JP2017036741A - 熱交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速機の暖機時に自動変速機からエンジンへ熱が移動することを抑制し、トランスミッションオイルの温度上昇を促進することにより燃費を向上すること。
【解決手段】エンジンオイルとトランスミッションオイルとの間で熱交換を行う熱交換器11を備える熱交換装置10において、トランスミッションオイルの温度がロックアップ機構の許可温度よりも低い場合、トランスミッションオイルの温度が許可温度以上の場合に比べて、熱交換器11の内部を流れるエンジンオイルの流量およびトランスミッションオイルの流量のうち少なくともいずれか一方を減少させる切換弁14を備えていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換装置に関する。
特許文献1には、車両に搭載された熱交換装置が記載されている。その熱交換装置は、エンジンに用いられる作動油(エンジンオイル)と自動変速機に用いられる作動油(トランスミッションオイル)との間で熱交換を行うものであって、エンジンの冷間始動時にエンジンオイルによってトランスミッションオイルを加熱するように構成されている。
特開2007−085457号公報
ところで、自動変速機を搭載した車両では、エンジンと自動変速機との間に流体伝動装置(トルクコンバータ)が設けられている。流体伝動装置の内部は作動油で満たされ、ロックアップ機構が設けられている。流体伝動装置は、油圧回路から供給される油圧によってロックアップ機構を締結もしくは開放する。油圧回路は、流体伝動装置とともに潤滑部である自動変速機にオイルを供給し、そのオイルを循環するように構成されている。つまり、流体伝動装置と自動変速機とは同じオイルを使用するので、トランスミッションオイルの温度変化には流体伝動装置の状態が関係していることになる。しかしながら、特許文献1の熱交換装置では流体伝動装置やロックアップ機構の状態が考慮されていなかった。
そこで、本発明者らは、エンジンの冷間始動後におけるトランスミッションオイルの温度変化と流体伝動装置の状態との関係を明らかにするための評価試験を行った。その評価結果を図12に示す。図12は、エンジンの冷間始動後、車両が任意の車速で走行する場合の評価結果を示すタイムチャートである。なお、図12に示す評価試験では、エンジンの冷間始動後、トランスミッションオイルの温度が所定温度よりも低い場合にロックアップ機構の締結を禁止し、トランスミッションオイルの温度が所定温度以上の場合にロックアップ機構の締結を許可する制御を実行している。
図12に示す例では、エンジンの冷間始動直後、トランスミッションオイルの温度が所定温度よりも低くロックアップ機構を締結することが禁止されているため、時点tよりも前ではロックアップ機構は開放している(L/U:OFF)。その後、時点tにおいてトランスミッションオイルの温度が上記所定温度以上になることによって、ロックアップ機構は締結される(L/U:ON)。ロックアップ機構の締結が開始された時点tにおけるトランスミッションオイルの温度をL/U開始温度とする。その時点tよりも前のロックアップ機構が開放している状態では、エンジンオイルとトランスミッションオイルとの間で熱交換を行った結果、トランスミッションオイルの熱交換量が負になっている。これは、トランスミッションオイルからエンジンオイルに熱が移動していることを表している。その熱交換量が正の場合にトランスミッションオイル温度は上昇するが、熱交換量が負の場合にトランスミッションオイル温度は低下する。そのため、時点tよりも前で比較すると、熱交換器後のトランスミッションオイル温度TOUTは、熱交換した場合の方が熱交換しない場合よりも低くなっている。
本発明者らは、図12に示す評価結果から、自動変速機を暖機している最中(暖機初期)に、トランスミッションオイル温度がエンジンオイル温度よりも高く、自動変速機からエンジンへ熱が移動していることを知見した。トランスミッションオイル温度が上昇する原因として、暖機初期にロックアップ機構が開放していることによって、流体伝動装置においてポンプインペラとタービンランナとが相対回転し、流体伝動装置内部で作動油が撹拌されて熱を生じていることが関係していると考えられる。
図12に示す評価結果のように、自動変速機の暖機時に自動変速機からエンジンに熱が移動すると、トランスミッションオイルの温度上昇が遅れて燃費が悪化する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、エンジンと流体伝動装置とロックアップ機構と自動変速機とを備える車両に搭載され、自動変速機の暖機時にトランスミッションオイルの温度上昇を促進し燃費を向上させる熱交換装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと、ロックアップ機構を有する流体伝動装置と、前記流体伝動装置を介して前記エンジンに接続された自動変速機とを備えた車両に搭載され、前記エンジンに用いられる第1作動油と前記流体伝動装置および前記自動変速機に用いられる第2作動油との間で熱交換を行う熱交換器を備える熱交換装置において、前記第2作動油の温度が、前記ロックアップ機構を締結することが許可される所定温度よりも低い場合、前記第2作動油の温度が前記所定温度以上の場合に比べて、前記熱交換器の内部を流れる前記第1作動油の流量および前記第2作動油の流量のうち少なくともいずれか一方を減少させる熱交換量低減手段を備えていることを特徴とする。
