JP2017122541A - 給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で安定して給湯する。【解決手段】給湯機1において、給水路21は、水を供給する。給湯路23は、水の温度より高温の湯を供給する。混合弁11は、給水路21によって供給される水と給湯路23によって供給される湯とを混合する。制御装置3は、出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、目標となる第1の開度より給水路21側に開いた第2の開度に設定し、出湯が開始された後で、混合弁11の開度を、第2の開度から第1の開度に変更する。補助熱源器5は、混合弁11によって得られた水と湯との混合水を加熱する。出湯路25は、補助熱源器5によって加熱された混合水を給湯端末に出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、給湯機に関する。
ヒートポンプによって沸上げられた湯を貯湯タンクに貯める貯湯式の給湯機に、補助的に湯を加熱する補助熱源が設けられた補助熱源付きの給湯機が知られている。このような補助熱源付きの給湯機は、ハイブリッド給湯機とも呼ばれ、貯湯式の給湯機だけでは給湯できない場合でも湯切れを抑制することでき、安定した給湯が可能になる。
例えば、特許文献1は、貯湯式給湯器からの出湯を追い焚きする補助給湯器を有する給湯システムを開示している。特許文献1に開示された給湯システムは、補助給湯器をバイパスして出湯する配管を備えており、貯湯式給湯器からの出湯温度が所定温度より高い時には、切換弁を用いて補助給湯器をバイパスして出湯する。これにより、貯湯式給湯器から補助給湯器に高温の湯が流入することによって、補助給湯器が動作を停止すること及び異常に動作して出湯できなくなることを未然に防止する。
特開2012−127635号公報
特許文献1に開示された給湯システムのように、補助熱源器をバイパスすることで補助熱源器に高温の湯が流入することを防止すると、バイパスの切り換えが必要になる。そのため、給湯機が安定して給湯できるまでに時間がかかる。また、補助熱源器をバイパスするための経路及び経路切換弁を設置することが必要になるため、機器の構成が複雑になる。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構成で安定して給湯することが可能な給湯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る給湯機は、
水を供給する給水路と、
前記水の温度より高温の湯を供給する給湯路と、
前記給水路によって供給される前記水と前記給湯路によって供給される前記湯とを混合する混合弁と、
出湯が開始される前に、前記混合弁の開度を、目標となる第1の開度よりも前記給水路側に開いた第2の開度に設定し、前記出湯が開始された後で、前記混合弁の開度を、前記第2の開度から前記第1の開度に変更する混合弁制御手段と、
前記混合弁によって得られた前記水と前記湯との混合水を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段によって加熱された前記混合水を給湯端末に出力する出湯路と、を備える。
本発明では、給水路によって供給される水と給湯路によって供給される湯とを混合する混合弁と、混合弁によって得られた水と湯との混合水を加熱する加熱手段と、を備える給湯機において、出湯が開始される前に、混合弁の開度を、目標となる第1の開度よりも給水路側に開いた第2の開度に設定し、出湯が開始された後で、混合弁の開度を、第2の開度から第1の開度に変更する。従って、本発明によれば、簡易な構成で安定して給湯することができる。
本発明の実施形態に係る給湯機の全体構成の一例を示す図である。 熱源ユニットの構成の一例を示す図である。 制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 制御装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 出湯が開始された後における混合水の温度変化の一例を示す図である。 データベースに記憶されるデータテーブルの一例を示す図である。 給湯機によって実行される混合弁制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
図1に、本発明の実施形態に係る給湯機1の全体構成を示す。図1に示すように、給湯機1は、貯湯タンクを含む貯湯ユニット100と、ヒートポンプを含む熱源ユニット200と、を備える貯湯式の給湯機である。熱源ユニット200と貯湯ユニット100とは、湯水が流れる循環路22で接続されている。
また、給湯機1は、貯湯ユニット100の出湯側後段に、熱源ユニット200とは異なる熱源として、補助熱源器5を備える。補助熱源器5は、例えば、ガス燃焼器又は電磁加熱器(IH(Induction Heating)ヒータ)等である。給湯機1は、第1の熱源としてヒートポンプ式の熱源ユニット200を備え、さらに第2の熱源として補助熱源器5を備えた、ハイブリッド式の給湯機である。
給湯機1は、家屋Hの敷地内に設置され、家屋H内に設けられたシャワー17又は蛇口18等の給湯端末に湯水を供給する。給湯機1は、図示しない商用電源、太陽光発電設備又は蓄電設備等から電力の供給を得て動作する。
<<貯湯ユニット100の構成>>
貯湯ユニット100は、貯湯タンク10と、混合弁11と、温度センサ12a〜12cと、流量センサ13と、制御装置3と、を備える。これらの構成部は、例えば金属製の外装ケース内に収められている。また、貯湯ユニット100は、給水路21、循環路22、給湯路23、混合路24及び出湯路25等の湯水が流れる各種の配管を備える。
貯湯タンク10は、給水路21を介して水源から供給された市水、及び、循環路22を介して熱源ユニット200によって加熱された高温の湯を貯めるタンク(貯湯槽)である。貯湯タンク10は、例えばステンレスのような金属又は樹脂等で形成されている。貯湯タンク10の外側には、断熱材(図示せず)が配置されている。これにより、貯湯タンク10は、その内部に高温の湯を長時間に渡って保温することができる。
給水路21は、水源から水(市水)を貯湯タンク10に供給する。また、給水路21は、貯湯タンク10に市水を供給する経路と、混合弁11に市水を供給する経路と、に分岐している。循環路22は、貯湯タンク10内の水から高温の湯を生成するために、貯湯タンク10と熱源ユニット200との間で湯水を循環させる。
