JP2017121857A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2ピストンタイプのブレーキ装置において、いずれか一方のアクチュエータに異常が発生しても、通常使用する範囲での制動性能に影響が出ず冗長性の向上を図ることができるブレーキ装置を提供する。【解決手段】このブレーキ装置には、ブレーキ力検出手段47と、各アクチュエータ2にて発生する荷重の変化率をそれぞれ検出する荷重変化率検出手段Khとが設けられる。制御装置5は、ブレーキ指令に対してブレーキ力を追従制御する通常制御部44aと、ブレーキ指令に対して、一方のアクチュエータ2にて発生する荷重の変化率が小さいとき、一方のアクチュエータ2が異常であると判定する異常判定手段41を有する。また、制御装置5は、一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、他方のアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させる制御を行う異常時制御部44bを有する。【選択図】図8

Description

この発明は、2ピストンタイプのブレーキ装置に関し、冗長性の向上を図ることができるブレーキ装置に関する。
モータと直動機構を使用した電動ブレーキ用アクチュエータが提案されている(特許文献1)。この電動ブレーキ用アクチュエータでは、一つのモータで一つの直動機構を作動させている。
特許第3166401号公報
前輪のように一つのキャリパに大きな荷重が要求される場合、ピストンである前記直動機構が大きくなりレイアウト上問題となるだけでなく、次のような課題を生じる。摩擦パッド全体に均等に荷重が作用しないことで、摩擦パッド全面に均等に圧力が作用せずフェード現象を誘因するうえ、摩擦パッドの摩耗進行が速くなってしまう。併せて、一つのキャリパに一つのアクチュエータが設けられた構成では、アクチュエータに異常が発生した場合に、そのキャリパでは所望の荷重を発生させることができなくなるおそれがある。
この発明の目的は、2ピストンタイプのブレーキ装置において、いずれか一方のアクチュエータに異常が発生しても、通常使用する範囲での制動性能に影響が出ず冗長性の向上を図ることができるブレーキ装置を提供することである。
この発明における第1の発明のブレーキ装置は、ブレーキロータ3と、
このブレーキロータ3と接触して制動力を発生させる摩擦パッド4と、
ピストン18,18をそれぞれ含み、各ピストン18により一つの前記摩擦パッド4を共働して前記ブレーキロータ3に対して当接離隔させる駆動を行う二つのアクチュエータ2,2と、
与えられたブレーキ指令に従い前記二つのアクチュエータ2,2を制御する制御装置5と、を備えたブレーキ装置において、
前記各アクチュエータ2の駆動によって前記各ピストン18でそれぞれ発生する荷重の合計値であるブレーキ力を検出するブレーキ力検出手段47と、前記各ピストン18で発生する荷重の変化率をそれぞれ検出する荷重変化率検出手段Khとが設けられ、
前記制御装置5は、
前記ブレーキ指令に対して前記ブレーキ力を追従制御する通常制御部44aと、
前記ブレーキ指令に対して、前記荷重変化率検出手段Khで検出されたいずれか一方のアクチュエータ2によって発生する荷重の変化率が定められた値より小さいとき、前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定する異常判定手段41と、
この異常判定手段41により前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、異常と判定されていない他方のアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させる制御を行う異常時制御部44bと、を有することを特徴とする。
前記定められた値は、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方の結果により定められる。
この構成によると、通常制御部44aは、ブレーキ指令に対して、ブレーキ力検出手段47で検出されるブレーキ力を追従制御する。荷重変化率検出手段Khは、各アクチュエータ2にて発生する荷重の変化率をそれぞれ検出する。異常判定手段41は、ブレーキ指令に対して、荷重変化率検出手段Khで検出されたいずれか一方のアクチュエータ2によって発生する荷重の変化率が定められた値より小さいとき、一方のアクチュエータ2が異常であると判定する。
異常時制御部44bは、異常判定手段41により一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、異常と判定されていない他方のアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させる制御を行う。このように一方のアクチュエータ2に異常が発生しても正常な他方のアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させることで、通常使用する範囲での制動性能には影響が出ず、ブレーキ装置を搭載した車両全体の冗長性の向上を図ることができる。前記他方のアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させるとき、一例を挙げると、キャリパ全体の必要荷重に対して不足する荷重を増加させる。
この発明における第2の発明のブレーキ装置は、ブレーキロータ3と、
このブレーキロータ3と接触して制動力を発生させる摩擦パッド4と、
ピストン18,18をそれぞれ含み、各ピストン18により一つの前記摩擦パッド4を共働して前記ブレーキロータ3に対して当接離隔させる駆動を行う二つのアクチュエータ2,2と、
与えられたブレーキ指令に従い前記二つのアクチュエータ2,2を制御する制御装置5と、を備えたブレーキ装置において、
前記各アクチュエータ2の駆動によって前記各ピストン18でそれぞれ発生する荷重の合計値であるブレーキ力を検出するブレーキ力検出手段47と、前記各ピストン18の移動速度をそれぞれ検出するピストン速度検出手段45とが設けられ、
