JP2017127625A - スライドレールアセンブリ及びその操作方法 - Google Patents

Abstract

【課題】スライドレールアセンブリ及びその操作方法を提供する。
【解決手段】スライドレールアセンブリ２０は、第一レール３０、第二レール３２、第三レール３４及び嵌着メカニズム５０を有する。第二レール３２は第一レール３０に相対して移動し、第三レール３４は第二レール３２に相対して移動する。第二レール３２は第一レール３０に相対して、第一位置Ｐ１から第一方向Ｄ１に向かい第二位置Ｐ２へと移動する。第三レール３４が第二レール３２に相対して、第一方向Ｄ１に向かって第三位置Ｐ３に移動し、第二レール３２を超過すると、第一レール３０、第二レール３２と第三レール３４とは第一長さＬ１を形成する。第二レール３２が第二位置Ｐ２から第二方向Ｄ２に向かい、第四位置Ｐ４へ移動すると、第一長さＬ１は第二長さＬ２へと短縮され、嵌着メカニズム５０により第二レール３２は第一レール３０に相対して第四位置Ｐ４に位置する。
【選択図】図２

Description

本発明は、スライドレールアセンブリ及びその操作方法に関する。

一般に、スライドレールアセンブリは少なくとも２個以上のレール部材を有する。
これらレール部材は、相互に相対して移動可能である。これにより、スライドレールアセンブリは、延伸或いは収納の状態を備える。
中でも、第一レール、第二レール及び第三レールを有する三節式スライドレールアセンブリを例とすると、通常では、第二レールと第三レールが第一レールに相対して一方向へと移動し、完全延伸状態で、スライドレールアセンブリは、完全延伸距離を有する。
完全延伸距離の状態下では、従来の技術中では、第二レールは第一レールに相対して完全延伸位置を保持する。

しかし、操作者がスライドレールアセンブリの第二レールを、第一レールに相対して、完全延伸位置に未到達の状態に一時的に保持しようとしても、このタイプのスライドレールアセンブリでは対応することができない。

米国特許第６，６５５，７６３Ｂ２明細書 米国特許第６，８５４，８１６Ｂ２明細書 米国特許第６，９９７，５２９Ｂ１明細書 米国特許第８，９２５，８８３Ｂ２明細書 米国特許第９，３２８，７６９Ｂ１明細書

先行技術には、スライドレールアセンブリの第二レールを、第一レールに相対して、完全延伸位置に未到達の状態に一時的に保持しようとしても、操作者が対応できないという欠点がある。

本発明は、スライドレールアセンブリの延伸距離を短縮でき、限られた環境空間下での操作者によるスライドレールアセンブリのレール部材の取り付けまたは取り外しであるメンテナンスに有利なスライドレールアセンブリを提供する。また、スライドレールアセンブリの延伸距離を短縮でき、限られた環境空間内での応用に有利なスライドレールアセンブリの操作方法を提供する。

本発明の一実施形態によるスライドレールアセンブリは、第一レール、第二レール、第三レール、及び第一嵌着メカニズムを有する。
第一レールは、前端と後端を有する。
第二レールは、第一レールに相対して移動する。
第三レールは、第二レールに相対して移動し、前端と後端を有する。
第一嵌着メカニズムは、第二レールに移動可能に取り付けられる。
第二レールは、第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かい、第二位置へと移動する。
第三レールは、第二レールに相対して、第一方向に向かって第三位置へと移動し、第二レールを超過すると、第一レールの後端と第三レールの前端との間に、第一長さを区画形成する。
第二レールが第二位置から第二方向に向かって第四位置へと移動するとき、第一レールの後端と第三レールの前端との間の第一長さは、第二長さへと短縮され、第一嵌着メカニズムにより、第二レールが第一レールに相対して第四位置に位置する。

好ましくは、スライドレールアセンブリは、第一作動部材及び係止台をさらに備える。
第一作動部材は、第三レールに取り付けられ、第一作動位置と第二作動位置との間で操作される。
係止台は、第二レールに取り付けられ、係止部を有する。
第三レールが第一方向に向かって第三位置まで移動するとき、第一作動部材が第一作動位置において、係止部の一方側に接触する。
第一作動部材が第一作動位置から第二作動位置へと移動するとき、第一作動部材が係止部と離れ、第三レールは第二レールに相対して第一方向とは逆方向の第二方向に移動する。

好ましくは、スライドレールアセンブリは、第三レールに弾性を有するよう取り付けられる第二作動部材をさらに備える。
第三レールが第一方向に向かって第三位置へと移動したとき、第二作動部材が係止台の係止部に沿って移動する。
第二作動部材が係止部を越えたとき、第二作動部材は、係止部の他方側に接触する。