給湯路23は、貯湯タンク10の上部と混合弁11とを結ぶ経路であって、貯湯タンク10内の上部に貯められた、給水路21によって供給される水の温度より高温の湯を混合弁11に供給する。給湯路23から供給される高温の湯は、給水路21から供給される低温の市水と混合弁11を経由して混合され、混合路24へと供給される。以下、給湯路23によって供給される高温の湯を「高温水」といい、給水路21によって供給される低温の水(市水)を「低温水」という。
混合弁11は、給水路21によって供給される水(低温水)と給湯路23によって供給される湯(高温水)とを混合することで、水と湯との混合水を生成する弁である。混合弁11は、ステッピングモータを内蔵しており、弁の開度を調整することができる。これにより、混合弁11は、給湯路23から混合路24に流れる高温水の流路断面積と給水路21から混合路24に流れる低温水の流路断面積との比率、すなわち高温水と低温水との混合比を変更することができる。混合弁11は、制御装置3による制御指令を受信し、制御装置3の制御の下、目標とする混合温度に応じて開度を調整することで、混合路24に流れる高温水と低温水との混合比率を調整する。これにより、目標とする混合温度の混合水が生成され、混合路24に供給される。
混合路24は、混合弁11と補助熱源器5とを結ぶ経路であって、混合弁11によって得られた高温水と低温水との混合水を、補助熱源器5に供給する。
補助熱源器5は、例えばガス燃焼器又は電磁加熱器(IHヒータ)等であって、混合路24によって供給された混合水を加熱(追い焚き)する加熱手段として機能する。補助熱源器5は、図示しないが、混合路24によって供給された湯水が流れる内部配管と、内部配管を流れる湯水を沸上げる加熱部と、補助熱源器5全体を制御する制御部と、を備える。加熱部は、補助熱源器5がガス燃焼器である場合には、ガスバーナを熱源とする熱交換器を備え、熱交換器内を通る内部配管内の湯水をガスバーナによって急速に加熱することができる。
補助熱源器5の制御部は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等を備える。制御部は、リモコン4又は制御装置3から送信された指示に従って加熱部を制御し、混合路24によって供給された混合水を、ユーザが所望する目標出湯温度まで加熱する。
このように補助熱源器5が補助的に混合水を加熱することで、例えば貯湯タンク10内の湯を消費し尽くした場合、又はヒートポンプの運転の立ち上がり時等のように、熱源ユニット200による加熱だけでは必要な湯水を供給できない場合でも、湯切れを抑制することができる。
出湯路25は、補助熱源器5と給湯端末とを結ぶ経路であって、補助熱源器5によって加熱された混合水を給湯端末に出力する。給湯端末は、例えば家屋H内のシャワー17、蛇口18又は浴槽(図示せず)等である。出湯路25は、家屋H内に複数の給湯端末が設置されている場合、複数の給湯端末のそれぞれに分岐して接続され、複数の給湯端末のそれぞれに湯水を出力する。
温度センサ12aは、給水路21に設置され、給水路21を流れる低温水の温度を検出する。温度センサ12bは、給湯路23に設置され、給湯路23を流れる高温水の温度を検出する。温度センサ12cは、混合路24に設置され、混合路24を流れる混合水の温度を検出する。温度センサ12a〜12cのそれぞれは、検出した温度を示す温度データを、例えば一定時間毎に又は制御装置3からの要求に応じて、制御装置3に送信する。
流量センサ13は、混合路24に設置され、混合路24を流れる混合水の流量を検出する。流量センサ13は、例えば電磁式又は超音波式等、周知の方式の流量センサを用いることができる。流量センサ13は、検出した水の流量を示す流量データを、例えば一定時間毎に又は制御装置3からの要求に応じて、制御装置3に送信する。
制御装置3は、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等(いずれも図示せず)を備え、給湯機1を統括的に制御する。制御装置3は、混合弁11、温度センサ12a〜12c及び流量センサ13のそれぞれと図示しない通信線を介して接続される。また、制御装置3は、リモコン4、補助熱源器5及び熱源ユニット200の制御基板89と通信可能に接続される。制御装置3の詳細については後述する。
<<熱源ユニット200の構成>>
熱源ユニット200は、例えばCO2(二酸化炭素)又はHFC(ハイドロフルオロカーボン)等を冷媒として用いたヒートポンプ式の熱源器である。熱源ユニット200は、循環路22を介して、貯湯ユニット100の貯湯タンク10と接続されている。熱源ユニット200は、周辺の空気を熱源として、貯湯タンク10内の水を高温水に沸上げることができる。
図2に、熱源ユニット200の構成を示す。図2に示すように、熱源ユニット200は、圧縮機81と、第1の熱交換器82と、膨張弁83と、第2の熱交換器84と、送風機85と、水ポンプ86と、制御基板89と、を備える。
冷媒配管80は、圧縮機81と、第1の熱交換器82と、膨張弁83と、第2の熱交換器84と、を環状に接続している。これにより、冷媒を循環させる冷媒回路が形成されている。冷媒回路は、ヒートポンプ又は冷凍サイクル等ともいう。循環路22は、貯湯タンク10の下部を起点に、水ポンプ86及び第1の熱交換器82を経て貯湯タンク10の上部に戻る。これにより、湯水が循環する沸上げ回路が形成されている。
圧縮機81は、冷媒配管80を流れる冷媒を圧縮して、冷媒の温度及び圧力を上昇させる。圧縮機81は、駆動周波数に応じて容量(単位当たりの送り出し量)を変化させることができるインバータ回路を備える。圧縮機81は、制御基板89から指示される制御値に従って容量を変更する。
第1の熱交換器82は、市水を目標の沸上げ温度(貯湯温度ともいう。)まで昇温加熱するための加熱源である。第1の熱交換器82は、プレート式又は二重管式等の熱交換器であり、冷媒配管80を流れる冷媒と、循環路22を流れる水(低温水)と、の間で熱交換する水冷媒熱交換器である。第1の熱交換器82における熱交換により、冷媒は放熱し、水は吸熱する。
膨張弁83は、冷媒配管80を流れる冷媒を膨張させて、冷媒の温度及び圧力を下降させる。膨張弁83は、制御基板89から指示される制御値に従って弁の開度を変更する。
第2の熱交換器84は、送風機85により送られる外気と、冷媒配管80を流れる冷媒と、の間で熱交換する空気熱交換器である。第2の熱交換器84における熱交換により、冷媒は吸熱し、外気は放熱する。