前記制御装置5は、
前記ブレーキ指令に対して前記ブレーキ力を追従制御する通常制御部44aと、
前記ブレーキ指令に対して、前記ピストン速度検出手段45で検出されたいずれか一方のピストン18の移動速度が定められた速度未満のとき、前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定する異常判定手段41と、
この異常判定手段41により前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、異常と判定されていない他方のアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させる制御を行う異常時制御部44bと、を有することを特徴とする。
前記定められた速度は、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方の結果により定められる。
この構成によると、異常判定手段41は、ブレーキ指令に対して、ピストン速度検出手段45で検出されたいずれか一方のピストン18の移動速度が定められた速度未満のとき、一方のアクチュエータ2が異常であると判定する。この異常判定手段41で用いるパラメータつまりピストン18の移動速度を除き、第1の発明のブレーキ装置と同様の作用効果を奏する。前記他方のアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させるとき、一例を挙げると、キャリパ全体の必要荷重に対して不足する荷重を増加させる。
上記のように一例を挙げると、正常なアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させるとき、キャリパ全体の必要荷重に対して不足する荷重を増加させる。但し、次のように限定しても良い。正常なアクチュエータ2の元の荷重を変化させることで荷重を増加させても良いし、元の荷重に対して不足する荷重を加えるようにしても良い。
前記二つのアクチュエータ2,2を支持するキャリパ1を備え、前記制御装置5は、前記他方のアクチュエータ2にて発生可能な最大荷重が、キャリパ全体に要求される最大荷重の1/2とすることが好ましい。
車両において、一般的に、通常走行時の大半は0.2G以下の減速度にて走行していることが多い。その際、車両の各車輪に設けられた各キャリパの荷重は、それぞれのキャリパで発生可能な最大荷重に対し概ね1/2以下となっているからである。各のアクチュエータ2の最大荷重を1/2以下とすることで、アクチュエータの大型化を避けることが出来る。
一方、アクチュエータ2にて発生可能な最大荷重を、キャリパ全体に要求される最大荷重の1/2以上2/3以下とすることで、一方のアクチュエータに異常が発生している場合においても、アクチュエータの大幅な大型化を避けつつ高い制動力を発生させることが可能となる。
前記荷重変化率検出手段Khは、前記各ピストン18,18で発生する荷重をそれぞれ検出する荷重検出手段Sk,Skを有し、定められた関係に従って各荷重検出手段Sk,Skで検出された荷重の単位時間当たりの変化率を求めるものとしても良い。
前記定められた関係は、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方の結果により定められる。
前記各アクチュエータ2,2は、電動モータ11,11と、この電動モータ11,11の回転運動を前記各ピストン18,18の直線運動に変換する直動機構12,12とを有するものとしても良い。この場合、2ピストンタイプで電動式のアクチュエータ2を搭載した車両において、車両全体の冗長性の向上を図ることができる。電動式のアクチュエータ2は、いわゆる流体圧式のアクチュエータよりも応答性、制御性に優れ、この発明をより効果的に発揮することができる。
前記各アクチュエータ2,2は、流体を媒体として前記各ピストン50,50をそれぞれ駆動させる流体圧式の駆動部58,58を有するものとしても良い。この場合、流体圧式の駆動部58,58により各ピストン50,50をそれぞれ独立に駆動させることができる。このように2ピストンタイプで流体圧式のアクチュエータ2,2において、システムの冗長性の向上を図ることができる。また既存の流体圧式のアクチュエータを利用してブレーキ装置を構成することができるため、製造コストの低減を図ることができる。
前記異常判定手段41により前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、警告表示を出力する警告表示等出力手段46が設けられていても良い。この構成によると、警告表示等出力手段46が警告表示を出力することで、アクチュエータ2が異常であることにつき、運転者の注意を喚起することができる。
この発明における第1の発明のブレーキ装置は、ブレーキロータと、このブレーキロータと接触して制動力を発生させる摩擦パッドと、ピストンをそれぞれ含み、各ピストンにより一つの前記摩擦パッドを共働して前記ブレーキロータに対して当接離隔させる駆動を行う二つのアクチュエータと、与えられたブレーキ指令に従い前記二つのアクチュエータを制御する制御装置と、を備えたブレーキ装置において、前記各アクチュエータの駆動によって前記各ピストンでそれぞれ発生する荷重の合計値であるブレーキ力を検出するブレーキ力検出手段と、前記各ピストンで発生する荷重の変化率をそれぞれ検出する荷重変化率検出手段とが設けられ、前記制御装置は、前記ブレーキ指令に対して前記ブレーキ力を追従制御する通常制御部と、前記ブレーキ指令に対して、前記荷重変化率検出手段で検出されたいずれか一方のアクチュエータによって発生する荷重の変化率が定められた値より小さいとき、前記一方のアクチュエータが異常であると判定する異常判定手段と、この異常判定手段により前記一方のアクチュエータが異常であると判定されたとき、異常と判定されていない他方のアクチュエータによって発生させる荷重を増加させる制御を行う異常時制御部と、を有する。このため、2ピストンタイプのブレーキ装置において、いずれか一方のアクチュエータに異常が発生しても、通常使用する範囲での制動性能に影響が出ず冗長性の向上を図ることができる。
