JP2023039946A - 食事シミュレーションシステム、食事シミュレーション方法、及びプログラム - Google Patents

食事シミュレーションシステム、食事シミュレーション方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】視覚、嗅覚、味覚を用いて食事の擬似体験をすることで、安全な栄養摂取のための食事に対する意欲を引き出すことが可能な食事シミュレーションシステムを提供する。【解決手段】食事シミュレーションシステムは、利用者の頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能なゴーグルデバイスと、利用者の口内に装着され、所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能な口内装着デバイスと、制御装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、食事シミュレーションシステム、食事シミュレーション方法、及びプログラムに関する。
高齢化社会においては、平均寿命と健康寿命(日常生活に制限のない期間)の乖離が問題とされている。健康寿命を延ばすためには運動機能の維持が必要である。また、運動機能を維持するためには、食事による栄養摂取が重要となる。
特許文献1には、食感に乏しい介護食を咀嚼しているときも、利用者に違和感を与えることなく、擬似的に噛み応えのある食感を与える技術が記載されている。これにより、食事の満足感や楽しさの向上、咀嚼能力の維持向上を図ることができる。
特開2016-93476号公報
消化器の手術を行った高齢者、患者等は、一時的に食事を摂取することができない場合がある。また、嚥下障害で誤嚥などのリスクがあり、安全に食事をとることができない場合がある。そうすると、食事に対する意欲が減退し、益々安全に食事をとることが困難となってしまう可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、視覚、嗅覚、味覚を用いて食事の擬似体験をすることで、安全な栄養摂取のための食事に対する意欲を引き出すことが可能な食事シミュレーションシステム、食事シミュレーション方法、及びプログラムを提供する。
本発明の第1の態様によれば、食事シミュレーションシステムは、利用者の頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能なゴーグルデバイスと、利用者の口内に装着され、所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能な口内装着デバイスと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ゴーグルデバイスを通じて、利用者に向けて一つ又は複数種類の仮想食物を表示させる表示処理部と、利用者が持つ食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合に、当該運ばれた位置に対応する前記仮想食物の種類を示す識別情報を取得する識別情報取得部と、利用者の口元に前記食事用具が運ばれた場合に、当該利用者の口内に装着された前記口内装着デバイスに向けて、前記取得された識別情報を送信する送信部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る食事シミュレーションシステムにおいて、前記口内装着デバイスは、前記識別情報を受信した場合に、当該受信に続いて利用者の咀嚼動作を感知した場合に、前記識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出する。
本発明の第3の態様によれば、第1又は第2の態様に係る食事シミュレーションシステムは、前記ゴーグルデバイスによる仮想食物の重畳表示の対象となる受け面を有し、前記受け面上において前記食事用具が近づいた位置を感知可能なセンサを内蔵する皿デバイスをさらに備える。
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れか一の態様に係る食事シミュレーションシステムにおいて、前記表示処理部は、前記食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合、前記食事用具の動きに合わせて、当該仮想食物の少なくとも一部を示す映像を重畳表示させる。
