JP2017093801A - 音声出力遊具 - Google Patents

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Chizuko Kirifuchi
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Abstract

【課題】幼児に遊びの中で自然に生活習慣をトレーニングさせることができる音声出力遊具を提供する。【解決手段】音声出力遊具1は、幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用され、生活習慣のトレーニング用の音声出力遊具であって、抱き人形と併用される枕型遊具2と、枕型遊具2に設けられ、生活習慣に関する幼児の遊び動作に対応して作動するように構成されたサブスイッチ4と、枕型遊具2に設けられ、サブスイッチ4が作動したときに当該サブスイッチ4に対応する音声を出力する音声出力部8と、を備えている。この枕型遊具2では、幼児が抱き人形を用いて遊ぶ際、幼児の遊び動作に対応した音声が出力されることから、身に付けるべき就寝習慣を、抱き人形を通じて幼児に遊びの中で自然にトレーニングさせることが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、音声出力遊具に関し、特に、幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用される生活習慣トレーニング用の音声出力遊具に関する。
従来の音声出力遊具としては、縫いぐるみと併用される装置本体と、縫いぐるみを保持する保持部と、保持部で保持した縫いぐるみを動作させる作動機構と、音声を出力する音声装置と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この音声出力遊具では、作動機構及び音声装置を縫いぐるみ内部に設けるのではなく装置本体に設けることで、例えば縫いぐるみの感触が不自然、持ち歩き難い、屋外に持ち出した場合故障の原因となる、及びクリーニングが困難等の問題を解決することが図られている。
また、この引用文献1に記載された音声出力遊具では、注射器遊具の先端に設けられたスイッチ部を縫いぐるみに押しつける等してスイッチ部を作動させると、作動機構が一定時間作動するとともに音声装置から音声が出力される。これにより、音声と縫いぐるみの動作とを組み合わせ、よりリアル感のある縫いぐるみを実現することが図られている。
特開平10−165656号公報
ここで、近年の音声出力遊具としては、考える又は表現することを通じて幼児の知能発達を促すことができる知育用のものが要求されている。かかる要求の中、上述したような音声出力遊具では、単に「お世話行為」を体得させ得るものではなく、躾によって嫌々に身に付けるような生活習慣を、成長過程にある幼児に対し訓練ではなく遊びの中で自然にトレーニングさせて体得させ得ることが特に求められている。
そこで、本発明は、幼児に遊びの中で自然に生活習慣をトレーニングさせることができる音声出力遊具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る音声出力遊具は、幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用される、生活習慣のトレーニング用の音声出力遊具において、抱き人形と併用される遊具本体部と、遊具本体部に設けられ、生活習慣に関する幼児の遊び動作に対応して作動するように構成されたスイッチ部と、遊具本体部に設けられ、スイッチ部の作動に応じて音声を出力する音声出力部と、を備える。なお、「抱き人形」とは、例えば2〜3歳の幼児(特に、女児)が親になりきって抱っこしたりお世話したりする人形(人間の形に作ったもの)を意味する。抱き人形の大きさは、親と赤ちゃんとの間のバランスと、幼児と抱き人形との間のバランスとが同程度となる大きさである。
この音声出力遊具では、幼児が抱き人形を用いて遊ぶ際、生活習慣に関する幼児の遊び動作に対応して、音声出力部から音声が出力される。よって、幼児は、遊んでいる抱き人形とあたかも会話をしているかの如き感を得ることができるとともに、抱き人形との間で深いスキンシップを図ることが可能となる。この結果、幼児は、抱き人形を通じて、身に付けるべき生活習慣を訓練としてではなく遊びの中で自然にイメージすることができる。したがって、本発明によれば、幼児に遊びの中で自然に生活習慣をトレーニングさせることが可能となる。
また、本発明に係る音声出力遊具は、就寝トレーニング用の音声出力遊具であって、抱き人形が載置されるクッションを更に備え、遊具本体部は、底部及び蓋部を含む筐体を有し、底部をクッションと対向させた状態で当該クッションに載置される枕型遊具であり、蓋部は、底部に対して弾性的に変位可能であり、スイッチ部は、底部に対して蓋部が変位することにより作動してもよい。この場合、例えば幼児は、抱き人形を寝かし付けようと、クッションに抱き人形を載置するとともに、遊具本体部に抱き人形の頭部を載置して遊ぶことができる。抱き人形を遊具本体部に載置することで、抱き人形の重さで底部に対して蓋部を変位させてスイッチ部を作動させ、音声出力部から音声を出力させることができる。これにより、親が幼児に体得させるのに苦労するような就寝習慣を、抱き人形を通じて幼児に遊びの中で自然にトレーニングさせることが可能となる。
本発明に係る音声出力遊具では、音声出力部は、筐体の内部において、蓋部に対向するよう配置されている。蓋部には、複数の通音孔が形成されていてもよい。この場合、抱き人形側に配される蓋部から音声が出力される。これにより、抱き人形から音声が出力されると幼児に錯覚させ易い。
本発明に係る音声出力遊具は、病院の受診トレーニング用の音声出力遊具であって、抱き人形が載置されるベッドを更に備え、遊具本体部は、筐体と筐体の底面から突出する突起部とを有し、底面をベッドと対向させた状態で当該ベッドに載置される枕型遊具であり、突起部は、筐体に対して入り込むように弾性的に変位可能でありスイッチ部は、筐体に対して突起部が変位することにより作動してもよい。この場合、例えば幼児は、抱き人形を診察するために、ベッドに抱き人形を載置するとともに、遊具本体部に抱き人形の頭部を載置して遊ぶことができる。抱き人形を遊具本体部に載置することで、抱き人形の重さで突起部を筐体内に入り込むように変位させてスイッチ部を作動させ、音声出力部から音声を出力させることができる。これにより、親が幼児に体得させるのに苦労するような病院での受診の仕方を、抱き人形を通じて幼児に遊びの中で自然にトレーニングさせることが可能となる。
本発明に係る音声出力遊具では、筐体は、底面から突出する脚部を更に含み、突起部が底面から突出する突出長は、脚部が底面から突出する突出長よりも長くてもよい。この場合、筐体が脚部を含むため、遊具本体部を安定して載置することが可能となる。また、この脚部の突出長にあっては、例えば突起部の突出長よりも長くなるまで長尺化すると、抱き人形を遊具本体部に載置した際に抱き人形の重さで突起部を変位させることが困難になる場合がある。この点、本発明において、突起部が底面から突出する突出長は、脚部が底面から突出する突出長よりも長いので、突起部が変位し易い状態を維持することができる。
本発明に係る音声出力遊具は、ベッドが変形して収容される車両玩具又はハウス玩具を更に備え、車両玩具又はハウス玩具は、遊具本体部を収容する収容部を有し、収容部は、突起部を底面から突出させた状態で収容する凹部を含んでもよい。この場合、車両玩具又はハウス玩具にベッドとともに、突起部を突出させた状態で遊具本体部を収容することができる。したがって、スイッチ部の誤作動を抑制しながら遊具本体部を収容することができる。
