JP2017118076A - 太陽電池モジュール用の封止材シート及びそれを用いた太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール用の封止材シート及びそれを用いた太陽電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】ポリエチレン系樹脂を用いた封止材シートでありながら、架橋工程が不要で生産性が高く、且つ、耐熱性とモールディング耐久性を高い水準で兼ね備えた太陽電池モジュール用の封止材シートを提供すること。
【解決手段】コア層11は、密度0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし、弾性率低下用添加物を2質量%以上50質量%以下の範囲で含有し、85℃における貯蔵弾性率(E‘)が1.0×10Pa以上2.0×10Pa以下であって、スキン層12は、いずれも、密度0.890g/cm以上0.910g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂としスキン層12の総厚さが、封止材シートの総厚さの1/20以上1/3以下である太陽電池モジュール用の封止材シート1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール用の封止材シート及びそれを用いた太陽電池モジュールに関する。詳しくは、薄膜系の太陽電池素子を実装した太陽電池モジュール(以下、「薄膜系の太陽電池モジュール」とも言う)に好適に用いることができる封止材シート及びそれを用いた太陽電池モジュールに関する。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、クリーンなエネルギー源としての太陽電池が注目されている。現在、種々の形態からなる太陽電池モジュールが開発され、提案されている。一般に太陽電池モジュールは、ガラス等からなる透明前面基板と太陽電池素子と裏面保護シートとが、封止材シートを介して積層された構成である。
太陽電池モジュールに使用される封止材シートとしては、その加工性、施工性、製造コスト、その他等の観点から、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)が、旧来一般的なものとして使用されていたが、EVA樹脂は、長期間の使用に伴って徐々に分解する傾向があり、太陽電池素子に影響を与える酢酸ガスを発生させたりする可能性がある。このため、近年では、EVA樹脂に代えてポリエチレン系樹脂系の樹脂を使用した太陽電池モジュール用の封止材シートの需要が拡大しつつある(特許文献1参照)。
一般的にポリエチレン系樹脂をベース樹脂とする太陽電池モジュール用の封止材シートでは、その密度を低密度にすることによって透明性や柔軟性を向上することができる。しかし、低密度化は、一方で耐熱性の不足という問題を引き起こす。一方、耐熱性に優れる高密度ポリエチレン(HDLD)を用いた場合には、モジュール化の際に、対面する部材の表面の凹凸への追従性(以下、「モールディング特性」と言う)が維持できなくなるという問題、更には、初期状態でのモールディング状態(回り込み)を、上記のような長期にわたる高温下での使用においても十分に維持することまではできないという問題があった。本明細書では、上記のような過酷な環境におけるモールディング状態の維持に必要な物性を、以下「モールディング耐久性」と言う。
特許文献1の封止材シートにおいては、架橋剤によって低密度のポリエチレン系樹脂に耐熱性や難燃性を付与している。この場合、確かに耐熱性は向上するが、長期にわたる高温下での使用に耐えうるだけの十分な耐熱性を備えさせるために必要十分な程度の架橋処理を行うと、多量の架橋剤の分解物による太陽電池素子の劣化や、封止材層内での気泡の発生による不具合等の問題が生じる。又、架橋処理を必須とする製造工程においては、成形中に架橋が進行すると製膜性が低下するため、成形を低温で行なって架橋反応を成形後に再度行なう等の配慮が必要であり、生産性の面でも更なる改善が求められていた。
ここで、太陽電池素子には、単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製する結晶シリコン太陽電池の他、アモルファスシリコンや微結晶シリコンをガラス等の基板上に1μm程度若しくはそれ以下の極薄のシリコン膜を成形して作成する薄膜系の太陽電池素子がある。近年需要拡大傾向にある薄膜系の太陽電池素子を用いた太陽電池モジュールにおいては、この耐熱性と上記のモールディング耐久性との両立が特に高い水準で要求される。この耐熱性とモールディング耐久性との両立に係る問題は、あらゆる太陽電池モジュールに共通の解決課題ではあったが、とりわけ、薄膜系の太陽電池モジュールにおいて深刻な問題となっていた。
例えば、架橋処理を経ずに耐熱性とモールディング特性とを両立させることを企図したものとして、融点の異なる2種以上の樹脂を混合したスキン層と、無機粒子等の結晶核剤を添加した封止材組成物からなるコア層と、を組合せた多層シートとすることによって、架橋処理が不要でありながら、柔軟性と耐熱性を兼ね備えたものとすることを企図した太陽電池モジュール用の封止材シートが開示されている(特許文献2参照)。
特開2009−10277号公報 国際公開第2012/073971号
特許文献1に記載の封止材シートのように、密度0.900g/cm程度以下の低密度のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とする封止材シートの製造においては、架橋処理によって耐熱性の不足を補う製法が広く行われており、このとき、架橋の進行の制御は、架橋剤の添加量の調整や、加熱温度や電離照射線の照射量等の架橋処理条件の最適化によって行われている。
しかしながら、例えば、密度が0.910g/cm程度以上である相対的に密度が高いポリエチレン系樹脂を封止材組成物のベース樹脂とすることにより、架橋処理を経ずに必要な耐熱性を確保することを前提とする熱可塑系の封止材シートにおいては、材料樹脂の選択の段階で、完成品の耐熱性とモールディング耐久性との両立を担保する必要があり、このような要求に応えるための材料樹脂の選択についての汎用性のある選択基準は未だ確立されていなかった。
