JP2017116091A - ワッシャーおよび締結構造 - Google Patents

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敏文 山下
Toshifumi Yamashita
敏文 山下
正和 前原
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正和 前原
昭一 野間
Shoichi Noma
昭一 野間
幸一郎 中山
Koichiro Nakayama
幸一郎 中山
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Abstract

【課題】ねじの締結部分に十分な緩み止め効果が得られるワッシャーと締結構造を提供する。
【解決手段】ワッシャー本体11の側面11aからボルト挿通穴12を横断して途中までスリット13が延びると共に熱処理を加えたワッシャー10を用いる。ボルト20単独の締結構造ではワッシャー10をボルト20の頭部23と部材2の間に介在させ、ボルト20とナット30の組合せの締結構造ではワッシャー10をナット30と部材7との間に介在させる。ワッシャー10の支持片11Bが弾性変形して傾斜する位置までボルト20を螺合し、前者の締結構造では部材7に対しボルト20を傾斜させ、後者の締結構造ではボルト30に対しナット20を傾斜させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ねじの締結部分に緩みが生じることを防止可能なワッシャーと締結構造に関し、特に確実な締結が求められる箇所や締結の緩みに対する許容量が小さい箇所に用いて好適なワッシャーと締結構造に関する。
ボルトとナットに代表されるねじは主に部材どうしの締結に用いられる固着具であり、ねじの締結部分は緩まないのが理想であるが、衝撃や振動が加わることで緩みが生じることがある。ねじに緩みが生じると車両や鉄道、航空機の運航で、さらに高速道路等で大きな事故につながる。また、一般のボルトとナットの点検では点検ハンマー等を使用して一本一本叩いて点検しなければならず、多大な労力と費用がかかっている。
このため、ねじの緩み止め対策として、ばね作用をもつスプリングワッシャーを使用する例や、上下に重ねた2つのナット(ダブルナット)を使用する例、側面に奥まで切れ込まれたスリットを備えるナットを使用する例等が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−156637号公報
しかしながら、(1)スプリングワッシャーの例は、ボルトとナットを強く締め付けると上下に潰れて十分な緩み止め効果が得られず、また、振動の激しい場所では不向きである。また、スプリングワッシャーは、構造上熱処理できないことから(熱処理すると内部応力が解放され、形状を一定に維持できない)反発力が弱く、繰り返し使用でバネ力が弱体化する。さらに潰れるとバネ効果が得られない。(2)ダブルナットの例は、1つのボルトにつき2つのナットを用いるため締結時の作業効率が悪い(大量のボルト・ナットを使用する場所ではその傾向が特に強い)。(3)側面にスリットを備えるナットの例は、ナットに生じる振動をスリット部分で遮断するとされているが、緩み止め効果は限定的で、また、スリット付きナットにバネ性を持たせるには材料選びと熱処理が必要で、熱処理するとねじ山やボルト穴に変形をもたらし、ナットとしての機能を損なってしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、ねじの締結部分に十分な緩み止め効果が得られるワッシャーと締結構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るワッシャーは、板厚方向に貫通するボルト挿通穴を有するワッシャー本体に、その側面から前記ボルト挿通穴を横断して延びるスリットが設けられていることを主要な特徴とする。