本発明の第5の態様によれば、食事シミュレーション方法は、利用者の頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能なゴーグルデバイスと、利用者の口内に装着され、所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能な口内装着デバイスと、を用いて行う食事シミュレーション方法であって、前記ゴーグルデバイスを通じて、利用者に向けて一つ又は複数の仮想食物を表示させるステップと、利用者が持つ食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合に、当該運ばれた位置に対応する前記仮想食物の識別情報を取得するステップと、利用者の口元に前記食事用具が運ばれた場合に、当該利用者の口内に装着された前記口内装着デバイスに向けて、前記取得された識別情報を送信するステップと、を有する。
本発明の第6の態様によれば、プログラムは、利用者の頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能なゴーグルデバイスと、利用者の口内に装着され、所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能な口内装着デバイスと、を有する食事シミュレーションシステムのコンピュータに、前記ゴーグルデバイスを通じて、利用者に向けて一つ又は複数の仮想食物を表示させるステップと、利用者が持つ食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合に、当該運ばれた位置に対応する前記仮想食物の識別情報を取得するステップと、利用者の口元に前記食事用具が運ばれた場合に、当該利用者の口内に装着された前記口内装着デバイスに向けて、前記取得された識別情報を送信するステップと、を実行させる。
本発明に係る食事シミュレーションシステム、食事シミュレーション方法、及びプログラムによれば、視覚、嗅覚、味覚を用いて食事の擬似体験をすることで、安全な栄養摂取のための食事に対する意欲を引き出すことができる。
第1の実施形態に係る食事シミュレーションシステムの全体構成を示す図である。 第1の実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る口内装着デバイスの構成を示す図である。 第1の実施形態に係る食事シミュレーションシステムの処理フローを示す図である。 第2の実施形態に係る食事シミュレーションシステムの全体構成を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る食事シミュレーションシステムについて、図1~図4を参照しながら説明する。
(食事シミュレーションシステムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る食事シミュレーションシステムの全体構成を示す図である。
図1に示す食事シミュレーションシステム1は、例えば消化器の手術や、嚥下障害により食事を摂取することができない利用者Aが、栄養の摂取と同時に食事の訓練を行うためのものである。
図1に示すように、食事シミュレーションシステム1は、制御装置10と、ゴーグルデバイス11と、口内装着デバイス(マウスピース型デバイス)12と、皿デバイス13と、箸型デバイス14とを備える。
ゴーグルデバイス11は、利用者Aの頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能とされる(いわゆるAR、MR技術が適用される)ものである。
口内装着デバイス12は、利用者Aの口内に装着され、外部(制御装置10)から所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能なものとされる。
皿デバイス13は、ゴーグルデバイス11による仮想食物の重畳表示の対象となる受け面を有する。皿デバイス13は、受け面上において食事用具(後述の箸型デバイス14)が接触した位置を感知可能な接触感知センサを内蔵する。
箸型デバイス14は、本物の箸の形状を模したものとされ、利用者によって把持されるものである。この箸型デバイス14の先端には、皿デバイス13が備える接触感知センサ、および、口内装着デバイス12が備える接触感知センサに対し、この箸型デバイス14との接触があったことを感知させるための接触感知部材が具備される。箸型デバイス14は、本実施形態の食事用具の一態様である。なお、他の実施形態では、食事用具として、箸型デバイス14に代えて、先端に接触感知部材を具備するフォーク型デバイス、スプーン型デバイスを用いてもよい。
(制御装置の構成)
図2は、第1の実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
制御装置10は、食事シミュレーションシステム1全体の制御を司るコンピュータである。制御装置10は、CPU100、メモリ101および通信インタフェース102からなる一般的なコンピュータであってよい。
