JP2017124917A - 昇降機保守システム - Google Patents

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一朗 佐々木
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Abstract

【課題】保守員が無線通信により接続しようとする昇降機の無線通信部の選択を誤ると、保守対象ではない昇降機の無線通信部に接続し、保守作業を行えなくなる。【解決手段】保守端末装置は、保守作業の作業予定時間、及び保守作業が行われる昇降機を特定するための昇降機識別情報を監視センター装置に送信し、監視センター装置から昇降機制御装置に第2認証情報を受信する。監視センター装置は、保守端末装置から受信した作業予定時間、及び昇降機識別情報に基づいて、作業可能時間だけ有効となる第2認証情報を保守端末装置に送信する。また、監視センター装置は、昇降機識別情報により特定される昇降機に作業可能時間及び第1認証情報を送信する。昇降機は、監視センター装置から受信した第1認証情報と、保守端末装置から受信した第2認証情報とを照合し、照合結果に基づいて作業可能時間における保守端末装置の接続を許可する。【選択図】図1

Description

本発明は、昇降機を保守するための昇降機保守システムに関する。
従来、エレベーター等の昇降機を保守する際には、保守員が保守端末装置を携帯し、保守対象となる昇降機に赴き、この保守端末装置を用いて保守を行っていた。従来、昇降機制御部と保守端末装置の通信接続は有線にて行われていた。保守端末装置には保守用プログラムが格納されており、このプログラムを用いて、昇降機を制御する昇降機制御部(制御盤)に格納されたデータの読出しや、昇降機の各種調整作業を行うことが可能であった。
近年では無線通信の品質向上に伴い、昇降機の昇降機制御部と保守端末装置とを無線通信により接続する場合がある。無線通信による接続には、通信ケーブルの接続作業が不要となることや、通信ケーブルが保守作業や保守員以外の一般利用者等の障害とならないよう布線経路に配慮することが不要となる等、保守効率の向上や保守員の負荷軽減になる利点がある。
ここで、ビル等に複数の昇降機が設置されている場合、保守端末装置は複数の昇降機から送信される電波を検出しうるため、保守員が意図した昇降機に対して保守端末装置を確実に接続する必要がある。
例えば、特許文献1には、装置を点検するための点検端末(保守端末装置)が、装置の個別情報を管理し、この個別情報に基づき、装置に対する制御命令であるコマンドを点検メニューにて定められた順序で装置に送信する技術が開示されている。
特開2008−156051号公報
しかし、特許文献1に開示された技術を用いると、昇降機の昇降機識別情報と、昇降機に接続した保守端末装置の個体識別情報とを紐付けるデータは保守端末装置に格納されることとなる。このため、保守員は各々が携帯する保守端末装置を操作して、昇降機の個別情報と、保守端末装置の認証キーとを個々に紐付けなければならず手間がかかっていた。また、保守員が保守端末装置を誤操作すると、昇降機の個別情報と、保守端末装置の認証キーとが誤って紐付けられてしまい、対象とする昇降機の保守作業ができないことがあった。また、保守端末装置の盗難等により、昇降機識別情報と、保守端末装置の個体識別情報とを紐付けたデータが漏洩すると、第三者により昇降機制御装置が不正に制御操作されるおそれがあった。
また、昇降機の電源がオンされ、さらに昇降機に接続した保守端末装置の電源がオンされると、昇降機が発信する電波を受信した保守端末装置の画面に保守端末装置の個体識別情報が表示される。このとき、保守端末装置では、保守端末装置の個体識別情報に対応する接続パスワードを入力しなければ、保守端末装置が昇降機に無線通信により接続することができない。しかし、保守員が画面を見ながら接続パスワードを入力すると、第三者により接続パスワードが読み出されるおそれがあった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、昇降機と、昇降機の保守を実施する保守端末装置が、保守作業の対象である昇降機に対して無線通信による接続を確実に確立できるようにすることを目的とする。
本発明に係る昇降機保守システムは、昇降機の動作を制御する昇降機制御装置と、昇降機の保守作業を行う保守端末装置と、昇降機制御装置及び保守端末装置と通信可能な監視センター装置とを備える。
保守端末装置は、保守作業の作業予定時間、及び保守作業が行われる昇降機を特定するための昇降機識別情報を監視センター装置に送信し、監視センター装置から昇降機に無線通信により接続するための第2認証情報を受信する。
監視センター装置は、保守端末装置から受信した作業予定時間、及び昇降機識別情報に基づいて、保守端末装置が昇降機の保守作業を行うことが可能な作業可能時間だけ有効となる第2認証情報を保守端末装置に送信すると共に、昇降機識別情報により特定される昇降機の昇降機制御装置に作業可能時間及び第1認証情報を送信する。
昇降機制御装置は、監視センター装置から受信した第1認証情報と、無線通信による接続を要求する保守端末装置から受信した第2認証情報とを照合し、照合結果に基づいて作業可能時間における保守端末装置の接続を許可する。