この発明における第2の発明のブレーキ装置は、ブレーキロータと、このブレーキロータと接触して制動力を発生させる摩擦パッドと、ピストンをそれぞれ含み、各ピストンにより一つの前記摩擦パッドを共働して前記ブレーキロータに対して当接離隔させる駆動を行う二つのアクチュエータと、与えられたブレーキ指令に従い前記二つのアクチュエータを制御する制御装置と、を備えたブレーキ装置において、前記各アクチュエータの駆動によって前記各ピストンでそれぞれ発生する荷重の合計値であるブレーキ力を検出するブレーキ力検出手段と、前記各ピストンの移動速度をそれぞれ検出するピストン速度検出手段とが設けられ、前記制御装置は、前記ブレーキ指令に対して前記ブレーキ力を追従制御する通常制御部と、前記ブレーキ指令に対して、前記ピストン速度検出手段で検出されたいずれか一方のピストンの移動速度が定められた速度未満のとき、前記一方のアクチュエータが異常であると判定する異常判定手段と、この異常判定手段により前記一方のアクチュエータが異常であると判定されたとき、異常と判定されていない他方のアクチュエータによって発生させる荷重を増加させる制御を行う異常時制御部と、を有する。このため、2ピストンタイプのブレーキ装置において、いずれか一方のアクチュエータに異常が発生しても、通常使用する範囲での制動性能に影響が出ず冗長性の向上を図ることができる。
この発明の実施形態に係るブレーキ装置の正面図である。 同ブレーキ装置の左側面図である。 同ブレーキ装置の右側面図である。 同ブレーキ装置の一部を示す平面図である。 図4のV-V線端面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 同ブレーキ装置の制御系のブロック図である。 同ブレーキ装置の制御装置の詳細構成を示すブロック図である。 同ブレーキ装置のアクチュエータを制御する処理を示すフローチャートである。 この発明の他の実施形態に係るブレーキ装置のアクチュエータを制御する処理を示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態に係るブレーキ装置のアクチュエータを制御する処理を示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態に係るブレーキ装置のアクチュエータを制御する処理を示すフローチャートである。 この発明のさらに他の実施形態に係るブレーキ装置の断面図である。 同ブレーキ装置の制御系のブロック図である。
この発明の実施形態に係るブレーキ装置を図1ないし図9と共に説明する。このブレーキ装置は車両に搭載される。図1はこのブレーキ装置の正面図であり、図2,3は同ブレーキ装置の左右側面図である。図3に示すように、このブレーキ装置は電動式のブレーキ装置である。図1に示すように、ブレーキ装置は、キャリパ1と、二つのアクチュエータ2,2(図3)と、ブレーキロータ3と、摩擦パッド4,4(図4)と、制御装置5(図1)とを有する。
図2,図3に示すように、一つのキャリパ1に、二つのアクチュエータ2,2が定められた間隔を空けて平行に配置される。図4に示すように、これらアクチュエータ2,2は一つの摩擦パッド4(図5)をブレーキロータ3(図4)に対して当接離隔させる駆動を行う。前記定められた間隔は、摩擦パッド4およびアクチュエータ2の寸法等に応じて適宜に定められる。
図6は、図3のVI-VI線断面図である。図6に示すように、車両には、ブレーキロータ3の外周側部分を囲むようにキャリパ1がそれぞれ設けられる。キャリパ1のアウトボード側の端部に、爪部6が設けられる。爪部6は、ブレーキロータ3のアウトボード側の側面と軸方向で対向する。この爪部6にアウトボード側の摩擦パッド4が支持されている。なおこの明細書において、アウトボード側とは、このブレーキ装置を車両に搭載した状態で、車両の車幅方向外側をアウトボード側といい、車両の車幅方向中央側をインボード側という。
キャリパ1のうち、アクチュエータ2のアウトボード側端に、インボード側の摩擦パッド4が支持されている。この摩擦パッド4は、ブレーキロータ3のインボード側の側面と軸方向で対向する。アクチュエータ2は、摩擦パッド4をブレーキロータ3に対して当接離隔させる駆動を行う。
車両における図示外のナックルに、マウント7が支持される。図3に示すように、マウント7の長手方向両端部には、ピン支持片8,8が設けられる。これらピン支持片8,8のそれぞれ端部に、軸方向に互いに平行に延びるスライドピン9,9が設けられる。これらスライドピン9,9に、キャリパ1が軸方向にスライド自在に支持されている。
図6に示すように、制動時、後述するアクチュエータ2の駆動によりインボード側の摩擦パッド4がブレーキロータ3に当接して、ブレーキロータ3を軸方向に押圧する。その押圧力の反力によりキャリパ1がインボード側にスライドする。これにより、キャリパ1の爪部6に支持されたアウトボード側の摩擦パッド4がブレーキロータ3に当接する。これらアウトボード側およびインボード側の摩擦パッド4,4で、ブレーキロータ3を軸方向両側から強く挟持することで、ブレーキロータ3に制動力が負荷される。
各アクチュエータ2は、それぞれ、ハウジング10と、電動モータ11(図3)と、直動機構12と、減速機構13とを有する。図3に示すように、キャリパ1には、それぞれ筒状のハウジング10,10が固定されている。各ハウジング10に電動モータ11がそれぞれ支持される。図6に示すように、ハウジング10内には直動機構12が組み込まれ、この直動機構12は電動モータ11(図3)の出力によりブレーキロータ3に対して制動力を負荷する。
直動機構12は、減速機構13で出力される回転運動を直線運動に変換して、ブレーキロータ3に対して摩擦パッド4を当接離隔させる機構である。この直動機構12は、電動モータ11(図3)により回転駆動される図6の回転軸14と、この回転軸14の回転運動を直線運動に変換する変換機構部15と、拘束部16,17とを有する。変換機構部15は、ピストンである直動部18と、支持部材19と、環状のスラスト板であるバックアッププレート20と、スラスト軸受21と、転がり軸受22と、キャリア23と、すべり軸受24,25と、複数の遊星ローラ26とを有する。
