JP6663315B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は、圧力センサに関し、例えばサニタリー用圧力センサに関する。
一般に、流体の圧力を検出する圧力センサが衛生的な配慮が必要な食品や医薬品等の製造現場等で用いられるサニタリー用圧力センサとして認められるためには、耐食性、清浄性、信頼性、および汎用性等に関する厳しい要件を満足しなければならない。
例えば、耐食性として、サニタリー用圧力センサは、圧力の測定対象の流体(例えば液体)が接触する接液部分にステンレス鋼(SUS)、セラミックス、およびチタン等の耐食性の高い材料を用いなければならない。また、清浄性として、サニタリー用圧力センサは、洗浄しやすいフラッシュダイアフラム構造を有し、且つ蒸気洗浄に対する高い耐熱衝撃性を有していなければならない。また、信頼性として、サニタリー用圧力センサは、封入剤を使用しない構造(オイルフリー構造)、およびダイアフラムが破れ難い構造(バリア高剛性)を有していなければならない。
このように、サニタリー用圧力センサは、使用する材料や構造が他の圧力センサに比べて制限されるため、高感度化が容易ではない。例えば、ダイアフラムが破れ難い構造を実現するためには、ダイアフラムの膜厚を大きくする(ダイアフラムの厚みに対する径のアスペクト比を小さくする)必要があるが、一般に、ダイアフラムの膜厚を大きくするとダイアフラムの変形量が微小となり、センサ感度が低下するという問題がある。そのため、サニタリー用圧力センサでは、ダイアフラムの微小な変形を精度良く検出するための技術が求められている。
例えば、特許文献1,2には、拡散抵抗から成るひずみゲージが形成されたSi等の半導体チップ(ビーム部材)に、ダイアフラムの中心部分の変位のみを伝達し、上記半導体チップの歪に基づくピエゾ抵抗効果による拡散抵抗の抵抗値の変化を検出することでセンサの高感度化を狙った荷重変換型の圧力センサが開示されている。
具体的に、特許文献1、2に開示された従来の荷重変換型の圧力センサでは、平面視長方形状の半導体チップの中心部分をダイアフラムの中心部分において支持するとともに、上記半導体チップの両端を実質的に変動しない位置に固定している。例えば、特許文献1では、短冊状の半導体チップの中心をピボットと呼ばれる棒状部材によってダイアフラムの中心において支持するとともに、半導体チップの長手方向の両端を、絶縁架台を介してダイアフラムの外周縁に形成された厚肉部分に固定している。また、特許文献2では、矩形状の半導体チップの中心をダイアフラムの中心に固定するとともに、半導体チップの長手方向の両端を変動しない台座上に固定している。
特開2004−45140号公報 特開昭63−217671号公報
ところで、一般に、サニタリー用圧力センサでは、測定対象の流体が流れる配管との接続部分に継手(例えばフェルール継手)が採用されている。
配管とサニタリー用圧力センサとの接続は、図40に示すようなクランプバンド(以下、単に「クランプ」とも称する。)と呼ばれる接続部材を用いることによって実現される。具体的には、図41に示すように、配管200の継手とサニタリー用圧力センサ300の継手とを対向させて配置し、その2つの継手をクランプ50のリング状の固定部51A,51Bによって挟み込み、ねじ52によって固定部51A,51Bを締め付けることによって、配管200とサニタリー用圧力センサ300とを接続する。
しかしながら、クランプを用いて配管とサニタリー用圧力センサとを接続した場合、サニタリー用圧力センサのダイアフラムが少なからず変形し、ひずみゲージを構成する各抵抗の抵抗値が変化することにより、センサ出力のゼロ点(オフセット)がシフトするおそれがある。上記特許文献1,2に開示されているような、平面視長方形の半導体チップを有する圧力センサの場合、クランプを締め付けるねじの位置によって、ひずみゲージを構成する各抵抗の抵抗値のずれ量が変化するため、クランプを固定する位置によってゼロ点のシフト量がばらつく。したがって、このような圧力センサでは、センサ出力のゼロ点を補償するために、クランプを締め付ける位置によってゼロ点の補正量を変えるか、ユーザに対して、クランプを締め付ける位置を予め指定しなければならない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、測定対象の流体が流れる配管と圧力センサとをクランプによって接続したときのセンサ出力のゼロ点のシフト量のばらつきを抑えることにある。
本発明に係る圧力センサ(100,100A,100B,100C,100D,101,101A,102,102A,103,103A)は、測定対象の流体の圧力を受ける第1主面(3A)と、第1主面の反対側の第2主面(3B)とを有するダイアフラム(3)と、一の面にひずみゲージを構成する複数の抵抗(R1〜R4)が形成された半導体チップ(1)と、一端においてダイアフラムの第2主面の中心(30)に接合され、他端において半導体チップの他の面に接合されて垂設された第1構造体(2a)と、一端において第2主面に接合され、他端において半導体チップの他の面に接合され、平面視でダイアフラムの第2主面の中心を通って互いに直交する2本の直線(21,22)上に第1構造体と離間して夫々配置された少なくとも2つの第2構造体(2b〜2e)とを有し、抵抗は、半導体チップにおいて、平面視で、第1構造体と第2構造体との間の領域に形成されていることを特徴とする。
上記圧力センサ(100)において、半導体チップは、平面視正方形状に形成され、第1構造体の他端は、半導体チップの他の面の中心(10)に接合され、第2構造体の他端は、半導体チップの他の面の各辺に沿って一つずつ接合されていてもよい。
上記圧力センサ(101)において、複数の抵抗は、ブリッジ回路(16)を構成し、ブリッジ回路の2つの出力端子間に並列に接続されている2組の抵抗対のうち、一方の抵抗対を構成する第1抵抗(R1)および第2抵抗(R2)は、半導体チップにおいて、平面視で2本の直線の一方の直線(21)上に配置された一つの第2構造体の接合面と第1構造体の接合面との間の領域に形成され、他方の抵抗対を構成する第3抵抗(R3)および第4抵抗(R4)は、半導体チップにおいて、平面視で、2本の直線の他方の直線(22)上に配置された他の一つの第2構造体の接合面と第1構造体の接合面との間の領域に形成され、第1抵抗と第4抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在し、第抵抗と第抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在していてもよい。
上記圧力センサにおいて、第1抵抗および第4抵抗が延在する方向と第2抵抗および第3抵抗が延在する方向とは、平面視で互いに90度相違していてもよい。
上記圧力センサ(100A)において、複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成する4つの抵抗を含み、4つの抵抗は、平面視で、互いに同一の方向に延在するとともに、半導体チップにおける第1構造体の接合面と夫々の第2構造体の接合面との間の領域に一つずつに形成されていてもよい。
上記圧力センサ(101,101A)において、半導体チップ(1a)は、平面視十字状に形成され、第1構造体の他端は、半導体チップの他の面の中心に接合され、第2構造体の他端は、半導体チップの他の面の4つの先端領域に一つずつ接合されていてもよい。
上記圧力センサ(101)において、複数の抵抗は、ブリッジ回路(16)を構成し、ブリッジ回路の2つの出力端子間に並列に接続されている2組の抵抗対のうち、一方の抵抗対を構成する第1抵抗(R1)および第2抵抗(R2)は、半導体チップにおいて、平面視で、2本の直線の一方の直線(21)上に配置された一つの第2構造体の接合面と第1構造体の接合面との間の領域に形成され、他方の抵抗対を構成する第3抵抗(R3)および第4抵抗(R4)は、半導体チップにおいて、平面視で、2本の直線の他方の直線(22)上に配置された他の一つの第2構造体の接合面と第1構造体の接合面との間の領域に形成され、第1抵抗と第4抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在し、第2抵抗と第3抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在していてもよい。
上記圧力センサ(101)において、第1抵抗および第4抵抗が延在する方向と第2抵抗および第3抵抗が延在する方向とは、平面視で互いに90度相違していてもよい。
上記圧力センサ(101A)において、複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成する4つの抵抗を含み、4つの抵抗は、平面視で、互いに同一の方向に延在するとともに、半導体チップにおける第1構造体の接合面と夫々の第2構造体の接合面との間の領域に一つずつに形成されていてもよい。