本発明によれば、幼児に遊びの中で自然に生活習慣をトレーニングさせることが可能となる。
第1実施形態に係る音声出力遊具を示すブロック図である。 図1の音声出力遊具の使用時を説明する図である。 図1の音声出力遊具の枕型遊具を示す斜視図である。 図3のIV−IV線に沿っての断面図である。 図1の音声出力遊具のクッションを示す斜視図である。 図1の音声出力遊具の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る音声出力遊具を示す斜視図である。 図7の音声出力遊具の使用時を説明する図である。 図7の音声出力遊具の枕型遊具を示す斜視図である。 図7の音声出力遊具の一部を破断して示す側面図である。 図7の音声出力遊具の動作を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示されるように、音声出力遊具1は、幼児Cが抱き人形Pと遊ぶ際に使用される知育用のものであって、幼児Cが身に付けるべき生活習慣をイメージトレーニングさせるための生活習慣のトレーニング用の音声出力遊具である。この音声出力遊具1は、抱き人形Pを用いた幼児Cの生活習慣に関する遊び動作に対応して音声を出力する。これにより、音声出力遊具1は、当該生活習慣の適正なイメージを幼児Cに自然に与える。第1実施形態に係る音声出力遊具1は、抱き人形Pと併用される遊具本体部として、枕型遊具2を備えた就寝トレーニング用の遊具である。
音声出力遊具1では、例えば、幼児Cが抱き人形Pをクッション11に載置し、抱き人形Pを寝かし付けようとして遊ぶ際に、枕型遊具2が抱き人形Pの枕として使用される。一般的に、親は幼児Cを就寝させるのに苦労することが多く、特に卒乳後においては、母乳又はミルクを飲んで就寝するという寝る前に習慣的に行っていた行為(いわゆる入眠儀式)がなくなることから、幼児Cが布団に入るのを嫌がったり、布団に入ってもなかなか就寝できなくなったりする。音声出力遊具1は、このような卒乳後の入眠儀式のための1アイテムとして用いることができる。
「抱き人形」とは、対象幼児を2〜3歳の幼児C(特に、女児)とする人形(人間の形に作ったもの)であり、幼児Cが親になりきって抱っこしたりお世話したりする人形である。つまり、抱き人形Pは、幼児Cにとっての妹や弟(赤ちゃん)を想定する。抱き人形Pの大きさは、親と赤ちゃんとの間の大きさバランスと、幼児Cと抱き人形Pとの間の大きさバランスと、が同程度となる大きさである。抱き人形Pの大きさは、具体的には、約30cm程度である。例えば、抱き人形Pとしては、ぽぽちゃん(商品名、ピープル株式会社製、登録商標)が用いられる。
音声出力遊具1は、枕型遊具2と、クッション11と、ブランケット12と、を備えている。枕型遊具2は、メインスイッチ3と、サブスイッチ(スイッチ部)4と、音声出力部8と、を有している。音声出力部8は、スピーカ5と、メモリ6と、制御部7と、を含んでいる。メインスイッチ3、サブスイッチ4、スピーカ5及びメモリ6のそれぞれは、制御部7と電気的に接続されている。
図3(a)は、枕型遊具2を蓋部22側から見た斜視図であり、図3(b)は、枕型遊具2を底部21側から見た斜視図である。図2及び図3に示されるように、枕型遊具2は、音声出力遊具1の遊具本体部である。枕型遊具2は、底部21及び蓋部22を含む筐体20を有している。筐体20は、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンの共重合合成樹脂)等の樹脂材料により形成されている。
枕型遊具2は、底部21をクッション11と対向させた状態でクッション11に載置される。なお、以下の説明では、枕型遊具2において、枕の高さに対応する方向(マチ幅方向)のうち、蓋部22側を「上」とし、底部21側を「下」として説明する。また、枕型遊具2において、枕の奥行に対応する方向(縦方向)のうち、載置される抱き人形Pの頭部の首側を「前」とし、載置される抱き人形Pの頭部の頭頂部側を「後」として説明する。
底部21は、直方体形状の外形を有する箱部材であり、その上方が開口されている。底部21は、底板23と、4つの底部側板24と、を含んでいる。底板23は、矩形状の平板部材である。底部側板24は、底板23の周縁に立設された平板部材である。
図4は、図3のIV−IV線に沿っての断面図である。図4(a)は、サブスイッチ4の非作動状態を示している。図4(b)は、サブスイッチ4の作動状態を示している。図3及び図4に示されるように、蓋部22は、直方体形状の外形を有する箱部材であり、その下方が開口されている。蓋部22は、後述の保持部材42によって、底部21に対して弾性的に変位可能に支持されている。蓋部22は、上板25と、4つの蓋部側板26と、凸部27と、を含んでいる。
上板25は、底板23上において当該底板23と対向配置された板部材である。上板25は、中央部分25a、前部分25b、及び後部分25cを含んでいる。中央部分25aは、前後方向D2の中央に位置している。前部分25bは、中央部分25aよりも前方に位置している。後部分25cは、中央部分25aより後方に位置している。
中央部分25aは、前部分25bに向かうほど底板23に対して上方に傾斜している。前部分25b及び後部分25cは、いずれも底板23に平行である。上板25の上面には、抱き人形Pが就寝している様子を示す絵柄(不図示)が施されている。この絵柄は、前方が絵柄の下方となる向きで施されている。
蓋部側板26は、上板25の周縁に立設された平板部材である。蓋部側板26は、その内側の面が底部側板24の外側の面に当接するように配置されている。凸部27は、後部分25cの下面から下方に突出している。
筐体20は、底部21と蓋部22とを連結する連結部30を更に含んでいる。連結部30は、円筒部31と、円柱部32と、を含んでいる。円筒部31は、底板23の四隅に設けられている。円筒部31の上端は、その筒孔が閉塞された閉塞端とされている。円筒部31の閉塞端には、円柱部32を挿通するための貫通孔が形成されている。この貫通孔は、断面円形で、円筒部31と同軸である。円筒部31の下端は、その筒孔が下方に開口する開口端とされている。円柱部32は、上板25において円筒部31に対応する四隅に立設され、下方に突出している。円柱部32の下端部32aは、円筒部31の閉塞端の貫通孔を通って当該円筒部31内に配置されている。
円柱部32は、第1ストッパ33を含んでいる。第1ストッパ33は、円柱部32の下端部32aにねじ34により固定されている。第1ストッパ33は、円柱部32と同軸の円柱状部材である。第1ストッパ33は、円筒部31内に配置されている。第1ストッパ33の直径は、円筒部31の口径よりも小さく且つ円筒部31の閉塞端における貫通孔の口径よりも大きい。このような第1ストッパ33は、当該貫通孔を通って円筒部31から上方へ抜け出ないようになっている。即ち、第1ストッパ33は、下端部32aが円筒部31を抜けて上方へ移動することを阻止する。これにより、連結部30は、底部21と蓋部22とを、上下方向D1に所定量移動可能な状態で一体となるように連結している。
円柱部32は、更に第2ストッパ35を含んでいる。第2ストッパ35は、円柱部32の上端部32bの外周面に立設された複数の板部材により構成されている。複数の部材は、おいて、周方向に所定間隔で並ぶように配置されている。このような第2ストッパ35の存在により、上端部32bは円筒部31の閉塞端の貫通孔を通って当該円筒部31内に入り込まないようになっている。即ち、第2ストッパ35は、上端部32bが円筒部31内へ移動することを阻止する。
