JP2017121762A - 液体吐出装置、液体吐出方法、プログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力の浪費を抑制できる液体吐出装置を提供する。【解決手段】外力により記録媒体上を移動し、記録媒体上の位置と形成される画像に応じた吐出物を記録媒体に吐出する液体吐出装置20であって、位置を算出する位置算出手段と、吐出物を記録媒体に吐出する第1の動作モードよりも消費電力が小さい第2の動作モードに移行した際に、位置算出手段が位置を算出するための機能に電力を供給する電力供給手段55と、第2の動作モードから第1の動作モードへ復帰させる復帰要因を検出する復帰要因検出手段53と、を有し、第2の動作モードから第1の動作モードに復帰した際、第2の動作モードにおいて位置算出手段が算出していた位置から吐出物の吐出を再開する。【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラムに関する。
用紙を搬送させて用紙が画像の形成位置に到達したタイミングでインクなどを吐出して画像を形成するプリンタが知られている。これに対し、ノートPCの小型化、スマートデバイスの普及などにより、プリンタ装置においても小型化・携帯化のニーズが高まっている。そこで、プリンタ装置から紙搬送システムを削除することで小型化されたプリンタ(以下、HMP:ハンディモバイルプリンタという)が実用化されつつある。HMPには、紙搬送システムが搭載されていないので、人の手で紙面上を移動させられることで紙面上を走査しインクを吐出する。
ところで、従来のプリンタは、ユーザが使用していない状態で省エネモードに移行する機能を備えている場合が多い(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、人が使用していない場合に省エネモードに移行し、人の接近を検知して通常モードに復帰する画像形成装置が開示されている。
しかしながら、HMPの場合は、従来のプリンタのような電力制御が困難であるという問題がある。まず、1ページに形成される1つの画像データの画像形成中に動作が停止するということが制御上生じない従来のプリンタでは、画像形成中に省エネモードに移行することがない。
また、HMPの使用方法はポインティングデバイスとして使用されるマウスの使用方法と似ている。マウスによっては、使用されていない時間が長くなると省エネモードに移行するものがある。しかし、HMPは省エネモードからの復帰後に画像形成を再開する必要があるため、マウスに搭載されている省エネモードへの移行・復帰制御をそのまま利用することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑み、消費電力の浪費を抑制できる液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、外力により記録媒体上を移動し、前記記録媒体上の位置と形成される画像に応じた吐出物を記録媒体に吐出する液体吐出装置であって、前記記録媒体上の前記位置を算出する位置算出手段と、前記吐出物を前記記録媒体に吐出する第1の動作モードよりも消費電力が小さい第2の動作モードに移行した際に、前記位置算出手段が前記位置を算出するための機能に電力を供給する電力供給手段と、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ復帰させる復帰要因を検出する復帰要因検出手段と、を有し、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードに復帰した際、前記第2の動作モードにおいて前記位置算出手段が算出していた前記位置から前記吐出物の吐出を再開する。
消費電力の浪費を抑制できる液体吐出装置を提供することができる。
HMPのハードウェア構成図の一例である。 制御部の構成を説明する図の一例である。 省エネ制御に関する機能を説明する機能ブロック図の一例である。 IJ記録ヘッドにおけるノズル位置等について説明する図の一例である。 HMPの位置の算出について説明する図の一例である。 HMPの電力状態に関する状態遷移図の一例である。 省エネモードに移行しない場合の画像形成開始から画像形成終了までのフローチャート図の一例である。 電源ON待機状態において省エネモード1への移行手順と復帰手順を説明するフローチャート図の一例である。 電源ON印字状態において省エネモード2への移行手順と復帰手順を説明するフローチャート図の一例である。 電源ON待機状態の電力消費状態と省エネモード1における電力消費状態の一例を示す図である。 省エネモード1における制御部の電力消費状態の一例を示す図である。 省エネモード1における制御部の電力消費状態の一例を示す図である。 省エネモード2における電力消費状態の一例を示す図である。 電源ON印字状態において省エネモード2への移行と復帰の詳細な手順を示すフローチャート図の一例である。 省エネモード2の電力消費状態の一例を示す図である。 省エネモード2の制御部の電力消費状態の一例を示す図である。 電源ON印字状態において省エネモード2への移行と復帰の詳細な手順を示すフローチャート図の一例である。 電源ON印字状態において省エネモード2に移行する手順の変形例を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態のハンディモバイルプリンタの概略>
本実施形態のハンディモバイルプリンタ(以下、HMPという)は消費電力の浪費を抑制するため以下のように動作する。ユーザはHMP20に外力を加えて記録媒体上を移動させる。HMP20は検出した位置が目標吐出位置になるとインクを吐出する。
(1)HMPの位置が変化しなくなった場合に、省電力モードに移行する。これにより、ユーザが使用していない状態の消費電力の浪費を抑制できる。
(2)HMPは省エネモードに移行した状態でも位置の算出を継続的に行う。
(3)省エネモードからの復帰要因を検出したHMPは、省エネモードで継続的に算出されていた位置に基づいて画像形成を再開する。
<用語について>
省エネモードとは、HMPをユーザが使用していない際に、一部機能を制限することにより消費電力を抑える動作モードのことである。消費電力を抑制する程度の違いに応じて複数の省エネモードを有していてもよい。省エネモードで具体的にどのような機能が制限されるかは後述されるが、液滴を吐出する機能が制限される場合が多い。
省エネモードと対比して使用される動作モードとして通常モードがある。通常モードは液滴を吐出する機能を含め機能が制限されない動作モードである。本実施形態のHMPは、消費電力を抑えない通常モードとして、電源ON待機状態、電源ON印字状態を有している。ただし、画像形成が可能なのは電源ON印字状態であるため、電源ON印字状態だけ通常モードと称し、電源ON待機状態を省エネモードに含めてもよい。
位置を算出するための機能は、位置を算出するために必須の機能である。また、省エネモードからの復帰後に位置を継続的に算出するために必要な機能ということができる。具体的には、後述するナビゲーションセンサ30と位置算出回路32を挙げることができる。また、CPU31は復帰のための全体の制御に必要となるためCPU31を、位置を算出するための機能に含めてもよい。
<構成例>
図1は、HMP20のハードウェア構成図の一例を示す。HMP20は、記録媒体12に画像を形成する液体吐出装置又は画像形成装置と呼ばれる場合がある。HMP20は、制御部25によって全体の動作が制御され、制御部25には通信IF27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU(Operation panel Unit)26、ROM28、DRAM29、及び、ナビゲーションセンサ30が電気的に接続されている。また、HMP20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21を有している。電源回路21が生成する電力は、点線22aで示す配線などにより、通信IF27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、及び、ナビゲーションセンサ30に供給されている。
