JP2017105122A - 液体吐出装置、液体吐出方法、プログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体に対する向きの制約が低減された液体吐出装置を提供する。【解決手段】記録媒体12上を移動しながら画像を形成する液体吐出装置20であって、記録媒体12上の位置を検出する位置検出手段と、位置を用いて液体吐出装置の移動方向を検出する移動方向検出手段103と、移動方向検出手段103が検出した移動方向に応じて記録媒体上12の吐出位置を設定する位置設定手段と、相対位置設定手段により設定された吐出位置に対応する画像を記録媒体12に形成する画像形成手段と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法及びプログラムに関する。
用紙を搬送させて用紙が画像の形成位置に到達したタイミングでインクなどを吐出して画像を形成するプリンタ装置が知られている。これに対し、プリンタ装置から紙搬送システムを削除することで小型化されたプリンタ装置(以下、HHP:ハンドヘルドプリンタという)が実用化されつつある。
図1は、HHP20による画像形成を模式的に示す図の一例である。HHP20には、例えばスマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器から画像データが送信される。ユーザは記録媒体12(例えば定形用紙やノートなど)に載せられたHHP20を把持して、記録媒体12の表面をフリーハンドで走査させる。HHP20は位置検出機構を有しているため、HHP20が目標吐出位置に移動すると、目標吐出位置で吐出すべき色のインクを吐出する。図1では、おおむね点線101に沿うようにユーザがHHP20を移動させると、図示する画像102が形成される。すでにインクを吐出した場所はマスクされるので(インクの吐出の対象とならないので)、ユーザは記録媒体12上で任意の方向にHHP20を走査させることで画像を形成できる。
HHP20には、本体に備えられている記録ヘッドの各ノズル61と最初に印字する画像(詳細に言えば画像102における画素)の対応が予め設定されている。また、HHP20の向きと画像の向きも予め設定されている。図1は、記録ヘッドの先頭ノズルと画像の左上コーナーが対応づけられることで、HHP20に対する画像データの相対位置が設定されている。
したがって、ユーザは記録媒体12の左上にノズル61が縦に並ぶようにHHP20を配置して画像形成を開始する必要があり、従来のHHP20では、記録媒体12に対するHHP20の向きをユーザが自由に変更できないという制約がある。
図2は記録媒体12に対する本体の向きの制約を説明する図の一例である。HHP20に示した矢印Aはノズル61の先頭方向を示す。ノズル61の配列方向が画像の縦方向と平行に対応づけられて、HHP20と画像データの相対位置が設定されている場合、図2(a)のようにユーザが記録媒体12に対しHHP20を配置することで、HHP20は記録媒体12上に画像102を形成できる。
しかし、図2(b)に示すように、HHP20のノズルの配列方向が記録媒体12の横方向に平行になるようにHHP20をユーザが配置した場合、画像102が記録媒体12からはみ出てしまう。
このような制約については、記録媒体12に対するHHP20の絶対位置を用いることで対応が可能になる可能性がある。従来から、記録媒体12に対するHHP20の絶対位置を検出する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、記絶対位置情報が埋め込まれたタグ付けパターンを印刷媒体に形成し、センサでパターンを読み取ることでHHP20の絶対位置を検出するHHP20の位置の校正方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された方法でHHP20の絶対位置を検出するにはタグ付けパターンのための機能や画像センサが必要であるため、本体の大型化や高コスト化をもたらすという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、記録媒体に対する向きの制約が低減された液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、記録媒体上を移動しながら画像を形成する液体吐出装置であって、前記記録媒体上の位置を検出する位置検出手段と、前記液体吐出装置の移動方向を検出する移動方向検出手段と、前記移動方向検出手段が検出した前記移動方向に応じて前記記録媒体上の吐出位置を設定する位置設定手段と、前記位置設定手段によって設定された吐出位置に対応する画像を前記記録媒体に形成する画像形成手段と、を有する。
記録媒体に対する向きの制約が低減された液体吐出装置を提供することができる。
HHPによる画像形成を模式的に示す図の一例である。 記録媒体に対する本体の向きの制約を説明する図の一例である。 記録媒体に対するハンドヘルドプリンタの向きを検出する方法の概略を説明する図の一例である。 HHPのハードウェア構成図の一例である。 制御部の機能ブロック図の一例を示す図である。 HHPのノズルの位置等を説明する図の一例である。 HHPの位置の算出について説明する図の一例である。 HHPの移動方向を説明する図の一例である。 ノズルと画像データの対応付けについて説明する図の一例である。 記録媒体に対するHHPの向きを検出し、ノズルに対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。 制御部の機能ブロック図の一例を示す図である(実施例2)。 記録媒体に対するHHPの向きを検出し、ノズルに対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 制御部の機能ブロック図の一例を示す図である(実施例3)。 記録媒体に対するHHPの向きを検出し、ノズルに対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例3)。 HHPに配置された人感センサを説明するための図の一例である。 HHPのハードウェア構成図の一例である(実施例4)。 制御部の機能ブロック図の一例を示す図である(実施例4)。 記録媒体に対するHHPの向きを検出し、ノズルに対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例4)。 ノズルと画像データの対応付けについて説明する図の一例である。 制御部の機能ブロック図の一例を示す図である(実施例5)。 HHPを記録媒体に対し配置した場合の配置例を示す図である。 記録媒体に対するHHPの向きを検出し、ノズルに対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である(実施例5)。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<ハンドヘルドプリンタの動作の概略>