一方、特許文献2に記載の封止材シートは、多層構造の積層体とすることを必須とし、更にそれらの各層の組合せを、特殊な構成に限定することにより、上記課題の解決を企図したものである。そのスキン層に用いる封止材組成物は、一般に広く流通する汎用タイプのポリエチレン系樹脂とは耐熱特性の異なる特殊なエチレン−α−共重合体が選択されており、又、そのコア層には結晶核剤の添加を必須としている。このように材料とその組合せ、及び、多層体としての積層構造を汎用品とは異なる特殊な範囲に限定することにより、封止材シート全体として、柔軟性と耐熱性のバランスを確保しているものである。
よって、特許文献2に記載の封止材シートは、上記課題を克服することができるとしても、それに伴う生産コストの上昇も不可避である。エネルギー問題に対する貢献を目指しての太陽電池の普及のためには、太陽電池モジュールに対するコストダウンの要請は尚強く、ポリエチレン系樹脂を用いた封止材シートについても、必要な物性を備えさせるだけではなく、生産性についても十分に高いものであることが強く求められている。この点、特許文献3に記載の封止材シートは、生産性の面で問題があり、コストダウンのための抜本的な改善策が模索されていた。又、特許文献2に記載の封止材シートは、製造後の初期段階におけるモールディング特性を備えるものであったとしても、上記のような過酷な条件での使用時における信頼性を高めるモールディング耐久性を十分に維持することができるか否かという点については、未だ改良の余地があるものであった。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、ポリエチレン系樹脂を用いた封止材シートでありながら、架橋工程が不要で生産性が高く、且つ、耐熱性とモールディング耐久性とを高い水準で兼ね備えた太陽電池モジュール用の封止材シートを提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、封止材シートをスキン層とコア層とスキン層とがこの順に積層された3層構造の多層シートとし、所定の密度のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし、更に、貯蔵弾性率を低下することのできる弾性率低下用添加物を含有したコア層を含む封止材シートであれば、架橋処理によることなく好ましい耐熱性を保持したまま、優れたモールディング耐久性を発揮できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1)コア層と、封止材シートの両最外層に配置されるスキン層と、を含む複数の層によって構成される多層の封止材シートであって、
前記コア層は、密度0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし、前記ベース樹脂よりも分子量の小さい弾性率低下用添加物を2質量%以上50質量%以下の範囲で含有し、85℃における貯蔵弾性率(E‘)が1.0×10Pa以上2.0×10Pa以下であって、
前記スキン層は、いずれも、密度0.890g/cm以上0.910g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし該スキン層の総厚さが、前記封止材の総厚さの1/20以上1/3以下である太陽電池モジュール用の封止材シート。
(2)前記弾性率低下用添加物が、エラストマー及び/又は鉱物油である(1)に記載の封止材シート。
(3)前記弾性率低下用添加物が、エラストマーであって、前記コア層における該エラストマーの含有量が、15質量%以上45質量%以下である(1)又は(2)に記載の封止材シート。
(4)前記コア層の85℃における貯蔵弾性率が5.0×10Pa以下である(1)から(3)のいずれかに記載の封止材シート。
(5)(1)から(4)のいずれかに記載の封止材シートと、ガラス基板上に積層配置されている薄膜系の太陽電池素子と、を備える薄膜系の太陽電池モジュールであって、
前記封止材シートの同一面に、前記ガラス基板及び前記太陽電池素子が密着している構成を含んでなる太陽電池モジュール。
(6)前記太陽電池素子の表面には集電用のリード線が形成されていて、該リード線が前記封止材シートの内部に埋まり込んでいて、
前記リード線の厚さが、前記太陽電池素子の表面上における封止材シートの厚さの50%以上90%以下となっている、(5)に記載の太陽電池モジュール。
本発明によれば、ポリエチレン系樹脂を用いた封止材シートでありながら、架橋工程が不要で生産性が高く、且つ、耐熱性とモールディング耐久性とを高い水準で兼ね備えた太陽電池モジュール用の封止材シートを提供することができる。
本発明の封止材シートの層構成を模式的に示す断面図である。 本発明の封止材シートと、薄膜系の太陽電池素子を用いた太陽電池モジュールの層構成の一例を模式的に示す断面図である。 図2の部分拡大図であり、薄膜系の太陽電池モジュールに用いた場合における本発明の封止材シートのモールディング耐久性の説明に供する図面である。 モールディング耐久性に劣る従来の封止材シートを薄膜系の太陽電池モジュールに用いた、従来の太陽電池モジュールの部分拡大断面図である。
以下、本発明の太陽電池モジュール用の封止材シートに好ましく用いることができる封止材組成物、太陽電池モジュール用の封止材シート、及び、本発明の封止材シートを用いた太陽電池モジュールについて順次説明する。尚、本明細書において、スキン層とは、多層の封止材シートの両最表面側に配置される層のことを言い、コア層とは当該スキン層以外の中間層のことを言う。コア層が単層構造からなる3層構造が本発明の代表的な実施形態であるが、コア層自体が複数の層からなる多層構造を有するものであってもよい。
<封止材組成物>
本発明の封止材シートは、以下に詳細を説明する封止材組成物を溶融成形することによって製造することができる。封止材組成物は、コア層用の封止材組成物とスキン層用の封止材組成物とを、それぞれ各層の形成に使い分ける。そして、これらコア層用、スキン層用の各封止材組成物により、所定の層厚さ及び厚さ比で、両最表面にスキン層が配置されている3層構造の多層シートを成形することにより、例えば図1に示す封止材シート1に代表される本発明の封止材シートを製造することができる。尚、本明細書において、スキン層とは、多層の封止材シートの両最表面側に配置される層のことを言い、コア層とは多層の封止材シートにおける上記スキン層以外の内層のことを言う。コア層自体が更に多層の内部構造を有するものであってもよいが、単層構造のコア層の両面にスキン層が積層されている3層構造の封止材シート1が本発明の代表的な実施形態であり、以下、この封止材シート1を中心に本発明の説明を行う。