本発明に係る熱交換装置では、第2作動油の温度がロックアップ機構を締結することが許可される所定温度よりも低い場合、第2作動油の温度が所定温度以上の場合に比べて、熱交換器の内部を流れる第1作動油の流量および第2作動油の流量のうち少なくともいずれか一方を減少させる。これにより、自動変速機の暖機時に第2作動油から第1作動油に熱が移動することを抑制し、第2作動油の温度上昇を促進できるため、燃費を向上できる。
本発明は、上記発明において、前記熱交換量低減手段は、前記自動変速機から流出した前記第2作動油が前記熱交換器を経由して前記自動変速機へ戻るように流れる熱交換経路の遮断と開通とを選択的に切り換える切換弁を含み、前記切換弁は、前記第2作動油の温度が前記所定温度よりも低い場合、前記熱交換経路を遮断し、前記第2作動油の温度が前記所定温度以上の場合、前記熱交換経路を開通することが好ましい。
上記発明に係る熱交換装置では、第2作動油の温度が所定温度よりも低い場合、切換弁は熱交換経路を遮断するので、自動変速機の暖機時に第2作動油が熱交換器の内部を流通しなくなる。これにより、第2作動油から第1作動油に熱が移動することを抑制できる。よって、第2作動油の温度上昇を促進でき、燃費を向上できる。また、熱交換装置では、第2作動油の温度が所定温度以上の場合、熱交換経路を開通するので、第2作動油の温度上昇を促進できる。
本発明は、上記発明において、前記熱交換量低減手段は、前記エンジンから流出した前記第1作動油が前記熱交換器を経由して前記エンジンへ戻るように流れる第1作動油用熱交換経路の遮断と開通とを選択的に切り換える第1作動油用切換弁を含み、前記第1作動油用切換弁は、前記第2作動油の温度が前記所定温度よりも低い場合、前記第1作動油用熱交換経路を遮断し、前記第2作動油の温度が前記所定温度以上の場合、前記第1作動油用熱交換経路を開通することが好ましい。
上記発明に係る熱交換装置では、第2作動油の温度が所定温度よりも低い場合、第1作動油用切換弁は第1作動油用熱交換経路を遮断するので、自動変速機の暖機時に第1作動油が熱交換器の内部を流通しなくなる。これにより、第2作動油から第1作動油に熱が移動することを抑制できる。よって、第2作動油の温度上昇を促進でき、燃費を向上できる。また、熱交換装置では、第2作動油の温度が所定温度以上の場合、熱交換経路を開通するので、第2作動油の温度上昇を促進できる。
本発明では、自動変速機および流体伝動装置に用いられる第2作動油の温度がロックアップ締結の許可温度よりも低い場合、第2作動油の温度が許可温度以上の場合に比べて、熱交換器の内部を流れるエンジンに用いられる第1作動油の流量および第2作動油の流量のうち少なくともいずれか一方を減少させる。これにより、自動変速機の暖機時に、自動変速機の第2作動油からエンジンの第1作動油に熱が移動することを抑制できるため、第2作動油の温度上昇を促進でき、燃費を向上できる。
図1は、本発明の第1実施形態で対象とする車両および車両に搭載された熱交換装置の概略構成を示す模式図である。 図2(a)は、油温がロックアップ許可温度以上の場合におけるオイルの流れを示す説明図である。図2(b)は、油温がロックアップ許可温度よりも低い場合におけるオイルの流れを示す説明図である。 図3は、電子制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 図4は、熱交換量制御の一例を示すフローチャートである。 図5は、エンジンの冷間始動後における車両状態の変化を示すタイムチャートである。 図6(a)は、第1変形例の切換弁が完全ONの場合のオイルの流れを示す説明図である。図6(b)は、第1変形例の切換弁が完全OFFの場合のオイルの流れを示す説明図である。 図7は、第1変形例における熱交換量制御の一例を示すフローチャートである。 図8は、第1変形例のエンジンの冷間始動後における車両状態の変化を示すタイムチャートである。 図9(a)は、第2変形例の切換弁がONの場合のオイルの流れを示す説明図である。図9(b)は、第2変形例の切換弁がOFFの場合のオイルの流れを示す説明図である。 図10(a)は、第2実施形態において油温がロックアップ許可温度以上の場合におけるオイルの流れを示す説明図である。図10(b)は、第2実施形態において油温がロックアップ許可温度よりも低い場合におけるオイルの流れを示す説明図である。 図11(a)は、第3実施形態において油温がロックアップ許可温度よりも低い場合におけるオイルの流れを示す説明図である。図11(b)は、第3実施形態において油温がロックアップ許可温度以上の場合におけるオイルの流れを示す説明図である。 図12は、エンジンの冷間始動後、車両が任意の車速で走行する場合の評価結果を示すタイムチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における熱交換装置について具体的に説明する。