図3は、記録媒体に対するハンドヘルドプリンタの向きを検出する方法の概略を説明する図の一例である。図3(a)に示すように、ハンドヘルドプリンタ(以下、HHPという)は移動方向を検出する機能を備える。以下、移動方向を検出する機能を移動方向検出手段103という。矢印Aはノズル61の先頭方向を示す。この移動方向検出手段103は、
・左側に移動すること(先頭ノズルの方向を垂直上向きとみなし、ノズル61の配列方向に垂直な方向のうち左側)
・右側に移動すること(先頭ノズルの方向を垂直上向きとみなし、ノズル61の配列方向に垂直な方向のうち右側)
を検出する。
図3(b)では、HHP20のノズル61の配列方向が記録媒体12の縦方向に平行になるように配置されている。この場合、画像形成の開始時、ユーザはHHP20を右側に移動させて画像の形成を開始する。移動方向検出手段103は右側への移動を検出するので、HHP20は記録媒体12の縦方向に平行に配置されていると推定できる。
図3(c)では、HHP20のノズル61の配列方向が記録媒体12の横方向に平行になるようにHHP20が配置されている。この場合、画像形成の開始時、ユーザはHHP20を左側に移動させて画像の形成を開始する。移動方向検出手段103は左側への移動を検出するので、HHP20は記録媒体12の横方向に平行に配置されていると推定できる。
そして、HHP20は、検出した記録媒体12に対するHHP20の向きにあわせてノズル61に最初に形成すべき画像を対応付ける。例えば、図3(b)のHHP20の配置が標準状態であるとする。したがって、図3(b)のような場合、HHP20はノズルと画像の対応を標準のままとする。一方、HHP20が記録媒体12の横方向に平行に配置されていると推定された場合、HHP20は自機であるHHP20に対する画像データの相対位置を標準状態から変更する。具体的には、ノズル61の先頭と画像データの左上コーナーを対応づけ、先頭ノズル以降のノズルを画像データの上辺の画像と対応付けることで記録媒体上の吐出位置を設定する。
以上のような処理により、記録媒体12に対するHHP20の向きの制約を低減することができる。
なお、図3(a)のような配置を、「HHP20が記録媒体12に対し縦向きである」と称し、図3(b)のような配置を、「HHP20が記録媒体12に対し横向きである」と称する。また、記録媒体12上の吐出位置を設定するとは、各ノズル61と画像データとを対応付けることをいう。
<構成例>
図4は、HHP20のハードウェア構成図の一例を示す。HHP20は、記録媒体12に画像を形成する液体吐出装置又は画像形成装置の一例である。液体吐出装置とは液滴の吐出位置に到達したタイミングでインクなどの液滴を吐出する装置であり、インクが画像を形成すると画像形成装置と呼ばれる。
HHP20は、制御部25によって全体の動作が制御され、制御部25には通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、及び、ナビゲーションセンサ30が電気的に接続されている。また、HHP20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21を有している。電源回路21が生成する電力は、点線22aで示す配線などにより、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、及び、ナビゲーションセンサ30に供給されている。
電源22は主に電池(バッテリー)が利用される。太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等が用いられてもよい。電源回路21は、電源22が供給する電力をHHP20の各部に分配する。また、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧や昇圧する。また、電源22が電池で充電可能である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
通信I/F27は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器から画像データの受信等を行う。通信I/F27は例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、3G(携帯電話)、又は、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USBケーブルなどを用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM28は、HHP20のハードウェア制御を行うファームウェアや、IJ記録ヘッド24の駆動波形データ(液滴を吐出するための電圧変化を規定するデータ)や、HHP20の初期設定データ等を格納している。
DRAM29は通信I/F27が受信した画像データを記憶したり、ROM28から展開されたファームウェアの格納のために使用される。したがって、制御部25のCPUがファームウェアを実行する際のワークメモリとして使用される。
ナビゲーションセンサ30は、HHP20の位置を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ30は、例えば、発光ダイオード(LED)やレーザ等の光源と、記録媒体12を撮像する撮像センサを有している。HHP20が記録媒体12上を走査されると、記録媒体12の微小なエッジが次々に検出され(撮像され)エッジ間の距離を解析することで移動量が得られる。ナビゲーションセンサ30は、HHP20の少なくとも2箇所に搭載されている。両者を区別する場合、ナビゲーションセンサS,Sという。なお、ナビゲーションセンサ30として、さらに多軸の加速度センサやジャイロセンサ等を用いてもよく、加速度センサやジャイロセンサのみでHHP20の位置を検出してもよい。
