JP2017125441A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁の制御に関わる昇圧コンデンサ以外の素子の劣化を昇圧コンデンサの劣化と区別して判定することができる内燃機関制御装置を提供する。
【解決手段】昇圧コンデンサ4と、昇圧したバッテリ電源電圧VBを昇圧コンデンサ4に印加して電荷を蓄える昇圧回路40と、燃料噴射弁を駆動するインジェクタコイルであって、1つ以上のインジェクタコイルからそれぞれ構成された複数のインジェクタグループ42,43の何れかに属するインジェクタコイル15〜18と、インジェクタコイル15〜18に流れる電流を検出する電流検出手段33,34と、昇圧コンデンサ4に蓄えられた電荷のインジェクタコイル15〜18への供給開始から、インジェクタコイル15〜18に流れる電流が予め定めた閾値に達するまでの時間を計測する計時手段35と、計時手段35での計測結果に基づいて、昇圧コンデンサ4の劣化判定を行う劣化判定手段37とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関制御装置に関する。
一般に、内燃機関ではインジェクタコイルの通電時間や電流量を燃料噴射弁制御装置によって制御することにより、インジェクタで噴射される燃料量を制御している。燃料噴射弁制御装置では、昇圧回路により昇圧コンデンサに高電圧を印加して電荷を蓄え、その蓄えられた電気エネルギーを用いてインジェクタコイルの通電初期に大電流(以降、ピーク電流と称する)を供給して燃料噴射弁を素早く開弁させ、その後に一定電流を供給して開弁状態を維持している。
このような燃料噴射弁制御装置においては、昇圧コンデンサが劣化すると所望の電気エネルギーを蓄えることができなくなってしまうため、インジェクタコイルへのピーク電流の供給ができなくなり、所望の燃料量を噴射できなくなってしまうことが懸念される。そこで、昇圧コンデンサの劣化診断に関する技術として、例えば、特許文献1(特開2011−247192号公報)には、昇圧コイル、該昇圧コイルにバッテリ電源電圧からのスイッチング電流を供給するスイッチング素子、及び該スイッチング素子のスイッチング動作により発生する昇圧電圧を蓄電する昇圧コンデンサを有する昇圧回路を備え、前記昇圧コンデンサに蓄電された昇圧電圧とバッテリ電源電圧とを切り換えながら燃料噴射弁を駆動する内燃機関の燃料噴射弁駆動制御装置であって、前記昇圧コンデンサに蓄電された前記昇圧電圧が所定電圧に到達した時点から所定時間が経過するまでの間、前記スイッチング素子のスイッチング動作回数をカウントし、該カウント値に基づいて前記昇圧コンデンサの劣化診断を行うことを特徴とする燃料噴射弁駆動制御装置に関する技術が開示されている。
特開2011−247192号公報
ところで、燃料噴射弁制御装置のように燃料噴射弁の制御に関わる機構は、昇圧コンデンサの他にも、インジェクタコイルに電気エネルギーを供給するFET(Field Effect Transistor)などの駆動素子やインジェクタコイル自身など種々の素子によって構成されており、これらの素子の劣化についても考慮する必要がある。しかしながら、上記従来技術においては、昇圧コンデンサの劣化と他の素子の劣化とを区別することができないため、適切な対応をとることができずに所望の燃料量を噴射できなくなってしまうことが懸念される。
本発明は上記に鑑みて成されたものであり、燃料噴射弁の制御に関わる昇圧コンデンサ以外の素子の劣化を昇圧コンデンサの劣化と区別して判定することができる内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、昇圧コンデンサと、昇圧したバッテリ電源電圧を前記昇圧コンデンサに印加して電荷を蓄える昇圧回路と、燃料噴射弁を駆動するインジェクタコイルであって、1つ以上のインジェクタコイルからそれぞれ構成された複数のインジェクタグループの何れかに属するインジェクタコイルと、前記インジェクタコイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、前記昇圧コンデンサに蓄えられた電荷の前記インジェクタコイルへの供給開始から、前記インジェクタコイルに流れる電流が予め定めた閾値に達するまでの時間を計測する計時手段と、前記計時手段での計測結果に基づいて、前記昇圧コンデンサの劣化判定を行う劣化判定手段とを備えたものとする。
