JP2017126629A - 積層セラミックコンデンサおよびそれを用いた複合電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら高い放熱性を有する積層セラミックコンデンサと、それを用いた複合電子部品を提供する。【解決手段】積層セラミックコンデンサ10Bは、セラミック誘電体層2と内部電極3a、3bとが交互に積層されてなり、第1および第2の端面と、セラミック誘電体層2と内部電極3a、3bとの積層方向に直交する第1および第2の側面とを有するセラミック積層体1と、内部電極3a、3bと接続され、第1および第2の端面のそれぞれに配置された外部電極4a、4bとを備えており、第1の側面に第1の高熱伝導率部材5aおよび積層方向に第1の高熱伝導率部材5aより突出する凸部6a、6bが、第1の端面に第2の高熱伝導率部材5bが配置されている。第1の高熱伝導率部材5aおよび第2の高熱伝導率部材5bは、セラミック誘電体層2をなすセラミック材料より高い熱伝導率を有している。【選択図】図4

Description

この発明は、電源装置または車載電子機器などに使用される積層セラミックコンデンサおよびそれを用いた複合電子部品に関する。
例えば特開平3−245515号公報(特許文献1)には、積層セラミックコンデンサを複数個積層して一体化した複合電子部品である、スタック型積層セラミックコンデンサが提案されている。
図26は、特許文献1に記載されているスタック型積層セラミックコンデンサを模式的に示した図である。スタック型積層セラミックコンデンサ700は、積層セラミックコンデンサ70が複数個積み重ねられたスタック素子70sと、端子電極79a、79bとを含んでなる。
積層セラミックコンデンサ70は、セラミック積層体71と、セラミック積層体71の端面に形成されている外部電極74a、74bと、を備えている。それぞれの積層セラミックコンデンサ70の外部電極74aは、端子電極79aと接合され、同じく外部電極74bは、端子電極79bと接合されている。
特許文献1に記載されているスタック型積層セラミックコンデンサ700では、大容量化と実装の省面積化が両立できるとされている。
ところで、積層セラミックコンデンサは、通常、使用時に自己発熱を伴う。図26に示したようなスタック型積層セラミックコンデンサ700では、スタック素子70sにおいて中央に位置する積層セラミックコンデンサ70の放熱が上下に位置する積層セラミックコンデンサ70により妨げられる。したがって、スタック型積層セラミックコンデンサ700は、スタック素子70sの内部に熱がこもり易い。
その結果、スタック型積層セラミックコンデンサ700が高温環境下で使用されると、上記の理由からスタック素子70sの内部に位置する積層セラミックコンデンサ70は、周囲温度に自己発熱分の温度が加わる。そのため、許容範囲以上に温度上昇し、破損してしまう虞がある。
上記の問題を解決するため、例えば特開2000−228325号公報(特許文献2)には、積み重ねられた積層セラミックコンデンサを冷却するための機構を備えたスタック型積層セラミックコンデンサが提案されている。
図27は、特許文献2に記載されているスタック型積層セラミックコンデンサ800を模式的に示した図である。スタック型積層セラミックコンデンサ800は、積層セラミックコンデンサ80が複数個積み重ねられたスタック素子80sと、端子電極89a、89bと、冷却管89Pa、89Pbと、を含んでなる。
積層セラミックコンデンサ80は、セラミック積層体81と、セラミック積層体81の端面に形成されている外部電極84a、84bと、を備えている。それぞれの積層セラミックコンデンサ80の外部電極84aは、端子電極89aと接合され、同じく外部電極84bは、端子電極89bと接合されている。そして、端子電極89aには冷却管89Paが接合されており、同じく端子電極89bには冷却管89Pbが接合されている。
特許文献2に記載されているスタック型積層セラミックコンデンサ800は、冷却管89Pa、89Pbの内部に例えば水のような冷却媒体Wを通過させるように構成されている。それにより、スタック素子80sが冷却されるため、前述の問題が解決できるとされている。
特開平3−245515号公報 特開2000−228325号公報
ところで、特許文献2に記載されているスタック型積層セラミックコンデンサ800において、温度上昇は、スタック素子80sの中央で生じ易いと考えられる。スタック型積層セラミックコンデンサ800では、確かにスタック素子80sの端子電極89a、89bの近傍は、冷却管89Pa、89Pbの内部を流れる冷却媒体Wにより冷却される。しかしながら、スタック素子80sの中央部は直接冷却されていないので、スタック素子80sが十分冷却されない虞がある。
また、スタック型積層セラミックコンデンサ800では、冷却管89Pa、89Pbと、その内部に冷却媒体Wを流すシステムが必要であり、複雑な構造となるため、信頼性が低下する虞がある。さらに、それらの部材またはシステムを配置するスペースが必要となるため、スタック型積層セラミックコンデンサ800が大型化することも懸念される。
上記の懸念は、スタック型積層セラミックコンデンサのみならず、積層セラミックコンデンサと他の電子部品とが積み重ねられたスタック素子を有する複合電子部品に対しても生じ得る。
そこで、この発明の目的は、簡単な構造でありながらそれ自体で高い放熱性を有する積層セラミックコンデンサと、それを用いた複合電子部品を提供することである。
この発明に係る積層セラミックコンデンサおよびそれを用いた複合電子部品では、放熱性を向上させるため、積層セラミックコンデンサのセラミック積層体の態様についての改良が図られる。
この発明は、まず積層セラミックコンデンサに向けられる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、セラミック積層体と、外部電極と、を備えている。セラミック積層体は、セラミック誘電体層と内部電極とが交互に積層されてなり、互いに対向する第1および第2の端面を有している。また、第1および第2の端面と接続され、セラミック誘電体層と内部電極との積層方向に直交する第1および第2の側面と、第1および第2の端面ならびに第1および第2の側面と接続される第3および第4の側面と、を有している。外部電極は、内部電極と接続され、第1および第2の端面のそれぞれに配置されている。
そして、この発明に係る積層セラミックコンデンサは、第1の側面に、セラミック誘電体層をなすセラミック材料より高い熱伝導率を有する高熱伝導率部材および積層方向に高熱伝導率部材より突出する凸部が配置されている。
上記の積層セラミックコンデンサでは、第1の側面に配置された高熱伝導率部材から放熱が促進されるため、簡単な構造でありながらそれ自体で高い放熱性が得られる。なお、高熱伝導率部材が第1の側面の凸部以外の全ての領域を被覆するように配置されることにより、さらに高い放熱性が得られる。
また、第1の側面に積層方向に高熱伝導率部材より突出する凸部が配置されているため、積層セラミックコンデンサの上に別の電子部品を載せてスタック素子とした場合にも、放熱のための空間が確保される。そのため、上記の積層セラミックコンデンサを用いて複合電子部品を構成した場合、スタック素子の内部に熱がこもりにくい。したがって、スタック素子を構成する積層セラミックコンデンサが許容範囲以上に温度上昇して破損することが抑えられるため、高い信頼性が得られる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、高熱伝導率部材は、第3および第4の側面の少なくとも一方に延在して配置されており、少なくとも1つの内部電極は、第3および第4の側面のいずれか一方において前記高熱伝導率部材と接続されている。
上記の積層セラミックコンデンサでは、セラミック積層体内部で発生した熱が、熱伝導率がセラミック材料より高い内部電極を介して、効率よく高熱伝導率部材に伝わる。したがって、さらに高い放熱性が得られる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサ、およびその好ましい実施形態のそれぞれは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、高熱伝導率部材は、第1ないし第4の側面に配置されている。
上記の積層セラミックコンデンサでは、高熱伝導率部材が第1ないし第4の側面に配置されているため、放熱経路が多くなっている。したがって、さらに高い放熱性が得られる。