OPU(Operation panel Unit)26は、HHP20の状態を表示するLED、ユーザがHHP20に画像形成を指示するためのスイッチ等を有している。ただし、これに限定するものではなく、液晶ディスプレイを有していてよく、さらにタッチパネルを有していてもよい。また、音声入力機能を有していてもよい。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記の駆動波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動波形(電圧)を生成する。インクの液滴のサイズなどに応じた駆動波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。図ではCMYKの4色のインクを吐出可能になっているが、単色でもよく5色以上の吐出が可能でもよい。各色ごとに一列(二列以上でもよい)に並んだ複数のインク吐出用のノズル61が配置されている。また、インクの吐出方式はピエゾ方式でもサーマル方式でもよく、この他の方式でもよい。
制御部25は、ナビゲーションセンサ30が検出する移動量を元に、IJ記録ヘッド24の各ノズルの位置、該位置に応じて形成する画像の決定、インクの吐出制御等を行う。制御部25は、制御部25の全体を制御するCPU、画像データをバッファリングするためのイメージRAM、DMAC(Direct Memory Access Controller)、割り込みコントローラ、図4に示した各周辺回路とのインタフェース等を有する情報処理装置である。制御部25について詳細は次述する。
<<制御部の機能>>
続いて、図5を用いて制御部25が有する機能について説明する。図5は、制御部25の機能ブロック図の一例を示す図である。制御部25は、位置算出部31、向き検出部32、画像処理部33、画像位置対応部34、及び、記録ヘッド制御部35を有している。これら各機能部は、ROM28に格納されているプログラムを制御部25のCPUが実行して制御部25がそなえる各構成要素のいずれかを制御することで実現される機能又は手段である。なお、これら各機能部の一部又は全体がハードウェア(IC回路等)により実現されてもよい。
位置算出部31は、ナビゲーションセンサ30が検出するサンプリング周期ごとの移動量に基づいてHHP20の記録媒体上の位置を算出する。HHP20の位置とは、厳密にはノズル61の位置であるが、ナビゲーションセンサ30のある位置が分かればノズル61の位置を算出できる。
ナビゲーションセンサ30の位置は、後述するように所定の原点(例えば、画像形成が開始される時のHHP20の初期位置)を基準に算出されている。
また、位置算出部31は移動方向検出部31aを有している。移動方向検出部31aは、過去の位置と最も新しい位置の差に基づいて移動速度や移動方向を推定し、例えば次回の算出タイミングにおける位置を予測する。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
したがって、本実施例では移動方向検出部31aが上記の移動方向検出手段103に相当する。位置算出部31は、ユーザが画像形成の開始操作をOPU26に入力したことをOPU26から取得する。この直後、ユーザがHHP20を移動させた方向を移動方向検出部31aが検出する。
向き検出部32は、移動方向検出部31aが検出した移動方向に基づき記録媒体12に対するHHP20の向きを検出する。詳細は後述される。
画像位置対応部34は、記録媒体12に対しHHP20が横向きであると向き検出部32により検出されると、IJ記録ヘッド24のノズル61(HHP20)に対する画像データの相対位置を設定する。詳細は後述される。
画像処理部33は、DRAM29に記憶されている画像データを、インクを吐出するIJ記録ヘッド24、ヘッド内のノズル位置、及び、取り付け誤差などによるIJ記録ヘッド24の傾きに応じて回転させる。さらに、画像処理部33は、位置算出部31が位置を算出する際に算出したHHP20の記録媒体12に水平な方向の回転角θを取得し、その回転角θを用いて周辺画像を回転させることができる。
記録ヘッド制御部35は、画像データ(ビットマップデータ)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像を表す点の集合に画像データを変換する。これにより、画像データは吐出位置と点のサイズのデータとなる。記録ヘッド制御部35は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波形データを用いて、駆動波形(電圧)を生成する。
<記録媒体におけるHHPの位置について>
次に、図6を用いて、IJ記録ヘッド24におけるノズル位置等について説明する。図6(a)は、HHP20の平面図の一例である。図6(b)はIJ記録ヘッド24のみを説明する図の一例である。図示されている面が記録媒体12に対向する面である。
本実施形態のHHP20は、2つ以上のナビゲーションセンサ30を有している。ナビゲーションセンサ30が2つ以上あることで、ナビゲーションセンサ30が画像形成中に記録媒体12に対し回転しても回転角θを検出できる。図6(a)ではノズル61の配列方向に離間して2つのナビゲーションセンサS,Sが配置されている。2つのナビゲーションセンサS,Sの間の長さは距離Lである。距離Lは長いほどよい。これは、距離Lが長いほど検出可能な最小の回転角θが小さくなり、HHP20の位置の誤差が少なくなるからである。
ナビゲーションセンサ30からIJ記録ヘッド24までの距離はそれぞれ距離a、bである。距離aと、距離bは等しくてもよい。また、図6(b)に示すように、IJ記録ヘッド24の端から最初のノズル61までの距離は距離d、隣接するノズル間の距離は距離eである。a〜eの値はROM28などに予め記憶されている。
したがって、位置算出部31などがナビゲーションセンサ30の位置を算出すれば、距離a、距離b、距離d、距離eを用いて、位置算出部31はノズル61の位置を算出できる。
本実施形態では、記録媒体12に水平な方向をX軸、垂直な方向をY軸に設定する。この座標を記録媒体座標と称することにする。これに対し、ナビゲーションセンサ30は次のような座標軸(X´軸、Y´軸)で位置を出力する。すなわち、ノズル61の配列方向(2つのナビゲーションセンサS、Sを結ぶ方向)をY´軸、Y´軸に直交する方向をX´軸とする。
次に、図7を用いて、HHP20の位置について説明する。図7(a)では、記録媒体12に対しHHP20が時計回りにθ回転している。全く回転していなければ、X=X´、Y=Y´である。しかし、HHP20が記録媒体12に対し回転角θ、回転した場合、ナビゲーションセンサS、Sの出力とHHP20の記録媒体12における実際の位置が一致しなくなる。