本発明に係るワッシャーによると、2つの部材をボルトとナットで締結するにあたり、ボルトの頭部と一方の部材間、あるいはナットと他方の部材間に本発明のワッシャーを介在させ、ボルトを締めていくと、ボルトの前進に従い、ワッシャー本体の支持面が傾き(スリットの開口端側が閉じるように傾く)、これに追随してワッシャー本体の支持面に当接するボルトあるいはナットが傾く。ボルトあるいはナットが傾くとボルトと締結部材の両ねじ部間、ボルトとナットの両ねじ部間に強い摩擦力が生まれるので、締結部分の緩みが防止される。
本発明に係るワッシャーは、前記ワッシャー本体の硬度が、ワッシャー本体への熱処理によって50〜58度に調整されていることを第2の特徴とする。ここで硬度とはロックウエル硬度を指す。
熱処理によってワッシャー本体の硬度が50〜58度に調整されることで、ワッシャー本体に高い強度(丈夫で壊れない)が得られ、同時に強いスプリング効果が得られる。この強いスプリング効果により、支持面が傾斜したワッシャー本体にはボルトやナットに対する反発力(弾性復元力)が生じ、これによりボルトの軸力の保持力が強化される。同保持力の強化によって締結部分の緩みがさらに阻止される。
本発明に係るワッシャーは、ワッシャー本体に対する熱処理条件として、熱入れ温度が900〜1000℃、熱戻し温度が200〜300℃であることを第3の特徴とする。
本発明に係る締結構造は、少なくとも2つの部材の締結用穴にボルトの軸部を挿通および螺合してなる締結構造であって、請求項1記載のワッシャーを前記ボルトの頭部と一方の部材の間に介在させ、前記ワッシャーにおける支持面が傾斜するまで前記ボルトを螺合し、前記部材に対し前記ボルトを傾斜してなることを特徴とする。
本発明に係る締結構造は、少なくとも2つの部材の締結用穴にボルトの軸部を挿通してナットと螺合してなる締結構造であって、請求項1記載のワッシャーを前記ナットと一方の部材の間に介在させ、前記ワッシャーにおける支持面が傾斜するまで前記ボルトを螺合し、当該ボルトに対しナットを傾斜してなることを特徴とする。
以上説明したように、本発明のワッシャーを用いて締結用部材に対しボルトをあるいはナットを傾けることにより、ボルトの締結部分あるいはボルトとナットの締結部分に強い摩擦力を生じさせ、これにより強い衝撃や振動に対しても締結部分の緩みを阻止できるという効果を奏する。
また、本発明のワッシャーに熱処理を加えることで強いスプリング効果を実現し、同スプリング効果によってボルトの軸力に対する保持力強化を図り、上記の衝撃や繰り返し振動に対して締結部分の緩み阻止をより一層図ることができるという優れた効果を奏する。
さらには、本発明のワッシャーを用いることにより、点検作業に要する時間やコストを削減でき、しかもワッシャーの隙間の有無を利用して、締結状態の適正・不適正を容易にチェックできるという優れた効果を奏する。
本発明に係るワッシャーを示すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はC−C線矢視断面図、 本発明に係るワッシャーと、同ワッシャーが用いられるボルトとナットを示す図、 第1の実施形態を示すもので、本発明に係るワッシャーをボルトによる締結部分に用いた例を示す図、 第2の実施形態を示すもので、本発明に係るワッシャーをボルトとナットによる締結部分に用いた例を示す図、 第3の実施形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はC−C線矢視断面図である。
本発明を実施するための一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1において、符号10は本発明に係るワッシャーを示している。
図1に示すように、ワッシャー10は、円板状のワッシャー本体11の中央部に板厚方向に貫通するボルト挿通穴12を有すると共に、ワッシャー本体11の側面から水平方向に延びてボルト挿通穴12を横断し相対する側面近くまで延びるスリット13が設けられている。スリット13は後述するようにボルト20またはナット30に傾きを与えて摩擦力を増すと共に、ワッシャー10に強いスプリング効果を与えるもので、隙間の有無を目視することで締結状態をチェックする役割もある。スリット13の上下幅dは0.2〜10mmの間でワッシャー本体11のサイズによって適宜選択される。
