JP2017124669A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動に用いられる複数の制御装置間で通信ができない場合でもエンジンを適切に始動させる。
【解決手段】ハイブリッド車両のエンジンECUは、通信異常時に(S200にてYES)、エンジンが作動停止中である場合に(S202にてYES)、エンジン回転速度Neがしきい値A以上になると(S204にてYES)、フューエルポンプを駆動するステップ(S206)と、フューエルポンプを駆動した後に、エンジン回転速度Neがしきい値B以上となる場合に(S208にてYES)、燃料噴射を開始するステップ(S210)とを含む、制御処理を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン始動に複数の制御装置を用いるハイブリッド車両の制御に関し、特に、複数の制御装置間での通信ができない場合のエンジンの始動制御に関する。
特開2000−064875号公報(特許文献1)には、駆動用モータと、エンジンと、クランキング用モータと、エンジンの始動要求に応じて駆動することでクランキング後の燃料噴射の開始時点において燃料圧力を適切に上昇させるフューエルポンプとを搭載したハイブリッド車両が開示される。
特開2000−064875号公報
ハイブリッド車両においては、エンジンの動作とフューエルポンプの動作とを制御する制御装置(以下、第1制御装置と記載する)と、エンジンの始動の有無を判定するとともに、駆動用モータの動作とクランキング用モータの動作とを制御する制御装置(以下、第2制御装置と記載する)とが分けて設けられる場合がある。
しかしながら、このようなハイブリッド車両において、第1制御装置と第2制御装置との間の通信に異常が発生している場合には、エンジンの始動の有無の判定結果を示す情報を第2制御装置から第1制御装置に送信することができないため、エンジンの始動を適切に行なうことができない場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、エンジン始動に用いられる複数の制御装置間で通信ができない場合でもエンジンを適切に始動させるハイブリッド車両を提供することである。
この発明のある局面に係るハイブリッド車両は、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を用いて作動するエンジンと、燃料タンクからエンジンに燃料を供給するためのフューエルポンプと、エンジンの出力軸に連結される第1モータと、車両に駆動力を発生させる第2モータと、エンジンの動作とフューエルポンプの動作とを制御する第1制御装置と、第1モータの動作と第2モータの動作とを制御する第2制御装置とを備える。第2制御装置は、第2制御装置から第1制御装置への通信ができない状態である場合に、エンジンを停止させた状態での車両の走行中にエンジンの始動が要求されると、第1モータを用いてエンジンのクランキングを行なう。第1制御装置は、第2制御装置から第1制御装置への通信ができない状態である場合に、エンジンの回転速度がクランキングによって予め定められた回転速度よりも上昇すると、フューエルポンプを作動させるとともに、フューエルポンプの作動を開始させてから所定の待機期間経過後にエンジンにおいて燃料噴射を開始する。
このようにすると、第2制御装置から第1制御装置への通信ができない状態である場合にも、エンジンの回転速度を予め定められた回転速度よりも上昇させるようにクランキングを行なうことで、フューエルポンプを作動させることができる。そのため、燃料噴射を開始する前にエンジンの始動の準備動作として燃料圧力を適切に上昇させることができるため、エンジンを適切に始動させることができる。
この発明によると、エンジン始動に用いられる複数の制御装置間で通信ができない場合でもエンジンを適切に始動させるハイブリッド車両を提供することができる。
本実施の形態に係るハイブリッド車両の構成を示す概略図である。 本実施の形態に係るハイブリッド車両に搭載されるHV−ECUによって実行される制御処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るハイブリッド車両に搭載されるエンジンECUによって実行される制御処理を示すフローチャートである。 本実施の形態の変形例に係るハイブリッド車両に搭載されるエンジンECUによって実行される制御処理を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るハイブリッド車両の他の構成例を示す概略図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰り返さないものとする。