燃料噴射弁の制御に関わる昇圧コンデンサ以外の素子の劣化を昇圧コンデンサの劣化と区別して判定することができる。
一実施の形態に係る内燃機関制御装置の全体構成を概略的に示す機能ブロック図である。 昇圧回路及びインジェクタ駆動回路の各素子が正常である場合の対象インジェクタコイルに流れるインジェクタ電流と各信号の関係を模式的に示す図である。 昇圧回路及びインジェクタ駆動回路の何れかの素子が劣化した場合の対象インジェクタコイルに流れるインジェクタ電流と各信号の関係を模式的に示す図である。 一実施の形態に係る劣化判定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る内燃機関制御装置の全体構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図1において、内燃機関制御装置100は、内燃機関に燃料を供給するインジェクタの燃料噴射弁を駆動する複数のインジェクタコイル15〜18を有するインジェクタ駆動回路41と、インジェクタ駆動回路41に供給する昇圧電圧を生成する昇圧回路40と、昇圧回路40及びインジェクタ駆動回路41を制御するインジェクタ駆動制御装置30及びマイコン38とから概略構成されている。
昇圧回路40は、バッテリ電源電圧VBに接続された昇圧コイル1と、昇圧コイル1と接地電圧VGの間に設置された昇圧FET2と、昇圧コイル1と昇圧FET(Field Effect Transistor)2の間にアノード側を接続した昇圧ダイオード3と、昇圧ダイオード3のカソード側と接地電圧VGとの間に接続された昇圧コンデンサ4とを備えている。昇圧回路40は、後述する昇圧制御手段31の制御により、昇圧コンデンサ4に昇圧電圧Vsを生成する。
インジェクタ駆動回路41は、複数(本実施の形態では2つ)のインジェクタグループ42,43により構成されている。
インジェクタグループ42は、複数(本実施の形態では2つ)のインジェクタコイル16,18を有している。インジェクタコイル16,18の一端は互いに接続され、昇圧コンデンサ4と昇圧ダイオード3の間(以降、昇圧電圧Vsと称する)に昇圧駆動FET6を介して接続されており、インジェクタコイル16,18と昇圧駆動FET6の間には逆流防止ダイオード10が設けられている。また、インジェクタコイル16,18の一端は、バッテリ駆動FET8を介してバッテリ電源電圧VBに接続されており、インジェクタコイル16,18とバッテリ駆動FET8の間には逆流防止ダイオード12が設けられている。また、インジェクタコイル16,18の一端は、アノード側を接地電圧VGに接続したフリーホイールダイオード14を介して接地電圧VGに接続されている。インジェクタコイル16の他端はローサイドFET20を介して、また、インジェクタコイル18の他端はローサイドFET22を介して、それぞれ、電流検出抵抗24の一端に接続されており、電流検出抵抗24の他端は接地電圧VGに接続されている。逆流防止ダイオード10,12は、昇圧駆動FET6とバッテリ駆動FET8の寄生ダイオードにより電流が逆流するのを防止するものである。