ワッシャー本体11は、本実施形態の場合、金属製、例えばSUS、SCM、SUP等からなり、熱処理(焼き入れと焼き戻し)により材料の硬度(ロックウエル硬度:HRC)が高硬度(50〜58度)に調節されると共に、前記高硬度およびスリット13の存在によって、ワッシャー本体11に強いスプリング効果が付与されている。ワッシャー本体11は、垂直支持部11Aからスリット13によって上下幅dを隔てて一対の水平支持片11B、11Cが水平に延びている。ワッシャー本体11は、ボルト20の増し締めにより水平支持片11B、11Cの一方が弾性変形して傾斜し(スリット13の開口端が閉じる向きに傾斜する)、同時に傾斜後に蓄えられたボルト20やナット30に対する反発力(弾発力)によって、ボルト20の軸力に対する保持力が強化されるようになっている。
ワッシャー本体11に対する熱処理は、ワッシャー本体11の硬度(ロックウエル硬度)が高硬度(50〜58度)になるように焼入れと焼き戻しにより調整する。ワッシャー本体11の材料がSUS(ステンレス鋼、例えばSUS440C)の場合、焼入れ温度900〜1000度を10分間保持後空冷し、焼き戻し温度200〜300度を20〜40分間保持する。ワッシャー本体11の材料がSCM(クロムモリブテン鋼:構造用合金鋼、例えばSCM435)の場合、焼き入れ温度800〜900度を10分間保持後油冷し、焼き戻し温度200〜300度を20〜30分間保持する。ワッシャー本体11の材料がSUP(ばね鋼、例えばSUP10)の場合、焼き入れ温度750〜900度を10分間保持後油冷し、焼き戻し温度200〜300度を20〜40分間保持する。
SUSとSCMとSUPは代表例であり、他の金属材料も適用可能である。なお、ワッシャー本体11は後述するように金属製に限らず、他の材料、エンジニアリングプラスチック(ポリアセタール樹脂、注型ナイロン等)も適用可能である。
スリット13は、図1(B)の拡大円Aに示すように、スリット13の奥面がU字形13aに加工されており、繰り返し振動時における応力の集中の緩和を図っている。これにより、亀裂の発生を抑止し、ワッシャー10の長期耐久性が図られている。
また、図1(B)に示すように、ワッシャー10の外面の角部はいずれも面取りされておらず、後述する図3、図4の使用例に示すように、ワッシャー本体11と部材2表面の間、ワッシャー本体11とボルト20の頭部23の間にいずれも隙間がなく、したがって、締結時にスリット13の先端隙間の有無をチェックし易くなっている。
上記ワッシャー10は、図2に示すように、ボルト20とナット30に対し、あるいはボルト20単独に対して使用される。図3はボルト20単独への使用例、図4はボルト20とナット30への使用例を示している。
図3の使用例について説明すると、同図に示すように、部材(例えば橋梁の構造材)1に対し、部材(例えば橋梁に対する取付支持材)2を固定する場合、まず、双方の部材1、2に貫通穴3、4が設けられ、部材1の貫通穴3にはねじ部5(ねじ部5は締結用穴3に螺旋状に直接形成されるか、リング状のねじ金具が嵌め込まれてもよい)が設けられ、図1に示すワッシャー10のボルト挿通穴12を通して、ボルト20の軸部21を上側の部材2の貫通穴4から下側の部材1の貫通穴3に固定する。ボルト20の軸部21には先端側から周囲にねじ部(雄ねじ)22が切られ、貫通穴3側のねじ部(雌ねじ)5と螺合することで、ボルト20の軸部21が同貫通穴3に固定され、ボルト20の頭部23との間で、双方の部材1、2を互いに締結する。
ここで、ボルト20の頭部23と上側の部材2の間にはワッシャー10が介在されている。ボルト20を締めるとボルト20の頭部23がワッシャー10の支持面10aに当接し、ボルト20をさらに増し締めすると、図3に示すように、ワッシャー10の支持面10aの自由端側、すなわち水平支持片11Bの自由端側が下向き(スリット13の開口端が閉じる向き)に弾性変形して傾斜し、追随して頭部23も同じ向きに傾斜し、かつボルト20の軸部21にごく僅かに曲げ変形を生じ、ボルト20の全体が傾斜する。
