JP2007055473A - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バッテリなどの蓄電装置の充放電管理をより適正に行なうと共に車両の燃費を向上させる。
【解決手段】 サンギヤ31にモータMG1を、リングギヤ32に前輪63a,63bを、キャリア34にエンジン22のクランクシャフト26を、それぞれ接続した動力分配統合機構30のキャリア34をクラッチC1により、サンギヤ31をクラッチC2により、それぞれケースに接続する。そして、動力循環が生じるときには、バッテリ50の残容量(SOC)が小さいときにはクラッチC2をオンとしてモータMG1を回転不能に固定して走行し、バッテリ50の残容量(SOC)が小大きいときにはクラッチC1をオンとしてエンジン22を回転不能に固定して走行する。これにより、バッテリ50の充放電管理をより適正に行なうことができると共に車両の燃費を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、車軸側にリングギヤを介して連結されたプラネタリギヤと、このプラネタリギヤのキャリアに出力軸が連結されたエンジンと、プラネタリギヤのサンギヤに回転軸が連結された発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、発電機の回転軸を回転不能に固定可能なクラッチとを備えるものが提案されている(特許文献1参照)。このハイブリッド車では、運転者のアクセルペダルの踏み込み量に応じて設定される車両要求トルクとしての要求トルクに基づいて回転軸を回転可能な状態とするか回転不能な状態にするかを決定してクラッチをオンオフし、要求トルクが出力されるようエンジンや発電機や電動機を制御している。
特開2004−236406号公報
上述のハイブリッド車では、車両に要求される要求トルクに応じて発電機の回転状態を設定しているため、発電機や電動機と電力をやりとりするバッテリの状態(放電可能な電力量の全容量に対する割合である残容量(SOC))については考慮されておらず、バッテリを過放電したり過充電したりする場合が生じ得る。特に、ハイブリッド車の燃費を向上させるために小型で小容量のバッテリを搭載する場合、バッテリの過放電や過充電を回避すること、即ち、バッテリの充放電管理をより適正に行なうことは重要な課題となる。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、バッテリなどの蓄電装置の充放電管理をより適正に行なうことを目的の一つとする。また、本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、車両の燃費を向上させることを目的の一つとする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を出力する3軸式動力入出力手段と、
前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、
走行用の動力を出力可能な電動機と、
前記内燃機関の出力軸を回転不能に固定可能な出力軸固定手段と、
前記回転軸を回転不能に固定可能な回転軸固定手段と、
前記発電機および前記電動機と動力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段から放電可能な電力量の全容量に対する割合としての蓄電量割合を検出する蓄電量割合検出手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記検出された蓄電量割合に基づいて前記出力軸および前記回転軸が回転可能な状態とするか回転不能な状態とするかの回転可否状態を設定し、該設定された回転可否状態となるよう前記出力軸固定手段と前記回転軸固定手段とを制御すると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、発電機や電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段から放電可能な電力量の全容量に対する割合としての蓄電量割合に基づいて内燃機関の出力軸の回転の可否と発電機の回転の可否との状態である回転可否状態を設定し、この設定した回転可否状態となるよう内燃機関の出力軸を回転不能に固定可能な出力軸固定手段と発電機の回転軸を回転不能に固定可能な回転軸固定手段とを制御すると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。ここで、内燃機関の出力軸と発電機の回転軸とを共に回転可能な状態とすれば、走行に要求される要求駆動力に見合う動力と内燃機関からの動力との差分で蓄電手段の蓄電量割合を増減することができ、内燃機関の出力軸を回転不能とすると共に発電機の回転軸を回転可能な状態とすれば、発電機と電動機とからの動力により走行するモータ走行状態となるから、蓄電手段の蓄電量割合を迅速に低下させることができ、内燃機関の出力軸を回転可能とすると共に発電機の回転軸を回転不能な状態とすれば、内燃機関からの動力を一定のギヤ比で車軸側に伝達すると共に走行に要求される要求駆動力に見合う動力と内燃機関からの動力との差分で蓄電手段の蓄電量割合を増減することができる。したがって、蓄電手段の蓄電量割合に応じて内燃機関の出力軸を回転不能に固定したり発電機の回転軸を回転不能に固定することにより、蓄電手段の蓄電量割合の適正な増減とエネルギ効率の向上とを図ることができる。この結果、蓄電手段の充放電管理をより適正に行なうことができると共に車両の燃費を向上させることができる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記出力軸および前記回転軸が共に回転可能な両回転可能状態と、前記出力軸が回転不能で前記回転軸が回転可能な機関回転不能状態と、前記出力軸が回転可能で前記回転軸が回転不能な発電機回転不能状態とのいずれかから前記回転可否状態を設定する手段であるものとすることもできる。この場合、前記制御手段は、前記検出された蓄電量割合が第1の割合未満のときには前記発電機回転不能状態を設定する手段であるものとすることもできる。また、前記制御手段は、前記検出された蓄電量割合が第2の割合以上のときには前記機関回転不能状態を設定する手段であるものとすることもできる。さらに、前記制御手段は、前記検出された蓄電量割合が第1の割合以上で第2の割合未満のときには前記両回転可能状態を設定する手段であるものとすることもできる。
また、本発明のハイブリッド車において、前記制御手段は、前記設定された要求駆動力に見合う動力を前記内燃機関から出力しようとすると前記発電機を電動機として駆動する状態に至るときに前記検出された蓄電量割合に基づいて回転可否状態を設定する手段であるものとすることもできる。この場合、一部の電力については機械的な動力に変換されこれが再び電力に変換されるといった電力と動力の循環が生じ、エネルギ効率を低下させるから、これを回避することができる。この結果、車両の燃費を向上させることができる。