電源22は主に電池(バッテリー)が利用される。太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等が用いられてもよい。電源回路21は、電源22が供給する電力をHMP20の各部に分配する。また、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧や昇圧する。また、電源22が電池で充電可能である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
通信IF27は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器11から画像データの受信等を行う。通信IF27は例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、3G(携帯電話)、又は、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USBケーブルなどを用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM28は、HMP20のハードウェア制御を行うファームウェアや、IJ記録ヘッド24の駆動波形データ(液滴を吐出するための電圧変化を規定するデータ)や、HMP20の初期設定データ等を格納している。ROM28は電力が供給されなくても記憶内容を維持する不揮発性のメモリである。
DRAM29は通信IF27が受信した画像データを記憶したり、ROM28から展開されたファームウェアの格納のために使用される。したがって、CPU31がファームウェアを実行する際のワークメモリとして使用される。DRAM29は電力が供給されないと記憶内容を失う揮発性のメモリである。
ナビゲーションセンサ30は、HMP20の位置を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ30は、例えば、発光ダイオード(LED)やレーザ等の光源と、記録媒体12を撮像する撮像センサを有している。HMP20が記録媒体12上を走査されると、記録媒体12の微小なエッジが次々に検出され(撮像され)エッジ間の距離を解析することで移動量が得られる。ナビゲーションセンサ30は、HMP20の少なくとも2箇所に搭載されている。両者を区別する場合、ナビゲーションセンサS0,S1という。なお、ナビゲーションセンサ30として、さらに多軸の加速度センサやジャイロセンサ等を用いてもよく、加速度センサやジャイロセンサのみでHMP20の位置を検出してもよい。
OPU26は、HMP20の状態を表示するLED、ユーザがHMP20に画像形成を指示するためのスイッチ等を有している。ただし、これに限定するものではなく、液晶ディスプレイを有していてよく、さらにタッチパネルを有していてもよい。また、音声入力機能を有していてもよい。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記の駆動波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動波形(電圧)を生成する。インクの液滴のサイズなどに応じた駆動波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。図ではCMYKの4色のインクを吐出可能になっているが、単色でもよく5色以上の吐出が可能でもよい。各色ごとに一列(二列以上でもよい)に並んだ複数のインク吐出用のノズル61が配置されている。また、インクの吐出方式はピエゾ方式でもサーマル方式でもよく、この他の方式でもよい。
制御部25は、ナビゲーションセンサ30が検出する移動量を元に、IJ記録ヘッド24の各ノズルの位置、該位置に応じて形成する画像の決定等を行う。制御部25について詳細は次述する。
図2は、制御部25の構成を説明する図の一例である。制御部25はSoC50とASIC/FPGA40を有している。SoC50とASIC/FPGA40はバス45,46を介して通信する。ASIC/FPGA40はどちらの実装技術で設計されてもよいことを意味し、ASIC/FPGA40以外の他の実装技術で構成されてよい。また、SoC50とASIC/FPGA40を別のチップにすることなく1つのチップや基盤で構成してもよい。あるいは、3つ以上のチップや基盤で実装してもよい。
SoC50は、バス46を介して接続されたCPU31、位置算出回路32、通信CTL33、メモリCTL(コントローラ)35、及び、ROM CTL(コントローラ)36等の機能を有している。なお、SoC50が有する構成要素はこれらに限られない。
また、ASIC/FPGA40は、バス45を介して接続されたImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、及び、IJ記録ヘッド制御部44を有している。なお、ASIC/FPGA40が有する構成要素はこれらに限られない。
CPU31は、ROM28からDRAM29に展開されたファームウェア(プログラム)などを実行し、SoC50内の位置算出回路32、通信CTL33、メモリCTL35、及び、ROM CTL36の動作を制御する。また、ASIC/FPGA40内のImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、及び、IJ記録ヘッド制御部44の動作を制御する。
位置算出回路32は、ナビゲーションセンサ30が検出するサンプリング周期ごとの移動量に基づいてHMP20の位置(座標情報)を算出する。HMP20の位置とは、厳密にはノズル61の位置であるが、ナビゲーションセンサ30のある位置が分かればノズル61の位置を算出できる。本実施例でナビゲーションセンサ30の位置という場合、厳密にはノズル61の位置をいうが直接検出されるのはナビゲーションセンサS0、S1の位置である。また、位置算出回路32は、所定の解像度(例えば300dpi)に基づいてインクを吐出するための目標吐出位置を算出する。目標吐出位置から所定範囲内の画像データ(画素)が吐出される。
ナビゲーションセンサ30の位置は、後述するように例えば所定の原点(画像形成が開始される時のHMP20の初期位置)を基準に算出されている。また、位置算出回路32は、過去の位置と最も新しい位置の差に基づいて移動速度や移動方向を推定し、例えば次回の算出タイミングにおける位置を予測する。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
通信CTL33は通信IF27を制御して画像データを取得する。メモリCTL35は、DRAM29とのインタフェースであり、DRAM29に対しデータを要求し、取得したファームウェアをCPU31に送出したり、取得した画像データをASIC/FPGA40に送出する。
ROM CTL36は、ROM28とのインタフェースであり、ROM28に対しデータを要求し、取得したデータをCPU31やASIC/FPGA40に送出する。
回転器39は、DMAC38が取得した画像データを、インクを吐出するヘッド、及び、ヘッド内のノズル位置、及び、取り付け誤差などによるヘッド傾きに応じて回転させる。DMAC38は回転後の画像データをIJ記録ヘッド制御部44へ出力する。回転器39は、例えば、位置算出回路32が位置を算出する際に算出した回転角θを取得し、その回転角θを用いて周辺画像を回転させることができる。