[1.第1実施形態]
図1は、車両Veに搭載された熱交換装置10の概略構成を示す模式図である。車両Veは、動力源であるエンジン(ENG)1と、流体伝動装置2と、流体伝動装置2の内部に設けられたロックアップ機構(L/U)3と、自動変速機(T/M)4とを備えている。エンジン1が出力した動力は、流体伝動装置2を介して自動変速機4に伝達される。そして、その動力は自動変速機4の出力軸からデファレンシャルなどを介して駆動輪(いずれも図示せず)に伝達される。
流体伝動装置2は、作動流体(作動油)によってトルクの増幅作用を生じる周知のトルクコンバータである。流体伝動装置2は作動油で満たされたケース内部にロックアップ機構3を備えている。ロックアップ機構3は、後述する油圧回路6(図3に示す)から流体伝動装置2内に供給される油圧によって締結もしくは開放するように構成されている。ロックアップ機構3が開放している状態では、エンジン1が出力した動力は流体伝動装置2内の作動油を介して自動変速機4に伝達される。ロックアップ機構3が締結している状態では、エンジン1と自動変速機4とが直結されるので、エンジン1が出力した動力は流体伝動装置2内の作動油を介さずに自動変速機4へ直接的に伝達される。
また、車両Veにおいて、油圧回路6(図3に示す)には流体伝動装置2が接続されており、その油圧回路6から排出されたオイルが自動変速機4の潤滑油として使用されるように構成されている。例えば、流体伝動装置2内部の作動油が油圧回路6から排出されて潤滑必要部としての自動変速機4へ供給される。つまり、自動変速機4の潤滑油として使用されるオイル(作動油)と、流体伝動装置2の作動流体として使用されるオイル(作動油)とは、同じものである。この説明では、自動変速機4に用いられる作動油と、流体伝動装置2に用いられる作動油とをまとめて「トランスミッションオイル」と記載する。また、油圧回路6内のオイルの温度(以下単に「油温」という)THOを検出する油温センサ5が設けられている。すなわち、油温センサ5により検出される油温THOとは、油圧回路6内におけるトランスミッションオイルの温度である。なお、油温センサ5は、油圧回路6のオイルポンプの下流側に設けられた既存センサであってもよい。例えば、オイルポンプから吐出された直後のオイルの温度(油温THO)を、油温センサ5によって検出する。油温センサ5は、オイルポンプの吐出口に接続された油路、例えばオイルがライン圧に調圧されている油路中に設けられている。
また、車両Veには、エンジン1の冷却水を用いた周知の冷却システムと、エンジン1に用いられる作動油(以下「エンジンオイル」という)とトランスミッションオイルとの間で熱交換を行う熱交換装置10とが搭載されている。
冷却システムは、ラジエータ31と、サーモスタット32と、ウォータポンプ33と、水路切換弁34と、ヒータコア35と、オイルクーラ36とを備えている。ラジエータ循環路では、エンジン1のウォータジャケットから流出した冷却水が、ラジエータ31からサーモスタット32を経由して再びウォータジャケットに戻るように流れる。冷却水の熱交換循環路では、エンジン1のウォータジャケットから流出した冷却水が、水路切換弁34からヒートコア35またはオイルクーラ36を経由してウォータポンプ33に至るように流れる。オイルクーラ36では、冷却水と自動変速機4の作動油との間で熱交換が行われる。冷却水の熱交換循環路において、冷却水がウォータポンプ33を経由して再びエンジン1のウォータジャケットに戻るように流れる。
熱交換装置10は、エンジンオイルとトランスミッションオイルとの間で熱交換を行う熱交換器11と、エンジンオイルが流通するエンジンオイル循環路12、トランスミッションオイルが流通するトランスミッションオイル循環路13とを備えている。エンジンオイル循環路12は、エンジン1から流出したエンジンオイルが熱交換器11を経由して再びエンジン1に戻るように流れる経路を形成している。トランスミッションオイル循環路13は、自動変速機4から流出したトランスミッションオイルが熱交換器11を経由して再び自動変速機4に戻るように流れる経路を形成している。トランスミッションオイル循環路13内には、切換弁14と逆止弁15とが設けられている。
切換弁14は、油温THOに基づいてトランスミッションオイルの流路を切り換える方向切換弁である。切換弁14はスプール式の電磁弁であり、内部のスプールにリターンスプリング14aからの弾性力が作用している。熱交換装置10では、電子制御装置(以下「ECU」という)20の制御によって切換弁14の励磁・非励磁が切り換えられる。例えば、切換弁14は励磁されるとONになり、非励磁ではOFFとなる。