筐体20の大きさは、抱き人形Pの頭部の大きさに合せて設定されている。筐体20は、上下方向D1から見て、例えば一辺80mmの矩形状の外形を有している。筐体20において、前部分25bに対応する部分の上下方向D1に沿う長さは、例えば25mmであり、後部分25cに対応する部分の上下方向D1に沿う長さは、例えば20mmである。上述のように中央部分25aは傾斜していることから、筐体20において中央部分25aに対応する部分は、抱き人形Pの後頭部の形状に沿う。このため、抱き人形Pの頭部は安定して枕型遊具2に載置される。
図3(b)に示されるように、メインスイッチ3は、枕型遊具2に設けられ、音声出力遊具1のオン及びオフを切り替える。メインスイッチ3は、手動でつまみをスライドさせて電気的接点を切り替えるスライドスイッチである。メインスイッチ3は、底板23に形成された長穴内でつまみがスライド可能となるように設けられている。なお、メインスイッチ3は、手動でボタンを押圧することにより電気的接点を切り替えるボタンスイッチであってもよい。
図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。図4(a)は、サブスイッチ4の非作動状態を示している。図4(b)は、サブスイッチ4の作動状態を示している。図2〜図4に示されるように、サブスイッチ4は、枕型遊具2に設けられ、生活習慣に関する幼児Cの遊び動作に対応して作動する。サブスイッチ4は、通常時には非作動状態(オフ)とされる。サブスイッチ4は、閾値以上の強さで蓋部22が底部21に対して押圧された場合に作動状態(オン)とされ、当該作動状態を示す信号を制御部7に出力する。
サブスイッチ4の非作動状態について説明する。図4(a)に示されるように、サブスイッチ4は、例えばタクトスイッチにより構成されている。サブスイッチ4は、筐体20内に配置され、スイッチ部材41と、保持部材42と、を含んでいる。スイッチ部材41は、導電性材料により形成され、円板状を呈している。スイッチ部材41は、底部21に設けられた回路基板Bと蓋部22の凸部27との間に配置されている。回路基板Bは、底板23において上下方向D1を厚さ方向として配置されている。回路基板Bは、底板23に立設された非導電性の支柱28により支持されている。
保持部材42は、スイッチ部材41を保持するとともに、蓋部22を底部21に対して弾性的に変位可能に支持する部材である。保持部材42は、非導電性のシリコンゴム等の弾性材料により形成されている。保持部材42は、頂部42aと、拡径部42bと、フランジ部42cと、脚部42dと、を含んでいる。
頂部42aは、スイッチ部材41よりも直径が大きい円板状を呈している。頂部42aは、スイッチ部材41と凸部27との間において、その厚さ方向を上下方向D1として配置されている。頂部42aの下面には、接着によりスイッチ部材41が取り付けられている。頂部42aの上面は、凸部27に当接している。
拡径部42bは、頂部42aの周縁から回路基板Bに向かうにしたがって拡径するラッパ状を呈している。フランジ部42cは、拡径部42bの下端部に設けられ、矩形枠状を呈している。フランジ部42cは、脚部42dにより回路基板Bに固定されている。脚部42dは、フランジ部42cの外縁部から下方に突出するように設けられている。脚部42dは、回路基板Bの貫通孔に挿通されて固定されている。保持部材42は、蓋部22の重さによってはほとんど変形しない程度の剛性を有している。
このような保持部材42は、通常時には、スイッチ部材41を回路基板Bに対して上下方向D1に離間させた状態で対向配置しつつ保持する。これにより、保持部材42は、回路基板Bの配線を切断した状態とし、サブスイッチ4を非作動状態に保つ。これとともに、保持部材42は、上下方向D1に潰れるような弾性変形(つまり、上下方向D1に縮小する変形)が可能、且つ当該変形からの弾性復帰が可能に構成される。これにより、保持部材42は、底部21の回路基板B上において、底部21に対して蓋部22を上下方向D1に弾性的に変位可能に支持する。
続いて、サブスイッチ4の作動状態について説明する。図4(b)に示されるように、蓋部22が底部21に対して下方に押圧され、凸部27を介して保持部材42が閾値以上の強さで下方に押圧されると、保持部材42が上下方向D1に潰れるように弾性変形(特に、拡径部42bが弾性変形)する。これにより、頂部42aが回路基板Bに向けて押し付けられた状態となり、頂部42aが凸部27と回路基板Bとで挟まれるように下方に変位する。頂部42aの当該変位により、スイッチ部材41が回路基板Bと接触し、回路基板Bの配線が接続状態となる。この結果、回路基板Bにおいて閉回路が構成され、サブスイッチ4が作動状態とされる。また、頂部42aの当該変位により、蓋部22も底部21に対して下方に変位する。即ち、サブスイッチ4は、底部21に対して蓋部22が変位することにより作動する。
図3に示されるように、音声出力部8は、筐体20の内部において、蓋部22の上板25の後部分25cに対向配置されている。後部分25cには、複数の通音孔29が形成されている。
スピーカ5は、筐体20内に設けられている。スピーカ5は、サブスイッチ4の作動に応じて制御部7から出力される信号に基づいて、IC音である音声を増幅して出力する。スピーカ5は、筐体20外へ音を発し易くするために、複数の通音孔29に対向するよう配置されている。メモリ6は、出力する音声に関する複数の音声データを予め記憶している。出力する音声は、後述するように、例えば音声1及び2を含む。メモリ6としては、例えば半導体記憶装置が利用される。
制御部7は、音声出力遊具1の動作を統括制御する。具体的には、制御部7は、メインスイッチ3がオンとされると、動作を開始する。制御部7は、動作開始後にサブスイッチ4から信号が入力されると、メモリ6から適当な音声データを呼び出し、スピーカ5に信号を出力して音声を出力させる。制御部7は、メインスイッチ3がオフとされると、動作を終了する。制御部7としては、例えばMPU(Micro Processing Unit)が利用される。
図2及び図5を参照して、クッション11について説明する。図5(a)は、ベッド形態とされたクッション11を示し、図5(b)は、椅子形態されたクッション11を示している。図2及び図5に示されるように、クッション11は、ウサギを模した形状に形成されている。クッション11では、ウサギの絵柄がプリントされたカバーの内部に、クッション性を備えたスポンジ素材又は綿素材等の内容物が充填されている。クッション11は、上半身部分13、下半身部分14、連結部15、及び、一対の状態維持部16を含んでいる。
上半身部分13は、矩形の一辺が外側に凸の曲線で構成されたアーチ状の表面を有する板状を呈している。上半身部分13は、ウサギの頭部を模した部分(以下、単にウサギの頭部)を含み、ウサギの耳を模した装飾が施されている。下半身部分14は、上半身部分13と厚さ及び幅が同等で、矩形状の表面を有する板状を呈している。上半身部分13の概略外形寸法は、例えば厚さ3cm、幅20cm、長さ24cmである。下半身部分14の概略外形寸法は、例えば厚さ3cm、幅20cm、長さ14cmである。
連結部15は、上半身部分13と下半身部分14とを連結する部分である。連結部15は、上半身部分13のカバーと、下半身部分14のカバーとを互いに縫い合わせることにより、上半身部分13と下半身部分14とを連結している。連結部15は、上半身部分13及び下半身部分14の幅方向に直線状に延びる辺縁を互いに連結する。カバーの内部の内容物は、連結部15により連結されておらず、上半身部分13と下半身部分14とで分離されている。