好ましくは、スライドレールアセンブリは、第三レールに取り付けられるスイッチ部材をさらに備える。
スイッチ部材は、第一スイッチ位置或いは第二スイッチ位置で操作される。
スイッチ部材が第一スイッチ位置にあるとき、スイッチ部材と係止部とが離れる。
スイッチ部材が第二スイッチ位置にあるとき、スイッチ部材と係止部とが接触している。

好ましくは、第三レールは、前ブロックを有する。
前ブロックとスイッチ部材とは、離間されている。

好ましくは、スライドレールアセンブリは、第一レールに配置される第一ブロック部材をさらに備える。
第二レールが第四位置にあるとき、第二レールは、第一嵌着メカニズムにより第一ブロック部材に接触する。

好ましくは、第一嵌着メカニズムは、第一嵌着部材、及び第一嵌着部材に弾力を作用する弾性部材を有する。
第二レールが第四位置にあるとき、第一嵌着部材は、第一弾性部材の弾力により、第一ブロック部材に接触する。

好ましくは、スライドレールアセンブリは、第二ブロック部材及び第二嵌着メカニズムをさらに備える。
第二ブロック部材は、第一レールに配置され、嵌着解除部を有する。
第二嵌着メカニズムは、第二レールに移動可能に取り付けられる。
第三レールは、後ブロックを有する。
第三レールは、後ブロックにより第二嵌着メカニズムを押し、第二レールと同期して連動し、第一位置から第一方向に向かって移動し、予定位置まで移動するとき、嵌着解除部により、第二嵌着メカニズムが後ブロックから離脱する。

好ましくは、第二嵌着メカニズムは、第二嵌着部材、及び第二嵌着部材に弾力を作用する第二弾性部材を有する。第三レールは、後ブロックにより、第二嵌着部材を押す。

好ましくは、スライドレールアセンブリは、第二レールに移動可能に取り付けられる第三嵌着メカニズムをさらに備える。
第二ブロック部材は、第二ブロック部材に隣り合う位置制限部をさらに有する。
第二レールが第二位置へと移動するとき、第三嵌着メカニズムは、位置制限部に位置する。

好ましくは、第三嵌着メカニズムは、第三嵌着部材、及び第三嵌着部材に弾力を作用する第三弾性部材を有する。
第二レールが第二位置へと移動するとき、第三嵌着部材は、第三弾性部材の弾力に反応し、位置制限部に位置する。

本発明のもう一つの実施形態によるスライドレールアセンブリは、シャーシへの搭載物の取り付けに適用される。
スライドレールアセンブリは、第一レール、第二レール、第三レール、第一ブロック部材、第一嵌着メカニズム、及び第一作動部材を有する。
第一レールは、シャーシに取り付けられ、しかも前端と後端を有し、第二レールは、第一レールに相対して移動する。
第三レールは、第二レールに相対して移動でき、第三レールにより搭載物を搭載し、しかも前端と後端を有し、第一ブロック部材は第一レールに配置される。
第一嵌着メカニズムは、第二レールに可動するように取り付けられる。
第一作動部材は、第三レールに取り付けられ、第一作動部材は、第一作動位置と第二作動位置との間で操作される。
第二レールが第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かい、第二位置へと移動し、しかも第三レールが第二レールに相対して、第一方向から第三位置に向かい、第二レールを超過すると、第一レールの後端と第三レールの前端との間に、第一長さを形成する。
第二レールが第二位置から第二方向に向かい、第四位置へと移動すると、第一レールの後端と第三レールの前端との間の第一長さは、第二長さへと短縮され、しかも第一嵌着メカニズムにより第一ブロック部材に接触し、第二レールは第一レールに相対して第四位置に位置する。
第一作動部材が操作され、第一作動位置から第二作動位置へと移動すると、第三レールは、第二レールに相対して取り外される。

また、本発明は、上記スライドレールアセンブリの操作方法として提供される。
第二レールを、第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かって第二位置へと移動させる。
第三レールを、第二レールに相対して、第一方向に向かって第三位置へと移動させ、第三レールが第二レールを超過するとき、第一レールの後端と第三レールの前端との間に、第一長さを形成する。
第二レールを、第二位置から第二方向に向かって第四位置へと移動させるとき、第一長さを第二長さへと短縮させ、第一嵌着メカニズムを用いて、第二レールを第一レールに相対して第四位置に移動させる。
第一長さが第二長さに短縮されているとき、第一作動部材を第一作動位置から第二作動位置まで操作し、第三レールが第二レールに相対して取り外される。

本発明のスライドレールアセンブリは、スライドレールアセンブリの延伸距離を短縮でき、限られた環境空間下での操作者によるメンテナンスに有利で、またその操作方法は、スライドレールアセンブリの延伸距離を短縮でき、限られた環境空間内での応用に有利である。