水ポンプ86は、貯湯タンク10の下部からの低温水を第1の熱交換器82へ搬送する。水ポンプ86は、インバータ回路を備え、制御基板89から指示される制御値に従って駆動回転数を変更することにより、搬送する際の水流量を変化させることができる。
制御基板89は、いずれも図示しないが、CPU、ROM、RAM、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等を備える。制御基板89は、圧縮機81、膨張弁83、送風機85及び水ポンプ86のそれぞれと、図示しない通信線を介して通信可能に接続する。また、制御基板89は、図示しない通信線を介して、リモコン4及び貯湯ユニット100の制御装置3と通信可能に接続する。制御基板89は、リモコン4又は制御装置3から送信された指示に従って、圧縮機81、膨張弁83、送風機85及び水ポンプ86の動作を制御する。
<<沸上げ動作>>
沸上げ動作の開始時には、貯湯タンク10内の高温水は消費されており、貯湯タンク10の下部には市水の温度に近い低温水が貯留している。熱源ユニット200内の水ポンプ86を作動させることで、この低温水は、貯湯タンク10の下部から循環路22を通って熱源ユニット200の第1の熱交換器82へ入水される。第1の熱交換器82に入水した低温水は、冷媒との熱交換により昇温し、高温水となる。この高温水は、循環路22を通って貯湯タンク10の上部に戻される。その結果、貯湯タンク10内では、上部に高温水、下部に低温水が滞留して温度成層が形成される。このとき、高温水と低温水との間には、温度境界層が生成される。沸上げ量が増えて、高温水の領域が大きくなると、貯湯タンク10の下部に温度境界層が近づく。その結果、第1の熱交換器82へ入水する水の温度(入水温度)が次第に上昇する。
なお、循環路22に流れる水量を大きくし、貯湯タンク10内の水全体の温度を段階的に上昇させることで、貯湯タンク10内の水を目標沸上げ温度に沸上げる方式でも良い。この場合は、貯湯タンク10全体がほぼ同じ温度で沸上げが完了する。
≪リモコン4≫
図1に示す給湯機1の全体構成の説明に戻る。給湯機1は、ユーザインタフェース装置であるリモコン4を備える。リモコン4は、例えば家屋Hにおける浴室、洗面所又は台所等に設置され、ユーザから沸上げ又は給湯等に関する操作入力を受け付ける。ユーザは、リモコン4を操作して、例えば給湯の開始又は停止、目標出湯温度、及び目標出湯量等の指示を入力することができる。また、リモコン4は、給湯機1の運転状態及び貯湯状態等を表示してユーザに提示する。
リモコン4は、いずれも図示しないが、CPU、ROM、RAM、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、押しボタン、タッチパネル又はタッチパッド等の入力デバイス、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の表示デバイス、及び、通信インタフェース等を備える。
リモコン4は、図1における一点鎖線で示すように、貯湯ユニット100の制御装置3、熱源ユニット200の制御基板89及び補助熱源器5の制御基板(図示せず)と、有線又は無線で通信可能に接続されている。そして、リモコン4は、これら制御装置3、制御基板89及び補助熱源器5と、周知の通信規格に則って通信する。リモコン4は、ユーザからの操作を受け付け、受け付けた操作内容を示す情報を制御装置3、制御基板89及び補助熱源器5に送信する。また、リモコン4は、制御装置3、制御基板89又は補助熱源器5から送信された、ユーザ(使用者)に提示するための情報を受信し、受信した情報を表示する。
<<給湯動作>>
給湯機1による給湯は、シャワー17、蛇口18又は浴槽等の給湯端末における湯の使用に応じて、開始する。或いは、リモコン4から発信された給湯開始(出湯開始)の指示によっても、給湯は開始する。給湯が開始すると、貯湯タンク10から高温水が給湯路23を介して出湯され、混合弁11にて低温水と混合される。これにより、目標出湯温度(例えば40℃)よりも低い温度(例えば30℃以下)の湯水が生成され、出湯経路の後段にある補助熱源器5に供給される。補助熱源器5に供給された湯水は、補助熱源器5によって目標出湯温度にまで加熱され、家屋H内の給湯端末に供給される。
このとき、貯湯タンク10では、上部に接続された給湯路23から流出した高温水の体積分、水道圧により、下部に接続された給水路21から市水が供給される。これにより、貯湯タンク10内では温度境界層が上方へ移動する。このようにして、貯湯タンク10内に貯湯された湯は直接消費され、高温水が少なくなった場合には、熱源ユニット200が追加沸上げを行う。
次に、貯湯ユニット100が備える制御装置3の詳細について、図3及び図4を参照して説明する。
図3に示すように、制御装置3は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、記憶部34と、RTC(Real Time Clock)35と、通信インタフェース36と、を備える。制御装置3に備えられた各構成要素は、バス39を介して相互に接続される。
CPU31は、ROM32に格納されているプログラムに従って動作して、制御装置3の全体の動作を制御する。CPU31は、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又はDSP(Digital Signal Processor)等ともいう。ROM32は、制御装置3全体の動作を制御するためのプログラムやデータを格納する。RAM33は、CPU31のワークエリアとして機能する。すなわち、CPU31は、RAM33にプログラム又はデータを一時的に書き込み、これらのプログラム又はデータを適宜参照する。
記憶部34は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリである。記憶部34は、CPU31が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータを記憶する。また、記憶部34は、CPU31が各種処理を行うことにより生成又は取得する各種データを記憶する。RAM33を主記憶部、記憶部34を補助記憶部ともいう。RTC35は、水晶発振子による発振回路を備えた計時用のデバイスである。RTC35は、制御装置3の電源がオフの間も計時を継続する。
