JP2009144529A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内温度を検出しないマニュアルエアコンを搭載した車両において、冷却水をミッションウォーマおよびヒータコアに最適に分配する冷却装置を提供する。
【解決手段】外気温を検出する外気温センサ43と、空調装置50におけるヒータコア16の上流側のエバポレータ61を通過した空調用空気の温度を検出するエバ後温度センサ44と、エンジン10からの冷却水をヒータコア16を経てエンジン10に戻すヒータ経路と、エンジン10からの冷却水をヒータコア16の上流側でヒータ経路から分岐してCVTウォーマ14を経てエンジン10に戻す変速機経路と、のうち少なくとも何れか一方に切換える三方弁18と、三方弁18による冷却水の経路の切換えを制御するエンジンECU40と、を備え、エンジンECU40が、外気温センサ43により検出された外気温およびエバ後温度センサ44により検出された空調用空気の温度に基づいて三方弁18を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関する。
従来、内燃機関の冷却装置は、内燃機関としてのエンジンを冷却するための冷却水をシリンダヘッドやシリンダブロックに循環させる構造となっており、この冷却水と、自動変速機の潤滑油(以下、ATFという)および空調用空気との間で熱交換させて、ATFを冷却するとともに空調用空気を加熱するようになっている。
この種の内燃機関の冷却装置として、エンジンから取水した冷却水を、ATFを冷却するミッションウォーマおよび空調用空気の熱源となるヒータコアに供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された従来の内燃機関の冷却装置は、冷却水をエンジンからミッションウォーマおよびヒータコアに供給する経路の上流部に、冷却水の供給先を切換える制御弁を有し、車室内温度が所定値以下で、かつ、ヒータスイッチがオンである場合には、ヒータ要求があると判断し、冷却水をヒータコアに分配するよう制御弁を制御していた。
また、エンジンから取水した冷却水をミッションウォーマおよびヒータコアに供給する内燃機関の冷却装置として、ATF温度および車室内温度に応じてヒータコアに供給される冷却水の流量を制御弁により増減するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載された従来の内燃機関の冷却装置は、ATF温度および車室温が所定値より低い場合には、ヒータ要求があると判断し、ヒータコアに供給される冷却水の流量が増加するよう制御弁を調節していた。
特開2004−301041号公報 特開2006−125274号公報
しかしながら、上述のような従来の内燃機関の冷却装置にあっては、冷却水のミッションウォーマおよびヒータコアへの分配を車室内の温度に基づいて制御するようになっており、エアミックスダンパを手動で操作可能なマニュアルエアコンの場合、車室内の温度を検出しないので、このようなマニュアルエアコンを搭載した車両に適用した場合には、ヒータ要求があるか否かを正確に判断できず、結果として冷却水がミッションウォーマおよびヒータコアに最適に分配されないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、車室内の温度を検出しないマニュアルエアコンを搭載した車両であっても、冷却水をミッションウォーマおよびヒータコアに最適に分配することができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の冷却装置は、上記目的達成のため、(1)内燃機関からの冷却水を変速機の熱交換器および空調装置のヒータコアに循環させて、変速機の油温と空調用空気の温度の調節を行う内燃機関の冷却装置であって、外気温を検出する外気温センサと、前記空調装置における前記ヒータコアの上流側に設けられた冷媒圧縮機を通過した空調用空気の温度を検出する温度センサと、前記内燃機関からの冷却水を前記ヒータコアを経て前記内燃機関に戻すためのヒータ経路と、前記内燃機関からの冷却水を前記ヒータコアの上流側で前記ヒータ経路から分岐して前記変速機の熱交換器を経て前記内燃機関に戻す変速機経路と、のうち少なくとも何れか一方に切換える切換え手段と、前記切換え手段による前記冷却水の経路の切換えを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段が、前記外気温センサにより検出された外気温および前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度に基づいて前記切換え手段を制御することを特徴とする。
この構成により、車室内温度を検出しないマニュアルエアコンを搭載した車両であっても、外気温センサにより検出された外気温および温度センサにより検出された空調用空気の温度に基づいて、空調用空気に対して冷却および加熱のいずれが要求されているかを判断できるので、内燃機関からの冷却水をヒータ経路および変速機経路に最適に分配することができる。
