JP2017121357A - 音声出力遊具 - Google Patents
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Abstract
【課題】情操教育の効果をより高めることができる音声出力遊具を提供する。【解決手段】音声出力遊具1は、幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用される。音声出力遊具1は、抱き人形に装着される装着物に取り付けられ、抱き人形と併用される遊具本体部2と、遊具本体部2に設けられ、幼児の遊び動作に対応して作動するように構成された音声スイッチ4と、遊具本体部2に設けられ、音声スイッチ4の作動に応じて音声を出力する音声出力部8と、を備える。これにより、情操教育の効果をより高めることが可能となる。【選択図】図1
Description
本発明は、音声出力遊具に関し、特に、幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用される音声出力遊具に関する。
従来の音声出力遊具としては、縫いぐるみと併用される装置本体と、縫いぐるみを保持する保持部と、保持部で保持した縫いぐるみを動作させる作動機構と、音声を出力する音声装置と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この音声出力遊具では、作動機構及び音声装置を縫いぐるみ内部に設けるのではなく装置本体に設けることで、例えば縫いぐるみの感触が不自然、持ち歩き難い、屋外に持ち出した場合故障の原因となる、及びクリーニングが困難等の問題を解決することが図られている。
また、この特許文献1に記載された音声出力遊具では、注射器遊具の先端に設けられたスイッチ部を縫いぐるみに押しつける等してスイッチ部を作動させると、作動機構が一定時間作動するとともに音声装置から音声が出力される。これにより、音声と縫いぐるみの動作とを組み合わせ、よりリアル感のある縫いぐるみを実現することが図られている。
縫いぐるみ及び人形等の玩具によれば、感性及び情緒を育む情操教育を幼児に対して行うことができる。上述したような音声出力遊具では、このような情操教育の効果をより高めることが要求されている。
そこで、本発明は、情操教育の効果をより高めることができる音声出力遊具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る音声出力遊具は、幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用される音声出力遊具において、抱き人形に装着される装着物に取り付けられ、抱き人形と併用される遊具本体部と、遊具本体部に設けられ、幼児の遊び動作に対応して作動するように構成された音声スイッチと、遊具本体部に設けられ、音声スイッチの作動に応じて音声を出力する音声出力部と、を備える。なお、「抱き人形」とは、例えば2〜3歳の幼児(特に、女児)が親になりきって抱っこしたりお世話したりする人形(人間の形に作ったもの)を意味する。抱き人形の大きさは、親と赤ちゃんとの間のバランスと、幼児と抱き人形との間のバランスとが同程度となる大きさである。
この音声出力遊具では、幼児が抱き人形を用いて遊ぶ際、幼児の遊び動作に対応して、音声出力部から音声が出力される。よって、幼児は、遊んでいる抱き人形とあたかも会話をしているかの如き感を得ることができるとともに、抱き人形との間で深いスキンシップを図ることが可能となる。これにより、幼児には、抱き人形に対する愛情及び責任感等の感情が生まれ易くなる。この結果、抱き人形を通じて、幼児に対する情操教育の効果をより高めることができる。
また、本発明に係る音声出力遊具では、遊具本体部は、第1方向で互いに対向する底部及び蓋部を含む筐体を有し、底部を抱き人形に対向させた状態で装着物に取り付けられ、底部は、抱き人形に対向するとともに、凹部が設けられた外面を含んでもよい。この場合、底部が平面状である場合に比べて、遊具本体部を抱き人形上に安定して配置することができる。
また、本発明に係る音声出力遊具では、外面は曲面により構成され、外面の曲率半径は、抱き人形の底部と対向する部分の曲率半径よりも小さくてもよい。この場合、例えば抱き人形の腹部に、凹部の周縁部が確実に当接されるので、遊具本体部を抱き人形上に更に安定して配置することができる。