本発明によれば、保守対象である昇降機の昇降機制御装置と、保守端末装置とが無線通信により確実に接続することができる。また、保守端末装置は、昇降機識別情報と、保守端末装置の個体識別情報とを紐付けるデータを保持していないため、認証されていない他の端末装置による情報の不正な読み出しや不正な制御を防止することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例に係る保守システムの全体構成図である。 本発明の一実施の形態例に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る保守作業の開始時に、監視センター装置と保守端末装置との処理手順の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る接続パスワードを保守端末装置に伝送する手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る保守作業現場における昇降機の無線通信部と保守端末装置との通信接続手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る保守作業現場における昇降機の無線通信部と、保守端末装置の無線通信部とが通信接続する際の昇降機側の動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る保守作業時間のタイムアウトが発生したときに行われる保守作業時間延長依頼の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施の形態例に係る昇降機保守システム10の全体構成図である。
昇降機保守システム10は、昇降機1の動作を制御する昇降機制御装置11、昇降機1及び保守端末装置3と通信可能な監視センター装置2、昇降機1の保守作業時に保守員が携帯する保守端末装置3を備える。監視センター装置2と保守端末装置3、昇降機制御装置11との間の通信(後述する各通信部12、23、31の間の通信)は、例えば、有線又は無線の電話回線を利用した通信である。保守端末装置3と昇降機制御装置11との間の無線通信(後述する各無線通信部14、35の間の通信)は、例えば、無線LAN等の近距離無線通信方式を利用した通信である。ただし、これらの通信形態は一例であり、その他の通信形態を利用してもよい。
<各情報の例>
始めに、昇降機保守システム10の装置間で送受信される情報について説明する。
昇降機識別情報i1は、昇降機1を識別するために昇降機1毎に割り振られる一意の値であり、一般には昇降機1の製造番号等が用いられ、原則として不変である。
無線通信部識別情報i2は、第1無線通信部14毎に付される固有の値であり、原則として不変である。
接続パスワードp1は、監視センター装置2によって生成される値であり、第1認証情報の一例として用いられる。この接続パスワードp1は、昇降機制御装置11に無線通信により接続しようとする保守端末装置3の接続可否の判断に用いられる。接続パスワードp1は、保守員が携帯する保守端末装置3以外の装置が、昇降機制御装置11に接続することを防止し、昇降機1への不正な情報読出しや制御を許可しないために用いられる。
接続パスワードp2についても、監視センター装置2によって生成される値であり、第2認証情報の一例として用いられる。この接続パスワードp2は、保守端末装置3が保守作業を行う昇降機1の昇降機制御装置11に対して無線通信により接続する際に用いられる。
作業予定時間t1は、保守端末装置3が昇降機制御装置11に無線通信により接続して行う保守作業の予定時間を表す。
作業可能時間t2は、例として「3時間」、「6時間」のように生成される値であり、保守端末装置3が昇降機1に接続して保守作業が可能となる時間を表す。作業可能時間t2は、作業予定時間t1が長時間である場合に、保守作業が長時間連続しないようにするために用いられる。
<昇降機の構成例>
次に、各装置の構成について説明する。
昇降機1は、ビル等の建物に複数台が設置される。そして、保守端末装置3と接続すべき保守対象の昇降機1をA号機、保守端末装置3と接続すべきではない非保守対象の昇降機1をB号機と呼ぶ。A号機、B号機の昇降機1は、いずれも内部構成が共通する。以下、A号機の昇降機1が監視センター装置2及び保守端末装置3に接続するものとして説明する。
昇降機1は、不図示の乗りかご、釣り合い錘、ロープ、電動機、かご内ボタン、ホールボタン等の他に、昇降機1の動作を制御する昇降機制御装置11を備える。昇降機制御装置11は、監視センター装置2から受信した接続パスワードp1と、無線通信による接続を要求する保守端末装置3から受信した接続パスワードp2とを照合する。そして、照合結果(接続パスワードp1、p2が一致したこと)に基づいて作業可能時間t2における保守端末装置3の接続を許可する。
この昇降機制御装置11は、第1通信部12、第1認証部13、第1無線通信部14、昇降機制御部15、昇降機識別情報管理部16を備える。
第1通信部12は、監視センター装置2と通信を行い、監視センター装置2との間で昇降機1の各種データを送受信する。例えば、第1通信部12は、監視センター装置2に昇降機識別情報i1及び無線通信部識別情報i2を送信したり、監視センター装置2から作業可能時間t2及び接続パスワードp1を受信したりする。
第1認証部13は、監視センター装置2が生成した接続パスワードp1を、第1通信部12を通じて受信し、格納する。そして、第1認証部13は、格納した接続パスワードp1と、保守端末装置3から第1無線通信部14を通じて受信する接続パスワードp2とを照合して保守端末装置3の認証を行う。