通信インタフェース36は、制御装置3を、リモコン4及び熱源ユニット200の制御基板89と通信するためのインタフェースである。制御装置3は、通信インタフェース36を介して、リモコン4から操作指令を受信し、リモコン4に表示データを送信する。また、制御装置3は、通信インタフェース36を介して、熱源ユニット200に動作指令を送信する。さらに、制御装置3は、通信インタフェース36を介して、混合弁11に開度指令を送信し、温度センサ12a〜12c及び流量センサ13から検出データを受信する。
図4に示すように、制御装置3は、機能的に、熱源ユニット制御部110と、指示取得部120と、温度取得部130と、流量取得部140と、開度決定部150と、混合弁制御部160と、学習部170と、を備える。これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、ROM32又は記憶部34に格納される。CPU31が、ROM32又は記憶部34に記憶されたプログラムを実行することによって、各部の機能を実現する。また、制御装置3は、データベース190を備える。データベース190は、例えば記憶部34内の記憶領域に構築される。
熱源ユニット制御部110は、通信インタフェース36を介して熱源ユニット200の制御基板89と通信し、熱源ユニット200の動作を制御する。熱源ユニット制御部110は、貯湯タンク10の貯湯量が予め定められた量を下回った場合、又はリモコン4を介して沸上げ運転が指示された場合等に、熱源ユニット200に沸上げ動作の指令を送信し、熱源ユニット200に前述した沸上げ動作を実行させる。熱源ユニット制御部110は、CPU31が、ROM32、RAM33及び通信インタフェース36等と協働することによって実現される。
指示取得部120は、リモコン4によって入力された沸上げ又は給湯等に関する指示を取得する。ユーザは、リモコン4を操作して、例えば給湯の開始又は停止、目標出湯温度、及び目標出湯量等の指示を入力することができる。リモコン4は、ユーザから指示の入力を受け付けると、入力を受け付けた指示を制御装置3に送信する。指示取得部120は、このようにしてリモコン4から送信された指示を、通信インタフェース36を介して取得する。指示取得部120は、CPU31が、ROM32、RAM33及び通信インタフェース36等と協働することによって実現される。
温度取得部130は、温度センサ12a〜12cのそれぞれによって検出された温度を取得する。温度センサ12a〜12cのそれぞれは、検出した温度を示す温度データを、例えば一定時間毎に又は制御装置3からの要求に応じて、制御装置3に送信する。温度取得部130は、このようにして温度センサ12a〜12cのそれぞれから送信された温度データを、通信インタフェース36を介して取得する。
より詳細に説明すると、温度取得部130は、給水路21によって供給される水の温度を温度センサ12aから取得する場合、第1温度取得部として機能し、給湯路23によって供給される湯の温度を温度センサ12bから取得する場合、第2温度取得部として機能し、混合弁11によって生成されて混合路24に供給される混合水の温度を温度センサ12cから取得する場合、第3温度取得部として機能する。温度取得部130は、CPU31が、ROM32、RAM33及び通信インタフェース36等と協働することによって実現される。
流量取得部140は、流量センサ13によって検出された流量を取得する。流量センサ13は、混合弁11によって生成されて混合路24に供給される混合水の流量を検出し、検出した流量を示す流量データを、例えば一定時間毎に又は制御装置3からの要求に応じて、制御装置3に送信する。流量取得部140は、このようにして流量センサ13から送信された流量データを、通信インタフェース36を介して取得する。流量取得部140は、CPU31が、ROM32、RAM33及び通信インタフェース36等と協働することによって実現される。
開度決定部150は、出湯時に混合弁11が所望の温度の混合水を生成するための目標となる開度である目標開度を決定する。ここで、混合弁11の開度は、給湯路23から混合路24に流れる高温水の流路断面積と給水路21から混合路24に流れる低温水の流路断面積との比率、すなわち高温水と低温水との混合比を示す指標である。混合弁11の開度が給水路21側(低温水側)に大きく開くように設定されると、低温水の比率が高くなり、混合弁11の開度が給湯路23側(高温水側)に大きく開くように設定されると、高温水の比率が高くなる。
目標開度は、出湯が開始される前に設定された設定温度の混合水を得るための混合弁11の開度である。開度決定部150は、温度取得部130によって取得された温度と指示取得部120によって取得された指示における目標出湯温度とに基づいて、目標開度を決定する。開度決定部150は、CPU31が、ROM32及びRAM33等と協働することによって実現される。
具体的に説明すると、目標開度は、温度取得部130によって取得された低温水及び高温水の温度と、混合弁11によって得られる混合水の設定温度と、によって定められる。開度決定部150は、混合弁11の目標開度として、下記の式(1)によって定められる開度STrを計算する。式(1)において、Tsは混合路24を流れる混合水の設定温度を表し、Twは温度センサ12aによって検出された給水路21を流れる水の温度(低温水温度)を表し、Thは温度センサ12bによって検出された給湯路23を流れる湯の温度(高温水温度)を表す。式(1)に示すように、開度STrは、混合水の設定温度Tsと低温水温度Twとの差分の、高温水温度Thと低温水温度Twとの差分に対する比率によって定められる。以下、式(1)で定められる開度STrを「理論開度」ともいう。
STr=(Ts−Tw)/(Th−Tw) …(1)
設定温度Tsは、混合弁11によって得られる混合水の目標温度(目標混合温度)であって、出湯が開始される前に設定される。設定温度Tsは、補助熱源器5による加熱を考慮し、指示取得部120によって取得された目標出湯温度よりも低い温度に設定される。例えば、開度決定部150は、リモコン4によってユーザから入力された目標出湯温度が40℃である場合、設定温度Tsを30℃以下に設定する。
上記の式(1)で定められる理論開度STrは、設定温度Tsが高温水温度Thに等しい場合に1になる。この場合、混合弁11は、給湯路23側に全開になり、給水路21側に全閉になる。これに対して、理論開度STrは、設定温度Tsが低温水温度Twに等しい場合に0になる。この場合、混合弁11は、給水路21側に全開になり、給湯路23側に全閉になる。このように、理論開度STrは、混合弁11における高温水と低温水との混合比に応じて、0から1までの値になる。