[コア層用の封止材組成物]
コア層用の封止材組成物は、本発明の封止材シートのコア層を成形するために用いる樹脂組成物である。コア層用の封止材組成物としては、0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂として用いる。更に弾性率低下用添加物を封止材組成物全量中2質量%以上50質量%以下の範囲で含有する。尚、本明細書中、ベース樹脂とは、封止材組成物中の全樹脂成分の50質量%以上100質量%以下含有される樹脂をいう。
ここで、弾性率低下用添加物とは、封止材組成物に含有されることによって、その封止材組成物によって形成されたコア層の貯蔵弾性率を低下することのできる機能を有する添加物をいう。上記の0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂に更に弾性率低下用添加物を含有された封止材組成物によって形成されたコア層を用いた封止材シートであれば、耐熱性とモールディング耐久性とを高い水準で両立させた封止材シートとすることができる。本願発明のように、架橋処理が不要な0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂が含有された封止材組成物を用いる場合において、更に弾性率低下用添加物を封止材組成物全量中2質量%以上50質量%以下の範囲で含有させることによって、最適化が困難であった耐熱性とモールディング耐久性との両立とを極めて高い水準で実現することができるという知見は、本願発明者ら独自の新たな知見である。
(ポリエチレン系樹脂)
本実施形態に関するコア層用の封止材組成物に用いられるベース樹脂は、0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂である。コア層用の封止材組成物に含まれるコア層用のベース樹脂であるポリエチレン系樹脂の含有量は、コア層用の封止材組成物中の全樹脂成分に対して、好ましくは60質量%以上99質量%以下、より好ましくは65質量%以上99質量%以下であり、更に好ましくは70質量%以上99質量%以下である。これらは、例えば添加用樹脂として用いてもよく、その他の添加成分をマスターバッチ化するための他の樹脂として使用してもよい。尚、本明細書において全樹脂成分という場合は、上記の他の樹脂を含む。尚、このコア層用の封止材組成物は、架橋剤を含有せず、封止材シートの成形時に架橋工程を必要としない熱可塑系の封止材組成物である。
コア層用の封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂は、0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂、より好ましくは、0.910g/cm以上0.920g/cm以下のポリエチレン系樹脂を用いることができる。コア層用の封止材組成物のベース樹脂の密度を上記範囲とすることにより、封止材シートの耐熱性を十分に向上させることができる。
コア層用の封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂の融点については、融点100℃以上120℃以下とすることが好ましく、融点100℃以上110℃以下であることがより好ましい。コア層用の封止材組成物のベース樹脂の融点を上記融点範囲とすることにより、封止材シートの耐熱性とモールディング耐久性とを、概ね好ましい範囲内に保持することができる。
コア層用の封止材組成物のベース樹脂として用いる高融点ポリエチレン樹脂のメルトマスフローレート(MFR)は、190℃、荷重2.16kg、において2.0g/10分以上7.5g/10分以下であることが好ましく、3.0g/10分以上6.0g/10分以下であることがより好ましい。コア層用の封止材組成物のベース樹脂のMFRを上記範囲とすることにより、封止材シートの耐熱性とモールディング耐久性とを、概ね好ましい範囲内に保持することができる。又、製膜時の加工適性を十分に高めて封止材シートの生産性の向上に寄与することができる。
尚、本明細書中におけるMFRとは、特に断りのない限り、以下の方法により得られた値である。
MFR(g/10min):JIS K7210に準拠して測定。具体的には、ヒーターで加熱された円筒容器内で合成樹脂を、190℃で加熱・加圧し、容器底部に設けられた開口部(ノズル)から10分間あたりに押出された樹脂量を測定した。試験機械は押出し形プラストメータを用い、押出し荷重については2.16kgとした。尚、多層の封止材シートのMFRは、全ての層が一体積層された多層状態のまま、上記処理による測定を行い、得た測定値を当該多層の封止材シートのMFR値とした。
(弾性率低下用添加物)
弾性率低下用添加物とは、封止材組成物に含有されることによって、その封止材組成物によって形成されたコア層の85℃における貯蔵弾性率を低下することのできる機能を有する添加物をいう。弾性率低下用添加物は、形成される封止材シートのコア層の85℃における貯蔵弾性率(E‘)が1.0×10Pa以上2.0×10Pa以下となるような添加物であれば特に制限はされない。例えば、ベース樹脂として用いられるポリエチレン系樹脂よりも融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂や、ベース樹脂として用いられるポリエチレン系樹脂よりも85℃における貯蔵弾性率(E‘)の低いエラストマーや、ベース樹脂として用いられるポリエチレン系樹脂の貯蔵弾性率(E‘)そのものを低下することのできる鉱物油などを例示することができる。
封止材シートのコア層用の封止材組成物に含有される弾性率低下用添加物は、エラストマー及び/又は鉱物油であることが好ましい。エラストマー及び/又は鉱物油が含有されることにより、コア層の85℃における貯蔵弾性率(E‘)のみではなく、低温時における貯蔵弾性率(E‘)をも低下させることができる。そのため、更に優れたモールディング耐久性を有する封止材シートとすることができる。