ハウジング10の内周面に、円筒状の直動部18が、回り止めされ且つ軸方向に移動自在に支持されている。直動部18の内周面には、径方向内方に所定距離突出し螺旋状に形成された螺旋突起が設けられている。この螺旋突起に複数の遊星ローラ26が噛合している。
ハウジング10内における直動部18の軸方向一端側に、支持部材19が設けられている。この支持部材19は、ボス部と、このボス部から径方向外方に延びるフランジ部とを有する。前記ボス部内に複数の転がり軸受22が嵌合され、これら転がり軸受22の内輪内径面に回転軸14が嵌合されている。回転軸14は、支持部材19に複数の転がり軸受22を介して回転自在に支持される。
直動部18の内周には、回転軸14を中心に回転可能なキャリア23が設けられている。キャリア23は、軸方向に互いに対向して配置される一対のディスクを有する。これらディスクのうち、支持部材19に近いディスクをインナ側ディスクと称し、他方のディスクをアウタ側ディスクと称する。アウタ側ディスクのうち、インナ側ディスクに臨む側面には、この側面における外周縁部から軸方向(インボード側)に突出するように複数の柱部材が設けられる。これら複数の柱部材によりアウタ側ディスクおよびインナ側ディスクが一体に設けられる。
インナ側ディスクは、回転軸14との間に嵌合されたすべり軸受24により、回転軸14に回転自在に支持されている。アウタ側ディスクには、中心部に軸挿入孔が形成され、この軸挿入孔にすべり軸受25が嵌合されている。アウタ側ディスクは、すべり軸受25により回転軸14に回転自在に支持される。回転軸14の軸方向両端部には、支持部材19に対して回転軸14及びキャリア23の軸方向位置を拘束する拘束部16,17が設けられる。
キャリア23には、複数のローラ軸27が周方向に間隔を空けて設けられている。各ローラ軸27の軸方向両端部が、インナ側ディスク,アウタ側ディスクにわたって支持されている。両ディスクには、それぞれ軸挿入孔が複数形成されている。各軸挿入孔は、径方向に所定距離延びる長孔から成る。各軸挿入孔に各ローラ軸27の軸方向両端部が挿入されて、これらローラ軸27が各軸挿入孔の範囲で径方向に移動自在に支持される。複数のローラ軸27における軸方向両端部には、これらローラ軸27を径方向内方に付勢する弾性リング28が掛け渡されている。
各ローラ軸27に、遊星ローラ26が回転自在に支持される。各遊星ローラ26の外周面には、直動部18の螺旋突起に噛合する円周溝または螺旋溝が形成されている。各遊星ローラ26は、回転軸14の外周面と、直動部18の内周面との間に介在される。前記弾性リング28の付勢力により、各遊星ローラ26が回転軸14の外周面に押し付けられる。回転軸14が回転することで、この回転軸14の外周面に接触する各遊星ローラ26が接触摩擦により回転する。
減速機構13は、電動モータ11(図3)の回転を、図6の回転軸14に固定された出力ギヤ29に減速して伝える機構である。図3に示すように、減速機構13は複数のギヤ列を含む。この例では、減速機構13は、電動モータ11の図示外のロータ軸に取り付けられた入力ギヤ30の回転を中間ギヤ31により減速して、出力ギヤ29に伝達可能としている。
図7は、このブレーキ装置の制御系のブロック図である。このブレーキ装置の制御装置5は、二つのアクチュエータ2,2をそれぞれ制御する。この制御装置5は、ECU32と、二つのアクチュエータ2,2にそれぞれ対応する二つのインバータ装置33,33とを有する。各インバータ装置33の上位制御手段であるECU32として、例えば、車両全般を制御する電気制御ユニットが適用される。
ECU32はブレーキ力配分機能部32aを有する。このブレーキ力配分機能部32aは、ブレーキ操作手段34であるブレーキペダルの操作量に応じて変化するセンサ34aの出力に基づき、車両の重量配分や姿勢状況等に応じた各車輪の目標とするブレーキ力(ブレーキ指令)を決定し得る。前記車両の重量配分は、例えば、車両の諸元として予め与えられ、前記姿勢状況は、前記車両諸元および図示外の加速度センサ等からのデータに基づいて定められる。
図8に示すように、各インバータ装置33は、ブレーキ力検出手段47と、荷重変化率検出手段Khと、各電動モータ11に対して設けられたパワー回路部36と、このパワー回路部36を制御するモータコントロール部37と、警告信号出力手段38と、電流検出手段39とを有する。
荷重変化率検出手段Khは、各アクチュエータ2にて発生する荷重の単位時間当たりの変化率をそれぞれ検出する。荷重変化率検出手段Khは、例えば、直動機構12(図6)の軸方向荷重を検出する荷重センサ(荷重検出手段)Skを含む。
荷重センサSkは、例えば、磁気式のセンサが適用される。図6に示すように、摩擦パッド4がブレーキロータ3を押圧するとき、ピストンである直動部18にインボード側への反力が作用する。図8に示すように、前記荷重センサSkは、このブレーキ力の反力である軸方向荷重を軸方向の変位量として磁気的に検出する。荷重変化率検出手段Khは、前記軸方向荷重とセンサ出力との関係を試験等により予め設定しておくことにより、荷重センサSkのセンサ出力に基づいて、軸方向荷重の変化率を演算し得る。
モータコントロール部37は、コンピュータとこれに実行されるプログラム、および電子回路により構成される。モータコントロール部37は、ECU32のブレーキ力配分機能部32aから与えられるブレーキ指令に応じて、電圧値による電流指令に変換して、この電流指令をパワー回路部36に与える。モータコントロール部37は、電動モータ11に関する各検出値や制御値等の各情報をECU32に出力する機能を有する。
パワー回路部36は、電源42の直流電力を電動モータ11の駆動に用いる3相の交流電力に変換するインバータ36bと、このインバータ36bを制御するPWM制御部36aとを有する。電動モータ11は3相の同期モータ等からなる。この電動モータ11には、図示外のロータの回転角を検出するモータ回転角検出手段43が設けられている。インバータ36bは、複数の半導体スイッチング素子(図示せず)で構成され、PWM制御部36aは、入力された電流指令をパルス幅変調し、前記各半導体スイッチング素子にオンオフ指令を与える。