混合弁制御部160は、開度決定部150によって決定された目標開度に基づいて、混合弁11を制御する。具体的に説明すると、混合弁制御部160は、出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、開度決定部150によって決定された目標開度である第1の開度よりも給水路21側に開いた第2の開度に設定し、出湯が開始された後で、混合弁11の開度を、第2の開度から目標開度に変更する。混合弁制御部160は、CPU31が、ROM32、RAM33及び通信インタフェース36等と協働することによって実現される。
混合弁11の開度を目標開度より給水路21側に開いた第2の開度に設定するとは、混合弁11の開度が目標開度に設定された場合よりも、混合弁11によって得られる混合水における水(低温水)の比率が大きくなり、湯(高温水)の比率が小さくなる開度に、混合弁11の開度を設定することに相当する。混合弁制御部160は、給湯機1が出湯開始前の待機状態にある間は、混合弁11の開度を目標開度(第1の開度)に設定せず、このような混合水における低温水の比率が大きくなる第2の開度に設定する。これにより、出湯開始時における混合水の温度を、設定温度Tsよりも低くする。以下、この第2の開度を、待機開度という。
図5に、出湯開始後における、混合弁11から出力される混合水の温度変化の一例を示す。図5において、縦軸は温度センサ12cによって検出された混合水の温度を表しており、横軸は出湯開始からの経過時間を表している。出湯開始前に、混合弁11の開度を目標開度よりも給水路21側の待機開度に設定することで、図5に示すように、出湯開始直後の混合水の温度は、設定温度Tsよりも低くなる。
そして、混合弁制御部160は、出湯開始後に、混合弁11の開度を、待機開度から目標開度に変更する。例えば、混合弁制御部160は、混合弁11の開度を、待機開度から目標開度に予め定められた時間をかけて徐々に近づける。その結果、混合水の温度は、図5に示すように、出湯開始時の温度から設定温度Tsに徐々に上がり、最終的には設定温度Tsにほぼ等しくなる。なお、待機開度を目標開度よりどの程度給水路21側に開いた開度に設定するか、及び、待機開度から目標開度までどの程度時間をかけて変更するかについては、適宜決めることができる。例えば、待機開度から目標開度に変更するための時間は、出湯開始時にユーザが不便を感じない程度の短い時間に設定される。また、待機開度は、給水路21側に全開の開度に設定される。給水路21側に全開の開度とは、給水路21側に100%開いた開度であって、給水路21側と給湯路23側とのうち給湯路23側に閉じ、給水路21側のみに開いた開度である。このように、出湯開始後に、混合弁11の開度を目標開度より給水路21側の待機開度から徐々に目標開度に近づけることで、混合水の温度は、設定温度Tsよりも高温側にオーバーシュートすることなく設定温度Tsに収束する。
なお、出湯は、給湯端末から湯が出力されることであり、ユーザがシャワー17又は蛇口18等の給湯端末を操作することによって、又は、ユーザがリモコン4を操作して出湯開始の指示を入力することによって、開始される。そして、出湯が開始されたか否かは、給湯端末からの出湯の開始に伴って変化する湯水の流量を流量センサ13が検出することによって判定される。混合弁制御部160は、流量取得部140によって流量センサ13から取得された流量が予め定められた量を超えた場合に、出湯が開始されたと判定する。また、混合弁制御部160は、リモコン4を介して出湯開始の指示が入力される場合には、指示取得部120によってリモコン4から出湯開始の指示が取得された場合に、出湯が開始されたと判定してもよい。
また、上記の式(1)で定められる理論開度STrは、温度のみによって、言い換えると、設定温度Tsに対する高温水と低温水との熱エネルギーバランスによって定められている。そのため、理論開度STrは、混合弁11で混合される高温水と低温水との密度及び比熱等の差異を考慮せず、且つ、混合弁11の流量特性が開度に正比例すると仮定した場合における理論値である。そのため、高温水と低温水との密度差又は各経路の圧力損失差等の影響によって、設定温度Tsの混合水が得られる実際の開度と理論開度STrとの間で、誤差が生じる。
そのため、混合弁制御部160は、混合弁11の開度を目標開度に変更した後、出湯が終了するまでの間において、混合弁11の開度を補正する。具体的に説明すると、混合弁制御部160は、温度取得部130によって取得された温度センサ12cによる混合水の検出温度と混合水の設定温度Tsとの差に応じて、検出温度と設定温度Tsとの差が小さくなるように、混合弁11の開度を補正する。例えば、温度センサ12cによって検出された混合水の温度が設定温度Tsより高い場合、混合弁制御部160は、混合弁11の開度を、目標開度より給水路21側に補正し、温度センサ12cによって検出された混合水の温度が設定温度Tsより低い場合、混合弁制御部160は、混合弁11の開度を、目標開度より給湯路23側に補正する。これにより、混合水の温度と設定温度Tsとの誤差を減らす。
このような誤差は、同じ給湯機1による出湯であれば、高温水温度Th、低温水温度Tw及び出湯流量等の各パラメータを用いた学習によって、予測することができる。そのために、データベース190は、給湯機1によって過去に実行された出湯処理における補正値を、その出湯処理における高温水温度Th、低温水温度Tw及び出湯流量等の各パラメータと対応付けて記憶する。
図6に、データベース190に記憶されるデータテーブル40の一例を示す。図6に示すように、データベース190は、過去に実行された出湯処理のそれぞれにおける、混合弁11の開度の補正値Xと、混合水の設定温度Tsと、温度センサ12aによって検出された低温水温度Twと、温度センサ12bによって検出された高温水温度Thと、流量センサ13によって検出された流量Fと、を対応付けたデータテーブル40を記憶する。
ここで、混合弁11の開度の補正値Xは、出湯処理の間に、目標開度に対してどれだけ開度が補正されたかを示す値であって、補正後の開度と目標開度との差分で表される。なお、データベース190は、補正後の開度と目標開度との差分ではなく、補正後の開度そのものを補正値Xとして記憶してもよい。
学習部170は、データベース190に記憶された各パラメータと補正値Xとの関係を学習する。具体的に説明すると、学習部170は、下記の式(2)で定められる近似式を用いて、補正値Xと設定温度Ts、高温水温度Th、低温水温度Tw及び流量Fとの関係を学習する。ここで、式(2)におけるaからeは係数である。学習部170は、過去の複数回に亘る出湯処理時における補正値X、設定温度Ts、高温水温度Th、低温水温度Tw及び流量Fを用いて、多変量解析又は回帰分析等の周知の手法でaからeの計数を特定する。これにより、これらの各パラメータと補正値Xとの関係を学習する。学習部170は、CPU31が、記憶部34等と協働することによって実現される。