第1無線通信部14は、第1認証部13により認証された保守端末装置3と無線通信により接続を確立し、作業可能時間t2にわたって接続を維持する。この保守端末装置3には、第1無線通信部14を通じて昇降機1の各種データが伝送され、保守員が保守端末装置3を操作して昇降機1の状態確認や各種の調整を行うことが可能である。
第1無線通信部14は、内部に無線通信部識別情報i2及び作業可能時間t2を有しており、保守端末装置3の第2無線通信部35との間で無線通信を行う。無線通信部識別情報i2は不変であるため、同一の通信方法を使用する第1無線通信部14が近傍に存在していても、保守端末装置3は無線通信部識別情報i2を用いて通信対象である第1無線通信部14を特定することが可能である。例えば、A号機とB号機の第1無線通信部14の距離がわずかであっても、保守端末装置3は、無線通信部識別情報i2を用いて第1無線通信部14がA号機とB号機のいずれに設置されているかを特定可能である。
なお、第1無線通信部14は、保守端末装置3との無線通信による接続時間が作業可能時間t2を超過した場合に、保守端末装置3に対して作業可能時間t2の延長有無を問合せる。そして、第1無線通信部14は、作業可能時間t2の延長が無い場合には休憩タイムとして保守端末装置3との無線通信による接続を遮断する。この場合、第1認証部13は、保守端末装置3に対する第1無線通信部14の接続を遮断した後に、接続パスワードp1を削除する。これにより保守端末装置3による保守作業の作業時間を作業可能時間t2内に収めることができる。
昇降機制御部15は、昇降機1の動作を制御する。
昇降機識別情報管理部16は、昇降機1が有する各種情報を格納しており、例えば、昇降機識別情報i1、無線通信部識別情報i2を管理している。
<監視センター装置の構成例>
監視センター装置2は、昇降機情報管理部21、監視制御部22、第3通信部23、保守員情報管理部24、認証情報生成部25を備える。監視センター装置2は、保守端末装置3から受信した作業予定時間t1及び昇降機識別情報i1に基づいて作業可能時間t2だけ有効となる接続パスワードp2を保守端末装置3に送信する。また、監視センター装置2は、昇降機識別情報i1により特定される昇降機1に作業可能時間t2及び接続パスワードp1を送信する。
昇降機情報管理部21は、昇降機1から送られてくる昇降機識別情報i1と無線通信部識別情報i2を管理する昇降機管理情報21aを有する。昇降機管理情報21aは、紐付け情報格納テーブル21bに、昇降機識別情報i1及び無線通信部識別情報i2を紐付けて管理している。
監視制御部22は、昇降機制御装置11から第3通信部23を通じて昇降機識別情報i1及び無線通信部識別情報i2を受信し、保守端末装置3から第3通信部23を通じて昇降機識別情報i1及び作業予定時間t1を受信する。この場合に、監視制御部22は、認証情報生成部25に作業可能時間t2、接続パスワードp1及び接続パスワードp2を生成させると共に、昇降機情報管理部21から昇降機識別情報i1に紐付けられた無線通信部識別情報i2を取得する。
第3通信部23は、昇降機1の第1通信部12、保守端末装置3の第2通信部31と別々に通信を行い、各種の情報を送受信することが可能である。この第3通信部23は、昇降機識別情報i1及び無線通信部識別情報i2を受信した昇降機制御装置11に対して接続パスワードp1及び作業可能時間t2を送信する。また、第3通信部23は、保守作業が行われる昇降機1の昇降機識別情報i1及び作業予定時間t1を受信した保守端末装置3に対して作業可能時間t2、接続パスワードp2及び無線通信部識別情報i2を送信する。
保守員情報管理部24は、保守員の識別情報であるID番号Xを管理しており、昇降機制御装置11に無線通信により接続しようとする保守端末装置3が正規の保守員であるか否かを判定する。
認証情報生成部25は、保守員より昇降機識別情報i1を含めた作業開始の情報を受信し、作業可能時間t2、接続パスワードp1、p2を生成する。接続パスワードp1、p2は、昇降機1の第1認証部13により、保守端末装置3の接続認証に用いられる。接続パスワードp2は、保守端末装置3の第2無線通信部35により第1無線通信部14に送信される。そして、昇降機1の第1認証部13は、接続パスワードp1と、保守端末装置3の第2無線通信部35により第1無線通信部14が受信した接続パスワードp2を照合し、一致した場合に第1無線通信部14と第2無線通信部35との無線通信による接続を許可する。
<保守端末装置の構成例>
保守端末装置3は、保守作業の作業予定時間t1、及び保守作業が行われる昇降機1を特定するための昇降機識別情報i1を監視センター装置2に送信し、監視センター装置2から昇降機1に無線通信により無線通信による接続するための接続パスワードp2を受信する。この保守端末装置3は、第2通信部31、昇降機操作制御部32、記録部33、作業情報管理部34、第2無線通信部35を備える。
第2通信部31は、監視センター装置2の第3通信部23と通信を行い、保守作業を行う昇降機1の昇降機識別情報i1及び作業予定時間t1を送信する。また、第2通信部31は、監視センター装置2から作業用紐付け情報ファイルF1を受信する。作業用紐付け情報ファイルF1は、昇降機識別情報i1と接続パスワードp2が格納されたファイルである。
昇降機操作制御部32は、第2無線通信部35を通じて昇降機制御部15に操作指示を与える。この操作指示には、例えば、昇降機1の状態確認や各種の調整が含まれる。
記録部33は、保守作業を行う昇降機1の昇降機識別情報i1と、保守員により入力される作業予定時間t1を記録する。