さらに、本発明のハイブリッド車において、車速を検出する車速検出手段を備え、前記制御手段は、前記検出された車速が所定車速以下のときには、前記検出された蓄電量割合に拘わらず、前記出力軸および前記回転軸が共に回転可能な状態となるよう回転可否状態を設定する手段であるものとすることもできる。上述した電力と動力の循環は、比較的降車速で巡航走行するときに生じやすいから、これを考慮したものとなる。したがって、上述した電力と動力の循環を回避することによる効果、即ち、車両の燃費を向上させる効果を奏することができる。
あるいは、本発明のハイブリッド車において、前記電動機は前記3軸式動力入出力手段が連結された車軸とは異なる車軸に動力を入出力するよう取り付けられてなるものとすることもできる。こうすれば、複数の車軸に走行用の動力を出力することができる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記内燃機関の出力軸を回転不能に固定可能な出力軸固定手段と、前記回転軸を回転不能に固定可能な回転軸固定手段と、前記発電機および前記電動機と動力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
(a)前記蓄電手段から放電可能な電力量の全容量に対する割合としての蓄電量割合に基づいて前記出力軸および前記回転軸を回転可能な状態とするか回転不能な状態とするかの回転可否状態を設定し、
(b)前記設定した回転可否状態となるよう前記出力軸固定手段と前記回転軸固定手段とを制御すると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法では、発電機や電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段から放電可能な電力量の全容量に対する割合としての蓄電量割合に基づいて内燃機関の出力軸の回転の可否と発電機の回転の可否との状態である回転可否状態を設定し、この設定した回転可否状態となるよう内燃機関の出力軸を回転不能に固定可能な出力軸固定手段と発電機の回転軸を回転不能に固定可能な回転軸固定手段とを制御すると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう内燃機関と発電機と電動機とを制御する。ここで、内燃機関の出力軸と発電機の回転軸とを共に回転可能な状態とすれば、走行に要求される要求駆動力に見合う動力と内燃機関からの動力との差分で蓄電手段の蓄電量割合を増減することができ、内燃機関の出力軸を回転不能とすると共に発電機の回転軸を回転可能な状態とすれば、発電機と電動機とからの動力により走行するモータ走行状態となるから、蓄電手段の蓄電量割合を迅速に低下させることができ、内燃機関の出力軸を回転可能とすると共に発電機の回転軸を回転不能な状態とすれば、内燃機関からの動力を一定のギヤ比で車軸側に伝達すると共に走行に要求される要求駆動力に見合う動力と内燃機関からの動力との差分で蓄電手段の蓄電量割合を増減することができる。したがって、蓄電手段の蓄電量割合に応じて内燃機関の出力軸を回転不能に固定したり発電機の回転軸を回転不能に固定することにより、蓄電手段の蓄電量割合の適正な増減とエネルギ効率の向上とを図ることができる。この結果、蓄電手段の充放電管理をより適正に行なうことができると共に車両の燃費を向上させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続されると共に前輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62とギヤ機構60とを介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、後輪68a,68bにデファレンシャルギヤ67とギヤ機構65とを介して接続された発電可能なモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して前輪63a,63bがそれぞれ連結されている。動力分配統合機構30のキャリア34はクラッチC1により図示しないケースに回転不能に固定できるようになっており、サンギヤ31はクラッチC2により図示しないケースに回転不能に固定できるようになっている。クラッチC1とクラッチC2とを共にオフとする状態では、動力分配統合機構30は通常の作動歯車として機能し、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して前輪63a,63bに出力される。クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとした状態では、動力分配統合機構30はモータMG1の回転軸に対して減速機として機能し、モータMG1からの動力をトルクを増幅して前輪63a,63b側に出力する。クラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとした状態では、動力分配統合機構30はエンジン22のクランクシャフト26に対して増速機として機能し、エンジン22からの動力をトルクを小さくして前輪63a,63b側に出力する。クラッチC1およびクラッチC2を共にオンとする状態は、動力分配統合機構30のすべての回転要素を回転不能にするため、通常は用いられない。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて前輪63a,63bおよび後輪68a,68bに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力が前輪63a,63bおよび後輪68a,68bに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、クラッチC1およびクラッチC2が共にオフの状態で、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて前輪63a,63bおよび後輪68a,68bに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が前輪63a,63bおよび後輪68a,68bに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を前輪63a,63bおよび後輪68a,68bに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。