また、本発明に係る音声出力遊具では、音声スイッチは、蓋部から第1方向に沿って突出して設けられていてもよい。この場合、音声スイッチは、抱き人形と反対側に突出するので、幼児の遊び動作に対応して作動し易い。
また、本発明に係る音声出力遊具では、遊具本体部に設けられた電源スイッチを更に備え、電源スイッチは、筐体における第1方向に直交する第2方向の端部に設けられていてもよい。この場合、筐体における第1方向の端部に設けられている場合に比べて、遊具本体部を装着物に取り付けたままでも電源スイッチを操作し易い。
また、本発明に係る音声出力遊具では、装着物は、抱き人形用の洋服であってもよい。この場合、例えば抱き人形の腹部といった、幼児が触れ易い場所に音声出力遊具を配置することができるので、幼児の遊び動作に対応して音声を出力させ易い。
本発明によれば、情操教育の効果をより高めることが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、音声出力遊具1は、幼児Cが抱き人形Pと遊ぶ際に使用されるものである。音声出力遊具1は、抱き人形Pに装着される装着物10に取り付けられ、抱き人形Pと併用される。装着物10は、例えば、抱き人形Pの洋服である。音声出力遊具1は、抱き人形Pを用いた幼児Cの遊び動作に対応して音声を出力する。これにより、音声出力遊具1は、遊んでいる抱き人形Pとあたかも会話をしているかの如き感を幼児Cに与えることができる。
「抱き人形」とは、対象幼児を2〜3歳の幼児C(特に、女児)とする人形(人間の形に作ったもの)であり、幼児Cが親になりきって抱っこしたりお世話したりする人形である。つまり、抱き人形Pは、幼児Cにとっての妹や弟(赤ちゃん)を想定する。抱き人形Pの大きさは、親と赤ちゃんとの間の大きさバランスと、幼児Cと抱き人形Pとの間の大きさバランスと、が同程度となる大きさである。抱き人形Pの大きさは、具体的には、約30cm程度である。例えば、抱き人形Pとしては、ぽぽちゃん(商品名、ピープル株式会社製、登録商標)が用いられる。
音声出力遊具1は、遊具本体部2と、電源スイッチ3と、音声スイッチ4と、音声出力部8と、を有している。電源スイッチ3と、音声スイッチ4と、音声出力部8とは、遊具本体部2に設けられている。音声出力部8は、スピーカ5と、メモリ6と、制御部7と、を含んでいる。電源スイッチ3、音声スイッチ4、スピーカ5及びメモリ6のそれぞれは、制御部7と電気的に接続されている。
図3(a)は、図1に示された遊具本体部を蓋部側から見た斜視図であり、図3(b)は、図1に示された遊具本体部を底部側から見た斜視図である。
図3(a)及び図3(b)に示されるように、遊具本体部2は、筐体20を有している。筐体20は、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの共重合合成樹脂)等の樹脂材料により形成されている。筐体20は、角部が丸められた略直方体形状の外形を呈する箱状部材である。なお、以下の説明では、筐体20の高さ方向を第1方向D1とし、筐体20の長さ方向を第2方向D2とし、筐体20の幅方向を第3方向D3として説明する。
筐体20には、第2方向D2に突出する突出部21が設けられている。突出部21は、筐体20の第2方向D2の一方の端部における第3方向D3の中央部に設けられている。筐体20の高さ(第1方向D1の長さ)は、例えば20mmである。筐体20の長さ(第2方向D2の長さ)は、突出部21を含めると、例えば65mmであり、突出部21を含めないと、例えば60mmである。筐体20の幅(第3方向D3の長さ)は、例えば55mmである。突出部21の長さは、例えば10mmであり、突出部21の幅は、例えば15mmである。
玩具の安全基準では、誤飲を防止の観点から、対象年齢を1.5歳未満及び3歳未満とする玩具に対して、それぞれ所定の大きさの円筒(1.5歳未満ではいわゆるラトルゲージ、3歳未満ではいわゆる小パーツゲージ)を玩具が通過しないことを求めている。このような寸法の筐体20を有する遊具本体部2は基準を満足することができる。
筐体20は、第1方向D1で互いに対向する底部22及び蓋部24を含んでいる。底部22と蓋部24とは、例えばねじSにより固定され、一体化されている。底部22は、所定厚さ板状部材であって、角部が丸められた略長方形状の外形を呈している。底部22は、筐体20の外方を向く外面22aを有している。外面22aには、第1方向D1に沿って蓋部24側に凹んだ凹部23が設けられている。凹部23は、抱き人形Pの一部(本実施形態では抱き人形Pの腹部の一部)が入り込む部位である。本実施形態では、外面22aの全体が凹部23となっている。つまり、外面22aは、その全体が、湾曲しており、第1方向D1に沿って蓋部24側に凹んだ曲面により構成されている。外面22aの曲面形状としては、例えば、球面状、楕円球面状等の非球面状とすることができる。