作業情報管理部34は、第2通信部31を通じて伝送された、無線通信部識別情報i2、監視センター装置2の認証情報生成部25で生成される接続パスワードp2と作業可能時間t2を作業情報として格納する。
第2無線通信部35は、昇降機1の第1無線通信部14に接続パスワードp2を送信し、第1認証部13により認証された場合に第1無線通信部14との間で無線通信を行う。昇降機1の第1無線通信部14に伝送された接続パスワードp1と、保守端末装置3の作業情報管理部34に伝送された接続パスワードp2とがそれぞれ一致する場合に、無線通信による接続が確立する。
次に、昇降機保守システム10の各装置を構成する計算機Cのハードウェア構成を説明する。
図2は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
計算機Cは、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機Cは、バスC4にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、RAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、計算機Cは、表示部C5、操作部C6、不揮発性ストレージC7、ネットワークインタフェースC8とを備える。
CPU C1は、本実施の形態例に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する。CPU C1にて実行される各機能は、図1の第1認証部13、昇降機制御部15、監視制御部22、保守員情報管理部24、認証情報生成部25、昇降機操作制御部32、作業情報管理部34に示される。
RAM C3には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。表示部C5は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機Cで行われる処理の結果等を保守員に表示する。操作部C6には、例えば、キーボード、マウス、スタイラスペン等が用いられる。保守員は、保守端末装置3の表示部C5に表示される昇降機1の選択情報を見ながら、保守作業の対象となる昇降機1を選択し、作業予定時間t1を入力して、昇降機制御装置11に無線通信により接続を要求することができる。そして、保守員は、無線通信により接続された昇降機制御装置11に対して、保守作業のための所定の操作入力、指示を行うことが可能となる。
不揮発性ストレージC7としては、例えば、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージC7には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機Cを機能させるためのプログラムが記録されている。不揮発性ストレージC7は、図1に示した昇降機識別情報管理部16、昇降機情報管理部21、保守員情報管理部24、記録部33として用いられる。
ネットワークインタフェースC8には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、端子が接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを送受信することが可能である。ネットワークインタフェースC8は、第1通信部12、第1無線通信部14、第2通信部31、第2無線通信部35、第3通信部23として用いられる。
次に、図3〜図7を参照して、保守作業時における昇降機保守システム10の手順について説明する。
図3は、保守作業の開始時に、監視センター装置2と保守端末装置3との処理手順の例を示すフローチャートである。
始めに、保守員は、対象となる昇降機1の保守作業を開始する(S1)。このとき、保守端末装置3は、監視センター装置2に対して、保守作業の対象となる昇降機1が備える昇降機制御装置11との無線通信の許可依頼を行う。
次に、保守端末装置3は、昇降機識別情報i1と、保守員により入力された作業予定時間t1とを監視センター装置2に送信する(S2)。なお、昇降機識別情報i1は、予め保守端末装置3の記録部33に記録されている。
監視センター装置2は、保守端末装置3から昇降機識別情報i1及び作業予定時間t1を受信すると(S3)、昇降機管理情報21aに格納された紐付け情報格納テーブル21bを参照する。そして、監視センター装置2は、紐付け情報格納テーブル21bにおける昇降機識別情報i1と無線通信部識別情報i2の紐付け情報の有無を確認する(S4)。
紐付け情報格納テーブル21bに、昇降機識別情報i1と無線通信部識別情報i2の紐付け情報が存在しない場合(S4のNO)、監視制御部22は昇降機制御装置11に対して昇降機識別情報i1と無線通信部識別情報i2の送信依頼を行う。そして、昇降機1の昇降機制御部15は、第1通信部12を通じて送信依頼を受信すると(S5)、昇降機識別情報i1及び無線通信部識別情報i2を、第1通信部12を通じて監視センター装置2に送信する(S6)。
監視センター装置2の昇降機情報管理部21は、昇降機1から昇降機識別情報i1及び無線通信部識別情報i2を受信すると、昇降機識別情報i1に関する紐付け情報格納テーブル21bに無線通信部識別情報i2を登録する(S7)。