Image RAM37はDMAC38が取得した画像データのうち、ノズル61の周辺の画像データを一時的に格納するバッファ的なメモリである。ノズル61の周辺の画像データがバッファリングされるので、ノズル61の位置が変化してもDMAC38が画像データを読み出すまでの時間的な遅れを低減できる。
IJ記録ヘッド制御部44は、画像データ(ビットマップデータ)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像を表す点の集合に画像データを変換する。これにより、画像データは吐出位置と点のサイズのデータとなる。IJ記録ヘッド制御部44は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波形データを用いて、駆動波形(電圧)を生成する。なお、ディザ処理等はImage RAM37に記憶される前に行われてよい。
ナビゲーションセンサI/F42は、ナビゲーションセンサ30と通信し、ナビゲーションセンサ30からの情報として移動量ΔX´、ΔY´(これらについては後述する)を受信し、その値を内部レジスタに格納する。
印字/センサタイミング生成部43は、ナビゲーションセンサI/F42にナビゲーションセンサ30の情報を読み取るタイミングを通知し、IJ記録ヘッド制御部44に駆動タイミングを通知する。IJ記録ヘッド制御部44はノズル61の位置の所定距離内に目標吐出位置があればインクを吐出し、目標吐出位置がなければ吐出しないと判定する。
割込みコントローラ41は、ナビゲーションセンサI/F42がナビゲーションセンサ30との通信が完了したことを検知して、SoC50へそれを通知するための割り込み信号を出力する。CPU31はこの割り込みにより、ナビゲーションセンサI/F42が内部レジスタに記憶するΔX´、ΔY´を取得する。その他、エラー等のステータス通知機能も有する。
<省エネ制御に関する機能について>
図3は省エネ制御に関する機能を説明する機能ブロック図の一例である。HMP20は、省エネ制御に関して、位置蓄積部51、省エネ移行判定部52、復帰要因判定部53、電源モード制御部54、電源制御部55、持ち上げ判定部56、画像データ退避部57、及び、画像形成部58、を有している。これらの各機能部は、制御部25のCPU31がROM28からDRAM29に展開されたプログラムを実行することで実現される機能又は手段である。
また、HMP20は位置記憶部59を有している。位置記憶部59は、例えばDRAM29に構築される。ROM28に構築されてもよい。
位置蓄積部51は、位置算出回路32が検出する位置を取得して、時刻情報と共に位置記憶部59に記憶させる。時刻情報は絶対時刻でもよいし、HMP20が電源ONとなってからの経過時間でもよい。
位置記憶部59は、位置蓄積部51が記憶させた位置と時刻情報を記憶するものであり、過去の所定時間における位置と時刻情報を対にして保持している。位置と時刻情報は古いものから上書きされるため常に最新の位置と時刻情報が記憶されている。位置記憶部59は、通常モードで記憶内容を維持しているが、省エネモードで記憶内容を維持してもよい。
省エネ移行判定部52は、電源ON待機状態と電源ON印字状態とにおいて、後述する省エネモード1又は2への移行条件が成立するか否かを判定する。移行条件が成立した場合には電源モード制御部54に通知する。
復帰要因判定部53は、復帰要因が検出されたか否かを判定し、検出した場合に電源モード制御部54に通知する。復帰要因は、例えばOPU26が操作されたこと、通信IF27が印刷ジョブを受け付けたこと、又は、ナビゲーションセンサ30が移動を検知したことなどである。復帰要因判定部53はHMP20が備える割り込み検知を利用してこれらの復帰要因を検出する。
電源モード制御部54は、移行条件が成立するとHMP20を電源ON待機状態から省エネモード1に移行させ、また、電源ON印字状態から省エネモード2に移行させる。さらに、復帰要因が検出されるとHMP20を省エネモード1から電源ON待機状態に復帰させ、省エネモード2から電源ON印字状態に復帰させる。
電源制御部55は、電源モード制御部54が通常モードと省エネモード1,2、電源ON待機状態、電源ON印字状態のどの動作モードに制御したかに応じて、電源回路が図1、2の各ブロックに供給する電力をON/OFFする。また、ON/OFFするだけでなく、一部機能への電力をON/OFFする場合がある。さらに、水晶振動子が生成する動作周波数を省エネモード時に低減したり通常モード時に元に戻したりする。
持ち上げ判定部56は、ナビゲーションセンサ30が位置を検出できなくなること、ナビゲーションセンサ30が検出する位置が閾値以上に大きく変化したことなど、異常値を出力したことなどを検知して、HMP20が記録媒体から持ち上げられたと判定する。すなわち、ナビゲーションセンサ30と記録媒体の距離が大きくなるため、ナビゲーションセンサ30が位置を正常に検出できなくなったことを検出する。
画像データ退避部57は、通常モードから省エネモードへの移行時にDRAM29の画像データ等をROM28に退避し、省エネモードから通常モードへの復帰時にROM28の画像データ等をDRAM29に展開する。
画像形成部58は、位置算出回路32が検出する位置に基づき、ノズルの座標から所定範囲にある目標吐出位置の画像データに対応するインクをIJ記録ヘッド24に吐出させる制御を行う。
<IJ記録ヘッドにおけるノズル位置について>
次に、図4を用いて、IJ記録ヘッド24におけるノズル位置等について説明する。図4(a)は、HMP20の平面図の一例である。図4(b)はIJ記録ヘッド24のみを説明する図の一例である。図示されている面が記録媒体12に対向する面である。
本実施形態のHMP20は、2つ以上のナビゲーションセンサ30を有している。ナビゲーションセンサ30が2つ以上あることで、ナビゲーションセンサ30が画像形成中に記録媒体12に対し回転しても回転角θを検出できる。図4(a)ではノズル61の配列方向に離間して2つのナビゲーションセンサS0,S1が配置されている。2つのナビゲーションセンサS0,S1の間の長さは距離Lである。距離Lは長いほどよい。これは、距離Lが長いほど検出可能な最小の回転角θが小さくなり、HMP20の位置の誤差が少なくなるからである。
ナビゲーションセンサ30からIJ記録ヘッド24までの距離はそれぞれ距離a、bである。距離aと、距離bは等しくてもよい。また、図4(b)に示すように、IJ記録ヘッド24の端から最初のノズル61までの距離は距離d、隣接するノズル間の距離は距離eである。a〜eの値はROM28などに予め記憶されている。
したがって、位置算出回路32などがナビゲーションセンサ30の位置を算出すれば、距離a、距離b、距離d、距離eを用いて、位置算出回路32はノズル61の位置を算出できる。
本実施形態では、記録媒体12に水平な方向をX軸、垂直な方向をY軸に設定する。この座標を記録媒体座標と称することにする。これに対し、ナビゲーションセンサ30は次のような座標軸(X´軸、Y´軸)で位置の変化量を出力する。すなわち、ノズル61の配列方向(2つのナビゲーションセンサS0、S1を結ぶ方向)をY´軸、Y´軸に直交する方向をX´軸とする。位置の算出は位置算出回路32によって行われる。
<記録媒体におけるHMPの位置について>
次に、図5を用いて、HMP20の位置の算出について説明する。図5(a)では、記録媒体12に対しHMP20が時計回りにθ回転している。全く回転していなければ、X=X´、Y=Y´である。しかし、HMP20が記録媒体12に対し回転角θ、回転した場合、ナビゲーションセンサS0、S1の出力とHMP20の記録媒体12における実際の位置が一致しなくなる。