状態維持部16は、リボン17と、一対の接着部18と、を含んでいる。リボン17の一端は上半身部分13に縫い付けられている。一対の接着部18の一方は、他方と着脱可能に接着する。一対の接着部18の一方は、リボン17の他端に縫い付けられ、他方は下半身部分14に縫い付けられている。一対の接着部18としては、例えば面ファスナー、ボタン、磁石、及び両面テープ等を適用できる。
クッション11において、上半身部分13は、連結部15を回転軸として、下半身部分14との間の角度が変化するように(下半身部分14に対して折れ曲がるように又は平面的に延びるように)回転移動することができる。これにより、クッション11は、図5(a)に示されるように、ベッドのように用いることが可能なベッド形態をとることができる。ベッド形態では、上半身部分13と下半身部分14とが並置され、並置状態とされる。また、クッション11は、図5(b)に示されるように、椅子のように用いることが可能な椅子形態をとることができる。椅子形態では、上半身部分13が下半身部分14に対して直立し、直立状態とされる。
リボン17の長さは、直立状態のクッション11において、上半身部分13のリボン17の一端が縫い付けられた部分から、下半身部分14の接着部18の他方が縫い付けられた部分までの直線距離に対応する。したがって、クッション11は、一対の接着部18を互いに接着することにより、直立状態(椅子形態)を維持することができる。
ブランケット12は、抱き人形P用の薄手の掛布団であり、クッション11とともに使用される。ブランケット12は、例えば、クッション11に載置された抱き人形Pにかけて使用される。ブランケット12には、クッション11のウサギの絵柄に合わせて、ウサギの手及び足の絵柄がプリントされている。
次に、音声出力遊具1の使用方法の一例及びその動作について説明する。なお、以下の説明はあくまで例示であって、音声出力遊具1の使用方法は当該一例に限定されるものではない。
まず、例えば、親は、幼児Cに就寝トレーニングをさせたいとき、メインスイッチ3をオンとして、幼児Cに音声出力遊具1を手渡し、幼児Cに抱き人形Pを就寝させるように促す。続いて、図2に示されるように、幼児Cは、クッション11をベッド形態とする。幼児Cは、このクッション11上に枕型遊具2を載置する。幼児Cは、クッション11に抱き人形Pを載置するとともに、枕型遊具2に、抱き人形Pの頭部を載置して、抱き人形Pをベッド状態のクッション11に寝かせた状態とする。幼児Cは、寝かせた抱き人形Pにブランケット12をかける。
このとき、抱き人形Pの頭部の重さにより、枕型遊具2の蓋部22が底部21に対して下方に変位する。これにより、保持部材42が上下方向D1に潰れるように弾性変形する。頂部42aが回路基板Bに向けて押し付けられた状態となり、頂部42aが下方に変位する。頂部42aの当該変位により、スイッチ部材41が回路基板Bと接触し、回路基板Bの配線が接続状態となる。この結果、回路基板Bにおいて閉回路が構成されて、サブスイッチ4がオンとされる。サブスイッチ4がオンとされて所定時間(例えば、数秒)後に、音声1として、表1に示される音声内容の音声A〜Cが擬似ランダムパターンで音声出力部8から出力される。
Figure 2017093801
音声1の音声内容は、就寝トレーニングに関し、幼児Cに抱き人形Pの就寝時の世話を要求するものである。擬似ランダムパターンとは、ランダムで予測不能に見えるものの、実際は予測可能な(予め定められた)パターンのことである。ここでは、音声1は、音声A→音声B→音声C→音声B→音声A→音声Cといった擬似ランダムパターンで繰り返して出力される。
音声1に応じて、幼児Cは、例えば抱き人形Pと手をつないだり、抱き人形Pの胸をトントンと叩いたり、抱き人形Pが寝たか様子を見たりする。抱き人形Pの頭部が枕型遊具2に載置されている間(メインスイッチ3及びサブスイッチ4がともにオンの間)、音声1が繰り返し出力される。このように、幼児Cは、抱き人形Pを就寝させようと遊ぶことを通じて、音声出力遊具1により、就寝トレーニングをすることができる。
その後、幼児Cが抱き人形Pを起こそうとして、抱き人形Pの頭部を枕型遊具2から持ち上げた場合、保持部材42は、上下方向D1に潰れるように弾性変形した状態から、上下方向D1に伸びるように弾性復帰して元の形状となる。これにより、頂部42aが上方に変位するとともに、蓋部22が底部21に対して上方に変位する。頂部42aの当該変位により、スイッチ部材41が回路基板Bから上下方向D1に離間する。この結果、回路基板Bの配線が切断状態となり、サブスイッチ4がオフとされる。
サブスイッチ4がオフとされて所定時間(例えば、数秒)後に、音声2として、表1に示される音声内容の音声D〜Fが擬似ランダムパターンで音声出力部8から出力される。音声2の音声内容は、幼児Cに睡眠終了後の抱き人形Pの世話を要求するものである。ここでは、音声2は、音声D→音声E→音声F→音声D→音声F→音声Eといった擬似ランダムパターンで繰り返して出力される。
音声2に応じて、幼児Cは、例えば抱き人形Pに話しかけて遊んだり、抱き人形Pを抱き上げたり、抱き人形Pの食事のお世話をして遊んだりする。抱き人形Pの頭部が枕型遊具2に載置されていない間(メインスイッチ3がオン且つサブスイッチ4がオフの間)、音声2が繰り返し出力される。このように、幼児Cは、抱き人形Pと遊んだり、食事の世話をしたりすることを通じて、音声出力遊具1により、生活習慣のトレーニングをすることができる。
次に、音声出力遊具1の制御部7における具体的な処理について説明する。音声出力遊具1の制御部7では、メインスイッチ3をオンとした場合に、次の処理を実行する。即ち、図6に示されるように、まず、サブスイッチ4がオンとされたが否かを判定する(S1)。上記S1でNOの場合、メインスイッチ3がオフとされたか否かを判定する(S2)。上記S2でYESの場合、動作を終了する。一方、上記S2でNOの場合、上記S1の処理を再び実行する。
上記S1でYESの場合、所定時間経過後に、音声1として、音声A〜Cの何れかを擬似ランダムパターンでスピーカ5から出力させる(S3)。続いて、メインスイッチ3がオフとされたか否かを判定する(S4)。上記S4でYESの場合、動作を終了する。一方、上記S4でNOの場合、サブスイッチ4がオフとされたか否かを判定する(S5)。上記S5でNOの場合、上記S3の処理を再び実行する。即ち、メインスイッチ3がオン、且つサブスイッチ4がオンとされている間、音声1として、音声A〜Cの何れかを擬似ランダムパターンでスピーカ5から出力させる処理を繰り返す。
一方、上記S5でYESの場合、所定時間経過後に、音声2として、音声D〜Fの何れかを擬似ランダムパターンでスピーカ5から出力させる(S6)。続いて、上記S4の処理を再び実行する。即ち、メインスイッチ3がオン、且つサブスイッチ4がオフとされている間、音声2として、音声D〜Fの何れかが擬似ランダムパターンでスピーカ5から出力させる処理を繰り返す。この途中でサブスイッチ4がオンとされると、上記S3の処理を再び実行し、音声1をスピーカ5から出力させる。メインスイッチ3がオフとされると、動作を終了する。
以上、本実施形態の音声出力遊具1では、幼児Cが抱き人形Pを用いて遊ぶ際、生活習慣に関する幼児Cの遊び動作に対応して、音声出力部8から音声が出力される。よって、幼児Cは、遊んでいる抱き人形Pとあたかも会話をしているかの如き感を得ることができるとともに、抱き人形Pとの間で深いスキンシップを図ることが可能となる。この結果、幼児Cは、抱き人形Pを通じて、身に付けるべき生活習慣を訓練としてではなく遊びの中で自然にイメージすることができる。したがって、本実施形態によれば、幼児Cに遊びの中で自然に生活習慣をトレーニングさせることが可能となる。