上記圧力センサ(102,102A)において、第2構造体(2b,2c)を2つ有し、半導体チップは、平面視多角形状に形成され、第1構造体(2a)の他端は、半導体チップの他の面の1つの角を含む領域に接合され、一方の第2構造体(2b)の他端は、半導体チップの他の面において1つの角を成す2つの辺の一方の辺(12)に沿って接合され、他方の第2構造体の他端は、半導体チップの他の面において1つの角を成す2つの辺の他方(13)の辺に沿って接合され、複数の抵抗は、ブリッジ回路(16)を構成し、ブリッジ回路の2つの出力端子間に並列に接続されている2組の抵抗対のうち、一方の抵抗対を構成する第1抵抗(R1)および第2抵抗(R2)は、半導体チップにおいて、平面視で、第1構造体の接合面と一方の第2構造体の接合面との間の領域に形成され、他方の抵抗対を構成する第3抵抗(R3)および第4抵抗(R4)は、半導体チップにおいて、平面視で、第1構造体の接合面と他方の第2構造体の接合面との間の領域に形成され、第1抵抗と第4抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在し、第2抵抗と第3抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在していてもよい。
上記圧力センサ(102)において、第1抵抗および第4抵抗が延在する方向と第2抵抗および第3抵抗が延在する方向とは、平面視で互いに90度相違していてもよい。
上記圧力センサ(102A)において、半導体チップ(1c)は、第1構造体および第2構造体が接合されていない一つの角の内角が180度より大きくてもよい。
上記圧力センサ(103,103A)において、半導体チップは、平面視正方形状に形成され、複数の抵抗は、ブリッジ回路(16)を構成する4つの抵抗(R1〜R4)を含み、第1構造体の他端は、半導体チップの他の面の中心に接合され、第2構造体の他端は、半導体チップ(1d)の他の面の4角に夫々接合され、4つの抵抗は、平面視で、互いに同一の方向に延在するとともに、半導体チップにおける第1構造体の接合面と夫々の第2構造体の接合面との間の領域に一つずつ形成されていてもよい。
上記圧力センサにおいて、複数の抵抗の夫々は、平面視で第1構造体の中心(20)から等距離に配置されていてもよい。
上記圧力センサにおいて、半導体チップは、第1構造体および第2構造体が接合される領域よりも薄く形成された薄肉部(1C)を有し、複数の抵抗は、半導体チップの一の面における薄肉部に対応する領域内に形成されていてもよい。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を括弧を付して記載している。
以上説明したことにより、本発明によれば、測定対象の流体が流れる配管と圧力センサとをクランプによって接続したときのセンサ出力のゼロ点のシフト量のばらつきを抑えることが可能となる。
図1は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図3は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図4は、実施の形態1に係る圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図5は、ひずみゲージとしてのブリッジ回路の構成を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。 図7は、圧力センサ100の比較例として、平面視長方形の半導体チップ1Xをダイアフラム3の支持面3Bの中心30付近で支持部材2ax,2bx,2cxによって支持する構造の圧力センサ901を示す図である。 図8は、図7に示した圧力センサ901のセンサ出力についての有限要素法によるシミュレーション結果を示す図である。 図9は、実施の形態1に係る圧力センサと配管とを接続するクランプのねじの固定位置を示す図である。 図10Aは、クランプ50のねじ52を図に示す位置P1に固定した場合のダイアフラム3のZ軸方向の変位を表すコンター図である。 図10Bは、クランプ50のねじ52を図に示す位置Pに固定した場合の半導体チップ1のZ軸方向の変位を表すコンター図である。 図11Aは、クランプ50のねじ52を図9に示す位置P2に固定した場合のダイアフラム3のZ軸方向の変位を表すコンター図である。 図11Bは、クランプ50のねじ52を図9に示す位置P2に固定した場合の半導体チップ1のZ軸方向の変位を表すコンター図である。 図12は、実施の形態1に係る圧力センサのセンサ出力のシミュレーション結果を示す図である。 図13は、実施の形態1に係る圧力センサにおける抵抗の別の配置例を示す図である。 図14は、実施の形態2に係る圧力センサの構成を示す斜視図である。 図15は、実施の形態2に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図16は、実施の形態に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図17は、実施の形態2に係る圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図18は、実施の形態2に係る圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。 図19は、実施の形態2に係る圧力センサと配管とを接続するクランプのねじの固定位置を示す図である。 図20は、実施の形態2に係る圧力センサのセンサ出力のシミュレーション結果を示す図である。 図21は、実施の形態2に係る別の圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。 図22は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す斜視図である。 図23は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図24は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図25は、実施の形態3に係る圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図26は、実施の形態3に係る圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。 図27は、実施の形態3に係る別の圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。 図28は、実施の形態3に係る別の圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図29は、実施の形態3に係る別の圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。 図30は、実施の形態4に係る圧力センサの構成を示す斜視図である。 図31は、実施の形態4に係る圧力センサの構成を示す平面図である。 図32は、実施の形態4に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図33は、実施の形態4に係る圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図34は、実施の形態4に係る圧力センサにおける半導体チップの薄肉部の別の形状を示す斜視図である。 図35は、実施の形態4に係る圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。 図36は、実施の形態4に係る圧力センサのセンサ出力のシミュレーション結果を示す図である。 図37は、実施の形態1に係る別の圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図38は、実施の形態1に係る別の圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図39は、実施の形態1に係る別の圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。 図40は、圧力センサと配管とを接続するクランプの平面構造を示す図である。 図41は、クランプによる圧力センサと配管との接続構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
≪実施の形態1≫
図1〜3は、実施の形態1に係る圧力センサの構成を示す図である。
図1には、実施の形態1に係る圧力センサ100の斜視図が示され、図2には、図1のZ方向から見たときの圧力センサ100の平面構造が示され、図3には、図2のA−A断面における圧力センサ100の断面構造が示されている。なお、図1では、筒状のハウジング4のみ、その軸線に沿った断面の構造が示されている。
図1〜3に示される圧力センサ100は、測定対象の流体の圧力によってダイアフラムが撓んだときのダイアフラムの変位を、ひずみゲージが形成された半導体チップに伝達することにより、上記流体の圧力を検知する装置である。
具体的に、圧力センサ100は、ダイアフラム3と、ダイアフラム3の一の面に垂設された柱状の複数の支持部材2a,2b,2c,2d,2eと、支持部材2a〜2eによって支持された半導体チップ1と、ダイアフラム3と、支持部材2a〜2eと半導体チップ1とを収容するハウジング4から構成されている。また、図示はしないが、圧力センサ100は、検知した圧力の値等の各種情報をユーザに提示するための表示部(例えば液晶ディスプレイ)等を更に有していてもよい。
なお、図1〜3には、圧力センサ100におけるダイアフラム3の撓みを半導体チップ1に伝達する機構が図示されており、半導体チップ1から出力される信号を処理する回路等のその他の機能部については図示されていない。