弾性率低下用添加物としてベース樹脂よりも融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂を用いる場合には、弾性率低下用添加物として融点が55℃以上95℃以下のポリエチレン系樹脂を用いることが好ましい。コア層用の封止材組成物に融点が55℃以上95℃以下のポリエチレン系樹脂を含有させることによって、コア層の85℃における貯蔵弾性率(E‘)を低下させることができる。弾性率低下用添加物の含有量は、コア層用の封止材組成物中の全樹脂成分に対して、2質量%以上50質量%以下、好ましくは8質量%以上30質量%以下である。これらは、例えば添加用樹脂として用いてもよく、その他の添加成分をマスターバッチ化するための他の樹脂として使用してもよい。
弾性率低下用添加物としてベース樹脂よりも融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂を用いる場合には、その融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂の密度は、0.870g/cm以上0.900g/cm以下であることが好ましく、0.880g/cm以上0.900g/cm以下であることがより好ましい。コア層用の封止材組成物の融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂の密度を上記範囲とすることにより、コア層の85℃における貯蔵弾性率(E‘)を低下させ、封止材シートのモールディング耐久性を十分に向上させることができる。
弾性率低下用添加物としてベース樹脂よりも融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂を用いる場合には、コア層用の封止材組成物の低融点ポリエチレン系樹脂の融点は、50℃以上90℃以下であることが好ましく、60℃以上90℃以下であることがより好ましい。コア層用の封止材組成物の低融点ポリエチレン系樹脂の融点を上記融点範囲とすることにより、封止材シートの耐熱性とモールディング耐久性とを、概ね好ましい範囲内に保持することができる。
弾性率低下用添加物としてベース樹脂よりも融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂を用いる場合には、コア層用の封止材組成物の低融点ポリエチレン系樹脂のメルトマスフローレート(MFR)は、190℃、荷重2.16kg、において2.0g/10分以上7.5g/10分以下であることが好ましく、3.0g/10分以上6.0g/10分以下であることがより好ましい。コア層用の封止材組成物の融点又は分子量の低いポリエチレン系樹脂のMFRを上記範囲とすることにより、封止材シートの耐熱性とモールディング耐久性とを、概ね好ましい範囲内に保持することができる。又、製膜時の加工適性を十分に高めて封止材シートの生産性の向上に寄与することができる。
弾性率低下用添加物としてエラストマーを用いる場合には、85℃における貯蔵弾性率が1.0×10Pa以上5.0×10Pa以下のエラストマーを用いることが好ましい。
弾性率低下用添加物として用いることのエラストマーは特に限定されないが、例えば、三井EPT(品名:三井EPT(Ethylene Propylene Terpolymer)加硫ゴム 三井化学社製)、三井エプタロイ、三井エラストマー(ENB−EPT 加硫ゴム)、エスポレックス(住友化学社製)等の、エチレン−プロピレンゴムを挙げることができる。
弾性率低下用添加物としてEPM、EPDMなどの、エチレン−プロピレンゴムを用いる場合、エチレンとプロピレンの重合比は、1:1に近づくほど、エチレン−プロピレンゴムの密度が低下し、貯蔵弾性率(E‘)が低いエチレン−プロピレンゴムとなる。そのため、エチレン−プロピレンゴム全量中エチレンの割合が30%以上70%以下であることが好ましく、40%以上60%以下であることがより好ましく、45%以上55%以下であることが更に好ましい。
弾性率低下用添加物としてエラストマーを用いる場合には、エラストマーの含有量は、コア層用の封止材組成物中の全樹脂成分に対して、15質量%以上45質量%以下、好ましくは20質量%以上40質量%以下である。又、エラストマーには、更に鉱物油を含有することが好ましい。エラストマー及び鉱物油が含有されることにより、コア層の85℃における貯蔵弾性率(E‘)及び、低温時における貯蔵弾性率(E‘)をも低下させることができる。
弾性率低下用添加物として鉱物油を用いる場合には、一般に樹脂やエラストマー等に用いることができる公知の鉱物油を用いることができる。例えば、ダイアナプロセスオイルPW380(出光興産株式会社製、Mw=750、Mw/Mn=1.15、動粘度(40℃)=380mm/S)等のパラフィン系オイルを挙げることができる。弾性率低下用添加物として鉱物油を用いることによって、ベース樹脂として用いられるポリエチレン系樹脂の貯蔵弾性率(E‘)そのものを低下することができる。
弾性率低下用添加物として鉱物油を用いる場合には、鉱物油の含有量は、コア層用の封止材組成物中の全樹脂成分に対して、2質量%以上20質量%以下、好ましくは3質量%以上15質量%以下である。
[スキン層用の封止材組成物]
スキン層用の封止材組成物は、本発明の封止材シートのスキン層を成形するために用いる樹脂組成物である。スキン層用の封止材組成物としては、従来太陽電池モジュール用の封止材組成物としては、通常、架橋処理等によって耐熱性を向上させる処理を行うことによって用いられていた密度0.890g/cm以上0.910g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂として用いる。
スキン層用の封止材組成物に含まれるスキン層用のベース樹脂の含有量は、スキン層用の封止材組成物中の全樹脂成分に対して、好ましくは60質量%以上99質量%以下、より好ましくは70質量%以上99質量%以下であり、更に好ましくは80質量%以上99質量%以下である。これらは、例えば添加用樹脂として用いてもよく、その他の添加成分をマスターバッチ化するための他の樹脂として使用してもよい。
スキン層用の封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン系樹脂(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン系樹脂(LLDPE)、又はメタロセン系直鎖低密度ポリエチレン系樹脂(M−LLDPE)を好ましく用いることができる。