なお、第1ないし第4の側面の高熱伝導率部材は、それぞれの側面に独立して配置されていてもよい。また、例えば第1および第3の側面に亘って配置されたものと、第2および第4の側面に亘って配置されたものとを組み合わせたものでもよい。さらに、第1ないし第4の側面に亘って環状に配置されたものであってもよい。
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、セラミック積層体は、高熱伝導率部材と内部電極とを接続するビア導体を備えている。
上記の積層セラミックコンデンサでは、セラミック積層体内部で発生した熱が、熱伝導率がセラミック材料より高いビア導体を介して、効率よく高熱伝導率部材に伝わる。したがって、さらに高い放熱性が得られる。なお、セラミック積層体が、セラミック誘電体層と複数の第1の内部電極と複数の第2の内部電極とを含み、第1の内部電極と第2の内部電極とでセラミック誘電体層を挟むようにして、それらが積層されてなる場合、複数の第1の内部電極に設けられた開口部をビア導体が貫通し、複数の第2の内部電極とビア導体とが接続されるようにしてもよい。この場合、セラミック積層体内部で発生した熱が、効率よく高熱伝導率部材に伝わる。したがって、なお一層高い放熱性が得られる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサ、およびその好ましい実施形態のそれぞれは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、凸部は、外部電極と高熱伝導率部材との間に配置されている凸条である。
上記の積層セラミックコンデンサでは、積層セラミックコンデンサの上に別の電子部品を載せてスタック素子とし、さらに端子電極を接合して複合電子部品とした場合に、両者の間に所定の間隔の空間が容易に形成される。
また、凸条が2本配置され、その間に高熱伝導率部材が配置されることにより、外部電極と端子電極とをはんだのような接合部材で接合する場合、外部電極側から接合部材が濡れ拡がってきても凸条で堰き止められる。そのため、例えば高熱伝導率部材と一方の内部電極とが接合されている場合、接合されていない他方の内部電極に接合されている外部電極と、高熱伝導率部材とが接触することが抑制される。したがって、複合電子部品における短絡不良の発生が抑制される。
この発明に係る積層セラミックコンデンサ、およびその好ましい実施形態のそれぞれは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、凸部は、外部電極と高熱伝導率部材との間に離隔配置されている部材の列である。このような部材の列として、例えば柱体の列、錐台の列、半球の列および半扁球の列などが挙げられる。
上記の積層セラミックコンデンサでも、積層セラミックコンデンサの上に別の電子部品を載せてスタック素子とし、さらに端子電極を接合して複合電子部品とした場合に、両者の間に所定の間隔の空間が容易に形成される。
また、上記の外部電極と高熱伝導率部材との間に離隔配置されている部材の間隔を密に、好ましくは互いに接触させた列が2本配置され、その間に高熱伝導率部材が配置されることにより、上記と同じく外部電極側からの接合部材の濡れ拡がりが堰き止められる。したがって、この場合においても、複合電子部品における短絡不良の発生が抑制される。
この発明に係る積層セラミックコンデンサ、およびその好ましい実施形態のそれぞれは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、凸部は、少なくとも2つあり、1つの凸部が第1の側面と第1の端面との間の稜線に接して配置されており、別の1つの凸部が第1の側面と第2の端面との間の稜線に接して配置されている。
上記の積層セラミックコンデンサでは、凸部以外の第1の側面の全てを高熱伝導率部材の配置に用いることができる。したがって、さらに高い放熱性が得られる。
また、外部電極側からの接合部材の濡れ拡がりが最も効果的に堰き止められる。したがって、複合電子部品における短絡不良の発生が確実に抑制される。
この発明に係る積層セラミックコンデンサは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、高熱伝導率部材は、第1および第2の端面のそれぞれに配置された外部電極のいずれか一方と接続されている。
上記の積層セラミックコンデンサでは、高熱伝導率部材は、外部電極を介して内部電極と接続されている。そのため、セラミック積層体内部で発生した熱が、熱伝導率がセラミック材料より高い内部電極および外部電極を介して、効率よく高熱伝導率部材に伝わる。したがって、さらに高い放熱性が得られる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサにおいて、熱伝導率部材が第1および第2の端面のそれぞれに配置された外部電極のいずれか一方と接続されている場合は、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、凸部は、第1の側面と第3の側面との間の稜線、および第1の側面と第4の側面との間の稜線に接して配置されている。
上記の積層セラミックコンデンサでは、凸部以外の第1の側面の全てを高熱伝導率部材の配置に用いることができる。したがって、さらに高い放熱性が得られる。
また、この発明は、複合電子部品にも向けられる。
この発明に係る複合電子部品は、第1の電子部品と、第2の電子部品と、第1および第2の端子電極と、を備えている。第1の電子部品は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサである。また、第2の電子部品は、互いに対向する第1および第2の端面を有する電子部品素体と、第1および第2の端面のそれぞれに配置された外部電極と、を備え、かつ電子部品素体と第1の電子部品の第1の側面とが対向するように配置されている。
そして、第1および第2の端子電極は、第1の電子部品と第2の電子部品との相対位置を固定するように、第1の電子部品の外部電極および第2の電子部品の外部電極と接合されている。
上記の複合電子部品では、第1の電子部品としてこの発明に係る積層セラミックコンデンサを用い、第1および第2の電子部品が上記の位置関係にあるため、放熱のための空間が確保され、スタック素子の内部に熱がこもりにくい。したがって、スタック素子を構成する積層セラミックコンデンサが許容範囲以上に温度上昇して破損することが抑えられるため、高い信頼性が得られる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサでは、第1の側面に配置された高熱伝導率部材から放熱が促進されるため、簡単な構造でありながらそれ自体で高い放熱性が得られる。
また、この発明に係る複合電子部品では、第1の電子部品としてこの発明に係る積層セラミックコンデンサを用い、第1および第2の電子部品が上記の位置関係にあるため、放熱のための空間が確保され、スタック素子の内部に熱がこもりにくい。したがって、スタック素子を構成する積層セラミックコンデンサが許容範囲以上に温度上昇して破損することが抑えられるため、高い信頼性が得られる。
