JP2014223663A - 超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品を生産性よく作製できる超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法を提供する。
【解決手段】超高硬度鋼板材に対してシェービング用穴部の打ち抜き加工を行いシェービング用穴素材21を作製する第1工程と、シェービング用穴素材の穴部に対して仕上げ抜き金型11Aを用いてシェービング加工を行う第2工程と、を有し、第1工程におけるパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%とし、第2工程における仕上げ抜き金型のパンチ15Aは、パンチ刃先に丸みを付したエッジを有するパンチとし、シェービング取り代を破断面が出ず平滑面が得られる寸法とした1回目シェービング加工と、パンチを替えシェービング取り代δを1回目のシェービング取り代δより小さい仕上げ用の微小寸法とした2回目シェービング加工とを行い、切り口面が平滑な穴部23を有する加工品22を作製する。
【選択図】図4

Description

本発明は、超高硬度鋼板材を基に、遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品を生産性よく作製できる超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法に関するものである。
従来、例えば、例えばHRC55以上の最終製品強度を有するワッシャー等の穴抜き加工品を製作する場合、まず生材(200HV前後の低硬度を有する)をプレス装置を使用したせん断加工により穴を打ち抜いた後、焼き入れ、焼き戻しを行い、必要なHRC46以上の硬度を有する半製品に仕上げる。
この半製品は、焼き入れ工程のため材料が変形していたり、もともと切り口面が不規則で、表面粗さも粗いものであり、最終製品に要求される精度、表面性状を全く満足していないので、最終工程として旋削や研削加工により必要寸法精度・表面性状が得られるよう修正工程が施され、最終製品となる。
すなわち、プレス打ち抜きにより生ずる切り口表面は一般的に劣った品質であり、場合によっては更に旋削や研削のような仕上げ作業が必要とされ、このため、製造コスト高を招き更には生産性低下の要因となっていた。
特許文献1には、プレスによる穴抜き加工技術として、プレス加工装置に、第1加工ユニットと第2加工ユニットとが設けられており、第1加工ユニットでは、板材における貫通孔が形成される部位に突状をなす半抜き部を形成するための第1工程が実行され、また、第2加工ユニットでは、板材から前記半抜き部を第2パンチ及び第2ダイによって打ち抜き加工する第2工程が実行され、更に、第2工程では、板材ら被打抜き体を打ち抜く際に、その板材における被打抜き体が打ち抜かれた部位の側壁面に対してシェービング加工が施される構成からなるプレス加工方法が提案されている。
しかしながら、この特許文献1を含め、HRC55級のような硬度を有する超高硬度鋼板材に対して穴抜き加工、更にはシェービング加工を行い、平滑な穴部を有し、遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品(例えばワッシャ等)を生産性よく作製できるような超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法は見当たらないのが現状である。
再公表特許WO2006/080356号公報
本発明が解決しようとする問題点は、HRC55級のような超高硬度鋼板材に対して穴抜き加工、更にはシェービング加工を行い、平滑な穴部を有し、遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品を生産性よく作製できるような超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法が存在しない点である。
本発明に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法は、超高硬度鋼板材に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング用穴部の打ち抜き加工(仕上げ抜き加工)を行いシェービング用穴素材を作製する第1工程と、前記シェービング用穴素材の穴部に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング加工を行う第2工程と、を有する超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法であって、第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%とし、第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に丸みを付したエッジを有するパンチとし、シェービング取り代δを破断面が出ず平滑面が得られる寸法とした1回目シェービング加工と、パンチを替えシェービング取り代δを1回目のシェービング取り代δより小さい仕上げ用の微小寸法とした2回目シェービング加工とを行い、切り口面が平滑な穴部を有する加工品を作製することを