スキン層用の封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂の密度は、密度0.890g/cm以上0.910g/cm以下であり、より好ましくは、0.890g/cm以上0.900g/cm以下である。又、スキン層用の封止材組成物のベース樹脂として用いる低融点ポリエチレン樹脂の融点については、融点100℃以下であることが好ましく、融点85℃以上95℃以下であることがより好ましい。スキン層用の封止材組成物のベース樹脂の密度及び融点を上記範囲とすることにより、太陽電池モジュールとしての一体化時における封止材シートの密着性を十分に向上させることができる。
スキン層用の封止材組成物のベース樹脂として用いるポリエチレン系樹脂のメルトマスフローレート(MFR)は、190℃、荷重2.16kg、において2.0g/10分以上7.5g/10分以下であることが好ましく、3.0g/10分以上6.0g/10分以下であることがより好ましい。スキン層用の封止材組成物のベース樹脂のMFRを上記範囲とすることにより、封止材シートの密着性を好ましい範囲内に保持することができる。又、製膜時の加工適性を十分に高めて封止材シートの生産性の向上に寄与することができる。
[その他の材料]
コア層用の封止材組成物及びスキン層用の封止材組成物(以下、併せて「封止材組成物」とも言う)ともに、α−オレフィンとエチレン性不飽和シラン化合物とをコモノマーとして共重合してなるシラン共重合体(以下、「シラン変性ポリエチレン系樹脂」とも言う)を、必要に応じて、各封止材組成物に一定量含有させることがより好ましい。シラン変性ポリエチレン系樹脂は、主鎖となる直鎖低密度ポリエチレン系樹脂(LLDPE)等に、エチレン性不飽和シラン化合物を側鎖としてグラフト重合してなるものである。このようなグラフト共重合体は、接着力に寄与するシラノール基の自由度が高くなるため、太陽電池モジュールにおける他の部材への封止材シート1の接着性を向上することができる。このシラン変性ポリエチレン系樹脂の封止材組成物中の含有量は、コア層用の封止材組成物においては、コア層用の封止材組成物中の全樹脂成分に対して2質量%以上20質量%以下、スキン層用の封止材組成物においては、スキン層用の封止材組成物中の全樹脂成分に対して5質量%以上40質量%以下であることが好ましい。特にスキン層用の封止材組成物には、10質量%以上のシラン変性ポリエチレン系樹脂が含有されていることがより好ましい。尚、上記のシラン変性ポリエチレン系樹脂におけるシラン変性量は、1.0質量%以上3.0質量%以下程度であることが好ましい。上記の封止材組成物中における好ましいシラン変性ポリエチレン系樹脂の含有量範囲は、上記シラン変性量がこの範囲内であることを前提としており、この変性量の変動に応じて適宜微調整することが望ましい。
シラン変性ポリエチレン系樹脂は、例えば、特開2003−46105号公報に記載されている方法で製造でき、当該樹脂を太陽電池モジュール用の封止材組成物の成分として用いることにより、強度、耐久性等に優れ、且つ、耐候性、耐熱性、耐水性、耐光性、耐風圧性、耐降雹性、その他の諸特性に優れ、更に、太陽電池モジュールを製造する加熱圧着等の製造条件に影響を受けることなく極めて優れた熱融着性を有し、安定的に、低コストで、種々の用途に適する太陽電池モジュールを製造しうる。
封止材組成物には、適宜、密着性向上剤を添加することが好ましい。密着性向上剤の添加により、他基材との密着耐久性をより高いものとすることができる。密着性向上剤としては、公知のシランカップリング剤を用いることができるが、エポキシ基を有するシランカップリング剤(以下、エポキシ系シランカップリング剤とも言う。)又はメルカプト基を有するシランカップリング(以下、メルカプト系シランカップリング剤とも言う。)を、特に好ましく用いることができる。
エポキシ系シランカップリング剤又はメルカプト系シランカップリング剤については、いずれを用いても、太陽電池モジュール用の封止材シートのガラス、金属、及びポリアミド系樹脂への密着性を同時に高めることができる。この目的を達成するために、いずれのシランカップリング剤も好ましく用いることができる。
エポキシ系シランカップリング剤とは、一般式[R3−Si−R4(3−m)R5](mは1〜3の整数を表し、R3はエポキシ基を表し、R4はアルキル基を表し、R5はアルコキシ基を表す)で表されるものであり、例としては、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。これらは単独又は2種以上使用してもよい。尚、エポキシ系のシランカップリング剤は特に限定されず、公知のシランカップリング剤を好ましく用いることができる。例えば、「KBM303」、「KBM−403」(いずれも「信越シリコーン株式会社」製)があり、市場から容易に入手できる。
メルカプト系シランカップリング剤とは、一般式[R1−Si(OR2)](R1はメルカプトアルキル基を、R2はアルキル基をそれぞれ表わす)で表されるものであり、例としては、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトメチルトリメトキシシラン及びγ−メルカプトエチルトリメトキシシラン等があげられる。尚、メルカプト系のシランカップリング剤は特に限定されず、公知のシランカップリング剤を好ましく用いることができる。例えば、「KBM802」(信越シリコーン株式会社製)があり、市場から容易に入手できる。
封止材シートの金属との密着性については、上述した通り、主として、シランカップリング剤の添加によって向上するが、その際、シラン共重合体が封止材組成物中に含有されていると、ガラス密着性も併せて十分に向上する。封止材組成物中に、シラン共重合体と特定のシランカップリング剤を適切に組合せて添加することにより、金属とガラスに対する密着性を同時に好ましい範囲に向上することができる。
密着性向上剤として、シランカップリング剤を添加する場合、その含有量は、封止材組成物の全樹脂成分に対して0.1質量%以上10.0質量%以下であり、上限は好ましくは5.0質量%以下である。シランカップリング剤の含有量が上記範囲にあり、且つ、封止材組成物を構成するポリオレフィン系の樹脂に適量のエチレン性不飽和シラン化合物の含量されているときには、密着性がより好ましい範囲へと向上する。尚、この範囲を超えると、製膜性が低下したり、又、シランカップリング剤が経時により凝集固化し封止材シート表面で粉化する、所謂ブリードアウトが発生する場合があり好ましくない。
