JP2017120211A - 圧力センサ - Google Patents

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祐希 瀬戸
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Abstract

【課題】ひずみゲージが形成された半導体チップの小型化と高感度化を両立した圧力センサを提供する。
【解決手段】本発明に係る圧力センサ(100)は、筒状に形成されたハウジング(4)と、測定対象の流体の圧力を受ける第1主面(3A)と、第1主面の反対側の第2主面(3B)とを有し、ハウジングの一方の端部(4A)の開口部分を塞いで固定されたダイアフラム(3)と、ひずみゲージを構成する抵抗が形成された半導体チップと、一端においてダイアフラムの第2主面と離間してハウジングの内壁(4B)に固定され、他端において半導体チップと接合された第1構造体(7a)と、一端において平面視で第2主面におけるダイアフラムの中心(30)に接合され、他端において第1構造体と離間して半導体チップと接合され、第2主面に垂設されている第2構造体(7b)とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力センサに関し、例えばサニタリー用圧力センサに関する。
一般に、流体の圧力を検出する圧力センサが衛生的な配慮が必要な食品や医薬品等の製造現場等で用いられるサニタリー用圧力センサとして認められるためには、耐食性、清浄性、信頼性、および汎用性等に関する厳しい要件を満足しなければならない。
例えば、耐食性として、サニタリー用圧力センサは、圧力の測定対象の流体(例えば液体)が接触する接液部分にステンレス鋼(SUS)、セラミックス、およびチタン等の耐食性の高い材料を用いなければならない。また、清浄性として、サニタリー用圧力センサは、洗浄しやすいフラッシュダイアフラム構造を有し、且つ蒸気洗浄に対する高い耐熱衝撃性を有していなければならない。また、信頼性として、サニタリー用圧力センサは、封入剤を使用しない構造(オイルフリー構造)、およびダイアフラムが破れ難い構造(バリア高剛性)を有していなければならない。更に、汎用性として、サニタリー用圧力センサは、測定対象の流体が流れる配管との接続部分が継手形状でなければならない。
このように、サニタリー用圧力センサは、使用する材料や構造が他の圧力センサに比べて制限されるため、高感度化が容易ではない。例えば、ダイアフラムが破れ難い構造を実現するためには、ダイアフラムの膜厚を大きくする(ダイアフラムの厚みに対する径のアスペクト比を小さくする)必要があるが、一般に、ダイアフラムの膜厚を大きくするとダイアフラムの変形量が微小となり、センサ感度が低下するという問題がある。そのため、サニタリー用圧力センサでは、ダイアフラムの微小な変形を精度良く検出する技術が求められている。
例えば、特許文献1,2には、拡散抵抗から成るひずみゲージが形成されたSi等の半導体チップ(ビーム部材)に、ダイアフラムの中心部分の変位のみを伝達し、上記半導体チップの歪に基づくピエゾ抵抗効果による拡散抵抗の抵抗値の変化を検出することでセンサの高感度化を狙った荷重変換型の圧力センサが開示されている。
具体的に、特許文献1、2に開示された従来の荷重変換型の圧力センサでは、半導体チップの中心部分をダイアフラムの中心部分において支持するとともに、上記半導体チップの両端を実質的に変動しない位置に固定している。例えば、特許文献1では、短冊状の半導体チップの中心をピボットと呼ばれる棒状部材によってダイアフラムの中心において支持するとともに、半導体チップの長手方向の両端を、絶縁架台を介してダイアフラムの外周縁に形成された厚肉部分に固定している。また、特許文献2では、矩形状の半導体チップの中心をダイアフラムの中心に固定するとともに、半導体チップの長手方向の両端を変動しない台座上に固定している。
特開2004−45140号公報 特開昭63−217671号公報
上記特許文献1,2に開示された圧力センサのように、半導体チップの中心部分をダイアフラムの中心において支持するとともに、半導体チップの長手方向の両端を実質的に変動しない位置に固定することにより、ダイアフラムが撓んだときのダイアフラムの中心部分の大きな変位を半導体チップに効率よく伝達することができるので、センサの高感度化が可能になる。
しかしながら、上記の圧力センサでは、半導体チップのサイズが大きくなるという課題がある。例えば、特許文献1に開示された圧力センサの場合、円形のダイアフラムの外周縁に厚肉部を形成し、その上に短冊状の半導体チップの両端を固定している。そのため、例えば配管と接続される圧力センサの継手の径を大きくした場合、ダイアフラムの径も大きくなるので、それに応じて半導体チップを長くしなければならず、チップサイズが大きくなるという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ひずみゲージが形成された半導体チップの小型化と高感度化を両立した圧力センサを提供することにある。