CPU100は、予め用意されたプログラム(アプリケーション)に従って種々の機能を発揮するプロセッサである。
メモリ101は、CPU100が動作に必要な命令やデータが保持される記憶領域である。
通信インタフェース102は、上述の各種デバイスと無線で通信を行うためのインタフェースである。
図2に示すように、制御装置10のCPU100は、表示処理部1000、識別情報取得部1001および送信部1002としての機能を発揮する。
表示処理部1000は、ゴーグルデバイス11を通じて利用者Aに向けて一つ又は複数種類の仮想食物(複数種類の食材からなるステーキ料理であれば、例えば、ステーキ肉と副菜のセットなど)を表示させる。表示処理部1000は、皿デバイス13の受け面に仮想食物が重畳されるように表示する。これにより、利用者Aに対し、皿の上に食事が盛り付けられているように見せることができる。
識別情報取得部1001は、利用者Aが持つ箸型デバイス14の先端部分(接触感知部材)が、皿デバイス13の受け部のいずれかの位置への接触を感知した場合に、当該接触の位置に対応する仮想食物の種類を示す識別情報を取得する。例えば、箸型デバイス14の先端部分が、皿デバイス13の受け面のうち「ステーキ肉」が表示される位置に触れた場合、識別情報取得部1001は、「ステーキ肉」に対応する識別情報を取得する。また、箸型デバイス14の先端部分が、皿デバイス13の受け面のうち「副菜」の表示位置に触れた場合、識別情報取得部1001は、「副菜」に対応する識別情報を取得する。
送信部1002は、利用者Aの口元に箸型デバイス14の先端が運ばれた場合に当該利用者の口内に装着された口内装着デバイス12に向けて、識別情報取得部1001が取得した識別情報を送信する。
なお、本実施形態に係る制御装置10は、図1に示したように、他の各種デバイスとは別体のコンピュータであるものとして説明しているが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。即ち、他の実施形態においては、制御装置10は、ゴーグルデバイス11、口内装着デバイス12、皿デバイス13又は箸型デバイス14のいずれかに実装される態様であってもよいし、上述の制御装置10の各機能が複数種類の他のデバイスに渡って実装される態様であってもよい。
(口内装着デバイスの構成)
図3は、第1の実施形態に係る口内装着デバイスの構成を示す図である。
図3に示すように、口内装着デバイス12は、マウスピース部120と、タンク部121とを有してなる。
マウスピース部120は、利用者Aの口内に含まれる形で装着される。マウスピース部120には、咀嚼動作を感知するための咀嚼感知センサ120Aが配されている。
タンク部121は、接触感知センサ121aと、複数のタンク121bおよびアクチュエータ121cを有する。接触感知センサ121aは、箸型デバイス14の先端部分(接触感知部材)との接触を感知するセンサである。
タンク121bは、複数種類の感覚形成素材が収容される。感覚形成素材は、味覚形成素材(甘味料、酸味料、塩味料、うま味料、苦味料など)、嗅覚形成素材(食べ物のにおい)などが含まれる。
アクチュエータ121cは、電気信号に応じて、各タンク121bに収容された感覚形成素材を、利用者Aの口内(マウスピース部120)へと送出するための駆動部材である。例えば、感覚形成素材は液体の状態でタンク121bに収容されており、アクチュエータ121cは、液体である感覚形成素材を口内に送出する。また、感覚形成素材は気体の状態でタンク121bに収容されており、アクチュエータ121cは、気体である感覚形成素材を口内に送出してもよい。更に、アクチュエータ121cは、液体の状態で収容された感覚形成素材を気体(煙状)に加工して口内に送出してもよい。
(食事シミュレーションシステムの処理フロー)
図4は、第1の実施形態に係る食事シミュレーションシステムの処理フローを示す図である。
図4に示す処理フローは、食事シミュレーションシステム1の運用中に繰り返し実行される。
制御装置10の表示処理部1000は、ゴーグルデバイス11を通じて、皿デバイス13の受け面に料理(仮想食物)を表示させる(ステップS1)。そうすると、利用者Aは、ゴーグルデバイス11に表示される映像を見ながら、皿デバイス13上の仮想食物を箸型デバイス14で取る動作を行う。
次に、制御装置10の識別情報取得部1001は、皿デバイス13の受け面に映し出された料理のうち、どの食べ物に箸型デバイス14の先端部分が触れたか(すなわち、利用者Aがどの食べ物を選択したか)を検出し、その食べ物の種類を示す識別情報を取得する(ステップS2)。例えば、箸型デバイス14の先端部分が、皿デバイス13の受け面のうち「ステーキ肉」が表示される位置に触れた場合、識別情報取得部1001は、「ステーキ肉」に対応する識別情報を取得する。