ここで、図2(a),(b)を参照して、トランスミッションオイル循環路13内のオイルの流れについて説明する。図2(a)は、油温THOがロックアップ許可温度以上の場合におけるオイルの流れを示す説明図である。図2(b)は、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合におけるオイルの流れを示す説明図である。
トランスミッションオイル循環路13では、自動変速機4から流出したトランスミッションオイルが導入流路13a内を流れて切換弁14に至る。切換弁14の下流側ポート(出口)には、熱交換器11の内部に形成された熱交換流路13bと、リターン流路13cに連通しているバイパス流路13dとが接続されている。熱交換流路13bとバイパス流路13dとは並列に形成されており、熱交換流路13bの下流側は逆止弁15を介してリターン流路13cに接続されている。そして、リターン流路13c内のトランスミッションオイルは自動変速機4へ向けて戻るように流れる。つまり、切換弁14が導入流路13aの接続先を熱交換流路13bまたはバイパス流路13dに切り換えることによって、トランスミッションオイル循環路13において、熱交換器11を経由する熱交換経路R1と、熱交換器11を経由しない非熱交換経路R2とを選択的に切り換える。
図2(a)に示すように、熱交換経路R1は、上流側から下流側へ向けて、導入流路13a、切換弁14、熱交換流路13b、逆止弁15、リターン流路13cの順に形成されている。切換弁14は、油温THOがロックアップ許可温度以上の場合にOFFになり、熱交換経路R1を開通し、非熱交換経路R2を遮断する。ロックアップ許可温度とは、油温THOが低い状態では禁止されていたロックアップ機構3の締結を許可するための閾値である。熱交換経路R1内のトランスミッションオイルは、導入流路13aから切換弁14を経由して熱交換流路13b内を流れるため、熱交換器11の内部を流れることになる。そして、熱交換器11においてエンジンオイルとの間で熱交換を行った後のトランスミッションオイルは、熱交換流路13bから逆止弁15を経由してリターン流路13cへ流入し、リターン流路13c内を自動変速機4へ向けて流れる。
図2(b)に示すように、非熱交換経路R2は、上流側から下流側へ向けて、導入流路13a、切換弁14、バイパス流路13d、リターン流路13cの順に形成されている。切換弁14は、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合にONになり、熱交換経路R1を遮断し、非熱交換経路R2を開通する。非熱交換経路R2内のトランスミッションオイルは、導入流路13aから切換弁14を経由してバイパス流路13d内を流れるため、熱交換器11の内部を流れないことになる。すなわち、非熱交換経路R2において、エンジンオイルとの間で熱交換を行わないトランスミッションオイルが、再び自動変速機4へ戻ることになる。
図3は、ECU20を模式的に示す機能ブロック図である。ECU20は、CPUとRAMとROMとを備え、入力されたデータおよび予め記憶しているデータに基づいて所定のプログラムに従って演算を実行する。ECU20には、油温THOを検出する油温センサ5からの信号が入力される。ECU20は各種の演算処理を行った結果に基づいて指令信号を出力し、切換弁14や油圧回路6を制御する。
ECU20は、油温検出部21と、判定部22と、制御部23とを備えている。油温検出部21は、油温センサ5からの入力信号に基づいて、油圧回路6内の油温THOを検出する。判定部22は、油温検出部21により検出した油温THOを用いて各種条件が成立するか否かを判定する。制御部23は、油圧回路6内に設けられた電磁弁に指令信号を出力し、流体伝動装置2に供給する油圧を制御しロックアップ機構3の締結や開放を制御する。
制御部23は、ロックアップ機構3を締結させる制御(ロックアップ制御)を実行する。まず、ロックアップ制御の際、判定部22は、ロックアップ制御を実行不可にする条件(禁止条件)や、禁止されていたロックアップ制御が実行可能になるための条件(許可条件)や、実際にロックアップ制御を実行する条件(実行条件)が、成立するか否かを判定する。禁止条件とは、油温THOが所定のロックアップ許可温度よりも低い場合である。すなわち、許可条件とは、油温THOが所定のロックアップ許可温度以上の場合である。また、実行条件とは、油温THOがロックアップ許可温度以上、かつ流体伝動装置2においてポンプインペラとタービンランナとの回転数差が所定値以下の場合である。
例えば、判定部22により禁止条件が成立すると判定された場合、制御部23はロックアップ機構3を締結することを禁止する。判定部22により許可条件が成立すると判定された場合、上述した禁止が解除され、制御部23はロックアップ制御を実行することが可能になる。また、判定部22により実行条件が成立すると判定された場合、制御部23は油圧回路6を制御してロックアップ制御を実行する。仮に許可条件が成立する場合であっても、流体伝動装置2における回転数差が所定値よりも大きい場合には実行条件が成立しないため、制御部23はロックアップ制御を実行しないことになる。