本発明一実施形態の一対のスライドレールアセンブリが搭載物をシャーシに取り付ける様子を示す斜視図である。 本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの分解斜視図である。 図２のスライドレールアセンブリの第二レールの拡大図であり、係止台が係止部を有する様子を示す。 本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールと第一作動部材、第二作動部材、スイッチ部材及び補助弾性部材の分解斜視図である。 本発明一実施形態の第三レールの模式図である。 本発明一実施形態のスライドレールアセンブリが収納状態を呈する模式図であり、第一嵌着メカニズム、第二嵌着メカニズム及び第三嵌着メカニズムが予定状態にある様子を示す。 図６の第三レールの前ブロックが係止台に接触する様子を示す拡大図である。 本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールが後ブロックにより第二嵌着メカニズムの第二嵌着部材を押し、これにより第二レールが第三レールに従い、第一方向へと移動する様子を示す模式図である。 図８の第三レールが第二レールに相対して第一方向に向かい移動する模式図であり、第二嵌着メカニズムの第二嵌着部材が第二ブロック部材の嵌着解除部により導引されて一角度の偏りを呈し、第三嵌着メカニズムの第三嵌着部材が第二ブロック部材に隣り合う位置制限部に位置する様子を示す。 図９の第一作動部材と第二作動部材が係止台の係止部の両側に接触する様子を示す拡大斜視図である。 図９の第二作動部材は操作され、係止台の係止部に接触しない様子を示す模式図である。 図１１の第二作動部材が係止台の係止部に接触しない様子を示す拡大斜視図である。 本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールが第二レールに相対して延伸位置にある時、スイッチ部材が第一スイッチ位置に位置する様子を示す模式図である。 本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールが第二レールに相対して延伸位置にある時、スイッチ部材が第二スイッチ位置にある様子を示す模式図である。 図１４の第三レールが第二方向へと移動する時、スイッチ部材により第二レールを一位置まで連動する様子を示す模式図である。 図１５のスイッチ部材が係止台の係止部に接触する様子を示す拡大斜視図である。 図１５の第二レールが第一レールに相対して位置にあり、しかも第三レールが第二レールに相対して、第一作動部材が係止台の係止部に接触するまで第一方向へと移動する様子を示す模式図である。 図１７の第一作動部材が係止台の係止部から離脱する様子を示す模式図である。 図１８の第三レールが第二レールに相対して取り外される様子を示す模式図である。 本発明一実施形態のスライドレールアセンブリが第一延伸状態と環境物件との間に第一空間を有する様子を示す模式図である。 図２０のスライドレールアセンブリが第二延伸状態と環境物件との間に、第二空間を有する様子を示す模式図である。

（一実施形態）
図１に示す通り、本発明一実施形態の一対のスライドレールアセンブリ２０は、搭載物２２をシャーシ（ｒａｃｋ）２４に取り付けられる。
具体的には、各スライドレールアセンブリ２０は、第一ブラケット２６ａと第二ブラケット２６ｂにより、シャーシ２４の第一シャーシ柱２８ａと第二シャーシ柱２８ｂに取り付けられる。
この部分は領域において通常の知識を有する者なら理解可能な技術範疇であるため、説明を簡略化するため、説明を省く。

図２に示す通り、スライドレールアセンブリ２０は、第一レール３０、第二レール３２及び第三レール３４を備える。
第一レール３０は、第一ブラケット２６ａと第二ブラケット２６ｂを有する。
また、第一レール３０は、前端３６ａ、後端３６ｂ、及び前端３６ａと後端３６ｂとの間に位置する第一通路３８を有する。
第一レール３０は、少なくとも１個の接触部４０を有する。
接触部４０は、後端３６ｂに隣り合う２個の突出物などである。

本実施形態において、スライドレールアセンブリ２０は、第一ブロック部材４２と第二ブロック部材４４をさらに備える。
第一ブロック部材４２は、第一レール３０に隣り合う後端３６ｂに配置される。
第二ブロック部材４４は、第一レール３０から離れた後端３６ｂに配置される。

第二レール３２は、第一レール３０の第一通路３８に取り付けられる。
第二レール３２は、前端４６ａ、後端４６ｂ、及び前端４６ａと後端４６ｂとの間に位置する第二通路４８を有する。
スライドレールアセンブリ２０は、第一嵌着メカニズム５０、第二嵌着メカニズム５２、第三嵌着メカニズム５４及び係止台５６をさらに備える。
第一嵌着メカニズム５０、第二嵌着メカニズム５２及び第三嵌着メカニズム５４は、それぞれ異なる位置で、第二レール３２に取り付けられる。

例えば、第二嵌着メカニズム５２の位置は、第一嵌着メカニズム５０と第三嵌着メカニズム５４との間で、第一嵌着メカニズム５０は、第二レール３２の後端４６ｂに隣り合う。
第一嵌着メカニズム５０は、第一嵌着部材５８、及び第一嵌着部材５８に弾力を作用する第一弾性部材６０を有する。
第二嵌着メカニズム５２は、第二嵌着部材６２、及び第二嵌着部材６２に弾力を作用する第二弾性部材６４を有する。
第三嵌着メカニズム５４は、第三嵌着部材６６、及び第三嵌着部材６６に弾力を作用する第三弾性部材６８を有する。

