JP7419175B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制動に用いられるディスクブレーキに関する。
従来から、ディスクブレーキは、その車両搭載性の観点から小型化、特に、その全体として、そのピストンの軸方向に沿う長さ寸法を小さくすることが求められている。そこで、特許文献1に記載のディスクブレーキにおいては、インナ及びアウタブレーキパッド側とは反対側が開放される有底円筒状のピストンが備えられており、当該ピストンの底部とインナバックプレートとの間にインナパッドシムが配置されている。また、当該インナパッドシムは、インナブレーキパッドのインナバックプレートに固定されている。
特開2019-100351号公報
上述した、特許文献1に記載されたディスクブレーキでは、インナ及びアウタブレーキパッドの交換時などに、インナパッドシムの取り付け忘れが生じた場合でも、インナ及びアウタブレーキパッドをディスクロータに押圧できるようにピストンストロークが設計されている。そのために、ディスクブレーキ全体として、ピストンの軸方向に沿う長さ寸法が大きくなり、車両搭載性が悪化する虞がある。
そして、本発明は、ディスクブレーキ全体において、そのピストンの軸方向に沿う長さ寸法を小さくすることで、車両搭載性を良好にするディスクブレーキを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明に係るディスクブレーキは、電動モータの駆動によりシリンダ部内を摺動するピストンを推進し、パッドをディスクロータに押圧することで制動力を付与する電動ブレーキ機構と、前記ピストンのパッド側の軸方向端部に、該ピストンと一体に設けられるパッドシムと、を備え、前記パッドシムは、前記ピストンの回り止め部を有し、前記回り止め部は前記パッドシムの端面から突出し、前記パッドに係合することを特徴とする。
また、本発明に係るディスクブレーキは、電動モータの駆動によりシリンダ部内を摺動するピストンを推進し、パッドをディスクロータに押圧することで制動力を付与する電動ブレーキ機構と、前記ピストンのパッド側の軸方向端部に、該ピストンと一体に設けられるパッドシムと、を備え、前記ピストンは、軸方向両端部が開口していることを特徴とする。
本発明のディスクブレーキによれば、当該ディスクブレーキ全体として、そのピストンの軸方向に沿う長さ寸法を小さくすることができ、車両搭載性を良好にすることができる。
本実施形態に係るディスクブレーキの斜視図。 本実施形態に係るディスクブレーキの要部断面図。 (a)は、本実施形態に係るディスクブレーキに採用されたパッドシムの斜視図あり、(b)は、断面斜視図。 (a)は、本実施形態に係るディスクブレーキに採用された他の実施形態に係るパッドシムの斜視図あり、(b)は、断面斜視図。
以下、本実施形態を図1~図4に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係るディスクブレーキ1は、通常走行時、電動モータ46の駆動によって制動力を発生させる電動ディスクブレーキ、言い換えれば、電動ブレーキ装置である。なお、以下の説明において、車両内側(インナ側)を一端側と称し、車両外側(アウタ側)を他端側と称して、適宜説明する。つまり、図1及び図2において、右側を一端側と称し、左側を他端側として称して、適宜説明する。
本実施形態に係るディスクブレーキ1は、図1に示すように、車両の回転部に取り付けられたディスクロータD(図2参照)を挟んで軸方向両側に配置された一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3と、キャリパ4と、を備えている。本実施形態に係るディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型として構成されている。一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3と、キャリパ4とは、車両のナックル等の非回転部に固定されたキャリア(図示略)にディスクロータDの軸方向へ移動可能に支持されている。