図1を参照して、本実施の形態に係るハイブリッド車両1(以下、単に車両1と記載する)の全体ブロック図を説明する。車両1は、トランスミッション8と、エンジン10と、ドライブシャフト17と、ディファレンシャルギヤ18と、PCU(Power Control Unit)60と、バッテリ70と、駆動輪72と、燃料タンク80と、HV−ECU(Electronic Control Unit)200と、エンジンECU300とを含む。
エンジン10は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であって、エンジンECU300からの制御信号S1に基づいて制御される。エンジン10は、エンジン回転速度センサ100と、燃料噴射装置102と、点火装置104とを含む。
エンジン回転速度センサ100は、エンジン10の回転速度(以下、エンジン回転速度と記載する)Neを検出する。エンジン回転速度センサ100は、検出したエンジン回転速度Neを示す信号をエンジンECU300に送信する。エンジン回転速度センサ100は、たとえば、エンジン10のクランク軸に対向した位置に設けられる。
本実施の形態においては、エンジン10は、複数の気筒(図示せず)を含む。燃料噴射装置102は、各気筒の吸気ポート内に設けられる。また、複数の気筒内の頂部の各々には、点火装置104が設けられる。なお、燃料噴射装置102は、複数の気筒の各々の気筒内に設けられてもよい。
このような構成を有するエンジン10に対して、エンジンECU300は、複数の気筒の各々に対して適切な時期に適切な量の燃料を噴射したり、複数の気筒への燃料の噴射を停止したりすることによって、複数の気筒の各々の燃料噴射量を制御する。
トランスミッション8は、入力軸15と、出力軸16と、第1モータジェネレータ(以下、第1MGと記載する)20と、第2モータジェネレータ(以下、第2MGと記載する)30と、動力分割装置40とを含む。トランスミッション8の入力軸15は、エンジン10のクランク軸に接続される。トランスミッション8の出力軸16は、ディファレンシャルギヤ18およびドライブシャフト17を経由して駆動輪72に接続される。
第1MG20および第2MG30は、たとえば、三相交流回転電機である。第1MG20および第2MG30は、PCU60によって駆動される。
第1MG20は、動力分割装置40によって分割されたエンジン10の動力を用いて発電してPCU60を経由してバッテリ70を充電するジェネレータ(発電装置)としての機能を有する。また、第1MG20は、バッテリ70からの電力を受けてエンジン10の出力軸であるクランク軸を回転させる。これによって、第1MG20は、エンジン10を始動するスタータとしての機能を有する。
第1MG20には、MG1回転速度センサ22が設けられる。MG1回転速度センサ22は、第1MG20の回転軸の回転速度Nm1を検出する。MG1回転速度センサ22は、検出した第1MG20の回転速度Nm1を示す信号をHV−ECU200に送信する。
第2MG30は、バッテリ70に蓄えられた電力および第1MG20により発電された電力の少なくともいずれか一方を用いて駆動輪72に駆動力を与える駆動用モータとしての機能を有する。また、第2MG30は、制動時の回生発電によって発生した電力を用いてPCU60を経由してバッテリ70を充電するためのジェネレータとしての機能を有する。
第2MG30には、MG2回転速度センサ32が設けられる。MG2回転速度センサ32は、第2MG30の回転軸の回転速度Nm2を検出する。MG2回転速度センサ32は、検出した第2MG30の回転速度Nm2を示す信号をHV−ECU200に送信する。
動力分割装置40は、エンジン10の発生する動力を、出力軸16を経由したドライブシャフト17への経路と、第1MG20への経路とに分割可能に構成される。動力分割装置40は、たとえば、サンギヤSと、キャリアCと、リングギヤRと、ピニオンギヤPとを含む遊星歯車機構である。サンギヤSは、第1MG20のロータに連結される。リングギヤRは、第2MG30のロータに連結される。ピニオンギヤPは、サンギヤSとリングギヤRとに噛合する。キャリアCは、ピニオンギヤPが自転かつ公転できるようにピニオンギヤPを保持するとともに、入力軸15に連結される。このようにして、エンジン10と、第1MG20と、第2MG30とは、動力分割装置40によって機械的に接続される。