制御装置10の表示処理部1000は、ゴーグルデバイス11に表示される食べ物の映像を更新して、ステップS2で取得した識別情報に対応する食べ物を箸でつまんだ状態の映像を表示させる(ステップS3)。例えば、ステップS2で「ステーキ肉」に対応する識別情報を取得した場合、表示処理部1000は、ゴーグルデバイス11に「ステーキ肉」を箸でつまんだ状態の映像を表示させる。また、表示処理部1000は、皿デバイス13の受け面に重畳表示された「ステーキ肉」の映像についても、箸でつまんだ分の一部が欠けた「ステーキ肉」の映像に切り替わるように、映像を更新する。利用者Aは、箸で食べ物をつまんだ映像を確認すると、箸型デバイス14の先端部分を自身の口元に近付ける動作を行う。このとき、表示処理部1000は、箸型デバイス14の動きに合わせて、箸でつまんだ食べ物の映像が移動するように、ゴーグルデバイス11に逐次、映像の更新及び表示を行わせてもよい。
口内装着デバイス12は、タンク部121に設けられた接触感知センサ121aにより、箸型デバイス14の先端部分が接触したことを感知する(ステップS4)。そうすると、口内装着デバイス12は、箸型デバイス14の接触を制御装置10に通知する。
次に、制御装置10の送信部1002は、口内装着デバイス12への箸型デバイス14の接触が感知されると、ステップS2で取得した識別情報を口内装着デバイス12に送信する(ステップS5)。
また、利用者Aは、箸型デバイス14の先端部分を口に近付けた後、咀嚼動作を行う。そうすると、口内装着デバイス12は、マウスピース部120の咀嚼感知センサ120Aにより利用者の咀嚼動作を感知して、制御装置10から受信した識別情報に応じた感覚形成素材をマウスピース部120に流出させる(ステップS6)。例えば、制御装置10から「ステーキ肉」に対応する識別情報を受信した場合、「ステーキ肉」に対応した感覚形成素材を流出させる。この感覚形成素材は、味覚形成素材及び嗅覚形成素材の一方のみを含んでいてもよいし、両方を含んでいてもよい。これにより、利用者Aは、現実の食事に近いリアルな感覚を得ることができる。
(作用効果)
以上のとおり、本実施形態に係る食事シミュレーションシステム1において、制御装置10は、ゴーグルデバイス11に仮想食物を表示させるとともに、口内装着デバイス12にこの仮想食物の種類に対応する識別情報を送信して、味又は香を利用者の口内に放出させる。
このような構成によれば、食事シミュレーションシステム1は、視覚、味覚、嗅覚を通して、利用者Aが現実の食事をしているようなリアルな擬似体験を与えることができる。これにより、食事シミュレーションシステム1は、利用者Aに食事をしている満足感を与え、利用者Aの食事に対する意欲を引き出すことができる。
また、本実施形態に係る食事シミュレーションシステム1において、口内装着デバイス12は、利用者Aの咀嚼動作を感知して、識別情報に応じた感覚形成素材を利用者の口内に放出する。
このような構成によれば、食事シミュレーションシステム1は、利用者Aが現実の食べ物を食べているような感覚を与えることができる。
また、本実施形態に係る食事シミュレーションシステム1は、ゴーグルデバイス11により仮想食物の映像が重畳表示される受け面を有し、受け面上において箸型デバイス14が近づいた一を感知可能なセンサを内蔵する皿デバイス13を備える。
このような構成によれば、食事シミュレーションシステム1は、仮想食物が含む複数の食べ物のうち、利用者Aがどの食べ物に箸型デバイス14を近づけた(選択した)かを検知して、利用者Aが選択した食べ物に対応した感覚を利用者Aに与えることができる。また、利用者Aは、1回の食事シミュレーションで複数の食べ物を食べる感覚を得ることができる。これにより、食事シミュレーションシステム1は、利用者Aの食事に対する満足感及び意欲をさらに向上させることができる。
また、本実施形態に係る食事シミュレーションシステム1において、制御装置10は、箸型デバイス14が仮想食物の位置に運ばれたときに、箸型デバイス14の動きに合わせて仮想食物の一部を示す映像(例えば、食べ物を箸でつまむ映像)を重畳表示させる。
このような構成によれば、食事シミュレーションシステム1は、利用者Aに対し、あたかも現実の食べ物を箸でつまんで食べているような、リアルな体験を与えることができる。
上述の実施形態においては、制御装置10の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。また、制御装置10の機能は、クラウドコンピューティングを利用して実現されるものであってもよい。
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
<変形例1>