また、上記(1)に記載の内燃機関の冷却装置において、(2)前記冷却水の水温を検出する冷却水温センサをさらに備え、前記制御手段が、前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度と前記外気温センサにより検出された前記外気温との差が温度差用閾値より大きく、かつ、前記冷却水温センサにより検出された水温が水温用閾値より高いことを条件に、前記ヒータコアに供給される前記冷却水を遮断するよう前記切換え手段を制御することを特徴とする。
この構成により、温度センサにより検出された空調用空気の温度と外気温センサにより検出された外気温との差が温度差用閾値より大きい場合には、冷媒圧縮機による空調用空気の冷却が最大限に要求されていると判断でき、水温が水温用閾値より高い冷却水をヒータコアに不必要に供給することを防止することができる。この結果、空調用空気に対する冷却効率を向上させることができる。
また、上記(1)または(2)に記載の内燃機関の冷却装置において、(3)前記制御手段が、前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度と前記外気温センサにより検出された前記外気温との差が略等しく、かつ、前記外気温センサにより検出された前記外気温が外気温用閾値より低いことを条件に、前記内燃機関からの冷却水を前記ヒータコアに供給するよう前記切換え手段を制御することを特徴とする。
この構成により、温度センサにより検出された空調用空気の温度と外気温センサにより検出された外気温との差が略等しいと、車両走行時の動圧による外気の導入が要求されていると判断でき、外気温センサにより検出された外気温が外気温用閾値より低いと、空調用空気の加熱が要求されていると判断できるので、内燃機関からの冷却水をヒータコアに適切に分配することができる。
また、上記(1)から(3)に記載の内燃機関の冷却装置において、(4)前記冷却水の水温を検出する冷却水温センサと、前記変速機の油温を検出する油温センサと、をさらに備え、前記制御手段が、前記油温センサにより検出された油温が油温用閾値より低く、かつ、前記冷却水温センサにより検出された水温が水温用閾値より低いことを条件に、前記変速機の熱交換器に供給される前記冷却水を遮断するよう前記切換え手段を制御することを特徴とする。
この構成により、油温センサにより検出された油温が油温用閾値より低く、冷却水温センサにより検出された水温が水温用閾値より低い場合には、変速機の熱交換器に供給される冷却水を遮断するとともに、内燃機関からの冷却水をヒータコアに供給することができる。この結果、内燃機関の暖機運転を促進させ暖機運転時間を短縮させることができるので、車両の燃費を向上させることができる。
また、上記(4)に記載の内燃機関の冷却装置において、(5)前記空調装置の送風機の作動を検出する作動検出手段をさらに備え、前記制御手段が、前記作動検出手段により前記送風機の作動が検出されており、前記油温センサにより検出された油温が油温用閾値より高く、かつ、前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度と前記外気温との差が温度差用閾値より小さいことを条件に、前記冷却水が前記変速機の熱交換器および前記ヒータコアに分配されるよう前記切換え手段を制御することを特徴とする。
この構成により、油温センサにより検出された油温が油温用閾値より高いと、変速機の潤滑油の冷却が必要であると判断することができ、送風機が作動状態で温度センサにより検出された空調用空気の温度と外気温との差が温度作用閾値より小さいと、空調用空気の加熱が要求されていると判断することができ、変速機の潤滑油の冷却および空調用空気の加熱を同時に実行することができる。
本発明によれば、車室内の温度を検出しないマニュアルエアコンを搭載した車両であっても、冷却水をミッションウォーマおよびヒータコアに最適に分配することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る冷却装置を搭載した車両の概略構成図である。
なお、本実施の形態においては、本発明に係る冷却装置を無段変速機(以下、CVTという)を搭載した車両に適用した場合について説明する。
図1に示すように、車両1は、内燃機関としてのエンジン10と、エンジンから出力された動力を図示しない駆動輪に伝達するためのCVT13と、ラジエータ20と、冷却水を循環させるための冷却水ポンプ24と、を備えている。
エンジン10は、シリンダヘッド11およびシリンダブロック12により構成されている。シリンダヘッド11およびシリンダブロック12には、互いに連通する図示しないシリンダヘッド冷却水回路およびシリンダブロック冷却水回路がそれぞれ形成されている。
冷却水ポンプ24は、エンジン10により駆動される機械駆動式のポンプにより構成されており、シリンダブロック12の冷却水回路の入口側に設けられている。
車両1は、さらに、CVT13の潤滑油(以下、CVTFという)と冷却水との間で熱交換を行うためのCVTウォーマ14と、車両1の車室内に供給される空調用空気と冷却水との間で熱交換を行うためのヒータコア16と、を備えている。
CVTウォーマ14は、冷却水よりもCVTFの温度が低い場合には、冷却水に蓄積された熱をCVTFに分配する。一方、冷却水よりもCVTFの温度が高い場合には、CVTFに蓄積された熱を冷却水に分配するようになっている。したがって、CVTウォーマ14は、通常走行時にオイルクーラーとして機能するようになっている。