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%として、超高硬度鋼板材に対する穴抜きを行って穴部を作製し、第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に丸みを付したエッジを有するパンチとし、シェービング取り代δを破断面が出ず平滑面が得られる寸法とした1回目シェービング加工と、パンチを替えシェービング取り代δを1回目のシェービング取り代δより小さい仕上げ用の微小寸法とした2回目シェービング加工とを穴部に施すことによって、超高硬度鋼板材を基にして平滑な穴部を有し、更には遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品を生産性よく作製できる超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法を実現し提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%として、厚さ2mmの超高硬度鋼板材に対する穴抜きを行って穴部を作製し、第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に0.3mmの丸みを付したエッジを有するパンチとし、シェービング取り代δ=0.115mmの1回目シェービング加工と、パンチを替えたシェービング取り代δ=0.02mmの2回目シェービング加工とを穴部に施すことによって、厚さ2mmの超高硬度鋼板材を基にして平滑な穴部を有し、更には遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品を生産性よく作製できる超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法を実現し提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%とし、厚さ3〜4mmの超高硬度鋼板材に対する穴抜きを行って穴部を作製し、第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に0.5mmの丸みを付したエッジを有するパンチとし、ダイ刃先丸み0mmとし、シェービング取り代δ=0.173mm〜0.175mmの1回目シェービングと、パンチを替えたシェービング取り代δ=0.05mmの2回目シェービングとを穴部に施すことによって、厚さ3〜4mmの超高硬度鋼板材を基にして平滑な穴部を有し、更には遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品を生産性よく作製できる超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法を実現し提供することができる。
図1は本実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法の第1工程に使用する仕上げ抜き金型の概略構成図である。 図2は本実施例におけるプレス装置及び被加工材である超高硬度鋼板材の機械的性質を示す図である。 図3は超高硬度鋼板材1の名称及び代表的な元素含有量を示す説明図である。 図4は本実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法の第2工程に使用する仕上げ抜き金型の概略構成図である。 図5は本実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法により作製した厚さ2mmの加工品における穴部の切口面の顕微鏡写真を示す図である。 図6は本実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法により作製した厚さ3mmの加工品における穴部の切口面の顕微鏡写真を示す図である。 図7は本実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法により作製した厚さ4mmの加工品における穴部の切口面の顕微鏡写真を示す図である。 図8は本実施例の遅れ破壊実験に使用するせん断加工及びシェービング加工用直線刃金型の概略断面図である。 図9は遅れ破壊実験に使用する被加工材の名称及び代表的な元素含有量を示す説明図である。 図10は本実施例における合計11個の試料についての板厚、シェービング加工の条件(切り口面の作成条件)、硬度、及び、破壊の有無、残留応力試験の結果の一覧を示す図である。 図11は本実施例における各試料についての希塩酸浸漬試験の結果を示す図である。
本発明は、超高硬度鋼板材に対して穴抜き加工、更にはシェービング加工を行い、平滑な穴部を有し、遅れ破壊が生じにくい高品質の穴付きの加工品を生産性よく作製できるような超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法を提供するという目的を、厚さ2mmの超高硬度鋼板材に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング用穴部の打ち抜き加工(仕上げ抜き加工)を行いシェービング用穴素材を作製する第1工程と、前記シェービング用穴素材の穴部に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング加工を行う第2工程と、を有する超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法であって、第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%とし、第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に0.3mmの丸みを付したエッジを有するパンチとし、シェービング取り代δ=0.115mmの1回目シェービング加工と、パンチを替えたシェービング取り代δ=0.02mmの2回目シェービング加工とを行い、切り口面が平滑な穴部を有する加工品を作製する構成により実現した。