図2に示すように、インナブレーキパッド2は、ディスクロータDとの接触により摩擦力を受けるインナライニング10と、該インナライニング10のディスクロータDと接触する表面とは反対側の裏面(一端面)に設けられたインナバックプレート11と、を含んで構成されている。インナバックプレート11の一端面には、後述するパッドシム37に設けた回り止め凸部42が係合される係合凹部13が形成される。該係合凹部13は、パッドシム37に設けた回り止め凸部42の外形に対応するように平面視略円形状に形成される。一方、アウタブレーキパッド3は、ディスクロータDとの接触により摩擦力を受けるアウタライニング15と、該アウタライニング15のディスクロータDと接触する表面とは反対側の裏面(他端面)に設けられたアウタバックプレート16と、該アウタバックプレート16のアウタライニング15と接触する表面とは反対側の裏面(他端面)に設けられたアウタパッドシム17と、を含んで構成されている。
図1及び図2に示すように、キャリパ4は、キャリパ4の主体であるキャリパ本体20と、電動モータ46の駆動によりキャリパ本体20のシリンダ部23内のピストン28を推進させて、該ピストン28によりインナ及びアウタブレーキパッド2、3をディスクロータDに押圧させることで制動力を付与する複数の電動ブレーキ機構21と、を備えている。キャリパ本体20は、インナブレーキパッド2に対向する基端側に配置され、該インナブレーキパッド2に対向して開口する複数のシリンダ部23、23と、各シリンダ部23、23からディスクロータDを跨いでアウタ側へ延び、アウタブレーキパッド3に対向する、先端側に配置される複数の爪部24、24と、を備えている。なお、本実施形態では、シリンダ部23は、互いに平行に並ぶようにして一対形成される。爪部24、24は、3箇所形成される。また、電動ブレーキ機構21、21は、一対のシリンダ部23、23に対応するように2セット備えられている。
図2に示すように、キャリパ本体20のシリンダ部23内、すなわちシリンダ部23のシリンダボア26に、ピストン28がシリンダ部23に対して相対回転不能に、且つ軸方向に移動可能に収容されている。ピストン28は、その他端側がインナブレーキパッド2に対向するように、シリンダ部23のシリンダボア26内に収容されている。ピストン28は、インナブレーキパッド2を押圧するものであって、軸方向両端部が開口される円筒状に形成される。ピストン28の他端には、後述する回転直動変換機構48のナット部材54からの推力をインナブレーキパッド2に伝達する推力伝達部30が形成される。該推力伝達部30は、回転直動変換機構48のナット部材54の他端部が当接される環状当接部31と、該環状当接部31から他端側に位置して、インナブレーキパッド2を押圧する環状押圧部32と、を含んで構成される。ピストン28の他端外周面には、後述するパッドシム37のシール部43が圧入、嵌合される嵌合凹部34が形成される。嵌合凹部34は、ピストン28の他端外周面を径方向内側に凹まして形成される。嵌合凹部34の軸方向の長さは、後述するパッドシム37のシール部43及び折り返し部44の軸方向の長さと略一致する。
図2及び図3に示すように、パッドシム37は、有底円筒状のシム体38と、該シム体38の支持部41を覆うように一体的に接続されるシール体39と、から構成される。シム体38は、円板状のシム部40と、該シム部40の外周から一端側に延びる円筒状の支持部41と、から構成される。シム部40の他端面であって、その径方向中心に対して偏心した位置に、回り止め凸部42が他端側に向かって突設される。この回り止め凸部42は平面視略円形状に形成される。この回り止め凸部42が回り止め部に相当する。このシム体38のシム部40がインナブレーキパッド2のインナバックプレート11に当接される。シール体39は、シム体38の支持部41の径方向内側に配置される円筒状のシール部43と、該シール部43の一端から連続してシム体38の支持部41を覆うように径方向外側に折り返して設けられる折り返し部44と、から構成されている。該折り返し部44は、シール部43よりもその厚みが厚く形成される。シール部43の内径は、ピストン28の嵌合凹部34の外径よりも若干小径となる。
そして、図2に示すように、パッドシム37をピストン28の他端側開口を塞ぐように配置して、パッドシム37(シール体39)のシール部43をピストン28の嵌合凹部34に圧入、嵌合することで、ピストン28にパッドシム37を一体化させる。その結果、パッドシム37のシール部43の内周面がピストン28の嵌合凹部34の外周面に密着して、その間がシールされる。これにより、ピストン28のインナ及びアウタブレーキパッド2、3側(他端側)開口がシールされ、当該開口からの異物等の侵入を防ぐことができる。また、ピストン28は、パッドシム37(シム部40)に設けた回り止め凸部42をインナブレーキパッド2のインナバックプレート11に設けた対応する係合凹部13に係合することで、シリンダボア26、ひいてはキャリパ本体20に対して相対回転不能に支持される。シリンダ部23のシリンダボア26には、その他端側の内周面にシール部材45が配置されている。そして、ピストン28は、その外周面がシール部材45に接触した状態で軸方向に摺動可能にシリンダボア26に収容される。