ヒータコア16は、車両1の車室内に供給される空調用空気を暖房として加熱するための温水式ヒータを構成しており、冷却水に蓄熱された熱が空調用空気に分配されるよう、冷却水と空調用空気との熱交換を行うようになっている。
ここで、本実施の形態に係るCVTウォーマ14は、本発明に係る変速機の熱交換器を構成する。
車両1は、さらに、シリンダヘッド11から経路26に吐出した冷却水を、ヒータコア16に接続された経路28およびCVTウォーマ14に接続された経路30に分岐するための三方弁18を備えている。すなわち、本実施の形態に係る三方弁18は、本発明に係る切換え手段を構成する。
切換え弁としての三方弁18は、経路26から流入した冷却水がCVTウォーマ14およびヒータコア16のうちのいずれか一方のみに流れるようにしたり、CVTウォーマ14およびヒータコア16の両方に分配されるよう、後述するエンジンECU40により切換えられるようになっている。
経路28および経路30は、いずれも経路31と接続されている。CVTウォーマ14およびヒータコア16を通過した冷却水は、経路31に流入し、後述するサーモスタット22および冷却水ポンプ24を介してエンジン10に戻るようになっている。
ラジエータ20は、冷却水と車両1外部の空気との熱交換を行うようになっており、冷却水がラジエータ20内を通過する際に、エンジン10において蓄積された冷却水の熱を、車両1外部の空気に排熱させるようになっている。
ラジエータ20と冷却水ポンプ24との間には、サーモスタット22が設けられている。サーモスタット22は、ラジエータ20により冷却された冷却水を冷却水ポンプ24に供給する経路と、経路31から流入された冷却水を冷却水ポンプ24に供給する経路とを有している。
サーモスタット22は、エンジン10の冷却水温が低温の場合には、ラジエータ20と冷却水ポンプ24との間の冷却水の経路を遮断して、経路31から流入された冷却水のみが冷却水ポンプ24に供給されるようにする。また、冷却水の温度が上昇するにしたがって、ラジエータ20と冷却水ポンプ24との間の流路を徐々に開放し、ラジエータ20から冷却水ポンプ24に供給される冷却水量の割合を増加するようになっている。
ここで、本実施の形態に係る冷却水の経路26、28、31およびヒータコア16は、本発明に係るヒータ経路を構成し、経路26、30、31およびCVTウォーマ14は、本発明に係る変速機経路を構成する。
車両1は、さらに、エンジンECU40および空調ECU41を備えている。エンジンECU40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入力インターフェース、および出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン10の出力制御などを実行するようになっている。
なお、エンジンECU40は、後述するように、本発明に係る冷却装置の制御手段および作動検出手段を構成する。
エンジンECU40は、冷却水温センサ42、外気温センサ43、エバ後温度センサ44、車速センサ45およびCVT油温センサ47と接続されており、これらのセンサから信号を入力するようになっている。また、空調ECU41を介してブロアスイッチ46から信号を入力するようになっている。
冷却水温センサ42は、ヒータコア16に流入する冷却水の温度(以下、冷却水温という)を検出し、検出した冷却水温を表す信号をエンジンECU40に出力するようになっている。
外気温センサ43は、後述する空調装置50の外気吸入口53(図2参照)の近傍に設置されており、外気温度を検出し、検出した外気温度を表す信号をエンジンECU40に出力するようになっている。
エバ後温度センサ44は、後述するエバポレータ61(図2参照)を通過した直後の空調用空気の温度(以下、エバ後温度という)を検出し、エバ後温度を表す信号をエンジンECU40に出力するようになっている。ここで、本実施の形態に係るエバ後温度センサ44は、本発明に係る温度センサを構成する。
冷却水温センサ42、外気温センサ43およびエバ後温度センサ44はサーミスタにより構成されている。
車速センサ45は、CVT13の出力軸回転数に基づいて、車速を表す信号をエンジンECU40に出力するようになっている。
ブロアスイッチ46は、図示しないコントロールパネルに設置されており、ブロアスイッチ46が操作者により操作されると、操作位置に応じた信号を後述する空調ECU41に出力するようになっている。
CVT油温センサ47は、CVTFの温度を検出し、CVTFの温度を表す信号をエンジンECU40に出力するようになっている。
空調ECU41は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入力インターフェース、および出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、後述するブロア56のオンオフ状態の切換え制御などを実行するようになっている。
図2は、本実施の形態に係る空調装置の概略構成図である。