また、ダイアフラム3の平面方向に平行な互いに直交する方向をX軸方向およびY方向と言い、ダイアフラム3の平面方向(X軸およびY軸)と垂直な方向をZ軸方向と言うことがある。
半導体チップ1、ダイアフラム3、および支持部材2a〜2eは、ハウジング4に収容されている。ハウジング4は、耐食性の高い金属材料から成り、図1〜3に示されるように、筒状に形成され、一方の端部4Aは測定対象の流体が流れる配管と接続するための継手形状を有している。ハウジング4の内部は、例えば空気で満たされており、内壁4B側の圧力は例えば大気圧である。
ダイアフラム3は、測定対象の流体の圧力を受ける膜である。ダイアフラム3は、例えば、ステンレス鋼(SUS)、セラミックス、およびチタン等の耐食性の高い材料から成る薄膜で、例えば平面視円形状に形成されている。
ダイアフラム3は、ハウジング4の端部4A側に固定され、ハウジング4の端部4Aの開口部分を塞いでいる。例えば、ダイアフラム3は、その外周縁がハウジング4の端部4A側の内壁4Bと隙間なく接合されている。
ダイアフラム3の一方の面は、測定対象の流体と接する受圧面(接液面)3Aとして作用し、他方の面は、支持部材2a〜2eを介して半導体チップ1を支持する支持面3Bとして作用する。ダイアフラム3は、測定対象の流体から受圧面3Aに加わる圧力と支持面3Bに加わる圧力(例えば大気圧)との圧力差に応じて撓む。
なお、説明の便宜のため、本願の図面において、各圧力センサのダイアフラム3およびハウジング4の図示を省略する場合がある。
半導体チップ1は、平面視多角形状に形成され、Si等の半導体材料から成る基板と、この基板に公知の半導体製造技術によって形成された抵抗素子を含み、半導体チップ1に発生したひずみを上記抵抗素子の抵抗値の変化として検知するひずみゲージとから構成されている。
以下、半導体チップ1において、ひずみゲージが形成された一の面を「主面1A」と、主面1Aの反対側の面を「裏面1B」と言うことがある。
なお、本実施の形態では、一例として、半導体チップ1が平面視正方形状に形成されているものとして説明する。また、上記ひずみゲージの詳細については後述する。
図4は、実施の形態1に係る圧力センサの半導体チップの裏面側から見た斜視図である。
図4に示されるように、半導体チップ1のダイアフラム3と対向する面、すなわち半導体チップ1の裏面1Bには、支持部材2a〜2eが接合される部分と、この部分よりも薄く形成された薄肉部(ザグリ)1Cが形成されている。
薄肉部1Cは、例えば公知のエッチング技術により、半導体チップ1をその裏面1Bから選択的に削り取ることによって形成することができる。
支持部材2a〜2eは、ダイアフラム3上で半導体チップ1を支持する柱として機能する構造体である。支持部材2a〜2eは、例えば角柱状(例えば四角柱状)に形成されている。また、支持部材2a〜2eは、電気的な絶縁性を有する材料によって構成されている。より好ましくは、支持部材2a〜2eは、電気的な絶縁性およびある程度の剛性を有し、且つ熱伝導率のより小さい材料によって構成されている。支持部材2a〜2eの材料としては、ガラス(例えばホウケイ酸ガラス(パイレックス(登録商標)))を例示することができる。
支持部材2a〜2eは、夫々一端においてダイアフラム3の支持面3Bに接合され、他端において半導体チップ1の裏面1Bに接合されている。
第1構造体としての支持部材2aの一端は、支持面3Bに加わる圧力よりも大きな圧力が受圧面3Aに加わってダイアフラム3が撓んだときに変形する支持面3Bの領域に接合されている。
より好ましくは、図1〜3に示されるように、支持部材2aは、一端において平面視でダイアフラム3の支持面3Bの中心30に接合され、他端において平面視で半導体チップ1の裏面1Bの中心10付近に接合され、垂設されている。この場合、支持部材2aは、平面視で、支持部材2aの中心20がダイアフラムの中心30および半導体チップ1の中心10と一致する。
第2構造体としての支持部材2b〜2eは、図1〜3に示されるように、支持部材2aと離間して、平面視で支持部材2aの中心20を通って直交する2本の直線21,22上に夫々設けられている。
本実施の形態において、支持部材2b〜2eの他端は、半導体チップ1の裏面1Bの各辺に沿って、平面視正方形状の半導体チップ1の各辺の中点付近に夫々接合されている。
ダイアフラム3に垂設された支持部材2a〜2eの高さ(Z軸方向の長さ)は互いに等しくされている。支持部材2a〜2eによって支持された半導体チップ1の主面1Aとダイアフラム3の支持面3Bとは、互いに平行となる。
次に、実施の形態1に係る圧力センサ100の動作原理について説明する。
圧力センサ100において、ダイアフラム3の受圧面3Aに支持面3Bに加わる圧力(大気圧)よりも大きな圧力が加わるとダイアフラム3が撓む。このとき、支持部材2aは、ダイアフラム3の中心30に固定されていることから、Z軸方向に大きく変位し、X軸方向およびY軸方向にはほとんど変位しない。
これに対し、支持部材2b〜2eは、ダイアフラム3の中心30から離れた位置において支持面3Bと略垂直に固定されていることから、Z軸に対して傾く。すなわち、支持部材2b〜2eは、Z軸方向に変位するのみならず、X軸およびY軸方向にも変位する。より具体的には、支持部材2b〜2eは、ダイアフラム3の中心30(支持部材2a)から離れる方向(ハウジング4の内壁4Bに近づく方向)に夫々に傾く。
これにより、半導体チップ1が外側に引っ張られ、半導体チップ1の内部には曲げ応力が生じる。すなわち、半導体チップ1の主面1A側の内部には、主に支持部材2aと支持部材2b〜2eとの間のZ軸方向の変位差に応じた引張り応力が生じ、それに加えてX軸方向およびY軸方向の夫々の変位差に応じた引張応力も生じる。したがって、半導体チップ1における上記引張応力が生じる領域に、上述したひずみゲージ(ブリッジ回路)を構成する抵抗R1〜R4を適切に形成しておくことにより、測定対象の流体の圧力を高精度に検知することが可能となる。
次に、半導体チップ1におけるひずみゲージについて具体的に説明する。
図5に示すように、上記ひずみゲージは、例えば半導体チップ1の主面1A側に形成された4つの抵抗(例えば拡散抵抗)R1〜R4から成るブリッジ回路16によって構成されている。圧力センサ100では、ブリッジ回路16に一定の電流を流した状態において、ダイアフラム3が撓んで半導体チップ1内部に発生した応力による抵抗R1〜R4の抵抗値の変化を、電圧の変化として検出することにより、測定対象の流体の圧力を測定することができる。
図6に、実施の形態1に係る圧力センサにおける抵抗R1〜R4の半導体チップ1上の配置例を示す。
抵抗R1〜R4は、流体の圧力によってダイアフラム3が撓んだときに、半導体チップ1に生じる応力が正(+)となる領域、すなわち、抵抗R1〜R4が形成された半導体チップ1の主面1A側の引張応力が生じる領域に形成されている。具体的には、図6に示すように、抵抗R1〜R4は、主面1Aの薄肉部1Cに対応する領域内に形成される。このうち、抵抗R1,R2は、平面視で、直線21上に配置された支持部材2bの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。また、抵抗R3,R4は、平面視で、直線22上に配置された支持部材2cの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。
抵抗R1〜R4は、例えば平面視長方形状(短冊状)に形成されている。本実施の形態では、抵抗R1〜R4は、平面視で同一の形状を有し、互いの抵抗値が等しいものとして説明するが、これに限定されるものではない。
抵抗R1と抵抗R2とは、平面視で、互いに異なる方向に延在し、抵抗R3と抵抗R4とは、平面視で、互いに異なる方向に延在していてもよい。ここで、抵抗R1〜R4が延在する方向とは、抵抗R1〜R4に電圧が印加されたときに電流が流れる方向を言う。
ここで、図6に示すように、抵抗R1および抵抗R4は平面視で同一の方向に延在し、抵抗R2および抵抗R3は平面視で同一の方向に延在していてもよい。また、抵抗R1および抵抗R4が延在する方向と抵抗R2および抵抗R3が延在する方向とは、互いに90度相違していてもよい。例えば、図6に示すように、抵抗R1および抵抗R4は、直線21と平行な方向に延在し、抵抗R2および抵抗R3は、直線22と平行な方向に延在していてもよい。
また、抵抗R1〜R4は、支持部材2aの中心20から等距離(例えば、±10%以内のずれ幅)に配置されていてもよい。具体的には、半導体チップ1の中心10から長方形状の抵抗R1,R2,R3,およびR4の夫々の中心までの距離を互いに等しくしてもよい。例えば、図6に示すように、抵抗R1,R2,R3,およびR4を、平面視で半導体チップ1と中心を共通にする円15の円周上に配置してもよい。ここで、円15の径は、特に限定されないが、円15が薄肉部1C内に収まる長さであることが望ましい。
このように構成した圧力センサ100によれば、以下に示す効果がある。以下、実施の形態1に係る圧力センサ100と別の圧力センサ901とを比較することにより、圧力センサ100の効果について説明する。
先ず、実施の形態1に係る圧力センサ100の比較例としての圧力センサ901について説明する。
図7は、比較例としての圧力センサ901を示す図である。
圧力センサ901は、平面視長方形の半導体チップ1Xと、ダイアフラム3の支持面3Bの中心30を通る直線25上に並んで垂設され、半導体チップ1Xを支持する3つの支持部材2ax,2bx,2cxとを有している。