モータコントロール部37は、モータ駆動制御部44を有する。このモータ駆動制御部44は、前記ブレーキ指令に対してブレーキ力を追従制御する通常制御部44aと、後述の異常時制御部44bとを有する。通常制御部44aは、前記ブレーキ指令に従い、電圧値による電流指令に変換して、PWM制御部36aに電流指令からなるモータ動作指令値を与える。通常制御部44aは、前記ブレーキ指令に対し、ブレーキ力検出手段47で検出されるブレーキ力を追従制御する。また通常制御部44aは、前記ブレーキ指令に対し、インバータ36bから電動モータ11に流すモータ電流を電流検出手段39から得て、電流フィードバック制御を行う。通常制御部44aは、モータ回転角をモータ回転角検出手段43から得て、モータ回転角に応じた効率的なモータ駆動が行えるように、PWM制御部36aに電流指令を与える。
モータコントロール部37には、異常判定手段41および記録手段40等が設けられる。異常判定手段41は、前記ブレーキ指令に対して、荷重変化率検出手段Khで検出されたいずれか一方のアクチュエータ2にて発生する荷重の変化率が定められた値より小さいか否かを常時判定する。前記定められた値は、前記ブレーキ指令から計算により推定される一方のアクチュエータ2の予想荷重の変化率であり、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方の結果により定められ、例えば、記録手段40に一時的に記録される。異常判定手段41は、前記荷重の変化率が予想荷重の変化率より小さいとき、前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定する。
異常判定手段41により前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、モータ駆動制御部44における異常時制御部44bは、異常と判定されていない(正常な)他方のアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させる制御を行う。例えば、前記他方のアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させるとき、キャリパ全体の必要荷重に対して不足する荷重を増加させる。但し、制御装置5は、前記正常な他方のアクチュエータ2にて発生可能な最大荷重を、一つのキャリパ全体に要求される最大荷重の1/2とすることが好ましい。
具体的には、正常な他方のアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させる際、他方のインバータ装置33における通常制御部44aは、元々、入力されたブレーキ指令に対して、前記正常な他方のアクチュエータ2に対応するPWM制御部36aへ電流指令からなるモータ動作指令値を与えている。したがって、一方のインバータ装置33における異常時制御部44bは、前記正常な他方のアクチュエータ2に対応するPWM制御部36aへのモータ動作指令値に、キャリパ全体の必要荷重に対して不足する荷重に相当するモータ動作指令値を加える制御を行う。
なお車両において、一般的に、通常走行時の大半は0.2G以下の減速度にて走行していることが多い。その際、車両の各車輪に設けられた各キャリパの荷重は、それぞれのキャリパで発生可能な最大荷重に対し概ね1/2以下となっている。本実施形態では、一方のアクチュエータ2が異常のとき、他方のアクチュエータ2にて発生可能な最大荷重を前記のように一つのキャリパ全体に要求される最大荷重の1/2と設定することで、アクチュエータの大型化を避けることが出来る。
また、正常な他方のアクチュエータ2にて発生可能な最大荷重を、1つのキャリパ全体に要求される最大荷重の1/2以上2/3以下とすると、アクチュエータの大幅な大型化を避けつつ高い制動力を発生させることが可能となる。
警告信号出力手段38は、異常判定手段41により前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、ECU32に警告信号を出力する。車両におけるコンソールパネル等には、例えば、ディスプレイ、警告灯、または音声出力装置等の警告表示等出力手段46が設けられる。ECU32は、警告信号出力手段38から警告信号が入力されると、警告表示等出力手段46に画像、ランプ点灯等による警告表示等を出力させる。車両の運転者は、出力される警告表示等により、アクチュエータ2に異常が発生していることを認識し得る。
図9は、このブレーキ装置のアクチュエータを制御する処理を示すフローチャートである。図8および図9に示すように、例えば、車両のイグニッション等をオンにする条件で本処理を開始し、各モータコントロール部37は、ブレーキ力配分機能部32aから与えられるブレーキ指令Tfを取得する(ステップa1)。各モータ駆動制御部44は、モータ駆動制御部44に対応付けられて駆動されるアクチュエータ2のブレーキ指令(各ピストンの指令)F1,F2を決定する(ステップa2)。
次に、両方のインバータ装置33における異常判定手段41が、対応するそれぞれのアクチュエータ2の異常の有無を判定する(ステップa3)。いずれか一方のアクチュエータ2の異常なし(第1若しくは第2のピストンの異常無し)との判定で(ステップa3:no)、一方のインバータ装置33における異常判定手段41が、対応するアクチュエータ2の異常の有無を判定する(ステップa4)。対応するアクチュエータ2の異常無し(第1のピストンの異常無し)との判定で(ステップa4:no)、他方のインバータ装置33における異常判定手段41が、対応するアクチュエータ2の異常の有無を判定する(ステップa5)。対応するアクチュエータ2の異常無し(第2のピストンの異常無し)との判定で(ステップa5:no)、ステップa6に移行する。