このため、図5(a)に示すように、ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔX´、ΔY´は、記録媒体座標のX、Yと以下のように対応する。図5(a)では回転角θのHMP20がX方向にのみ同じ回転角θのまま移動した場合のナビゲーションセンサS0,S1(平行移動なので出力は等しい)が検出する移動量ΔX´、ΔY´とX,Yの対応を示している。ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔX´はX1に反映され、ΔY´はX2に反映される。
図5(b)では回転角θのHMP20がY方向にのみ同じ回転角θのまま移動した場合のナビゲーションセンサS0,S1(平行移動なので出力は等しい)が検出する移動量ΔX´、ΔY´とX,Yの対応を示している。ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔY´はY1に反映され、−ΔX´はY2に反映される。
したがって、HMP20がX方向及びY方向に回転角θのまま移動した場合、ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔX´、ΔY´は記録媒体座標のX,Yに以下のように変換できる。
X=ΔX´cosθ+ΔY´sinθ …(1)
Y=−ΔX´sinθ+ΔY´cosθ …(2)
このように、画像形成の開始位置を基点にして、回転角θが分かれば式(1)(2)からナビゲーションセンサS0,S1の記録媒体座標の位置を求めることができる。画像形成の開始位置は、ユーザがHMP20のボタンなどを押下して画像形成を開始する位置であり、例えば記録媒体12の左上コーナのやや内側などである。
なお、ΔX´、ΔY´のサンプリング時間における回転角dθは2つのナビゲーションセンサS0,S1の出力(ΔX´0、ΔX´1)の差から以下のようにして求めることができる。
dθ=arcsin{(ΔX´0−ΔX´1)/L} …(3)
<状態遷移について>
図6は、HMP20の電力状態に関する状態遷移図の一例である。まず、電力状態として、電源OFF201、電源ON待機状態202、電源ON印字状態203、省エネモード1(符号は204)、及び、省エネモード2(符号は205)を有している(以下、電力状態の符号は省略して説明する)。電源OFFは電源スイッチがOFFであり電力を消費しない電力状態である。電源ON待機状態は画像形成以外の動作が可能な電力状態である。電源ON印字状態は画像形成を含む全ての動作が可能な電力状態である。省エネモード1は電源ON待機状態よりも消費電力が少ない電力状態である。省エネモード2は電源ON印字状態よりも消費電力が少ない電力状態である。
電源OFFでユーザが電源ONの操作を行うと電源ON待機状態に移行する。電源ON待機状態でユーザが電源OFFの操作を行うと電源OFFに移行する。電源ON待機状態で画像形成が開始されると電源ON印字状態に移行する。電源ON印字状態で画像形成が終了されると電源ON待機状態に移行する。電源ON待機状態で移動しないまま所定時間が経過すると省エネモード1に移行する。省エネモード1で復帰要因が検出されると電源ON待機状態に移行する。電源ON印字状態で移動しないまま所定時間が経過すると省エネモード2に移行する。省エネモード2で復帰要因が検出されると電源ON印字状態に移行する。復帰要因などの詳細については後述される。
<動作手順>
まず、図7を用いてHMP20の画像形成中の処理について説明する。図7は、省エネモードに移行しない場合の画像形成開始から画像形成終了までのフローチャート図の一例を示す。図7の処理はHMP20の電源がONになるとスタートする。なお、図7の手順は本実施形態と比較して説明するための比較例である。
HMP20は図6に示したように電源ONで電源ON待機状態となる(S10)。
HMP20は画像形成を開始するか否かを判定する(S20)。例えば、記録媒体(例えばノート)12の上でユーザがHMP20の初期位置を決め、画像形成開始ボタンを押下すると、画像形成が開始される。これにより、HMP20は電源ON印字状態となる。なお、電源ON待機状態から電源ON印字状態へ移行する契機はユーザ操作に限られず、画像データ出力器11から送信される画像データの受信完了を契機としてもよい。
ステップS20の判定がYesの場合、位置算出回路32は位置の算出を開始する(S30)。電源ON印字状態になった直後の位置を初期位置とし、例えば左上のノズル(カラー印刷や高速な印刷などのためノズルが複数の列で配置されている)の座標を座標(0,0)とする。その後、ユーザは記録媒体上を自由にHMP20を走査させ(フリーハンドで移動させ)、記録媒体上に画像を形成していく。電源ON印字状態になると、CPU31はナビゲーションセンサ30から移動量を取得するようASIC/FPGA40内のナビゲーションセンサI/F42に通知する。ナビゲーションセンサ30は移動量を検知してナビゲーションセンサI/F42に出力する。位置算出回路32はナビゲーションセンサI/F42から移動量を取得し、予め決まっているナビゲーションセンサ30とIJ記録ヘッド24の組み付け位置の関係から、IJ記録ヘッド24の各ノズルの位置(座標)を算出する。
次に、ASIC/FPGA内のDMAC38は各ノズルの位置を元にIJ記録ヘッド24(各ノズル)周辺の画像データをメモリCTL35にDRAM29から読み出させ、Image RAM37に転送する(S40)。なお、回転器39はIJ記録ヘッド24の位置・傾きに応じて画像データを回転させる。
次に、HMP20は、一定時間(所定時間)ごとの位置の算出とノズルの位置の更新を繰り返す(S50)。この一定時間は例えば数ミリ秒〔ms〕(例えば1ミリ秒未満〜数ミリ秒)であるが、これより短い間隔でも長い間隔でもよい。ただし、処理負荷などを考慮して可能な範囲で短い方が好ましい。
位置の算出及び更新と並行して、HMP20は一定時間ごとに、ノズルの位置と一致した(ノズルの位置から所定範囲内の目標吐出位置の)画像データに基づくインクを吐出する処理を繰り返す(S60)。この一定時間は例えば数十マイクロ秒〔μs〕(例えば数十マイクロ秒〜数百マイクロ秒)であるが、これより短い間隔でも長い間隔でもよい。ただし、処理負荷などを考慮して可能な範囲で短い方が好ましい。ステップS60の一定時間がステップS50の一定時間より短いのは、位置算出回路32が過去の位置に基づいて、次に位置情報が更新されるまでのノズルの位置を予測できるためである。
ステップS50とS60の処理は画像形成の終了まで繰り返し行われる。CPU31はステップS50とS60の処理を行いながら、画像形成が終了したか否かを判定する(S70)。画像形成の終了は、例えば、画像データの全てを形成完了したことにより検出される。ただし、ユーザが画像形成完了ボタンを押下した場合も、画像形成が終了される。
画像形成の終了により、HMP20は電源ON待機状態に戻る(S80)。
<<電源ON待機状態の省エネモード1への移行/復帰>>
次に、図8を用いて電源ON待機状態における省エネモード1への移行/復帰処理について説明する。図8は、電源ON待機状態において省エネモード1への移行手順と復帰手順を説明するフローチャート図の一例を示す。図8の処理はHMP20の電源がONになるとスタートする。
電源ONにより、HMP20は電源ON待機状態となる(S10)。すなわち、電源モード制御部54はHMP20を電源ON待機状態に移行させる。
電源ON待機状態となると位置蓄積部51が位置の取得を開始する(S20)。電源ON待機状態となった直後の位置は座標(0,0)である。位置蓄積部51は位置算出回路32が検出した位置を時刻情報と共に位置記憶部59に記憶させる。
次に、省エネモード1から電源ON待機状態に移行できるように、電源モード制御部54は現在の動作モードが省エネモード1か否かを判定する(S30)。
ステップS30の判定がYesの場合、復帰要因判定部53は復帰要因が検知されたか否かを判定する(S40)。復帰要因は、例えばOPU26の操作、通信IF27が印刷ジョブを受け付けたこと、又は、ナビゲーションセンサ30が移動を検知したことなどである。