スライドレールアセンブリ２０は、第一枢接部材７０、第二枢接部材７２、第一嵌着部材５８、第二嵌着部材６２、及び第三枢接部材７４をさらに備える。
第三枢接部材７４は、第三嵌着部材６６をそれぞれ第二レール３２に枢接する

図３に示す通り、係止台５６は、第二レール３２に配置され、例えば、第二レール３２に隣り合う前端４６ａなどに配置される。
係止台５６は、係止部７６を有する。

第三レール３４は、第二レール３２の第二通路４８に取り付けられる。第三レール３４により、搭載物２２（図示なし）が搭載される。
この部分は領域において通常の知識を有する者なら理解可能な技術範疇であるため、説明を簡略化するため、説明を省く。

図４と図５に示す通り、第三レール３４は、前端７８ａと後端７８ｂを有する。
第三レール３４は、上壁８０ａ、下壁８０ｂ、及び上壁８０ａと下壁８０ｂとの間に連接される縦方向壁８２（図４と図５に示す第三レール３４は反対であるため、同図が示す上壁８０ａと下壁８０ｂなどの部品もすべて反対である）を有する。
第三レール３４は、後ブロック８４と前ブロック８６を有する。
後ブロック８４は、第三レール３４に隣り合う後端７８ｂに位置する。
前ブロック８６は、第三レール３４に隣り合う前端７８ａに位置する。
本実施形態において、後ブロック８４と前ブロック８６とは、突出物を例とする。

スライドレールアセンブリ２０は、第一作動部材８８、及び第三レール３４の縦方向壁８２に取り付けられる第二作動部材９０をさらに備える。
また、スライドレールアセンブリ２０は、、第四枢接部材９２及び第五枢接部材９４をさらに備える。
第五枢接部材９４は、第一作動部材８８と第二作動部材９０を第三レール３４の縦方向壁８２にそれぞれ枢接する。

スライドレールアセンブリ２０は、弾性台９６、第一操作部材９８、第二操作部材１００、第一補助弾性部材１０２及び第二補助弾性部材１０４をさらに備える。
弾性台９６は、第三レール３４の縦方向壁８２に連接し、第一作動部材８８の少なくとも１個の部分と第二作動部材９０の少なくとも１個の部分を弾性的にサポートする。
第一操作部材９８と第二操作部材１００とは、第一作動部材８８と第二作動部材９０とをそれぞれ操作する。
第一補助弾性部材１０２と第二補助弾性部材１０４とは、第一操作部材９８と第二操作部材１００とにそれぞれ弾力を作用する。

スライドレールアセンブリ２０は、スイッチ部材１０６をさらに備える。
スイッチ部材１０６は、第三レール３４に取り付けられている。
スイッチ部材１０６と前ブロック８６とは、相互に縦方向距離を隔ており、離間されている。
具体的には、スイッチ部材１０６は、移動可能に連接され、例えば、第六枢接部材１０８により第三レール３４の縦方向壁８２に取り付けられる。

第三レール３４は、サポート特徴１１０をさらに有する。
スイッチ部材１０６は、２個のスイッチ特徴１１２を有する。
スイッチ部材１０６が異なる位置にある時には、各スイッチ特徴１１２は、サポート特徴１１０により対応してサポートされる。
サポート特徴１１０と２個のスイッチ特徴１１２とは、凹と凸、凸と凹、或いは凸と凸の対応構造とすることができる。

図６に示す通り、第一嵌着部材５８、第二嵌着部材６２及び第三嵌着部材６６は、第一延伸部１１３、第二延伸部１１５、及び第二レール３２から伸び出し、第一レール３０に対応する第三延伸部１１７をそれぞれ有する。
第二ブロック部材４４は、嵌着解除部１１４、及び嵌着解除部１１４から延伸し、一角度の屈折を呈する位置制限部１１６を有する。
嵌着解除部１１４は、斜面或いは曲面である。
スライドレールアセンブリ２０が収納状態にあると、第二レール３２は第一レール３０に相対して収納され、しかも第二レール３２の後端４６ｂは、第一レール３０の少なくとも１個の接触部４０に接触し、第一位置Ｐ１に位置する。
第三レール３４が第二レール３２に相対して収納され、第三レール３４の前ブロック８６は、係止台５６の係止部７６に接触する（この部分は図７を参照されたい）。
第一嵌着部材５８の２個の相対部位は、第一弾性部材６０と第三レール３４（例えば第三レール３４の下壁８０ｂ）により、それぞれサポートを提供され、予定状態を保持する。
一方、第二嵌着部材６２と第三嵌着部材６６とは、第二弾性部材６４と第三弾性部材６８によりそれぞれ弾力を作用され、予定状態を保持する。
第二嵌着部材６２が予定状態にあると、第二嵌着部材６２の位置は、第三レール３４の後ブロック８４に対応する。
本実施形態において、後ブロック８４と第二嵌着部材６２との間には、一距離を備え、第二嵌着部材６２の第二延伸部１１５の位置は、第二ブロック部材４４の嵌着解除部１１４に対応する。
一方、第三嵌着部材６６が予定状態にあると、第三嵌着部材６６の第三延伸部１１７の位置は、第二ブロック部材４４の嵌着解除部１１４に対応する。