そして、ボルト20に傾斜が生じることでボルト20の軸部21側のねじ部22と部材1側のねじ部5間に強い摩擦力が生じる。同時に、ワッシャー10による反発力(スプリング効果)によってボルト20の締結部分の軸力が保持強化される。これらの作用によって、ボルト20の締結部分は、衝撃や繰り返し振動に対して十分な緩み止め効果を発揮する。
図3に示すように、ボルト20を規定量増し締めたときにワッシャー10のスリット13の先端部が閉じる(隙間がなくなる)ように設定することで、点検者がワッシャー10のスリット13の先端の隙間を目視すると、ボルト20が規定量締められているかどうかをチェックでき、規定量の締め忘れ、締め量の不足を目視で容易に点検でき、手間をかけずに点検作業を効率的に実施できる。
次に図4の使用例について説明すると、同図に示すように、部材(例えば車両の構造材)6に対し部材(例えば車両の構造材)7を固定する場合、まず、双方の部材6、7にボルト20用の貫通穴8、9が設けられ、図1に示すワッシャー10のボルト挿通穴12を通して、ボルト20の軸部21を上側の部材6の貫通穴8から下側の部材7の貫通穴9に挿通し、部材7から突出するボルト20の軸部21の先端にナット30のボルト穴31のねじ部(雄ねじ)32を螺合する。これにより、ボルト20の軸部21がナット30に固定され、ボルト20の頭部23との間で、双方の部材6、7を互いに締結する。
図3の場合と同様に、ボルト20をナット30に対し締めるとナット30がワッシャー10の支持面10aに当接し、ボルト20をさらに増し締めすると、図4に示すように、ワッシャー10の支持面10aの自由端側、すなわち水平支持片11Bの自由端が上向き(スリット13の開口端が閉じる向き)に弾性変形して傾斜し、追随してナット30も同じ向きに傾斜し、かつボルト20の軸部21にごく僅かに曲げ変形を生じる。
そして、ナット30が傾斜することでボルト20の軸部21側のねじ部21とナット30側のねじ部32との間に強い摩擦力が生じる。同時に弾性変形を生けたワッシャー10による反発力(スプリング効果)によってボルト20とナット30の締結部分の軸力が保持強化される。これらの作用によって、ボルト20とナット30の締結部分は、図3の例と同様に衝撃や繰り返し振動に対して十分な緩み止め効果を発揮する。
本実施形態のワッシャー10は、以下の(1)から(7)に示すような作用効果、利点を備える。
(1)ワッシャー10はスプリング効果を備えるので振動や衝撃、変形に強い。また弾性を有するので元の形状に復元しやすく繰り返し使用できる。
(2)ワッシャー10はスリット部分の先端隙間の有無を目視することで、ボルト20による締結状態の適正の有無、ボルト20とナット30による締結状態の適正の有無をチェックできる。
(3)ワッシャー10はボルト20の単独締結構造、ボルト20とナット30の組合せ締結構造のいずれに対しても適用できる。
(4)ボルト20やナット30のねじのピッチに関係なくワッシャー10を使用できる(従来技術のスリット入りナットはねじ部にピッチが切ってあるためスリット部分で傾くように変形させることは難しい)。
(5)ワッシャー10は従来のスプリングワッシャーと平ワッシャーの両方の機能を備え、同ワッシャー10を介在させてボルト20やナット30を締結するだけでよく作業効率がよい。
(6)ワッシャー10は構造が簡単で加工がしやすい。
図5は他の実施形態を示すもので、図中、符号10’はワッシャーを示している。ワッシャー10’は、図1に示すワッシャー10と基本的に構造が同じであるが、図5(B)の拡大円Bに示すように、スリット13の奥面は断面U字形に加工されておらず、電着CBNホイール等の工具により断面コ字形に切削加工された形状をしている。
本実施形態のワッシャー10’はスリット13の奥面を湾曲加工しなくてよいから製作しやすく、安価に製作できるメリットがある。また、図5(B)の拡大円Cに示すように、ワッシャー10’は外面の角部を面取り加工してよく、取り扱いの安全性が高まる(指等を角で傷つけにくい)。