以下、本発明の実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法は、所定の厚さで、HRC55の硬度を有する超高硬度鋼板材1に対して仕上げ抜き金型11を備えるプレス装置を用いてシェービング用穴部2の打ち抜き加工(仕上げ抜き加工)を行いシェービング用穴素材21を作製する第1工程と、前記シェービング用穴素材21のシェービング用穴部に対して仕上げ抜き金型11Aを備えるプレス装置を用いてシェービング加工を行い、切り口面が平滑な穴部23が形成された加工品22を得る第2工程と、を有するものである。
まず、本実施例に係る超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法に使用する仕上げ抜き金型11を備えるプレス装置について図1、図2、図3を参照して説明する。
図1は仕上げ抜き金型11の概略構成を、図2はプレス装置及び被加工材である超高硬度鋼板材1の機械的性質を示すものである。
また、図3は超高硬度鋼板材1の名称及び代表的な元素含有量を示すものである。
本実施例においては、図2に示すように、超高硬度鋼板材1として、SK85焼入れ・焼戻し材(t=2.0mm、3.0mm、4.0mm)を使用する。
また、t=2.0mmの超高硬度鋼板材1については、45tクランクプレス装置(70spm)及び仕上げ抜き金型11を用いた。
一方、t=3.0mm、4.0mmの超高硬度鋼板材1については、被加工材の硬度が硬く板厚も大きいことを考慮して、硬度差10程度が確保されるハイス材を用いた仕上げ抜き金型11を用い、プレス装置としては、400tファインブランキング(FB)プレス装置を用いた。
すなわち、この場合には、HRC55の硬度を有する超高硬度鋼板材1の硬度がHRC55と、被加工材そのものが相当硬いので、前記仕上げ抜き金型11としては安全をみて硬度差10程度が確保されるハイス材(硬度HRC63)を用いたものが好ましい。
なお、使用する上記両プレス用金型は、せん断加工とその後加工であるシェービング加工もできるように、試料位置決めピン(2本)がダイプレート上に装着されている。
前記仕上げ抜き金型11は、図1に示すように、被加工材である超高硬度鋼板材1に対するシェービング用穴部2の打ち抜き加工(仕上げ抜き加工)を行うものであり、可動ストリッパータイプとしている。
前記仕上げ抜き金型11は、被加工材である超高硬度鋼板材1を載置するダイ12、ダイ12上の超高硬度鋼板材1を固定するための板押え13、板押え13を超高硬度鋼板材1、ダイ12側に押圧するバネ14、超高硬度鋼板材1にシェービング用穴部2を打ち抜き加工(仕上げ抜き加工)するパンチ15を備えている。
なお、図示省略するが、前記仕上げ抜き金型11においては、せん断加工とその後加工であるシェービング加工もできるように、試料位置決めピン2本がダイプレート上に装着されている。
(t=2.0mmの超高硬度鋼板材1の平滑穴抜きプレス加工方法について)
t=2.0mmの超高硬度鋼板材1の平滑穴抜きプレス加工方法においては、第1工程における仕上げ抜き金型11のパンチ15とダイ12とのクリアランスcは、超高硬度鋼板材1の厚さt=2.0mmの場合は厚さtの5〜7%tとしている。
第2工程における仕上げ抜き金型11Aのパンチ15Aは、図4に示すように、パンチ刃先にRp=0.3mmの丸みを付したエッジを有する構造とし、ダイ刃先丸みは0mmとした。
また、第2工程においては、シェービング取り代δ1=0.115mmの1回目シェービング加工と、パンチ15Aを取り替えシェービング取り代δ2=0.02mmとした2回目シェービング加工とを行い、切り口面が平滑な穴部23を作製するものである。
このように、2回のシェービング加工におけるシェービング取り代δ1、δ2の設定に際しては、1回のみのシェービング加工ではシェービング用穴素材21製作時の破断面が取りきれないことに鑑み、1回目のシェービング加工でできる限り破断面が出ず、かつ、平滑面の得られるように1回目のシェービング取り代δ1を選び、2回目のシェービング取り代δ2は、前記δ1で幾分不十分な穴部23の切り口面を仕上げるだけのごくわずかな取り代としているものである。
なお、潤滑油としては、FB潤滑油として調合したもの(粘度:37mm2/s,at40℃)を使用した。
次に、t=2.0mmの超高硬度鋼板材1について上述した第1工程、第2工程の各工程を実行して得た加工品22における穴部23の切口面について図5に示す顕微鏡写真を参照して説明する。