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態である積層セラミックコンデンサ10の斜視図である。 積層セラミックコンデンサ10の種々の断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第1の変形例である積層セラミックコンデンサ10Aの断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第2の変形例である積層セラミックコンデンサ10Bの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第3の変形例である積層セラミックコンデンサ10Cの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第4の変形例である積層セラミックコンデンサ10Dの断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第5の変形例である積層セラミックコンデンサ10Eの種々の断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第6の変形例である積層セラミックコンデンサ10Fの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第7の変形例である積層セラミックコンデンサ10Gの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第8の変形例である積層セラミックコンデンサ10Hの断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第9の変形例である積層セラミックコンデンサ10Iの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第10および第11の変形例である積層セラミックコンデンサ10J、10Kの断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第12の変形例である積層セラミックコンデンサ10Lの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第13の変形例である積層セラミックコンデンサ10Mの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第14の変形例である積層セラミックコンデンサ10Nの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第15の変形例である積層セラミックコンデンサ10Pの斜視図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態である積層セラミックコンデンサ20の外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第1の変形例である積層セラミックコンデンサ20Aの外観図および断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第2ないし第4の変形例である積層セラミックコンデンサ20Bないし20Dの外観図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第5および第6の変形例である積層セラミックコンデンサ20Eおよび20Fの斜視図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第3の実施形態である積層セラミックコンデンサ30の斜視図である。 積層セラミックコンデンサ30の種々の断面図である。 この発明に係る積層セラミックコンデンサの第3の実施形態の第1の変形例である積層セラミックコンデンサ30Aの斜視図である。 この発明に係る複合電子部品の実施形態である複合電子部品100の外観図である。 この発明に係る複合電子部品の実施形態の第1の変形例である複合電子部品100Aの外観図である。 背景技術のスタック型積層セラミックコンデンサ700の斜視図である。 背景技術のスタック型積層セラミックコンデンサ800の斜視図である。
以下にこの発明の実施形態を示して、この発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。この発明に係る積層セラミックコンデンサおよび複合電子部品は、電源装置または車載電子機器などに用いられるが、これらに限られるものではない。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態およびその変形例について、図1ないし図16を用いて説明する。各図は模式図であり、例えばこの発明に係る実際の積層セラミックコンデンサの稜線部および角部は、面取りされている場合があるが、そのような面取りは図示を省略している。その他、当業者であれば各図から容易に理解し得る周知事項については、同様に図示および説明を省略しているが、各図はこれらを排除したものではない。
図1は、この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態である積層セラミックコンデンサ10の斜視図である。また、図2は、積層セラミックコンデンサ10の種々の断面図である。図2(A)は、図2(B)のB1−B1線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10が切断された場合の矢視断面図である。図2(B)は、図2(A)のA1−A1線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10が切断された場合の矢視断面図である。以下、図2(C)ないし(F)は、図2(B)に準じて各面で積層セラミックコンデンサ10が切断された場合に得られる矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10は、セラミック積層体1と、第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bと、を備えている。セラミック積層体1は、セラミック誘電体層2と第1の内部電極3aと第2の内部電極3bとが、セラミック誘電体層と内部電極とが交互に位置するように積層されてなり、互いに対向する第1の端面および第2の端面を有している。また、セラミック積層体1は、第1の端面および第2の端面と接続され、上記のコンデンサ素子の積層方向に直交する第1の側面および第2の側面と、第1の端面および第2の端面ならびに第1の側面および第2の側面と接続される第3の側面および第4の側面と、を有している。積層セラミックコンデンサの外形寸法は、特に限定されるものではないが、例えば長さ5.7mm、幅5.0mm、厚さ2.0mmである。
第1の外部電極4aは、第1の内部電極3aと接続され、第1の端面に配置されている。同様に、第2の外部電極4bは、第2の内部電極3bと接続され、第2の端面に配置されている。なお、図1および図2では、セラミック積層体1の形状は、第1の端面と第2の端面との間の距離が、第3の側面と第4の側面との間の距離より短くなっているが、これに限られない(後述の図21ないし図24参照)。また、第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bは、それぞれ第1の端面および第2の端面の一部に配置されているが、それぞれの端面の全面に亘って配置されてもよい。また、さらに第1の端面および第2の端面がそれぞれ接する側面の一部まで延在してもよい。
第1の内部電極3aおよび第2の内部電極3b、ならびに第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bは、例えばNi、Cu、Ag、Ti、Crまたはそれらの合金などの中から選ばれる金属が好適に用いられる。
そして、積層セラミックコンデンサ10は、高熱伝導率部材5として、第1の側面(図1における上面)にセラミック誘電体層2をなすセラミック材料より高い熱伝導率を有する第1の高熱伝導率部材5aを備え、第3の側面に第1の高熱伝導率部材5aから同じ幅で延在した第2の高熱伝導率部材5bを備えている。また、第2の高熱伝導率部材5bは、第2の内部電極3bと接続されている。第1の高熱伝導率部材5aおよび第2の高熱伝導率部材5bの面積は任意であり、また特に限定されるものではないが、厚さは例えば0.15mmである。
積層セラミックコンデンサ10では、第1の高熱伝導率部材5a、第2の高熱伝導率部材5b、第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bは、セラミック積層体1に埋め込まれた形態となっている。すなわち、例えば第1の高熱伝導率部材5aと、第1の高熱伝導率部材5aが被覆している領域以外の第1の側面とは、面一になっている。ただし、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の側面からわずかに突出してもよく、またわずかに窪んでいてもよい。このような形態は、未焼成のセラミック積層体1と未焼成の高熱伝導率部材5および第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bとを、例えばインクジェット法により各構成部材のインクを使い分けながら同時に作製することにより得ることができる。