このような構成を有する車両1は、エンジン10および第2MG30のうちの少なくとも一方から出力される駆動力によって走行する。
PCU60は、バッテリ70から供給される直流電力を交流電力に変換し、第1MG20および第2MG30を駆動する。また、PCU60は、第1MG20および第2MG30が発電した交流電力を直流電力に変換し、バッテリ70を充電する。たとえば、PCU60は、直流/交流電力変換のためのインバータ(図示せず)と、インバータの直流リンク側とバッテリ70との間で直流電圧変換を実行するためのコンバータ(図示せず)とを含むように構成される。
バッテリ70は、蓄電装置であり、再充電可能な直流電源である。バッテリ70としては、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池が用いられる。バッテリ70は、上述したように第1MG20および/または第2MG30により発電された電力を用いて充電される他、外部電源(図示せず)から供給される電力を用いて充電されてもよい。なお、バッテリ70は、二次電池に限らず、直流電圧を生成でき、かつ、充電が可能なもの、たとえば、キャパシタ、燃料電池あるいは太陽電池等であってもよい。
HV−ECU200は、バッテリ70の電流、電圧および電池温度等に基づいてバッテリ70の残存容量(以下、SOC(State Of Charge)と記載する)を推定する。
燃料タンク80は、ガソリンや軽油等の燃料を貯留する。燃料タンク80には、フューエルポンプ82が内蔵される。フューエルポンプ82は、たとえば、モータ等により電動で動作する。フューエルポンプ82は、燃料タンク80からエンジン10に燃料を供給するとともに、燃料噴射装置102に供給される燃料の圧力(以下、燃料圧力と記載する)を調整する。フューエルポンプ82は、エンジンECU300からの制御信号S2に基づいて制御される。エンジンECU300は、エンジン10を作動させる場合に、燃料圧力がエンジン10の作動に適した目標圧力になるようにフューエルポンプ82の作動量を制御する。
トランスミッション8の出力軸16には、出力軸回転速度センサ14が設けられる。出力軸回転速度センサ14は、出力軸16の回転速度Npを検出する。出力軸回転速度センサ14は、検出された回転速度Npを示す信号をHV−ECU200に送信する。HV−ECU200は、受信した回転速度Npに基づいて車速Vを算出する。なお、HV−ECU200は、回転速度Npに代えて第2MG30の回転速度Nm2に基づいて車速Vを算出するようにしてもよい。
HV−ECU200は、MG1回転速度センサ22およびMG2回転速度センサ32の検出結果を用いて第1MG20の状態と第2MG30の状態とを監視するとともに、車両1の状態(たとえば、車両の速度やアクセル開度等)に基づいてPCU60を制御するための制御信号を生成し、その生成した制御信号S3をPCU60へ出力する。HV−ECU200は、PCU60を制御することによって、第1MG20および第2MG30の出力(通電量)を制御する。
エンジンECU300は、HV−ECU200と所定の通信方式で双方向の通信が可能に構成される。エンジンECU300は、エンジン回転速度センサ100の検出結果を用いてエンジン10の状態を監視するとともに、HV−ECU200からの指令信号に基づいてエンジン10を制御するための制御信号S1を生成し、その生成した制御信号S1をエンジン10へ出力する。また、HV−ECU200とエンジンECU300とは、たとえば、所定の時間間隔毎にエンジン10の状態を示す信号や上述した指令信号を授受する。
具体的には、エンジンECU300は、エンジン回転速度センサ100からエンジン回転速度Neを受けて、その値をHV−ECU200に出力する。また、エンジンECU300は、HV−ECU200からの指令信号を受けて、HV−ECU200によって決定されたエンジン要求パワーに基づいて定められた動作点でエンジン10が駆動されるように、エンジン10の燃料噴射、点火時期、バルブタイミング等を制御する。