紐付け情報格納テーブル21bに、昇降機識別情報i1と無線通信部識別情報i2の紐付け情報が存在する場合(S4のYES)、監視制御部22は、昇降機識別情報i1に紐づけられた無線通信部識別情報i2を認証情報生成部25に伝送する。そして、認証情報生成部25は、昇降機識別情報i1に対する接続パスワードp1、p2、作業可能時間t2を生成する(S8)。接続パスワードp1、p2は同じ値であり、作業予定時間t1と作業可能時間t2は同じ値である。ただし、作業予定時間t1と作業可能時間t2は同じ値であっても異なる値であってもよい。
その後、監視制御部22は、認証情報生成部25が作成した接続パスワードp2、作業可能時間t2を保守端末装置3に送信し、接続パスワードp1、作業可能時間t2を昇降機制御装置11に送信する(S9)。保守端末装置3は接続パスワードp2、作業可能時間t2を受信し(S10)、昇降機制御装置11は、接続パスワードp1、作業可能時間t2を受信する(S11)。
このようにして、監視センター装置2に有する昇降機管理情報21aの紐付け情報格納テーブル21bの内容、すなわち昇降機識別情報i1及び無線通信部識別情報i2との紐付け情報を常に最新の状態に保つことができる。また、接続パスワードp1、p2は、作業可能時間t2の間だけ有効とすることができる。
図4は、接続パスワードp2を保守端末装置3に伝送する手順を示すフローチャートである。
始めに、保守端末装置3の第2通信部31と、監視センター装置2の第3通信部23とを接続する(S21、S22)。
次に、保守端末装置3を利用する保守員が、保守端末装置3の操作部C6を通じて、自身のID番号Xを入力すると(S23)、昇降機操作制御部32が第2通信部31を通じてID番号Xを監視センター装置2に送信する。
監視センター装置2の保守員情報管理部24は、第3通信部23を通じてID番号Xを受信し、保守員のID番号Xにより保守員を特定する(S24)。そして、保守員情報管理部24は、保守端末装置3を利用する保守員が、保守作業を行うことが可能な利用者であることを確認すると、保守端末装置3を用いた無線通信による接続を承認する。
次に、監視制御部22は、保守員が実施する作業内容の選択を要求する(S25)。この要求は、監視センター装置2の第3通信部23、保守端末装置3の第2通信部31を通じて保守端末装置3に行われる。
次に、保守員は、保守端末装置3の操作部C6を通じて、昇降機識別情報i1、作業予定時間t1を入力する(S26)。保守員が無線通信により接続しようとする昇降機1の号機を選択すると、昇降機識別情報i1が特定される。そして、昇降機操作制御部32は、昇降機識別情報i1、作業予定時間t1を監視センター装置2に送信する(S27)。
監視センター装置2の監視制御部22は、保守端末装置3から送信された昇降機識別情報i1、作業予定時間t1を受信する(S28)。そして、監視制御部22は、昇降機識別情報i1が昇降機管理情報21aの紐付け情報格納テーブル21bに格納されていることを確認すると、昇降機識別情報i1、作業予定時間t1を認証情報生成部25に伝送する。
認証情報生成部25は、昇降機識別情報i1に対応する接続パスワードp2と、作業可能時間t2を生成する(S29)。そして、監視制御部22は、認証情報生成部25によって生成された接続パスワードp2と、昇降機管理情報21aから昇降機識別情報i1に基づいて読み出した無線通信部識別情報i2とを含む作業用紐付け情報ファイルF1を生成する(S30)。そして、監視制御部22は、第3通信部23を通じて作業用紐付け情報ファイルF1を保守端末装置3に送信する(S31)。
保守端末装置3は、第2通信部31を通じて作業用紐付け情報ファイルF1を受信し(S32)、作業情報管理部34に作業用紐付け情報ファイルF1を伝送する。作業情報管理部34は、作業用紐付け情報ファイルF1を管理する。
その後、保守員は、保守作業の対象である昇降機1に対応した作業用紐付け情報ファイルF1を作業情報管理部34に格納した保守端末装置3を携帯し、保守作業現場にて保守作業を開始する。
図5は、保守作業現場において保守端末装置3が接続対象となる昇降機1と無線通信による接続を行う手順の例を示すフローチャートである。
保守作業現場に到着した保守員が、保守作業の対象である昇降機1の近傍で、保守端末装置3を操作し、保守作業の対象となる昇降機1を選択すると、保守端末装置3が監視センター装置2に昇降機識別情報i1を送信する(S41)。
次に、作業情報管理部34は、昇降機1の昇降機識別情報i1に紐付けられた第1無線通信部14の無線通信部識別情報i2を監視センター装置2から受信する(S42)。上述したように無線通信部識別情報i2は、作業情報管理部34に格納される。そして、第2無線通信部35は、作業情報管理部34から無線通信部識別情報i2を取得し、接続対象となる第1無線通信部14が送信する電波を探索する(S43)。保守作業の現場では、接続対象となる号機の第1無線通信部14が送信する電波の他に、接続対象以外の号機の第1無線通信部14が送信する電波もある。
第2無線通信部35は、接続対象となる号機の第1無線通信部14が送信する電波を探索できた場合(S43のYES)、作業情報管理部34に格納される作業用紐付け情報ファイルF1を参照する。そして、第2無線通信部35は、第1無線通信部14と接続するための接続パスワードp2を第1無線通信部14に送信する(S44)。
その後、昇降機1の第1認証部13にて保守端末装置3の認証が行われ、保守端末装置3と昇降機制御装置11との無線通信による接続が確立し、保守作業の準備が完了する(S45)。そして、保守端末装置3の昇降機操作制御部32は、昇降機1の昇降機制御部15に対して昇降機1を動作させるための各種のコマンドを送信し、昇降機1を操作する。