本発明に係る圧力センサ(100,101,102,103)は、筒状に形成されたハウジング(4)と、測定対象の流体の圧力を受ける第1主面(3A)と、第1主面の反対側の第2主面(3B)とを有し、ハウジングの一方の端部(4A)の開口部分を塞いで固定されたダイアフラム(3)と、ひずみゲージを構成する抵抗が形成された半導体チップと、一端においてダイアフラムの第2主面と離間してハウジングの内壁(4B)に固定され、他端において半導体チップと接合された第1構造体(7a,7d,7f)と、一端において平面視で第2主面におけるダイアフラムの中心(30)に接合され、他端において第1構造体と離間して半導体チップと接合され、第2主面に垂設されている第2構造体(7b,7c)とを有することを特徴とする。
上記圧力センサにおいて、第1構造体は、ハウジングの内壁にダイアフラムの第2主面と離間して固定され、ハウジングの中心軸に向かって延在する第1台座(5,5a,5b)と、一端が第1台座上に接合され、他端が半導体チップに接合された絶縁材料から成る第1支持部材(2a)とを含んでいてもよい。
上記圧力センサにおいて、第1台座(5,5a)は、ダイアフラムと同心円のリング状に形成されていてもよい。
上記圧力センサにおいて、第1台座(5b)は、一端がハウジングの内壁に接合され、他端がハウジングの中心軸に向かって延伸したビーム状に形成されていてもよい。
上記圧力センサにおいて、第1台座は、ハウジングと一体形成されていてもよい。
上記圧力センサ(100)において、第2構造体(7b)は、第2主面における中心に固定された第2台座(6)と、一端が第2台座上に接合され、他端が半導体チップに接合された絶縁材料から成る第2支持部材(2b)とを含んでもよい。
上記圧力センサ(103)において、第2構造体(7c)は、一端が第2主面における中心に接合され、他端が半導体チップに接合された絶縁材料から成る第2支持部材(2c)を含んでもよい。
本発明に係る別の圧力センサ(104)は、筒状に形成されたハウジング(4)と、測定対象の流体の圧力を受ける第1主面(3A)と、第1主面の反対側の第2主面(3B)とを有し、ハウジングの一方の端部の開口部分を塞いで固定されたダイアフラム(3)と、ひずみゲージを構成する抵抗が形成された半導体チップ(1)と、ハウジングの内壁にダイアフラムの第2主面と離間して固定され、ハウジングの中心軸に向かって延在する台座(5)と、一端が台座上に接合され、他端が半導体チップに接合された絶縁材料から成る支持部材(2a)と、一端において平面視でダイアフラムの中心(30)を挟んで支持部材と対向する第2主面上の位置に接合され、他端において上記支持部材と離間して半導体チップに接合され、第2主面に垂設されている構造体とを有することを特徴とする。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を括弧を付して記載している。
以上説明したことにより、本発明によれば、ひずみゲージが形成された半導体チップの小型化と高感度化を両立した圧力センサを実現することができる。
図1は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す斜視断面図である。 図2は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図3は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図4は、実施の形態1に係る圧力センサにおいて、ダイアフラムが変形したときの半導体チップの変位を模式的に示す図である。 図5は、実施の形態2に係る圧力センサの構成を示す斜視断面図である。 図6は、実施の形態2に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図7は、実施の形態2に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図8は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す斜視断面図である。 図9は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図10は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図11は、実施の形態4に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図12は、実施の形態4に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図13は、実施の形態5に係る圧力センサの構成を示す斜視断面図である。 図14は、実施の形態5に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図15は、実施の形態5に係る圧力センサの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