封止材組成物には、更にその他の成分を含有させることができる。例えば、封止材シートに耐候性を付与するための耐候性マスターバッチ、各種フィラー、光安定化剤、紫外線吸収剤、熱安定剤等の成分が例示される。これらの含有量は、その粒子形状、密度等により異なるものではあるが、それぞれ封止材組成物中に0.001質量%以上5質量%以下程度の範囲内であることが好ましい。これらの添加剤を含むことにより、封止材シートに、長期に亘る安定した機械強度や、黄変やひび割れ等の防止効果等を付与することができる。
<封止材シート>
封止材シート1は、コア層11を有し、コア層11の両面にスキン層12が配置されている。但し、コア層が多層構造を有し当該コア層内にその他の機能層が配置されている封止材シートであっても、本発明の構成要件を備えるコア層とスキン層を備え、且つ、本発明のその他の構成要件を備える封止材シートである限り本発明の範囲内である。
コア層11とスキン層12を含む3層構造の封止材シート1の総厚さは250μm以上600μm以下であることが好ましく、300μm以上550μm以下であることがより好ましい。総厚さが250μm未満であると充分に衝撃を緩和することができないが、総厚さが250μm以上であれば、例えば、総厚さ250μm程度に封止材シート1を薄膜化した場合においても、モールディング耐久性と耐熱性とを十分に好ましい水準において兼ね備えるものとすることができる。尚、総厚さが600μmを超えた場合、それ以上の衝撃緩和効果向上の効果は得がたく、太陽電池モジュールの薄膜化の要請にも対応できず、且つ、不経済であるので好ましくない。
又、封止材シート1におけるコア層11の厚さは、好ましくは、200μm以上400μm以下であり、より好ましくは、250μm以上350μm以下である。又、スキン層12の各層毎の厚さは、好ましくは、30μm以上100μm以下であり、より好ましくは、35μm以上80μm以下である。又、コア層の両面に積層されている2層のリード線32スキン層12の総厚さは、封止材シート1の総厚さの1/20以上1/3以下であり、好ましくは、1/15以上1/4以下である。封止材シート1の各層の厚さをこのような範囲とすることにより、封止材シート1の耐熱性とモールディング耐久性を良好な範囲に保持することができる。
又、封止材シート1は、コア層の11の貯蔵弾性率(E‘)は、1.0×10Pa以上2.0×10Pa以下の範囲であり、好ましくは、6.5×10Pa以上1.0×10Paの範囲である。封止材シート1の成形後のコア層11の貯蔵弾性率(E‘)が、上記範囲となるようにすることにより、封止材シート1を、耐熱性とモールディング耐久性とが、極めて高い水準で両立したものとすることができる。
上記封止材シートのシート化は、通常の熱可塑性樹脂において通常用いられる成形法、即ち、射出成形、押出成形、中空成形、圧縮成形、回転成形等の各種成形法により行われる。封止材シートが多層フィルムである場合のシート化の方法としては、一例として、3種の溶融混練押出機による共押出により成形する方法が挙げられる。
但し、上記いずれの成形方法においても、封止材シート1の製造における溶融成形温度は、当該封止材組成物に含有されるコア層用の封止材組成物のベース樹脂の融点+30℃以上であることが好ましい。具体的には175℃以上230℃以下の高温とすることが好ましく、190℃以上210℃以下の範囲の高温とすることがより好ましい。封止材シート1に用いる封止材組成物は、架橋剤を含有しない熱可塑系の組成物であるため、溶融成形中の不都合な架橋進行の制御を考慮する必要がない。これにより、ポリエチレン系樹脂をベース樹脂とする封止材シートの製造においては、従来一般的であった架橋処理を必須とする熱硬化型の封止材組成物を用いた場合の温度制限から解法され、生産性を向上させるために、より高い高温度域に溶融成形温度を設定することができる。これにより、封止材シート1は、従来の熱硬化型の封止材シートよりも高い生産性の下で製造することができる。
<太陽電池モジュール>
封止材シート1を用いた太陽電池モジュール10の基本構成について、図2を参照しながら説明する。太陽電池モジュール10は、入射光の受光面側から、透明前面基板2、透明前面基板2の表面上に配置された薄膜系の太陽電池素子3、封止材シート1、及び裏面保護カバー4が順に積層された構成である。封止材シート1は、太陽電池素子3の非受光面側に積層されている。
ここで、太陽電池モジュール10には、図3に示す通り、太陽電池素子3の非受光面側の表面上には、金属電極31や集電用のリード線32による凹凸が存在する。従来のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とする封止材シートを用いた場合、架橋処理や単なる高密度化によって耐熱性を担保しようとすると、図4に示すように、モールディング耐久性の不足によって、過酷な環境での長期使用後に空隙Vの形成が起こる場合があり、これが問題となっていた。
しかし、耐熱性とモールディング耐久性とを高い水準で両立させた封止材シート1を、この凹凸面に配置した場合には、封止材シート1は、図3に示す通り、太陽電池素子3の非受光面側の表面上に存在する金属電極31や集電用のリード線32による凹凸にも十分に回り込み、この状態を維持するモールディング耐久性にも優れるため、上記の空隙Vの形成を防ぐことができる。
より具体的には、リード線32が厚さ(d)250μm程度以上の肉厚のリード線である場合に、封止材シート1は、従来品とは顕著に異なる特段の効果を発揮する。例えば、図4に示すように、肉厚のリード線32が配置されている場合に、従来の一般的なポリエチレン樹脂からなる封止材シート1Aを、当該凹凸面上に配置したとき、一般的には、封止材シート1Aの厚さ(d)に対するリード線32の厚さ(d)が、大凡の目安として、50%を超えた場合に、上記の空隙Vの形成が問題となることが多かった。しかし、図2に示すように、封止材シート1をこのような凹凸面に配置した場合においては、封止材シート1の厚さ(d)に対するリード線32の厚さ(d)が90%以下であれば、上記の空隙Vの形成を十分に防ぐことができる。尚、本発明においては、リード線が交差して配置されている場合等、複数のリード線が積層されている状態が存在する場合においては、積層されている部分におけるそれらの複数のリード線の厚さの合計を、上記に言うところの「リード線の厚さ」と考えるものとする。