図8は、上記圧力センサ901のセンサ出力(ブリッジ回路の出力信号)についての有限要素法(FEM:Finite Element Method)によるシミュレーション結果を示す図である。図8において、横軸は半導体チップ1Xの長手方向の中心を“0”としたときのその中心からの半導体チップ1Xの長手方向の距離を表し、縦軸は半導体チップ1Xの4つの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号(|Va−Vb|)の大きさを表している。
図8において、参照符号P1は、クランプ50のねじ52を図7に示す直線25上の位置P1で固定した場合に抵抗R1〜R4を形成する位置を半導体チップ1Xの中心に対して変化させたときの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号の大きさを表し、参照符号P2は、クランプ50のねじ52を図7に示す直線2上の位置P2で固定した場合に抵抗R1〜R4を形成する位置を半導体チップ1Xの中心に対して変化させたときの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号の大きさを表している。
長方形状の半導体チップ1Xを備える圧力センサ901では、ねじ52の締め付け位置によって、半導体チップ1Xの応力分布が大きく異なるので、直線26に対して線対称に配置された4つの抵抗の抵抗比のずれもねじ52の締め付け位置によって変わる。その結果、図7,8に示されるように、圧力センサ901では、センサ出力(ひずみゲージを構成するブリッジ回路16の出力信号)のゼロ点のシフト量がねじ52の締め付け位置によって大きくばらつく。
これに対し、実施の形態1に係る圧力センサ100の場合、後述するように、圧力センサ901に比べて、センサ出力(ひずみゲージを構成するブリッジ回路16の出力信号)のゼロ点のシフト量のばらつきが小さくなる。以下、実施の形態1に係る圧力センサ100について詳細に説明する。
図9は、実施の形態1に係る圧力センサ100と配管とを接続するクランプのねじの固定位置を示す図である。
図10Aは、クランプ50のねじ52を図9に示す直線22上の位置P1で固定したときのダイアフラム3のZ軸方向の変位を表すコンター図(等値線図)であり、図10Bは、クランプ50のねじ52を図9に示す直線22上の位置P1で固定したときの半導体チップ1のZ軸方向の変位を表すコンター図である。
図11Aは、クランプ50のねじ52を図9に示す直線21上の位置P2で固定したときのダイアフラム3のZ軸方向の変位を表すコンター図(等値線図)であり、図11Bは、クランプ50のねじ52を図9に示す直線21上の位置P2で固定したときの半導体チップ1のZ軸方向の変位を表すコンター図である。
図10A,10B,11A,11Bに示されるコンター図は、Z軸方向の変位の大きさが同じ領域を同色で表示したものである。
図12は、図9に示すようにクランプ50を固定するねじ52の位置を変えたときの圧力センサ100のブリッジ回路16の出力信号についてのFEMによるシミュレーション結果を示す図である。
図12において、横軸は半導体チップ1の中心10からの距離を表し、縦軸は半導体チップ1の4つの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号(|Va−Vb|)の大きさを表している。
図12において、参照符号P1は、クランプ50のねじ52を図9に示す直線22上の位置P1に固定した場合に抵抗R1〜R4を形成する位置を半導体チップ1の中心に対して変化させたときの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号の大きさを表し、参照符号P2は、クランプ50のねじ52を図9に示す直線21上の位置P2に固定した場合に抵抗R1〜R4を形成する位置を半導体チップ1の中心に対して変化させたときの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号の大きさを表している。
図10A,11Aから理解されるように、実施の形態1に係る圧力センサ100では、平面視でねじ52を締め付ける位置を90度相違させると、ダイアフラム3のZ軸方向の変位が反転する。すなわち、ねじ52を位置P1に固定したときのダイアフラム3のZ軸方向の変位とねじ52を位置P2に固定したときのダイアフラム3のZ軸方向の変位とは180度相違する。
このとき、実施の形態1に係る圧力センサ100では、平面視でダイアフラム3の支持面3Bの中心30に支持部材2aを固定するとともに、中心30を通って直交する2本の直線21,22上に4つの支持部材2b〜2eを固定し、それらの支持部材2a〜2eによって平面視正方形状の半導体チップ1をダイアフラム3の支持面3Bで支持しているので、図10B,11Bに示されるように半導体チップ1のZ軸方向の変位も反転する。
そこで、実施の形態1に係る圧力センサ100では、ひずみゲージを構成する抵抗R1〜R4を、クランプ50をねじ52で締め付けたときに、互いに逆方向の応力分布が発生する半導体チップ1の領域に夫々配置する。具体的には、図6に示したように、支持部材2aと支持部材2bとの間の領域に一組の抵抗対(抵抗R1,R2)を形成し、支持部材2aと支持部材2cとの間の領域にもう一組の抵抗対(抵抗R3,R4)を形成する。
これによれば、クランプ50のねじ52の締め付けたときに、抵抗R1,R2が形成された支持部材2aと支持部材2bとの間の領域と抵抗R3,R4が形成された支持部材2aと支持部材2cとの間の領域には、互いに逆方向の応力が生じるので、抵抗R1〜R4の抵抗の延在方向を適切に設定することにより、上記応力によって抵抗R1〜R4の各抵抗値が変化する方向を揃えることが可能となる。
具体的には、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R1の抵抗値と抵抗R4の抵抗値が同一の方向に変化し、抵抗R2の抵抗値と抵抗R3の抵抗値が同一の方向に変化するように、抵抗R1〜R4の延在方向を決定すればよい。例えば、図6に示したように、抵抗R1と抵抗R4を同一方向に延在させ、抵抗R2と抵抗R3とを同一方向に延在させる。これによれば、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R1と抵抗R4の抵抗値が同一の方向に同程度変化するとともに、抵抗R2と抵抗R3の抵抗値が同一の方向に同程度変化する。
このように、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R1と抵抗R4の抵抗値が同一方向に変化するように抵抗R1と抵抗R4の延在方向を選ぶことにより、ひずみゲージを構成するブリッジ回路16の出力信号Va側の抵抗R1と抵抗R4の抵抗比のずれを抑えることができる。同様に、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R2と抵抗R3の抵抗値が同一方向に変化するように抵抗R2と抵抗R3の延在方向を選ぶことにより、ひずみゲージを構成するブリッジ回路16の出力信号Vb側の抵抗R2と抵抗R3の抵抗比のずれを抑えることができる。
これにより、クランプ50のねじ52を締め付ける前と後でのブリッジ回路16の出力信号Va,Vbの変動が抑えられるとともに、クランプ50のねじ52を締め付ける位置を変えた場合における、出力信号Va,Vbの変動量のばらつきも抑えられる。その結果、図12に示すように、クランプ50のねじ52の締め付けたときの圧力センサ100のセンサ出力(ブリッジ回路16の出力信号|Va−Vb|)のゼロ点のシフト量が抑えられ、クランプ50のねじ52の締め付け位置の違いによる上記シフト量のばらつきも抑えることが可能となる。
以上、実施の形態1に係る圧力センサ100によれば、クランプ50のねじ52を締め付けたときに互いにZ軸方向の変位が反転する半導体チップ1上の領域に、抵抗R1,R2と抵抗R3,R4を夫々形成することにより、クランプ50のねじ52を締め付けたときの抵抗R1と抵抗R4の抵抗比の変動と抵抗R2と抵抗R3の抵抗比の変動を抑えることが可能となるので、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ100のセンサ出力(ブリッジ回路16の出力信号|Va−Vb|)のゼロ点のシフト量を抑えることが可能となるとともに、クランプ50のねじ52の締め付け位置の違いによる上記シフト量のばらつきを抑えることが可能となる。
特に、抵抗R1と抵抗R4とを同一の方向に延在させ、且つ抵抗R2と抵抗R3とを同一の方向に延在させることにより、クランプ50のねじ52の締め付けたときに、抵抗R1と抵抗R4とを同一方向に同程度だけ抵抗値を変化させることが可能となるとともに、抵抗R2と抵抗R3とを同一方向に同程度だけ抵抗値を変化させることが可能となるので、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ100のセンサ出力(ブリッジ回路16の出力信号|Va−Vb|)のゼロ点のシフト量を更に抑えることが可能となるとともに、クランプ50のねじ52の締め付け位置の違いによる上記シフト量のばらつきを更に抑えることが可能となる。