本発明者は、本発明のワッシャーについて振動試験を行った。振動試験の条件はNAS3350の規定に従い、加振実験機に本発明のワッシャーを2種類(図3のボルト単独に使用するタイプ、図4のボルトとナットの組合せに使用するタイプ)それぞれセットし、17分間振動(周波数30Hz、加速度203m/S、速度1.1m/S、変位11.4mm)を付与したところ、どちらも緩みが生じないことを確認した。なお、試験に使用した本発明のワッシャーの各寸法は直径20mm、板厚4mm、スリット上下幅0.8mm、スリット長17mmである。
以上の実施形態は、2つの部材を締結する例を説明したが、締結する部材は2つに限らず、多数(3つ以上)の部材を同時に締結する場合にも適用可能である。また、本発明のワッシャーは衝撃や振動を受ける箇所や場所、例えば車両や航空機、船舶のねじ締結部分、道路(高速道路含む)やトンネル、橋梁、ベルトコンベア等の構造物のねじ締結部分、工場(食品工場含む)や建築構造物のねじ締結部分など広く適用可能である。
本発明のワッシャーの材質は、金属材料に限らず、樹脂材料、例えばエンジニアリングプラスチック(ポリアセタール樹脂、注型ナイロン等)も適用可能である。
本発明のワッシャーの大きさは特に限定されない。例えばJIS規格の呼び径M2(内径2.3mm)〜M39(内径41mm)の小型サイズ、M39を超える中型サイズ、M200の大型サイズ、さらには特殊サイズにも適用可能である。
かくして、本発明のワッシャーを用いることで、衝撃や繰り返し振動に対し締結部分の緩みを十分に阻止できるようになり、また、点検時間や点検コストの削減、さらには、ワッシャーの隙間を利用して締結状態のチェックの容易化を図れるようになった。また、従来ではスプリングワッシャーと平ワッシャーの2枚が必要であったが、本発明のワッシャーがあれば1枚で足りるようになった。
本発明は、車両、航空機、船舶、道路(高速道路含む)、トンネル、橋梁、ベルトコンベア、工場(食品工場含む)、建築構造物等におけるねじの締結部分に使用するワッシャーとして広く利用可能である。
1,2,6,7 部材
3,4,8,9 貫通穴(締結用穴)
5,22,32 ねじ部
10,10’ ワッシャー
10a 支持面
11 ワッシャー本体
11A 垂直支持部
11B,11C 水平支持片
12 ボルト挿通穴
13 スリット
20 ボルト
21 軸部
23 頭部
30 ナット
31 ボルト穴
d スリットの上下幅

Claims (6)

  1. 板厚方向に貫通するボルト挿通穴を有するワッシャー本体に、側面から前記ボルト挿通穴を横断して延びるスリットが設けられていることを特徴とするワッシャー。
  2. 前記ワッシャー本体に、前記スリットによってボルトの締結時に少なくとも一方がばね変形可能な一対の支持片が設けられていることを特徴とする請求項1記載のワッシャー。
  3. 前記ワッシャー本体の硬度が、ワッシャー本体への熱処理によって50〜58度に調整されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のワッシャー。
  4. 前記ワッシャー本体への熱処理条件が、熱入れ温度900〜1000℃、熱戻し温度200〜300℃であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のワッシャー。
  5. 少なくとも2つの部材の締結用穴にボルトの軸部を挿通および螺合してなる締結構造であって、請求項1記載のワッシャーを前記ボルトの頭部と一方の部材の間に介在させ、前記ワッシャーにおける支持面が傾斜するまで他方の部材の締結用穴に前記ボルトを螺合し、前記部材に対し前記ボルトを傾斜してなることを特徴とする締結構造。
  6. 少なくとも2つの部材の締結用穴にボルトの軸部を挿通してナットと螺合してなる締結構造であって、請求項1記載のワッシャーを前記ナットと一方の部材の間に介在させ、前記ワッシャーにおける支持面が傾斜するまで前記ナットに対し前記ボルトを螺合し、当該ボルトに対し前記ナットを傾斜してなることを特徴とする締結構造。
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