一方、保守端末装置3の第2無線通信部35は、接続対象となる号機の第1無線通信部14が発信する電波を探索できない場合(S43のNO)、その旨を保守端末装置3の表示部C5に表示する(S46)。これにより保守員は、接続対象となる号機の第1無線通信部14が発信する電波を探索できる位置まで移動し、第1無線通信部14が発信する電波の探索を再び試みる。
図6は、保守作業現場において昇降機制御装置11が保守端末装置3と無線通信による接続を行う手順の例を示すフローチャートである。
始めに、昇降機制御部15は、監視センター装置2より第1通信部12を通じて接続パスワードp1、作業可能時間t2を受信すると(S51)、第1無線通信部14の電源をオンする(S52)。監視センター装置2が接続パスワードp1、作業可能時間t2を送信したということは、保守端末装置3が昇降機1に接続要求を行うためである。
次に、第1無線通信部14は、昇降機1の周囲に電波を発信し、昇降機1の周囲にいる保守端末装置3を探索する(S53)。次に、第1無線通信部14は、保守端末装置3から接続パスワードp2を受信したか否かを判定する(S54)。
第1無線通信部14は、保守端末装置3から接続パスワードp2を受信していないと判定した場合(S54のNO)、ステップS53に戻って、保守端末装置3を探索する処理を繰り返す。
一方、第1無線通信部14は、保守端末装置3から接続パスワードp2を受信した場合(S54のYES)、第1認証部13は、昇降機1の接続パスワードp1と、保守端末装置3の接続パスワードp2が一致しているか否かを判定する(S55)。
第1認証部13は、昇降機1の接続パスワードp1と、保守端末装置3の接続パスワードp2が一致していると判定した場合(S55のYES)、第1無線通信部14と第2無線通信部35が無線通信による接続を確立する(S56)。その後、保守端末装置3により、昇降機1に対する保守作業が開始される。
一方、第1認証部13は、昇降機1の接続パスワードp1と、保守端末装置3の接続パスワードp2とが一致していないと判定した場合(S55のNO)、第1無線通信部14は、ステップS53に戻る。そして、第1無線通信部14は、保守端末装置3の第2無線通信部35と通信を確立するまで電波を発信し、保守端末装置3を探索する。
ステップS56にて無線通信による接続が確立された後、保守員の事前の想定以上に保守作業時間が延びることがある。このため、第1無線通信部14は、保守作業時間が監視センター装置2から受信した作業可能時間t2内であるか否かを判定する(S57)。保守作業時間は、昇降機制御装置11内の不図示の作業時間タイマーによりカウントされる値である。第1無線通信部14は、保守作業時間が作業可能時間t2内であると判定した場合(S57のYES)、ステップS56に戻り、第2無線通信部35との無線通信による接続を継続する。
一方、第1無線通信部14は、保守作業時間が作業可能時間t2を超えると判定した場合(S57のNO)、作業時間タイマーのカウントダウンを開始し、第2無線通信部35を通じて保守端末装置3にタイマー切れ警報を発行する(S58)。このとき、第1無線通信部14は、保守端末装置3に対して作業可能時間t2の延長有無を問合せる。この問合せに際して発行されるタイマー切れ警報は、例えば、保守端末装置3の表示部C5に「接続時間が過ぎています。監視センターからパスワードを取得して再アクセスしてください。」としたアナウンスメッセージにより保守員に示される。保守端末装置3が作業可能時間t2を延長するためには、後述する図7に示す保守作業時間延長依頼の手順が必要となる。
表示部C5にアナウンスメッセージが表示された後、作業時間タイマーが切れても保守員が作業を続けた場合、第1無線通信部14が自動的に電源をオフした後、第1認証部13は接続パスワードp1を削除する(S59)。これにより保守端末装置3は、昇降機制御装置11との通信接続が切断される。このため、保守端末装置3の第2無線通信部35は、通信接続の切断前に使用していた接続パスワードp2を第1無線通信部14に送信しても、第1無線通信部14との間で無線通信による接続を確立することはできなくなる。保守端末装置3による保守作業を再開するためには、保守端末装置3が改めて監視センター装置2から接続パスワードp1、p2の再発行を依頼しなければならない。
図7は、保守作業時間が作業可能時間t2を超えるときに保守端末装置3が行う保守作業時間延長依頼の手順を示すフローチャートである。
図7に示すステップS61〜S65までの処理は、上述した図4に示したステップS21〜S25までの処理と同じであるため、詳細な説明を省略する。
ステップS65にて監視センター装置2が保守端末装置3に保守作業の選択内容を要求した後、保守員は、保守端末装置3の操作部C6を通じて、昇降機識別情報i1、延長する作業予定時間t1を入力する(S66)。そして、昇降機操作制御部32は、昇降機識別情報i1、延長する作業予定時間t1を監視センター装置2に送信する(S67)。
監視センター装置2の監視制御部22は、保守端末装置3から送信された昇降機識別情報i1、延長する作業予定時間t1を受信する(S68)。そして、監視制御部22は、昇降機識別情報i1が昇降機管理情報21aの紐付け情報格納テーブル21bに格納されていることを確認すると、昇降機識別情報i1、延長する作業予定時間t1を認証情報生成部25に伝送する。