なお、図4に示すように、シム体38のシム部40の他端面であって、その外周に、他端側に突設される回り止め片42A、42Aを複数形成するようにしてもよい。該回り止め片42Aは、円弧状に形成され、周方向に間隔を置いて複数突設される。この実施形態の場合には、インナブレーキパッド2のインナバックプレート11に、各回り止め片42A、42Aに対応する係合溝部(図示略)を複数形成することになる。そして、パッドシム37(シム部40)に設けた各回り止め片42A、42Aをインナブレーキパッド2のインナバックプレート11に設けた対応する各係合溝部にそれぞれ係合することで、ピストン28を、シリンダボア26、ひいてはキャリパ本体20に対して相対回転不能に支持することができる。
図1に示すように、各シリンダ部23の一端側には、モータギヤハウジング50が一体的に連結される。モータギヤハウジング50の内部には、各電動ブレーキ機構21の構成の一部である、後述する電動モータ46と、歯車減速機構47とが配置されている。電動ブレーキ機構21は、電動モータ46と、該電動モータ46からの回転トルクを増力する歯車減速機構47と、該歯車減速機構47からの回転を直線運動に変換して、ピストン28に推力を付与する回転直動変換機構48と、を備えている。
各電動ブレーキ機構21の電動モータ46は、その駆動が制御装置(図示略)からの指令により制御される。通常走行における制動時には、当該制御装置により、運転者の要求に対応した検出センサやブレーキが必要な様々な状況を検出する種々の検出センサ等からの検出信号、回転角検出手段(図示略)からの検出信号及び推力センサ(図示略)等からの検出信号に基づいて、電動モータ46の駆動を制御する。歯車減速機構47は、電動モータ46からの回転トルクを増力するものであって、例えば、遊星歯車減速機構等が採用される。
図2も参照して、回転直動変換機構48は、歯車減速機構47からの回転が伝達される、スピンドル53と、該スピンドル53と螺合されるナット部材54と、を備えている。スピンドル53は、シリンダ部23内に配置され、歯車減速機構47との間で互いに回転トルクを伝達することができる。スピンドル53は、軸方向の所定範囲に雄ねじ部57が形成される。スピンドル53には、雄ねじ部57より一端側に径方向に突設される環状支持部58が備えられる。スピンドル53の環状支持部58と、シリンダ部23の底壁(図示略)との間には、スラストベアリング60が配置される。このスラストベアリング60により、スピンドル53がシリンダ部23の底壁に回転自在に支持される。
スラストベアリング60は、シリンダ部23の底壁側に配置される環状であって断面略L字状の第1スラストプレート62と、スピンドル53の環状支持部58側に配置される環状の第2スラストプレート63と、第1スラストプレート62の転動溝(図示略)と第2スラストプレート63の転動溝(図示略)との間に転動自在に配置される複数のスラストボール64と、から構成される。
スピンドル53の雄ねじ部57の径方向外側にナット部材54が配置される。ナット部材54は軸方向に沿って所定長さを有し、その一端側の内周面に雌ねじ部67が形成される。そして、スピンドル53の雄ねじ部57とナット部材54の雌ねじ部67とが螺合される。ナット部材54は、ピストン28に対して相対回転不能で、且つ軸方向に沿って移動可能に支持されている。ナット部材54の径方向外側に、電源等の失陥時等に迅速に制動力を解除できるフェールオープン機構70が備えられている。当該フェールオープン機構70は、ガイド部材72と、コイルバネ73と、摩擦部材74と、を備えている。ガイド部材72は、円筒状に形成される。ガイド部材72は、ナット部材54の周りに配置される。ガイド部材72は、ナット部材54に対して相対回転不能に、且つ軸方向への相対移動不能に連結される。ガイド部材72の内周面とナット部材54の外周面との間に、環状隙間77が設けられる。
この環状隙間77にコイルバネ73が配置される。コイルバネ73の一端は、摩擦部材74に環状プレート79を介して係合される。一方、コイルバネ73の他端は、ガイド部材66の他端部に係合される。ガイド部材72の一端側であって、その周りに摩擦部材74が配置される。摩擦部材74は、円筒状部81と、円筒状部81の一端から径方向内方に延びる環状フランジ部82と、を備えている。摩擦部材74の円筒状部81にコイルバネ73の一端が環状プレート79を介して係合される。環状フランジ部82は、スピンドル53の環状支持部58と、スラストベアリング60の第2スラストプレート63との間に配置される。摩擦部材74は、ガイド部材72に対して相対回転可能に支持される。ガイド部材72と摩擦部材74とは、所定距離、軸方向に沿って相対移動可能となる。
