に基づいて、冷却回路110を流通する冷却水の循環経路を制御する冷却制御処理を実行する。
制御装置120は、冷却制御処理を実行する際、信号取得部130、霜雪付着検出部132、冷却制御部134として機能する。信号取得部130は、温度センサ118により送信される温度信号、デフロスタースイッチ122により送信されるデフロスター要求信号、暖房スイッチ124から送信される暖房要求信号、車速センサ126から送信される車速信号を所定間隔毎に取得する。
霜雪付着検出部132は、撮像装置128により撮像された画像データに基づいて、フロントガラスに霜や雪が付着しているか否かを判定する。具体的には、霜雪付着検出部132は、撮像装置128により撮像された画像データに基づく画像に対して、均一に分散させた複数の特定領域(例えば14個)を設定し、特定領域内の各画素の輝度を検出する。続いて、霜雪付着検出部132は、例えば移動平均処理によって輝度の平均値を導出することでノイズや特異点を除去して各特定領域を代表する輝度を導出した後、各特定領域間の輝度差を導出する。この輝度差としては、例えば、複数の特定領域における最大値と最小値との差を用いる。そして、霜雪付着検出部132は、導出した輝度差と予め記憶されている設定値とを比較し、輝度差が設定値より小さいときには、フロントガラスに霜や雪が付着していると判定する。なお、霜や雪の付着を検出する方法は、これに限らず、例えば特開2014−96712号公報に記載されている方法を用いてもよい。
冷却制御部134は、冷却回路110における冷却水の循環経路を5つのモードとして管理している。冷却制御部134は、信号取得部130により取得された信号、および、霜雪付着検出部132により判定された判定結果に基づいて、5つのモードのいずれかに設定し、設定したモードに応じて電子制御バルブ112を制御することにより、冷却回路110における冷却水の循環経路を切り替える。
図2および図3は、冷却回路110を管理するモードを説明する図である。なお、図2および図3中、冷却水が流通する回路を実線の矢印で示し、冷却水が流通しない回路を破線の矢印で示す。冷却制御部134は、デフロスタースイッチ122からデフロスター要求信号が送信されておらず、暖房スイッチ124から暖房要求信号が送信されておらず、かつ、温度信号に示される温度が予め設定された第1閾値(例えば、100℃)未満の場合には、図2(a)に示す早期暖機モードに設定する。早期暖機モードでは、冷却制御部134は、補機回路110bを開状態とし、ヒータ回路110cを閉状態とし、ラジエータ回路110dを閉状態とするように電子制御バルブ112を制御する。これにより、冷却回路110では、主機回路110aおよび補機回路110bのみに冷却水が流通されることになり、主機100および補機102を早期に暖機することが可能となる。
また、冷却制御部134は、デフロスタースイッチ122からデフロスター要求信号が送信されておらず、暖房スイッチ124から暖房要求信号が送信されておらず、かつ、温度信号に示される温度が予め設定された第1閾値以上の場合には、図2(b)に示す第1温度制御モードに設定する。第1温度制御モードでは、冷却制御部134は、補機回路110bを開状態とし、ヒータ回路110cを閉状態とし、温度信号に示される温度に基づいてラジエータ回路110dへの流通水量を調整するように電子制御バルブ112を制御する。これにより、冷却回路110では、主機回路110a、補機回路110bおよびラジエータ回路110dに冷却水が流通されることになり、ラジエータ106により冷却水を冷却することが可能となる。
また、冷却制御部134は、暖房スイッチ124から暖房要求信号が送信されており、かつ、温度信号に示される温度が予め設定された第1閾値未満の場合には、図3(a)に示す暖房モードに設定する。暖房モードでは、冷却制御部134は、補機回路110bを開状態とし、ヒータ回路110cを開状態とし、ラジエータ回路110dを閉状態とするように電子制御バルブ112を制御する。また、冷却制御部134は、暖房装置116を作動させる。これにより、冷却回路110では、主機回路110a、補機回路110bおよびヒータ回路110cに冷却水が流通されることになり、車両の室内を暖気することが可能となる。
また、冷却制御部134は、暖房スイッチ124から暖房要求信号が送信されており、かつ、温度信号に示される温度が予め設定された第1閾値以上の場合には、図3(b)に示す第2温度制御モードに設定する。第2温度制御モードでは、冷却制御部134は、補機回路110bを開状態とし、ヒータ回路110cを開状態とし、温度信号に示される温度に基づいてラジエータ回路110dへの流通水量を調整するように電子制御バルブ112を制御する。また、冷却制御部134は、暖房装置116を作動させる。これにより、冷却回路110では、主機回路110a、補機回路110b、ヒータ回路110cおよびラジエータ回路110dに冷却水が流通されることになり、ラジエータ106により冷却水を冷却するとともに、車両の室内を暖気することが可能となる。