また、抵抗R1〜R4を平面視でダイアフラム3の中心30から等距離の位置(例えば円15の円周上)に形成することにより、ねじ52を締め付けたときに発生する半導体チップ1の応力に基づく、抵抗R1〜R4の抵抗値の夫々の変化量を等しくすることができるので、センサ出力のゼロ点のシフト量とそのばらつきを、更に低減することが可能となる。
また、抵抗R1および抵抗R4が延在する方向と抵抗R2および抵抗R3が延在する方向を90度相違させることにより、測定対象の流体からの圧力によりダイアフラム3の受圧面3Aに圧力が加わったときの、ブリッジ回路16の出力信号Va側の抵抗R1および抵抗R4の抵抗比のずれ量とブリッジ回路16の出力信号Vb側の抵抗R2およびR3の抵抗比のずれ量を、更に大きくすることができるので、ダイアフラム3の受圧面3Aに加わる圧力に対する圧力センサ100のセンサ感度を更に高めることが可能となる。
また、抵抗R1〜R4を平面視で半導体チップ1の薄肉部1Cに対応する領域内に形成することにより、抵抗R1〜R4に応力が集中し易くなるので、ダイアフラム3の受圧面3Aに加わる圧力に対する圧力センサ100のセンサ感度を更に高めることが可能となる。
なお、上記実施の形態では、抵抗R1,R2から成る抵抗対と抵抗R3、R4から成る抵抗対とを、平面視で支持部材2aと支持部材2b,2cとの間の領域に夫々形成する場合を例示したが(図6参照)、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R1の抵抗値と抵抗R4の抵抗値が同一の方向に変化し、抵抗R2の抵抗値と抵抗R3の抵抗値が同一の方向変化するように抵抗R1〜R4を配置すればよい。例えば、図13に示すように抵抗R1〜R4に配置してもよい。
図13は、実施の形態1に係る圧力センサにおける抵抗の別の配置例を示す図である。
図13に示すように、抵抗R1〜R4を、半導体チップ1において平面視で支持部材2aの接合面と支持部材2b〜2eの接合面との間の夫々の領域に一つずつに形成してもよい。ここで、抵抗R1〜R4は、例えば平面視長方形状に形成され、互いに同一の方向に延在している。
これによれば、図6に示した抵抗R1〜R4の配置例と同様に、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R1の抵抗値と抵抗R4の抵抗値が同一の方向に変化し、抵抗R2の抵抗値と抵抗R3の抵抗値が同一の方向に変化するので、センサ出力のゼロ点のシフト量とそのばらつきを低減することが可能となる。
≪実施の形態2≫
図14〜16は、実施の形態2に係る圧力センサの構成を示す図である。
図14には、実施の形態2に係る圧力センサ101の斜視図が示され、図15には、図14のZ方向から見たときの圧力センサ101の平面構造が示され、図16には、図15のA−A断面における圧力センサ101の断面構造が示されている。なお、図14では、筒状のハウジング4のみ、その軸線に沿った断面の構造が示されている。
実施の形態2に係る圧力センサ101は、半導体チップ1が正方形状の半導体チップの4つの角を正方形状に切り落とした形状、すなわち平面視十字状に形成されている点において、実施の形態1に係る圧力センサ100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る圧力センサと同様である。
第1構造体としての支持部材2aは、図14〜16に示されるように、一端において平面視でダイアフラム3の支持面3Bの中心30に接合され、他端において平面視で半導体チップ1aの裏面1Bの中心10に接合されて垂設されている。
また、第2構造体としての支持部材2b〜2eは、図14〜16に示されるように、一端において、支持面3Bに接合され、他端において十字状の半導体チップ1aの裏面Bの4つの先端領域11b〜11eに一つずつ接合されている。
図17は、実施の形態2に係る圧力センサ101の半導体チップ1aの裏面側から見た斜視図である。
図17に示されるように、半導体チップ1aの裏面1Bには、実施の形態1に係る半導体チップ1と同様に、支持部材2a〜2eが接合される部分よりも薄く形成された薄肉部1Cが形成されている。
圧力センサ101では、ダイアフラム3の受圧面3Aに支持面3Bに加わる圧力(大気圧)よりも大きな圧力が加わり、ダイアフラム3の両面に加わる圧力差に応じてダイアフラム3が撓んだとき、支持部材2a〜2eを介して半導体チップ1aが歪み、薄肉部1Cを中心に応力が発生する。この引張応力が生じる領域に、ひずみゲージ(ブリッジ回路)を構成する抵抗R1〜R4が形成されている。
図18は、実施の形態2に係る圧力センサ101における抵抗R1〜R4の半導体チップ1a上の配置例を示す。
図18に示すように、抵抗R1,R2は、主面1Aの薄肉部1Cに対応する領域内において、平面視で、直線21上に配置された支持部材2bの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。また、抵抗R3,R4は、主面1Aの薄肉部1Cに対応する領域内において、平面視で、直線2上に配置された支持部材2cの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。
また、図18に示すように、抵抗R1〜R4は、平面視で、支持部材2aの中心20から等距離(例えば、±10%以内のずれ幅)に配置されている。また、抵抗R1および抵抗R4が延在する方向と抵抗Rおよび抵抗Rが延在する方向とは、互いに90度相違している。
図19は、実施の形態2に係る圧力センサ101と配管とを接続するクランプのねじの固定位置を示す図である。
図20は、図19に示すようにクランプ50を固定するねじ52の位置を変えたときの圧力センサ101のブリッジ回路16の出力信号についてのFEMによるシミュレーション結果を示す図である。
図20において、横軸は半導体チップ1aの中心10からの距離を表し、縦軸は半導体チップ1aの4つの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号(|Va−Vb|)の大きさを表している。図20において、参照符号P1は、クランプ50のねじ52を図19に示す直線22上の位置P1に固定した場合に抵抗R1〜R4を形成する位置を半導体チップ1aの中心に対して変化させたときの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号の大きさを表し、参照符号P2は、クランプ50のねじ52を図19に示す直線21上の位置P2に固定した場合に抵抗R1〜R4を形成する位置を半導体チップ1aの中心に対して変化させたときの抵抗R1〜R4の応力分布から換算したブリッジ回路16の出力信号の大きさを表している。
実施の形態2に係る圧力センサ101では、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50をねじ52で締め付けたときにZ軸方向の変位が反転する半導体チップ1a上の領域に抵抗R1,R4と抵抗R2,R3とを夫々形成しているので、クランプ50のねじ52を締め付けたときの抵抗R1と抵抗R4の抵抗比の変動と抵抗R2と抵抗R3の抵抗比の変動を抑えることが可能となる。これにより、図20に示されるように、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ10のセンサ出力(ブリッジ回路16の出力信号|Va−Vb|)のゼロ点のシフト量を抑えることが可能となるとともに、クランプ50のねじ52の締め付け位置の違いによる上記シフト量のばらつきを抑えることが可能となる。
特に、抵抗R1と抵抗R4とを同一の方向に延在させ、且つ抵抗R2と抵抗R3とを同一の方向に延在させることにより、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ101のセンサ出力のゼロ点のシフト量を更に抑えることが可能となるとともに、上記シフト量のばらつきを更に抑えることが可能となる。
また、抵抗R1〜R4を平面視でダイアフラム3の中心30から等距離の位置(例えば円15の円周上)に形成することにより、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ101のセンサ出力のゼロ点のシフト量を更に抑えることが可能となるとともに、上記シフト量のばらつきを更に抑えることが可能となる。
また、抵抗R1および抵抗R4が延在する方向と抵抗R2および抵抗R3が延在する方向を90度相違させることにより、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、ダイアフラム3の受圧面3Aに加わる圧力に対する圧力センサ101のセンサ感度を更に高めることが可能となる。
また、抵抗R1〜R4を平面視で半導体チップ1aの薄肉部1Cに対応する領域内に形成することにより、ダイアフラム3の受圧面3Aに加わる圧力に対する圧力センサ101のセンサ感度を更に高めることが可能となる。
また、実施の形態2に係る圧力センサ101によれば、半導体チップ1aは十字形状を有しているので、矩形状の半導体チップに比べて抵抗R1〜R4が形成されている領域に応力が集中し易くなり、ダイアフラム3の受圧面3Aに加わる圧力に対する圧力センサ101のセンサ感度を更に高めることができる。