ステップa6において、各インバータ装置33における異常判定手段41は、与えられたブレーキ指令から各アクチュエータ2の予想荷重の変化率ΔF1,ΔF2をそれぞれ計算し、各インバータ装置33のモータ駆動制御部44による荷重制御が実行される(ステップa7)。次に、各インバータ装置33における荷重変化率検出手段Khは、各荷重センサSkからのセンサ出力から予め設定された関係に従って各ピストンである直動部18(図6)の軸方向荷重F1´,F2´をそれぞれ取得する(ステップa8)。次に、各荷重変化率検出手段Khは、各アクチュエータ2にて発生する荷重の変化率ΔF1´,ΔF2´をそれぞれ計算する(ステップa9)。
その後、異常判定手段41は、第1のピストンにおける荷重の変化率ΔF1´が予想荷重の変化率ΔF1以上か否かを判定する(ステップa10)。否との判定で(ステップa10:no)、異常判定手段41は一方のアクチュエータ2つまり第1のピストンが異常であると判定する(ステップa11)。次に、警告信号出力手段38がECU32に警告信号を出力し、ECU32は警告表示等出力手段46に警告表示等を出力させる(ステップa12)。
次に、他方のインバータ装置33における異常判定手段41は、第2のピストンにおける荷重の変化率ΔF2´が予想荷重の変化率ΔF2以上か否かを判定する(ステップa13)。否との判定で(ステップa13:no)、異常判定手段41は他方のアクチュエータ2つまり第2のピストンが異常であると判定する(ステップa14)。次に、ECU32は警告表示等出力手段46に警告表示等を出力させる(ステップa15)。その後本処理を終了する。
ステップa3において、両方のインバータ装置33における異常判定手段41が、対応するアクチュエータ2が共に異常有りと判定すると(ステップa3:yes)、当該キャリパの2つのアクチュエータ2の駆動電源を共に遮断し(ステップa16)、動作を終了する。次に、ステップa4において、一方のインバータ装置33における異常判定手段41が、対応するアクチュエータ2の異常有りと判定すると(ステップa4:yes)、一方のインバータ装置33における異常時制御部44bは、一つのキャリパ全体の必要荷重に対して不足する荷重を計算する(ステップa17)。
不足する荷重は、例えば、ブレーキ指令から計算により推定される一方のアクチュエータ2の予想荷重の変化率と、前記ブレーキ指令に対し荷重変化率検出手段Khで検出された前記一方のアクチュエータ2にて発生する荷重の変化率との偏差に応じて予め定められる。原則として、前記偏差が大きくなる程、不足する荷重が大きくなる。不足する荷重と前記偏差との関係は、予め、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方の結果により定められる。
次に、前記異常時制御部44bは、不足荷重に相当するモータ動作指令値を正常なアクチュエータ2の指令値に加える制御を行う(ステップa18)。その後ステップa6に移行する。
ステップa5において、他方のインバータ装置33における異常判定手段41が、対応するアクチュエータ2の異常有りと判定すると(ステップa5:yes)、他方のインバータ装置2における異常時制御部44bは、一つのキャリパ全体の必要荷重に対して不足する荷重を計算する(ステップa19)。次に、前記異常時制御部44bは、不足荷重に相当するモータ動作指令値を正常なアクチュエータ2の指令値に加える制御を行う(ステップa20)。その後ステップa6に移行する。ステップa17、a19のいずれか一方を経由してステップ6に移行した場合、異常時制御部44bにより、正常なアクチュエータ2によって発生させる荷重を増加させる制御を実行する。ステップa17、ステップa19のいずれも経由せずステップa6に移行した場合、ステップa7では、通常制御部44aにより、ブレーキ指令に対してブレーキ力を追従制御する。
以上説明したブレーキ装置によると、異常時制御部44bは、異常判定手段41によりアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、正常なアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させる制御を行う。このようにアクチュエータ2に異常が発生しても正常なアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させることで、通常使用する範囲での制動性能には影響が出ず、ブレーキ装置を搭載した車両全体の冗長性の向上を図ることができる。
他の実施形態について説明する。
以下の説明においては、各実施の形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図8に示す荷重変化率検出手段Khに代えて、同図に示すように、各ピストンの移動速度をそれぞれ検出するピストン速度検出手段45が、各インバータ装置33に設けられても良い。各ピストン速度検出手段45は、例えば、対応するモータ回転角検出手段43で検出されるモータ回転角から対応するピストンの位置を取得し、計算により同ピストンの単位時間当たりの移動量つまり移動速度を求め得る。
この場合において、異常判定手段41は、ブレーキ指令に対して、ピストン速度検出手段45で検出されたいずれか一方のピストンの移動速度が定められた速度未満のとき、前記一方のピストンを含む一方のアクチュエータ2が異常であると判定する。前記定められた速度は、前記ブレーキ指令から計算により推定される一方のピストンの予想移動速度であり、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方の結果により定められる。異常判定手段41により前記一方のアクチュエータ2が異常であると判定されたとき、正常な他方のアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させる制御を行う。この荷重制御は前述の実施形態と同様である。