インジェクタグループ43もインジェクタグループ42と同様の構成を有している。すなわち、インジェクタグループ43は、複数(本実施の形態では2つ)のインジェクタコイル15,17を有している。インジェクタコイル15,17の一端は互いに接続され、昇圧コンデンサ4と昇圧ダイオード3の間(昇圧電圧Vs)に昇圧駆動FET5を介して接続されており、インジェクタコイル15,17と昇圧駆動FET5の間には逆流防止ダイオード9が設けられている。また、インジェクタコイル15,17の一端は、バッテリ駆動FET7を介してバッテリ電源電圧VBに接続されており、インジェクタコイル15,17とバッテリ駆動FET7の間には逆流防止ダイオード11が設けられている。また、インジェクタコイル15,17の一端は、アノード側を接地電圧VGに接続したフリーホイールダイオード13を介して接地電圧VGに接続されている。インジェクタコイル15の他端はローサイドFET19を介して、また、インジェクタコイル17の他端はローサイドFET21を介して、それぞれ、電流検出抵抗23の一端に接続されており、電流検出抵抗23の他端は接地電圧VGに接続されている。逆流防止ダイオード9,11は、昇圧駆動FET5とバッテリ駆動FET7の寄生ダイオードにより電流が逆流するのを防止するものである。
インジェクタ駆動制御装置30は、昇圧回路40の動作を制御する昇圧制御手段31と、インジェクタ駆動回路41の動作を制御する駆動制御手段32と、電流検出抵抗23,24の両端の電圧から電流を検出して駆動制御手段32に検出結果を出力する電流検出手段33,34と、昇圧コンデンサ4に蓄えられた電荷のインジェクタコイル15〜18への供給開始から、インジェクタコイル15〜18に流れる電流が予め定めた閾値に達するまでの時間(以降、到達時間Taと称する)を計測する計時手段35と、計時手段35での計測結果(到達時間Ta)を記憶する時間記憶手段36と、計時手段35での計測結果(到達時間Ta)に基づいて、昇圧回路40及びインジェクタ駆動回路41の素子の劣化判定処理を行う劣化判定手段37とを有している。
昇圧制御手段31は、検出した昇圧電圧Vsに基づいて昇圧FET2を駆動することにより、昇圧コンデンサ4に高電圧を印加する昇圧動作を行う。昇圧制御手段31は、昇圧電圧Vsが予め定めた閾値電圧Vtl以下になると昇圧電圧Vsが予め定めた閾値電圧Vth以上になるまで昇圧動作を行う。昇圧動作において昇圧制御手段31は、昇圧FET2に駆動信号を間欠的に送信して駆動する。昇圧FET2が通電駆動されると、昇圧コイル1にバッテリ電源電圧VBから接地電圧VGに電流が流れ、昇圧コイル1に電気エネルギーが蓄積される。この状態で昇圧FET2が遮断駆動されると、昇圧コイル1に流れる電流も遮断されるため、昇圧コイル1のインダクタンス成分によって蓄えられた電気エネルギーは高電圧を発生する。この電圧が昇圧コンデンサ4に蓄えられた昇圧電圧Vsと昇圧ダイオード3の順方向電圧とを加えた電圧より高くなると、昇圧コイル1に蓄えられた電気エネルギーが昇圧ダイオード3を介して昇圧コンデンサ4に蓄えられる。この一連の動作を繰り返すことにより、昇圧コンデンサ4に高電圧が蓄えられる。
駆動制御手段32は、マイコン38から入力されるインジェクタ駆動信号INJ1,INJ2,INJ3,INJ4に基づいてインジェクタコイル15〜18を駆動する駆動処理を行う。具体的には、駆動制御手段32は、対応するインジェクタ駆動信号がHIGHになったインジェクタコイル(以降、駆動対象インジェクタコイルと称する)を駆動する。対象インジェクタコイルの駆動は、駆動制御手段32によって対象インジェクタコイルに対応する昇圧駆動FETおよびローサイドFETの制御信号をLOWからHIGHにして対象インジェクタコイルに昇圧電圧Vsを印加することにより行う。対象インジェクタコイルに流れる電流は、対応する電流検出抵抗によって電圧に変換され、対応するA/D(Analog/Digital)変換器などの電流検出手段によって検出され、駆動制御手段32に送られる。
ここで、本実施の形態における劣化判定処理をインジェクタコイルの駆動処理とともに説明する。
図2は、昇圧回路及びインジェクタ駆動回路の各素子が正常である場合の対象インジェクタコイルに流れるインジェクタ電流と各信号の関係を模式的に示す図である。また、図3は、昇圧回路及びインジェクタコイル駆動回路の何れかの素子が劣化した場合の対象インジェクタコイルに流れるインジェクタ電流と各信号の関係を模式的に示す図である。