X=a・Ts+b・Th+c・Tw+d・F+e …(2)
開度決定部150は、学習部170によって学習された関係に基づいて定められる開度(以下、学習開度という。)を、新たな目標開度と決定する。具体的に説明すると、開度決定部150は、学習部170によって学習された関係に基づいて、次の出湯時に予想される設定温度Ts、高温水温度Th、低温水温度Tw及び流量Fに対応する補正値Xを取得する。そして、開度決定部150は、目標開度に補正値Xを加える又は減じることで学習開度を計算し、この学習開度を次の出湯時における目標開度と決定する。
混合弁制御部160は、出湯が終了した後、次の出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、学習開度より給水路21側に開いた開度に設定する。言い換えると、混合弁制御部160は、出湯が終了した後、次の出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、学習によって補正された新たな目標開度を基準とした新たな待機開度に設定する。そして、混合弁制御部160は、次の出湯が開始された後で、混合弁11の開度を、学習開度より給水路21側に開くように設定された待機開度から、学習開度に変更する。
このように、過去の出湯時における温度及び流量等と補正値Xとの関係に基づいて、次回以降の出湯時における目標開度を補正することにより、設定温度Tsの混合水が得られる実際の開度と目標開度との間で生じる誤差を抑えることができる。そして、混合弁制御部160が、次の出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、補正された新たな目標開度を基準とする待機開度に設定するため、出湯開始時において設定温度Tsより高温の混合水が補助熱源器5へ入水することを、より確実に防止することができる。その結果、補助熱源器5への入水温度が上昇することによる異常動作、及び補助熱源器5が急に停止する等の不具合を防止することが可能となる。
以上のような給湯機1の制御装置3によって実行される混合弁制御処理の流れについて、図7に示すフローチャートを参照して説明する。図7に示す混合弁制御処理は、熱源ユニット200による沸上げ運転によって貯湯タンク10に湯が貯められ、給湯機1が給湯端末に出湯可能な状態になると、制御装置3によって開始される。
給湯機1が給湯端末に出湯可能な状態になると、開度決定部150は、出湯時における混合弁11の目標開度を決定する(ステップS101)。具体的に説明すると、開度決定部150は、温度取得部130によって取得された高温水及び低温水の温度Th,Twと、混合水の設定温度Tsと、に基づいて、上記式(1)で定められる理論開度STrを計算し、理論開度STrを目標開度と決定する。
なお、混合水の設定温度Tsは、ユーザによって設定された目標出湯温度によって変化する。そのため、開度決定部150は、ユーザがリモコン4を介して目標出湯温度を変更する毎に、理論開度STrを計算し直して、新たな目標開度を決定する。また、高温水及び低温水の温度Th,Twも、状況によって変化する。そのため、開度決定部150は、高温水及び低温水の温度Th,Twが大きく変化すると、理論開度STrを計算し直して、新たな目標開度を決定する。
開度決定部150によって目標開度が決定されると、混合弁制御部160は、出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、目標開度より給水路21側に開いた待機開度に設定する(ステップS102)。これにより、混合弁制御部160は、混合弁11に設定温度Tsより低い温度の混合水を生成させ、混合路24に供給させる。
混合弁11の開度を待機開度に設定すると、混合弁制御部160は、出湯が開始されたか否かを判定する(ステップS103)。具体的に説明すると、混合弁制御部160は、ユーザがシャワー17又は蛇口18等の給湯端末を操作して、給湯端末から湯水が出力され始めたことが流量センサ13によって検出されたか否か、又は、リモコン4を介して出湯開始の指示が入力されたか否かを判定する。
出湯が開始されていないと判定した場合(ステップS103;NO)、混合弁制御部160は、処理をステップS103に留め、給湯が開始されるまで待機する。
これに対して、出湯が開始されたと判定した場合(ステップS103;YES)、補助熱源器5によって、混合路24から出湯路25に流れる混合水の加熱が開始される。このように出湯が開始されると、混合弁制御部160は、混合弁11の開度を、待機開度から目標開度に徐々に近づける(ステップS104)。具体的に説明すると、混合弁制御部160は、目標開度よりも給水路21側に開いた待機開度に設定されていた混合弁11の開度を、目標開度に達するまで給湯路23側に調整する。これにより、混合水の温度は、図5に示したように、設定温度Tsにまで上昇する。
混合弁11の開度が目標開度に達すると、混合弁制御部160は、混合弁11の開度を補正する(ステップS105)。具体的に説明すると、混合弁制御部160は、温度センサ12cによって検出された混合水の温度と、混合水の目標温度として予め定められた設定温度Tsと、の差が小さくなるように、混合弁11の開度を補正する。
混合弁11の開度を補正すると、混合弁制御部160は、出湯が終了したか否かを判定する(ステップS106)。具体的に説明すると、混合弁制御部160は、給湯端末からの湯水の出力が止まったことが流量センサ13によって検出されたかを判定する。
出湯が終了していないと判定した場合(ステップS106;NO)、混合弁制御部160は、処理をステップS106に留め、出湯が終了するまで待機する。
これに対して、出湯が終了したと判定した場合(ステップS106;YES)、補助熱源器5による加熱運転が停止する。そして、混合弁制御部160は、データベース190を更新する(ステップS107)。具体的に説明すると、混合弁制御部160は、ステップS105の処理において補正された開度の補正値Xを、この出湯時における混合水の設定温度Ts、温度センサ12aによって検出された低温水温度Tw、温度センサ12bによって検出された高温水温度Th、及び流量センサ13によって検出された流量Fと対応付けて、データベース190のデータテーブル40に追加する。