さらに、制御部23は、油温THOとロックアップ許可温度とに基づいて、トランスミッションオイルの熱交換量を変化させる制御(熱交換量制御)を実行する。具体的には、制御部23は切換弁14を制御しトランスミッションオイルの熱交換量を変化させる。
図4は、熱交換量制御の一例を示すフローチャートである。ECU20は、エンジン1の冷間始動時すなわち自動変速機4の暖機中に、図4の熱交換量制御を実行する。判定部22は、油温THOがロックアップ許可温度以上であるか否かを判定する(ステップS1)。油温THOがロックアップ許可温度以上である場合(ステップS1:Yes)、制御部23は切換弁14をOFFにして熱交換経路R1を開通する(ステップS2)。ステップS2の制御によって、トランスミッションオイルは熱交換器11を経由して自動変速機4に戻るように流れる。
一方、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合(ステップS1:No)、制御部23は切換弁14をONにして熱交換経路R1を遮断する(ステップS3)。ステップS3の制御によって、切換弁14は非熱交換経路R2を開通するため、トランスミッションオイルは熱交換器11を経由せずに自動変速機4に戻るように流れる。つまり、ECU20は、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合、油温THOがロックアップ許可温度以上の場合に比べて、熱交換器11の内部を流れるトランスミッションオイル流量を減少させる制御を実行する。そして、ECU20は、ステップS2またはS3の制御を実行して、この制御ルーチンを終了する。なお、オイル流量とは、単位時間あたりに流路断面を通過するオイルの量のことである。
例えば、エンジン1の冷間始動後、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い状態からロックアップ許可温度以上に上昇する場合、切換弁14はトランスミッションオイルの流路を非熱交換経路R2から熱交換経路R1に切り換える。第1実施形態では、切換弁14とECU20とが、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合に熱交換器11の内部を流れるトランスミッションオイルの流量を減少させる熱交換量低減手段に含まれる。
図5は、エンジン1の冷間始動後の車両状態の変化を示すタイムチャートである。時点t11よりも前、エンジン1の冷間始動直後で油温THOがロックアップ許可温度よりも低いので、ロックアップ締結が禁止されており、流体伝動装置2のロックアップ機構3は開放している。また、切換弁14は熱交換経路R1を遮断しているため、熱交換器11内を流れるトランスミッションオイル流量は最小値MINである。要は、エンジンオイルとトランスミッションオイルとの間で熱交換しないことになる。
そして、エンジン1の冷間始動後、ロックアップ機構3が開放している状態で油温THOは上昇し、ロックアップ許可温度に到達する(時点t11)。時点t11において、切換弁14はONからOFFに切り換わる。これにより、熱交換経路R1は開通し、熱交換器11内を流れるトランスミッションオイル流量は最小値MINから最大値MAXに切り換わる。時点t11以降、エンジンオイルとトランスミッションオイルとの間で熱交換が開始するので、トランスミッションオイル熱交換量は零から増加し始める。なお、図5に示すトランスミッションオイル熱交換量が正の場合は、エンジンオイルからトランスミッションオイルに熱が移動していることを表す。すなわち、エンジンオイルによってトランスミッションオイルが加熱されていることを表す。
以上説明した通り、第1実施形態によれば、ロックアップ機構を制御するために用いる油温やロックアップ許可温度に基づいて、エンジンオイルとトランスミッションオイルとの間での熱交換を制御している。特に、自動変速機を暖機中で油温がロックアップ許可温度よりも低い場合には、その暖機完了後に比べて、熱交換器内を流通するトランスミッションオイル流量を減少できる。これにより、エンジンの冷間始動直後に自動変速機からエンジンに熱が移動して燃費が悪化することを抑制できる。
なお、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合に熱交換経路R1を遮断できればよいので、その遮断時に必ずしも切換弁14が非熱交換経路R2を開通しなくてもよい。すなわち、熱交換経路R1を遮断する場合、切換弁14は導入流路13aとバイパス流路13dを連通させなくてもよい。例えば、切換弁14は、導入流路13aと熱交換流路13bとを連通させることによって熱交換経路R1を開通する場合と、導入流路13aが接続された上流側ポート(入口)と下流側ポート(出口)との間を流通不可に遮断して熱交換経路R1を遮断する場合とを選択的に切り換えてもよい。
[2.第1実施形態の変形例]
ここで、上述した第1実施形態の変形例について説明する。第1変形例では、第1実施形態の切換弁14に代えて、流量制御弁からなる切換弁16が設けられている。なお、上述した実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