セラミック誘電体層2をなすセラミック材料は、例えばBaTiO3またSrTiO3−CaTiO3などをベース材料とし、種々の添加物が加えられたもの(熱伝導率:約2〜4W/(m・K))が用いられる。また、高熱伝導率部材5は、Ni、Cuまたはそれらの合金(熱伝導率:約90〜400W/(m・K))などの中から選ばれる金属が好適に用いられる。
さらに、積層セラミックコンデンサ10は、第1の側面に上記の積層方向に第1の高熱伝導率部材5aより突出する第1の凸部6aおよび第2の凸部6bを備えている。第1の凸部6aは、第1の外部電極4aと平行で、第1の側面と第1の端面との間の稜線に接するように形成された凸条である。また、第2の凸部6bは、第2の外部電極4bと平行で、第1の側面と第2の端面との間の稜線に接するように形成された凸条である。第1の凸部6aおよび第2の凸部6bの幅は任意であり、また特に限定されるものではないが、高さは例えば0.2mmである。
なお、図1では、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の側面の中央部近傍に配置されており、第2の高熱伝導率部材5bは、第3の側面の中央部近傍に配置されているが、これに限られない(後述の図4ないし図10参照)。また、図1では、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bの形状は、半円筒状の凸条であるが、これに限られない(後述の図19および図20参照)。さらに、図1では、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bは、セラミック誘電体層2と同一のセラミック材料により形成されているが、セラミック誘電体層2、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bのそれぞれに用いられるセラミック材料に特に制限はない。
積層セラミックコンデンサ10では、第1の側面に配置された第1の高熱伝導率部材5aおよび第1の高熱伝導率部材5aが伸張して第3の側面に配置された第2の高熱伝導率部材5bから放熱が促進される。さらに積層セラミックコンデンサ10では、第2の高熱伝導率部材5bが第2の内部電極3bと接続されているため、セラミック積層体1内部で発生した熱が、熱伝導率がセラミック材料より高い第2の内部電極3bを介して、効率よく第2の高熱伝導率部材5bに伝わる。したがって、簡単な構造でありながらそれ自体で高い放熱性が得られる。
また、第1の側面に積層方向に第1の高熱伝導率部材5aより突出する第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが配置されているため、積層セラミックコンデンサ10の上に別の電子部品を載せてスタック素子とした場合(後述の図25参照)に、両者の間に放熱のための所定の間隔の空間が容易に確保される。
そのため、積層セラミックコンデンサ10を用いて複合電子部品を構成した場合、スタック素子の内部に熱がこもりにくい。したがって、スタック素子を構成する積層セラミックコンデンサ10が許容範囲以上に温度上昇して破損することが抑えられるため、高い信頼性が得られる。
また、積層セラミックコンデンサ10では、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが前述のように配置されているため、各外部電極と各端子電極とをはんだのような接合部材で接合する場合、外部電極側から接合部材が濡れ拡がってきても第1の凸部6aおよび第2の凸部6bで堰き止められる。
そのため、第2の高熱伝導率部材5bと第2の内部電極3bとが接合されている場合、接合されていない第1の内部電極3aに接合されている第1の外部電極4aと、第1の高熱伝導率部材5aとが接触し、両者が短絡することが抑制される。したがって、積層セラミックコンデンサ10を用いて構成された複合電子部品における、短絡不良の発生が抑制される。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第1の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第1の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Aについて、図3を用いて説明する。なお、以下の各実施形態および各変形例の説明では、積層セラミックコンデンサ10と共通する箇所については説明を省略する。
図3は、積層セラミックコンデンサ10Aの断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Aでは、第1の凸部6aが第1の側面と第1の端面との間の稜線より第1の側面の中央寄りに配置されている。同様に、第2の凸部6bが第1の側面と第2の端面との間の稜線より第1の側面の中央寄りに配置されている。そして、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bの間に配置されている。
積層セラミックコンデンサ10Aでも、積層セラミックコンデンサ10と同様の効果を得ることができる。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第2の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第2の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Bについて、図4を用いて説明する。
図4は、積層セラミックコンデンサ10Bの外観図および断面図である。図4(A)は、積層セラミックコンデンサ10Bの第3の側面を見た外観図である。図4(B)は、積層セラミックコンデンサ10Bの第1の側面を見た外観図である。図4(C)は、図4(B)のC1−C1線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Bが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Bでは、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bの間の全ての領域を被覆するように配置されている。
積層セラミックコンデンサ10Bでは、第1の高熱伝導率部材5aの面積を積層セラミックコンデンサ10より大きくしているため、さらに高い放熱性が得られる。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第3の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第3の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Cについて、図5を用いて説明する。
図5は、積層セラミックコンデンサ10Cの外観図および断面図である。図5(A)は、積層セラミックコンデンサ10Cの第3の側面を見た外観図である。図5(B)は、積層セラミックコンデンサ10Cの第1の側面を見た外観図である。図5(C)は、図5(B)のC2−C2線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Cが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Cでは、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の側面における第1の凸部6aおよび第2の凸部6bの間の全ての領域を被覆するように配置されている。また、第2の高熱伝導率部材5bは、第1の高熱伝導率部材5aが第3の側面に同じ幅で伸張したものとなっている。
積層セラミックコンデンサ10Cでは、第1の高熱伝導率部材5aに加え、第2の高熱伝導率部材5bの面積も積層セラミックコンデンサ10より大きくしているため、さらに高い放熱性が得られる。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第4の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第4の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Dについて、図6を用いて説明する。