データベース190が更新されると、学習部170は、更新されたデータベース190に基づいて、上記式(2)の近似式で定められる温度Ts,Th,Tw及び流量Fと補正値Xとの関係を学習する(ステップS108)。そして、開度決定部150は、学習部170によって学習された温度Ts,Th,Tw及び流量Fと補正値Xとの関係に基づいて、新たな目標開度を決定する(ステップS109)。
新たな目標開度を決定すると、制御装置3は、処理をステップS102に戻す。ステップS102において、混合弁制御部160は、次の出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、学習によって得られた新たな目標開度より給水路21側に開いた開度に設定する。次の出湯が開始されると、混合弁制御部160は、混合弁11の開度を、新たな目標開度より給水路21側から、新たな目標開度に変更する。このように、制御装置3は、出湯処理を実行する毎に目標開度を補正しながら、ステップS102からS109の処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る給湯機1によれば、給水路21によって供給される水と給湯路23によって供給される湯とを混合する混合弁11と、混合弁11によって得られた水と湯との混合水を加熱する補助熱源器5と、を備える給湯機1において、混合弁制御部160が、出湯が開始される前に、混合弁11の開度を目標開度より給水路21側に開いた開度に設定し、出湯が開始された後で、混合弁11の開度を目標開度より給水路21側から目標開度に変更する。このような構成によって、出湯開始時において過剰に高温の混合水が補助熱源器5に入水されることを防止することができる。その結果、例えば補助熱源器5がガス燃焼器である場合にガスバーナの出力調整ができなくなる等の異常動作又は不具合を、防止することが可能となる。
特に、本実施形態に係る給湯機1では、補助熱源器5をバイパスする必要が無いため、バイパスの切り換えによる出湯開始時の遅延が発生せず、給湯機が安定して給湯できるまでにかかる時間を抑えることができる。また、補助熱源器5をバイパスするための経路及び経路切換弁等の構成を設ける必要が無いため、構成を簡易なものにすることができ、機器の小型化及び低コスト化につながる。
また、本実施形態に係る給湯機1は、過去の出湯時における温度Ts,Th,Tw及び流量Fと混合弁11の開度の補正値Xとの関係を学習し、学習結果に基づいて混合弁11の目標開度を補正する。そのため、出湯開始時において高温の混合水が補助熱源器5へ入水することを、より確実に防止することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、開度決定部150は、上記式(1)によって定められる理論開度STrを、目標開度と決定した。しかしながら、上記式(1)は一例であって、開度決定部150は、他の手法によって目標開度を決定してもよい。例えば、開度決定部150は、温度だけでなく、高温水及び低温水の比熱又は流量特性等を考慮した式を用いて目標開度を決定してもよい。また、低温水温度Tw又は高温水温度Thの変動が少ない場合には、温度センサ12a又は温度センサ12bによって低温水温度Tw又は高温水温度Thを検出せず、開度決定部150が混合水の設定温度Tsのみによって目標開度を決定してもよい。この場合、制御装置3から温度取得部130を省略することができ、制御装置3の構成を簡略化することができる。
また、上記実施形態では、データベース190は、混合水の設定温度Tsと、温度センサ12aによって検出された低温水温度Tw、温度センサ12bによって検出された高温水温度Thと、流量センサ13によって検出された流量Fと、を記憶しており、学習部170は、上記式(2)に基づいて、これらのパラメータと補正値Xとの関係を学習した。しかしながら、上記式(2)は一例であって、他の手法による学習も可能である。
また、簡略化するために、上記パラメータのうちの影響が小さい一部を無視し、影響が大きい他の一部のパラメータのみを用いる構成としてもよい。例えば、学習部170は、高温水温度Thの変動が少ない場合には、高温水温度Thを含めずに各パラメータと補正値Xとの関係を学習し、目標出湯温度及び設定温度Tsの変更が少ない場合には、設定温度Tsを含めずに各パラメータと補正値Xとの関係を学習する。また、学習部170は、流量センサ13によって検出された流量Fを用いずに、混合水の設定温度Tsと、温度センサ12aによって検出された低温水温度Tw、温度センサ12bによって検出された高温水温度Thと、の少なくとも1つと補正値Xとの関係を学習してもよい。或いは、学習部170は、流量Fのみを用いて、流量Fと補正値Xとの関係を学習してもよい。
或いは、本発明において、給湯機1の制御装置3は、学習部170による上述したような学習機能を備えない構成とすることもできる。例えば、給湯機1の環境が変わらなければ、設定温度Ts、高温水温度Th、低温水温度Tw及び流量Fは大きく変わらないと考えられる。その場合、混合弁11の開度と混合水の温度との関係も、前回の出湯時と次の出湯時とでほぼ変化が無いと考えられる。そのため、記憶部34が、出湯が終了した時の開度を記憶しておき、混合弁制御部160が、出湯が終了した後、次の出湯が開始される前に、混合弁11の開度を、出湯が終了した時の開度より給水路21側に開いた開度に設定してもよい。これにより、処理を簡略化した上で、初期出湯温度が高温となることを防ぐことが可能となる。
また、上記実施形態では、給湯機1は、家屋Hの敷地内に設置され、家屋Hを湯水の供給先として動作した。しかしながら、給湯機1による湯水の供給先は、家屋Hのような一般住宅であることに限らない。例えば、給湯機1は、集合住宅、各種の施設若しくはビル、又は工場等に設置され、これらを湯水の供給先として動作するものであってもよい。
上記実施形態では、給湯機1の制御装置3において、CPU31がROM32又は記憶部34に記憶されたプログラムを実行することによって、熱源ユニット制御部110、指示取得部120、温度取得部130、流量取得部140、開度決定部150、混合弁制御部160及び学習部170のそれぞれとして機能した。しかしながら、本発明において、これら各部は、専用のハードウェアであってもよい。専用のハードウェアとは、例えば単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。上記の各部が専用のハードウェアである場合、各部の機能それぞれを個別のハードウェアで実現してもよいし、各部の機能をまとめて単一のハードウェアで実現してもよい。