次に、本実施形態に係るディスクブレーキ1において、通常走行における制動及び制動解除の作用について説明する。
通常走行における制動時には、制御装置からの指令により、各電動ブレーキ機構21、21が作動される。すなわち、制御装置からの指令により、各電動ブレーキ機構21の電動モータ46が駆動されて、その正方向、すなわち制動方向の回転が、歯車減速機構47を介して回転直動変換機構48のスピンドル53に伝達される。続いて、歯車減速機構47の回転に伴って回転直動変換機構48のスピンドル53が回転すると、該スピンドル53と螺合しているナット部材54が前進して、各ピストン28の推力伝達部30の環状当接部31に当接することで、各ピストン28がインナブレーキパッド2に向かって前進する。
そして、各ピストン28の推力伝達部30の環状押圧部32が、パッドシム37(シム体38)のシム部40を介してインナブレーキパッド2のインナバックプレート11を押圧することで、インナブレーキパッド2をディスクロータDに押し付ける。一方、各ピストン28によるインナブレーキパッド2への押圧力に対する反力により、キャリパ本体20がキャリアに対してインナ側に移動して、各爪部24、24によってアウタブレーキパッド3をディスクロータDに押し付ける。この結果、ディスクロータDが一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3により挟みつけられて摩擦力が発生し、ひいては、車両の制動力が発生することになる。
この制動時、ディスクロータDが一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3に挟み付けられ、ディスクロータDが押圧され始めると、その反力がピストン28、電動ブレーキ機構21のナット部材54、スピンドル53、摩擦部材74に伝達されて、スピンドル53の環状支持部58と摩擦部材74の環状フランジ部82との間に一定水準以上の摩擦力が発生する。この時点から、スピンドル53の制動方向への回転と共に摩擦部材74が同方向に回転する。そして、摩擦部材74の制動方向への回転によって、コイルバネ73がねじり方向に弾性変形されて、弾性エネルギーが蓄えられる。
一方、制動解除時には、制御装置からの指令により、各電動ブレーキ機構21の電動モータ46が逆方向、すなわち制動解除方向に回転すると共に、その逆方向の回転が歯車減速機構47を介してスピンドル53に伝達される。その結果、スピンドル53の逆方向への回転に伴って、スピンドル53と螺合しているナット部材54が後退して初期状態に戻り、ディスクロータDへの一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3による制動力が解除される。
この制動解除時、各電動ブレーキ機構21のスピンドル53が制動解除方向に回転する初期段階では、スピンドル53の環状支持部58と摩擦部材74の環状フランジ部82との間においては摩擦力が維持された状態であり、スピンドル53の制動解除方向への回転により、摩擦部材74も同方向に回転する。その結果、制動時に弾性変形されたコイルバネ73が復元され、その復元力が制動解除方向の回転トルクとしてスピンドル53に供給されて、その制動力が速やかに解除される。
また、制動中に電源等が失陥して、各電動ブレーキ機構21の電動モータ46からの回転トルクが発生しない場合でも、スピンドル53の環状支持部58と摩擦部材74の環状フランジ部82との間においては摩擦力が維持された状態であり、制動時に弾性変形されたコイルバネ73が復元する、すなわち、制動時に蓄えられた弾性エネルギーが開放されることで、摩擦部材74と共にスピンドル53が制動解除方向に回転し、その結果、ナット部材54が後退して、ディスクロータDへの一対のインナ及びアウタブレーキパッド2、3による制動力が解除される。
以上説明したように、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、ピストン28の他端側端部にパッドシム37を一体に設けるようにしたので、パッドシム37によりブレーキ時の鳴きを低減することができ、インナ及びアウタブレーキパッド2、3の交換時、従来インナブレーキパッド2として構成であったインナパッドシム(従来の構成品)を取り付ける作業が無くなり、設計段階において、当該インナパッドシムの取り付け忘れを補完するようにピストンストロークを考慮する必要がなく、ディスクブレーキ1全体として、ピストン28の軸方向に沿う長さ寸法を小さくすることができ、車両搭載性を良好にすることができる。