また、暖房モードまたは第2温度制御モードに設定されている場合に、信号取得部130によりデフロスター要求信号が取得されると、冷却制御部134は、デフロスター114を作動させ、フロントガラスを暖めることにより、フロントガラスに付着した霜や雪を除去する。
また、早期暖機モードまたは第1温度制御モードに設定されている場合に、信号取得部130によりデフロスター要求信号が取得されると、冷却制御部134は、温度信号に示される温度に基づいて、暖房モードまたは第2温度制御モードに設定するとともに、デフロスター114を作動させる。
ただし、以下で説明するデフロスター条件が成立した場合には、冷却制御部134は、デフロスターモードに設定する。デフロスター条件としては、信号取得部130によりデフロスター要求信号が取得されたこと、霜雪付着検出部132によりフロントガラスに霜や雪の付着が検出されたこと、温度信号に示される温度が第2閾値(例えば、10℃)以下であること、および、車速信号が示す車速が0であることが設定されている。このデフロスター条件は、車両が停車しており、フロントガラスに霜や雪が付着しており、冷却水の温度が一定の温度以下であること、つまり、外気温が低く、主機100が駆動することなく長時間に亘って車両が停車していた後に、主機100が始動された場合を想定している。このような場合には、フロントガラスに付着した霜や雪を除去しないと、車両が発進することができない状況であると推測される。
そこで、冷却制御部134は、デフロスター条件が成立すると、デフロスターモードに設定し、図3(c)に示すように、補機回路110bを閉状態とし、ヒータ回路110cを開状態とし、ラジエータ回路110dを閉状態とするように電子制御バルブ112を制御する。また、冷却制御部134は、デフロスター114を作動させる。これにより、冷却回路110では、主機回路110aおよびヒータ回路110cにのみ冷却水が流通されることになる。
図4は、暖房モードおよびデフロスターモードにおける冷却水の温度変化を示す図である。ここで、図3(a)に示す暖房モードと、図3(c)に示すデフロスターモードとを比較すると、暖房モードでは補機回路110bに冷却水が流通されるのに対し、デフロスターモードでは補機回路110bに冷却水が流通されない。
したがって、デフロスターモードでは、補機102を暖めることがない分だけ、図4に示すように、暖房モードと比較して、冷却水の温度を早期に暖めることができる。これにより、デフロスターモードでは、ヒータ104により暖められる空気の温度も早期に高くなるため、暖房モードと比較して、フロントガラスに付着した霜や雪を早期に除去することができる。
ここで、デフロスター条件として車速信号が示す車速が0であることが設定されている理由としては、車両が走行中には補機102に冷却水を流通させることで車両の走行性を向上させることができるためである。したがって、デフロスター要求があり、冷却水の温度が一定の温度以下であり、かつ、フロントガラスに霜や雪が付着されたことが検出されている場合であっても、車両が走行している場合には暖房モード(または、早期暖機モード)に切り替えることにより、走行性を確保することができる。
続いて、上述した冷却制御処理の流れについて、フローチャートを用いて詳述する。なお、この冷却制御処理は所定間隔毎に行われる。
図5は、冷却制御処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、冷却制御処理が実行されると、冷却制御部134は、デフロスタースイッチ122からデフロスター要求信号が送信されているかを判定する(S300)。
そして、デフロスター要求信号が送信されている場合には(S300におけるYES)、霜雪付着検出部132は、フロントガラスに霜や雪の付着が検出されているかを判定する(S302)。
そして、霜雪付着検出部132によりフロントガラスに霜や雪の付着が検出されている場合には(S302におけるYES)、冷却制御部134は、温度センサ118により送信される温度信号に示される冷却水の温度が第2閾値以下であるかを判定する(S304)。
そして、冷却水の温度が第2閾値以下である場合には(S304におけるYES)、冷却制御部134は、車速センサ126により送信される車速信号に示される車速が0であるかを判定する(S306)。
そして、車速が0である場合(S306におけるYES)、つまり、S300〜S306においてデフロスター条件が成立している場合、冷却制御部134は、デフロスターモードに設定し(S308)、当該冷却制御処理を終了する。
一方、デフロスター要求信号が送信されていない場合(S300におけるNO)、霜雪付着検出部132によりフロントガラスに霜や雪の付着が検出されていない場合(S302におけるNO)、冷却水の温度が第2閾値以下でない場合(S304におけるNO)、および車速が0でない場合(S306におけるNO)、つまり、S300〜S306においてデフロスター条件が成立していない場合、冷却制御部134は、ステップS310に処理を移す。