なお、以下の説明においては、本発明に係る空調装置がマニュアルエアコンにより構成される場合について説明する。
空調装置50は、車室内に空調用空気を導く空気通路としての空調ダクト51を備えている。空調ダクト51の上流側には、車両1の外部から空気を吸入するための外気吸入口53および車室内の空気を吸入し循環させるための内気吸入口54が形成されている。
外気吸入口53および内気吸入口54の下流側には、内外気切換えダンパ55が設置されている。本実施の形態におけるマニュアルエアコンにおいては、内外気切換えダンパ55は、図示しないコントロールパネルに設置されたダイヤル式スイッチとワイヤにより接続されており、操作者により回転操作されたダイヤル式スイッチの位置に応じて外気吸入口53から外気を吸入する外気吸入モードと内気吸入口54から内気を吸入する内気吸入モードとが切換わるようになっている。
外気吸入口53の近傍には、外気温センサ43が設置されている。
内外気切換えダンパ55の下流側には、ブロア56が設置されている。ブロア56は、空調ダクト51と一体に形成されているスクロールケーシング57と、ブロアモータ58と、ブロアモータ58により回転駆動される遠心式ファン59と、によって構成されている。
遠心式ファン59は、ブロアモータ58に供給される制御電圧の電圧値に応じた回転速度で回転する。したがって、遠心式ファン59により車室内に供給される空調用空気の送風量は、ブロアモータ58に供給された制御電圧によって制御されるようになっている。
ブロアスイッチ46は、プッシュ式のスイッチにより構成され、このスイッチが操作者によりブロア56のオン状態およびオフ状態を切換えるよう操作されると、操作位置に応じた信号を空調ECU41に出力するようになっている。
また、エンジンECU40は、空調ECU41を介してブロアスイッチ46の信号を取得し、ブロア56がオン状態か否かを判断するようになっている。
したがって、エンジンECU40は、空調装置50のブロア56の作動を検出する作動検出手段を構成している。
ブロア56の下流側には、冷媒圧縮器としてのエバポレータ61が設置されている。このエバポレータ61は、空調ダクト51の空気通路の全面を塞ぐように配置されており、通過する空気を冷却するクーラーとして機能する。
エバポレータ61の下流側には、温水式ヒータとしてのヒータコア16が設置されている。空調用空気は、ヒータコア16を通過すると、エンジン10(図1参照)から経路28(図1参照)を介してヒータコア16に供給された冷却水の熱により加熱される。
このヒータコア16の上流側には、ヒータコア16を通過する空気流量を調節するためのエアミックスダンパ63が設置されている。エアミックスダンパ63は、図示しないコントロールパネルに設置されたダイヤル式スイッチとワイヤにより接続されており、操作者によるダイヤル式スイッチの操作位置に応じて、ヒータコア16を通過する空気流量が最小になるマックスクール(MAXCOOL)状態に対応する位置と、ヒータコア16を通過する空気流量が最大になるマックスホット(MAXHOT)状態に対応する位置との間で連続的に位置が変化するようになっている。
ヒータコア16の下流側には、車両1の図示しないフロント窓ガラスの内面に空調用空気を吹出すためのフロントデフロスタ吹出口65と、車両1の運転者および助手席搭乗者の足元に空調用空気を吹出すための足元吹出口66と、車両1の運転者および助手席搭乗者の頭部や胸部に向けて空調用空気を吹出すためのフェイス吹出口67とが形成されている。フェイス吹出口67は、フロントインストルメントパネルに配置されたセンタレジスタおよびサイドレジスタによって構成されている。
フロントデフロスタ吹出口65、足元吹出口66およびフェイス吹出口67の上流側には、それぞれの吹出口の開閉状態を切換えるための切換えダンパ68、69、70が設置されている。切換えダンパ68、69、70は、図示しないコントロールパネルに設置されたダイヤル式スイッチとワイヤにより接続されており、ダイヤル式スイッチの操作位置に応じて、それぞれの切換えダンパ68、69、70の開閉状態が切換わるようになっている。
以下、本発明の実施の形態に係る冷却装置の制御手段を構成するエンジンECUの特徴的な構成について、図1および図2を参照して説明する。
冷却装置の制御手段を構成するエンジンECU40は、冷却水温センサ42により検出された冷却水温、外気温センサ43により検出された外気温およびエバ後温度センサ44により検出された空調用空気の温度に基づいて切換え弁を制御するようになっている。
具体的には、エンジンECU40は、外気温センサ43により検出された外気温と、エバ後温度センサ44により検出された空調用空気との温度差を算出し、温度差が温度差用閾値より大きければ、空調用空気の冷却が最大限に要求されており、MAXCOOL状態であると判断するようになっている。温度差用閾値は、エバポレータ61が正常に稼動している場合に空調用空気が通常冷却される温度と、外気温との温度差に応じて予め定められており、例えば25℃に設定されている。
また、エンジンECU40は、冷却水温センサ42により検出された冷却水温が水温用閾値より高いか否かを判断する。水温用閾値は、冷却水がヒータコア16に供給された場合に空調用空気の冷却効率が低下する可能性のある温度として予め実験的な測定などにより定められており、例えば65℃に設定されている。