図5から分かるように、最適なシェービング取り代δ1では、比較的良い切り口面(A部)、及び(A部)と比べて比較的悪い切り口面(B部)の両者ともに、切り口面輪郭方向表面粗さRzの計測結果:試料4個の平均値4.028μm(図示せず)によると、δ2(=0.02mm)の同様な試料4個の平均測定結果4.027μmと殆ど差は無く、切り口面性状向上に関して、2工程にわたるシェービングは効果がなかったとも考えられる。
しかしながら、同図のA部、シェービング取り代δ2=0.02mm(1個の試料)は、明らかにA部、B部ともRz(=2.778μm)の測定結果が得られ、2工程目シェービングの効果が出ている。
これは、試料1のシェービング用位置決め穴の精度が後述の試料2、3とくらべて幾分劣るためと考えられる。
そして、これは、シェービング屑(図示せず)は、シェービング取り代δ1では完全に繋がった円形屑が得られているが、シェービング取り代δ2では半円形の屑しか得られなかったからである。
よって、このような被削性の悪い超高硬度鋼板材1に関するシェービング加工では、シェービング取り代δ(δ1、δ2)の設定が極めて重要であることを示唆している。
(t=3.0mmの超高硬度鋼板材1の平滑穴抜きプレス加工方法について)
次に、上述した場合と同様に実行したt=3.0mmの超高硬度鋼板材1の平滑穴抜きプレス加工結果である加工品22における穴部23の切口面について図6に示す顕微鏡写真を参照して説明する。
この場合においても、第1工程における仕上げ抜き金型11のパンチ15とダイ12とのクリアランスcは、超高硬度鋼板材1の厚さt=3.0mmの場合は、上述した場合と同様厚さtの7%tとしている。
また、第2工程において使用するパンチ15Aのパンチ刃先は、刃先チッピング防止のために、Rp=0.5mmの丸みを付したエッジを有する構造とし、ダイ刃先丸みは0mmとした。
更に、t=3.0mmの超高硬度鋼板材1に関してもシェービング取り代δ1、δ2の選択のための技術的思想は既述した場合と同様である。
但し、シェービング取り代δ2の選び方は微妙であり、シェービング取り代δ2=0.03mmでは、図6に示すB部(比較的悪い切り口面)が生じてしまうが、シェービング取り代δ2=0.08mmとすると、うろこ状の切り口面が発生してしまい、シェービング取り代δの取り過ぎであることが分かる。
したがって、最適シェービング取り代δ2は、この中間の値、例えばδ2=0.05mm、又はその近傍値のあたりに存在すると推測される。
なお、図示しないが、この場合においては、シェービング加工によって穴部23の穴内径の精度が幾分向上していることが判明した。
また、この場合、シェービング取り代δ2=0.08mmでは円形の削りくずが得られているが、δ2=0.03mmでは半円形屑であった。
(t=4.0mmの超高硬度鋼板材1の平滑穴抜きプレス加工方法について)
次に、上述した場合と同様に実行したt=4.0mmの超高硬度鋼板材1の平滑穴抜きプレス加工結果である加工品22における穴部23の切口面について図7に示す顕微鏡写真を参照して説明する。
この場合においても、第1工程における仕上げ抜き金型11のパンチ15とダイ12とのクリアランスcは、超高硬度鋼板材1の厚さt=4.0mmの場合は、上述した場合と同様厚さtの7%tとしている。
また、第2工程において使用するパンチ15Aのパンチ刃先は、刃先チッピング防止のために、Rp=0.5mmの丸みを付したエッジを有する構造とし、ダイ刃先丸みは0mmとした。
なお、t=4.0mmの超高硬度鋼板材1に関してもシェービング取り代δ1(=0.173mm)、δ2(=0.08mm)の選択のための技術的思想は既述した場合と同様である。
図7からも明らかなように、シェービング取り代δ1(=0.173mm)、δ2(=0.08mm)として、t=3.0mmの超高硬度鋼板材1の場合と同様に、t=4mmという超高強度、かつ、極板厚の超高硬度鋼板材1でも穴部23の切口面に良好な平滑面をシェービング加工することができた。
以上説明したように、本実施例の超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法によれば、HRC55,1800MPa級の超高強度鋼板材1(SK85焼き入れ・焼き戻し鋼板(t=2,3,4mm))について、2回にわたるシェービング取り代δ1、δ2等の加工条件を適切に選択することで、いずれの板厚の場合でも、焼入れ、焼戻しや、穴部の切削加工等を必要とせず、従来例に比べて低廉なコストで生産性よく全面平滑切口面を有し、遅れ破壊も生じにくい高品質の例えばワッシャー等のような穴付き加工品を生産性よく製作することができる。
次に、上述したような超高硬度鋼板材のせん断面の遅れ破壊について図8乃至図11を参照して検証する。
従来から、引張り強さ1800MPa級(硬度:HRC55、595HV)の高強度鋼板材のせん断面にはいわゆる「遅れ破壊」が生ずる可能性が指摘されている。
ここに、遅れ破壊とは、広義の応力腐食割れであり、炭素鋼、低合金鋼特有の水素脆化割れを意味する。
遅れ破壊機構は、狭義の応力腐食割機構と称されるAPC(Active Pass Corrosion,APC、活性経路腐食)割れ機構に属するのではなく、HE(Hydrogen Embrittlement、水素脆性)割れ機構に属する。
更には、今般対象としている1800MPaのような超強度鋼の割れ機構は、どのような環境下においてもHE(水素脆性)機構により割れ(遅れ破壊)が生ずるとされている。