ステップS40の判定がYesの場合、電源モード制御部54は省エネモード1から電源ON待機状態に復帰させる(S50)。
次に、ステップS30の判定がNoの場合、通常モードなので、HMP20は画像形成を開始するかどうかを判定する(S60)。
ステップS60の判定がNoの場合、電源モード制御部54は電源ON待機状態になってから一定時間が経過したか否かを判定する(S70)。
ステップS70の判定がYesの場合、電源ON待機状態のまま一定時間が経過したので、電源モード制御部54はHMP20を省エネモード1に移行させる(S80)。この後、処理はステップS20に進む。
ステップS70の判定がNoの場合、処理はステップS20に戻り、位置の取得から繰り返し実行される。
ステップS60の判定がYesの場合、画像形成部58は画像形成を開始する(S90)。これにより、電源モード制御部54はHMP20を電源ON印字状態に移行させるため、電源ON待機状態の省エネモード1への移行/復帰の処理は終了する。画像形成部58は位置記憶部59に記憶されている位置を用いて画像形成を行う。省エネモード1に移行することなく画像形成が行われれば画像形成の開始位置は座標(0,0)である。省エネモード1から復帰したとしても、電源ON印字状態になる前に省エネモード1に移行した場合のノズル61の位置は座標(0,0)なので、画像形成部58が画像形成を開始する際の位置は座標(0,0)となる。
このように、電源ON待機状態において画像形成が開始されない状態が一定時間経過すると、HMP20は省エネモード1に移行するので、HMP20の消費電力の浪費を抑制できる。また、電源ON待機状態で省エネモード1に移行しても復帰時に画像形成を行うことができる。
<<電源ON印字状態の省エネモード2への移行/復帰>>
次に、図9を用いて電源ON印字状態における省エネモード2への移行及び復帰処理について説明する。図9は、電源ON印字状態において省エネモード2への移行手順と復帰手順を説明するフローチャート図の一例を示す。図9の処理はHMP20の電源がONになるとスタートする。なお、図9では図7との相違点を主に説明する。
ステップS10〜S60の処理は図7と同様でよい。図9では、ステップS50又はS60に続いて、持ち上げ判定部56はHMP20の持ち上げがあったか否かを判定する(S70)。
一方、ステップSS70の判定がYesの場合、持ち上げが検知されたので、画像形成部58は画像形成を終了する(S150)。
ステップS70の判定がNoの場合、省エネ移行判定部52は、HMP20が移動しないまま一定時間が経過しているか否かを判定する(S80)。位置記憶部59に記憶されている時刻情報に対し位置が一定時間変化していない場合、ステップS80の判定がYesとなる。一定時間は、例えば1分などのユーザがHMP20を使用していないと判定される時間である。ユーザはOPU26や画像データ出力器11から任意の一定時間を設定できる。
ステップS80の判定がNoの場合、HMP20は移動しているので、電源モード制御部54は現在の動作モードが省エネモード2か否かを判定する(S90)。
ステップS90の判定がYesの場合、HMP20が移動していて省エネモード2なので、復帰要因判定部53は復帰要因を検出して、電源モード制御部54が省エネモードから電源ON印字状態に復帰させる(S100)。後述するように、省エネモード2においてナビゲーションセンサ30と位置算出回路32には電力が供給されているので、画像形成部58は位置を用いて画像形成を再開できる。
ステップS80の判定がYesの場合、HMP20は移動していないので、省エネ移行判定部52は現在の動作モードが省エネモード2か否かを判定する(S110)。
ステップS110の判定がYesの場合、HMP20が移動しておらずすでに省エネモード2なので処理はステップS50又はS60に戻る。したがって、省エネモード2の状態でも持ち上げ判定が行われる。
ステップS110の判定がNoの場合、HMP20が移動しておらず省エネモード2でないので、省エネ移行判定部52は省エネモード2に移行すると判定し、電源モード制御部54が電源ON印字状態から省エネモード2に移行させる(S120)。
ステップS90,S100に続いて、画像形成部58は画像形成が終了したか否かを判定する(S130)。
画像形成が終了すると、電源モード制御部54がHMP20を電源ON待機状態に移行させる(S140)。
このような復帰/移行処理によれば、HMP20が電源ON印字状態で画像形成中に省エネモード2に移行した場合、復帰することで停止していた位置から画像形成を再開できる。また、省エネモード2のまま持ち上げられることで電源ON待機状態となり電源ON待機状態から省エネモード1に移行できるので、電源ON待機状態や省エネモード1の電力消費状態にもよるがさらに電力の浪費を抑制しやすくなる。
<省エネモード1の電力供給状態>
まず、図10(a)により電源ON待機状態の電力消費状態を説明する。なお、説明の便宜上、図1,2に示したハードウェアの各要素をブロックと称する。図10(a)は、電源ON待機状態の電力消費状態の一例を示す図である。以下では、斜線又は黒塗りでないブロックは通常の電力供給状態を示し、斜線のブロックが通常よりも消費電力が小さい省電力稼動状態を示し、黒塗りのブロックが電力を全く又はほとんど消費しない非稼動状態であることを示す。
電源ON待機状態では、IJ記録ヘッド駆動回路23とIJ記録ヘッド24が非稼動状態であり、他のブロックは通常状態である。
図10(b)は、省エネモード1におけるHMP20の電力消費状態の一例を示す図である。電源回路21は省電力稼動状態である。電源回路21は、非稼動状態のIJ記録ヘッド駆動回路23、IJ記録ヘッド24、及び、ROM28・DRAM29で使用される電力を遮断する。電源回路21は、通信IF27、制御部25、OPU26、及び、ナビゲーションセンサ30を省電力稼動状態に制御する。
通信IF27は省電力稼動状態である。通信IF27が有する通信ドライバICなどが省エネ稼動状態に設定される。例えば、通信IF27は印刷ジョブの受信を検知した場合、電源ON待機状態に復帰する。また、通信IF27がUSB I/Fの場合は挿抜の検知やUSBホストの変更が検知された場合、通信IF27がイーサネットI/Fの場合、復帰を要求する通信が画像データ出力器11から取得された場合などに、電源ON待機状態に復帰する。
ROM28、DRAM29は非稼動状態である。HMP20が省エネモード1に入る前に印刷ジョブを受け付けている場合、通信IF27が受信しDRAM29に格納されている画像データがDRAM29に記憶されているため、画像データ退避部57は省エネモード1に移行する前に印刷ジョブをROM28に格納する。その後、電源制御部55がROM28、DRAM29で使用される電力を遮断する。復帰した場合、電源制御部55がROM28、DRAM29で使用される電力を供給した後、画像データ退避部57は画像データをROM28からDRAM29に展開する。
ナビゲーションセンサ30は省電力稼動状態である。位置の変化や持ち上げ等のユーザによる走査を監視するため、電源制御部55は位置の変化を監視できる状態で一部機能を停止させる。停止される一部機能として、例えば、光学式ナビゲーションセンサの場合、照明光の光量を落とすことや、移動量の詳細を知る必要はないため移動の有無を検出できる程度にフレームレート(位置の変化の検出間隔)を長くすることが挙げられる。
OPU26は、省電力稼動状態である。ユーザの操作を検出するためOPU26はユーザの操作を検出可能なまま他の機能を停止する。例えば、OPU26がLEDとボタンを有する場合、ボタン検知機能は停止せずに、LEDを消灯又は点滅させる。また、OPU26がLCD(タッチパネル式など)とボタンを有する場合、ボタン検知機能は停止せずに、LCDの全体を消灯(タッチ検知なし)し、又は、バックライトのみを消灯(タッチ検知あり)する。