したがって、エンジンECU40は、MAXCOOL状態であり、かつ、冷却水温が水温用閾値より高いと判断した場合には、後述する暖機運転状態以外には、ヒータコア16への冷却水の供給が遮断されるよう三方弁18を制御し、空調用空気の冷却効率を高めるようになっている。
また、エンジンECU40は、外気温センサ43により検出された外気温と、エバ後温度センサ44により検出された空調用空気との温度差を算出し、その結果、外気温および空調用空気の温度が略等しければ、空調用空気として、車両の高速走行時の動圧により外気が導入される外気導入状態であると判断するようになっている。
さらに、エンジンECU40は、この外気導入状態において、外気温センサ43により検出された外気温が外気温用閾値未満であり、車速センサ45により検出された車速が80Km/h以上であり、かつ、空調ECU41を介してブロアスイッチ46から入力された信号がブロア56のオフを表していたならば、ヒータ要求を伴う外気の導入であると判断する。この場合、エンジンECU40は、冷却水がヒータコア16に供給されるよう三方弁18を制御するようになっている。なお、外気温用閾値は、例えば20℃に設定されている。
また、エンジンECU40は、冷却水温センサ42およびCVT油温センサ47から入力された信号に基づいて、冷却水温が水温用閾値より低く、CVT油温が油温用閾値より低いならば、エンジン10が暖機運転状態であると判断するようになっている。
この暖機運転状態において、エンジンECU40は、エンジン10の出力が不安定になることを防止するため、冷却水温が70℃に達するまではフューエルカットの実行を禁止するようになっている。また、エンジンECU40は、冷却水温が上昇し70℃に達すると、暖機運転状態を終了し、減速時など所定の条件下においてフューエルカットを実行するようになっている。
図3は、本実施の形態に係るエンジンの始動時における冷却水温およびCVT油温の時間的変化を示すグラフである。
エンジンの始動時にCVTウォーマに冷却水を供給する従来の冷却装置においては、CVTウォーマによって冷却水の熱がCVTFに分配されるため、CVT油温が早く上昇するものの(細線72)、冷却水温の上昇は遅くなり(細線73)、フューエルカットの実行開始温度である70℃に到達するまでに約450秒かかることになる。
これに対し、本実施の形態に係る冷却装置においては、エンジンECU40は、暖機運転状態において冷却水温の上昇が早まるよう、三方弁18を制御してCVTウォーマ14への冷却水の供給を遮断し、冷却水の熱がCVTFに分配されることを防止する。
したがって、CVT油温の上昇が遅くなるものの(太線74)、エンジンの始動から約220秒後には冷却水温が70℃に達し(太線75)、エンジンECU40がフューエルカットの実行禁止を解除する。これにより、エンジン10の暖機運転時間が短縮され、車両1の燃費が向上されるようになっている。
なお、油温用閾値は、例えば130℃に設定されている。また、水温用閾値は、上記のように65℃に設定されている。これらの値は、予め実験的な測定などによりそれぞれ求められている。
図1および図2に戻り、エンジンECU40は、空調ECU41を介してブロアスイッチ46から取得した信号がブロア56のオン状態を表しており、CVT油温センサ47から入力された信号が油温用閾値より高いCVT油温を表しており、かつ、外気温センサ43により検出された外気温と、エバ後温度センサ44により検出された空調用空気との温度差を算出した結果、温度差が温度差用閾値より小さいと判断したならば、CVT油温を下げる必要があり、かつ、MAXCOOL状態でなくヒータ要求があると判断するようになっている。この場合、エンジンECU40は、三方弁18を制御して、冷却水がCVTウォーマ14およびヒータコア16のいずれにも供給されるようにする。エンジンECU40は、例えば外気温とエバ後温度との温度差が温度差用閾値である25℃以下であるならば、MAXCOOL状態でないと判断するようになっている。
図4ないし図6は、本実施の形態に係る冷却装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。
なお、以下の処理は、エンジンECU40を構成するCPUによって所定の時間間隔で実行されるとともに、CPUによって処理可能なプログラムを実現する。
まず、ステップS1において、エンジンECU40は、CVT油温センサ47から入力された信号に基づいて、CVT油温が130℃以上であるか否かを判断する。エンジンECU40は、CVT油温が130℃未満であると判断したならば(ステップS1でNo)、ステップS10に移行する。一方、エンジンECU40は、CVT油温が130℃以上であると判断したならば(ステップS1でYes)、ステップS2に移行する。
ステップS2において、エンジンECU40は、ブロアスイッチ46から入力される信号に基づいて、ブロア56がオンであるか否かを判断する。エンジンECU40は、ブロア56がオンであるならば(ステップS2でYes)、ステップS3に移行する。一方、ブロア56がオフであると判断した場合には(ステップS2でNo)、ステップS5に移行する。