図８に示す通り、第三レール３４が第二レール３２に相対して第一方向Ｄ１へと移動すると、第三レール３４は、後ブロック８４により、第二嵌着部材６２を押す。第二レール３２と同期して連動し、第二レール３２が第一位置Ｐ１から第一方向Ｄ１へと移動する。
第三レール３４が移動したとき、第三嵌着部材６６の第三延伸部１１７は、第二ブロック部材４４の嵌着解除部１１４により導引され、第二ブロック部材４４上に接触する。
これにより、第三弾性部材６８は弾力を蓄え、第二嵌着部材６２の第二延伸部１１５は、第二ブロック部材４４の嵌着解除部１１４に接触する。

図９に示す通り、第三レール３４がさらに第一方向Ｄ１に向かい予定位置まで移動すると、第二ブロック部材４４の嵌着解除部１１４により、第二嵌着部材６２を導引して一角度の偏りを呈する。
これにより、第二嵌着部材６２は、第三レール３４の後ブロック８４から離脱し、第二レール３２と第三レール３４の同期移動関係を解除する。しかも、第二レール３２は第一レール３０に相対して、第二位置Ｐ２にすでに達している。

一方、第二ブロック部材４４を過ぎた後は、第三嵌着部材６６は、第三弾性部材６８の弾力に反応し、一角度の偏りを呈する。しかも第二ブロック部材４４に隣り合う位置制限部１１６に位置し、これにより第二レール３２は一時的に第二位置Ｐ２に止まる。
この他、第三レール３４は第二レール３２に相対して第一方向Ｄ１に向かい継続して移動するため、第一嵌着部材５８への第三レール３４（例えば、第三レール３４の下壁８０ｂ）によるサポートは解消される。
しかも、第一嵌着部材５８は、第一弾性部材６０の弾力に反応し一角度の偏りを呈し、第一ブロック部材４２に対応する。

さらに、第三レール３４は第二レール３２に相対して第一方向Ｄ１へと第三位置Ｐ３（例えば、延伸位置）まで移動し、しかも第三レール３４の前端７８ａは、第二レール３２の前端４６ａを超過した状態下で、第一レール３０、第二レール３２及び第三レール３４は第一長さＬ１を形成する。
つまり、第一レール３０の後端３６ｂと第三レール３４の前端７８ａとの間には、第一長さＬ１が形成される。

図１０に合わせて示す通り、第三レール３４が第三位置Ｐ３に到達すると、第一作動部材８８は、第一作動位置Ｘ１において、係止台５６の係止部７６の一方側Ｓ１に接触する。
一方、第三レール３４が第三位置Ｐ３に到達する過程では、第二作動部材９０は、係止台５６の係止部７６に沿って移動し弾力を生じる。
第二作動部材９０は、係止台５６の係止部７６を越えると、弾力を開放する。これにより第二作動部材９０は、第一作動位置Ｙ１において、係止台５６の係止部７６の他方側Ｓ２に接触する。
すなわち、この状態下では、第三レール３４は、第二レール３２に相対して延伸或いは収納されることはない。

図１１と図１２に示す通り、操作者が力量Ｆ１を加え、第二操作部材１００を移動させ、第二作動部材９０を操作して、第一作動位置Ｙ１から第二作動位置Ｙ２へと一角度の偏りを呈すると、第二作動部材９０は他方側Ｓ２への接触を解消する。
つまり、この状態下で、第三レール３４は、第二レール３２に相対して第二方向Ｄ２へと収納される。

図１３と図１４に示す通り、操作者はスイッチ部材１０６を第一スイッチ位置Ｗ１から第二スイッチ位置Ｗ２へと操作する。
第一スイッチ位置Ｗ１にある時には、スイッチ部材１０６と係止台５６の係止部７６とは離れる。
第二スイッチ位置Ｗ２にある時には、スイッチ部材１０６と係止台５６の係止部７６とは接触している。

図１４に示す通り、第三レール３４が第二レール３２に相対して延伸位置から第二方向Ｄ２に向かい一位置に移動すると、第三レール３４（例えば、第三レール３４の下壁８０ｂ）は、第三嵌着部材６６に接触する。
これにより、第三嵌着部材６６は、一角度の偏りを呈し、第二ブロック部材４４の位置制限部１１６を離脱する。