図6(a)は、切換弁16が完全ONの場合のオイルの流れを示す説明図である。図6(b)は、切換弁16が完全OFFの場合のオイルの流れを示す説明図である。完全ONとは、熱交換経路R1が完全に閉じていることである。完全OFFとは、熱交換経路R1が完全に開いていることである。切換弁16は、スプール式の電磁弁であって、導入流路13aから熱交換器11へ通油するトランスミッションオイル流量を連続的に変化させるように構成されている。切換弁16内部のスプールにリターンスプリング16aからの弾性力が作用している。図6(a)に示すように、切換弁16が完全ONの場合、熱交換装置10は熱交換器11における熱交換を禁止した状態である。切換弁16は熱交換経路R1を完全に閉じ、かつ非熱交換経路R2を完全に開く。そのため、トランスミッションオイルは非熱交換経路R2内のみを流れる。図6(b)に示すように、切換弁16が完全OFFの場合、熱交換装置10は熱交換器11においてエンジンオイルとトランスミッションオイルとの間で完全熱交換を行う状態である。切換弁16は、熱交換経路R1を完全に開き、非熱交換経路R2を完全に閉じる。そのため、トランスミッションオイルは熱交換経路R1内のみを流れる。この第1変形例の熱交換装置10は、切換弁16が完全ONから完全OFFへ切り換わる最中に、熱交換流路13b内を流通するトランスミッションオイル流量が連続的に増加するように構成されている。
図7は、第1変形例における熱交換量制御の一例を示すフローチャートである。ECU20は、エンジン1の冷間始動直後に図7の熱交換量制御を実行する。判定部22は、油温THOと第1温度TSTARTと第2温度TFINISHとを比較する(ステップS11)。第1温度TSTARTはロックアップ許可温度よりも低い温度である。第2温度TFINISHはロックアップ許可温度よりも高い温度である。なお、各温度TSTART,TFINISHは予め定められている。
ステップS11において、判定部22が油温THOは第1温度TSTARTよりも低いと判定した場合は、ステップS12へ進む。ステップS12では、制御部23は切換弁16を完全ONにし、熱交換経路R1を遮断する。
ステップS11において、判定部22が油温THOは第1温度TSTART以上かつ第2温度TFINISHよりも低いと判定した場合は、ステップS13へ進む。ステップS13では、制御部23は熱交換器11の内部を流れるトランスミッションオイル流量を連続的に変化させる制御を実行する。
ステップS11において、判定部22が油温THOは第2温度TFINISH以上と判定した場合には、ステップS14へ進む。ステップS14では、制御部23は切換弁16を完全OFFにし、熱交換経路R1を完全に開かせる。
例えば、エンジン1の冷間始動後に、第1温度TSTARTよりも低い状態から第2温度TFINISHよりも高い状態へ油温THOが上昇すると、制御部23は非熱交換経路R2から熱交換経路R1に切り換える制御を実行する。また、第1温度TSTART以上かつ第2温度TFINISHよりも低い範囲内で油温THOが上昇する場合、制御部23は熱交換器11の内部を流れるトランスミッションオイル流量を連続的に増加させる制御(流量制御)を実行する。すなわち、制御部23は、トランスミッションオイル熱交換量を連続的に増加させる制御(熱交換量制御)を実行する。第1変形例では、切換弁16とECU20とが、熱交換量低減手段に含まれる。
図8は、第1変形例におけるエンジン1の冷間始動後の車両状態の変化を示すタイムチャートである。エンジン1の冷間始動後、油温THOが上昇して第1温度TSTARTに到達する(時点t21)。時点t21において、ECU20は流量制御を開始し、熱交換器11の内部を流れるトランスミッションオイル流量が増加し始める。これにより、トランスミッションオイル熱交換量は零から増加し始める。その際、切換弁16は弁内部を流れるオイル流量を連続的に変化させるように動作する。トランスミッションオイル流量は最小値MINから最大値MAXに向けて連続的に増加する。
時点t21以降、油温THOが上昇し続けてロックアップ許可温度に到達する(時点t22)。そして、油温THOはロックアップ許可温度よりも高温に上昇して第2温度TFINISHに到達する(時点t23)。時点t23において、ECU20は切換弁16を完全OFFに制御する。制御部23は熱交換器11の内部を流通するトランスミッションオイル流量を増加させる制御を時点t23で終了する。つまり、時点t23でトランスミッションオイル流量は最大値MAXとなる。
以上説明した通り、第1変形例によれば、ロックアップ許可温度のみに限定されず、そのロックアップ許可温度を含む所定範囲内の温度よりも油温が低い場合に、熱交換器内を流通するトランスミッションオイル流量を減少できる。これにより、エンジンの冷間始動直後に自動変速機からエンジンに熱が移動して燃費が悪化することを抑制できる。
次に、第2変形例では、第1変形例の電磁弁からなる切換弁16に代えて、熱感応型の切換弁17が設けられている。図9(a)は、切換弁17がONの場合のオイルの流れを示す説明図である。図9(b)は、切換弁17がOFFの場合のオイルの流れを示す説明図である。