外面22aが楕円球面状等の非球面状である場合は、外面22aの第3方向D3の曲率半径は、外面22aの第2方向D2の曲率半径よりも小さいことが好ましい。外面22aを楕円球面状とする場合は、第3方向D3が外面22aの短軸方向となり、第2方向D2が外面22aの長軸方向となる。この場合、外面22aの第3方向D3の曲率半径は、例えば98.2mmであり、外面22aの第2方向D2の曲率半径は、例えば161.7mmである。
蓋部24は、角部が丸められた略直方体形状の外形を呈する箱状部材であり、底部22側が開口されている。蓋部24は、上板25と、4つの側板26と、を含んでいる。上板25は、所定厚さの板状部材であって、角部が丸められた略長方形状の外形を呈している。上板25は、底部22上において当該底部22と対向配置されている。上板25は、筐体20の外方を向く外面25aを有している。外面25aは、外面22aに対応して湾曲しており、第1方向D1に沿って外方に凸な曲面により構成されている。外面25aの第3方向D3の曲率半径は、例えば45mmであり、外面25aの第2方向D2の曲率半径は、例えば105mmである。
側板26は、所定厚さの板状部材であって、上板25の周縁から底部22に向って延びている。側板26の厚さは、例えば、底部22の厚さ、及び上板25の厚さと同等である。各側板26は、上板25及び他の側板26に滑らかに接続されている。これにより、蓋部24は、角部が丸められた略直方体形状の外形を呈している。蓋部24の丸められた角部のうち、第2方向D2の突出部21側に位置する2つの角部は、曲率半径が12mmとなるように形成され、第2方向D2の突出部21と反対側に位置する2つの角部は、曲率半径が14mmとなるように形成されている。
電源スイッチ3は、遊具本体部2に設けられ、音声出力遊具1のオン及びオフを切り換える。電源スイッチ3は、手動でつまみをスライドさせて電気的接点を切り換えるスライドスイッチである。電源スイッチ3は、突出部21の先端に形成された長穴内でつまみがスライド可能となるように設けられている。なお、電源スイッチ3は、手動でボタンを押圧することにより電気的接点を切り換えるボタンスイッチであってもよい。
音声スイッチ4は、遊具本体部2に設けられ、幼児C(図2参照)の遊び動作に対応して作動するように構成されている。幼児Cの遊び動作として、例えば、抱き人形P(図2参照)を抱きしめる動作、抱き人形Pを抱きしめた後、抱き人形Pを幼児Cの体から離す動作、抱き人形Pを手でなでる動作等が挙げられる。
音声スイッチ4は、蓋部24から第1方向D1に沿って突出して設けられている。音声スイッチ4は、上板25の頂部に形成された丸穴内でボタンが押圧可能となるように設けられている。音声スイッチ4は、ボタンが押圧されて変位することにより電気的接点を切り換えるボタンスイッチである。音声スイッチ4は、いわゆるラバースイッチであって、ボタンは、ゴムの弾性力により蓋部24から突出した状態に維持されている。ボタンは、ゴムの弾性力以上の力で押圧されると、筐体20内に入り込むように変位する。
音声出力部8は、筐体20の内部において、蓋部24の上板25に対向配置されている。上板25には、複数の通音孔29が形成されている。複数の通音孔29は、音声スイッチ4と突出部21との間に形成されている。
スピーカ5は、筐体20内に設けられている。スピーカ5は、音声スイッチ4の作動に応じて制御部7から出力される信号に基づいて、IC音である音声を増幅して出力する。スピーカ5は、筐体20外へ音を発し易くするために、複数の通音孔29に対向するよう配置されている。
メモリ6は、出力する音声に関する複数の音声データを予め記憶している。出力する音声は、後述するように、例えば音声1及び2を含む。メモリ6としては、例えば半導体記憶装置が利用される。
制御部7は、音声出力遊具1の動作を統括制御する。具体的には、制御部7は、電源スイッチ3がオンとされると、動作を開始する。制御部7は、動作開始後に音声スイッチ4から信号が入力されると、メモリ6から適当な音声データを呼び出し、スピーカ5に信号を出力して音声を出力させる。制御部7は、電源スイッチ3がオフとされると、動作を終了する。制御部7としては、例えばMPU(Micro Processing Unit)が利用される。