また、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、パッドシム37は、ピストン28の回り止めとしての回り止め凸部42(回り止め部)を有しており、従来、ピストンの他端側に設けてあった、軸方向に凹設される凹部を形成するための厚みを有する底壁が必要ないので、ディスクブレーキ1全体として、ピストン28の軸方向に沿う長さ寸法をさらに小さくすることができる。
さらに、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、パッドシム37をピストン28の他端開口を覆うように一体化したので、従来ピストンの他端側に設けてあった底壁を必要とせず、他端側を開放することができることから、ディスクブレーキ1全体として、ピストン28の軸方向に沿う長さ寸法をさらに小さくすることができる。
さらにまた、本実施形態に係るディスクブレーキ1では、パッドシム37は、ピストン28の他端側開口をシールするシール部43を有するので、ピストン28の他端側開口からの異物等の侵入を防ぐことができる。
なお、以上の説明では、パッドシム37をピストン28の他端側開口を塞ぐようにして、パッドシム37のシール部43をピストン28の嵌合凹部34に圧入、嵌合することで、ピストン28にパッドシム37を一体化させる実施形態を、通常制動時に、電動モータ25を駆動させて制動力を発生させる電動ディスクブレーキ1に採用しているが、通常制動時には、シリンダ部の液圧室にブレーキ液を供給することで制動力を付与して、駐車ブレーキ時等に使用するパーキングディスクブレーキを作動させる際に、電動モータ25を駆動させて制動力を発生させるディスクブレーキに採用してもよい。
また、上述した実施形態に係るディスクブレーキ1では、キャリパ本体20の各シリンダ部23、23にシリンダボア26、26をそれぞれ設け、各シリンダボア26、26内にピストン28、28が摺動自在にそれぞれ配置されている、いわゆるツインボアタイプのキャリパ4が採用されているが、当然ながら、1箇所のシリンダボア26内にピストン28が摺動自在に配置されている、いわゆるシングルボアタイプのキャリパを採用してもよい。タイプとなっている。これらのボア56,58は、同形状であり、ディスク軸方向およびディスク径方向の位置を合わせ、ディスク周方向の位置をずらして、ディスク周方向に並んで設けられている。
1 ディスクブレーキ,2 インナブレーキパッド,3 アウタブレーキパッド,21 電動ブレーキ機構,23 シリンダ部,28 ピストン,37 パッドシム,38 シム体,39 シール体,40 シム部,41 支持部,42 回り止め凸部(回り止め部),43 シール部,44 折り返し部,46電動モータ,D ディスクロータ,

Claims (4)

  1. 電動モータの駆動によりシリンダ部内を摺動するピストンを推進し、パッドをディスクロータに押圧することで制動力を付与する電動ブレーキ機構と、
    前記ピストンのパッド側の軸方向端部に、該ピストンと一体に設けられるパッドシムと、
    を備え
    前記パッドシムは、前記ピストンの回り止め部を有し、
    前記回り止め部は前記パッドシムの端面から突出し、前記パッドに係合することを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 電動モータの駆動によりシリンダ部内を摺動するピストンを推進し、パッドをディスクロータに押圧することで制動力を付与する電動ブレーキ機構と、
    前記ピストンのパッド側の軸方向端部に、該ピストンと一体に設けられるパッドシムと、
    を備え
    前記ピストンは、軸方向両端部が開口していることを特徴とするディスクブレーキ。
  3. 前記パッドシムは、前記ピストンのパッド側の軸方向端部の開口をシールするシール部を有することを特徴とする請求項に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記パッドシムは、前記ピストンの回り止め部を有することを特徴とする請求項に記載のディスクブレーキ。
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