また、エンジンECU300は、HV−ECU200からの指令信号に基づいてフューエルポンプ82を制御するための制御信号S2を生成し、その生成した制御信号S2をフューエルポンプ82へ出力する。
HV−ECU200は、PCU60を介して第1MG20の動作と第2MG30の動作とを制御するとともに、エンジン10の始動の有無を判定する。HV−ECU200は、エンジン10の始動の有無の判定結果をエンジンECU300に送信し、エンジンECU300を介してエンジン10を制御することによって、車両1全体を統括的に制御する。
HV−ECU200は、たとえば、エンジン10を停止させた状態で車両1を走行させる場合(すなわち、EV走行中)、バッテリ70のSOCがしきい値よりも低下する等のエンジン10の始動条件が成立するか否かを判定する。HV−ECU200は、エンジン10の始動条件が成立する場合には、エンジンECU300と連携してエンジン10を始動させる。
具体的には、HV−ECU200は、エンジン10の始動条件が成立する場合に、エンジン10の始動要求を示す制御信号をエンジンECU300に送信する。さらに、HV−ECU200は、第1MG20を用いてエンジン10のクランキングを行なう。
エンジンECU300は、HV−ECU200からの始動要求に応じてフューエルポンプ82の動作させて燃料圧力を上昇させる。さらに、HV−ECU200は、エンジン回転速度Neが初爆可能な回転速度以上となるタイミングで点火装置104を用いた点火制御と、燃料噴射装置102を用いた燃料噴射制御とを開始して、エンジン10の始動を行なう。HV−ECU200は、エンジン10の始動後に、第1MG20を用いたクランキングを終了させる。
以上のような構成を有する車両1において、HV−ECU200とエンジンECU300との間の通信に異常が発生している場合には、エンジン10の始動の有無の判定結果を示す情報をHV−ECU200からエンジンECU300に送信することができないため、エンジン10の始動を適切に行なうことができない場合がある。
そこで、本実施の形態においては、HV−ECU200およびエンジンECU300が以下のように動作することを特徴とする。
すなわち、HV−ECU200は、HV−ECU200からエンジンECU300への通信ができない状態である場合に、エンジン10を停止させた状態での車両1の走行中にエンジン10の始動が要求されると、第1モータジェネレータ20を用いてエンジン10のクランキングを行なう。
エンジンECU300は、HV−ECU200からエンジンECU300への通信ができない状態である場合に、エンジン回転速度Neがクランキングによってしきい値Aよりも上昇すると、フューエルポンプ82を作動させる。エンジンECU300は、フューエルポンプ82の作動を開始させてから所定の待機期間経過後にエンジン10において燃料噴射を開始する。
このようにすると、HV−ECU200からエンジンECU300への通信ができない状態である場合にも、エンジン回転速度Neをしきい値Aよりも上昇させるようにクランキングを行なうことで、フューエルポンプ82を作動させることができる。そのため、燃料噴射を開始する前にエンジン10の始動の準備動作として燃料圧力を適切に上昇させることができるため、エンジン10を適切に始動させることができる。
図2を参照して、本実施の形態に係る車両1に搭載されたHV−ECU200で実行される制御処理について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、HV−ECU200は、通信異常時であるか否かを判定する。HV−ECU200は、たとえば、エンジンECU300からの情報を所定時間継続して受信できない場合や、エンジンECU300に対して応答信号を発生させる指令信号を送信し、予め定められた時間が経過するまでにエンジンECU300から応答信号を受信しない場合等に、通信異常時であると判定する。通信異常時であると判定される場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。
S102にて、HV−ECU200は、エンジン10が停止中であるか否かを判定する。HV−ECU200は、たとえば、第1MG20の回転速度Nm1と第2MG30の回転速度Nm2と動力分割装置40におけるギヤ比とから算出されるエンジン回転速度Neがゼロである場合に、エンジン10が停止中であると判定する。エンジン10が停止中であると判定される場合(S102にてYES)、処理はS104に移される。