図2及び図3において、駆動制御手段32は、マイコン38からのインジェクタ駆動信号INJ1,INJ2,INJ3,INJ4に基づいて対象インジェクタコイルを駆動し、対象インジェクタコイルに流れる電流を監視する。駆動制御手段32は、対象インジェクタに流れる電流が閾値電流(ピーク電流)Iaに達すると、対応する昇圧駆動FETの制御信号をHIGHからLOWにして遮断駆動し、昇圧電圧Vsによる対象インジェクタコイルの駆動を停止する。続いて、駆動制御手段32は、対象インジェクタコイルに流れる電流がIbとなるように、対応するバッテリ駆動FETの制御信号をHIGHとLOWに交互に変化させて、通電駆動と遮断駆動とを交互に繰り返す。そして、駆動制御手段32は、対象インジェクタコイルに対応するインジェクタ駆動信号がLOWになると、対応するバッテリ駆動FETとローサイドFETの制御信号をLOWにして遮断駆動し、対象インジェクタコイルのインジェクタを閉弁する。
駆動制御手段32は、インジェクタ駆動信号INJ1,INJ2,INJ3,INJ4のいずれかがHIGHになった際に、計時手段35に対して駆動開始信号Dを出力する。また、対象インジェクタコイルの電流が閾値Iaに達した際に、計時手段35に対してピーク電流検出信号Ipを出力する。また、駆動制御手段32は、インジェクタ駆動信号がHIGHになったインジェクタコイル(対象インジェクタコイル)を区別するためのインジェクタ区別信号Inを時間記憶手段36に出力する。
計時手段35は、駆動制御手段32からの駆動開始信号Dが入力されると計時を開始し、ピーク電流検出信号Ipが入力されると計時を停止して到達時間Taを計測する。なお、計時手段35は、計時時間が予め定めた閾値時間Tmaxを超えた場合も計時を停止する。計時手段35は、計時を停止した場合に時間記憶手段36に対して到達時間Taを出力する。
時間記憶手段36は、駆動制御手段32から入力されたインジェクタ区別信号Inと計時手段35から入力された到達時間Taとを対応させて記憶する。時間記憶手段36は、すべてのインジェクタコイル15,16,17,18に対応する到達時間Taを一通り記憶すると、劣化判定手段37に対してインジェクタコイル毎の到達時間Taを出力する。その後、再びすべてのインジェクタコイル15,16,17,18の到達時間Taを記憶するたびに、劣化判定手段37に対し、インジェクタコイル毎の到達時間Taを出力する。
劣化判定手段37は、到達時間Taの入力に基づいて劣化判定処理を行い、素子の劣化が判定された場合には、昇圧コンデンサ劣化警告、昇圧駆動素子劣化警告、或いはインジェクタ劣化警告(それぞれ後述)としての警告信号を昇圧制御手段31、駆動制御手段32、及びマイコン38に出力する。駆動制御手段32及び昇圧制御手段31は、劣化判定手段37から警告信号W1,W2が入力されると、警告の種類に応じてインジェクタコイル15,16,17,18及び昇圧回路40の制御を変更する。具体的には、コンデンサ劣化警告の場合は、全てのインジェクタコイル15,16,17,18について、閾値(ピーク電流)Iaを減じ、昇圧閾値電圧Vth及びVtlを低下させる。また、昇圧駆動素子劣化警告の場合は、該当インジェクタグループの閾値(ピーク電流)Iaを減じる。また、インジェクタ劣化警告の場合には、該当インジェクタの閾値(ピーク電流)Iaを減じる。また、マイコン38は、劣化判定手段37から警告信号Wを入力されると、警告の種類に応じて制御を変更する。また、ドライバーに対し警告を表示する。
図4は、本実施の形態に係る劣化判定処理を示すフローチャートである。
劣化判定手段37は、時間記憶手段36から到達時間Taが入力されると、全気筒の到達時間Ta(すなわち、内燃機関制御装置が制御する各気筒のインジェクタに対応するインジェクタコイル15,16,17,18の駆動時における到達時間Ta)が予め定めた閾値Tthよりも長いかどうかを判定し(ステップS10)、判定結果がYESの場合には、昇圧コンデンサ4の劣化であると判定して昇圧コンデンサ劣化警告としての警告信号を例えば、昇圧制御手段31、駆動制御手段32、及びマイコン38に出力し(ステップS11)、処理を終了する。