このため、図7(a)に示すように、ナビゲーションセンサS,Sが出力するΔX´、ΔY´は、記録媒体座標のX、Yと以下のように対応する。図7(a)では回転角θのHHP20がX方向にのみ同じ回転角θのまま移動した場合のナビゲーションセンサS,S(平行移動なので出力は等しい)が検出する移動量ΔX´、ΔY´とX,Yの対応を示している。ナビゲーションセンサS,Sが出力するΔX´はX1に反映され、ΔY´はX2に反映される。
図7(b)では回転角θのHHP20がY方向にのみ同じ回転角θのまま移動した場合のナビゲーションセンサS,S(平行移動なので出力は等しい)が検出する移動量ΔX´、ΔY´とX,Yの対応を示している。ナビゲーションセンサS,Sが出力するΔY´はY1に反映され、−ΔX´はY2に反映される。
したがって、HHP20がX方向及びY方向に回転角θのまま移動した場合、ナビゲーションセンサS,Sが出力するΔX´、ΔY´は記録媒体座標のX,Yに以下のように変換できる。
X=ΔX´cosθ+ΔY´sinθ …(1)
Y=−ΔX´sinθ+ΔY´cosθ …(2)
このように、画像形成の開始位置を基点にして、回転角θが分かれば式(1)(2)からナビゲーションセンサS,Sの記録媒体座標の位置を求めることができる。画像形成の開始位置は、ユーザがHHP20のボタンなどを押下して画像形成を開始する位置又はインクの吐出が開始される位置である。一般に、画像形成の開始位置は、記録媒体12の左上コーナーのやや内側などである。
なお、ΔX´、ΔY´のサンプリング時間における回転角dθは2つのナビゲーションセンサS,Sの出力(ΔX´0、ΔX´1)の差から以下のようにして求めることができる。
dθ=arcsin{(ΔX´0−ΔX´1)/L} …(3)
位置算出部31は式(1)によりX方向の位置を算出するが、図7(a)の座標系では、Xが正なら右側に移動したこと、及び、Xが負なら左側に移動したことを移動方向検出部31aが検出できる。したがって、ユーザがOPU26に画像形成の開始操作を入力した直後のXの値が正か負かにより、HHP20の移動方向を検出できる。
<HHPの移動方向>
図8(a)は、HHP20の移動方向を説明する図の一例である。上記したように、HHP20の上面図(先頭ノズル61sの方向が垂直上向き)において左側をHHP20の左側と定義し、HHP20の上面図において右側をHHP20の右側と定義する。方向をユーザが把握できるように右と左を明記するためのマーク104が貼付されたり形成されたりしてもよい。あるいは、触覚で右又は左が分かるような形状がHHP20の左側面と右側面の少なくとも一方に形成されていてもよい。
図8(b)に示すようにHHP20が記録媒体12に対し縦向きに配置されている場合、画像形成の開始操作の直後、ユーザはHHP20を右側に走査させ、その後、左右方向への往復を繰り返して記録媒体12への画像を形成する。したがって、本実施例では、画像形成の開始操作の直後、HHP20が右側に移動する場合、HHP20が記録媒体12に対し縦向きであると向き検出部32が推定する。
同様に、図8(c)に示すようにHHP20が記録媒体12に対し縦向きに配置されている場合、画像形成の開始操作の直後、ユーザはHHP20を左側に走査させ、その後、左右方向への往復(図では上下方向)を繰り返して記録媒体12への画像を形成する。したがって、本実施例では、画像形成の開始操作の直後、HHP20が左側に移動する場合、HHP20が記録媒体12に対し横向きであると向き検出部32が推定する。
なお、HHP20の移動方向と、記録媒体12に対するHHP20の向きの推定は逆でもよい。画像形成の開始時、HHP20が記録媒体12の例えば右上コーナーに縦向きに配置されている場合、ユーザは左側に走査させる。したがって、この場合、記録媒体12に対するHHP20の向きは縦向きである。また、画像形成の開始時、HHP20が記録媒体12の例えば左下コーナーに横向きに配置されている場合、ユーザは右側に走査させる。したがって、この場合、記録媒体12に対するHHP20の向きは横向きである。
また、HHP20の移動方向と向きは1対1に対応するため、記録媒体12に対するHHP20の向きを決定しなくてもよい。本実施例では、説明のため向き検出部32が明記されているが、移動方向に基づいてそのままHHP20に対する画像データの相対位置を設定してよい。
<HHP20に対する画像データの相対位置の設定>
図9を用いて、ノズル61と画像データの対応付けについて説明する。図9(a)は、HHP20が記録媒体12に対し縦向きである場合のノズル61と画像データ105の対応を説明する図である。HHP20は画像形成の開始前に、HHP20に対する画像データ105の相対位置を設定する。本実施例では、HHP20が記録媒体12に対し縦向きである状態が標準状態であるとして、HHP20に対する画像データ105の相対位置が予め設定されている。図9(a)は標準状態なので、画像位置対応部34はHHP20に対する画像データの相対位置を変更しない。したがって、先頭ノズル61sを画像データの左上の原点と対応づけたままとし、先頭以降のノズル61を該ノズルの位置に応じた画像データの左辺の画像と対応づけたままとする。
図9(b)は、HHP20が記録媒体12に対し横向きである場合のノズル61と画像データ105の対応を説明する図である。先頭ノズル61sが画像データ105の左上の原点と対応づけられ、先頭以降のノズル61が画像データ105の左辺の画像と対応づけられている。これに対し、HHP20は記録媒体12に対し横向きである。したがって、標準状態におけるHHP20に対する画像データ105の相対位置では、画像データ105が記録媒体12からはみ出してしまう。
そこで、図9(c)に示すように、画像位置対応部34はHHP20に対する画像データの相対位置を変更する。具体的には、先頭ノズル61sを画像データ105の左上の原点と対応づけ、先頭以降のノズル61を該ノズル61の位置に応じた画像データ105の上辺の画像と対応づける。こうすることで、記録媒体12上におけるHHP20の吐出位置を設定することができる。より具体的には、HHP20が走査する範囲に画像データ105が配置されるようにHHP20と画像データの相対位置が得られる。HHP20は、相対位置が設定された画像データ105のうちノズル61の位置が対応する画像(画素)を記録媒体12に形成する(吐出する)。よって、HHP20は記録媒体12に画像データを形成することができる。
(記録媒体12における座標の変更)
HHP20は図7に示したようにノズル61の配列方向を基準にしてX、Yを算出するのに対し、画像データ105の座標は元のままである(記録媒体の横方向がX軸、縦方向がY軸)。このため、HHP20が横向きの場合、位置算出部31はXとYの算出方法を変更する。