本実施形態の音声出力遊具1によれば、例えば幼児Cは、抱き人形Pを寝かし付けようと、クッション11に抱き人形Pを載置するとともに、枕型遊具2に抱き人形Pの頭部を載置して遊ぶことができる。サブスイッチ4は、枕型遊具2の底部21に対して蓋部22が下方に変位することにより作動する。このため、例えば抱き人形Pの頭部の重さにより、サブスイッチ4を作動させ、音声出力部8から就寝トレーニングに関する音声1を出力させることができる。これにより、幼児Cは、抱き人形Pの親になりきって抱き人形Pの就寝時の世話をすることができる。このように、音声出力遊具1を利用することによって、親が幼児Cに体得させるのに苦労するような就寝習慣を、抱き人形Pを通じて幼児Cに遊びの中で自然にトレーニングさせることが可能となる。この結果、幼児Cの就寝トレーニングに関する親の負担が軽減される。
また、音声1の出力後に、幼児Cが抱き人形Pを起こそうと、抱き人形Pの頭部を枕型遊具2から持ち上げた場合、底部21に対して蓋部22が上方に変位する。これに伴い、サブスイッチ4を非作動状態とし、睡眠終了後の抱き人形Pの世話に関する音声2を音声出力部8から出力させることができる。したがって、幼児Cは、抱き人形Pの睡眠終了後の世話をすることもできる。
このような音声出力遊具1では、抱き人形Pを通じて、「世話をする行為(お世話行為)を覚える」等の知育効果を幼児Cに好適に与えることができる。これに加え、身に付けるべき生活習慣を訓練としてではなく遊びを通して、自然にイメージさせることができる。よって、本実施形態によれば、幼児Cに遊びの中で自然に且つ好適に生活習慣をトレーニングさせることが可能となる。ひいては、幼児Cは、通常は躾によって嫌々に身に付ける生活習慣を、遊びながらにして自ずと体得することができる。
なお、近年、脳科学分野では、幼い頃から赤ちゃんに接する場合、親性行動促進(プロラクチン)ホルモンの分泌が促されることが研究されている。親性行動促進ホルモンによれば、可愛がったり愛しいと思ったりすることができる大脳の形成が促され、将来、良き親となる心(いわゆる、幼い母性)が形成される。この点において、本実施形態では、上述したように、抱き人形Pが赤ちゃんとして世話されて遊ばれるので、世話をする行為を覚える知育効果が発揮される。このため、本実施形態は、特に有効なものといえる。
特に本実施形態において、幼児Cは、抱き人形Pの要求にしたがって該抱き人形Pの世話をするような生活習慣に係る遊び動作でもって遊ぶことができる。よって、「寝かし付けのお世話をするのを覚える」という知育効果を幼児Cに好適に与えることができる。これに加え、就寝する際の適正なイメージを幼児Cが好適に得ることができる。これにより、体得させるのに親が苦労するような就寝習慣を、幼児Cに遊びの中で自然にイメージさせて就寝トレーニングさせることが可能となる。
本実施形態の音声出力部8は、筐体20の内部において、蓋部22に対向するよう配置されている。蓋部22には、複数の通音孔29が形成されている。このため、抱き人形P側に配される蓋部22から音声が出力される。これにより、抱き人形Pから音声が出力されると幼児Cに錯覚させ易い。
また、音声1及び音声2のそれぞれは、擬似ランダムパターンで出力されるので、次に発せられる音声が幼児Cには予測し難い。このため、幼児Cに抱き人形Pが実際に世話を要求しているかの如き感を効果的に与えることができる。成長過程にある幼児Cに対しあらゆる想像力を与えるとともに、幼児Cに抱き人形Pの世話を飽きずに行わせることが可能となる。
本実施形態において、枕型遊具2の上板25の外面には、絵柄が施されている。幼児Cは、この絵柄を見ることで枕型遊具2の上下方向D1を認識し、底部21をクッション11と対向させた状態で、枕型遊具2を載置することができる。したがって、抱き人形Pの頭部が上板25上に安定して載置される。これにより、サブスイッチ4を確実に作動させることができる。
また、枕型遊具2では、底板23が平坦であり、底板23から下方に突出する部材もない。このため、枕型遊具2では、抱き人形Pが載置された際、底板23が全体的にクッション11に支持される。したがって、枕型遊具2の一部が局所的にクッション11に埋まるといったことがなく、蓋部22を底部21に対して確実に変位させることができる。これにより、サブスイッチ4を確実に作動させることができる。
本実施形態のクッション11では、連結部15により上半身部分13と下半身部分14とが連結されている。上半身部分13は、連結部15を回転軸として、下半身部分14に対して回転移動することができる。このため、クッション11は、ベッド形態及び椅子形態をとることができる。更に、クッション11は、状態維持部16を含んでいるので、椅子形態を維持することができる。このため、幼児Cは、クッション11を抱き人形Pのベッドとしてだけでなく、椅子としても用いることができる。このように、クッション11によれば、多様な遊び方ができるので、幼児Cに抱き人形Pの世話を飽きずに行わせることが可能となる。
(第2実施形態)
図7〜図10に示されるように、音声出力遊具1Aは、病院の受診トレーニング用の遊具である点で、第1実施形態の音声出力遊具1(図1参照)とは異なる。以下では、音声出力遊具1Aについて、音声出力遊具1との相違点を中心に説明を行う。一般的に、幼児Cは、大人に比べて免疫力が低く、病気にかかりやすい。また、幼児Cは、種々の予防接種及び健診を定期的に受けなければならない。このため、幼児Cにとって、小児科医院等の病院で受診することは、日常生活において比較的高い頻度で行われ得る行動である。即ち、幼児Cにとって、病院の受診トレーニングは、生活習慣のトレーニングである。
音声出力遊具1Aでは、例えば、幼児Cが医者になりきって抱き人形Pを診察して遊ぶ際に、枕型遊具2Aが診察用のベッド51の枕として使用される。一般的に、幼児Cは病院を受診することに恐怖感を持ち、病院に行くことを嫌がったり、診察室でパニックになってスムーズに受診できなかったりする。このため、親は幼児Cに病院を受診させるのに苦労することが多い。音声出力遊具1Aは、このような幼児Cに対して病院の受診トレーニングを行うために用いることができる。
音声出力遊具1Aは、車両玩具50と、枕型遊具2Aと、ベッド51と、メインスイッチ3と、サブスイッチ4Aと、音声出力部8と、を備えている。音声出力部8は、スピーカ5と、メモリ6と、制御部7と、を含んでいる。第1実施形態と同様に、メインスイッチ3、サブスイッチ4A、スピーカ5及びメモリ6のそれぞれは、制御部7と電気的に接続されている(図1参照)。
図7(a)は、閉状態とされた車両玩具50を示し、図7(b)は、開状態とされた車両玩具50を示している。図7(a)に示されるように、車両玩具50は、診察に用いられる道具を模した玩具を内部に収容する往診鞄型の玩具であり、持ち手52を有する。車両玩具50は、閉状態において、救急車を模した外観の箱部材であり、直方体形状の外形を有している。車両玩具50の概略外形寸法は、例えば長さ30cm、幅13cm、高さ15cmである。車両玩具50は、4つの車輪を備えている。車両玩具50の外面には、救急車を示す種々の絵柄が施されている。なお、車両玩具50の説明では、模する救急車の進行方向を長さ方向とし、模する救急車の幅方向を幅方向として説明する。
図7(b)に示されるように、車両玩具50は、第1部分53と、第2部分54と、ヒンジ部55と、を有している。第1部分53及び第2部分54は、直方体形状の箱部材である車両玩具50を幅方向に半分にした形状とされ、その幅方向内側が開口する。ヒンジ部55は、第1部分53及び第2部分54の長さ方向の一端側に設けられている。ヒンジ部55は、第1部分53と第2部分54とを連結している。第1部分53と第2部分54とは、その幅方向内側の開口が閉じるように又は開くように、ヒンジ部55を介して開閉可能に設けられている。