図6は、積層セラミックコンデンサ10Dの断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Dでは、第1の凸部6aが第1の側面と第1の端面との間の稜線より第1の側面の中央寄りに配置されている。同様に、第2の凸部6bが第1の側面と第2の端面との間の稜線より第1の側面の中央寄りに配置されている。そして、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の側面における第1の凸部6aおよび第2の凸部6b以外の全ての領域を被覆するように配置されている。
なお、図示していないが、第2の高熱伝導率部材5bの幅は、積層セラミックコンデンサ10Cと同じとなっている。すなわち、第1の凸部6aより第1の端面側にある第1の高熱伝導率部材5aおよび第2の凸部6bより第2の端面側にある第1の高熱伝導率部材5aも、第2の高熱伝導率部材5bと接続されている。
積層セラミックコンデンサ10Dでも、積層セラミックコンデンサ10Cと同様の効果を得ることができる。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第5の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第5の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Eについて、図7を用いて説明する。
図7は、積層セラミックコンデンサ10Eの種々の断面図である。図7(A)は、図2(A)に相当する積層セラミックコンデンサ10Eの断面図である。図7(B)は、図7(A)のA6−A6線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Eが切断された場合の矢視断面図である。以下、図7(C)および(D)は、図7(B)に準じて各面で積層セラミックコンデンサ10Eが切断された場合に得られる矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Eでは、第1の内部電極3aと第2の内部電極3bとの間に、外部電極に接続されていない内部電極である、いわゆる浮き電極7が挿入されている。図7では、全ての第1の内部電極3aと第2の内部電極3bとの間に1枚の浮き電極7が挿入されているが、これに限られない。そして、浮き電極7と第2の高熱伝導率部材5bとが接続されている。
積層セラミックコンデンサ10Eでも、積層セラミックコンデンサ10Cと同様の効果を得ることができる。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第6の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第6の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Fについて、図8を用いて説明する。
図8は、積層セラミックコンデンサ10Fの外観図および断面図である。図8(A)は、積層セラミックコンデンサ10Fの第3の側面を見た外観図である。図8(B)は、積層セラミックコンデンサ10Fの第1の側面を見た外観図である。図8(C)は、図8(B)のC3−C3線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Fが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Fでは、積層セラミックコンデンサ10C(図5参照)の態様に加え、第1の高熱伝導率部材5aが第4の側面に伸張してなる第3の高熱伝導率部材5cを備えている。なお、図8では、第3の高熱伝導率部材5cの幅は、第1の高熱伝導率部材5aと同じとなっているが、これに限られない。なお、第3の高熱伝導率部材5cは、第4の側面において第1の内部電極3aと接続されていてもよい。
積層セラミックコンデンサ10Fでは、第1の高熱伝導率部材5aおよび第2の高熱伝導率部材5bに加え、第3の高熱伝導率部材5cを備えているため、さらに高い放熱性が得られる。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第7および第8の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第7の変形例としての積層セラミックコンデンサ10G、および第8の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Hについて、図9および図10を用いて説明する。
図9は、積層セラミックコンデンサ10Gの外観図および断面図である。図9(A)は、積層セラミックコンデンサ10Gの第3の側面を見た外観図である。図9(B)は、積層セラミックコンデンサ10Gの第1の側面を見た外観図である。図9(C)は、図9(B)のC4−C4線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Gが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Gでは、積層セラミックコンデンサ10F(図8参照)の態様に加え、第2の側面に第4の高熱伝導率部材5dを備えている。なお、図9では、第1の高熱伝導率部材5a、第2の高熱伝導率部材5b、第3の高熱伝導率部材5cおよび第4の高熱伝導率部材5dは、第1ないし第4の側面に亘って環状に配置されたものとなっているが、これに限られない。
例えば、図10に断面図を示した積層セラミックコンデンサ10Hのように、第1および第3の側面に亘って第1の高熱伝導率部材5aおよび第2の高熱伝導率部材5bが配置されたものと、第2および第4の側面に亘って第4の高熱伝導率部材5dおよび第3の高熱伝導率部材5cが配置されたものとを組み合わせたものでもよい。この場合、第1の内部電極3aは、第2の高熱伝導率部材5bに接続され、第2の内部電極3bは、第3の高熱伝導率部材5cに接続されている。さらに、それぞれの高熱伝導率部材は、それぞれの側面に独立して配置されていてもよい。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第9ないし第11の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第9の変形例としての積層セラミックコンデンサ10I、第10の変形例としての積層セラミックコンデンサ10J、および第11の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Kについて、図11および図12を用いて説明する。
図11は、積層セラミックコンデンサ10Iの外観図および断面図である。図11(A)は、積層セラミックコンデンサ10Iの第3の側面を見た外観図である。図11(B)は、積層セラミックコンデンサ10Iの第1の側面を見た外観図である。図11(C)は、図11(B)のC5−C5線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Iが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Iでは、高熱伝導率部材が第1の側面に配置されている第1の高熱伝導率部材5aのみとなっている。この場合であっても、セラミック積層体1内部で発生した熱は、セラミック誘電体層2と第1の内部電極3aと第2の内部電極3bとが積層された部分を挟む、いわゆるセラミック積層体1の外層部を伝わって第1の高熱伝導率部材5aに到達し、そこから外部へ放熱される。したがって、簡単な構造でありながらそれ自体で高い放熱性が得られる。
なお、図1および図2では、第1の端面と第2の端面との間の距離が、第3の側面と第4の側面との間の距離より短いセラミック積層体1が図示されているが、第1の端面と第2の端面との間の距離が、第3の側面と第4の側面との間の距離より長いセラミック積層体1であってもよい。
一方、図12に断面図を示した積層セラミックコンデンサ10J、10Kのように、内部電極と第1の高熱伝導率部材5aを接続するビア導体8を設けるようにしてもよい。図12(A)は、第10の変形例である積層セラミックコンデンサ10Jの、図2(A)に相当する断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Jでは、図上でセラミック誘電体層2と第1の内部電極3aと第2の内部電極3bとが積層された部分の最上部にある第2の内部電極3bと、第1の高熱伝導率部材5aとがビア導体8によって接続されている。この場合、セラミック積層体1内部で発生した熱が、熱伝導率がセラミック材料より高いビア導体8を介して、効率よく第1の高熱伝導率部材5aに伝わる。したがって、積層セラミックコンデンサ10Iより高い放熱性が得られることが期待できる。