≪実施の形態1≫
図1〜3は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す図である。
図1には、実施の形態1に係る圧力センサ100の斜視断面構造(90度断面)が示され、図2には、図1のZ方向から見たときの圧力センサ100の平面構造が示され、図3には、図2のA−A断面における圧力センサ100の断面構造が示されている。
図1〜3に示される圧力センサ100は、測定対象の流体の圧力によってダイアフラムが撓んだときのダイアフラムの変位を、ひずみゲージが形成された半導体チップに伝達することにより、上記流体の圧力を検知する装置である。
具体的に、圧力センサ100は、半導体チップ1、構造体7a,7b、ダイアフラム3、およびハウジング4から構成されている。なお、図1〜3には、圧力センサ100におけるダイアフラム3の撓みを半導体チップ1に伝達する機構が図示されており、半導体チップ1から出力される信号を処理する回路等のその他の機能部については図示を省略している。また、圧力センサ100は、検知した圧力の値等の各種情報をユーザに提示するための表示部(例えば液晶ディスプレイ)等を更に有していてもよい。
半導体チップ1、ダイアフラム3、および構造体7a,7bは、耐食性の高い金属材料から成るハウジング4に収容されている。ハウジング4は、図1〜3に示されるように、筒状に形成され、一方の端部4Aが測定対象の流体が流れる配管と接続するための継手形状を有している。ハウジング4の内部は、例えば空気で満たされており、内壁4B側の圧力は例えば大気圧である。
半導体チップ1は、平面視矩形状に形成され、Si等の半導体基板から構成されている。半導体チップ1には、半導体チップ1の応力によって発生するひずみを抵抗値の変化として検知するひずみゲージが形成されている。上記ひずみゲージは、例えば、半導体チップ1に形成された4つの抵抗(例えば拡散抵抗)から成るブリッジ回路によって構成されている。圧力センサ100では、上記ブリッジ回路に一定の電流を流した状態において、半導体チップ1の内部に発生した応力による上記抵抗の抵抗値の変化を電圧の変化として検出することにより、測定対象の流体の圧力を測定することができる。
なお、図1〜3では、半導体チップ1における支持部材2a,2bとの接合部分が、半導体チップ1の他の部分に比べてZ軸方向に厚肉状に形成されている場合が例示されているが、上記接合部分は上記他の部分と同じ厚さであってもよい。
ダイアフラム3は、測定対象の流体の圧力を受けるとともに、半導体チップ1および構造体7a,7bを支持する膜である。ダイアフラム3は、例えば、ステンレス鋼(SUS)、セラミックス、およびチタン等の耐食性の高い材料によって構成され、例えば平面視円形状に形成されている。
ダイアフラム3は、ハウジング4の端部4A側に固定され、ハウジング4の端部4Aの開口部分を塞いでいる。例えば、ダイアフラム3は、その外周縁がハウジング4の端部4A側の内壁4Bと隙間なく接合されている。
ダイアフラム3は、測定対象の流体と接する受圧面(接液面)3Aと、受圧面3Aの反対側の面であって半導体チップ1および構造体7bを支持する支持面3Bとを有している。ダイアフラム3は、測定対象の流体から支持面3Bに加わる圧力(例えば大気圧)よりも大きな圧力が受圧面3Aに加わることにより、撓む。
構造体7a,7bは、ダイアフラム3の支持面3B側において、ダイアフラム3が撓んでいないときの支持面3Bと半導体チップ1の二つの主面とが平行になるように、半導体チップ1の一方の主面における両端部を支持する。以下、構造体7a,7bについて具体的に説明する。
構造体7aは、一端においてダイアフラム3の支持面3Bと離間してハウジング4の内壁4Bに固定され、他端において半導体チップ1と接合されている。具体的に、構造体7aは、台座5と支持部材2aとを含む。
台座5は、ハウジング4の内壁4Bにダイアフラム3の支持面3Bと離間して固定され、ハウジング4の中心軸に向かって延在している。台座5は、例えばハウジング4と一体に形成され、台座5の主面(支持部材2aを支持する面)がダイアフラム3の支持面3Bと平行となるように内壁4Bから突出した構造を有している。より具体的には、台座5は、ダイアフラム3と同心円のリング形状を有し、当該リングの外周面とハウジング4の内壁4Bとが接合されている。