ステップS3において、エンジンECU40は、MAXCOOL状態であるか否かを判断する。具体的には、エンジンECU40は、外気温センサ43およびエバ後温度センサ44から外気温およびエバ後温度を取得し、これらの温度差を算出する。その結果、外気温とエバ後温度との差が25℃を超えているならば、MAXCOOL状態であると判断し、ステップS4に移行する。一方、外気温とエバ後温度との差が25℃以下であるならば、MAXCOOL以外の状態であると判断し、ステップS9に移行する。
ステップS5において、エンジンECU40は、上記のステップS3と同様の方法によりMAXCOOL状態であるか否かを判断する。エンジンECU40は、MAXCOOL状態であると判断したならば(ステップS5でYes)、ステップS4に移行する。一方、エンジンECU40は、MAXCOOL状態でないと判断したならば(ステップS5でNo)、ステップS6に移行する。
ステップS6において、エンジンECU40は、車速センサ45から入力される信号に基づいて、車速が80Km/h以上であるか否かを判断する。エンジンECU40は、車速が80Km/h未満であると判断したならば(ステップS6でNo)、ステップS4に移行する。一方、車速が80Km/h以上であると判断したならば(ステップS6でYes)、ステップS7に移行する。
ステップS7において、エンジンECU40は、外気導入状態か否かを判断する。具体的には、エンジンECU40は、外気温センサ43およびエバ後温度センサ44から外気温およびエバ後温度を取得し、外気温とエバ後温度とが略等しければ、外気導入状態であると判断する。
エンジンECU40は、外気導入状態でないと判断したならば(ステップS7でNo)、ステップS4に移行する。一方、外気導入状態であると判断したならば(ステップS7でYes)、ステップS8に移行する。
ステップS8において、エンジンECU40は、外気温センサ43から入力される信号に基づいて、外気温が20℃以上であるか否かを判断する。エンジンECU40は、外気温が20℃以上であると判断したならば(ステップS8でYes)、ステップS4に移行する。一方、外気温が20℃未満であると判断したならば(ステップS8でNo)、ステップS9に移行する。
エンジンECU40は、ステップS4に移行したならば、CVTウォーマ14に冷却水が供給されるよう三方弁18を制御して、Returnに進む。一方、エンジンECU40は、ステップS9に移行したならば、ヒータコア16およびCVTウォーマ14に冷却水が供給されるよう三方弁18を制御して、Returnに進む。
ステップS10において、エンジンECU40は、ブロアスイッチ46から入力される信号に基づいて、ブロア56がオンであるか否かを判断する。エンジンECU40は、ブロア56がオンであると判断したならば(ステップS10でYes)、ステップS11に移行する。一方、エンジンECU40は、ブロア56がオフであると判断したならば(ステップS10でNo)、ステップS14に移行する。
ステップS11において、エンジンECU40は、上記のステップS3と同様の方法でMAXCOOL状態であるか否かを判断する。エンジンECU40は、MAXCOOL状態でないと判断したならば(ステップS11でNo)、ステップS13に移行する。一方、エンジンECU40は、MAXCOOL状態であると判断したならば(ステップS11でYes)、ステップS12に移行する。
ステップS12において、エンジンECU40は、冷却水温センサ42から入力される信号に基づき、冷却水温が65℃以上であるか否かを判断する。エンジンECU40は、冷却水温が65℃以上であると判断したならば(ステップS12でYes)、ステップS16に移行する。一方、エンジンECU40は、冷却水温が65℃未満であると判断したならば(ステップS12でNo)、ステップS13に移行する。
ステップS14において、エンジンECU40は、上記のステップS3と同様の方法で、MAXCOOL状態であるか否かを判断し(ステップS14)、判断の結果、MAXCOOL状態であるならば(ステップS14でYes)、ステップS15に移行する。一方、MAXCOOL状態でないならば(ステップS14でNo)、ステップS17に移行する。
ステップS15において、エンジンECU40は、上記のステップS12と同様の方法で、冷却水温が65℃以上であるか否かを判断する。エンジンECU40は、冷却水温が65℃以上であると判断したならば(ステップS15でYes)、ステップS16に移行する。一方、エンジンECU40は、冷却水温が65℃未満であると判断したならば(ステップS15でNo)、ステップS13に移行する。
エンジンECU40は、ステップS13に移行したならば、ヒータコア16に冷却水が供給されるよう三方弁18を制御し、Returnに進む。一方、エンジンECU40は、ステップS16に移行したならば、CVTウォーマ14に冷却水が供給されるよう三方弁18を制御し、Returnに進む。
ステップS17において、エンジンECU40は、車速センサ45から入力される信号に基づいて、車速が80Km/h以上であるか否かを判断する。エンジンECU40は、車速が80Km/h以上であると判断したならば(ステップS17でYes)、ステップS18に移行する。一方、車速が80Km/h未満であると判断したならば(ステップS17でNo)、ステップS22に移行する。