図4を参照して、遊具本体部2を装着物10に取り付ける方法について説明する。図4に示されるように、装着物10は、例えば、抱き人形P(図2参照)用のワンピースである。なお、ワンピースにおいて上見頃が位置する方向を上方とし、ワンピースにおいて下見頃が位置する方向を下方とする。
装着物10は、遊具本体部2が収容されて取り付けられる収容部11を有している。収容部11は、装着物10の裏側に設けられている。収容部11は、ポケット12と、リボン13と、一対の接着部14とを含んでいる。ポケット12は、遊具本体部2の第1方向D1の約半分が収容できる大きさの袋である。ポケット12は、装着物10と同じパイル生地により形成されている。ポケット12の上方は、開口している。また、ポケット12の下方には、突出部21に対応する孔12aが形成されている。
リボン13は、所定幅でポケット12の上端から上方に延びている。リボン13の幅は、遊具本体部2の幅(第3方向D3の長さ)に対応しており、例えば35mmとされている。リボン13の長さは、例えば120mmとされている。リボン13は、装着物10と同じパイル生地により形成されている。ポケット12とリボン13との接続部分は、ワンピースの上前見頃と下前見頃のスカート部分とが縫い合わされる部分に、これらと一緒に縫い合わされている。これにより、収容部11は、装着物10に取り付けられている。
一対の接着部14は、互いに着脱可能に接着する。一対の接着部14の一方は、リボン13の先端部に縫い付けられ、他方はポケット12の装着物10と反対側の外面に縫い付けられている。一対の接着部14としては、例えば面ファスナー、ボタン、磁石、及び両面テープ等を適用できる。
遊具本体部2を収容部11に収容するには、まず、一対の接着部14を互いに離間させた状態で、ポケット12に遊具本体部2を収容する。このとき、蓋部24(図3(a)参照)が装着物10側を向く。即ち、装着物10を抱き人形P(図2参照)に装着した状態では、底部22は、抱き人形Pの腹部に対向する。また、突出部21が孔12aから突出するので、遊具本体部2の位置がポケット12内で固定され易い。続いて、一対の接着部14を互いに接着させる。これにより、遊具本体部2が収容部11に収容される。
リボン13の長さは、ポケット12の上端から、ポケット12に収容された遊具本体部2の上方を通って、ポケット12に縫い付けられた接着部14に至るまでの距離に対応する。このように、収容部11は、ポケット12、リボン13、及び一対の接着部14で遊具本体部2を全体的に保持する。このため、抱き人形Pごと装着物10を傾けた場合、及びひっくり返した場合でも、収容部11は、遊具本体部2を収容した状態を維持することができる。
図5(a)は、図3(a)のVa−Va線に沿っての端面図であり、図5(b)は、図3(a)のVb−Vb線に沿っての端面図である。なお、図5(a)及び図5(b)では、底部22以外の図示が省略されている。また、抱き人形Pの腹部が一点鎖線で図示されている。
図5(a)及び図5(b)に示されるように、外面22aの曲率半径は、抱き人形Pの腹部の曲率半径よりも小さい。ここでは、上述のように、抱き人形Pの腹部が、底部22と対向する部分である。このような曲率半径の関係から、外面22aは抱き人形Pの腹部と密着しない。凹部23の中央部と抱き人形Pの腹部との間には隙間Vが形成されるとともに、凹部23の周縁部の全体が抱き人形Pの腹部に当接される。このように、凹部23の周縁部の全体で抱き人形Pの腹部を押さえるので、遊具本体部2は安定して抱き人形P上に配置される。なお、中央部とは周縁部以外の部分である。本実施形態では、凹部23の周縁部は、外面22aの周縁部を構成している。
次に、音声出力遊具1の使用方法の一例及びその動作について説明する。なお、以下の説明はあくまで例示であって、音声出力遊具1の使用方法は当該一例に限定されるものではない。
まず、親が収容部11に遊具本体部2を収容させて、遊具本体部2を装着物10に取り付ける。続いて、親が電源スイッチ3をオン(作動状態)とする。電源スイッチ3は突出部21の先端に設けられ、突出部21はポケット12の孔12aから突出している。このため、遊具本体部2を装着物10に取り付けたままでも、親は電源スイッチ3を容易に操作することができる。