支持部材2aは、台座5上で半導体チップ1を支持する柱として機能する。支持部材2aは、電気的な絶縁性を有する材料によって構成されている。より好ましくは、支持部材2aは、電気的な絶縁性を有し、且つ熱伝導率のより小さい材料によって構成されている。また、支持部材2aは、ダイアフラム3が撓んだときに歪まない程度の剛性を有している。支持部材2aの材料としては、ガラス(例えばホウケイ酸ガラス(パイレックス、登録商標))を例示することができる。
支持部材2aは、例えば角柱状(例えば四角柱状)に形成され、台座5上に垂設されている。具体的には、支持部材2aの一端は、台座5の主面における例えばダイアフラム3の中心30に近い側の端部に接合され、支持部材2aの他端は、半導体チップ1の一方の主面における一方の端部に接合されている。支持部材2bと半導体チップ1および台座6との間の接合には、例えば接着剤が用いられている。
構造体7bは、一端において平面視で支持面3Bにおけるダイアフラム3の中心30に接合され、他端において構造体7aと離間して半導体チップ1と接合され、支持面3Bに垂設されている。具体的に、構造体7aは、台座6と支持部材2bとを含む。
台座6は、ダイアフラム3の支持面3Bにおいて支持部材2bを支えるための部材(架台)である。台座6は、例えば、ダイアフラム3と一体形成されている。
図1〜3に示されるように、台座6は、例えば柱状(例えば円柱状)に形成され、平面視でダイアフラム3の支持面3Bの中心30に垂設されている。具体的には、台座6aは、平面視で、台座6の底面の中心がダイアフラム3の中心30と一致して固定されている。
ここで、ダイアフラム3の中心30とは、支持面3Bに加わる圧力よりも大きな圧力が受圧面3Aに加わったときにダイアフラム3のZ軸方向の変位が最も大きくなる点であり、例えば、平面視円形のダイアフラム3の場合、中心30はダイアフラム3(円)の中心点である。
上述したように、台座6は、ダイアフラム3の面3Bにおいて支持部材2bの底面の中心とダイアフラム3の中心30とが一致して固定されていることが望ましいが、台座6の底面の中心がダイアフラム3の中心30から多少ずれていてもよい。
また、台座6の大きさ、すなわち台座6の底面の面積および高さ(Z軸方向の長さ)は、ダイアフラム3の変位を妨げず、且つ支持部材2bを安定して支持することができるのであれば、特に制限はない。
支持部材2bは、ダイアフラム3上で半導体チップ1を支持する柱として機能する。支持部材2bは、支持部材2aと同様に、ダイアフラム3が撓んだときに歪まない程度の剛性を有している。支持部材2bは、例えば支持部材2aと同様に絶縁材料によって角柱状(例えば四角柱状)に形成され、台座6に垂設されている。支持部材2bの一端は、台座6上に接合され、支持部材2bの他端は、半導体チップ1の一方の主面における他方の端部に接合されている。支持部材2bと半導体チップ1および台座6との間の接合には、例えば接着剤が用いられている。
次に、実施の形態1に係る圧力センサ100の動作原理について説明する。
図4は、圧力センサ100において、ダイアフラム3が変形したときの半導体チップ1の変位を模式的に示す図である。
図4に示すように、実施の形態1に係る圧力センサ100において、ダイアフラム3の受圧面3Aに支持面3Bに加わる圧力よりも大きな圧力が加わるとダイアフラム3が撓む。このとき、台座6とダイアフラム3との接合部分の剛性により、台座6がZ軸に対してほとんど傾くことなく、Z軸方向にのみ変位する。これにより、台座6上に固定されている支持部材2bは、ダイアフラム3の中心30のZ軸方向の変位が伝達され、Z軸方向に変位する。
一方、台座5は、ハウジング4の内壁4Bに固定され、ダイアフラム3と離間して配置されていることから、ダイアフラム3の変動は伝達されない。これにより、台座5上に固定されている支持部材2aも同様に、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向の何れの方向にも変位しない。
その結果、半導体チップ1にひずみが生じ、半導体チップ1の内部に引張応力が生じる。すなわち、ダイアフラム3の中心30のZ軸方向の変位に応じた引張応力が半導体チップ1の内部に発生する。したがって、半導体チップ1における上記引張応力が生じる領域に、上述したひずみゲージ(ブリッジ回路)を構成する抵抗を適切に形成しておくことにより、測定対象の流体の圧力を高精度に検知することが可能となる。