また、各部の機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよい。このように、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
本発明に係る給湯機1及び制御装置3の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置等に適用することで、当該パーソナルコンピュータ又は情報端末装置等を、本発明に係る給湯機1及び制御装置3のそれぞれとして機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、又は、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1 給湯機、3 制御装置、4 リモコン、5 補助熱源器、10 貯湯タンク、11 混合弁、12a,12b,12c 温度センサ、13 流量センサ、17 シャワー、18 蛇口、21 給水路、22 循環路、23 給湯路、24 混合路、25 出湯路、31 CPU、32 ROM、33 RAM、34 記憶部、35 RTC、36 通信インタフェース、39 バス、40 データテーブル、80 冷媒配管、81 圧縮機、82 第1の熱交換器、83 膨張弁、84 第2の熱交換器、85 送風機、86 水ポンプ、89 制御基板、100 貯湯ユニット、110 熱源ユニット制御部、120 指示取得部、130 温度取得部、140 流量取得部、150 開度決定部、160 混合弁制御部、170 学習部、190 データベース、200 熱源ユニット、H 家屋

Claims (12)

  1. 水を供給する給水路と、
    前記水の温度より高温の湯を供給する給湯路と、
    前記給水路によって供給される前記水と前記給湯路によって供給される前記湯とを混合する混合弁と、
    出湯が開始される前に、前記混合弁の開度を、目標となる第1の開度よりも前記給水路側に開いた第2の開度に設定し、前記出湯が開始された後で、前記混合弁の開度を、前記第2の開度から前記第1の開度に変更する混合弁制御手段と、
    前記混合弁によって得られた前記水と前記湯との混合水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段によって加熱された前記混合水を給湯端末に出力する出湯路と、を備える、
    給湯機。
  2. 前記第1の開度は、前記出湯が開始される前に設定された設定温度の前記混合水を得るための前記混合弁の開度である、
    請求項1に記載の給湯機。
  3. 前記給水路によって供給される前記水の温度を取得する第1温度取得手段と、
    前記給湯路によって供給される前記湯の温度を取得する第2温度取得手段と、をさらに備え、
    前記第1の開度は、前記第1温度取得手段によって取得された前記水の温度と、前記第2温度取得手段によって取得された前記湯の温度と、前記混合水の設定温度と、によって定められる、
    請求項2に記載の給湯機。
  4. 前記第1の開度は、前記混合水の設定温度と前記水の温度との差分の、前記湯の温度と前記水の温度との差分に対する比率によって定められる、
    請求項3に記載の給湯機。
  5. 前記出湯における目標出湯温度の指示を取得する指示取得手段、をさらに備え、
    前記混合水の設定温度は、前記指示取得手段によって取得された前記指示における前記目標出湯温度より低い温度に設定される、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の給湯機。
  6. 前記混合水の設定温度は、30℃以下に設定される、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の給湯機。
  7. 前記第2の開度は、前記給水路側に全開の開度である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の給湯機。
  8. 前記混合水の温度を取得する第3温度取得手段、をさらに備え、
    前記混合弁制御手段は、前記混合弁の開度を前記第1の開度に変更した後、前記第3温度取得手段によって取得された前記混合水の温度と前記混合水の設定温度との差に応じて、前記混合弁の開度を補正する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の給湯機。
  9. 前記給水路によって供給される前記水の温度、前記給湯路によって供給される前記湯の温度又は前記混合水の設定温度のうちの少なくとも1つと、前記混合弁制御手段によって補正された前記開度の補正値と、を対応付けて記憶するデータベース、をさらに備え、
    前記混合弁制御手段は、前記出湯が終了した後、次の出湯が開始される前に、前記混合弁の開度を、前記データベースに記憶された前記水の温度、前記湯の温度又は前記混合水の設定温度のうちの少なくとも1つと前記補正値との関係に基づいて定められる開度よりも前記給水路側に開いた開度に設定する、
    請求項8に記載の給湯機。
  10. 前記混合水の流量を取得する流量取得手段と、
    前記流量取得手段によって取得された前記混合水の流量と、前記混合弁制御手段によって補正された前記開度の補正値と、を対応付けて記憶するデータベースと、をさらに備え、
    前記混合弁制御手段は、前記出湯が終了した後、次の出湯が開始される前に、前記混合弁の開度を、前記データベースに記憶された前記混合水の流量と前記補正値との関係に基づいて定められる開度よりも前記給水路側に開いた開度に設定する、
    請求項8に記載の給湯機。
  11. 前記混合弁制御手段は、前記出湯が終了した後、次の出湯が開始される前に、前記混合弁の開度を、前記出湯が終了した時の開度よりも前記給水路側に開いた開度に設定する、
    請求項8に記載の給湯機。
  12. 前記加熱手段は、ガス燃焼器又は電磁加熱器である、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の給湯機。
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JP2019184146A (ja) * 2018-04-09 2019-10-24 東杜技研株式会社 貯湯式給湯システム
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