図１４と図１５に示す通り、第一ブロック部材４２は、導引部１１８と導引部１１８から延伸し、しかも一角度の屈折を呈する嵌着部１２０を有する。
導引部１１８は、斜面或いは曲面である。
第三レール３４がさらに第二方向Ｄ２に向かい移動すると、第三レール３４は、スイッチ部材１０６により、第二スイッチ位置Ｗ２において係止台５６の係止部７６の他方側Ｓ２を押す（この部分は図１６を参照されたい）。
これにより、第二レール３２は、第三レール３４に従い、第二位置Ｐ２から第二方向Ｄ２へと移動し、しかも第二方向Ｄ２へと移動する過程において、導引部１１８の導引により、第一嵌着部材５８は一角度の偏りを呈し、しかも第一弾性部材６０の弾力に反応し、第一ブロック部材４２の嵌着部１２０に接触する。
これにより、第二レール３２は、収納位置等の第四位置Ｐ４を保持する。
この状態下で、第二レール３２は、第一レール３０に相対して第二方向Ｄ２或いは第一方向Ｄ１（第二方向Ｄ２に反対の方向）へと移動することはできない。

スイッチ部材１０６は、第三レール３４の前ブロック８６に置換され、係止台５６の係止部７６の他方側Ｓ２に隣り合うため、第三レール３４が第二レール３２に相対して収納される時、第三レール３４の後ブロック８４と第二嵌着部材６２とはある距離を保持し、第三レール３４の移動時には、同期に第二レール３２を連動することはできない。

図１７に示す通り、第二レール３２が第四位置Ｐ４にある状態下では、第三レール３４は、第二レール３２に相対して、第一作動部材８８が係止台５６の係止部７６の一方側Ｓ１に接触するまで第一方向Ｄ１へと移動する。
この時、第一レール３０の後端３６ｂと第三レール３４の前端７８ａとの間には、第二長さＬ２が形成され、第二長さＬ２は、第一長さＬ１（図９参照）より短い。
すなわち、第二レール３２により第一レール３０に相対して第四位置Ｐ４へと収納されると、第一長さＬ１は、第二長さＬ２へと短縮される。

図１８と図１９に示す通り、第二長さＬ２の状態下で、操作者が力量Ｆ２を加えて第一操作部材９８を移動させ、第一作動部材８８を操作し、第一作動位置Ｘ１から第二作動位置Ｘ２へと移動させると、第一作動部材８８は、係止台５６の係止部７６の一方側Ｓ１から離脱する。これにより、第三レール３４は、第二レール３２に相対して取り外される。

図２０に示す通り、限られた空間環境下で、スライドレールアセンブリ２０が延伸状態を呈すると、スライドレールアセンブリ２０と環境物件１２２（例えばドア或いは壁）との間には、第一空間ｄ１を有する。
しかし、第一空間ｄ１は、操作者がスライドレールアセンブリ２０のメンテナンスを行う、例えば第三レール３４を取り外すには、かなり狭い。

図２１に示す通り、操作者は上述の操作方式を利用し、第二レール３２を第一レール３０に相対して収納させ、しかも一時的に第一レール３０に嵌着させる。
これにより、スライドレールアセンブリ２０の全体的な長さは短縮される。
この状態下で、スライドレールアセンブリ２０と環境物件１２２との間には、第二空間ｄ２を有する。
第二空間ｄ２は、第一空間ｄ１より大きいため、その十分な空間を操作者は運用でき、スライドレールアセンブリ２０のメンテナンス作業、或いは第三レール３４を第二レール３２から取り外すのに便利である。