以上、実施の形態1に係る圧力センサ100によれば、ダイアフラム3の中心30に固定した構造体7b(台座6および支持部材2b)によって半導体チップ1の一端を支持し、ハウジング4の内壁4Bに固定された構造体7a(台座5および支持部材2a)によって半導体チップの他端を支持することにより、ダイアフラム3の中心30のZ軸方向の変位に応じた引張応力を半導体チップ1の内部に効率よく発生させることができる。これにより、センサ感度の高い圧力センサを実現することが可能となる。
また、圧力センサ100によれば、半導体チップ1の両端部を2つの構造体7a,7bによって支持するとともに、一方の構造体7bをダイアフラム3の中心30に配置することにより、従来の荷重変換型の圧力センサのように、半導体チップの中心をダイアフラム3の中心付近で支持し、半導体チップの両端部を実質的に変動しない位置、すなわちダイアフラム3が変形する部分よりも外側の位置において支持する場合に比べて、半導体チップの長手方向の長さを短くすることができる。
特に、半導体チップ1の一端を支持する支持部材7aを固定する台座5の形状を、ハウジング4の内壁4Bからハウジングの中心軸に向かって延伸した形状とすることにより、半導体チップの長手方向の長さを更に短くすることが可能となる。
以上のように、実施の形態1に係る圧力センサ100によれば、半導体チップの小型化と高感度化を両立することが可能となる。
≪実施の形態2≫
図5〜7は、実施の形態2に係る圧力センサの構成を示す図である。
図5には、実施の形態2に係る圧力センサ101の斜視断面構造(90度断面)が示され、図6には、図5のZ方向から見たときの圧力センサ101の平面構造が示され、図7には、図5のA−A断面における圧力センサ101の断面構造が示されている。
実施の形態2に係る圧力センサ101は、一方の構造体を構成する支持部材が台座を介さずにダイアフラム3の中心30に固定される点において、実施の形態1に係る圧力センサ100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様である。
具体的に、構造体7cは、支持部材2cから構成されている。
支持部材2cは、支持部材2aと同様に、ダイアフラム3が撓んだときに歪まない程度の剛性を有している。支持部材2cは、例えば支持部材2aと同様に絶縁材料によって角柱状(例えば四角柱状)に形成され、平面視でダイアフラム3の中心30に垂設されている。支持部材2cの一端は、支持面3Bにおける中心30に接合され、支持部材2cの他端は、半導体チップ1の一方の主面における他方の端部に接合されている。支持部材2cと半導体チップ1および支持面3Bとの間の接合には、例えば接着剤が用いられている。
実施の形態2に係る圧力センサ101によれば、実施の形態1の圧力センサ100と同様に、流体からの圧力によってダイアフラム3が変形したとき、ダイアフラム3の中心30におけるZ軸方向の変位が支持部材2cに伝達されるので、ダイアフラム3のZ軸方向の変位に応じた引張応力を半導体チップ1の内部に発生させることができる。
以上、実施の形態2に係る圧力センサ101によれば、実施の形態1の圧力センサ100と同様に半導体チップの更なる小型化と高感度化を両立することが可能となる。
≪実施の形態3≫
図8〜10は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す図である。
図8には、実施の形態3に係る圧力センサ102の斜視断面構造(90度断面)が示され、図9には、図8のZ方向から見たときの圧力センサ102の平面構造が示され、図10には、図9のA−A断面における圧力センサ102の断面構造が示されている。
実施の形態3に係る圧力センサ102は、ハウジング4において、一方の台座を固定する側の内壁の径が、ダイアフラム3が固定される側の内壁の径よりも短い点において、実施の形態1に係る圧力センサ100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様である。
具体的に、図8〜10に示されるように、台座5aが固定される側のハウジング4の内壁4Cは、ダイアフラム3が固定される側のハウジング4の内壁4Dに比べて短い径を有する。また、台座5aは、ハウジング4と一体に形成されている。
実施の形態3に係る圧力センサ102によれば、実施の形態1の圧力センサ100と同様に、半導体チップの小型化と高感度化を両立することが可能となる。
また、圧力センサ102によれば、台座5aの剛性を更に高めることができるので、半導体チップ1の一端をより安定させて支持することができる。
≪実施の形態4≫
図11、12は、実施の形態4に係る圧力センサの構成を示す図である。
図11には、実施の形態4に係る圧力センサ103の平面構造が示され、図12には、図11のA−A断面における圧力センサ103の断面構造が示されている。