ステップS18において、エンジンECU40は、上記のステップS7と同様の方法により、外気導入状態であるか否かを判断する。判断の結果、外気導入状態であるならば(ステップS18でYes)、ステップS19に移行する。一方、外気導入状態でないならば(ステップS18でNo)、ステップS22に移行する。
ステップS19において、エンジンECU40は、冷却水温センサ42から入力される信号に基づき、冷却水温が65℃以上であるか否かを判断する。判断の結果、冷却水温が65℃以上であるならば(ステップS19でYes)、ステップS20に移行する。一方、冷却水温が65℃未満であるならば(ステップS19でNo)、ステップS21に移行する。
ステップS20において、エンジンECU40は、外気温センサ43から入力される信号に基づいて、外気温が20℃以上であるか否かを判断する。判断の結果、外気温が20℃未満であるならば(ステップS20でNo)、ステップS21に移行する。一方、外気温が20℃以上であるならば(ステップS20でYes)、ステップS23に移行する。
ステップS22において、エンジンECU40は、冷却水温センサ42から入力される信号に基づき、冷却水温が65℃以上であるか否かを判断する。判断の結果、冷却水温が65℃以上であるならば(ステップS22でYes)、ステップS23に移行する。一方、冷却水温が65℃未満であるならば(ステップS22でNo)、ステップS21に移行する。
エンジンECU40は、ステップS21に移行したならば、ヒータコア16に冷却水が供給されるよう三方弁18を制御し、Returnに進む。一方、エンジンECU40は、ステップS23に移行したならば、CVTウォーマ14に冷却水が供給されるよう三方弁18を制御し、Returnに進む。
以上のように、本発明の実施の形態に係るエンジン10の冷却装置においては、車室内温度を検出しないマニュアルエアコンを搭載した車両1であっても、外気温センサ43により検出された外気温およびエバ後温度センサ44により検出された空調用空気の温度に基づいて、空調用空気に対して冷却および加熱のいずれが要求されているかを判断できるので、エンジン10からの冷却水をヒータ経路および変速機経路に最適に分配することができる。
また、エバ後温度センサ44により検出された空調用空気の温度と外気温センサ43により検出された外気温との差が温度差用閾値より大きい場合には、エバポレータ61による空調用空気の冷却が最大限に要求されていると判断でき、水温が水温用閾値より高い冷却水をヒータコア16に不必要に供給することを防止することができる。この結果、空調用空気に対する冷却効率を向上させることができる。
また、エバ後温度センサ44により検出された空調用空気の温度と外気温センサ43により検出された外気温との差が略等しいと、車両走行時の動圧による外気の導入が要求されていると判断でき、外気温センサ43により検出された外気温が外気温用閾値より低いと、空調用空気の加熱が要求されていると判断できるので、エンジン10からの冷却水をヒータコア16に適切に分配することができる。
また、CVT油温センサ47により検出された油温が油温用閾値より低く、冷却水温センサ42により検出された水温が水温用閾値より低い場合には、CVTウォーマ14に供給される冷却水を遮断するとともに、エンジン10からの冷却水をヒータコア16に供給することができる。この結果、エンジン10の暖機運転を促進させ暖機運転時間を短縮させることができるので、車両1の燃費を向上させることができる。
また、CVT油温センサ47により検出された油温が油温用閾値より高いと、CVT13の潤滑油の冷却が必要であると判断することができ、ブロア56が作動状態でエバ後温度センサ44により検出された空調用空気の温度と外気温との差が温度差用閾値より小さいと、空調用空気の加熱が要求されていると判断することができ、CVT13の潤滑油の冷却および空調用空気の加熱を同時に実行することができる。
なお、以上の説明においては、本発明に係る冷却装置がCVTを搭載した車両に適用される場合について説明したが、これに限らず、本発明に係る冷却装置が有段式の自動変速機を搭載した車両に適用されてもよい。この場合、冷却装置は、自動変速機の潤滑油(ATF)と冷却水との間で熱交換を行うためのATFウォーマをCVTウォーマの代わりに備えるようにする。
また、以上の説明においては、空調装置がマニュアルエアコンにより構成される場合について説明した。しかしながら、空調装置がオートエアコンおよびマニュアルエアコンを選択可能なエアコンにより構成されていてもよい。この場合、エンジンECU40は、オートエアコンが選択されているならば、車室内温度、設定温度および外気温に基づいて決定される温度コントロール情報を空調装置から取得してヒータ要求を判断するとともに、内外気切換え情報を取得して外気導入状態か否かを判断するようにする。
また、上記の各処理が、エンジンECU40を構成するCPUによって所定の時間間隔で実行される場合について説明したが、これに限定されず、図示しないトランスミッションECUによって所定の時間間隔で実行されるようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関の冷却装置は、車室内の温度を検出しないマニュアルエアコンを搭載した車両であっても、冷却水をミッションウォーマおよびヒータコアに最適に分配することができるという効果を奏するものであり、車両に搭載される内燃機関の冷却装置に有用である。