このブレーキ装置では、図9のステップa6,a8,a9,a10,a13に代えて図10のフローチャートa6a,a8a,a9a,a10a,a13aが適用される。図8および図10に示すように、ステップa6aにおいて、各インバータ装置における異常判定手段41は、与えられたブレーキ指令から各ピストンの予想移動速度v1,v2をそれぞれ計算する。次に、各インバータ装置33におけるピストン速度検出手段45は、モータ回転角検出手段43で検出されるモータ回転角から対応するピストンの位置x1,x2をそれぞれ取得する(ステップa8a)。
次に、各ピストン速度検出手段45は、各ピストンの移動速度v1´,v2´をそれぞれ計算する(ステップa9a)。その後、異常判定手段41は、第1のピストンの移動速度v1´が予想移動速度v1以上か否かを判定する(ステップa10a)。否との判定で(ステップa10a:no)、ステップa11に移行する。
次に、ステップa13aにおいて、他方のインバータ装置33における異常判定手段41が、第2のピストンの移動速度v2´が予想移動速度v2以上か否かを判定する。否との判定で(ステップa13a:no)、ステップa14に移行する。
このブレーキ装置によると、アクチュエータ2に異常が発生しても正常なアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させることで、通常使用する範囲での制動性能には影響が出ず、ブレーキ装置を搭載した車両全体の冗長性の向上を図ることができる。
図8に示す荷重変化率検出手段Khと共にピストン速度検出手段45を設けても良い。
この場合、図8および図11に示すように、一方のインバータ装置33の異常判定手段41は、荷重の変化率ΔF1´が予想荷重の変化率ΔF1以上で、且つ、移動速度v1´が予想移動速度v1以上であるか否かを判定する(ステップa10b)。否との判定で(ステップa10b:no)、ステップa11に移行する。
次に、ステップa13bにおいて、他方のインバータ装置33における異常判定手段41が、荷重の変化率ΔF2´が予想荷重の変化率ΔF2以上で、且つ、移動速度v2´が予想移動速度v2以上であるか否かを判定する。否との判定で(ステップa13b:no)、ステップa14に移行する。
この構成によると、異常判定手段41の判定のパラメータを増加する分、より早くアクチュエータの異常を検出することができる。その他各実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、荷重の変化率と移動速度が共に予想以下であった場合、異常と判定しても良い。
この場合、図8および図12に示すように、一方のインバータ装置33の異常判定手段41は、荷重変化率ΔF1´が予想荷重の変化率ΔF1以下で、且つ、移動速度v1´が予想移動速度v1以下であるか否かを判定する(ステップa10c)。正との判定で(ステップa10c:yes)、ステップa11に移行する。
次に、ステップa13cにおいて、他方のインバータ装置33における異常判定手段41が、荷重の変化率ΔF2´が予想荷重の変化率ΔF2以下で、且つ、移動速度v2´が予想移動速度v2以下であるか否かを判定する。正との判定で(ステップ13c:yes)、ステップ14に移行する。
この構成にすると、異常判定手段41の2つの判定パラメータを用いることで、異常判定の精度を高めることが出来る。その他各実施形態と同様の作用効果を奏する。
図13は、さらに他の実施形態に係るブレーキ装置の断面図であり、図14は同ブレーキ装置の制御系のブロック図である。図13に示すように、各アクチュエータ2は、流体を媒体として各ピストン50をそれぞれ駆動させる流体圧式の駆動部58を有するものとしても良い。各駆動部58は、油圧室53(54)が形成されるホイールシリンダ51と、ピストン50とを有する油圧シリンダから成る。一つのホイールシリンダ51に二つのピストン50,50が互いに平行に配置される。これらピストン50,50がそれぞれ独立した油路(1),(2)により進退自在に構成される。
図14に示すように、このブレーキ装置が搭載される車両の車体(図示せず)に、流体圧式の駆動源49が設けられる。駆動源49は、油圧ポンプ49aと、この油圧ポンプ49aを駆動させるモータ49bとを有する。
油圧ポンプ49aの吐出口は、油路(1),(2)に分岐される。油路(1),(2)の配管途中に、増圧リニア弁52,52がそれぞれ介在されている。油路(1),(2)は、それぞれホイールシリンダ51の油圧室53,54に配管接続されている。
ブレーキ操作手段34の操作量に応じて変化するセンサ34aの出力に応じて、制御装置5Aは、駆動信号の大きさを変化させる。増圧リニア弁52は、常態が「閉」のいわゆるノーマルクローズドバルブであり、制御装置5Aから駆動信号を与えられると、駆動信号の大きさに応じて開度を増加させる。これにより、ホイールシリンダ51の各油圧室53,54の油圧は、対応する増圧リニア弁52の開度の増加量に応じて増加する。したがって、摩擦パッド4がブレーキロータ3と接触して制動力を発生させる。
各増圧リニア弁52,52の下段には、各油圧室53,54の油圧を検出する油圧センサ55,56がそれぞれ設けられている。これら油圧センサ55,56の検出値は制御装置5Aにそれぞれ入力される。また、油路(1),(2)の経路上に流量計Sb1,Sb2をそれぞれ設置し、これら流量計Sb1,Sb2により流体の流量を検出し、各検出値は制御装置5Aにそれぞれ入力される。さらに、図13および図14に示すように、各駆動部58にストロークセンサSa1,Sa2を設け、これらストロークセンサSa1,Sa2によりピストン50の移動量を制御装置5Aにそれぞれ入力する。制御装置5Aの各独立制御部57は、ピストン速度検出手段45と、異常判定手段41と、異常時制御部44bとを有する。
ピストン速度検出手段45,45は、油圧センサ55,56の検出値及び流量計Sb1,Sb2或いはストロークセンサSa1,Sa2の検出値から算出したピストン50,50の移動量から、各ピストン50の移動速度をそれぞれ検出する。異常判定手段41,41は、ブレーキ指令に対して、ピストン速度検出手段45,45で検出されたいずれか一方のピストン50の移動速度が予想移動速度v1(v2)未満のとき、一方のアクチュエータ2が異常であると判定する。