図7(b)及び図8に示されるように、第1部分53は、枕型遊具2Aを収容する収容部56を有している。収容部56は、凹部56aを含んでいる。また、第1部分53には、抱き人形Pが載置されるベッド51が変形して収容されている。ベッド51は、連結部51aにより、第1部分53に連結されている。ベッド51は、連結部51aを長さ方向に延びる回転軸として、第1部分53に対して回転移動する。
ベッド51は、更に二段階の入れ子式構造となっている。ベッド51は、連結部51aを回転軸として、第1部分53に対して略90度回転移動した後、第1部分53から離間する方向に二段階に引き出されることで、使用状態とされる。ベッド51は、ABS樹脂等の樹脂材料により形成されている。
図9(a)は、枕型遊具2Aを蓋部62側から見た斜視図であり、図9(b)は、枕型遊具2Aを底部61側から見た斜視図である。図8及び図9に示されるように、枕型遊具2Aは、音声出力遊具1Aの遊具本体部であり、底部61及び蓋部62を含む筐体60と、一対の突起部63と、一対の脚部64と、を有している。筐体60は、例えば、ABS樹脂等の樹脂材料により形成されている。枕型遊具2Aは、底部61をベッド51と対向させた状態でベッド51に載置される。
なお、以下の説明では、枕型遊具2Aにおいて、枕の高さに対応する方向(マチ幅方向)のうち、蓋部62側を「上」とし、底部61側を「下」として説明する。枕型遊具2Aにおいて、枕の奥行に対応する方向(縦方向)のうち、載置される抱き人形Pの頭部の首側を「前」とし、載置される抱き人形Pの頭部の頭頂部側を「後」として説明する。枕型遊具2Aにおいて、枕の幅に対応する方向(横方向)を「左右」として説明する。
底部61は、矩形状の平板部材である。底部61の下面は、筐体の底面60aを構成している。底部61には、突起部63を挿通させる一対の貫通孔60bが形成されている。一対の貫通孔60bは、底部61の前端から例えば6mm後方の位置に、左右に互いに離れて形成されている。
蓋部62は、直方体形状の外形を有する箱部材であり、その下方が開口されている。蓋部62は、上板65と、4つの側板66と、を含んでいる。上板65は、中央部分65a、前部分65b、及び後部分65cを含んでいる。中央部分65aは、前後方向D2の中央に位置している。前部分65bは、中央部分65aよりも前方に位置している。後部分65cは、中央部分65aより後方に位置している。
中央部分65aは、前部分65bに向かうほど底部61に対して上方に傾斜している。中央部分65aと後部分65cとは、傾斜面65dを介して連続する。前部分65b及び後部分65cは、いずれも底部61に平行である。上板65の上面には、抱き人形Pが就寝している様子を示す絵柄(不図示)が施されている。この絵柄は、前方が絵柄の下方となる向きで施されている。側板66は、上板65の周縁に立設された平板部材である。蓋部62は、その開口に底部61が嵌合され、当該底部61とねじによって固定されている。
筐体60の大きさは、抱き人形Pの頭部の大きさに合せて設定されている。筐体60は、上下方向D1から見て、例えば一辺80mmの矩形状の外形を有している。また、筐体60において、前部分65bに対応する部分の上下方向D1に沿う長さは、例えば25mmであり、後部分65cに対応する部分の上下方向D1に沿う長さは、例えば20mmである。上述のように中央部分65aは傾斜しているため、筐体60において、中央部分65aに対応する部分は、抱き人形Pの後頭部の形状に沿う。このため、抱き人形Pの頭部は安定して枕型遊具2Aに載置される。
突起部63は、貫通孔60bを通って、底面60aから下方へ突出する。突起部63は、筐体60に入り込むように弾性的に変位可能である。突起部63は、底面60aから突出した状態(つまり、弾性的に変位していない状態)において、例えば5mmの突出長で底面60aから突出する。突起部63は、枕型遊具2Aが収容部56に収容される際、底面60aから突出した状態で凹部56aに収容される。
一対の脚部64は、底面60aに設けられ、底面60aから下方に突出する。脚部64が底面60aから突出する突出長は、例えば2mmである。脚部64の突出長は、底面60aから突出した状態における突起部63の突出長よりも短い。換言すると、突起部63が底面60aから突出する突出長は、脚部64が底面60aから突出する突出長よりも長い。一対の脚部64は、底面60aの後端から例えば12mm前方の位置に、左右に互いに離れて形成されている。
メインスイッチ3は、底部61に形成された長穴内でつまみがスライド可能となるように、枕型遊具2Aに設けられている。メインスイッチ3の機能は、第1実施形態のものと実質的に同じである。
図10(a)は、サブスイッチ4Aの非作動状態を示し、図10(b)は、サブスイッチ4Aの作動状態を示す。サブスイッチ4Aは、枕型遊具2Aに設けられ、生活習慣に関する幼児Cの遊び動作に対応して作動する。サブスイッチ4Aは、通常時には非作動状態(オフ)とされる。サブスイッチ4Aは、閾値以上の強さで突起部63が筐体60に入り込むように押圧された場合に作動状態(オン)とされ、当該作動状態を示す信号を制御部7に出力する。
サブスイッチ4Aの非作動状態について説明する。図10(a)に示されるように、サブスイッチ4Aは、例えばリーフスイッチにより構成されている。サブスイッチ4Aは、前後方向D2に互いに対向する一対の板ばね71を有している。一対の板ばね71は、金属などの導電性材料により形成され、筐体60内に配置されている。一対の板ばね71は、上下方向D1を長手方向とする板状を呈している。一対の板ばね71の下端部は、底部61に設けられた保持部72により保持されている。これにより、一対の板ばね71は、その上端部を自由端とする片持ち状態で保持される。
一対の板ばね71の上端部において互いに対向する面には、電気接点71aがそれぞれ設けられている。一対の電気接点71aは、前後方向D2に離間している。前方側の板ばね71における上端部の前面には、後述の押圧部80で押圧される被押圧部73が取り付けられている。被押圧部73は、非導電性材料により形成されている。
サブスイッチ4Aの前方には、上記突起部63を下端に有する基部75と、基部75の上端面75bに立設されたストッパ76と、基部75の後側にて上方に突出するように設けられた押圧部80と、が配置されている。基部75、ストッパ76及び押圧部80は、互いに一体で構成されている。
基部75は、上下方向D1に沿って延びる円柱状部材である。基部75の直径は、貫通孔60bの直径よりも大きい。基部75の下端面75aには、上記突起部63が同軸で連なるように設けられている。サブスイッチ4Aの非作動状態において、基部75の下端面75aは底部61に当接しており、突起部63は底面60aから突出している。
ストッパ76は、基部75の直径よりも小さい直径の円柱状部材である。ストッパ76は、基部75の上端面75bに、当該基部75と同軸で連なるように設けられている。ストッパ76の周囲には、螺旋状のコイルばね77が設けられている。コイルばね77は、上下方向D1を軸方向とし、上下方向D1から見て、その外形が基部75の直径よりも小さい。
押圧部80は、板ばね71の被押圧部73を後方へ押圧する部位である。押圧部80の上端部は、上方に行くにしたがって前側に傾斜する傾斜面80aを有している。押圧部80は、サブスイッチ4Aの非作動状態時には、その傾斜面80aが被押圧部73の直下に位置している。