これまで冷間せん断加工の分野では、遅れ破壊防止について全く学術的な研究発表がなされていないが、上述したような極めて硬度が大きい超高硬度鋼板材に関して、プレスシェービング法(SHV法と略記)を含むせん断加工法によって生成された加工面(もっと広範囲には、同鋼板の切削加工や研削加工による「切断面」をも含む加工面)はどのような条件下において遅れ破壊が生ずるかを以下に詳細に検証する。
すなわち、以下には超高硬度鋼板材に関して希塩酸中への浸漬試験及び切断面のXRD(X−ray Diffraction)による残留応力測定試験を実施した結果について述べる。
更に、上述の水素の存在が重要性をもっていることにも鑑み、軽元素の水素検出に有効と考えられるGDS(Glow Discharge Spectrometer)分析装置による試験も試みた。
(超高硬度鋼板材のせん断面の遅れ破壊実験)
(1)被加工材(試験片)の製作装置
実験に用いる丸形穴被加工材(SK85、φ20mm、t=2.0mm、3.0mm及び4.0mm)を製作するに際して、t=2.0mmの丸形穴被加工材に関しては、45tクランクプレス装置及び図1に示す場合と同様な仕上げ抜き用金型を用いた。
また、t=3.0mm及びt=4.0mmの丸形穴被加工材に関しては、400tファインブランキングプレス装置及び専用金型を用いた。
更に、今回のGDS試験には、機器の特性上、最低6.0mm角、厚さ2.0mmの試験片が必要とされたのと、残留応力測定の感度を上げるため直線カット面を有する試験片を準備した。
すなわち、幅28mm、最大厚さt=6.0mmの超高硬度鋼板材の直線カットが可能で、パンチが切断力で後退しにくい構造の図8に示すせん断加工及びシェービング加工用直線刃金型30を準備した。
同図に示すせん断加工及びシェービング加工用直線刃金型30は、ダイプレート31上にダイホルダー32、硬質ゴム製の逆押さえ33、ダイ34を配置し、これらダイホルダー32、逆押さえ33及びダイ34上に被加工材41を載せ、素材位置決め用のノックピン35により被加工材41をダイホルダー32及びダイ34上に位置決めし、更に、被加工材41上に配置した固定式押さえ36、被加工材41を貫通する状態で押さえボルト37を前記ダイ34に固着する構成としている。
また、被加工材41の上方に配置したパンチプレート38の下面に取り付けたパンチホルダー39によりカッティングパンチ40を保持し、パンチプレート38に加工力を付与することで、前記カッティングパンチ40により被加工材41を直線カットする構成としたものである。
(2)遅れ破壊試験の手段
試験の手順として、上述した(1)により製作したt=2.0,3.0,4.0mmの各丸穴試料及びせん断加工及びシェービング加工用直線刃金型30により作製したt=6.0mmの直線カット試料について、まず切り口面の残留応力値を算出するべくXRD装置を用い、または同時並行的に、これらの試験片を遅れ破壊の発現の有無を調べるため、公表されている浸漬条件(pH約1、30℃の希塩酸中に約100時間浸漬という条件で遅れ破壊検出を実施できる装置を準備した。
(3)実験条件
主として用いた被加工材料は、t=2.0,3.0,4.0mm及びt=6.0mmのSK85焼き入れ・焼き戻し材であり、その機械的性質は、硬さ:HRC55,595HV、引っ張り強度:1823MPa、伸び:4.73%である。なお、比較参考のため生材も使用した。
なお、図9には、用いた被加工材の代表的な元素の含有量を示している。
(4)遅れ破壊試験用試料の作製条件
(a)試料2,3,4:(丸穴試料:t=2.0mm、3.0mm及び4.0mm、丸穴径φ20mm)については2回シェービングしたもの。
(b)試料8(t=6.0mmの直線カット試料:幅28mm、長さ90mm材の幅方向中心線上に、間隔25mmでφ6.0mmの位置決めノック穴を開けた素材を、せん断加工及びシェービング加工用直線刃金型30に装着し(オフカット長さL≒17mm又は3.0mm(δ=3mm))、この素材をせん断し(CL0=0.2mm、Rp=0.5mm)、次に、3回シェービングしたものを試料とした(1回目SHV;CL1=0.07mm、Rp=0.1mm;2回目SHV;CL2=0.04mm、Rp=0.1mm;3回目SHV;CL3=0.02mm、Rp=0.0mmである)。
(5)遅れ破壊検証のための残留応力試験
(a)丸穴抜きのt=2.0でせん断加工のままの試料1及びt=2.0,3.0,4.0mmのシェービング試料2〜4の残留応力測定は、板状試験片を長手方向と直角に砥石切断した半丸状試験片を測定した。
(b)直線カット材の残留応力測定は切断面をそのまま測定に供した。
なお、比較のための試料5:ファインカッター切断面(t=2.0mm)、試料6:ワイヤカット加工⇒バフ研磨面(t=6.0mm)、試料7:試料6を更に0.2mmの取り代で研削した面も測定に供した。更には、試料硬度の差による遅れ破壊発生の有無を検証するために、験片番号(試料番号)10(HRC:35)、11(HRC:45)も測定に供した。
(6)実験結果
図10には、丸穴抜き形態4個、直線カット形態7個、合計11個の各試料(丸数字で示す)についての板厚、シェービング加工の条件(切り口面の作成条件)、硬度、及び破壊の有無、残留応力試験の結果の一覧表を示す。
また、図11には、各試料に関する希塩酸浸漬試験の結果を示す。
図10、図11から明らかなように、試料2、3、4、及び試料8のシェービング(SHV)加工面には、遅れ破壊の亀裂が発生していない(試料10、試料11のHRC35材、HRC45材も亀裂の発生無し)ことが判明した。