実施の形態4に係る圧力センサ103は、ハウジング4に固定される台座が片持ち梁(ビーム)状である点において、実施の形態1に係る圧力センサ100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様である。
具体的に、構造体7fは、台座5bと支持部材2aとから構成されている。
台座5bは、一端がハウジング4の内壁4Bに接合され、他端がハウジング4の中心軸に向かって延伸したビーム状に形成されている。台座5bは、実施の形態1に係る圧力センサ100における台座5と同様に、ハウジング4と一体に形成され、ダイアフラム3が撓んだときに、歪まない程度の剛性を有している。
支持部材2aは、一端において台座5bと接合され、他端において半導体チップ1と接合されている。
実施の形態4に係る圧力センサ103によれば、実施の形態1の圧力センサ100と同様に、流体からの圧力に基づくダイアフラム3の変形に応じた引張応力を半導体チップ1の内部に発生させることができ、且つ半導体チップの長手方向の長さを短くすることができるので、半導体チップの小型化と高感度化を両立することが可能となる。
≪実施の形態5≫
図13〜15は、実施の形態5に係る圧力センサの構成を示す図である。
図13には、実施の形態5に係る圧力センサ104の斜視断面構造(90度断面)が示され、図14には、図13のZ方向から見たときの圧力センサ104の平面構造が示され、図15には、図14のA−A断面における圧力センサ104の断面構造が示されている。
実施の形態5に係る圧力センサ104は、一方の構造体が支持面3Bにおける中心30から外れた位置に固定される点において、実施の形態1に係る圧力センサ100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様である。
具体的に、図13〜15に示されるように、構造体7eは、支持部材2eから構成されている。
支持部材2eは、支持部材2aと同様に、ダイアフラム3が撓んだときに歪まない程度の剛性を有する絶縁材料によって、角柱状(例えば四角柱状)に形成されている。支持部材2eは、平面視でダイアフラム3の中心30から外れた位置に垂設されている。具体的には、支持部材2eの一端は、平面視でダイアフラム3の中心30を挟んで支持部材2aと対向する支持面3B上の位置に接合され、支持部材2eの他端は、支持部材2aと離間して半導体チップ1に接合されている。支持部材2eと半導体チップ1および支持面3Bとの間の接合には、例えば接着剤が用いられている。
実施の形態5に係る圧力センサ104において、流体からの圧力によってダイアフラム3が変形したとき、支持部材2eは、ダイアフラム3の支持面3Bに垂直な状態を保ったままダイアフラム3の中心30から離れる方向に傾く。すなわち、支持部材2eは、Z軸方向のみならず、X軸方向にも変位が生じる。
一方、台座5および支持部材2aは、ハウジング4の内壁4Bに固定され、ダイアフラム3と離間して配置されていることから、ダイアフラム3の変動が伝達されず、X軸方向、およびZ軸方向の何れの方向にも変位しない。
その結果、半導体チップ1にひずみが生じ、半導体チップ1の内部に引張応力が生じる。すなわち、ダイアフラム3における支持部材2eが固定された位置におけるX軸方向およびZ軸方向の変位に応じた引張応力が半導体チップ1の内部に発生する。したがって、半導体チップ1における上記引張応力が生じる領域に、上述したひずみゲージ(ブリッジ回路)を構成する抵抗を適切に形成しておくことにより、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、測定対象の流体の圧力を高精度に検知することが可能となる。
以上、実施の形態5に係る圧力センサ104によれば、実施の形態1の圧力センサ100と同様に、流体からの圧力に基づくダイアフラム3の変形に応じた引張応力を半導体チップ1の内部に発生させることができ、且つ半導体チップの長手方向の長さを短くすることができるので、半導体チップの小型化と高感度化を両立することが可能となる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、構造体7b,7c,7eと構造体7a,7d,7fとの組み合わせは、上記実施の形態に例示したものに限定されず、種々変更することが可能である。例えば、実施の形態2に係る圧力センサ101において、構造体7aの代わりに構造体7fを適用してもよい。
また、上記実施の形態において、台座5,5a,5bがハウジング4と一体に形成されている場合を例示したが、これに限られない。例えば、台座5,5a,5bをハウジング4とは別の部材で形成しておき、ハウジング4の内壁4に接着剤等によって接着させてもよい。ただし、この場合には、台座5は、ハウジング4と同様に、ダイアフラム3が撓んだときに歪まない程度の剛性を有している必要がある。