切換弁17は、油温THOに応じて動作する熱感応型のアクチュエータ17aを備えている。アクチュエータ17aは温度変化に応じてバイメタル変形する形状記憶合金スプリングである。アクチュエータ17aがバイメタル変形することにより、切換弁17のON,OFFが切り換わる。また、切換弁17は流量制御弁であるため、例えばONからOFFに切り換わる場合、熱交換器11の内部を流れるトランスミッションオイル流量を増加させるように動作する。
アクチュエータ17aがトランスミッションオイル循環路13内のトランスミッションオイルに触れるように構成されている場合、導入流路13a内の油温に反応してバイメタル変形することになる。この場合、油圧回路6内の油温THOと導入流路13a内の油温との関係性から、油温THOがロックアップ許可温度になる際の導入流路13a内の油温を特定できる。その特定された油温でアクチュエータ17aがバイメタル変形するように構成できる。切換弁17内部のスプールにリターンスプリング17bからの弾性力が作用している。
以上説明した通り、第2変形例によれば、切換弁が熱感応型のアクチュエータを備えているので、電子制御装置により切換弁を制御しなくてもよくなる。これにより、電子制御装置の処理負荷を低減できる。
[3.第2実施形態]
次に、第2実施形態の熱交換装置10について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の切換弁14の代わりに、エンジンオイル循環路12内に油温THOに基づいてエンジンオイルの流路を切り換える方向切換弁が設けられている。
図10(a),(b)を参照して、第2実施形態におけるエンジンオイル循環路12内のオイルの流れについて説明する。図10(a)は、第2実施形態において油温THOがロックアップ許可温度以上の場合におけるオイルの流れを示す説明図である。図10(b)は、第2実施形態において油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合におけるオイルの流れを示す説明図である。
第2実施形態の熱交換装置10は、エンジンオイル循環路12内にエンジンオイル用切換弁(以下「第2切換弁」という)18を備えている。第2切換弁18は、油温THOに基づいてエンジンオイルの流路を切り換える。なお、第2切換弁18は、上述した切換弁14と同じ構造であってよく、リターンスプリング18aからの弾性力が作用するスプール式の電磁弁である。また、第2切換弁18は、電磁弁からなる流量制御弁であってもよく、熱感応型のアクチュエータを備えた流量制御弁であってもよい。さらに、ECU20が第2切換弁18を制御する方法も上述した第1実施形態と同様でよい。
エンジンオイル循環路12では、エンジン1から流出したエンジンオイルが導入流路12a内を流れて第2切換弁18に至る。切換弁18の下流側ポート(出口)には、熱交換器11の内部に形成された熱交換流路12bと、リターン流路12cに連通しているバイパス流路12dとが接続されている。熱交換流路12bとバイパス流路12dとは並列に形成されており、熱交換流路12bの下流側は逆止弁19を介してリターン流路12cに接続されている。そして、リターン流路12c内のエンジンオイルはエンジン1へ向けて戻るように流れる。つまり、第2切換弁18が導入流路12aの接続先を熱交換流路12bまたはバイパス流路12dに切り換えることによって、エンジンオイル循環路12において、熱交換器11を経由するエンジンオイル用熱交換経路(以下「第2熱交換経路」という)R3と、熱交換器11を経由しないエンジンオイル用非熱交換経路(以下「第2非熱交換経路」という)R4とを選択的に切り換える。
図10(a)に示すように、第2熱交換経路R3は、上流側から下流側へ向けて、導入流路12a、第2切換弁18、熱交換流路12b、逆止弁19、リターン流路12cの順に形成されている。第2切換弁18は、油温THOがロックアップ許可温度以上の場合にOFFになり、第2熱交換経路R3を開通し、第2非熱交換経路R4を遮断する。第2熱交換経路R3内のエンジンオイルは、導入流路12aから第2切換弁18を経由して熱交換流路12b内を流れるため、熱交換器11の内部を流れることになる。そして、熱交換器11においてトランスミッションオイルとの間で熱交換を行った後のエンジンオイルは、熱交換流路12bから逆止弁19を経由してリターン流路12cへ流入し、リターン流路12c内をエンジン1へ向けて流れる。
図10(b)に示すように、第2非熱交換経路R4は、上流側から下流側へ向けて、導入流路12a、第2切換弁18、バイパス流路12d、リターン流路12cの順に形成されている。第2切換弁18は、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合にONになり、第2熱交換経路R3を遮断し、第2非熱交換経路R4を開通する。第2非熱交換経路R4内のエンジンオイルは、導入流路12aから第2切換弁18を経由してバイパス流路12d内を流れるため、熱交換器11の内部を流れないことになる。すなわち、第2非熱交換経路R4において、トランスミッションオイルとの間で熱交換を行わないエンジンオイルが、再びエンジン1へ戻ることになる。