HHP20の記録媒体12に対する右方向の移動量=−Y
HHP20の記録媒体12に対する左方向の移動量=Y
HHP20の記録媒体12に対する下方向の移動量=−X
HHP20の記録媒体12に対する上方向の移動量=X
これにより、ノズル61と画像データの対応付けを変更した後も画像データ105の座標と整合性を取ることができる。
<動作手順>
図10(a)は、記録媒体12に対するHHP20の向きを検出し、ノズル61に対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。図10(a)の手順は、例えば画像データなどの情報を受け取り画像形成の準備が完了するとスタートする。
位置算出部31は、画像形成開始の契機(トリガ)が検出されたか否かを判定する(S10)。画像形成開始の契機はOPU26からの入力(ユーザの操作)であるが、これには限定されない。例えば、移動方向検出部31aがHHP20の移動を検出したこと、又は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器から画像データ105を受け取ってから一定時間が経過したら画像形成開始の契機が検出されたと判定してもよい。
ステップS10でYesと判定されると、HHP20が移動したことを位置算出部31が検出したか否かを判定する(S20)。この移動は、右側又は左側以外の方向を含む。
ステップS20でYesと判定されると、向き検出部32は右側への移動か左側への移動かを判定する(S30)。移動方向検出部31aがHHP20の移動を検出した場合であっても、右側又は左側でない方向への移動は無視される。例えば、記録媒体12に対し上下方向(ノズル61の配列方向)にだけ移動した場合、移動していないと判定される。記録媒体12に対し斜めに移動した場合、左側成分又は右側成分のどちらかがあるため、ステップS30の判定はYesとなる。左右どちらへの移動も検出されない場合(真下、真上、持ち上げが発生した等の場合)、処理はステップS20に戻り、再度、移動の有無が判定される。
そして、ステップS30で左側への移動であると判定されると、向き検出部32は横向きであると推定し、画像位置対応部34はノズル61と画像データの対応を変更する(S40)。
ステップS30で右側への移動であると判定されると、向き検出部32は縦向きであると推定する(S50)。右側への移動では対応付けを変更しなくてよいので、処理が終了する。
ステップS40とステップS50の後、HHP20は実際にインクを吐出する画像形成を開始する。OPU26などに推定したHHP20の向きを表示し、ユーザからの入力を待って画像形成を開始してもよい。
以上、説明したように本実施例のHHP20によれば、移動方向に基づいてHHP20の向きを検出し、HHP20に対する画像データの相対位置を変更することで、画像形成の開始時において記録媒体12に対するHHP20の向きの制約を低減することができる。ユーザが動かした瞬間からHHP20が移動を検出するまでの情報処理時間でHHP20の記録媒体12に対する向きを検出可能である。この情報処理時間はナビゲーションセンサ30や制御部25の性能に依存して決定されるが、非常に短い時間なのでユーザが違和感を感じない程度で吐出を開始できる。
<変形例>
図10(a)の処理では、図10(a)のステップS10で画像形成開始の契機が検出された位置と実際に吐出開始される位置がずれるため(画像形成開始の契機が検出されてから向きを検出するまでタイムラグがある)、ステップS20で画像形成開始の契機が検出された時点でHHP20の位置演算を開始してもよい。この場合のフローチャート図は図10(b)に示すようになる。
すなわち、ステップS10でYesと判定されると、位置算出部31は位置演算を開始する(S12)。したがって、画像形成開始の契機が検出された位置を画像データ105の原点(例えば左上コーナー)に設定することができる。これにより、ユーザが意図した画像形成の開始位置がずれることなどを抑制できる。
実施例1ではユーザが意図的にHHP20を移動させた場合、記録媒体12に対するHHP20の向きを検出できる。しかし、わずかな振動や揺れ、ユーザの誤動作等で意図した方向と逆にHHP20が移動した場合、ユーザが意図しない向きで画像形成されるおそれがある。そこで、本実施例では、ユーザが意図しないわずかな移動でHHP20の向きが推定されないよう、一定距離の移動が検出された場合に向きを推定するHHP20について説明する。
図11は、制御部25の機能ブロック図の一例を示す図である。図11では、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。図11の制御部25は、判定部36を有している。判定部36は、移動方向検出部31aが検出するX方向の移動量が一定距離より大きくなったか否かを判定する。一定距離はROM28に記憶されている。あるいは、OPU26からユーザが設定しDRAM29に記憶させておいてもよい。
図12は、記録媒体12に対するHHP20の向きを検出しノズル61に対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。図12の説明では主に図10(a)との相違を説明する。
ステップS30で左側に移動したと判定されると、判定部36が左側に一定距離より大きく移動したか否かを判定する(S32)。式(1)で得られるXが右側を正とすると、負値であるXの絶対値が一定距離より大きくなったか否かを判定する。
なお、一定距離より大きく移動したか否かは、総移動距離で判定する。すわなち、ステップS20で移動が検出された時点をゼロとして判定部36が移動距離を測定する。したがって、途中で動作を止めてもよい。例えば、一定距離を20〔cm〕とした場合、ユーザが左側に10〔cm〕移動させ、右側に15〔cm〕動かした場合、総移動距離は右側に5〔cm〕となる。
ステップS32の判定がYesとなるまでは処理はステップS20に戻り、移動の検出から再度行われる。
ステップS32の判定がYesになると、実施例1と同様に向き検出部32はHHP20が縦向きであると推定し、ノズル61と画像データの対応付けを変更する(S40)。
ステップS30で右側に移動したと判定されると、判定部36が右側に一定距離より大きく移動したか否かを判定する(S34)。式(1)で得られるXが右側を正とすると、正値であるXが一定距離より大きくなったか否かを判定する。ステップS32とS34の一定距離は同じでもよいし異なっていてもよい。記録媒体12の形状や移動方向によって、ユーザにとって適切な一定距離が異なると考えられるため、ステップS32とS34の一定距離が異なっていることで、最適な一定距離を設定できる。