この他、本発明はスライドレールアセンブリの操作方法を提供する。
方法は、上述の実施形態中に開示しており、説明を簡略化するため、ここでは再度の記述はしない。

前述した本発明の実施形態は本発明を限定するものではなく、よって、本発明により保護される範囲は後述される特許請求の範囲を基準とする。

２０ スライドレールアセンブリ、
２２ 搭載物、
２４ シャーシ、
２６ａ 第一ブラケット、
２６ｂ 第二ブラケット、
２８ａ 第一シャーシ柱、
２８ｂ 第二シャーシ柱、
３０ 第一レール、
３２ 第二レール、
３４ 第三レール、
３６ａ 前端、
３６ｂ 後端、
３８ 第一通路、
４０ 少なくとも１個の接触部、
４２ 第一ブロック部材、
４４ 第二ブロック部材、
４６ａ 前端、
４６ｂ 後端、
４８ 第二通路、
５０ 第一嵌着メカニズム、
５２ 第二嵌着メカニズム、
５４ 第三嵌着メカニズム、
５６ 係止台、
５８ 第一嵌着部材、
６０ 第一弾性部材、
６２ 第二嵌着部材、
６４ 第二弾性部材、
６６ 第三嵌着部材、
６８ 第三弾性部材、
７０ 第一枢接部材、
７２ 第二枢接部材、
７４ 第三枢接部材、
７６ 係止部、
７８ａ 前端、
７８ｂ 後端、
８０ａ 上壁、
８０ｂ 下壁、
８２ 縦方向壁、
８４ 後ブロック、
８６ 前ブロック、
８８ 第一作動部材、
９０ 第二作動部材、
９２ 第四枢接部材、
９４ 第五枢接部材、
９６ 弾性台、
９８ 第一操作部材、
１００ 第二操作部材、
１０２ 第一補助弾性部材、
１０４ 第二補助弾性部材、
１０６ スイッチ部材、
１０８ 第六枢接部材、
１１０ サポート特徴、
１１２ スイッチ特徴、
１１３ 第一延伸部、
１１４ 嵌着解除部、
１１５ 第二延伸部、
１１６ 位置制限部、
１１７ 第三延伸部、
１１８ 導引部、
１２０ 嵌着部、
１２２ 環境物件、
Ｄ１ 第一方向、
Ｄ２ 第二方向、
Ｌ１ 第一長さ、
Ｌ２ 第二長さ、
Ｐ１ 第一位置、
Ｐ２ 第二位置、
Ｐ３ 第三位置、
Ｐ４ 第四位置、
ｄ１ 第一空間、
ｄ２ 第二空間、
Ｗ１ 第一スイッチ位置、
Ｗ２ 第二スイッチ位置、
Ｘ１ 第一作動位置、
Ｘ２ 第二作動位置、
Ｙ１ 第一作動位置、
Ｙ２ 第二作動位置。

Claims (10)