S104にて、HV−ECU200は、エンジン10の始動要求があるか否かを判定する。HV−ECU200は、エンジン10の始動条件が成立する場合に、エンジン10の始動要求があると判定する。エンジン10の始動条件については上述したとおりであり、その詳細な説明は繰り返さない。エンジン10の始動要求があると判定される場合(S104にてYES)、処理はS106に移される。
S106にて、HV−ECU200は、エンジン10のクランキングを行なう。具体的には、HV−ECU200は、第2MG30を用いて反力トルクを発生させつつ、第1MG20を用いてエンジン10のクランク軸を回転させる。HV−ECU200は、たとえば、車両1が停止中である場合であって、油圧式のブレーキ装置、パーキングブレーキあるいはパーキングロック装置等が作動している場合には、第2MG30を用いずに、第1MG20を用いてエンジン10のクランク軸を回転させるようにしてもよい。
なお、HV−ECU200は、エンジン回転速度Neが予め定められた回転速度になるようにクランキングを行なう。予め定められた回転速度は、少なくともエンジン10が始動可能な回転速度である。HV−ECU300は、第1MG20を用いてエンジン回転速度Neを一定の上昇率で増加させる。
HV−ECU200は、たとえば、エンジン回転速度Neを予め定められた回転速度で維持する場合の第1MG20のトルク指令値がしきい値よりも低くなる場合には、エンジン10のトルクが出力されたものとして(すなわち、エンジン10が始動したものと判定して)、クランキングを終了させる。なお、HV−ECU200は、クランキングを開始してから予め定められた時間経過後にクランキングを終了させてもよい。
なお、通信異常時でないと判定される場合(S100にてNO)や、エンジン10が停止中でないと判定される場合(S102にてNO)や、エンジン10の始動要求がないと判定される場合(S104にてNO)には、HV−ECU200は、処理を終了する。
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る車両1に搭載されたエンジンECU300で実行される制御処理について説明する。
S200にて、エンジンECU300は、通信異常時であるか否かを判定する。HV−ECU300は、HV−ECU200からの情報を所定時間継続して受信できない場合や、HV−ECU200に対して応答信号を発生させる指令信号を送信し、予め定められた時間が経過するまでにHV−ECU200から応答信号を受信しない場合等に、通信異常時であると判定する。通信異常時であると判定される場合(S200にてYES)、処理はS202に移される。
S202にて、エンジンECU300は、エンジン10が作動停止中であるか否かを判定する。エンジンECU300は、たとえば、燃料噴射制御および点火制御を実行していない場合にエンジン10が作動停止中であると判定する。エンジン10が作動停止中であると判定される場合(S202にてYES)、処理はS204に移される。
S204にて、エンジンECU300は、エンジン回転速度センサ100の検出結果に基づいてエンジン回転速度Neがしきい値A以上であるか否かを判定する。しきい値Aは、少なくともエンジン10のクランク軸が回転していると判定できる値であればよく、たとえば、始動可能なエンジン回転速度Neよりも低い値であってもよい。エンジン回転速度Neがしきい値A以上であると判定される場合(S204にてYES)、処理はS206に移される。
S206にて、エンジンECU300は、フューエルポンプ82が駆動するようにフューエルポンプ82を制御する。エンジンECU300は、たとえば、燃料噴射装置102に供給される燃料の圧力がエンジン10の作動に適した目標圧力以上になるようにフューエルポンプ82を動作させる。エンジンECU300は、たとえば、燃料圧力をセンサ等を用いて検出し、検出された燃料圧力が目標圧力になるようにフューエルポンプ82をフィードバック制御してもよいし、あるいは、燃料圧力が目標圧力に収束する予め定められた作動量を維持するようにフューエルポンプ82を制御してもよい。エンジンECU300は、フューエルポンプ82を駆動させた後に、処理をS208に移す。