ステップS34の判定がYesとなるまで処理はステップS20に戻り、移動の検出から再度行われる。
ステップS34の判定がYesになると、向き検出部32はHHP20が縦向きであると推定する(S50)。右側への移動では対応付けを変更しなくてよいので、処理が終了する。
本実施例においても、位置算出部31は、位置演算をステップS32又はS34の後に開始してもよいし、ステップS10の直後に行ってもよい。位置演算をステップS32又はS34の後に開始する場合、向きの推定に必要な一定距離は余白として扱われる。
以上のように本実施例のHHP20は、ユーザが意図しないわずかな移動でHHP20の向きが推定されることを抑制できる。
本実施例では、距離ではなく時間でHHP20の向きを推定することで、ユーザが意図しないわずかな移動でHHP20の向きが推定されることを抑制するHHP20について説明する。
図13は、制御部25の機能ブロック図の一例を示す図である。図13では、図11において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。図13の制御部25は、時間測定部37を有している。時間測定部37は、移動方向検出部31aが右側又は左側への移動を検出すると経過時間の測定を開始する。移動方向が変わるとゼロから経過時間の測定を再開する。また、移動を開始してから一定時間が経過するとその旨を画像位置対応部34に通知する。
一定時間はROM28に記憶されている。あるいは、OPU26からユーザが設定しDRAM29に記憶させておいてもよい。
図14は、記録媒体12に対するHHP20の向きを検出しノズル61に対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。図14の説明では主に図12との相違を説明する。
ステップS30で左側に移動したと判定されると、時間測定部37が経過時間の測定を開始し、左側への移動が継続して一定時間より長いか否かを判定する(S36)。一定時間に満たない左及び右への移動が検出された場合、処理はステップS20に戻り画像形成の開始位置(初期位置)の設定が行われる。これは、画像形成の開始位置が記録媒体12の領域外になる可能性があるためである。また、一定時間が経過する前にHHP20が一定距離以上移動した場合も、同様の理由で処理はステップS20に戻る。
また、一定時間が経過する前にHHP20が停止した場合、時間測定部37が測定する時間はゼロになる。これは、ユーザが意図しない移動を行った可能性が高いためである。
ステップS36の判定がYesとなるまでは処理はステップS20に戻り、移動の検出から再度行われる。
ステップS36の判定がYesになると、実施例1と同様に向き検出部32はHHP20が横向きであると推定し、画像位置対応部34はノズル61と画像データの対応付けを変更する(S40)。
ステップS30で右側に移動したと判定されると、時間測定部37が時間の測定を開始し、右側への移動が継続して一定時間より長いか否かを判定する(S38)。判定方法はステップS36と同様である。ステップS36とS38の一定時間は同じでもよいし異なっていてもよい。記録媒体12の形状や移動方向によって、ユーザにとって適切な一定時間が異なると考えられるため、ステップS36とS38の一定時間が異なっていることで、最適な一定時間を設定できる。
ステップS38の判定がYesとなるまでは処理はステップS20に戻り、移動の検出から再度行われる。
ステップS38の判定がYesになると、向き検出部32はHHP20が縦向きであると推定する(S50)。右側への移動では対応付けを変更しなくてよいので、処理が終了する。
本実施例においても、位置算出部31は、位置演算をステップS36又はS38の後に開始してもよいし、ステップS10の直後に行ってもよい。この場合、向きの推定に必要な一定距離は余白として扱われる。
以上のように本実施例のHHP20は、ユーザが意図しないわずかな移動でHHP20の向きが推定されることを抑制できる。ユーザがゆっくりと移動させれば実施例2よりも余白を小さくすることができる。
また、実施例2と3を組み合わせ、一定距離より大きく移動したこと、又は、一定時間より長く移動したことのいずれか一方が満たされた場合、HHP20の向きを推定してもよい。
実施例1〜3では移動方向検出部31aにより移動方向を検出することで、向き検出部32がHHP20の向きを推定していた。本実施例では、人感センサによってHHP20の向きを検出するHHP20について説明する。
図15は、HHP20に配置された人感センサ41a〜41dを説明するための図の一例である。図15(a)は斜視図を示し、図15(b)は上面図を示す。図15ではHHP20を立方体と見なし、HHP20の4つの側面にそれぞれ人感センサ41a〜41dが配置される。
人感センサ41a〜41dは、HHP20から所定距離内の人間を検出するセンサである。人感センサ41a〜41dとしては、例えば赤外線の変化を検出する焦電センサーが用いられる。すなわち、周囲の温度変化を感知すると人が所在していることを検知する。赤外線の他、超音波や可視光(カメラ)を使用してよい。
したがって、人感センサ41a〜41dは、HHP20の4つの側面から所定距離内に人が存在することを検出する。図15(c)に示すようにHHP20が記録媒体12に対し縦向きである場合、下側の人感センサ41dが人を検出する。図15(d)に示すようにHHP20が記録媒体12に対し横向きである場合、左側の人感センサ41aがユーザを検出する。図15(c)(d)から明らかなように所定距離は最低でも記録媒体12の長さより長い必要がある。一方、各側面の人感センサ41a〜41dの感度は同じでなくてもよい。
図16は、HHP20のハードウェア構成図の一例を示す。図16では、図4において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。本実施例のHHP20は4つの人感センサ41a〜41dを有しそれぞれが制御部25と接続されている。
図17は、本実施例における制御部25の機能ブロック図の一例を示す図である。図17では、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。図17の制御部25は、人検出部38を有している。人検出部38は、人感センサ41a〜41dからの信号を解析して、各人感センサ41a〜41dが人を検知したか否かを判定する。
向き検出部32は、人検出部38の検出結果に応じてHHP20の向きを以下のように推定する。