また、エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、前述したように、クラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとしてエンジン22からの動力とモータMG2からの動力とにより走行するモータ固定運転モードと、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしてモータMG1からの動力とモータMG2からの動力とにより走行するエンジン固定運転モードと、がある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にクラッチC1,C2のオンオフを伴った動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の残容量(SOC),バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の残容量(SOC)は、バッテリ50の充放電電流を積算することにより計算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の電池温度とバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして動力分配統合機構30のリングギヤ32に作用させるべきトルクとしての要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。ここで、要求トルクTr*は、車両に要求されるトルクを動力分配統合機構30のリングギヤ32に作用させたときのトルクであり、実際にリングギヤ32にこのトルクを作用させるものではない。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ32の回転数(車速Vに換算係数kを乗じたもの)を乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ32の回転数Nr(k・V)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算する(ステップS130)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ32に伝達されるトルクである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-k・V/ρ (1)
こうして目標回転数Nm1*を計算すると、計算した目標回転数Nm1*が正の値になるか否かを判定する(ステップS140)。モータMG1が負の回転数で回転する際の動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。なお、図5はモータMG1が正の回転数で回転する際のものである。モータMG1が正の回転数で回転する図5の状態では、モータMG1は発電機として機能するから、エンジン22から出力される動力の一部をモータMG1により電力に変換し、変換した電力の一部または全部はモータMG2によって消費される。このとき、モータMG2によって消費されなかった変換された電力はバッテリ50の充電に用いられる。一方、モータMG1が負の回転数で回転する図6の状態では、モータMG1は電動機として機能するから、リングギヤ32にはエンジン22から出力される動力とモータMG1から出力される動力との和となり、過剰な動力の出力を是正するためにモータMG2は発電機として機能することになる。このとき、エンジン22とモータMG1とから出力された動力の一部をモータMG2により電力として回生し、この回生した電力をモータMG1により消費して動力として出力することになり、一部のエネルギに対して動力−電力−動力の循環(以下、動力循環という)が生じる。こうした動力循環はモータMG1やモータMG2の効率が何度も掛けられることになるから、車両としてのエネルギ効率は低下する。ステップS140の処理はこうした動力循環が生じるか否かを判定するものとなる。なお、この動力循環は、比較的高車速で巡航走行しているときに生じる。
ステップS140で目標回転数Nm1*が正の値になると判定されると、クラッチC1およびクラッチC2をオフとして(ステップS150)、計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて次式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算すると共に(ステップS160)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tを式(3)により計算する(ステップS170)。ここで、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。また、式(3)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。なお、式(3)中の「G2」は、モータMG2の回転数をリングギヤ32の回転数に換算するギヤ比である。
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
Tm2t=(Tr*+Tm1*/ρ)/G2 (3)
そして、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(4)および式(5)により計算し(ステップS270)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS280)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、要求トルクTr*をバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS290)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS140で目標回転数Nm1*が正の値にならないと判定されると、バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以下であるか否かを判定する(ステップS180)。ここで、閾値Srefは、バッテリ50をある程度充電することができる残容量(SOC)として設定されている。バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以下であると判定されると、クラッチC1をオフとすると共にクラッチC1をオンとしてサンギヤ31、即ちモータMG2の回転軸をケースに回転不能に固定するモータ固定運転モードとし(ステップS190)、車速Vとギヤ比ρとに基づいて次式(6)によりキャリア34の回転数としてエンジン22の回転数Neを計算すると共に(ステップS200)、計算した回転数Neと図4の動作ラインを用いて目標トルクTe*を設定し(ステップS210)、設定した目標トルクTe*を用いて式(7)により仮モータトルクTm2tを計算する(ステップS220)。この状態における動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図7に示す。図中、破線は図6に示したモータMG1が負の回転数で回転する状態のときの共線図である。図示するように、エンジン22の回転数Neが大きくなるため、エンジン22から出力される動力は大きくなる。このため、モータMG2は過剰な動力を電力に回生するために回生制御されることになる。なお、回生により得られる電力は、バッテリ50の充電に用いられる。このように、目標回転数Nm1*が正の値にならないときにモータ固定運転モードとしてエンジン22を効率よく運転すると、過剰な動力がエンジン22から出力され、これをモータMG2で回生してバッテリ50を充電することになる。このため、ステップS180でバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以下であるのを確認するのである。