S208にて、エンジンECU300は、エンジン回転速度Neがしきい値B以上であるか否かを判定する。しきい値Bは、少なくともしきい値Aよりも大きい値であって、かつ、エンジン10の始動が可能なエンジン回転速度Neである。また、しきい値Bは、しきい値Aからの変化時間がフューエルポンプ82の駆動を開始してから燃料圧力が目標圧力に到達するまでの時間よりも長くなるように設定される。すなわち、エンジン回転速度Neがしきい値B以上であるか否かの判定は、フューエルポンプ82の駆動を開始してから燃料圧力が目標圧力に到達するまでの所定の待機期間を経過したか否かの判定と同義である。エンジン回転速度Neがしきい値B以上であると判定される場合(S208にてYES)、処理はS210に移される。S210にて、エンジンECU300は、燃料噴射を開始する。
なお、通信異常時でない場合(S200にてNO)、エンジン10が作動停止中でない場合(S202にてNO)、エンジン回転速度Neがしきい値Aよりも低い場合(S204にてNO)には、エンジンECU300は、処理を終了する。
また、S206にてフューエルポンプ82が駆動された後においては、エンジン回転速度Neがしきい値Bよりも低い場合には(S208にてNO)、エンジンECU300は、処理をS208に戻して、エンジン回転速度Neがしきい値B以上になるまで処理を待機状態にする。
以上のような構成およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1のHV−ECU200の動作およびエンジンECU300の動作について説明する。
たとえば、車両1がEV走行中であって、かつ、HV−ECU200とエンジンECU300との間の通信異常の発生によりECU間で情報を授受できない場合を想定する。
HV−ECU200は、エンジンECU300から所定時間継続して情報を受信しないことによって通信異常時であると判定する場合(S100にてYES)、エンジン10が停止中であるか否かを判定する。EV走行中であるため、エンジン10が停止中であると判定されると(S102にてYES)、エンジン10の始動要求があるか否かを判定する(S104)。
たとえば、バッテリ70のSOCがしきい値よりも低下することによってエンジンの始動条件が成立する場合に、エンジン10の始動要求があると判定される(S104にてYES)。そのため、HV−ECU200は、第1MG20を用いてエンジン10のクランキングを行なう(S106)。
エンジンECU300は、HV−ECU200から所定時間継続して情報を受信しないことによって通信異常時であると判定する場合(S200にてYES)、エンジン10が作動停止中であるか否かを判定する(S202)。燃料噴射制御および点火制御がいずれも実行されていないことによって、エンジン10が作動停止中であると判定される場合(S202にてYES)、エンジンECU300は、エンジン回転速度Neがしきい値A以上であるか否かを判定する(S204)。
第1MG20を用いたクランキングによってエンジン回転速度Neがしきい値A以上になると(S204にてYES)、エンジンECU300は、フューエルポンプ82を駆動させる(S206)。そして、フューエルポンプ82が駆動した後に、エンジン回転速度Neが予め定められた値B以上になるまで上昇したときに(S208にてYES)、エンジンECU300は、燃料噴射を開始する(S210)。エンジン回転速度Neがしきい値B以上になるまで上昇しているため、燃料圧力が目標圧力まで到達している。そのため、燃料噴射装置102による燃料噴射制御と点火装置104による点火制御とが実行されることによってエンジン10が始動する。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両1によると、HV−ECU200からエンジンECU300への通信ができない状態である場合にも、エンジン回転速度Neをしきい値Aよりも上昇させるようにクランキングを行なうことで、フューエルポンプ82を作動させることができる。そのため、燃料噴射を開始する前の所定の待機期間において、エンジンの始動の準備動作として燃料圧力を適切に上昇させることができるため、エンジンを適切に始動させることができる。したがって、エンジン始動に用いられる複数の制御装置間で通信ができない場合でもエンジンを適切に始動させるハイブリッド車両を提供することができる。
以下、変形例について記載する。