なお、実施の形態2では、抵抗R1,R2から成る抵抗対と抵抗R3、R4から成る抵抗対とを、平面視で支持部材2aと支持部材2b,2cとの間の領域に夫々形成する場合を例示したが(図18参照)、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R1の抵抗値と抵抗R4の抵抗値が同一の方向に変化し、抵抗R2の抵抗値と抵抗R3の抵抗値が同一の方向に変化するように抵抗R1〜R4を配置すればよい。例えば、図21に示すように抵抗R1〜R4に配置してもよい。
図21は、実施の形態2に係る別の圧力センサにおける抵抗の半導体チップ上の配置例を示す図である。
図21に示すように、圧力センサ101Aにおいて、抵抗R1〜R4を、半導体チップ1aにおいて、平面視で支持部材2aの接合面と支持部材2b〜2eの接合面との間の夫々の領域に一つずつに形成してもよい。ここで、抵抗R1〜R4は、例えば平面視長方形状に形成され、互いに同一の方向に延在している。
これによれば、図18に示した抵抗R1〜R4の配置例と同様に、クランプ50のねじ52を締め付けたときに、抵抗R1の抵抗値と抵抗R4の抵抗値が同一の方向に変化し、抵抗R2の抵抗値と抵抗R3の抵抗値が同一の方向に変化するので、センサ出力のゼロ点のシフト量とそのばらつきを低減することが可能となる。
≪実施の形態3≫
図22〜24は、実施の形態3に係る圧力センサの構成を示す図である。
図22には、実施の形態3に係る圧力センサ102の斜視図が示され、図23には、図22のZ方向から見たときの圧力センサ102の平面構造が示され、図24には、図2のA−A断面における圧力センサ102の断面構造が示されている。なお、図22では、
筒状のハウジング4のみ、その軸線に沿った断面の構造が示されている。
実施の形態3に係る圧力センサ102は、半導体チップ1bがダイアフラム3の支持面3Bに垂設された3つの柱(支持部材)によって支持されるとともに、平面視で半導体チップ1bの中心10とダイアフラムの中心30とが一致していない点において、実施の形態1に係る圧力センサ100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る圧力センサと同様である。
半導体チップ1bは、図22〜24に示されるように平面視正方形状に形成されている。
第1構造体としての支持部材2aは、図22〜24に示されるように、一端において平面視でダイアフラム3の支持面3Bの中心30に接合され、他端において平面視で半導体チップ1bの裏面1Bの一つの角を含む領域に接合されている。
また、第2構造体としての支持部材2b,2cは、図22〜24に示されるように、一端において、支持面3Bに接合され、他端において半導体チップ1bの裏面1Bに接合され、平面視で2本の直線21,22上に支持部材2aと離間して夫々設けられている。
具体的に、支持部材2bの一端は、平面視で支持面3Bにおける直線21上に接合され、支持部材2cの一端は、平面視で支持面3Bにおける直線22上に配置されている。また、支持部材2bの他端は、半導体チップ1bの支持部材2aが接合される半導体チップ1bの角を成す一方の辺12に沿って配置され、支持部材2cの他端は、半導体チップ1bの支持部材2aが接合される半導体チップ1bの角を成す他方の辺13に沿って配置されている。
図25は、実施の形態3に係る圧力センサ102の半導体チップ1bの裏面側から見た斜視図である。
図25に示されるように、半導体チップ1bの裏面1Bには、実施の形態1に係る半導体チップ1と同様に、支持部材2a〜2cが接合される部分よりも薄く形成された薄肉部1Cが形成されている。
圧力センサ102では、ダイアフラム3の受圧面3Aに支持面3Bに加わる圧力(大気圧)よりも大きな圧力が加わり、ダイアフラム3の両面に加わる圧力差に応じてダイアフラム3が撓んだとき、支持部材2a〜2cを介して半導体チップ1が歪み、薄肉部1Cを中心に応力が発生する。この引張応力が生じる領域に、ひずみゲージ(ブリッジ回路)を構成する抵抗R1〜R4が形成されている。
ここで、支持部材2aは、ダイアフラム3の受圧面3Aに支持面3Bに加わる圧力よりも大きな圧力が加わったときに、X軸およびY軸方向に傾かないようにすることが望ましい。そこで、実施の形態3に係る圧力センサ102では、支持部材2aを他の支持部材2b,2cよりも太く形成することにより、支持部材2aの剛性を上げている。例えば、図21〜24に示すように支持部材2a〜2cがZ軸方向に同じ長さを有する柱状(円柱、角柱等)の部材である場合、支持部材2aのX−Y平面に平行な断面の面積が、支持部材2b,2cのX−Y平面に平行な断面の面積よりも大きい。
図26は、実施の形態3に係る圧力センサ102における抵抗R1〜R4の半導体チップ1b上の配置例を示す。
図26に示すように、抵抗R1,R2は、主面1Aの薄肉部1Cに対応する領域内において、平面視で、直線21上に配置された支持部材2bの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。また、抵抗R3,R4は、主面1Aの薄肉部1Cに対応する領域内において、平面視で、直線22上に配置された支持部材2cの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。
また、抵抗R1および抵抗R4が延在する方向と抵抗R2および抵抗R3が延在する方向とは、互いに90度相違している。
また、抵抗R1〜R4は、平面視で支持部材2aの中心20から等距離(例えば、±10%以内のずれ幅)に配置されている。
実施の形態3に係る圧力センサ102では、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50をねじ52で締め付けたときにZ軸方向の変位が反転する半導体チップ1b上の領域に抵抗R1,R4と抵抗R2,R3とを夫々形成しているので、クランプ50のねじ52を締め付けたときの抵抗R1と抵抗R4の抵抗比の変動と抵抗R2と抵抗R3の抵抗比の変動を抑えることが可能となる。
これによれば、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ102のセンサ出力(ブリッジ回路16の出力信号|Va−Vb|)のゼロ点のシフト量を抑えることが可能となるとともに、クランプ50のねじ52の締め付け位置の違いによる上記シフト量のばらつきを抑えることが可能となる。
特に、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、抵抗R1と抵抗R4とを同一の方向に延在させ、且つ抵抗R2と抵抗R3とを同一の方向に延在させることにより、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ102のセンサ出力のゼロ点のシフト量を更に抑えることが可能となるとともに、上記シフト量のばらつきを更に抑えることが可能となる。
また、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、抵抗R1〜R4を平面視でダイアフラム3の中心30から等距離の位置(例えば円15の円周上)に形成することにより、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ102のセンサ出力のゼロ点のシフト量を更に抑えることが可能となるとともに、上記シフト量のばらつきを更に抑えることが可能となる。
実施の形態3では、半導体チップが平面視正方形状である場合を例示したが(図26参照)、これに限られず、図27,28に示すように半導体チップをL字形状としてもよい。
図27,28は、実施の形態3に係る別の圧力センサの構成を示す図である。
図27には、実施の形態3に係る別の圧力センサ102Aの斜視図が示され、図28には、半導体チップ1cの裏面1B側から見た圧力センサ102Aの斜視図が示されている。
図27,28に示されるように、半導体チップ1cを、支持部材2a、2b、および2cが接合されない角の内角が180度より大きい形状としてもよい。換言すれば、半導体チップ1cを、矩形状の半導体チップ1bの角を正方形状に切り落とした形状、すなわちL字形状としてもよい。
図29は、実施の形態3に係る別の圧力センサ102Aにおける抵抗R1〜R4の半導体チップ1c上の配置例を示す。
図29に示すように、抵抗R1,R2は、実施の形態3に係る圧力センサ102と同様に、主面1Aの薄肉部1Cに対応する領域内において、平面視で、直線21上に配置された支持部材2bの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。また、抵抗R3,R4は、実施の形態3に係る圧力センサ102と同様に、主面1Aの薄肉部1Cに対応する領域内において、平面視で、直線22上に配置された支持部材2cの接合面と支持部材2aの接合面との間の領域に形成されている。
また、支持部材2aは、実施の形態3に係る圧力センサ102と同様に、支持部材2aは他の支持部材2b,2cよりも太く形成されている。
以上、実施の形態3に係る別の圧力センサ102Aによれば、実施の形態3に係る圧力センサ102と同様に、クランプ50のねじ52の締め付けによるセンサ出力(出力信号Va,Vb)のゼロ点のシフト量とそのばらつきを低減することが可能となる。
また、実施の形態3に係る別の圧力センサ102Aによれば、半導体チップ1cは、矩形状の半導体チップの1の角を正方形状に切り落とした形状を有しているので、半導体チップが矩形状である場合に比べて、抵抗R1〜R4が形成されている領域に応力が集中し易くなり、ダイアフラム3の受圧面3Aに加わる圧力に対する圧力センサ102Aのセンサ感度を更に高めることができる。