冷却制御部134は、暖房スイッチ124から暖房要求信号が送信されているかを判定する(S310)。そして、暖房要求信号が送信されている場合には(S310におけるYES)、冷却制御部134は、温度センサ118により送信される温度信号に示される冷却水の温度が第1閾値未満であるかを判定する(S312)。その結果、冷却水の温度が第1閾値未満である場合には(S312におけるYES)、冷却制御部134は、暖房モードに設定し(S314)、冷却水の温度が第1閾値未満でない場合には(S312におけるNO)、冷却制御部134は、第2温度制御モードに設定し(S316)、当該冷却制御処理を終了する。
また、暖房要求信号が送信されていない場合には(S310におけるNO)、冷却制御部134は、温度センサ118により送信される温度信号に示される冷却水の温度が第1閾値未満であるかを判定する(S318)。その結果、冷却水の温度が第1閾値未満である場合には(S318におけるYES)、冷却制御部134は、早期暖機モードに設定し(S320)、冷却水の温度が第1閾値未満でない場合には(S318におけるNO)、冷却制御部134は、第1温度制御モードに設定し(S322)、当該冷却制御処理を終了する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、デフロスター条件として、デフロスター要求があること、霜雪付着検出部132によりフロントガラスに霜や雪の付着が検出されたこと、冷却水の温度が第2閾値以下であること、および、車速が0であることが設定されているようにした。しかしながら、これに限らず、デフロスター条件として、デフロスター要求があること、冷却水の温度が第2閾値以下であること、および、車速が0であることが設定されていてもよい。
また、上述した実施形態では、主機回路110aに温度センサ118を設けるようにしたが、これに限らず、冷却回路110上のいずれかの位置で冷却水の温度を計測可能であれば、どこに設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、冷却回路110上に設けられた電子制御バルブ112によって冷却水の循環経路を切り替えるようにしたが、これに限らず、補機回路110b、ヒータ回路110cおよびラジエータ回路110dの1または複数に冷却水を流通させることが切り替え可能であれば、他の機器を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、5つのモードにより冷却水の循環経路を管理するようにしたが、これに限らず、少なくともデフロスターモードおよび暖房モードが設けられていればよい。
本発明は、主機で暖められた冷却水の熱を利用してデフロスターによりガラスを暖める車両の車両制御装置に利用できる。
1 車両制御装置
100 主機
102 補機
104 ヒータ
106 ラジエータ
110 冷却回路
114 デフロスター
116 暖房装置
118 温度センサ
120 制御装置
126 車速センサ
132 霜雪付着検出部
134 冷却制御部

Claims (3)

  1. 主機に冷却水を流通させるとともに、補機、ヒータおよびラジエータの1または複数に該冷却水を流通させることが切り替え可能な、該冷却水が循環される冷却回路と、
    前記冷却回路を流通する前記冷却水の温度を計測する温度センサと、
    前記ヒータの熱により、車両のガラスを暖めるデフロスターと、
    前記車両の車速を検出する車速センサと、
    前記冷却回路における前記冷却水の循環経路を制御する冷却制御部と
    を備え、
    前記冷却制御部は、
    前記デフロスターを作動させる要求があり、前記車速センサにより検出された車速が0であり、かつ、前記温度センサにより計測された温度が所定の閾値以下であるデフロスター条件が成立した場合に、前記冷却回路において前記主機および前記ヒータのみに前記冷却水を流通させることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記ヒータの熱により、前記車両の車内を暖める暖房装置をさらに備え、
    前記冷却制御部は、
    前記デフロスター条件が成立しておらず、前記暖房装置を作動させる要求があった場合、前記冷却回路において前記主機、前記ヒータおよび前記補機に前記冷却水を流通させることを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記ガラスに霜または雪が付着したかを検出する付着検出部をさらに備え、
    前記デフロスター条件には、前記付着検出部により前記ガラスに霜または雪が付着したことが検出されたことが含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
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