上述の実施形態において、食事シミュレーションシステム1が利用者Aの頭部に装着されるゴーグルデバイス11を一つのみ有している態様を例に説明したが、これに限られることはない。例えば、利用者Aが一人で食事をとることができない場合、介助者が利用者Aの食事の介助を行う場合がある。このようなケースに適用できるよう、食事シミュレーションシステム1は、複数のゴーグルデバイス11を有していてもよい。変形例1では、食事シミュレーションシステム1が、利用者Aの頭部に装着される第1のゴーグルデバイス11と、介助者の頭部に装着される第2のゴーグルデバイス11との、2つのゴーグルデバイスを有している態様を例として説明する。
変形例1では、介助者は、利用者Aの代わりに箸型デバイス14を操作して、皿デバイス13上の仮想食物を取って利用者Aの口元に運ぶ動作を行う。また、制御装置10の表示処理部1000は、図4のステップS1及びS3において、利用者Aに装着された第1のゴーグルデバイス11と、介助者に装着された第2のゴーグルデバイス11との両方に仮想食物の映像を同期して表示させる。なお、第1のゴーグルデバイス11及び第2のゴーグルデバイス11それぞれに表示される映像は、介助者及び利用者Aそれぞれの視点位置にあわせて、同じ仮想食物の別アングルの映像となるように調整されたものである。このように、第1のゴーグルデバイス11及び第2のゴーグルデバイス11それぞれに映像を表示させることにより、介助者及び利用者Aが同じ仮想食物の情報(皿デバイス13上にどのような食べ物が載っているか、利用者Aの口元にどの食べ物を運んだか等)を共有することができる。これにより、介助者を必要とする利用者Aも、現実の食事をしているような疑似体験を得ることができる。
<変形例2>
また、上述の実施形態において、口内装着デバイス12のタンク121bに食べ物に対応した感覚形成素材が収容されている態様を例に説明したが、これに限られることはない。変形例2では、口内装着デバイス12のタンク121bには、食べ物のにおいを消す消臭素材が更に含まれていてもよい。
変形例2では、例えば、ゴーグルデバイス11を介して表示される仮想食物に、「水」、「シャーベット」のような箸休め用の飲み物又は食べ物が含まれている。利用者Aが箸休め用の食べ物を食べる動作をすると、口内装着デバイス12のマウスピース部120に消臭素材が送出され、利用者Aが直前に食べた仮想食物のにおいが消される。
ここでは、箸休め用の食べ物として「シャーベット」が用意されている例について説明する。図4のステップS1において、制御装置10の表示処理部1000は、仮想食物の一つとして、「シャーベット」の映像を表示させる。
図4のステップS2において、制御装置10の識別情報取得部1001は、箸型デバイス14(スプーン型デバイスであってもよい)の先端が「シャーベット」の表示位置に触れたことを検出して、「シャーベット」に対応する識別情報を取得する。
図4のステップS3~S5は、上述の実施形態と同様である。
また、図4のステップS6において、口内装着デバイス12は、制御装置10から受信した「シャーベット」の識別情報に対応する消臭素材をマウスピース部120に流出させる。
食べ物のにおいは、利用者Aに食べ物の味を想起させることができる。このため、食事シミュレーションシステム1は、嗅覚形成素材を利用者Aの口内に送出することにより、利用者Aに食べ物を食べた体験を与えることができる。一方で、食事シミュレーションシステム1は、消臭素材を利用者Aの口内に送出して直前に食べた食べ物のにおいを消すことにより、利用者Aが次に食べる食べ物をよりよく味わえるようにすることができる。これにより、利用者Aの口内で異なる食べ物のにおいが混ざってしまい、利用者Aの食事に対する意欲が減退してしまうことを抑制することができる。
なお、箸休め用の飲み物として「水」を用意する場合、食事シミュレーションシステム1は、箸型デバイス14に加えて、「水」が入った映像が重畳表示されるコップ型デバイスを有していてもよい。この場合、図4のステップS2において、制御装置10の識別情報取得部1001は、利用者Aがコップ型デバイスを持ち上げる動作を検出すると、「水」に対応する識別情報を取得する。以降は、上記した変形例2における処理の流れと同じである。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る食事シミュレーションシステムについて、図5を参照しながら説明する。
図5は、第2の実施形態に係る食事シミュレーションシステムの全体構成を示す図である。
図5に示すように、第2の実施形態に係る食事シミュレーションシステム1の制御装置10は、内蔵された記録媒体に、複数種類の咀嚼音、咀嚼の触感情報D(以下、単に「咀嚼音情報D」とも記載する。)を有している。また、第2の実施形態に係る食事シミュレーションシステム1の口内装着デバイス12は、骨伝導デバイス122を更に備える。
