JP2017112280A - 半導体モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】信頼性の確保された半導体モジュールを実現する。
【解決手段】半導体モジュール100は、半導体装置10と、第1突出部116を有する第1金属板106と、第2突出部118を有する第2金属板108を備えている。半導体装置10は、半導体素子が形成されている半導体基板と、半導体素子と電気的に接続している第1電極層と、第1電極層をその外周縁に沿って覆っているとともに第1電極層を露出する開口を有する保護絶縁膜と、開口から露出する第1電極層上から保護絶縁膜上に亘って積層されている第2電極層を有する。半導体モジュール100を半導体装置10の表面に直交する方向から観察したときに、第1突出部116と第2突出部118は、第1突出部116と第2突出部118の周囲のはんだの歪振幅がはんだの端部の歪振幅より小さくなる位置に設けられているとともに、開口内に位置しており、双方が重複している。
【選択図】図1
【解決手段】半導体モジュール100は、半導体装置10と、第1突出部116を有する第1金属板106と、第2突出部118を有する第2金属板108を備えている。半導体装置10は、半導体素子が形成されている半導体基板と、半導体素子と電気的に接続している第1電極層と、第1電極層をその外周縁に沿って覆っているとともに第1電極層を露出する開口を有する保護絶縁膜と、開口から露出する第1電極層上から保護絶縁膜上に亘って積層されている第2電極層を有する。半導体モジュール100を半導体装置10の表面に直交する方向から観察したときに、第1突出部116と第2突出部118は、第1突出部116と第2突出部118の周囲のはんだの歪振幅がはんだの端部の歪振幅より小さくなる位置に設けられているとともに、開口内に位置しており、双方が重複している。
【選択図】図1
Description
本明細書で開示される技術は、半導体モジュールに関する。
特許文献1に、半導体モジュールが開示されている。この半導体モジュールは、半導体装置と、半導体装置の第1主面とはんだを介して接続されている第1金属板と、半導体装置の第1主面と反対側の第2主面とはんだを介して接続されている第2金属板を備えている。以下、第1主面を装置上面と称し、第2主面を装置下面と称することがある。特許文献1の半導体装置では、第1金属板に装置上面に向けて突出する第1突出部が設けられており、第2金属板に装置下面に向けて突出する第2突出部が設けられている。第1,第2突出部は、金属板の表面に複数設けられている。第1,第2突出部を設けることにより、はんだ厚を確保することができる。はんだ厚を確保することにより、半導体装置と金属板(第1金属板,第2金属板)間の熱膨張差によってはんだに生じる歪を緩和している。なお、同様の構造が、特許文献2にも開示されている。
また、特許文献3には、半導体装置が開示されている。この半導体装置は、半導体基板と第1電極層と保護絶縁膜と第2電極層を備えている。半導体基板には、半導体素子が形成されている。第1電極層は、装置上面側に設けられており、半導体素子と電気的に接続している。保護絶縁膜は、装置上面側に設けられており、第1電極層をその外周縁に沿って覆っているとともに第1電極層を露出する開口を有する。第2電極層は、保護絶縁膜の開口から露出する第1電極層上から保護絶縁膜上に亘って積層されている。このような半導体装置は、保護絶縁膜によって半導体装置の周縁部分を保護することができる。
半導体装置が発熱すると、各構成要素の熱膨張率の差によって、はんだに歪みが生じることがある。典型的に、はんだの歪振幅は、はんだの端部(半導体装置を平面視したときの、はんだの外周部分)で最大となる。そのため、通常、半導体モジュールの設計は、はんだの中心部よりも端部に大きな歪みが生じることを前提として行われる。具体的には、半導体モジュールの設計は、はんだの端部に歪みに起因するクラックが生じないように行われる。したがって、半導体モジュールの信頼性(耐久性)は、はんだの端部の歪振幅を所望するレベルに制御することによって確保される。
しかしながら、上記した特許文献1,2のように金属板に突出部を設けると、突出部の周囲ではんだ歪みが生じ易くなり、はんだの端部よりもはんだの中央部で大きな歪振幅が生じることがある。この場合、はんだの端部の歪振幅を所定値に制御しても、所望する耐久性の半導体モジュールを実現することができない。そのため、はんだの端部の歪振幅を制御しただけでは、半導体モジュールの信頼性を確保することが困難となる。また、特許文献3のように第1電極層,保護絶縁膜及び第2電極層を備える半導体装置の場合、保護絶縁膜の開口部分において、第1電極層,保護絶縁膜及び第2電極層の三者が互いに接する。すなわち、保護絶縁膜の開口部分は、異なる複数の構成要素が集合している。このような構造を有する半導体装置を、特許文献1,2に記載された半導体モジュールに採用したとする。このとき、第1金属板又は第2金属板の突出部を、上記の三者が互いに接する部分の近傍に設けると、第1電極層の歪振幅が大きくなり、結果として、突出部の周囲のはんだに歪みが生じ易くなる。