透明前面基板2は、太陽電池モジュール10の耐候性、耐衝撃性、耐久性を維持しつつ、且つ、太陽光線を高い透過率で透過させるものであれば特定の材料からなるものに限定されないが、透明前面基板2がガラス基板である場合に、封止材シート1は、その優れたガラス及び金属密着性に基づいて、従来品とは顕著に異なる特段の効果を発揮する。
太陽電池素子3としては、例えば、アモルファスシリコン型、結晶シリコン型、CdTe型、CIS型、GaAs型、その他、特に限定なく従来公知の様々な太陽電池素子を用いることができる。
裏面保護カバー4は、水蒸気バリア性や耐候性等太陽電池モジュールの最外層に配置される保護層に通常求められる物性を有する樹脂シートを用いることができる。又、裏面保護カバー4は、透明前面基板2と同様のガラス基板であってもよい。封止材シート1は、金属及びガラスのいずれにも良好な密着性を有するものであるため、裏面保護カバー4がガラス製の基板である場合にも好ましく用いることができる。
又、太陽電池モジュール10の層構成は、上記実施形態に限られない。封止材シート1は、ガラスと金属の両方に対して密着性を有するため、その特性を生かして、ガラス基材と金属性の太陽電池モジュールを含む様々な構成の太陽電池モジュールに好ましく用いることができる。例えば、太陽電池モジュールにおいて、封止材シートの一方の面が金属面と対向し、もう一方の面がガラス層と対向する構成となる場合においても、封止材シート1を好ましく用いることができる。
更に、本発明の太陽電池モジュールの好ましい他の実施形態として、集電シートと、封止材シート1と、が一体化されている構成を含む太陽電池モジュールを挙げることができる。集電シートとは、一般にはバックコンタクト型の太陽電池素子からの集電を目的として配置される太陽電池モジュールの構成部材であり、樹脂基材の表面に集電用の導電性の回路が形成されているものである。この集電シートの回路及び太陽電池素子上に積層する封止材シートには、衝撃緩衝機能や、更には絶縁機能まで求められるため、集電シート上の凹凸形状に対するモールディング耐久性については、特段に高い水準の物性が要求される。上述の通り、本発明の封止材シートは、極めて良好なモールディング耐久性を有するものであるため、上記構成を含む太陽電池モジュールにおいても、好ましく用いることができる。
太陽電池モジュール10は、例えば、太陽電池素子3を形成した透明前面基板2、封止材シート1、及び裏面保護カバー4からなる部材を順次積層してから真空吸引等により一体化し、その後、ラミネーション法等の成形法により、上記の部材を一体成形体として加熱圧着成形して製造することができる。
以上、実施形態を示して本発明を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲において、適宜変更を加えて実施することができる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<太陽電池モジュール用の封止材シートの製造>
以下において説明する封止材組成物原料を下記表1の割合(質量部)で混合し、それぞれ実施例、比較例の封止材シートのコア層用の封止材組成物及びスキン層用の封止材組成物とした。それぞれの封止材組成物をφ30mm押出し機、200mm幅のTダイを有するフィルム成形機を用いて、押出し温度210℃、引き取り速度1.1m/minでコア層用及びスキン層用とするための各樹脂シートを作製し、これらの各樹脂シートを積層して、コア層と両最表面に配置されるスキン層とを備える実施例及び比較例の3層構造の封止材シートを製造した。実施例及び比較例の各封止材シートの厚さは、いずれも、総厚さ450μmとした。実施例及び比較例の3層構造の封止材シートの各層の厚さの比については、いずれの封止材シートについてもスキン層:コア層:スキン層の厚さ比が、1:8:1(スキン層(2層の合計)の総厚さが、封止材シートの総厚さの1/4)となるようにした。
封止材シート用の各樹脂シートを成形するための封止材組成物原料としては、以下の原料を使用した。
(コア層用の封止材組成物用のベース樹脂)
ベース樹脂1(表中にて「1」」と表記):密度0.919g/cm、融点105℃、190℃でのMFRが3.5g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂(M−LLDPE)。
弾性率低下用添加物1(表中にて「1」」と表記、以下同様):密度0.880g/cm、融点60℃、190℃でのMFRが3.5g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂(M−LLDPE)。
弾性率低下用添加物2:密度0.898g/cm、融点90℃、190℃でのMFRが3.5g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂(M−LLDPE)。
弾性率低下用添加物3:エチレン・プロピレン・ENB(ENB比5%)(三井化学株式会社製 X3012)85℃における貯蔵弾性率(E‘)8.00×10Pa
弾性率低下用添加物4:エチレン・プロピレン・ENB(ENB比5% 油展EPT)(三井化学株式会社製 3072EPM)85℃における貯蔵弾性率(E‘)3.50×10Pa
弾性率低下用添加物5:鉱物油(出光興産社製ダイアナプロセスオイルPW380)
(スキン層用の封止材組成物用のベース樹脂)
ベース樹脂2(表中にて「2」と表記):スキン層用の封止材組成物のベース樹脂としては、上記の弾性率低下用添加物2を用いた。
(その他の添加剤)
耐候剤マスターバッチ:ベース樹脂(密度0.919g/cm、融点105℃、190℃でのMFRが3.5g/10分の低密度ポリエチレン系樹脂)100質量部に対して、KEMISTAB62(HALS):0.6質量部。KEMISORB12(UV吸収剤):3.5質量部。KEMISORB79(UV吸収剤):0.6質量部。耐候剤マスターバッジは、全ての実施例、比較例のコア層用及びスキン層用の組成物に10質量部ずつ添加した。
シラン変性ポリエチレン系樹脂:密度0.900g/cm、MFRが2.0g/10分であるメタロセン系直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、ビニルトリメトキシシラン2質量部と、ラジカル発生剤(反応触媒)としてのジクミルパーオキサイド0.15質量部とを混合し、200℃で溶融、混練して得たシラン変性ポリエチレン系樹脂。密度0.900g/cm、MFR1.0g/10分。融点100℃。シラン変性ポリエチレン系樹脂は、全ての実施例、比較例のコア層用の組成物に3質量部ずつ、同スキン層用の組成物に15質量部ずつ添加した。