≪実施の形態4≫
図30〜32は、実施の形態4に係る圧力センサの構成を示す図である。
図30には、実施の形態4に係る圧力センサ103の斜視図が示され、図31には、図30のZ方向から見たときの圧力センサ103の平面構造が示され、図32には、図3のA−A断面における圧力センサ103の断面構造が示されている。なお、図30では、筒状のハウジング4のみ、その軸線に沿った断面の構造が示されている。
実施の形態4に係る圧力センサ103は、第2構造体としての4つの支持部材2b〜2eを半導体チップ1dの4つの角に接合する点において、実施の形態1に係る圧力センサ100と相違し、その他の点においては、実施の形態1に係る圧力センサと同様である。
半導体チップ1dは、図30〜32に示されるように平面視正方形状に形成されている。
第1構造体としての支持部材2aは、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、
平面視で、支持部材2aの中心20がダイアフラムの中心30および半導体チップ1dの中心10と一致するように、支持面3Bに接合されている。
第2構造体としての支持部材2b〜2eは、図30〜32に示されるように、一端において支持面3Bに加わる圧力よりも大きな圧力が受圧面3Aに加わったときにダイアフラム3が変形する支持面3Bの領域に夫々接合され、他端において半導体チップ1dの裏面1Bの4つの角に夫々接合され、支持面3Bに夫々垂設されている。より具体的に、支持部材2b〜2eは、平面視で支持部材2aの中心20およびダイアフラムの中心30を通る半導体チップ1dの対角線である直線21,22上であって、半導体チップ1dの裏面1Bの4つの角に夫々接合されている。
図33は、実施の形態4に係る圧力センサ103の半導体チップ1の裏面1B側から見た斜視図である。
図33に示されるように、半導体チップ1dの裏面1Bには、実施の形態1に係る半導体チップ1と同様に、支持部材2a〜2eが接合される部分よりも薄く形成された平面視円形状の薄肉部1Cが形成されている。
なお、薄肉部1Cの平面視の形状に特に制限はない。例えば、図34に示す圧力センサ103Aのように、平面視四角形状であってもよい。
ちL字形状としてもよい。
圧力センサ103では、ダイアフラム3の受圧面3Aに支持面3Bに加わる圧力(大気圧)よりも大きな圧力が加わり、ダイアフラム3の両面に加わる圧力差に応じてダイアフラム3が撓んだとき、支持部材2a〜2eを介して半導体チップ1が歪み、薄肉部1Cを中心に応力が発生する。この引張応力が生じる領域に、ひずみゲージ(ブリッジ回路)を構成する抵抗R1〜R4が形成されている。
ちL字形状としてもよい。
図35は、実施の形態4に係る圧力センサ103における抵抗R1〜R4の半導体チップ1上の配置例を示す。
図35に示すように、抵抗R1〜R4は、半導体チップ1dにおいて、平面視で直線21,22上に夫々形成されている。具体的に、半導体チップ1dにおいて、抵抗R1は、支持部材2aの接合面と支持部材2bの接合面との間の領域における直線21上に形成され、抵抗R2は、支持部材2aの接合面と支持部材2cの接合面との間の領域における直線22上に形成され、抵抗R3は、支持部材2aの接合面と支持部材2dの接合面との間の領域における直線21上に形成され、抵抗R4は、支持部材2aの接合面と支持部材2eの接合面との間の領域における直線22上に形成されている。
ちL字形状としてもよい。
抵抗R1〜抵抗R4は、同一方向に延在している。例えば、抵抗R1〜R4は、直線22と平行な方向に延在している。
また、抵抗R1〜R4は、支持部材2aの中心20から等距離(例えば、±10%以内のずれ幅)に配置されている。例えば、抵抗R1〜R4を平面視で半導体チップ1と中心を共通にする円15の円周上に夫々形成されている。ここで、円15の径は、円15が薄肉部1C内に収まる長さであることが望ましい。
図36は、クランプ50を固定するねじ52の位置を変えたときの圧力センサ103のブリッジ回路16の出力信号についてのFEMによるシミュレーション結果を示す図である。
図36において、横軸は半導体チップ1dの中心10からの距離を表し、縦軸は圧力センサ103のブリッジ回路16の出力信号(|Va−Vb|)の大きさを表している。図36において、クランプ50のねじ52を図35に示す直線27上の位置P1で固定した場合の半導体チップ1dの応力分布が参照符号P1で示され、クランプ50のねじ52を図35に示す直線28上の位置P2に固定した場合の半導体チップ1dの応力分布が参照符号P2で示されている。
実施の形態4に係る圧力センサ103では、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50をねじ52で締め付けたときにZ軸方向の変位が反転する半導体チップ1d上の領域に抵抗R1〜R4を夫々形成しているので、クランプ50のねじ52を締め付けたときの抵抗R1と抵抗R4の抵抗比の変動と抵抗R2と抵抗R3の抵抗比の変動を抑えることが可能となる。これにより、図36に示されるように、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ103のセンサ出力(ブリッジ回路16の出力信号|Va−Vb|)のゼロ点のシフト量を抑えることが可能となるとともに、クランプ50のねじ52の締め付け位置の違いによる上記シフト量のばらつきを抑えることが可能となる。
特に、抵抗R1と抵抗R4とを同一の方向に延在させ、且つ抵抗R2と抵抗R3とを同一の方向に延在させることにより、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ103のセンサ出力のゼロ点のシフト量を更に抑えることが可能となるとともに、上記シフト量のばらつきを更に抑えることが可能となる。
また、抵抗R1〜R4を平面視でダイアフラム3の中心30から等距離の位置(例えば円15の円周上)に形成することにより、実施の形態1に係る圧力センサ100と同様に、クランプ50のねじ52を締め付けることによる圧力センサ103のセンサ出力のゼロ点のシフト量を更に抑えることが可能となるとともに、上記シフト量のばらつきを更に抑えることが可能となる。
また、抵抗R1〜R4を平面視で半導体チップ1の薄肉部1Cに対応する領域内に形成することにより、ダイアフラム3の受圧面3Aに加わる圧力に対する圧力センサ103のセンサ感度を更に高めることが可能となる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、実施の形態1〜4では、半導体チップの裏面1Bに薄肉部1Cを形成する場合を例示したが、圧力センサとして十分なセンサ感度が得られる場合には、図37に示す圧力センサ100Bように、薄肉部1Cを形成せずに、主面1Aと裏面1Bとの間の厚さを均一にしてもよい。
また、実施の形態1〜4では、支持部材2b〜2eの側面と半導体チップの側面とが同一の平坦な面となるように、支持部材2b〜2eを半導体チップの裏面1Bに接合する場合を例示したが、図38に示す圧力センサ100Cのように、支持部材2b〜2eを半導体チップ1の側面よりも内側に接合してもよい。例えば、支持部材2b〜2eを、図4の圧力センサ100よりも半導体チップ1の中心10に近づけた位置に接合してもよい。
また、実施の形態1,2,4では、第2構造体として4つの支持部材2b〜2eを有している場合を例示したが、直線21と直線22の上に少なくとも1つずつ第2構造体が配置されていればよく、第2構造体の数は4つに限定されるものではない。例えば、図6および図18において、第1構造体としての支持部材2aとの間の領域にひずみゲージを構成する抵抗が形成されない支持部材2d,2eを取り除いてもよい。または、図39に示す圧力センサ100Dのように、第2構造体としての支持部材の数を5本以上としてもよい。
また、実施の形態1〜4において、支持部材2a〜2eが角柱状である場合を例示したが、円柱状であってもよい。
また、上記実施の形態において、抵抗R1と抵抗R4を同一方向に延在させる場合を例示したが、抵抗R1と抵抗R4とが完全に同一の方向に延在していなくても、抵抗R1と抵抗R4の延在方向が互いに直交していなければ、センサ出力のゼロ点のシフト量およびそのシフト量のばらつきの低減効果は期待できる。抵抗R2と抵抗R3についても同様である。
また、実施の形態1〜4において、円15の径の長さは、図6等に示した長さに限定されるものではなく、要求される性能等に応じて変更可能であることは言うまでもない。
100,100A,100B,100C,100D,101,101A,102,102A,103,103A…圧力センサ、1,1a,1b,1c,1d…半導体チップ、1A…半導体チップの主面、1B…半導体チップの裏面、1C…薄肉部、10…半導体チップの中心、支持部材…2a,2b,2c,2d,2e、20…支持部材2aの中心、3…ダイアフラム、3A…受圧面、3B…支持面、12,13…辺、30…ダイアフラムの中心、4…ハウジング、4A…ハウジングの端部、4B…ハウジングの内壁、R1〜R4…抵抗、15…円、21,22…直線。

Claims (15)

  1. 測定対象の流体の圧力を受ける第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを有するダイアフラムと、
    一の面にひずみゲージを構成する複数の抵抗が形成された半導体チップと、