IJ記録ヘッド駆動回路23及びIJ記録ヘッド24は、省エネモード中は使用されないので、非稼動状態であり、電源制御部55が電力供給を遮断する。
制御部25は省電力稼動状態である。省エネモード1への移行時、電源制御部55が各ブロックを非稼動状態又は省電力稼動状態に設定する。省エネモード1の最中の制御部25は、例えば、CPU31の動作周波数が低くなり、通常モードよりも長い間隔でOPU26、通信IF27、及び、ナビゲーションセンサ30の監視を行う。制御部25の各ブロックの電力の消費状態について次述する。
<<制御部の電力消費状態>>
図11は、省エネモード1における制御部25の電力消費状態の一例を示す図である。省エネモード1からの復帰要因が、OPU26の操作、通信IF27による印刷ジョブの受け付け、又は、ナビゲーションセンサ30による動きの検知であるとする。この場合、CPU31がナビゲーションセンサ30を制御する必要があるため、SoC50とナビゲーションセンサ30が直線、信号線71で接続される。
したがって、ナビゲーションセンサ30はSoC50又はASIC/FPGA40のどちらからでも制御されることができる。通常モードでは、ASIC/FPGA40がナビゲーションセンサを監視し、SoC側からは制御しない。省エネモード1では、例えば、SoC50は動作周波数が低くなり、OPU26又は通信IF27で使用されるブロック(CPU31と通信CTL33)を省電力稼動状態に移行させる。したがって、省エネモード1では動作周波数が低いSoC側からナビゲーションセンサ30の動きをCPU31で監視し、ASIC/FPGA40からは制御しなくすることで、ASIC/FPGA40を全て非稼動状態に移行でき、消費電力を抑制しやすくなる。
<<制御部の電力消費状態の別の例>>
また、省エネモード1において、制御部25の電力消費状態は次のように制御されてもよい。図12は、省エネモード1における制御部25の電力消費状態の一例を示す図である。図12は、復帰要因であるOPU26の操作、通信IF27からの印刷ジョブの受け付け、及び、ナビゲーションセンサ30による動きの検知をすべてASIC/FPGA側で行う構成である。
図12と比較すると、ASIC/FPGA40がOPU CTL47と通信CTL33と有している。OPU CTL47はOPU26と接続されており、通信CTL48は通信IF27と接続されている。したがって、OPU26や通信IF27の機能をASIC/FPGA40でも制御できる。ただし、通常モードでは、SoC50がOPU26、通信IF27及びナビゲーションセンサ30を監視し、ASIC/FPGA40はこれらを制御しない。
省エネモード1では、SoC50のCPU31のみが省電力稼動状態に移行し、他のブロックは非稼動状態に移行する。SoC50の動作周波数が低くなり、CPUの割り込み検知機能のみが稼動する。また、ASIC/FPGA40のナビゲーションセンサI/F42、OPU CTL47及び通信CTL33は、省電力稼動状態に移行する。割込みコントローラ41は通常状態である。
OPU26や通信IF27による復帰要因の検知機能をASIC/FPGA40が受け持ち、復帰要因が検出されるとASIC/FPGA40が割り込み機能を使ってSoC50を省エネモード1から復帰させる。また、ASIC/FPGA40がナビゲーションセンサ30を監視できるので、移動を検出したら割込みコントローラ41を使ってSoC50を省エネモード1から復帰させる。
このような構成によれば、ナビゲーションセンサI/F42がナビゲーションセンサ30を監視できるので、図12のように省エネモード1のCPU31がナビゲーションセンサ30を監視する必要がない。また、SoC50のCPU31を除くブロックが非稼動状態に移行できる。
<省エネモード2の電力供給状態>
次に、図13等を用いて、省エネモード2の電力供給状態について説明する。図13は、省エネモード2におけるHMP20の電力消費状態の一例を示す図である。電源ON印字状態では、全てのブロックが稼動状態である。HMP20が電源ON印字状態から省エネモード2に移行すると、IJ記録ヘッド駆動回路23とIJ記録ヘッド24が非稼動状態に移行する。電源回路21は省電力稼動状態である。したがって、電源ON待機状態と同等の消費電力に低減させることができる。
このように省エネモード2ではナビゲーションセンサ30が通常状態なので、復帰した際にHMP20が位置を見失うことがない。
<<省エネモード2への移行と復帰の手順>>
図14は、電源ON印字状態において省エネモード2への移行と復帰の詳細な手順を示すフローチャート図の一例である。図14の手順は省エネモード2への移行条件が成立したと判定されるとスタートする。
まず、電源制御部55は、IJ記録ヘッド駆動回路23とIJ記録ヘッド24を除いたブロックを非稼動状態に移行させる(S10)。図13に示したように、位置算出回路32とナビゲーションセンサ30は通常状態のままである。
次に、復帰要因判定部53は位置算出回路32が検出した位置を一定時間ごとに取得する(S20)。一定時間は図7のステップS50と同様でよい。一定時間ごとに取得することで、移動を検出できる。
次に、持ち上げ判定部56はHMP20が持ち上げられたか否かを判定する(S30)。
ステップS30の判定がYesの場合、画像形成部58は画像形成を終了する(S90)。
ステップS30の判定がNoの場合、復帰要因判定部53は移動が検出されたか否かを判定する(S40)。ナビゲーションセンサ30は通常状態なので復帰要因判定部53は位置の変化を検出できる。移動が検出されるまでは(S40のNo)、ステップS20の位置の取得を繰り返す。
移動が検出された場合(S40のYes)、位置算出回路32はナビゲーションセンサ30が検出した移動量を、位置算出回路32が省エネモード2において算出していた位置に適用してノズルの位置(座標)を計算する(S50)。すなわち、上記の式(1)(2)のように省エネモード2において算出していた位置X、Yに移動量ΔX´、ΔY´を適用すれば現在のノズルの位置が分かる。
また、電源制御部55はIJ記録ヘッド駆動回路23とIJ記録ヘッド24への電力供給を再開する(S60)。制御部25もナビゲーションセンサ30も省エネモード2において通常状態なので、通常モードと同様に位置を算出できる。
画像形成部58は、ノズルの座標が目標吐出位置から所定距離内にあればインクを吐出することで画像を形成する(S70)。以降は位置の算出と画像形成を繰り返し行う(S80)。
このように、本実施例の省エネモード2では、IJ記録ヘッド駆動回路23とIJ記録ヘッド24のみ非稼動とすることで電源ON印字状態より電力を抑えることができる。そして、省エネモード2においても制御部25、ROM28、DRAM29及び、ナビゲーションセンサ30は通常状態のままなので、省エネモード2からの復帰時に位置を見失うことなく画像形成を再開できる。
本実施例では省エネモード2においてさらに消費電力を低減できるHMP20について説明する。
図15は、本実施例の省エネモード2の電力消費状態の一例を示す図である。図15では、電源22とナビゲーションセンサ30が通常状態、OPU26、通信IF27、制御部25、及び、電源回路21が省電力稼動状態、DRAM29、ROM28、IJ記録ヘッド駆動回路23及びIJ記録ヘッド24が非稼動状態である。
省エネモード2において、図13と比べて省電力稼動状態のブロックが多いため、実施例1よりも消費電力を低減することができる。また、電源ON待機状態よりも消費電力を低減することができる。
図16は、省エネモード2の制御部25の電力消費状態の一例を示す図である。CPU31と通信CTL33は省電力稼動状態であり、メモリCTL35とROM CTL36は非稼動状態である。また、ASIC/FPGA40のブロックでは、IJ記録ヘッド制御部44のみが非稼動状態であり、他のブロックは通常状態である。また、ASIC/FPGA40が位置算出回路32を有している。