<各層の貯蔵弾性率(E‘)>
実施例、比較例の各層の貯蔵弾性率(E‘)をそれぞれ単膜にて以下の測定方法により、DMA測定し、85℃時点での貯蔵弾性率(E‘)を各試料ごとに比較した。
(測定方法) 実施例、比較例の封止材シートを5mm×20mmに切り出したものを試料とし、UBM社製レオゲル・E−4000で測定を実施。引っ張りモードにて下記条件のもと測定した。
初期荷重100g、連続加振モード、波形:正弦波、周波数10hz、昇温速度3℃/min
結果を表1に示す。
尚、コア層の貯蔵弾性率(E‘)は、多層の封止材シートの全層の貯蔵弾性率(E‘)と、各層の組成や各層の厚さ比からも推定可能である。具体的な例として、上記測定方法によって、実施例1の多層の封止材シートについて全層での貯蔵弾性率(E‘)を測定したところ、同封止材シートのコア層単膜の貯蔵弾性率(E‘)が、7.50×10Pa(表1参照)であるのに対して、全層における貯蔵弾性率(E‘)は、6.80×10Paであった。スキン層の厚さ比が所定の厚さ比内に限定されている本発明の封止材シートにおいて、スキン層の物性の影響によって全層の貯蔵弾性率(E‘)が微減しているが、その変動量は、上記程度のごく僅かな変動であることが確認されている。
<評価例1:モールディング耐久性>
表面がフラットな白板強化ガラスの面上に、リード線(250μm径)を配置し、更に当該リード線を覆って、150mm×150mmにカットした実施例、比較例の各封止材シートを積層したものを設定温度165℃、真空引き3分、大気圧加圧7分で真空加熱ラミネータ処理を行い、それぞれの実施例、比較例について太陽電池モジュール評価用サンプルを得た。この加熱処理中におけるラミネート中の封止材シートの樹脂温度(到達温度)は162℃であった。これらの太陽電池モジュール評価用サンプルについて、下記ダンプヒート(D.H.)試験後の状態を目視観察し、下記の評価基準により、モールディング耐久性を評価した。D.H.試験は、JIS C8917に準拠し、試験槽内温度85℃、湿度85%の条件下で評価用サンプルモジュールの耐久性試験を500時間行った。
(評価基準) A:封止材シートが対面する基材面の凹凸に完全に追従。空隙の形成は観察されなかった。
B:2mm以内の気泡が5個以内観察された。
C:封止材シートの一部が対面する基材面の凹凸に完全に追従せず、リード線の近辺に一部ラミネート不良部分(空隙)が形成された。
評価結果を「モールディング耐久性」として表1に記す。
<評価例2:耐熱性試験>
耐熱性試験として耐熱クリープ試験を行った。評価例1と同じガラス板に5cm×7.5cmに切り出した実施例、比較例の封止材シートを1枚重ね置き、その上から5cm×7.5cmの評価例1と同じガラス板を重ね置き、上記評価例1と同条件で真空加熱ラミネータ処理を行い評価用試料を作成した。この後、大判ガラスを垂直に置き、105℃で12時間放置し、放置後の5cm×7.5cmのガラス板の移動距離(mm)を測定し、評価した。評価は以下の基準で行った。
(評価基準) A:0.00mm
B:0.00mm超え1.0mm未満
C:1.0mm以上
評価結果を「耐熱性」として表1に記す。
Figure 2017118076
表1より、実施例の封止材シートは、モールディング耐久性、耐熱性を高い水準で備えた封止材シートであることが分かる。以上より、本発明の封止材シートは、架橋工程が不要で生産性が高く、且つ、耐熱性とモールディング耐久性を高い水準で兼ね備えた太陽電池モジュール用の封止材シートであることが分かる。
1 封止材シート
11 コア層
12 スキン層
2 透明前面基板
3 太陽電池素子
31 金属電極
32 リード線
4 裏面保護カバー
10 太陽電池モジュール

Claims (6)

  1. コア層と、封止材シートの両最外層に配置されるスキン層と、を含む複数の層によって構成される多層の封止材シートであって、
    前記コア層は、密度0.910g/cm以上0.930g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし、弾性率低下用添加物を2質量%以上50質量%以下の範囲で含有し、85℃における貯蔵弾性率(E‘)が1.0×10Pa以上2.0×10Pa以下であって、
    前記スキン層は、いずれも、密度0.890g/cm以上0.910g/cm以下のポリエチレン系樹脂をベース樹脂とし該スキン層の総厚さが、前記封止材の総厚さの1/20以上1/3以下である太陽電池モジュール用の封止材シート。
  2. 前記弾性率低下用添加物が、エラストマー及び/又は鉱物油である請求項1に記載の封止材シート。
  3. 前記弾性率低下用添加物が、エラストマーであって、前記コア層における該エラストマーの含有量が、15質量%以上45質量%以下である請求項1又は2に記載の封止材シート。
  4. 前記コア層の85℃における貯蔵弾性率が5.0×10Pa以下である請求項1から3のいずれかに記載の封止材シート。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の封止材シートと、ガラス基板上に積層配置されている薄膜系の太陽電池素子と、を備える薄膜系の太陽電池モジュールであって、
    前記封止材シートの同一面に、前記ガラス基板及び前記太陽電池素子が密着している構成を含んでなる太陽電池モジュール。
  6. 前記太陽電池素子の表面には集電用のリード線が形成されていて、該リード線が前記封止材シートの内部に埋まり込んでいて、
    前記リード線の厚さが、前記太陽電池素子の表面上における封止材シートの厚さの50%以上90%以下となっている、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
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WO2023238844A1 (ja) * 2022-06-06 2023-12-14 大日本印刷株式会社 集電シート用樹脂フィルム、集電シート用フィルム、集電シート、集電シート付き太陽電池素子、および太陽電池

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