続いて、親は、装着物10を装着した抱き人形Pを幼児に手渡し、幼児Cに抱き人形Pの世話をするように促す。収容部11は、装着物10の裏側に設けられているため、幼児Cは、遊具本体部2の存在に気づき難い。図2に示されるように、幼児Cは、遊具本体部2の存在に気づかないまま、抱き人形Pを抱きしめる。このとき、抱き人形Pの腹部が幼児Cに接触する。
抱き人形Pの腹部上には、遊具本体部2が配置されている。このため、実際には、遊具本体部2が装着物10を介して幼児Cに接触する。このとき、蓋部24から突出している音声スイッチ4が押圧されて、筐体20内に入り込むように変位する。この結果、電気的接点が切り換わり、音声スイッチ4がオンとされる。これにより、音声1として、下表1に示される音声内容の音声A〜Dが擬似ランダムパターンで音声出力部8から出力される。
音声1の内容は、赤ちゃんの発する音声を模したものである。音声1の内容は、例えば、幼児Cに抱き人形Pへの話しかけを促すものであり、泣き声及び笑い声を含む。擬似ランダムパターンとは、ランダムで予測不能に見えるものの、実際は予測可能な(予め定められた)パターンのことである。ここでは、音声1は、音声D→音声A→音声C→音声B→音声A→音声D→音声C→音声Bといった擬似ランダムパターンで繰り返して出力される。
音声1に応じて、幼児Cは、例えば、抱き人形Pの様子を見ようと抱き人形Pの顔を見たり、抱き人形Pに話しかけたり、泣き止ませようとゆすったり、更に抱きしめたりして遊ぶ。幼児Cが抱き人形Pを抱きしめ、音声スイッチ4がオンとされている間、音声出力部8は、所定時間(例えば5秒間)ごとに擬似ランダムパターンで音声1を出力し続ける。
例えば、泣き声に応じて、幼児Cが抱き人形Pの様子を見ようと、抱き人形Pを幼児Cから離すと、音声スイッチ4は、ゴムの弾性力により蓋部24から突出した状態に戻る。この結果、電気的接点が切り換わり、音声スイッチ4がオフとされる。これにより、音声2として、表1に示される音声内容の音声E〜Jが擬似ランダムパターンで音声出力部8から出力される。ここでは、音声2は、音声E→音声F→音声G→音声H→音声I→音声J→音声F→音声H→音声E→音声I→音声G→音声Jといった擬似ランダムパターンで繰り返して出力される。
音声2の内容は、赤ちゃんの発する音声を模したものである。音声2の内容は、例えば、幼児Cに抱き人形Pの世話を要求するものである。音声出力部8は、音声スイッチ4がオンからオフにされたときに、音声2を1つだけ出力する。音声出力部8は、音声1の出力の途中であっても、音声スイッチ4がオフとされると、音声1の出力を中止し、音声2を出力する。
音声2に応じて、幼児Cは、例えば抱き人形Pに話しかけたり、抱き人形Pの世話をしたりして遊ぶ。抱き人形Pの世話としては、具体的には、トイレに連れて行く、抱き人形Pを抱きしめる、抱き人形Pの頭部をなでる、抱き人形Pを寝かし付ける、及び抱き人形Pに食事を与える、といったことが挙げられる。
次に、図6を参照して、制御部7(図1参照)における具体的な処理について説明する。制御部7では、電源スイッチ3(図1参照)をオンとした場合に、次の処理が実行される。即ち、図6に示されるように、まず、音声スイッチ4(図1参照)がオンとされるまで待機する。
音声スイッチ4がオンとされると、音声1として、音声A〜Dの何れかが擬似ランダムパターンでスピーカ5(図1参照)から出力される(S12)。続いて、音声スイッチ4がオフとされたか否かが判定される(S13)。上記S13で所定時間NOの場合、上記S12の処理が再び実行される。即ち、電源スイッチ3がオン、かつ、音声スイッチ4がオンとされている間、所定時間ごとに音声1として、音声A〜Dの何れかが擬似ランダムパターンでスピーカ5から順に出力される処理が繰り返される。
一方、上記S13でYESの場合、音声2として、音声E〜Jの何れかが擬似ランダムパターンでスピーカ5から順に出力される(S14)。これにより、制御部7の一連の処理が終了される。制御部7は、電源スイッチ3がオンの間は、この一連の処理を繰り返し実行する。
以上、本実施形態の音声出力遊具1では、幼児Cが抱き人形Pを用いて遊ぶ際、幼児Cの遊び動作に対応して、音声出力部8から音声1及び2が出力される。よって、幼児Cは、遊んでいる抱き人形Pとあたかも会話をしているかの如き感を得ることができるとともに、抱き人形Pとの間で深いスキンシップを図ることが可能となる。これにより、幼児Cには、抱き人形Pに対する愛情及び責任感等の感情が生まれ易くなる。この結果、抱き人形Pを通じて、幼児Cに対する情操教育の効果をより高めることができる。