また、上記実施の形態において、ハウジング4に固定される台座として、リング形状の台座5,5aやビーム状の台座5bを例示したが、半導体チップ1の一端を支持する支持部材2aをダイアフラム3の変動によらず安定して支持することができる形状であれば、台座5,5a,5bの形状はこれらに限定されるものではない。
また、上記実施の形態において、支持部材2a,2b等が角柱状である場合を例示したが、円柱状であってもよい。
100,101,102,103,104…圧力センサ、1…半導体チップ、支持部材…2a,2b,2c,2e、3…ダイアフラム、3A…受圧面、3B…支持面、30…ダイアフラムの中心、4…ハウジング、4A…ハウジングの端部、4B,4C,4D…ハウジングの内壁、5,5a,5b,6…台座、7a,7b,7c,7d,7e,7f…構造体。

Claims (8)

  1. 筒状に形成されたハウジングと、
    測定対象の流体の圧力を受ける第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを有し、前記ハウジングの一方の端部の開口部分を塞いで固定されたダイアフラムと、
    ひずみゲージを構成する抵抗が形成された半導体チップと、
    一端において前記ダイアフラムの前記第2主面と離間して前記ハウジングの内壁に固定され、他端において前記半導体チップと接合された第1構造体と、
    一端において平面視で前記第2主面における前記ダイアフラムの中心に接合され、他端において前記第1構造体と離間して前記半導体チップと接合され、前記第2主面に垂設されている第2構造体とを有する
    ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサにおいて、
    前記第1構造体は、
    前記ハウジングの内壁に前記ダイアフラムの前記第2主面と離間して固定され、前記ハウジングの中心軸に向かって延在する第1台座と、
    一端が前記第1台座上に接合され、他端が前記半導体チップに接合された絶縁材料から成る第1支持部材とを含む
    ことを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項2に記載の圧力センサにおいて、
    前記第1台座は、
    前記ダイアフラムと同心円のリング状に形成されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項2に記載の圧力センサにおいて、
    前記第1台座は、一端が前記ハウジングの内壁に接合され、他端が前記ハウジングの中心軸に向かって延伸したビーム状に形成されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の圧力センサにおいて、
    前記第1台座は、前記ハウジングと一体形成されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  6. 請求項1乃至5の何れか一方に記載の圧力センサにおいて、
    前記第2構造体は、
    前記第2主面における前記中心に固定された第2台座と、
    一端が前記第2台座上に接合され、他端が前記半導体チップに接合された絶縁材料から成る第2支持部材とを含む
    ことを特徴とする圧力センサ。
  7. 請求項1乃至5の何れか一方に記載の圧力センサにおいて、
    前記第2構造体は、
    一端が前記第2主面における前記中心に接合され、他端が前記半導体チップに接合された絶縁材料から成る第2支持部材を含む
    ことを特徴とする圧力センサ。
  8. 筒状に形成されたハウジングと、
    測定対象の流体の圧力を受ける第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを有し、前記ハウジングの一方の端部の開口部分を塞いで固定されたダイアフラムと、
    ひずみゲージを構成する抵抗が形成された半導体チップと、
    前記ハウジングの内壁に前記ダイアフラムの前記第2主面と離間して固定され、前記ハウジングの中心軸に向かって延在する台座と、
    一端が前記台座上に接合され、他端が前記半導体チップに接合された絶縁材料から成る支持部材と、
    前記一端において平面視で前記ダイアフラムの中心を挟んで前記支持部材と対向する前記第2主面上の位置に接合され、他端において前記支持部材と離間して前記半導体チップに接合され、前記第2主面に垂設されている構造体とを有する
    ことを特徴とする圧力センサ。
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