このような電力消費状態では、復帰要因であるOPU26の操作、通信IF27からの印刷ジョブの受け付けをSoC50が行う。ナビゲーションセンサ30による動きの検知をASIC/FPGA側が行う。ナビゲーションセンサ30による動きの検知に基づくASIC/FPGA側からの割り込みをSoC50が検知する。また、位置算出回路32をFPGA/AISCが有することで、位置の更新の頻度はASIC/FPGA40の動作周波数に依存するため、SoC50は動作周波数を低くすることができる。
なお、通常状態では、SoC50がOPU26と通信IF27及びナビゲーションセンサ30を監視し、ASIC/FPGA側からは制御しない。
このように省電力稼動状態又は非稼動状態のブロックを増やすと消費電力は低減しやすいが、復帰が完了するまでの時間が長くなるおそれがある。そこで、Image RAM37を使用して復帰が完了するまでの時間におけるHMP20の移動に対応する。
<<省エネモード2への移行と復帰の手順>>
図17は、電源ON印字状態において省エネモード2への移行と復帰の詳細な手順を示すフローチャート図の一例である。図17の手順は省エネモード2への移行条件が成立したと判定されるとスタートする。
省エネモード2へ移行する前に、画像形成部58は、現在のノズル位置の周辺の画像データをDRAM29からASIC/FPGA40のImage RAM37に移動しておく(S10)。これにより、省エネモード2からの復帰時にユーザが速くHMP20を移動しても画像形成が可能になる。
このとき、画像形成部58は、HMP20が保証する最大走査速度と図16の省エネモード2の状態から通常モードに復帰するために必要な時間からImage RAM37に保存する画像データの量を決める。例えば、HMP20が保証する最大走査速度が100〔mm/s〕、省エネモード2の状態から通常モードに復帰を完了するために必要な時間を50〔ms〕とする。50〔ms〕×100〔mm/s〕により復帰完了までの最大の移動距離が5〔mm〕となる。したがって、ノズル列の周囲5〔mm〕分の画像データを格納する。
さらに、復帰後にImage RAM37を更新するまでの時間(SoC50とASIC/FPGA40間の通信速度等)を考慮してもよい。この場合、省エネモード2の状態から通常モードに復帰を完了するために必要な時間を50〔ms〕にImage RAM37を更新するまでの時間を加えて、最大の移動距離を算出すればよい。
次に、画像データ退避部57は、DRAM29にある印刷ジョブに関する情報をROM28に退避させる(S20)。DRAM29が非稼動状態になるためである。印刷ジョブに関する情報とは、途中まで印字した画像データなどである。
そして、電源制御部55がHMP20の各ブロックの電力消費状態を図15、16のように制御する(S30)。
次に、復帰要因判定部53は位置算出回路32が検出した位置を一定時間ごとに取得する(S40)。一定時間は図7のステップS50と同程度でよい。一定時間ごとに取得することで、移動を検出できる。
次に、持ち上げ判定部56はHMP20が持ち上げられたか否かを判定する(S50)。
ステップS50の判定がYesの場合、画像形成部58は画像形成を終了する(S120)。
ステップS50の判定がNoの場合、復帰要因判定部53は移動が検出されたか否かを判定する(S60)。ナビゲーションセンサ30は通常状態なのでナビゲーションセンサ30は移動量を検出できる。移動が検出されるまでは(S60のNo)、ステップS40の位置の取得を繰り返す。
移動が検出された場合(S60のYes)、位置算出回路32がノズルの座標を計算し(S70)、電源制御部55は全てのブロックへの電力供給を再開する(S80)。すなわち、全ブロックを通常状態に復帰させる。位置算出回路32とナビゲーションセンサ30は通常状態のままだったので、通常モードと同様に位置を算出できる。
画像形成部58は、ノズルの位置が目標吐出位置から所定距離内であればImage RAM37の画像データに基づいてインクを吐出することで画像を形成する(S90)。Image RAM37に待避しておいた画像データを使うことで、SoC50が復帰するまでの間にHMP20が移動しても画像形成することができる。
また、画像形成部58はROM28に待避しておいた印刷ジョブに関する情報をDRAM29に展開する(S100)。
以降は位置の算出と画像形成を繰り返し行う(S110)。
本実施例では、Image RAM37に画像データが退避されるので、SoC50の復帰が完了するまでにHMP20が移動しても、画像形成を継続できる。また、制御部25のSoC50を省電力稼動状態又は非稼動状態とするので消費電力を低減できる。
<変形例>
省エネモード2に2種類以上の状態がある場合がある。省エネモード2aを実施例1の省エネモード2のように、復帰までの時間が短い状態とする。省エネモード2bを実施例2の省エネモード2のように、復帰までの時間が長い状態とする。
図18を用いて、電源ON印字状態において省エネモード2に移行する手順の変形例を説明する。なお、図18の説明では図9との相違を主に説明する。
ステップS110で省エネモード2aか否かが判定される。ステップS110の判定がYesの場合、省エネモード2aの状態で一定時間が経過したので、電源モード制御部54はより消費電力を抑える省エネモード2bに移行すると判定する(S120B)。
実施例1,2で説明したように省エネモード2aと2bでは電力消費状態が異なるので、画像形成部58は、省エネモード2bへ移行する際、画像形成中の印刷ジョブを再度、処理できるように、印刷ジョブに関する情報をROM28に記憶しておく。
ステップS110で、まだ省エネモード2aに移行していない場合、電源モード制御部54は省エネモード2aに移行すると判定する(S120A)。
なお、電源ON印字状態から省エネモード2aへ移行するステップS80の一定時間と、省エネモード2aから省エネモード2bへ移行するステップS80の一定時間は同じでなくてもよい。また、ユーザが設定できてもよい。
このような省エネモード2a、2bの遷移によれば、省エネモード2bに移行したHMP20はすでに長時間放置されていることを推測できる。また、復帰までに時間がかかるため、省エネモード2bに移行した後は、画像形成部58が画像形成を終了させてもよい。すなわち、電源ON待機状態に移行する。この場合、位置は失われないが、ユーザが画像形成しないと推定されるので、画像形成部58はROM28から画像データを消去する。これにより画像データの漏えいなどを抑制できる。そして、省エネモード2bから復帰後は次の印刷ジョブを実行する。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、図1、2のハードウェア構成図は、HMP20による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。
また、図3の機能ブロック図は、HMP20による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。HMP20の処理は、処理内容に応じてさらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
また、上記したSoC50、ASIC/FPGA40の構成要素は、CPU性能やASIC/FPGA40の回路規模等により、どちらに含まれていてもよい。
また、本実施形態では吐出物としてインクを吐出して画像を形成すると説明したが、金属ペーストなどを吐出物として吐出して画像を形成してもよい。また、可視光、紫外線、赤外線、レーザなどを吐出物として照射し画像を形成してもよい。この場合、記録媒体12として例えば熱や光に反応するものが用いられる。また、透明な液体を吐出してもよい。この場合、特定の波長域の光が照射されると可視情報が得られる。