なお、近年、脳科学分野では、幼い頃から赤ちゃんに接する場合、親性行動促進(プロラクチン)ホルモンの分泌が促されることが研究されている。親性行動促進ホルモンによれば、可愛がったり愛しいと思ったりすることができる大脳の形成が促され、将来、良き親となる心(いわゆる、幼い母性)が形成される。この点において、本実施形態では、上述したように、抱き人形Pが赤ちゃんとして世話されて遊ばれるので、幼児Cの幼い母性を育むことができる。このため、本実施形態は、特に有効なものといえる。
また、音声出力遊具1では、音声1及び2が、いずれも赤ちゃんの発する音声を模したものとなっている。このため、抱き人形Pを赤ちゃんのように可愛がったり愛しいと思ったりする感情が幼児Cに生まれ易い。また、音声1の音声内容は、例えば、幼児Cに抱き人形Pへの話しかけを促すものであり、音声2の音声内容は、例えば、幼児Cに抱き人形Pの世話を要求するものである。したがって、幼児Cは音声1及び2に応じて、積極的に抱き人形Pに話しかけたり、世話をしたりして遊ぶことができる。これにより、情操教育の効果を更に高めることができる。
また、抱き人形Pの各部位は膨らみにより形成されており、抱き人形Pの腹部も膨らみにより形成されている。このため、底部22が平面状である場合、外面22aの中央部は抱き人形Pの腹部に当接されるものの、外面22aの周縁部は抱き人形Pの腹部から浮いた状態となる。したがって、遊具本体部2が抱き人形P上でぐらついてしまうおそれがある。これに対し、音声出力遊具1では、筐体20の底部22は、抱き人形Pと対向するとともに、凹部23が設けられた外面22aを含んでいる。これにより、抱き人形Pの腹部が凹部23内に入り込むため、凹部23の周縁部が抱き人形Pの腹部に当接され易くなる。この結果、遊具本体部2を抱き人形P上に安定して配置することができる。
また、外面22aは曲面により構成され、外面22aの曲率半径は、抱き人形Pの腹部の曲率半径よりも小さい。このため、凹部23の周縁部が抱き人形Pの腹部に確実に当接される。この結果、遊具本体部2を抱き人形P上に更に安定して配置することができる。また、外面22aは曲面により構成されているので、筐体20の内部に設けられる装置の場所を確保しつつ、筐体20の高さを低く抑えることができる。更に、外面25aは曲面により構成されているので、遊具本体部2を抱き人形P上に配置した際に、抱き人形Pと遊具本体部2とが滑らかに接続されて見える。この結果、幼児Cが遊具本体部2の存在に気づき難い。
また、音声スイッチ4が抱き人形Pと反対側に突出した状態となるように、遊具本体部2は収容部11に収容されて装着物10に取り付けられている。特に、音声スイッチ4は、上板25の頂部に設けられている。このため、抱き人形Pを抱きしめるといった幼児Cの遊び動作に対応して、音声スイッチ4が押圧されて作動し易い。特に、音声スイッチ4はゴムの弾性力を利用するボタンスイッチであるため、弱い力でも作動し易い。この結果、音声が出力され易い。
特に、遊具本体部2は装着物10に取り付けられる。このため、例えば抱き人形Pの腹部といった、幼児Cが抱き人形Pで遊ぶ際に幼児Cが触れ易い場所に遊具本体部2を配置することができる。これにより、幼児Cの遊び動作に対応して、音声がより出力され易い。また、遊具本体部2は、装着物10と別体であるため、装着物10のクリーニングが容易である。遊具本体部2を抱き人形Pの体内に取り付けることも考えられるものの、取付作業が複雑となる上、音声が抱き人形Pの外部で聞き取り難くなる。
また、電源スイッチ3は、遊具本体部2の第2方向D2の端部に設けられている。このため、電源スイッチ3が、例えば底部22及び蓋部24に設けられている場合に比べて、遊具本体部2を装着物10に取り付けたままでも、電源スイッチ3を操作し易い。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明に係る音声出力遊具は、実施形態に係る上記音声出力遊具1に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
上記実施形態において、装着物10は、ワンピース以外の洋服であってもよい。また、装着物10は、抱き人形P用の洋服に限られず、例えば、抱き人形P用の帽子、鞄、リュック、靴、アクセサリー等であってもよい。また、この場合、外面22aの曲率半径は、抱き人形Pの頭部、背中、腰部、及び腹部等の曲率半径よりも小さくてもよい。