基部75、ストッパ76及び押圧部80は、底部61に設けられた収容部78内に上下方向D1に移動可能に収容されている。収容部78は、底部61から上下方向D1に突出するように設けられている。収容部78には、基部75の直径に対応する内径を有する円柱状の内部空間が形成されている。収容部78の内部空間内には、基部75が上下方向D1に摺動可能に配置されている。収容部78の内部空間は、貫通孔60bと連通する。収容部78において内部空間を画成する上端部79には、断面円形の貫通孔79aが形成されている。貫通孔79aは、収容部78の内部空間と連通する。貫通孔79aの内径は、ストッパ76の直径に対応する。貫通孔79aには、ストッパ76が挿入されている。
収容部78の内部空間において上端部79と基部75との間には、コイルばね77が上下方向D1に圧縮可能に配置されている。収容部78の後側におけるサブスイッチ4Aと対向する部分には、上下方向D1に沿って延びる長穴78aが形成されている。長穴78aは、収容部78の内部空間と連通する。長穴78aには、押圧部80が上下方向D1に沿って移動可能に配置される。
続いて、サブスイッチ4Aの作動状態について説明する。図10(b)に示されるように、突起部63を筐体60に向けて押圧することにより、突起部63が筐体60に対して入り込むように上方へ移動する。突起部63が上方に移動するのに伴い、突起部63と一体に構成された基部75、ストッパ76及び押圧部80が上方に移動する。このため、収容部78の上端部79と基部75との間が狭まる。これにより、コイルばね77が上下方向D1に圧縮されるとともに、ストッパ76の上端が上板65に当接する。そして、押圧部80の傾斜面80aが被押圧部73に当接する。
このとき、被押圧部73は、押圧部80の傾斜面80aが上方に移動するにしがたって、傾斜面80aの形状に沿って前方に押圧(徐々に前方に押圧)される。これにより、前方側の板ばね71が変形して後方に傾斜する。この結果、一対の電気接点71aが互いに接触し、サブスイッチ4Aが作動状態とされる。即ち、サブスイッチ4Aは、筐体60に対して突起部63が上方へ変位することにより作動する。なお、突起部63に対する筐体60に向けた押圧を解除すると、コイルばね77の圧縮の弾性力(弾発力)によって基部75、ストッパ76及び押圧部80が下方に移動する。これに伴い、突起部63が底面60aから突出した状態に復帰する。この結果、上述したサブスイッチ4Aが非作動状態へと移行する。
図9に示されるように、音声出力部8は、筐体60の内部において、前方に設けられた側板66に対向するよう配置されている。前方に設けられた側板66には、複数の通音孔29が形成されている。スピーカ5は、筐体60外へ音を発し易くするために、複数の通音孔29に対向する位置に配置されている。音声出力部8の機能は、第1実施形態のものと実質的に同じである。
次に、音声出力遊具1Aの使用方法の一例及びその動作について説明する。なお、以下の説明はあくまで例示であって、音声出力遊具1Aの使用方法は当該一例に限定されるものではない。
まず、例えば、親がメインスイッチ3をオンとして、幼児Cに音声出力遊具1Aを手渡し、幼児Cに抱き人形Pを診察するように促す。幼児Cは医者になりきって、抱き人形Pの診察を開始する。具体的には、図8に示されるように、幼児Cは、車両玩具50を開状態とする。幼児Cは、開状態の車両玩具50において、収容部56から枕型遊具2Aを取り出した後、ベッド51を使用状態とする。続いて、幼児Cは、使用状態とされたベッド51上に、枕型遊具2Aの底面60aをベッド51と対向させた状態で当該枕型遊具2Aを載置する。更に、幼児Cは、枕型遊具2Aに抱き人形Pの頭部を載置して、抱き人形Pをベッド51に寝かせた状態とする。
このとき、抱き人形Pの頭部の重さにより、筐体60が下方に押圧される。これに伴い、突起部63が筐体60に対して相対的に上方に変位(筐体60が突起部63に対して相対的に下方へ変位)する。これにより、突起部63が筐体60に対して入り込むように弾性的に変位し、サブスイッチ4Aがオンとされる。サブスイッチ4Aがオンとされると、音声1として、表2に示される音声内容の音声G及び音声Hがランダムパターンで音声出力部8から1回出力される。音声G及び音声Hの音声内容は、病院での受診開始時に関するものであり、例えば、あいさつ、及び病状を伝えるもの等である。
Figure 2017093801
音声1に応じて、幼児Cは、聴診器遊具で抱き人形Pの胸の音を聞く真似をしたり、注射器遊具で抱き人形Pに注射する真似をしたりする。音声1の出力から所定時間(例えば3秒間)経過すると、音声2として、音声I又は音声Jがランダムパターンで音声出力部8から1回出力される。音声I及び音声Jの音声内容は、病院での受診中に関するものであり、例えば泣き声等である。音声2に応じて、幼児Cは抱き人形Pを安心させようと抱き人形Pに話しかけたり、励ましたりする。
幼児Cは、診察を終了した後、抱き人形Pの頭部を枕型遊具2Aから持ち上げ、抱き人形Pをベッド51から起き上がらせる。これに伴い、突起部63が筐体60に対して相対的に下方に変位(筐体60が突起部63に対して相対的に上方へ変位)する。これにより、突起部63は筐体60の底面60aから突出する状態へ弾性復帰し、サブスイッチ4Aがオフとされる。サブスイッチ4Aがオフとされると、音声3として、表2に示される音声内容の音声K又は音声Lがランダムパターンで音声出力部8から1回出力される。音声K及び音声Lの音声内容は、病院での受診終了後に関するものであり、例えば受診終了を確認するもの等である。
このように、受診開始時、受診中、及び受診終了のそれぞれに関する音声内容の音声が、音声1、音声2及び音声3として順次出力されるので、病院で受診をする際の適正なイメージを幼児Cが好適に得ることができる。これにより、体得させるのに親が苦労するような病院での受診の仕方を、幼児Cに遊びの中で自然にイメージさせトレーニングさせることが可能となる。
次に、音声出力遊具1Aの制御部7における具体的な処理について説明する。音声出力遊具1Aの制御部7では、メインスイッチ3をオンとした場合に、次の処理を実行する。即ち、図11に示されるように、まず、サブスイッチ4Aがオンとされたか否かを判定する(S11)。上記S11でNOの場合、メインスイッチ3がオフとされたか否かを判定する(S12)。上記S12でYESの場合、動作を終了する。一方、上記S12でNOの場合、上記S11の処理を再び実行する。
上記S11でYESの場合、音声1及び音声2を、それぞれランダムパターンで順に所定時間を空けて1回ずつスピーカ5から出力させる(S13)。続いて、メインスイッチ3がオフとされたか否かを判定する(S14)。上記S14でYESの場合、動作を終了する。一方、上記S14でNOの場合、サブスイッチ4Aがオフとされたか否かを判定する(S15)。上記S15でNOの場合、上記S14の処理を再び実行する。一方、上記S15でYESの場合、音声3をランダムパターンで1回スピーカ5から出力させる(S16)。続いて、上記S11の処理を再び実行する。即ち、メインスイッチ3がオンの間は、サブスイッチ4Aがオフからオンとされるたびに、音声1及び音声2をスピーカ5から出力させ、サブスイッチ4Aがオンからオフとされるたびに、音声3をスピーカ5から出力させる処理を繰り返す。
以上、本実施形態の音声出力遊具1Aによれば、例えば幼児Cは、抱き人形Pを診察するために、ベッド51に抱き人形Pを載置するとともに、枕型遊具2Aに抱き人形Pの頭部を載置して遊ぶことができる。抱き人形Pを枕型遊具2Aに載置することで、抱き人形Pの頭部の重さで突起部63を筐体60内に入り込むように変位させてサブスイッチ4Aを作動させ、音声出力部8から音声を出力させることができる。これにより、親が幼児Cに体得させるのに苦労するような病院での受診の仕方を、抱き人形Pを通じて幼児Cに遊びの中で自然にトレーニングさせることが可能となる。