・下側の人感センサが人を検出した…縦向き(上方向に先頭ノズル)
・左側の人感センサが人を検出した…横向き(左方向に先頭ノズル)
・右側の人感センサが人を検出した…横向き(右方向に先頭ノズル)
・上側の人感センサが人を検出した…縦向き(下方向に先頭ノズル)
したがって、HHP20が縦向きか横向きかだけでなくノズル61の向きも検出できるため、実施例1〜3よりもHHP20の向きを細かく推定できる。
図18は、記録媒体12に対するHHP20の向きを検出しノズル61に対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。図18の処理は、HHP20の電源がONの間、繰り返し実行される。
まず、人検出部38は、左側の人感センサ41aが人を検出したか否かを判定する(S110)。
ステップS110の判定がNoの場合、人検出部38は、右側の人感センサ41bが人を検出したか否かを判定する(S120)。
ステップS120の判定がNoの場合、人検出部38は、上側の人感センサ41cが人を検出したか否かを判定する(S130)。
ステップS130の判定がNoの場合、人検出部38は、下側の人感センサ41dが人を検出したか否かを判定する(S140)。
ステップS140の判定がNoの場合、処理はステップS110に戻り、ステップS140の判定がYesの場合、画像形成開始の契機が検出されることで処理が終了し、画像形成が開始される(S150のYes)。すなわち、インクの吐出が開始される。画像形成開始の契機が検出されるまでは(S150のNo)、ユーザがHHP20の配置を変更する可能性があるので処理はステップS110に戻る。
ステップS110〜S130の判定がYesの場合、人検出部38は他の人感センサが人を検出したか否かを判定する(S160)。2つ以上の人感センサが反応した場合は向きを特定できないため、ステップS110から人の検出をやり直す。
ステップS160の判定がNoの場合、向き検出部32がHHP20の向きを推定し、画像位置対応部34はノズル61と画像データの対応づけを変更する(S170)。
例えば、左側の人感センサ41aが人を検出した場合の対応付けは、図9(b)(c)と同じでよい。右側の人感センサ41bが人を検出した場合の対応付けについて図19(a)(b)を用いて説明する。図19(a)は、HHP20が記録媒体12に対し横向き(右方向に先頭ノズル)である場合のノズル61と画像データの対応を説明する図である。標準状態では、先頭ノズル61sが画像データ105の左上の原点と対応づけられ、先頭以降のノズル61が画像データの左辺の画像と対応づけられている。これに対し、HHP20は記録媒体12に対し横向きであるため、このまま画像形成すると画像が記録媒体12からはみ出してしまう。
そこで、図19(b)に示すように、画像位置対応部34はHHP20に対する画像データの相対位置を変更する。すなわち、最後尾ノズル61eを画像データの左上の原点と対応づけ、最後尾以外のノズル61を該ノズルの位置に応じた画像データの上辺の画像と対応づける。こうすることで、記録媒体12に画像データを形成することができる。
次に、上側の人感センサ41cが人を検出した場合の対応付けについて図19(c)(d)を用いて説明する。図19(c)は、HHP20が記録媒体12に対し縦向き(下方向に先頭ノズル)である場合のノズル61と画像データの対応を説明する図である。この場合も、このまま画像形成すると画像が記録媒体12からはみ出してしまう。
そこで、図19(d)に示すように、画像位置対応部34はHHP20に対する画像データの相対位置を変更する。すなわち、最後尾ノズル61eを画像データの左上の原点と対応づけ、最後尾以外のノズル61を該ノズル61の位置に応じた画像データの左辺の画像と対応づける。こうすることで、記録媒体12に画像データを形成することができる。
ノズル61と画像データの対応付けが変更されると、ステップS150に示すように、画像形成開始の契機が検出されることで、画像形成が開始される。
以上のように、本実施例のHHP20は人感センサを用いることで、HHP20が縦向きか横向きかだけでなく、先頭ノズル61sがどちらの向きかを検出できるため、HHP20の向きの制約をさらに低減できる。
本実施例では、HHP20の向きではなく記録媒体12に対する初期位置を推定するHHP20について説明する。これにより、ユーザは記録媒体12の右上からも画像形成を開始することができる。
図20は、本実施例における制御部25の機能ブロック図の一例を示す。図20では、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。図20の制御部25は、初期位置検出部39を有している。初期位置検出部39は、移動方向検出部31aが算出する移動方向に応じてHHP20の記録媒体12に対する画像形成の開始位置(初期位置)を検出する。詳細は図21を用いて説明する。
図21は、本実施例においてHHP20を記録媒体12に対し配置した場合の配置例を示す。図21(a)ではHHP20が記録媒体12に対し縦向きである。一方、図21(b)でもHHP20が記録媒体12に対し縦向きであるが、画像形成の開始位置が記録媒体12の右上になっている。したがって、図21(b)の場合、HHP20はHHP20に対する画像データの相対位置を変更する必要がある。
図21(b)のように配置された場合、ユーザはHHP20を左側に移動させるはずである。したがって、HHP20の左側への移動を検出した場合、初期位置検出部39は記録媒体12に対するHHP20の位置(画像形成の開始位置)が記録媒体12の右上であると検出する。すなわち、実施例1〜3では移動方向によってHHP20の記録媒体12に対する向きが検出されたが、本実施例では画像形成の開始位置が検出される。
画像形成の開始位置が検出されると、画像位置対応部34は、HHP20に対する画像データの相対位置を設定する。図22(c)に示すように、先頭ノズル61sを画像データの右上のコーナーと対応づけ、先頭以降のノズル61を該ノズル61の位置に応じた画像データの右辺の画像と対応づける。
図22は、記録媒体12に対するHHP20の向きを検出しノズル61に対する画像データの相対位置を設定する手順を示すフローチャート図の一例である。図22では、図10(a)との違いを主に説明する。
ステップS30で左側に移動したと判定されると、初期位置検出部39は画像形成の開始位置が右上であると検出する(S39)。
この場合、画像位置対応部34は、ノズルと画像データの対応付けを変更することで、HHP20に対する画像データの相対位置を設定する(S41)。