1. 第一レール、第二レール、第三レール、及び第一嵌着メカニズムを備え、
   前記第一レールは、前端と後端を有し、
   前記第二レールは、前記第一レールに相対して移動し、
   前記第三レールは、前記第二レールに相対して移動し、前端と後端を有し、
   前記第一嵌着メカニズムは、前記第二レールに移動可能に取り付けられ、
   前記第二レールは、前記第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かい、第二位置へと移動し、
   前記第三レールは、前記第二レールに相対して、第一方向に向かって第三位置へと移動し、前記第二レールを超過すると、前記第一レールの後端と前記第三レールの前端との間に、第一長さを区画形成し、
   前記第二レールが前記第二位置から第二方向に向かって第四位置へと移動するとき、前記第一長さが第二長さへと短縮され、前記第一嵌着メカニズムにより、前記第二レールが前記第一レールに相対して前記第四位置に位置することを特徴とするスライドレールアセンブリ。
2. 第一作動部材及び係止台をさらに備え、
   前記第一作動部材は、前記第三レールに取り付けられ、第一作動位置と第二作動位置との間で操作され、
   前記係止台は、前記第二レールに取り付けられ、係止部を有し、
   前記第三レールが第一方向に向かって第三位置へと移動したとき、前記第一作動部材が前記第一作動位置において前記係止部の一方側に接触し、
   前記第一作動部材が前記第一作動位置から前記第二作動位置へと移動するとき、前記第一作動部材が前記係止部と離れ、前記第三レールは前記第二レールに相対して第一方向とは逆方向の第二方向に移動することを特徴とする請求項１に記載のスライドレールアセンブリ。
3. 前記第三レールに弾性を有するよう取り付けられる第二作動部材をさらに備え、
   前記第三レールが第一方向に向かって第三位置へと移動したとき、前記第二作動部材が、前記係止部に沿って移動し、
   前記第二作動部材が前記係止部を越えたとき、前記第二作動部材は、前記係止部の他方側に接触することを特徴とする請求項２に記載のスライドレールアセンブリ。
4. 前記第三レールに取り付けられるスイッチ部材をさらに備え、
   前記スイッチ部材は、第一スイッチ位置或いは第二スイッチ位置で操作され、
   前記スイッチ部材が前記第一スイッチ位置にあるとき、前記スイッチ部材と前記係止部とが離れ、
   前記スイッチ部材が前記第二スイッチ位置にあるとき、前記スイッチ部材と前記係止部とが接触し、
   前記第三レールは、前ブロックを有し、
   前記前ブロックと前記スイッチ部材とは、離間されていることを特徴とする請求項２に記載のスライドレールアセンブリ。
5. 前記第一レールに配置される第一ブロック部材をさらに備え、
   前記第一嵌着メカニズムは、第一嵌着部材、及び前記第一嵌着部材に弾力を作用する第一弾性部材を有し、
   前記第二レールが前記第四位置にあるとき、
   前記第二レールは、前記第一嵌着メカニズムにより前記第一ブロック部材に接触し、
   前記第一嵌着部材は、前記第一弾性部材の弾力により、前記第一ブロック部材に接触することを特徴とする請求項４に記載のスライドレールアセンブリ。
6. 第二ブロック部材及び第二嵌着メカニズムをさらに備え、
   前記第二ブロック部材は、前記第一レールに配置され、嵌着解除部を有し、
   前記第二嵌着メカニズムは、前記第二レールに移動可能に取り付けられ、第二嵌着部材、及び前記第二嵌着部材に弾力を作用する第二弾性部材を有し、
   前記第三レールは、後ブロックを有し、
   前記第三レールが、前記後ブロックにより前記第二嵌着メカニズムを押し、前記第二レールと同期して連動し、前記第一位置から第一方向に向かって移動し、予定位置まで移動するとき、前記嵌着解除部により、前記第二嵌着メカニズムが前記後ブロックから離脱することを特徴とする請求項５に記載のスライドレールアセンブリ。
7. 前記第二レールに移動可能に取り付けられる第三嵌着メカニズムをさらに備え、
   前記第二ブロック部材は、前記第二ブロック部材に隣り合う位置制限部をさらに有し、
   前記第三嵌着メカニズムは、第三嵌着部材、及び前記第三嵌着部材に弾力を作用する第三弾性部材を有し、
   前記第二レールが前記第二位置へと移動するとき、
   前記第三嵌着メカニズムは、前記位置制限部に位置し
   前記第三嵌着部材は、前記第三弾性部材の弾力に反応し、前記位置制限部に位置することを特徴とする請求項６に記載のスライドレールアセンブリ。
8. スライドレールアセンブリは、シャーシへの搭載物の取り付けに用いられ、
   前記スライドレールアセンブリは、第一レール、第二レール、第三レール、第一ブロック部材、第一嵌着メカニズム、及び第一作動部材を備え、
   前記第一レールは、前記シャーシに取り付けられ、前端と後端を有し、
   前記第二レールは、前記第一レールに相対して移動し、
   前記第三レールは、前記第二レールに相対して移動し、前記搭載物を搭載し、前端と後端を有し、
   前記第一ブロック部材は、前記第一レールに配置され、
   前記第一嵌着メカニズムは、前記第二レールに移動可能に取り付けられ、
   前記第一作動部材は、前記第三レールに取り付けられ、第一作動位置と第二作動位置との間で操作され、
   前記第二レールが前記第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かい、第二位置へと移動し、
   前記第三レールが、前記第二レールに相対して、第一方向に向かって第三位置へと移動し、前記第二レールを超過すると、前記第一レールの後端と前記第三レールの前端との間に、第一長さが区画形成され、
   前記第二レールが前記第二位置から第二方向に向かって第四位置へと移動するとき、前記第一長さは、第二長さへと短縮され、前記第二レールは、前記第一嵌着メカニズムにより前記第一ブロック部材に接触し、前記第一レールに相対して前記第四位置に位置し、
   前記第一作動部材が操作され、前記第一作動位置から前記第二作動位置へと移動するとき、前記第三レールは、前記第二レールに相対して第二方向に移動することを特徴とするスライドレールアセンブリ。
9. 第一レール、第二レール、第三レール、第一嵌着メカニズム、及び第一作動部材を備え、
   前記第一レールは、前端と後端を有し、
   前記第二レールは、前記第一レールに相対して移動し、
   前記第三レールは、前記第二レールに相対して移動し、前端と後端を有し、
   前記第一嵌着メカニズムは、前記第二レールに移動可能に取り付けられ、
   前記第一作動部材は、前記第三レールに取り付けられ、第一作動位置と第二作動位置との間で操作されるスライドレールアセンブリの操作方法であって、
   前記第二レールを、前記第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かって第二位置へと移動させ、
   前記第三レールを、前記第二レールに相対して、第一方向に向かって第三位置へと移動させ、前記第三レールが前記第二レールを超過するとき、前記第一レールの後端と前記第三レールの前端との間に、第一長さを形成し、
   前記第二レールを、前記第二位置から第二方向に向かって第四位置へと移動させるとき、前記第一長さを第二長さへと短縮させ、前記第一嵌着メカニズムを用いて、前記第二レールを前記第一レールに相対して前記第四位置に移動させ、
   前記第一長さが第二長さに短縮されているとき、前記第一作動部材を前記第一作動位置から前記第二作動位置まで操作し、前記第三レールが前記第二レールに相対して取り外されることを特徴とするスライドレールアセンブリの操作方法。
10. 前記スライドレールアセンブリは、係止部を有する係止台および第一ブロック部材をさらに備えており、
    前記第三レールが第一方向へと移動させるとき、前記第一作動部材が前記第一作動位置において前記係止部の一方側に接触し、
    前記第二レールが前記第四位置にあるとき、前記第一嵌着メカニズムを用いて前記第二レールと前記第一ブロック部材とを接触させることを特徴とする請求項９に記載のスライドレールアセンブリの操作方法。

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