認証情報生成部25は、昇降機識別情報i1に対応する新たな接続パスワードp1、p2と、延長する作業可能時間t2を生成する(S69)。そして、監視制御部22は、認証情報生成部25によって生成された接続パスワードp2と、昇降機管理情報21aから昇降機識別情報i1に基づいて読み出した無線通信部識別情報i2を含む新たな作業用紐付け情報ファイルF1を生成する(S70)。
次に、監視制御部22は、第3通信部23を通じて新たな作業用紐付け情報ファイルF1を保守端末装置3に送信する(S71)。なお、図示しないが、監視制御部22は、昇降機制御装置11にも新たな接続パスワードp1と、延長する作業可能時間t2を送信している。
保守端末装置3は、第2通信部31を通じて新たな作業用紐付け情報ファイルF1を受信し(S72)、作業情報管理部34に新たな作業用紐付け情報ファイルF1を伝送する。作業情報管理部34は、新たな作業用紐付け情報ファイルF1を管理する。
その後、保守端末装置3は、図5に示した接続手順に従って改めて無線通信による接続を確立し、延長する作業可能時間t2内で保守作業を継続する(S73)。
以上説明した一実施の形態例に係る昇降機保守システム10によれば、保守端末装置3を用いて昇降機1の保守作業を行う場合、保守端末装置3は、監視センター装置2から受信した昇降機識別情報i1、無線通信部識別情報i2及び接続パスワードp2を格納する。例えば、保守員がA号機の昇降機1を選択すれば監視センター装置2からA号機の昇降機1に接続された第1無線通信部14の接続パスワードp2をダウンロードする。そして、昇降機識別情報i1により特定した昇降機制御装置11の第1無線通信部14に接続パスワードp2を送信し、接続パスワードp1が一致した場合に、無線通信により接続可能となる。
一方、昇降機1の第1無線通信部14と保守端末装置3との無線通信が可能な範囲内に別の昇降機1(B号機)の第1無線通信部14が発信する電波があるとする。しかし、B号機の第1無線通信部14の無線通信部識別情報i2は、A号機の昇降機1の第1無線通信部14の無線通信部識別情報i2とは異なる値である。また、B号機の第1無線通信部14の接続パスワードp1は、A号機の第1無線通信部14の接続パスワードp1と異なる値である。このため、保守員が保守端末装置3の操作を誤って、B号機の第1無線通信部14に接続する事態を避けることができる。
また、昇降機制御装置11から監視センター装置2に昇降機識別情報i1と無線通信部識別情報i2が送信されるため、昇降機管理情報21aに生成される昇降機識別情報i1と無線通信部識別情報i2の紐付け情報は常に最新の情報が保たれている。このため、保守員の申請に応じて保守端末装置3に接続パスワードp2を発行すると同時に、昇降機1の第1無線通信部14にも接続パスワードp1を発行することができる。そして、昇降機1と保守端末装置3は、それぞれの接続パスワードp1、p2が一致しなければ無線通信による接続を行えない。このため、保守端末装置3は、昇降機1と確実に無線通信により接続して、昇降機1の保守作業を実施することが可能である。
また、保守員が予め入力した作業予定時間t1より超えて作業する場合は、監視センター装置2に作業可能時間t2の延長を依頼することにより、昇降機1と保守端末装置3の通信する接続パスワードp1、p2の有効時間を延長することができる。また、監視センター装置2は、保守端末装置3により接続パスワードp1、p2の有効時間の延長が登録されたことを判定し、営業所(事務所)にその旨を通知する。これにより保守作業現場から離れた営業所(事務所)であっても、保守員の作業進捗を把握することができる。また、保守作業時間以外は昇降機1の第1無線通信部14を電源オフすることより、第1無線通信部14が電波を発しなくなるため、第1無線通信部14の無線通信部識別情報i2の情報を漏洩させる危険性を低減することができる。
また、延長依頼のないまま作業時間が作業可能時間t2を超えると、第1認証部13は、第1無線通信部14にある接続パスワードp1を消去する。接続パスワードp1が消去されると、保守端末装置3の接続パスワードp2では認証されない。このため、昇降機1の昇降機制御部15に対する第三者による不正アクセスにより昇降機制御装置11を不正操作される自体を防止し、かつ、第三者が昇降機1及び第1無線通信部14に接続して情報を抜き取る情報漏洩を防止することができる。
また、複数の保守員が同じ昇降機1の保守作業を行う場合には、監視センター装置2の保守員情報管理部24が保守員のID番号Xを特定し、管理対象の利用者であることを認証するため、1台の昇降機1に対して保守端末装置3が同時に接続しない。このとき、例えば、監視センター装置2に対して最も早く保守作業の依頼をした保守端末装置3が昇降機1に無線通信により通信により接続する。
また、昇降機1での作業時に号機変更が生じた場合には、保守員は、監視センター装置2へ保守作業の対象となる昇降機1の昇降機識別情報i1と作業予定時間t1を入力する。これにより以前の作業で接続していた昇降機制御装置11との接続は切断され、新たな号機の昇降機制御装置11との間で無線通信による接続を確立することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…昇降機、2…監視センター装置、3…保守端末装置、10…昇降機保守システム、11…昇降機制御装置、12…第1通信部、13…第1認証部、14…第1無線通信部、15…昇降機制御部、16…昇降機識別情報管理部、21…昇降機情報管理部、22…監視制御部、23…第3通信部、24…保守員情報管理部、25…認証情報生成部、31…第2通信部、32…昇降機操作制御部、33…記録部、34…作業情報管理部、35…第2無線通信部