また、ステップS10での判定結果がNOの場合には、一つのインジェクタグループ(ここではインジェクタグループ42)に属する全気筒の到達時間Ta(すなわち、インジェクタコイル16,18の駆動時における到達時間Ta)が閾値Tthよりも長いかどうかを判定し(ステップS100)、判定結果がYESの場合には、インジェクタグループ42の駆動素子(昇圧駆動FET6)の劣化であると判定して昇圧駆動素子劣化警告としての警告信号を例えば、昇圧制御手段31、駆動制御手段32、及びマイコン38に出力し(ステップS101)、ステップS200の処理に進む。また、ステップS100での判定結果がNOの場合には、インジェクタグループ42に属する各気筒の到達時間Ta(すなわち、インジェクタコイル16,18のそれぞれの駆動時における到達時間Ta)がそれぞれ閾値Tthよりも長いかどうかを判定し(ステップS110)、判定結果がYESの場合には、該当するインジェクタの劣化であると判定し、該当するインジェクタコイルに対応するインジェクタ劣化警告としての警告信号を例えば、昇圧制御手段31、駆動制御手段32、及びマイコン38に出力し(ステップS101)、ステップS200の処理に進む。また、ステップS110での判定結果がNOの場合には、ステップS200の処理に進む。なお、ステップS110におけるインジェクタコイルは、1つ以上であり複数の場合も考えられる。
ステップS200では、他の一つのインジェクタグループ(ここではインジェクタグループ43)に属する全気筒の到達時間Ta(すなわち、インジェクタコイル15,17の駆動時における到達時間Ta)が閾値Tthよりも長いかどうかを判定し(ステップS200)、判定結果がYESの場合には、インジェクタグループ43の駆動素子(昇圧駆動FET5)の劣化であると判定して昇圧駆動素子劣化警告としての警告信号を例えば、昇圧制御手段31、駆動制御手段32、及びマイコン38に出力し(ステップS201)、処理を終了する。また、ステップS200での判定結果がNOの場合には、インジェクタグループ43に属する各気筒の到達時間Ta(すなわち、インジェクタコイル15,17のそれぞれの駆動時における到達時間Ta)が閾値Tthよりも長いかどうかを判定し(ステップS110)、判定結果がYESの場合には、該当するインジェクタの劣化であると判定し、該当するインジェクタコイルに対応するインジェクタ劣化警告としての警告信号を例えば、昇圧制御手段31、駆動制御手段32、及びマイコン38に出力し(ステップS201)、処理を終了する。また、ステップS210での判定結果がNOの場合には、処理を終了する。なお、ステップS210におけるインジェクタコイルは、1つ以上であり複数の場合も考えられる。
以上のように構成した本実施の形態の効果を説明する。
燃料噴射弁制御装置のように燃料噴射弁の制御に関わる機構は、昇圧コンデンサの他にも、インジェクタコイルに電気エネルギーを供給するFETなどの駆動素子やインジェクタコイル自身など種々の素子によって構成されており、これらの素子の劣化についても考慮する必要がある。しかしながら、従来技術においては、昇圧コンデンサの劣化と他の素子の劣化とを区別することができないため、適切な対応をとることができずに所望の燃料量を噴射できなくなってしまうことが懸念される。
これに対して本実施の形態においては、昇圧コンデンサ4と、昇圧したバッテリ電源電圧VBを昇圧コンデンサ4に印加して電荷を蓄える昇圧回路40と、燃料噴射弁を駆動するインジェクタコイルであって、1つ以上のインジェクタコイルからそれぞれ構成された複数のインジェクタグループ42,43の何れかに属するインジェクタコイル15〜18と、インジェクタコイル15〜18に流れる電流を検出する電流検出手段33,34と、昇圧コンデンサ4に蓄えられた電荷のインジェクタコイル15〜18への供給開始から、インジェクタコイル15〜18に流れる電流が予め定めた閾値に達するまでの時間を計測する計時手段35と、計時手段35での計測結果に基づいて、昇圧コンデンサ4の劣化判定を行う劣化判定手段37とを備えるように構成したので、燃料噴射弁の制御に関わる昇圧コンデンサ4以外の素子の劣化を昇圧コンデンサ4の劣化と区別して判定することができる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1 昇圧コイル