本発明の実施の形態に係る冷却装置を搭載した車両の概略構成図である。 本実施の形態に係る空調装置の概略構成図である。 本実施の形態に係るエンジンの始動時における冷却水温およびCVT油温の時間的変化を示すグラフである。 本実施の形態に係る冷却装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態に係る冷却装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態に係る冷却装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 車両
10 エンジン(内燃機関)
11 シリンダヘッド
12 シリンダブロック
13 CVT
14 CVTウォーマ(変速機の熱交換器、変速機経路)
16 ヒータコア(ヒータ経路)
18 三方弁(切換え手段)
26 経路(ヒータ経路、変速機経路)
28 経路(ヒータ経路)
30 経路(変速機経路)
31 経路(ヒータ経路、変速機経路)
40 エンジンECU(制御手段、作動検出手段)
41 空調ECU
42 冷却水温センサ
43 外気温センサ
44 エバ後温度センサ(温度センサ)
45 車速センサ
46 ブロアスイッチ
47 CVT油温センサ(油温センサ)
50 空調装置
51 空調ダクト
56 ブロア(送風機)
63 エアミックスダンパ

Claims (5)

  1. 内燃機関からの冷却水を変速機の熱交換器および空調装置のヒータコアに循環させて、変速機の油温と空調用空気の温度の調節を行う内燃機関の冷却装置であって、
    外気温を検出する外気温センサと、
    前記空調装置における前記ヒータコアの上流側に設けられた冷媒圧縮機を通過した空調用空気の温度を検出する温度センサと、
    前記内燃機関からの冷却水を前記ヒータコアを経て前記内燃機関に戻すためのヒータ経路と、前記内燃機関からの冷却水を前記ヒータコアの上流側で前記ヒータ経路から分岐して前記変速機の熱交換器を経て前記内燃機関に戻す変速機経路と、のうち少なくとも何れか一方に切換える切換え手段と、
    前記切換え手段による前記冷却水の経路の切換えを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記外気温センサにより検出された外気温および前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度に基づいて前記切換え手段を制御することを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 前記冷却水の水温を検出する冷却水温センサをさらに備え、
    前記制御手段が、前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度と前記外気温センサにより検出された前記外気温との差が温度差用閾値より大きく、かつ、前記冷却水温センサにより検出された水温が水温用閾値より高いことを条件に、前記ヒータコアに供給される前記冷却水を遮断するよう前記切換え手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記制御手段が、前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度と前記外気温センサにより検出された前記外気温との差が略等しく、かつ、前記外気温センサにより検出された前記外気温が外気温用閾値より低いことを条件に、前記内燃機関からの冷却水を前記ヒータコアに供給するよう前記切換え手段を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前記冷却水の水温を検出する冷却水温センサと、
    前記変速機の油温を検出する油温センサと、をさらに備え、
    前記制御手段が、前記油温センサにより検出された油温が油温用閾値より低く、かつ、前記冷却水温センサにより検出された水温が水温用閾値より低いことを条件に、前記変速機の熱交換器に供給される前記冷却水を遮断するよう前記切換え手段を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の内燃機関の冷却装置。
  5. 前記空調装置の送風機の作動を検出する作動検出手段をさらに備え、
    前記制御手段が、前記作動検出手段により前記送風機の作動が検出されており、前記油温センサにより検出された油温が油温用閾値より高く、かつ、前記温度センサにより検出された前記空調用空気の温度と前記外気温との差が温度差用閾値より小さいことを条件に、前記冷却水が前記変速機の熱交換器および前記ヒータコアに分配されるよう前記切換え手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の冷却装置。
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