また、さらに放熱性を高めるため、積層セラミックコンデンサ10Kのように、複数層の内部電極と第1の高熱伝導率部材5aを接続するビア導体8を設けるようにしてもよい。図12(B)は、第11の変形例である積層セラミックコンデンサ10Kの、図2(A)に相当する断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Kでは、第1の内部電極3aのそれぞれに開口部が設けられており、その開口部をビア導体8が貫通している。そして、ビア導体8は、第2の内部電極3bのそれぞれと接続されている。この場合、セラミック積層体1内部で発生した熱が、さらに効率よく第1の高熱伝導率部材5aに伝わる。したがって、なお一層高い放熱性が得られることが期待できる。なお、図12では、全ての第1の内部電極3aに開口部が設けられ、ビア導体8は全ての第2の内部電極3bと接続されているが、これに限られない。例えば、ビア導体8が全ての第2の内部電極3bと接続されている必要はなく、またビア導体8が交差しない第1の内部電極3aには、開口部を設けなくてもよい。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第12ないし第14の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第12の変形例としての積層セラミックコンデンサ10L、第13の変形例としての積層セラミックコンデンサ10M、および第14の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Nについて、図13ないし図15を用いて説明する。
図13は、積層セラミックコンデンサ10Lの外観図および断面図である。図13(A)は、積層セラミックコンデンサ10Lの第3の側面を見た外観図である。図13(B)は、積層セラミックコンデンサ10Lの第1の側面を見た外観図である。図13(C)は、図11(B)のC6−C6線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Lが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Lでは、第1の高熱伝導率部材5aが1枚の板状ではなく、複数の円板状の小部材5apの集合体となっている。なお、図13では、小部材5apは円盤状となっているが、これに限られない。
積層セラミックコンデンサ10Lでも、積層セラミックコンデンサ10Iと同様の効果を得ることができる。
図14は、積層セラミックコンデンサ10Mの外観図および断面図である。図14(A)は、積層セラミックコンデンサ10Mの第3の側面を見た外観図である。図14(B)は、積層セラミックコンデンサ10Mの第1の側面を見た外観図である。図14(C)は、図14(B)のC7−C7線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Mが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Mでは、第1の高熱伝導率部材5aが1枚の板状ではなく、パンチングメタル状の網となっている。なお、図14では、網の開口は正方形となっているが、これに限られない。
積層セラミックコンデンサ10Mでも、積層セラミックコンデンサ10Iと同様の効果を得ることができる。
図15は、積層セラミックコンデンサ10Nの外観図および断面図である。図15(A)は、積層セラミックコンデンサ10Nの第3の側面を見た外観図である。図15(B)は、積層セラミックコンデンサ10Nの第1の側面を見た外観図である。図14(C)は、図15(B)のC8−C8線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Nが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ10Nでは、第1の高熱伝導率部材5aが平坦な板状ではなく、第1の側面と接していない側の表面に凸状部が設けられている。したがって、第1の高熱伝導率部材5aの表面積が増加しており、積層セラミックコンデンサ10Iより高い放熱性が得られることが期待できる。なお、図14では、上面視した凸部の形状は円形となっているが、これに限られない。また、凸部に替えて、凹部を設けるようにしてもよい。
−積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第15の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第15の変形例としての積層セラミックコンデンサ10Pについて、図16を用いて説明する。
図16は、積層セラミックコンデンサ10Pの斜視図である。
これまで説明してきた積層セラミックコンデンサの第1の実施形態およびその変形例では、少なくとも第1の高熱伝導率部材5aを含む高熱伝導率部材5および第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bは、セラミック積層体1に埋め込まれた形態となっていた。すなわち、例えば第1の高熱伝導率部材5aと、第1の高熱伝導率部材5aが被覆している領域以外の第1の側面とは、面一になっていた。
一方、積層セラミックコンデンサ10Pでは、高熱伝導率部材5および第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bは、セラミック積層体1において、それらが配置されている面と面一になっていない。このような形態は、先に未焼成のセラミック積層体を作製した後、未焼成の高熱伝導率部材5および第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bを例えばスクリーン印刷法により各面に配置して、共焼成することにより得ることができる。
積層セラミックコンデンサ10Pでも、積層セラミックコンデンサ10と同様の効果を得ることができる。
−積層セラミックコンデンサの第2の実施形態−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態およびその変形例について、図17ないし図20を用いて説明する。第1の実施形態と同様に、当業者であれば各図から容易に理解し得る周知事項については、図示および説明を省略しているが、各図はこれらを排除したものではない。なお、これらの図では、第1の高熱伝導率部材5aおよび第2の高熱伝導率部材5bは、積層セラミックコンデンサ10、10Cまたは10Iに準じて配置されており、第2の高熱伝導率部材5bがある場合、第2の内部電極3bと接合されているものとする。
図17は、この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態である積層セラミックコンデンサ20の外観図および断面図である。図17(A)は、積層セラミックコンデンサ20の第3の側面を見た外観図である。図17(B)は、積層セラミックコンデンサ20の第1の側面を見た外観図である。図17(C)は、図17(B)のC9−C9線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ20が切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ20では、第1の側面に一つの凸部6が配置されている。なお、図17において凸部6は上面視で角取りされた矩形状に形成されているが、これに限られない。
積層セラミックコンデンサ20でも、積層セラミックコンデンサ10と同様の効果を得ることができる。また、第1の高熱伝導率部材5aが第1の側面における凸部6以外の全ての領域を被覆するように配置されれば、さらに高い放熱性が得られる。
−積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第1の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第1の変形例としての積層セラミックコンデンサ20Aについて、図18を用いて説明する。