Claims (7)

  1. 昇降機の動作を制御する昇降機制御装置と、前記昇降機の保守作業を行う保守端末装置と、前記昇降機制御装置及び前記保守端末装置と通信可能な監視センター装置とを備え、
    前記保守端末装置は、保守作業の作業予定時間、及び保守作業が行われる前記昇降機を特定するための昇降機識別情報を前記監視センター装置に送信し、前記監視センター装置から前記昇降機に無線通信により接続するための第2認証情報を受信し、
    前記監視センター装置は、前記保守端末装置から受信した前記作業予定時間、及び前記昇降機識別情報に基づいて、前記保守端末装置が前記昇降機の保守作業を行うことが可能な作業可能時間だけ有効となる前記第2認証情報を前記保守端末装置に送信すると共に、前記昇降機識別情報により特定される前記昇降機の前記昇降機制御装置に前記作業可能時間及び第1認証情報を送信し、
    前記昇降機制御装置は、前記監視センター装置から受信した前記第1認証情報と、無線通信による接続を要求する前記保守端末装置から受信した前記第2認証情報とを照合し、照合結果に基づいて前記作業可能時間における前記保守端末装置の接続を許可する
    昇降機保守システム。
  2. 前記昇降機制御装置は、
    前記昇降機の動作を制御する昇降機制御部と、
    前記昇降機識別情報を管理する昇降機識別情報管理部と、
    無線通信部識別情報により特定され、前記保守端末装置との間で無線通信を行う第1無線通信部と、
    前記監視センター装置と通信を行い、前記監視センター装置から前記作業可能時間及び前記第1認証情報を受信する第1通信部と、
    前記監視センター装置から前記第1通信部を通じて受信する前記第1認証情報と、前記保守端末装置から前記第1無線通信部を通じて受信する前記第2認証情報とを照合して前記保守端末装置の認証を行う第1認証部と、を備え、
    前記第1無線通信部は、前記第1認証部により認証された前記保守端末装置と無線により接続を確立し、前記作業可能時間にわたって接続を維持する
    請求項1に記載の昇降機保守システム。
  3. 前記第1無線通信部は、前記保守端末装置との無線通信による接続時間が前記作業可能時間を超過した場合に、前記保守端末装置に対して前記作業可能時間の延長有無を問合せ、前記作業可能時間の延長が無い場合には前記保守端末装置との接続を遮断し、
    前記第1認証部は、前記保守端末装置に対する前記第1無線通信部の接続を遮断した後に、前記第1認証情報を削除する
    請求項2に記載の昇降機保守システム。
  4. 前記監視センター装置は、
    前記昇降機識別情報及び前記無線通信部識別情報が紐付けられた昇降機管理情報を管理する昇降機情報管理部と、
    前記作業可能時間、前記第1認証情報及び前記第2認証情報を生成する認証情報生成部と、
    前記昇降機識別情報及び前記無線通信部識別情報を受信した前記昇降機制御装置に対して前記第1認証情報及び前記作業可能時間を送信し、保守作業が行われる前記昇降機の前記昇降機識別情報及び前記作業予定時間を受信した前記保守端末装置に対して前記作業可能時間、前記第2認証情報及び前記無線通信部識別情報を送信する第3通信部と、
    前記昇降機制御装置から前記第3通信部を通じて前記昇降機識別情報及び前記無線通信部識別情報を受信し、前記保守端末装置から前記第3通信部を通じて前記昇降機識別情報及び前記作業予定時間を受信した場合に、前記認証情報生成部に前記作業可能時間、前記第1認証情報及び前記第2認証情報を生成させると共に、前記昇降機情報管理部から前記昇降機識別情報に紐付けられた前記無線通信部識別情報を取得する監視制御部と、を備える
    請求項2に記載の昇降機保守システム。
  5. 前記監視センター装置は、
    前記保守端末装置を操作する保守員を特定するための保守員情報を管理する保守員情報管理部を備え、
    前記監視制御部は、前記保守端末装置から受信した前記保守員情報が前記保守員情報管理部に管理されている前記保守員情報と一致する場合に、前記認証情報生成部に前記作業可能時間、前記第1認証情報及び前記第2認証情報を生成させる
    請求項4に記載の昇降機保守システム。
  6. 前記保守端末装置は、
    保守作業を行う前記昇降機の前記昇降機識別情報及び前記作業予定時間を記録する記録部と、
    前記監視センター装置と通信を行い、前記監視センター装置に前記昇降機識別情報及び前記作業予定時間を送信し、前記監視センター装置から前記第2認証情報及び前記作業可能時間を受信する第2通信部と、
    前記昇降機の前記第1無線通信部に前記第2認証情報を送信し、前記第1認証部により認証された場合に前記第1無線通信部との間で無線通信を行う第2無線通信部と、
    前記第2無線通信部を通じて前記昇降機制御部に操作指示を与える昇降機操作制御部と、を備える
    請求項4又は5に記載の昇降機保守システム。
  7. 前記第2通信部は、前記監視センター装置に前記昇降機識別情報、及び延長する前記作業予定時間を送信し、前記監視センター装置から新たな前記第2認証情報、及び延長する前記作業可能時間を受信し、
    前記第2無線通信部は、前記昇降機の前記第1無線通信部に新たな前記第2認証情報を送信し、前記第1認証部により認証された場合に延長する前記作業可能時間で前記第1無線通信部との間で無線通信を行う
    請求項6に記載の昇降機保守システム。
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