2 昇圧FET
3 昇圧ダイオード
4 昇圧コンデンサ
9〜12 逆流防止ダイオード
13,14 フリーホイールダイオード
15〜18 インジェクタコイル
23,24 電流検出抵抗
30 インジェクタ駆動制御装置
31 昇圧制御手段
32 駆動制御手段
33,34 電流検出手段
35 計時手段
36 時間記憶手段
37 劣化判定手段
38 マイコン
40 昇圧回路
41 インジェクタ駆動回路
42,43 インジェクタグループ
100 内燃機関制御装置

Claims (4)

  1. 昇圧コンデンサと、
    昇圧したバッテリ電源電圧を前記昇圧コンデンサに印加して電荷を蓄える昇圧回路と、
    燃料噴射弁を駆動するインジェクタコイルであって、1つ以上のインジェクタコイルからそれぞれ構成された複数のインジェクタグループの何れかに属するインジェクタコイルと、
    前記インジェクタコイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記昇圧コンデンサに蓄えられた電荷の前記インジェクタコイルへの供給開始から、前記インジェクタコイルに流れる電流が予め定めた閾値に達するまでの時間を計測する計時手段と、
    前記計時手段での計測結果に基づいて、前記昇圧コンデンサの劣化判定を行う劣化判定手段と
    を備えたことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関制御装置において、
    前記複数のインジェクタグループは、それぞれ、前記昇圧コンデンサと前記インジェクタコイルの間に設けられたハイ側スイッチング素子と、前記インジェクタコイルの前記ハイ側スイッチング素子とは反対側に設けられたロー側スイッチング素子とを備え、
    前記劣化判定手段は、前記ハイ側スイッチング素子を導通して前記昇圧コンデンサに蓄えられた電荷の前記インジェクタコイルへの供給する場合の前記ハイ側スイッチング素子毎の前記計時手段での計測結果に基づいて、前記昇圧コンデンサおよび前記ハイ側スイッチング素子の劣化判定を行うことを特徴とする内燃機関制御装置。
  3. 請求項1記載の内燃機関制御装置において、
    前記複数のインジェクタグループは、それぞれ、前記昇圧コンデンサと前記インジェクタコイルの間に設けられたハイ側スイッチング素子と、前記インジェクタコイルの前記ハイ側スイッチング素子とは反対側に設けられたロー側スイッチング素子とを備え、
    前記劣化判定手段は、前記ロー側スイッチング素子を導通して前記昇圧コンデンサに蓄えられた電荷の前記インジェクタコイルへの供給する場合の前記ロー側スイッチング素子毎の前記計時手段での計測結果に基づいて、前記昇圧コンデンサおよび前記インジェクタコイルの劣化判定を行うことを特徴とする内燃機関制御装置。
  4. 請求項1記載の内燃機関制御装置において、
    前記複数のインジェクタグループは、それぞれ、前記昇圧コンデンサと前記インジェクタコイルの間に設けられたハイ側スイッチング素子と、前記インジェクタコイルの前記ハイ側スイッチング素子とは反対側に設けられたロー側スイッチング素子とを備え、
    前記劣化判定手段は、前記ハイ側スイッチング素子と前記ロー側スイッチング素子を導通して前記昇圧コンデンサに蓄えられた電荷の前記インジェクタコイルへの供給する場合の前記ハイ側スイッチング素子と前記ロー側スイッチング素子の組合せ毎の前記計時手段での計測結果に基づいて、前記昇圧コンデンサ、前記ハイ側スイッチング素子、及び前記インジェクタコイルの劣化判定を行うことを特徴とする内燃機関制御装置。
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