上述の実施の形態においては、第1MG20を用いたクランキング時に、エンジン回転速度Neを一定の上昇率で増加するものとして説明したが、特に一定の上昇率で増加することに限定されるものではない。たとえば、HV−ECU200は、フューエルポンプ82を駆動させるまでの上昇率と、フューエルポンプ82を駆動させてからの上昇率とを異なるようにしてもよいし、エンジン回転速度Neを一定に維持する期間を設けることによってエンジン回転速度Neを2段階に上昇させるようにしてもよい。
さらに、上述の実施の形態においては、フューエルポンプ82を駆動させてから燃料噴射を開始するまでの所定の待機期間として、フューエルポンプ82が駆動してからエンジン回転速度Neがしきい値B以上になるまでの期間を一例として説明したが、たとえば、フューエルポンプ82が駆動してからフューエルポンプ82の駆動時間がしきい値C以上になるまでの期間を所定の待機期間としてもよい。
以下に、図4を用いて、この変形例における、車両1のエンジンECU300によって実行される制御処理について説明する。
なお、図4のフローチャートに示す処理のうち図3のフローチャートに示す処理と同じ処理については同じステップ番号を付与している。そのため、その処理内容についての詳細は説明は繰り返さない。
S206にてフューエルポンプ82が駆動された後、S300にて、エンジンECU300は、フューエルポンプ82の駆動時間を示す値がしきい値C以上であるか否かを判定する。しきい値Cは、たとえば、燃料圧力が目標圧力に収束するまでのフューエルポンプ82の駆動時間である。
このようにすると、フューエルポンプ82の駆動時間がしきい値C以上となるときに燃料噴射が開始されるので、燃料圧力を目標圧力まで上昇させることができる。そのため、エンジンを適切に始動させることができる。
さらに、上述の実施の形態においては、トランスミッション8は、図1に示したように、第1MG20と、第2MG30と、第1MG20、第2MG30およびエンジン10を機械的に接続する動力分割装置40とを含むものとして説明したが、少なくとも駆動輪72に接続された第2MG30と、エンジン10のクランク軸に接続された第1MG20とを有するハイブリッド車両であればよく、特に図1に示す構成に限定されるものではない。
たとえば、図5に示すように、車両1は、第1MG20と第2MG30とが機械的に接続されていない、いわゆる、シリーズ方式のハイブリッド車両であってもよい。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハイブリッド車両、8 トランスミッション、10 エンジン、14 出力軸回転速度センサ、15 入力軸、16 出力軸、17 ドライブシャフト、18 ディファレンシャルギヤ、20,30 モータジェネレータ、22 MG1回転速度センサ、32 MG2回転速度センサ、40 動力分割装置、70 バッテリ、72 駆動輪、80 燃料タンク、82 フューエルポンプ、100 エンジン回転速度センサ、102 燃料噴射装置、104 点火装置。

Claims (1)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の燃料を用いて作動するエンジンと、
    前記燃料タンクから前記エンジンに燃料を供給するためのフューエルポンプと、
    前記エンジンの出力軸に連結される第1モータと、
    車両に駆動力を発生させる第2モータと、
    前記エンジンの動作と前記フューエルポンプの動作とを制御する第1制御装置と、
    前記第1モータの動作と前記第2モータの動作とを制御する第2制御装置とを備え、
    前記第2制御装置は、前記第2制御装置から前記第1制御装置への通信ができない状態である場合に、前記エンジンを停止させた状態での前記車両の走行中に前記エンジンの始動が要求されると、前記第1モータを用いて前記エンジンのクランキングを行ない、
    前記第1制御装置は、前記第2制御装置から前記第1制御装置への通信ができない状態である場合に、前記エンジンの回転速度が前記クランキングによって予め定められた回転速度よりも上昇すると、前記フューエルポンプを作動させるとともに、前記フューエルポンプの作動を開始させてから所定の待機期間経過後に前記エンジンにおいて燃料噴射を開始する、ハイブリッド車両。
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