異常時制御部44b、44bは、正常なアクチュエータ2にて発生させる油圧(荷重)を増加させる。なお、流量計Sb1,Sb2及びストロークセンサSa1,Sa2のいずれか一方のみを用いてピストン移動量を算出し、算出したピストン移動量から各ピストン50の移動速度を検出しても良い。
2ピストンタイプで流体圧式のブレーキ装置においても、アクチュエータ2に異常が発生しても正常なアクチュエータ2にて発生させる荷重を増加させることで、通常使用する範囲での制動性能には影響が出ず、ブレーキ装置を搭載した車両全体の冗長性の向上を図ることができる。
荷重センサSkとして、磁気式以外の光学式、渦電流式、静電容量式のセンサ、ロードセル、その他半導体を用いたロードセルを適用することも可能である。
荷重変化率検出手段Khは、ブレーキ操作手段34の操作量に応じて変化するセンサ34aの出力と、電流検出手段39で検出されるモータ電流とから、各アクチュエータ2にて発生する荷重の変化率を演算により求めても良い。センサ34aの出力、モータ電流、および各アクチュエータ2にて発生する荷重の関係は、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方の結果により定められ、記録手段40に書換え可能に記録されている。
ピストン速度検出手段45は、モータ回転角検出手段43を用いる代わりに、ピストンの移動量を検出するストロークセンサを設けて、検出されるピストンの移動量から移動速度を求める構成であっても良い。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…キャリパ
2…アクチュエータ
3…ブレーキロータ
4…摩擦パッド
5…制御装置
11…電動モータ
12…直動機構
18…直動部(ピストン)
41…異常判定手段
44a…通常制御部
44b…異常時制御部
45…ピストン速度検出手段
46…警告表示等出力手段
47…ブレーキ力検出手段
50…ピストン
58…駆動部
Kh…荷重変化率検出手段
Sk…荷重検出手段

Claims (7)

  1. ブレーキロータと、
    このブレーキロータと接触して制動力を発生させる摩擦パッドと、
    ピストンをそれぞれ含み、各ピストンにより一つの前記摩擦パッドを共働して前記ブレーキロータに対して当接離隔させる駆動を行う二つのアクチュエータと、
    与えられたブレーキ指令に従い前記二つのアクチュエータを制御する制御装置と、を備えたブレーキ装置において、
    前記各アクチュエータの駆動によって前記各ピストンでそれぞれ発生する荷重の合計値であるブレーキ力を検出するブレーキ力検出手段と、前記各ピストンで発生する荷重の変化率をそれぞれ検出する荷重変化率検出手段とが設けられ、
    前記制御装置は、
    前記ブレーキ指令に対して前記ブレーキ力を追従制御する通常制御部と、
    前記ブレーキ指令に対して、前記荷重変化率検出手段で検出されたいずれか一方のアクチュエータによって発生する荷重の変化率が定められた値より小さいとき、前記一方のアクチュエータが異常であると判定する異常判定手段と、
    この異常判定手段により前記一方のアクチュエータが異常であると判定されたとき、異常と判定されていない他方のアクチュエータによって発生させる荷重を増加させる制御を行う異常時制御部と、を有することを特徴とするブレーキ装置。
  2. ブレーキロータと、
    このブレーキロータと接触して制動力を発生させる摩擦パッドと、
    ピストンをそれぞれ含み、各ピストンにより一つの前記摩擦パッドを共働して前記ブレーキロータに対して当接離隔させる駆動を行う二つのアクチュエータと、
    与えられたブレーキ指令に従い前記二つのアクチュエータを制御する制御装置と、を備えたブレーキ装置において、
    前記各アクチュエータの駆動によって前記各ピストンでそれぞれ発生する荷重の合計値であるブレーキ力を検出するブレーキ力検出手段と、前記各ピストンの移動速度をそれぞれ検出するピストン速度検出手段とが設けられ、
    前記制御装置は、
    前記ブレーキ指令に対して前記ブレーキ力を追従制御する通常制御部と、
    前記ブレーキ指令に対して、前記ピストン速度検出手段で検出されたいずれか一方のピストンの移動速度が定められた速度未満のとき、前記一方のアクチュエータが異常であると判定する異常判定手段と、
    この異常判定手段により前記一方のアクチュエータが異常であると判定されたとき、異常と判定されていない他方のアクチュエータによって発生させる荷重を増加させる制御を行う異常時制御部と、を有することを特徴とするブレーキ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のブレーキ装置において、前記二つのアクチュエータを支持するキャリパを備え、前記制御装置は、前記他方のアクチュエータにて発生可能な最大荷重が、キャリパ全体に要求される最大荷重の2/3以下であるブレーキ装置。
  4. 請求項1または請求項3に記載のブレーキ装置において、前記荷重変化率検出手段は、前記各ピストンで発生する荷重をそれぞれ検出する荷重検出手段を有し、定められた関係に従って各荷重検出手段で検出された荷重の単位時間当たりの変化率を求めるブレーキ装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、前記各アクチュエータは、電動モータと、この電動モータの回転運動を前記各ピストンの直線運動に変換する直動機構とを有するブレーキ装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、前記各アクチュエータは、流体を媒体として前記各ピストンをそれぞれ駆動させる流体圧式の駆動部を有するブレーキ装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のブレーキ装置において、前記異常判定手段により前記一方のアクチュエータが異常であると判定されたとき、警告表示を出力する警告表示等出力手段が設けられているブレーキ装置。
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