Ne=k・V/(1+ρ) (6)
Tm2t=[Tr*-Te*/(1+ρ)]/G2 (7)
そして、上述したステップS270以降の処理、即ち、トルク制限Tmin,Tmaxの計算処理,モータMG2のトルク指令Tm2*の設定処理,目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*の送信処理を実行して、本ルーチンを終了する。
ステップS180でバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Srefを超えると判定されると、エンジン22の運転を停止すると共に(ステップS230)、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC1をオフとしてリングギヤ32、即ちエンジン22のクランクシャフト26をケースに回転不能に固定するエンジン固定運転モードとし(ステップS240)、トルクの前後分配率uを用いて次式(8)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に(ステップS250)、同じくトルクの前後分配率uを用いて式(9)により仮モータトルクTm2tを設定する(ステップS260)。この状態における動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図8に示す。図中、破線は図6に示したモータMG1が負の回転数で回転する状態のときの共線図である。図示するように、エンジン22のクランクシャフト26が固定され、モータMG1とモータMG2との動力により走行することになる。ここで、トルクの前後分配率uは、例えば0.5などのように定めることができる。このエンジン固定運転モードでは、両モータMG1,MG2は共に電動機として駆動して電力を消費するから、バッテリ50の残容量(SOC)を低下させる。このため、ステップS180でバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Srefより大きいことを確認するのである。
Tm1*=u・ρ・Tr* (8)
Tm2*=(1-u)・Tr*/G2 (9)
そして、上述したステップS270以降の処理、即ち、トルク制限Tmin,Tmaxの計算処理,モータMG2のトルク指令Tm2*の設定処理,目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*の送信処理を実行して、本ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、動力循環が生じるときには、バッテリ50の残容量(SOC)に応じて動力循環を回避して要求トルクTr*に基づくトルクを出力して走行することができる。即ち、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以下のときには、クラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとしてモータ固定運転モードとし、エンジン22を効率よく運転すると共にバッテリ50の充電を伴って動力循環を回避して要求トルクTr*に基づく動力を出力して走行することができ、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Srefを超えているときには、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしてエンジン固定運転モードとし、バッテリ50からの電力を用いてモータMG1とモータMG2とにより動力循環を回避して要求トルクTr*に基づく動力を出力して走行することができるのである。この結果、バッテリ50の充放電管理をより適正に行なうことができると共に車両のエネルギ効率(燃費)を向上させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以下のときには、クラッチC1をオフとすると共にクラッチC2をオンとしてモータ固定運転モードとし、エンジン22を効率よく運転すると共にバッテリ50の充電を伴って動力循環を回避して要求トルクTr*に基づく動力を出力して走行するものとしたが、エンジン22については効率のよい運転ポイントから若干外れた運転ポイントで運転するものとしてもよい。この場合、エネルギ効率は若干低下するが、バッテリ50の充電量を調整することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Srefを超えているときには、クラッチC1をオンとすると共にクラッチC2をオフとしてエンジン固定運転モードとし、バッテリ50からの電力を用いてモータMG1とモータMG2とにより動力循環を回避して要求トルクTr*に基づく動力を出力して走行するものとしたが、エンジン固定運転モードにすることなく、モータMG2からの動力だけで走行するものとしてもよい。