一方、ステップS30で右側に移動したと判定されると、画像形成の開始位置が左上であると推定できるので、処理が終了する。
したがって、本実施例によれば、移動方向を検出することでHHP20の画像形成の開始位置を検出し、HHP20に対する画像データの相対位置を設定することができる。
なお、HHP20としては、実施例1のように判定すべきか本実施例のように判定すべきか不明であるので、例えばユーザがOPU26などから指定することが好ましい。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記の実施例では、右又は左への移動方向を検出したが、HHP20の本体の横方向に並行にノズル61が配列されている場合、下向きや上向きへの移動を検出する場合があり得る。
また、図4のハードウェア構成図や図5等の機能ブロック図は、HHP20による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。HHP20の処理は、処理内容に応じてさらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
また、本実施形態ではインクを吐出して画像を形成すると説明したが、可視光、紫外線、赤外線、レーザなどを照射して画像を形成してもよい。この場合、記録媒体12として例えば熱や光に反応するものが用いられる。また、透明な液体を吐出してもよい。この場合、特定の波長域の光が照射されると可視情報が得られる。さらに、導電性金属、樹脂、ペーストなどを吐出してもよい。
また、HHP20はユーザによって移動される他、モータなどで自走することで記録媒体12の表面を移動してよい。
なお、画像位置対応部34は相対位置設定手段の一例であり、記録ヘッド制御部35は画像形成手段である。向き検出部32は向き推定手段の一例であり、判定部36は判定手段の一例であり、時間測定部37は時間測定手段の一例であり、初期位置検出部39は初期位置検出手段の一例である。人感センサ41a〜41dは人検出センサの一例である。実施例1〜5で説明した処理の方法は液体吐出方法の一例である。HHP20が行う画像形成の方法は画像形成方法の一例である。
30 :ナビゲーションセンサ
31 :位置算出部
31a :移動方向検出部
32 :向き検出部
33 :画像処理部
34 :画像位置対応部
35 :記録ヘッド制御部
36 :判定部
37 :時間測定部
38 :人検出部
39 :初期位置検出部
41a〜41d :人感センサ
61 :ノズル
特許第5033247号公報

Claims (10)

  1. 記録媒体上を移動しながら画像を形成する液体吐出装置であって、
    前記記録媒体上の位置を検出する位置検出手段と、
    前記液体吐出装置の移動方向を検出する移動方向検出手段と、
    前記移動方向検出手段が検出した前記移動方向に応じて前記記録媒体上の吐出位置を設定する位置設定手段と、
    前記位置設定手段によって設定された吐出位置に対応する画像を前記記録媒体に形成する画像形成手段と、を有する液体吐出装置。
  2. 前記移動方向検出手段が検出した前記移動方向に応じて、前記記録媒体に対する前記液体吐出装置の向きを推定する向き推定手段を有し、
    前記位置設定手段は、前記向き推定手段が推定した前記記録媒体に対する前記液体吐出装置の向きに応じて前記記録媒体上の吐出位置を設定する請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体吐出装置の前記位置を用いて前記移動方向への移動距離が一定距離より大きくなったか否かを判定する判定手段を有し、
    前記判定手段が前記移動方向への移動距離が一定距離より大きくなったと判定した場合、前記位置設定手段は前記移動方向に応じて前記記録媒体上の吐出位置を設定する請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記移動方向へ継続して移動する経過時間を測定する時間測定手段を有し、
    前記経過時間が一定時間より長くなった場合、前記位置設定手段は前記移動方向に応じて前記記録媒体上の吐出位置を設定する請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記移動方向への移動距離が前記一定距離より大きくなった場合、又は、前記経過時間が前記一定時間より長くなった場合の少なくとも一方を満たす場合、前記位置設定手段は前記移動方向に応じて前記記録媒体上の吐出位置を設定する請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記一定距離は前記移動方向によって異なり、前記一定時間は前記移動方向によって異なる請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記移動方向に応じて前記記録媒体に対する前記液体吐出装置の初期位置を検出する初期位置検出手段を有し、
    前記位置設定手段は、前記初期位置検出手段が検出した初期位置に応じて、前記記録媒体上の吐出位置を設定する請求項1に記載の液体吐出装置。
  8. 前記液体吐出装置の複数の側面にそれぞれ配置された人の存在を検出する複数の人検出センサを有し、
    前記向き検出手段は、人の存在を検出した前記人検出センサが配置されている前記側面に応じて前記記録媒体に対する前記液体吐出装置の向きを検出する請求項2に記載の液体吐出装置。
  9. 記録媒体上を移動しながら画像を形成する液体吐出装置によって行われる液体吐出方法であって、
    位置検出手段が、前記記録媒体上の位置を検出するステップと、
    移動方向検出手段が、前記液体吐出装置の移動方向を検出するステップと、
    前記移動方向検出手段が検出した前記移動方向に応じて位置設定手段が前記記録媒体上の吐出位置を設定するステップと、
    画像形成手段が、前記位置設定手段により設定された吐出位置に対応する画像を前記記録媒体に形成するステップと、を有する液体吐出方法。
  10. 記録媒体上を移動しながら画像を形成する液体吐出装置を、
    前記記録媒体上の位置を検出する位置検出手段と、
    前記液体吐出装置の移動方向を検出する移動方向検出手段と、
    前記移動方向検出手段が検出した前記移動方向に応じて前記記録媒体上の吐出位置を設定する位置設定手段と、
    前記位置設定手段によって設定された吐出位置に対応する画像を前記記録媒体に形成する画像形成手段、として機能させるためのプログラム。
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