図18は、積層セラミックコンデンサ20Aの外観図および断面図である。図4(A)は、積層セラミックコンデンサ10Bの第3の側面を見た外観図である。図4(B)は、積層セラミックコンデンサ10Bの第1の側面を見た外観図である。図4(C)は、図4(B)のC1−C1線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ10Bが切断された場合の矢視断面図である。
積層セラミックコンデンサ20では、第1の側面に第1の凸部6a、第2の凸部6bおよび第3の凸部6cが、三角形状、すなわち同一直線上に並ばないように配置されている。なお、図18において各凸部は上面視で円錐台状に形成されているが、これに限られない。また、凸部の数も、3つ以上であればよい。
積層セラミックコンデンサ20Aでも、積層セラミックコンデンサ20と同様の効果を得ることができる。また、第1の高熱伝導率部材5aが第1の側面における第1の凸部6a、第2の凸部6bおよび第3の凸部6c以外の全ての領域を被覆するように配置されれば、さらに高い放熱性が得られる。また、凸部が三角形状に配置されているため、積層セラミックコンデンサ10の上に別の電子部品を載せてスタック素子とした場合、各凸部の第1の側面上に占める面積が小さくても、上に載せた別の部品の位置を安定させることができる。
−積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第2ないし第4の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第2の変形例としての積層セラミックコンデンサ20B、第3の変形例としての積層セラミックコンデンサ20C、および第4の変形例としての積層セラミックコンデンサ20Dについて、図19を用いて説明する。
図19(A)は、積層セラミックコンデンサ20Bの断面図である。図19(B)は、積層セラミックコンデンサ20Cの断面図である。図19(C)は、積層セラミックコンデンサ20Dの断面図である。
積層セラミックコンデンサ20Bでは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが、三角柱状の凸条となっている。また、積層セラミックコンデンサ20Cでは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが、断面が矩形の四角柱状の凸条となっている。また、積層セラミックコンデンサ20Dでは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが、断面が台形の四角柱状の凸条となっている。
積層セラミックコンデンサ20Bないし20Dでも、積層セラミックコンデンサ10Iと同様の効果を得ることができる。また、積層セラミックコンデンサ20Cおよび20Dでは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bの頂上が平坦なため、積層セラミックコンデンサ20Cおよび20Dの上に別の電子部品を載せてスタック素子とした場合、各凸部の第1の側面上に占める面積が小さくても、上に載せた別の部品の位置を安定させることができる。
−積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第5および第6の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第2の実施形態の第5の変形例としての積層セラミックコンデンサ20E、および第6の変形例としての積層セラミックコンデンサ20Fについて、図20を用いて説明する。
図20(A)は、積層セラミックコンデンサ20Eの斜視図である。図20(B)は、積層セラミックコンデンサ20Fの斜視図である。
積層セラミックコンデンサ20Eでは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが、第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4b(不図示)と平行に配置されている円柱の列となっている。また、積層セラミックコンデンサ20Fでは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが、半球の列となっている。
積層セラミックコンデンサ20Eおよび20Fでも、積層セラミックコンデンサ10と同様の効果を得ることができる。
−積層セラミックコンデンサの第3の実施形態−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第3の実施形態およびその変形例について、図21ないし図23を用いて説明する。第1の実施形態と同様に、当業者であれば各図から容易に理解し得る周知事項については、図示および説明を省略しているが、各図はこれらを排除したものではない。
図21は、この発明に係る積層セラミックコンデンサの第3の実施形態である積層セラミックコンデンサ30の斜視図である。また、図22は、積層セラミックコンデンサ30の種々の断面図である。図22(A)は、図2(A)に相当する積層セラミックコンデンサ30の断面図である。図22(B)は、図22(A)のA9−A9線を含み、図面に直交する面で積層セラミックコンデンサ30が切断された場合の矢視断面図である。以下、図22(C)および(D)は、図22(B)に準じて各面で積層セラミックコンデンサ30が切断された場合に得られる矢視断面図である。なお、積層セラミックコンデンサ30では、第1の高熱伝導率部材5aが第1の側面のみに配置されている。
これまで説明してきた積層セラミックコンデンサの第1および第2の実施形態、ならびにその変形例では、第1の凸部6aは、第1の外部電極4aと平行で、第1の側面と第1の端面との間の稜線に接するように形成された凸条であった。また、第2の凸部6bは、第2の外部電極4bと平行で、第1の側面と第2の端面との間の稜線に接するように形成された凸条であった。
一方、積層セラミックコンデンサ30では、第1の凸部6aは、第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bと垂直で、第1の側面と第3の側面との間の稜線に接するように形成された凸条である。また、第2の凸部6bは、第1の外部電極4aおよび第2の外部電極4bと垂直で、第1の側面と第4の側面との間の稜線に接するように形成された凸条である。
積層セラミックコンデンサ30でも、積層セラミックコンデンサ10Iと同様の効果を得ることができる。なお、図12のように、第1の内部電極3aまたは第2の内部電極3bのいずれか一方と、第1の高熱伝導率部材5aとがビア導体8によって接続されるようにしてもよい。この場合、積層セラミックコンデンサ10Iより高い放熱性が得られることが期待できる。
−積層セラミックコンデンサの第3の実施形態の変形例−
この発明に係る積層セラミックコンデンサの第3の実施形態の変形例としての積層セラミックコンデンサ30Aについて、図23を用いて説明する。
図23は、積層セラミックコンデンサ30Aの斜視図である。
積層セラミックコンデンサ30Aでは、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bの間の全ての領域を被覆するように配置されている。また、第1の高熱伝導率部材5aは、第1の外部電極4aと接続されている。すなわち、この場合、第1の外部電極4aは、第2の高熱伝導率部材5bに相当する。なお、第1の高熱伝導率部材5aは、第2の外部電極4b(不図示)とは接続されていない。
積層セラミックコンデンサ30Aでは、第1の高熱伝導率部材5aの面積を積層セラミックコンデンサ30より大きくしているため、さらに高い放熱性が得られる。また、セラミック積層体1内部で発生した熱が、熱伝導率がセラミック材料より高い第1の内部電極3aおよび第1の外部電極4aを介して、効率よく第1の高熱伝導率部材5aに伝わる。したがって、簡単な構造でありながらそれ自体で高い放熱性が得られる。
−複合電子部品の実施形態−
この発明に係る複合電子部品の実施形態およびその変形例について、図24および図25を用いて説明する。積層セラミックコンデンサの実施形態およびその変形例と同様に、当業者であれば各図から容易に理解し得る周知事項については、図示および説明を省略しているが、各図はこれらを排除したものではない。