この場合、エンジン22はその運転を停止するものとしてもよいし、車速Vに応じた回転数でトルクを出力しない自立運転を行なうものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)に応じてモータ固定運転モードとエンジン固定運転モードとのうちのいずれかにより走行するものとしたが、動力循環は比較的高車速で巡航走行しているときに生じるから、車速Vが高車速のときにバッテリ50の残容量(SOC)に応じてモータ固定運転モードとエンジン固定運転モードとのうちのいずれかにより走行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)に応じてモータ固定運転モードとエンジン固定運転モードとのうちのいずれかにより走行するものとしたが、動力循環が生じないときでもバッテリ50の残容量(SOC)に応じてモータ固定運転モードとエンジン固定運転モードとのうちのいずれかにより走行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以下のときにモータ固定運転モードとして走行し、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Srefを超えているときにエンジン固定運転モードとして走行するものとしたが、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が比較的小さな閾値S1以下のときにモータ固定運転モードとして走行し、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が比較的大きな閾値S2を超えているときにエンジン固定運転モードとして走行し、動力循環が生じるときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1を超えるが閾値S2以下のときにはモータ固定運転モードかエンジン固定運転モードかのいずれかを任意に選択して走行したり充放電運転モードにより走行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2をギヤ機構65やデファレンシャルギヤ67を介して後輪68a,68bに連結するものとしたが、モータMG2を動力分配統合機構30のリングギヤ32に連結するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22と動力分配統合機構30とモータMG1とからなる動力系を前輪63a,63bに連結し、モータMG2を後輪68a,68bに連結するものとしたが、エンジン22と動力分配統合機構30とモータMG1とからなる動力系を後輪68a,68bに連結し、モータMG2を前輪63a,63bに連結するものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 モータMG1が負の回転数で回転する際の動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 モータ固定運転モードの際の動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 エンジン固定運転モードの際の動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60,65 ギヤ機構、62,67 デファレンシャルギヤ、63a,63b 前輪、68a,68b 後輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (9)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、
    走行用の動力を出力可能な電動機と、
    前記内燃機関の出力軸を回転不能に固定可能な出力軸固定手段と、
    前記回転軸を回転不能に固定可能な回転軸固定手段と、
    前記発電機および前記電動機と動力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段から放電可能な電力量の全容量に対する割合としての蓄電量割合を検出する蓄電量割合検出手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記検出された蓄電量割合に基づいて前記出力軸および前記回転軸が回転可能な状態とするか回転不能な状態とするかの回転可否状態を設定し、該設定された回転可否状態となるよう前記出力軸固定手段と前記回転軸固定手段とを制御すると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 前記制御手段は、前記出力軸および前記回転軸が共に回転可能な両回転可能状態と、前記出力軸が回転不能で前記回転軸が回転可能な機関回転不能状態と、前記出力軸が回転可能で前記回転軸が回転不能な発電機回転不能状態とのいずれかから前記回転可否状態を設定する手段である請求項1記載のハイブリッド車。
  3. 前記制御手段は、前記検出された蓄電量割合が第1の割合未満のときには前記発電機回転不能状態を設定する手段である請求項2記載のハイブリッド車。
  4. 前記制御手段は、前記検出された蓄電量割合が第2の割合以上のときには前記機関回転不能状態を設定する手段である請求項2または3記載のハイブリッド車。
  5. 前記制御手段は、前記検出された蓄電量割合が第1の割合以上で第2の割合未満のときには前記両回転可能状態を設定する手段である請求項2ないし4いずれか記載のハイブリッド車。
  6. 前記制御手段は、前記設定された要求駆動力に見合う動力を前記内燃機関から出力しようとすると前記発電機を電動機として駆動する状態に至るときに前記検出された蓄電量割合に基づいて回転可否状態を設定する手段である請求項1ないし5いずれか記載のハイブリッド車。
  7. 請求項1ないし5いずれか記載のハイブリッド車であって、
    車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出された車速が所定車速以下のときには、前記検出された蓄電量割合に拘わらず、前記出力軸および前記回転軸が共に回転可能な状態となるよう回転可否状態を設定する手段である
    ハイブリッド車。
  8. 前記電動機は前記3軸式動力入出力手段が連結された車軸とは異なる車軸に動力を入出力するよう取り付けられてなる請求項1ないし7いずれか記載のハイブリッド車。
  9. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸と回転軸との3軸に連結され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、走行用の動力を出力可能な電動機と、前記内燃機関の出力軸を回転不能に固定可能な出力軸固定手段と、前記回転軸を回転不能に固定可能な回転軸固定手段と、前記発電機および前記電動機と動力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    (a)前記蓄電手段から放電可能な電力量の全容量に対する割合としての蓄電量割合に基づいて前記出力軸および前記回転軸を回転可能な状態とするか回転不能な状態とするかの回転可否状態を設定し、
    (b)前記設定した回転可否状態となるよう前記出力軸固定手段と前記回転軸固定手段とを制御すると共に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう前記内燃機関と前記発電機と前記電動機とを制御する
    ハイブリッド車の制御方法。
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