制御装置10は、口内装着デバイス12の骨伝導デバイス122と通信可能とされる。第2の実施形態に係る制御装置10と骨伝導デバイス122とは、有線で接続される態様であってもよいし、無線通信を介して情報を送受信するものであってもよい。
咀嚼音情報Dは、種々の食べ物(ステーキ肉、から揚げ、サラダ、・・)ごとの咀嚼音が録音されてなる音声データである。この音声データは、食べ物ごとに事前に用意され、音声データとして制御装置10内蔵記録媒体に記録される。
骨伝導デバイス122は、音声伝達手段の一態様である。具体的には、制御装置10が音声データである咀嚼音情報Dを振動情報に変換して、骨伝導デバイス122に送信する。骨伝導デバイス122は、その振動情報を受信して振動を発生させる。利用者Aは、この振動を、骨を介して感知することで咀嚼音を感知する。つまり、骨伝導デバイス122は、(鼓膜を介してではなく)利用者Aの骨を介して音声を伝達する骨伝導スピーカとして機能する。これにより、利用者Aは、口内装着デバイス12の振動から、骨を介して直接的に食べ物の咀嚼音を感じ取ることとなる。
第2の実施形態の食事シミュレーションシステム1による食事シミュレーションの流れについて説明する。
第2の実施形態に係る食事シミュレーションシステム1の制御装置10は、図5のステップS6の処理において、更に、骨伝導デバイス122を介して咀嚼音情報D(音声データ)を再生する。ここで、制御装置10は、ステップS2で得た識別情報(食べ物の種類を示す情報)を利用して、その識別情報に対応する咀嚼音情報Dを再生する。例えば、ステップS2で利用者Aが皿デバイス13の受け面で「から揚げ」を選択した場合、制御装置10は「から揚げ」を示す識別情報を取得する。そして、制御装置10は、ステップS6で利用者Aの咀嚼動作を感知した際に、「から揚げ」に対応する咀嚼音情報Dを、骨伝導デバイス122を介して再生する。
以上のように、第2の実施形態に係る食事シミュレーションシステム1によれば、利用者Aの咀嚼動作をトリガーとして、感覚形成素材の流出、および、咀嚼音の音声再生が実行される。また、咀嚼音の音声再生は、口内装着デバイス12(骨伝導デバイス122)を介した骨伝導で行われる。このようにすることで、利用者Aは、咀嚼音を聴覚で感知するばかりでなく、咀嚼音の発生元となる振動そのものを(口内の)触覚で感じ取ることとなる。そうすると、利用者Aは、音情報および振動情報の両方に基づき、食物を実際に咀嚼している感触を疑似体験することができる。したがって、本実施形態に係る食事シミュレーションシステム1によれば、利用者Aは、より実際の食事に近い感覚を得ることができる。
<第2の実施形態の変形例>
上述の第2の実施形態は、利用者Aの咀嚼動作をトリガーとして、咀嚼音の音声再生が実行されるものとして説明したが、他の実施形態においてはこのような対応に限定されない。
例えば、第2の実施形態の変形例に食事シミュレーションシステム1は、介助者の制御装置10への操作(再生開始)に応じて、ある人物が食べ物を咀嚼する様子を映した動画データを再生する。この動画データの映像情報は、ゴーグルデバイスによって伝達され、動画データの音声情報(咀嚼音)は、口内装着デバイス12(骨伝導デバイス122)を介して伝達されるものとする。
介助者は、利用者Aに対し、動画の動き(食べ物を咀嚼する映像及び音声)に併せて咀嚼動作を行うことを促す。利用者Aが、動画の動きに併せて咀嚼動作を行うと、食事シミュレーションシステム1は、その咀嚼動作をトリガーとして、口内装着デバイス12から感覚形成素材を流出させる。
このようにすることで、例えば、認知症患者や、嚥下機能が著しく低下した患者(食物を飲み込むことが困難な患者)への食事訓練を一層効果的に行うことができる。
第2の実施形態およびその変形例に係る食事シミュレーションシステム1の特徴をまとめると以下の通りである。
即ち、第2の実施形態およびその変形例に係る食事シミュレーションシステム1における口内装着デバイス12は、音声および触覚情報の伝達手段を更に備える。この音声および触覚情報の伝達手段の一態様としては、骨伝導デバイス122である。
第2の実施形態およびその変形例に係る食事シミュレーションシステム1における制御装置10は、音声伝達手段(骨伝導デバイス122)を介して、食べ物の咀嚼音およびその食物の咀嚼の感覚情報を振動情報として伝達する。
1 食事シミュレーションシステム
10 制御装置
11 ゴーグルデバイス
100 CPU
1000 表示処理部
1001 識別情報取得部
1002 送信部
101 メモリ
102 通信インタフェース
12 口内装着デバイス(マウスピース型デバイス)
120 マウスピース部
120A 咀嚼感知センサ
121 タンク部
121a 接触感知センサ
121b タンク
121c アクチュエータ
122 骨伝導デバイス(音声伝達手段)
13 皿デバイス