図24は、この発明に係る複合電子部品の実施形態である複合電子部品100の外観図である。複合電子部品100は、この発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態である積層セラミックコンデンサ10である第1の電子部品と、第2の電子部品40と、第1の端子電極9aと、第2の端子電極9bと、を備えている。すなわち、図24は、積層セラミックコンデンサ10の第3の側面側から見た外観図である。なお、第1の電子部品には、積層セラミックコンデンサ10に限らず、この発明に係る積層セラミックコンデンサが用いられる。
第2の電子部品40は、互いに対向する第1および第2の端面を有する電子部品素体41と、第1の端面に配置された第1の外部電極44aと、第2の端面に配置された第2の外部電極44bと、を備えている。第2の電子部品40は、例えば積層セラミックコンデンサであるが、それに限られない。その他の第2の電子部品40の例として、積層セラミックインダクタ、チップ型抵抗器、圧電部品などからなる発振子や各種センサ、半導体部品からなるフィルタやICなどが挙げられる。
そして、積層セラミックコンデンサ10と第2の電子部品40とは、積層セラミックコンデンサ10のセラミック積層体1の第1の側面と電子部品素体41とが対向するよう積層され、スタック素子50を構成している。そのようにすることで、積層セラミックコンデンサ10が備えている第1の凸部6aおよび第2の凸部6bが第2の電子部品40に当接し、積層セラミックコンデンサ10と第2の電子部品40との間に空間が生じる。なお、複合電子部品100の製造条件によっては、第1の凸部6aおよび第2の凸部6bと第2の電子部品40とが当接しない場合もあるが、その場合、距離がばらついても必ず空間が生じることに変わりはなく、その空間が生じることが重要である。
第1の端子電極9aおよび第2の端子電極9bは、スタック素子50における積層セラミックコンデンサ10と第2の電子部品40との相対位置を固定している。すなわち、第1の端子電極9aは、上記の状態を維持するように、積層セラミックコンデンサ10の第1の外部電極4aおよび第2の電子部品40の第1の外部電極44aと接合されている。同様に、第2の端子電極9bは、積層セラミックコンデンサ10の第2の外部電極4bおよび第2の電子部品40の第2の外部電極44bと接合されている。
それぞれの接合は、例えばはんだのような接合部材Sを用いて行なわれる。第1の端子電極9aおよび第2の端子電極9bは、例えばCuまたはCu合金などの中から選ばれる金属が好適に用いられる。
複合電子部品100では、積層セラミックコンデンサ10と第2の電子部品40が上記の位置関係にあるため、スタック素子50の内部に放熱のための空間が確保され、スタック素子50の内部に熱がこもりにくい。したがって、スタック素子50を構成する積層セラミックコンデンサ10が許容範囲以上に温度上昇して破損することが抑えられるため、高い信頼性が得られる。
−複合電子部品の実施形態の変形例−
この発明に係る複合電子部品の実施形態の変形例としての複合電子部品100Aについて、図25を用いて説明する。なお、以下の説明では、複合電子部品100と共通する箇所については説明を省略する。
図25は、複合電子部品100Aの外観図である。
複合電子部品100Aでは、第1の電子部品がこの発明に係る積層セラミックコンデンサの第1の実施形態の第3の変形例である積層セラミックコンデンサ10Cである。積層セラミックコンデンサ10Cは、前述のように積層セラミックコンデンサ10よりもさらに高い放熱性を有するため、スタック素子60は熱がさらにこもりにくい。したがって、スタック素子60を構成する積層セラミックコンデンサ10Cが許容範囲以上に温度上昇して破損することが確実に抑えられるため、さらに高い信頼性が得られる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることができる。また、この明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
10、10A〜10N、10P、20、20A〜20F、30、30A 積層セラミックコンデンサ(第1の電子部品)
1 セラミック積層体
2 セラミック誘電体層
3a 第1の内部電極
3b 第2の内部電極
4a 第1の外部電極
4b 第2の外部電極
5 高熱伝導率部材
5a、5e、5f、5g 第1の高熱伝導率部材
5b 第2の高熱伝導率部材
5c 第3の高熱伝導率部材
5d 第4の高熱伝導率部材
6 凸部
6a 第1の凸部
6b 第2の凸部
6c 第3の凸部
7 浮き電極
8 ビア導体
9a 第1の端子電極
9b 第2の端子電極
S 接合部材
40 第2の電子部品
50、60 スタック素子
100、100A 複合電子部品

Claims (10)

  1. セラミック誘電体層と内部電極とが交互に積層されてなり、互いに対向する第1および第2の端面と、前記第1および第2の端面と接続され、前記セラミック誘電体層と前記内部電極との積層方向に直交する第1および第2の側面と、前記第1および第2の端面ならびに前記第1および第2の側面と接続される第3および第4の側面と、を有するセラミック積層体と、前記内部電極と接続され、前記第1および第2の端面のそれぞれに配置された外部電極と、を備えた積層セラミックコンデンサであって、
    前記第1の側面に、前記セラミック誘電体層をなすセラミック材料より高い熱伝導率を有する高熱伝導率部材および前記積層方向に前記高熱伝導率部材より突出する凸部が配置されていることを特徴とする、積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記高熱伝導率部材は、前記第3および第4の側面の少なくとも一方に延在して配置されており、
    少なくとも1つの前記内部電極は、前記第3および第4の側面のいずれか一方において前記高熱伝導率部材と接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 前記高熱伝導率部材は、前記第1ないし第4の側面に配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記セラミック積層体は、前記高熱伝導率部材と前記内部電極とを接続するビア導体を備えることを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記凸部は、前記外部電極と前記高熱伝導率部材との間に配置されている凸条であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記凸部は、前記外部電極と前記高熱伝導率部材との間に離隔配置されている部材の列であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。
  7. 前記凸部は、少なくとも2つあり、1つの前記凸部が前記第1の側面と前記第1の端面との間の稜線に接して配置されており、別の1つの前記凸部が前記第1の側面と前記第2の端面との間の稜線に接して配置されていることを特徴とする、請求項5および6のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサ。
  8. 前記高熱伝導率部材は、前記第1および第2の端面のそれぞれに配置された外部電極のいずれか一方と接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  9. 前記凸部は、前記第1の側面と前記第3の側面との間の稜線、および前記第1の側面と前記第4の側面との間の稜線に接して配置されていることを特徴とする、請求項8に記載の積層セラミックコンデンサ。
  10. 第1の電子部品と、第2の電子部品と、第1および第2の端子電極と、を備えた複合電子部品であって、
    前記第1の電子部品は、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の積層セラミックコンデンサであり、
    前記第2の電子部品は、互いに対向する第1および第2の端面を有する電子部品素体と、前記第1および第2の端面のそれぞれに配置された外部電極と、を備え、かつ前記電子部品素体と前記第1の電子部品の前記第1の側面とが対向するように配置されており、
    前記第1および第2の端子電極は、前記第1の電子部品と前記第2の電子部品との相対位置を固定するように、前記第1の電子部品の外部電極および前記第2の電子部品の外部電極と接合されていることを特徴とする、複合電子部品。
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