なお、ナビゲーションセンサ30は移動量検出手段の一例であり、位置算出回路32は位置算出手段の一例であり、電源モード制御部54、電源制御部55及び電源回路21は
電力供給手段の一例であり、復帰要因判定部53は復帰要因検出手段の一例であり、第1の動作モードは電源ON印字状態の一例であり、第2の動作モードは省エネモード2の一例である。DRAM29は第1の記憶手段の一例であり、ROM28は第2の記憶手段の一例であり、画像形成部58は吐出制御手段の一例である。通信CTL33が画像データを受信する機能は第1機能の一例であり、CPU31がOPU26を介して操作を受け付ける機能は第2機能の一例である。省エネ移行判定部52は動作モード移行手段の一例であり、省エネモード2bは第3の動作モードの一例である。本実施形態で説明されたHMP20が行うインクの吐出方法は液体吐出方法の一例である。
12 記録媒体
20 ハンディモバイルプリンタ(HMP)
21 電源回路
25 制御部
30 ナビゲーションセンサ
31 CPU
32 位置算出回路
41 割込みコントローラ
51 位置蓄積部
52 省エネ移行判定部
53 復帰要因判定部
54 電源モード制御部
55 電源制御部
56 持ち上げ判定部
57 画像データ退避部
58 画像形成部
61 ノズル
特開平11-202690号公報

Claims (10)

  1. 外力により記録媒体上を移動し、前記記録媒体上の位置と形成される画像に応じた吐出物を記録媒体に吐出する液体吐出装置であって、
    前記記録媒体上の前記位置を算出する位置算出手段と、
    前記吐出物を前記記録媒体に吐出する第1の動作モードよりも消費電力が小さい第2の動作モードに移行した際に、前記位置算出手段が前記位置を算出するための機能に電力を供給する電力供給手段と、
    前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ復帰させる復帰要因を検出する復帰要因検出手段と、を有し、
    前記第2の動作モードから前記第1の動作モードに復帰した際、前記第2の動作モードにおいて前記位置算出手段が算出していた前記位置から前記吐出物の吐出を再開する液体吐出装置。
  2. 前記第2の動作モードでは前記画像に関する画像データが記憶される第1の記憶手段への電力供給が停止され、
    前記第1の動作モードから前記第2の動作モードへ移行する際、前記第1の記憶手段から前記第2の動作モードでも電力が供給される第2の記憶手段に前記画像データの少なくとも一部を移動しておき、
    前記第2の動作モードから前記第1の動作モードに復帰した際、前記位置算出手段が算出する前記位置に応じた前記画像データを前記第2の記憶手段から読み出して、前記画像データに基づく前記吐出物を前記記録媒体に吐出する吐出制御手段を有する請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記吐出制御手段は、予め定められた前記液体吐出装置の移動速度と、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへの復帰が完了するために必要な時間とに基づいて、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段に移動させる前記画像データのサイズを決定する請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記吐出制御手段は、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへの復帰が完了するために必要な時間に、前記第1の記憶手段から前記第2の記憶手段に前記画像データを移動させるための時間を加えてから、前記画像データのサイズを決定する請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記電力供給手段は、前記第2の動作モードにおいて、前記位置算出手段が前記位置を算出するための機能にのみ電力を供給し、前記液体吐出装置の他の機能への電力を遮断する請求項1に記載の液体吐出装置。
  6. 前記電力供給手段は、前記第2の動作モードにおいて、前記位置算出手段が前記位置を算出するための機能に前記第1の動作モードと同等の電力を供給し、
    前記画像に関する画像データを受信する第1機能、及び、前記液体吐出装置に対する操作を受け付ける第2機能に前記第1の動作モードよりも小さい電力を供給して、前記第2の動作モードで前記第1機能及び前記第2機能を稼動させた状態とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記位置算出手段により算出された前記位置が所定時間より長く、一定と見なせる場合、前記第1の動作モードから前記第2の動作モードに移行させる動作モード移行手段を有し、
    前記復帰要因検出手段は、前記第2の動作モードにおいて前記位置算出手段により算出された前記位置により前記液体吐出装置の移動が検出された場合、前記復帰要因を検出する請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記電力供給手段は、前記第2の動作モードにおいて、前記位置算出手段が前記位置を算出するための機能にのみ電力を供給し、前記液体吐出装置の他の機能への電力を遮断し、
    前記動作モード移行手段が、前記位置算出手段により算出された前記位置が所定時間より長く、一定と見なせると判定した場合、前記第2の動作モードから前記第2の動作モードよりも消費電力が小さい第3の動作モードに移行させ、
    前記第3の動作モードにおいて前記電力供給手段は、
    前記位置算出手段が前記位置を算出するための機能に前記第1の動作モードと同等の電力を供給し、
    前記画像に関する画像データを受信する第1機能、及び、前記液体吐出装置に対する操作を受け付ける第2機能に前記第1の動作モードよりも小さい電力を供給して、前記第2の動作モードで前記第1機能及び前記第2機能を稼動させた状態とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 外力により記録媒体上を移動し、前記記録媒体上の位置と形成される画像に応じた吐出物を記録媒体に吐出する液体吐出装置が行う液体吐出方法であって、
    位置算出手段が、前記記録媒体上の前記位置を算出するステップと、
    前記吐出物を前記記録媒体に吐出する第1の動作モードよりも消費電力が小さい第2の動作モードに移行した際に、電力供給手段が、前記位置算出手段を含め前記位置を算出するための機能に電力を供給するステップと、
    復帰要因検出手段が、前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ復帰させる復帰要因を検出するステップと、を有し、
    前記第2の動作モードから前記第1の動作モードに復帰した際、前記第2の動作モードにおいて前記位置算出手段が算出していた前記位置から前記吐出物の吐出を再開する液体吐出方法。
  10. 外力により記録媒体上を移動し、前記記録媒体上の位置と形成される画像に応じた吐出物を記録媒体に吐出する液体吐出装置を、
    前記記録媒体上の位置を算出する位置算出手段と、
    前記吐出物を前記記録媒体に吐出する第1の動作モードよりも消費電力が小さい第2の動作モードに移行した際に、前記位置算出手段が前記位置を算出するための機能に電力を供給する電力供給手段と、
    前記第2の動作モードから前記第1の動作モードへ復帰させる復帰要因を検出する復帰要因検出手段、として機能させ、
    前記第2の動作モードから前記第1の動作モードに復帰した際、前記第2の動作モードにおいて前記位置算出手段が算出していた前記位置から前記吐出物の吐出を再開するプログラム。
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