14 箸型デバイス
D 咀嚼音、咀嚼の触感情報

Claims (9)

  1. 利用者の頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能なゴーグルデバイスと、
    利用者の口内に装着され、所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能な口内装着デバイスと、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記ゴーグルデバイスを通じて、利用者に向けて一つ又は複数種類の仮想食物を表示させる表示処理部と、
    利用者が持つ食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合に、当該運ばれた位置に対応する前記仮想食物の種類を示す識別情報を取得する識別情報取得部と、
    利用者の口元に前記食事用具が運ばれた場合に、当該利用者の口内に装着された前記口内装着デバイスに向けて、前記取得された識別情報を送信する送信部と、
    を備える食事シミュレーションシステム。
  2. 前記口内装着デバイスは、前記識別情報を受信した場合に、当該受信に続いて利用者の咀嚼動作を感知した場合に、前記識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出する、
    請求項1に記載の食事シミュレーションシステム。
  3. 前記ゴーグルデバイスによる仮想食物の重畳表示の対象となる受け面を有し、前記受け面上において前記食事用具が近づいた位置を感知可能なセンサを内蔵する皿デバイスをさらに備える、
    請求項1または請求項2に記載の食事シミュレーションシステム。
  4. 前記表示処理部は、前記食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合、前記食事用具の動きに合わせて、当該仮想食物の少なくとも一部を示す映像を重畳表示させる、
    請求項1または請求項2に記載の食事シミュレーションシステム。
  5. 前記口内装着デバイスは、音声伝達手段を更に備える、
    請求項1または請求項2に記載の食事シミュレーションシステム。
  6. 前記音声伝達手段は、骨伝導デバイスである、
    請求項5に記載の食事シミュレーションシステム。
  7. 前記制御装置は、前記音声伝達手段を介して、食べ物の咀嚼音を再生する、
    請求項5に記載の食事シミュレーションシステム。
  8. 利用者の頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能なゴーグルデバイスと、利用者の口内に装着され、所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能な口内装着デバイスと、を用いて行う食事シミュレーション方法であって、
    前記ゴーグルデバイスを通じて、利用者に向けて一つ又は複数の仮想食物を表示させるステップと、
    利用者が持つ食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合に、当該運ばれた位置に対応する前記仮想食物の識別情報を取得するステップと、
    利用者の口元に前記食事用具が運ばれた場合に、当該利用者の口内に装着された前記口内装着デバイスに向けて、前記取得された識別情報を送信するステップと、
    を有する食事シミュレーション方法。
  9. 利用者の頭部に装着され、当該利用者の現実空間での動きに応じた仮想体の映像を表示可能なゴーグルデバイスと、利用者の口内に装着され、所定の識別情報を受信した場合に当該識別情報に対応する味又は香りを利用者の口内に放出可能な口内装着デバイスと、を有する食事シミュレーションシステムのコンピュータに、
    前記ゴーグルデバイスを通じて、利用者に向けて一つ又は複数の仮想食物を表示させるステップと、
    利用者が持つ食事用具が現実空間内における前記仮想食物の位置に運ばれた場合に、当該運ばれた位置に対応する前記仮想食物の識別情報を取得するステップと、
    利用者の口元に前記食事用具が運ばれた場合に、当該利用者の口内に装着された前記口内装着デバイスに向けて、前記取得された識別情報を送信するステップと、
    を実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102628586B1 (ko) * 2023-09-20 2024-01-25 그리다텍 주식회사 의료소모품 낙하 훈련을 위한 가상현실 시뮬레이션 방법

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