    一端において、前記ダイアフラムの前記第2主面の中心に接合され、他端において、前記半導体チップの他の面に接合された第1構造体と、
    一端において、前記第2主面に接合され、他端において前記半導体チップの他の面に接合され、平面視で前記ダイアフラムの前記第2主面の中心を通って互いに直交する2本の直線上に前記第1構造体と離間して夫々配置された少なくとも2つの第2構造体と、を有し、
    前記抵抗は、平面視で前記第1構造体と前記第2構造体との間の領域に形成されている
    圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサにおいて、
    前記半導体チップは、平面視正方形状に形成され、
    前記第1構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面の中心に接合され、
    前記第2構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面の各辺に沿って一つずつ接合されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項2に記載の圧力センサにおいて、
    前記複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成し、
    前記ブリッジ回路の2つの出力端子間に並列に接続されている2組の抵抗対のうち、一方の抵抗対を構成する第1抵抗および第2抵抗は、前記半導体チップにおいて、平面視で、前記2本の直線の一方の直線上に配置された一つの前記第2構造体の接合面と前記第1構造体の接合面との間の領域に形成され、他方の抵抗対を構成する第3抵抗および第4抵抗は、前記半導体チップにおいて、平面視で、前記2本の直線の他方の直線上に配置された他の一つの前記第2構造体の接合面と前記第1構造体の接合面との間の領域に形成され、
    前記第1抵抗と前記第4抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在し、
    前記第2抵抗と前記第3抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在している
    ことを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項3に記載の圧力センサにおいて、
    前記第1抵抗および前記第4抵抗が延在する方向と前記第2抵抗および前記第3抵抗が延在する方向とは、平面視で互いに90度相違する
    ことを特徴とする圧力センサ。
  5. 請求項2に記載の圧力センサにおいて、
    前記複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成する4つの抵抗を含み、
    前記4つの抵抗は、平面視で、互いに同一の方向に延在するとともに、前記半導体チップにおける前記第1構造体の接合面と夫々の前記第2構造体の接合面との間の領域に一つずつに形成されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  6. 請求項1に記載の圧力センサにおいて、
    前記半導体チップは、平面視十字状に形成され、
    前記第1構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面の中心に接合され、
    前記第2構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面の4つの先端領域に一つずつ接合されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  7. 請求項6に記載の圧力センサにおいて、
    前記複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成し、
    前記ブリッジ回路の2つの出力端子間に並列に接続されている2組の抵抗対のうち、一方の抵抗対を構成する第1抵抗および第2抵抗は、前記半導体チップにおいて、平面視で、前記2本の直線の一方の直線上に配置された一つの前記第2構造体の接合面と前記第1構造体の接合面との間の領域に形成され、他方の抵抗対を構成する第3抵抗および第4抵抗は、前記半導体チップにおいて、平面視で、前記2本の直線の他方の直線上に配置された他の一つの前記第2構造体の接合面と前記第1構造体の接合面との間の領域に形成され、
    前記第1抵抗と前記第4抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在し、
    前記第2抵抗と前記第3抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在している
    ことを特徴とする圧力センサ。
  8. 請求項7に記載の圧力センサにおいて、
    前記第1抵抗および前記第4抵抗が延在する方向と前記第2抵抗および前記第3抵抗が延在する方向とは、平面視で互いに90度相違する
    ことを特徴とする圧力センサ。
  9. 請求項6に記載の圧力センサにおいて、
    前記複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成する4つの抵抗を含み、
    前記4つの抵抗は、平面視で、互いに同一の方向に延在するとともに、前記半導体チップにおける前記第1構造体の接合面と夫々の前記第2構造体の接合面との間の領域に一つずつに形成されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  10. 請求項1に記載の圧力センサにおいて、
    前記第2構造体を2つ有し、
    前記半導体チップは、平面視多角形状に形成され、
    前記第1構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面の1つの角を含む領域に接合され、
    一方の前記第2構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面において前記1つの角を成す2つの辺の一方の辺に沿って接合され、
    他方の前記第2構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面において前記1つの角を成す2つの辺の他方の辺に沿って接合され、
    前記複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成し、
    前記ブリッジ回路の2つの出力端子間に並列に接続されている2組の抵抗対のうち、一方の抵抗対を構成する第1抵抗および第2抵抗は、前記半導体チップにおいて、平面視で、前記第1構造体の接合面と前記一方の前記第2構造体の接合面との間の領域に形成され、他方の抵抗対を構成する第3抵抗および第4抵抗は、前記半導体チップにおいて、平面視で、前記第1構造体の接合面と前記他方の前記第2構造体の接合面との間の領域に形成され、
    前記第1抵抗と前記第4抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在し、
    前記第2抵抗と前記第3抵抗とは、平面視で互いに同一の方向に延在している
    ことを特徴とする圧力センサ。
  11. 請求項10に記載の圧力センサにおいて、
    前記第1抵抗および前記第4抵抗が延在する方向と前記第2抵抗および前記第3抵抗が延在する方向とは、平面視で互いに90度相違する
    ことを特徴とする圧力センサ。
  12. 請求項10または11に記載の圧力センサにおいて、
    前記半導体チップは、平面視で、前記第1構造体および前記第2構造体が接合されていない一つの角の内角が180度より大きい
    ことを特徴とする圧力センサ。
  13. 請求項1に記載の圧力センサにおいて、
    前記半導体チップは、平面視正方形状に形成され、
    前記複数の抵抗は、ブリッジ回路を構成する4つの抵抗を含み、
    前記第1構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面の中心に接合され、
    前記第2構造体の前記他端は、前記半導体チップの前記他の面の4角に夫々接合され、
    前記4つの抵抗は、平面視で、互いに同一の方向に延在するとともに、前記半導体チップにおける前記第1構造体の接合面と夫々の前記第2構造体の接合面との間の領域に一つずつ形成されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  14. 請求項1乃至13の何れか一項に記載の圧力センサにおいて、
    前記複数の抵抗の夫々は、平面視で前記第1構造体の中心から等距離に配置されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載の圧力センサにおいて、
    前記半導体チップは、前記第1構造体および前記第2構造体が接合される領域よりも薄く形成された薄肉部を有し、
    前記複数の抵抗は、前記半導体チップの前記一の面における前記薄肉部に対応する領域内に形成されている
    ことを特徴とする圧力センサ。
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