本実施形態の筐体60は、底面60aから突出する脚部64を更に含んでいる。このため、音声出力遊具1Aでは、枕型遊具2Aを安定して載置することが可能となる。また、この脚部64の突出長にあっては、例えば突起部63の突出長よりも長くなるまで長尺化すると、抱き人形Pを枕型遊具2Aに載置した際に抱き人形Pの重さで突起部63を変位させることが困難になる場合がある。この点、本実施形態において、突起部63が底面60aから突出する突出長は、脚部64が底面60aから突出する突出長よりも長い。このため、筐体60が下方に押圧された場合に、突起部63が変位し易い状態を維持することができる。
底面60a及び脚部64に対して、突起部63が突出しているほど、突起部63が変位し易い。即ち例えば、突起部63の突出長が5mm、及び脚部64の突出長が0mmの場合は、突起部63の突出長が5mm、及び脚部64の突出長が2mmの場合よりも、突起部63が変位し易い。なお、脚部64がないと、抱き人形Pを載せたとき、突起部63が変位し易く、音声が出力され易いと感じられる場合がある。この点、脚部64を設け、突起部63を変位し難くすることにより、音声が出力され難くすることができる。
突起部63の変位のし易さは、リーフスイッチを構成する一対の板ばね71及びコイルばね77の硬さ(弾性力)の製造誤差によっても異なる。このような突起部63の変位のし易さに対する製造誤差の影響を緩和するために、脚部64の突出長を調整してもよい。この場合、サブスイッチ4Aのスイッチングのし易さにばらつきが生じることを容易に抑制できる。
本実施形態の音声出力遊具1Aは、ベッド51が変形して収容される車両玩具50を備えている。車両玩具50は、枕型遊具2Aを収容する収容部56を有している。収容部56は、突起部63を底面60aから突出させた状態で収容する凹部56aを含んでいる。このため、車両玩具50においては、ベッド51とともに、突起部63を突出させた状態で枕型遊具2Aを収容することができる。枕型遊具2Aを収容した際、突起部63が例えば収容部56の内面に干渉して押圧されることを抑制できる。即ち、サブスイッチ4Aの誤作動を抑制しながら枕型遊具2Aを収容することが可能となる。
本実施形態のベッド51は、ABS樹脂等の樹脂材料により形成されている。このため、枕型遊具2Aがベッド51に載置されている場合は、クッション11(図2参照)のような柔らかい物の上に載置されている場合と比べて、抱き人形Pの重さにより筐体60に生じる押圧力が、ベッド51からの反発力として突起部63に伝わり易い。したがって、ベッド51に枕型遊具2Aを載置して使用する場合、抱き人形Pの重さにより筐体60に生じる押圧力を突起部63に確実に伝えることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明に係る音声出力遊具は、実施形態に係る上記音声出力遊具1,1Aに限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
上記第1実施形態において、音声出力遊具1は、クッション11及びブランケット12の何れか一方を備えていなくてもよい。音声出力遊具1は、枕型遊具2のみを備えていてもよい。この場合、枕型遊具2は、幼児Cが布団で抱き人形Pに添い寝する際に、布団上に載置されて抱き人形Pの枕として使用されてもよい。
上記第1実施形態では、椅子形態のクッション11上に枕型遊具2が載置されて用いられてもよい。この場合、枕型遊具2は、例えば下半身部分14上に載置され、枕型遊具2上には、抱き人形Pの腰部が載置される。このように、音声出力遊具1によれば、多様な遊び方ができるので、幼児Cに抱き人形Pの世話を飽きずに行わせることが可能となる。
上記第2実施形態において、音声出力遊具1Aは、車両玩具50の代わりに、例えば病院を模したハウス玩具を備えていてもよい。
上記実施形態において、通音孔29は、蓋部22,62に形成されているが、筐体20,60の他の部分に形成されていてもよい。また、通音孔29は、必ずしも形成されていなくてもよい。音声出力部8は、筐体20,60の内部に設けられる構成に特に限定されず、要は、枕型遊具2,2Aに設けられていればよい。
上記実施形態では、就寝トレーニング用及び病院の受診トレーニング用の遊具に本発明が適用されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば、抱き人形Pと併用される生活習慣トレーニング用の様々な遊具(例えば、ベビーカー遊具、スプーン遊具、トイレ遊具、カメラ遊具、はさみ遊具、ベッド遊具、哺乳瓶遊具、おしゃぶり遊具、椅子遊具、注射器遊具、歯磨き遊具、キッチン遊具、及び食べ物遊具等)に適用することができる。
1,1A…音声出力遊具、2,2A…枕型遊具、4,4A…サブスイッチ(スイッチ部)、8…音声出力部、11…クッション、20,60…筐体、60a…底面、21,61…底部、22,62…蓋部、29…通音孔、50…車両玩具、51…ベッド、56…収容部、56a…凹部、63…突起部、64…脚部、C…幼児、P…抱き人形。

Claims (6)

  1. 幼児が抱き人形と遊ぶ際に使用される、生活習慣のトレーニング用の音声出力遊具において、
    前記抱き人形と併用される遊具本体部と、
    前記遊具本体部に設けられ、生活習慣に関する前記幼児の遊び動作に対応して作動するように構成されたスイッチ部と、
    前記遊具本体部に設けられ、前記スイッチ部の作動に応じて音声を出力する音声出力部と、を備える音声出力遊具。
  2. 就寝トレーニング用の音声出力遊具であって、
    前記抱き人形が載置されるクッションを更に備え、
    前記遊具本体部は、底部及び蓋部を含む筐体を有し、前記底部を前記クッションと対向させた状態で当該クッションに載置される枕型遊具であり、
    前記蓋部は、前記底部に対して弾性的に変位可能であり、
    前記スイッチ部は、前記底部に対して前記蓋部が変位することにより作動する、請求項1記載の音声出力遊具。
  3. 前記音声出力部は、前記筐体の内部において、前記蓋部に対向するよう配置され、
    前記蓋部には、複数の通音孔が形成されている、請求項2記載の音声出力遊具。
  4. 病院の受診トレーニング用の音声出力遊具であって、
    前記抱き人形が載置されるベッドを更に備え、
    前記遊具本体部は、筐体と前記筐体の底面から突出する突起部とを有し、前記底面を前記ベッドと対向させた状態で当該ベッドに載置される枕型遊具であり、
    前記突起部は、前記筐体に対して入り込むように弾性的に変位可能であり、
    前記スイッチ部は、前記筐体に対して前記突起部が変位することにより作動する、請求項1記載の音声出力遊具。
  5. 前記筐体は、前記底面から突出する脚部を更に含み、
    前記突起部が前記底面から突出する突出長は、前記脚部が前記底面から突出する突出長よりも長い、請求項4記載の音声出力遊具。
  6. 前記ベッドが変形して収容される車両玩具又はハウス玩具を更に備え、
    前記車両玩具又は前記ハウス玩具は、前記遊具本体部を収容する収容部を有し、
    前記収容部は、前記突起部を前記底面から突出させた状態で収容する凹部を含む、請求項4又は5記載の音声出力遊具。
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