以上説明した通り、第2実施形態によれば、自動変速機を暖機中で油温がロックアップ許可温度よりも低い場合には、その暖機完了後に比べて、熱交換器内を流通するエンジンオイル流量を減少できる。これにより、エンジンの冷間始動直後に自動変速機からエンジンに熱が移動して燃費が悪化することを抑制できる。
[4.第3実施形態]
次に、第3実施形態の熱交換装置10について説明する。第3実施形態は、上述した第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた構成である。図11(a)は、第3実施形態において油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合におけるオイルの流れの一例を示す説明図である。図11(b)は、第3実施形態において油温THOがロックアップ許可温度以上の場合におけるオイルの流れの一例を示す説明図である。
第3実施形態の熱交換装置10は、トランスミッションオイル循環路13内に設けられた切換弁14と、エンジンオイル循環路12内に設けられた第2切換弁18とを備えている。図11(a)に示すように、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合、切換弁14は熱交換経路R1を遮断し、かつ第2切換弁18は第2熱交換経路R3を遮断する。図11(b)に示すように、油温THOがロックアップ許可温度以上の場合、切換弁14は熱交換経路R1を開通し、かつ第2切換弁18は第2熱交換経路R3を開通する。
また、第3実施形態では、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合、熱交換経路R1と第2熱交換経路R3とのうち少なくともいずれか一方を遮断するように構成されている。これにより、油温THOがロックアップ許可温度よりも低い場合、熱交換器11の内部を流通するトランスミッションオイルとエンジンオイルとのうち少なくともいずれか一方の流量を減少させることができる。
以上説明した通り、第3実施形態によれば、自動変速機を暖機中で油温がロックアップ許可温度よりも低い場合には、その暖機完了後に比べて、熱交換器内を流通するエンジンオイルとトランスミッションオイルとのうち少なくともいずれか一方の流量を減少できる。これにより、エンジンの冷間始動直後に自動変速機からエンジンに熱が移動して燃費が悪化することを抑制できる。
1 エンジン
2 流体伝動装置(トルクコンバータ)
3 ロックアップ機構
4 自動変速機
5 油温センサ
6 油圧回路
10 熱交換装置
11 熱交換器
12 エンジンオイル循環路
13 トランスミッションオイル循環路
14,16,17 切換弁
18 第2切換弁(エンジンオイル用切換弁)
20 電子制御装置(ECU)
Ve 車両

Claims (3)

  1. エンジンと、ロックアップ機構を有する流体伝動装置と、前記流体伝動装置を介して前記エンジンに接続された自動変速機とを備えた車両に搭載され、前記エンジンに用いられる第1作動油と前記流体伝動装置および前記自動変速機に用いられる第2作動油との間で熱交換を行う熱交換器を備える熱交換装置において、
    前記第2作動油の温度が、前記ロックアップ機構を締結することが許可される所定温度よりも低い場合、前記第2作動油の温度が前記所定温度以上の場合に比べて、前記熱交換器の内部を流れる前記第1作動油の流量および前記第2作動油の流量のうち少なくともいずれか一方を減少させる熱交換量低減手段を備えている
    ことを特徴とする熱交換装置。
  2. 前記熱交換量低減手段は、前記自動変速機から流出した前記第2作動油が前記熱交換器を経由して前記自動変速機へ戻るように流れる熱交換経路の遮断と開通とを選択的に切り換える切換弁を含み、
    前記切換弁は、
    前記第2作動油の温度が前記所定温度よりも低い場合、前記熱交換経路を遮断し、
    前記第2作動油の温度が前記所定温度以上の場合、前記熱交換経路を開通する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換装置。
  3. 前記熱交換量低減手段は、前記エンジンから流出した前記第1作動油が前記熱交換器を経由して前記エンジンへ戻るように流れる第1作動油用熱交換経路の遮断と開通とを選択的に切り換える第1作動油用切換弁を含み、
    前記第1作動油用切換弁は、
    前記第2作動油の温度が前記所定温度よりも低い場合、前記第1作動油用熱交換経路を遮断し、
    前記第2作動油の温度が前記所定温度以上の場合、前記第1作動油用熱交換経路を開通する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換装置。
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