外面22aの第3方向D3の曲率半径又は外面22aの第2方向D2の曲率半径が、抱き人形Pの腹部の曲率半径よりも大きくてもよい。この場合でも、外面22aの第3方向D3の曲率半径、及び外面22aの第2方向D2の曲率半径のうちの少なくとも一方が、抱き人形Pの腹部の曲率半径よりも小さければ、凹部23の周縁部である、底部22の第2方向D2の両端部、及び底部22の第3方向D3の両端部のうちの少なくとも一方が抱き人形Pの腹部に当接する。このため、遊具本体部2は安定して抱き人形P上に配置される。
音声スイッチ4は、音感スイッチ、タクトスイッチ及びリーフスイッチ等であってもよい。音声スイッチ4が音感スイッチである場合、音声スイッチ4は、通常時に非作動状態(オフ)とされるとともに、閾値以上の強さ(音圧レベル)を有する音を感知したときに、作動状態(オン)とされ、当該作動状態を示す信号を制御部7に出力する。音声スイッチ4は、例えば、幼児Cが発する声によって作動状態とされてもよい。また、装着物10が、例えば、変形に伴って音を発するシートを有し、音声スイッチ4は、シートが発する音によって作動状態とされてもよい。
このシートとしては、例えば、PET等の樹脂シート、グラシン紙、パラフィン紙等を用いることができる。例えば、装着物10を形成する生地を多層構造とし、中間層をこのシートで構成してもよいし、収容部11のポケット12及びリボン13をこのシートで形成してもよい。これにより、例えば、幼児Cの上述の遊び動作に加え、抱き人形Pに話しかける動作等を含む遊び動作に対応して、音声スイッチ4が作動する。
外面22aに設けられる凹部23は、例えば、断面矩形状、断面V字状等であって、外面22aが複数の平面により形成されていてもよい。
1…音声出力遊具、2…遊具本体部、3…電源スイッチ、4…音声スイッチ、8…音声出力部、10…装着物、20…筐体、22…底部、22a…外面、23…凹部、24…蓋部、C…幼児、P…抱き人形。
Claims (6)
- 幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用される音声出力遊具において、
前記抱き人形に装着される装着物に取り付けられ、前記抱き人形と併用される遊具本体部と、
前記遊具本体部に設けられ、前記幼児の遊び動作に対応して作動するように構成された音声スイッチと、
前記遊具本体部に設けられ、前記音声スイッチの作動に応じて音声を出力する音声出力部と、を備える音声出力遊具。 - 前記遊具本体部は、第1方向で互いに対向する底部及び蓋部を含む筐体を有し、前記底部を前記抱き人形に対向させた状態で前記装着物に取り付けられ、
前記底部は、前記抱き人形に対向するとともに、凹部が設けられた外面を含んでいる、請求項1に記載の音声出力遊具。 - 前記外面は曲面により構成され、前記外面の曲率半径は、前記抱き人形の前記底部と対向する部分の曲率半径よりも小さい、請求項2に記載の音声出力遊具。
- 前記音声スイッチは、前記蓋部から前記第1方向に沿って突出して設けられている、請求項2又は3に記載の音声出力遊具。
- 前記遊具本体部に設けられた電源スイッチを更に備え、
前記電源スイッチは、前記筐体における前記第1方向に直交する第2方向の端部に設けられている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の音声出力遊具。 - 前記装着物は、前記抱き人形用の洋服である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の音声出力遊具。
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JPH0537288U (ja) * | 1991-10-29 | 1993-05-21 | 株式会社センテクリエイシヨンズ | メロデイ発生玩具 |
JP3192253U (ja) * | 2014-04-15 | 2014-08-07 | 株式会社タカラトミーアーツ | 誘眠効果を生む愛玩具 |
JP2015165831A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-24 | 学校法人千葉工業大学 | 着脱式リラクゼーション装置 |
-
2016
- 2016-01-07 JP JP2016001694A patent/JP2017121357A/ja active Pending
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