また。GDS分析装置による分析結果については、分解能の点で水素が検出できず、遅れ破壊判定手段としては不十分であると推察された。
以上説明したように、HRC55,1800MPa級の超高強度鋼板材においても、シェービング加工面には遅れ破壊が生じないことを検証することができた。
本発明の超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法は、上述したようなHRC55,1800MPa級の超高強度鋼板材に適用する場合の他、一層低硬度の高強度鋼板材(HRC45〜HRC50等)に関してももちろん適用可能であり、また、穴抜きプレス加工の他、外周打ち抜きプレス加工品用としても応用可能である。
1 超高強度鋼板材
2 シェービング用穴部
11 仕上げ抜き金型
11A 仕上げ抜き金型
12 ダイ
13 板押え
14 バネ
15 パンチ
15A パンチ
21 シェービング用穴素材
22 加工品
23 穴部
30 シェービング加工用直線刃金型
31 ダイプレート
32 ダイホルダー
33 逆押さえ
34 ダイ
35 ノックピン
36 固定式押さえ
37 押さえボルト
38 パンチプレート
39 パンチホルダー
40 カッティングパンチ
41 被加工材

Claims (3)

  1. 超高硬度鋼板材に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング用穴部の打ち抜き加工、すなわち仕上げ抜き加工を行いシェービング用穴素材を作製する第1工程と、
    前記シェービング用穴素材の穴部に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング加工を行う第2工程と、
    を有する超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法であって、
    第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%とし、
    第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に丸みを付したエッジを有するパンチとし、シェービング取り代δを破断面が出ず平滑面が得られる寸法とした1回目シェービング加工と、パンチを替えシェービング取り代δを1回目のシェービング取り代δより小さい仕上げ用の微小寸法とした2回目シェービング加工とを行い、
    切り口面が平滑な穴部を有する加工品を作製することを特徴とする超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法。
  2. 厚さ2mmの超高硬度鋼板材に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング用穴部の打ち抜き加工、すなわち仕上げ抜き加工を行いシェービング用穴素材を作製する第1工程と、
    前記シェービング用穴素材の穴部に対して仕上げ抜き金型を備えたプレス装置を用いてシェービング加工を行う第2工程と、
    を有する超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法であって、
    第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%とし、
    第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に0.3mmの丸みを付したエッジを有するパンチとし、シェービング取り代δ=0.115mmの1回目シェービング加工と、パンチを替えたシェービング取り代δ=0.02mmの2回目シェービング加工とを行い、
    切り口面が平滑な穴部を有する加工品を作製することを特徴とする超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法。
  3. 厚さ3mm〜4mmの超高硬度鋼板材に対して仕上げ抜き金型を備えたファインブランキングプレス装置を用いてシェービング用穴部の打ち抜き加工、すなわち仕上げ抜き加工を行いシェービング用穴素材を作製する第1工程と、
    前記シェービング用穴素材の穴部に対して仕上げ抜き金型を備えるファインブランキングプレス装置を用いてシェービング加工を行う第2工程と、
    を有する超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法であって、
    第1工程における仕上げ抜き金型のパンチとダイとのクリアランスを、超高硬度鋼板材の厚さの5〜7%とし、
    第2工程における仕上げ抜き金型のパンチは、パンチ刃先に0.5mmの丸みを付したエッジを有するパンチとし、ダイ刃先丸み0mmとし、シェービング取り代δ=0.173mm〜0.175mmの1回目シェービングと、パンチを替えたシェービング取り代δ=0.05mmの2回目シェービングとを行い、
    切り口面が平滑な穴部を切り口面が平滑な穴部を有する加工品を作製することを特徴とする超高硬度鋼板材の平滑穴抜きプレス加工方法。
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