上記したように、金属板に突出部を設けたり、電極(第1電極層)の外周縁に沿って保護絶縁膜を設けると、上記した利点が得られる代わりに、半導体モジュールの信頼性を確保することが困難となることがある。本明細書は、信頼性の確保された半導体モジュールを実現する技術を提供する。
本明細書が開示する半導体モジュールは、半導体装置と、第1金属板と、第2金属板を備えている。第1金属板は、半導体装置の第1主面とはんだを介して接続されており、第1主面に向けて突出する第1突出部を有する。第2金属板は、半導体装置の第1主面と反対側の第2主面とはんだを介して接続されており、第2主面に向けて突出する第2突出部を有する。この半導体モジュールでは、半導体装置は、半導体基板と、第1電極層と、保護絶縁膜と、第2電極層を有している。半導体基板には、半導体素子が形成されている。第1電極層は、半導体装置の第1主面側に設けられており、半導体素子と電気的に接続している。保護絶縁膜は、半導体装置の第1主面側に設けられており、第1電極層をその外周縁に沿って覆っているとともに第1電極層を露出する開口を有する。第2電極層は、保護絶縁膜の開口から露出する第1電極層上から保護絶縁膜上に亘って積層されている。本明細書で開示する半導体モジュールでは、第1主面に直交する方向から観察したときに、第1突出部と前記第2突出部は、第1突出部と第2突出部の周囲のはんだの歪振幅がはんだの端部の歪振幅より小さくなる位置に設けられているとともに、保護絶縁膜の開口内に位置しており、双方が重複している。
上記半導体モジュールでは、第1主面に直交する方向(以下、直交方向と称することがある)から観察したときに、第1突出部と第2突出部は、第1突出部と第2突出部の周囲のはんだの歪振幅がはんだの端部の歪振幅より小さくなる位置に設けられている。突出部(第1突出部,第2突出部)を設ける位置がはんだの端部に向かうに従い、突出部の周囲のはんだの歪振幅は大きくなる。そのため、突出部をはんだの端部近傍に設けると、突出部の周囲のはんだに、はんだ端部より大きな歪振幅が生じることがある。その結果、はんだ端部より先に、突出部の周囲のはんだにクラックが生じることがある。上記半導体モジュールは、突出部の周囲のはんだの歪振幅がはんだ端部の歪振幅より小さくなるように突出部を配置することにより、端部よりも先に突出部の周囲のはんだにクラックが生じることを抑制することができる。
また、上記半導体モジュールでは、直交方向から観察したときに、第1突出部と第2突出部が重複している。典型的に、装置上面側の金属板に突出部(第1突出部)を設けると、半導体装置が加熱されたときに、突出部が設けられている部分の半導体装置が下に凸に変形しようとする。また、装置下面側の金属板に突出部(第2突出部)を設けると、突出部が設けられている部分の半導体装置が上に凸に変形しようとする。半導体装置が変形すると、その周囲のはんだに歪みが生じる。第1突出部と第2突出部を重複するように配置すると、第1突出部を設けることに起因して半導体装置に加わる力の向きと、第2突出部を設けることに起因して半導体装置に加わる力の向きが反対向きとなる。その結果、半導体装置の変形が抑制され、突出部(第1突出部,第2突出部)の周囲のはんだが歪むことが抑制される。
また、上記半導体モジュールでは、直交方向から観察したときに、突出部(第1,第2突出部)が、保護絶縁膜の開口内に位置している。突出部が、第1電極層,保護絶縁膜及び金属層が集合する保護絶縁膜の内周縁と重複しないので、第1電極層の歪振幅が抑制され、突出部の周囲のはんだが歪むことを抑制することができる。以上の特徴を有することにより、上記半導体モジュールは、突出部周囲のはんだの歪振幅が増大することを抑制することができる。その結果、はんだ端部の歪振幅を所定値に制御することにより、半導体装置の信頼性を確保することができる。
図1から図3を参照し、半導体モジュール100について説明する。図1に示すように、半導体モジュール100は、第1放熱板104と放熱ブロック106と半導体装置10と第2放熱板108を備える。第1放熱板104と放熱ブロック106が、はんだ110によって接合されている。放熱ブロック106と半導体装置10が、はんだ111によって接合されている。半導体装置10と第2放熱板108が、はんだ112によって接合されている。放熱ブロック106は特許請求の範囲に記載された第1金属板の一例であり、第2放熱板108は特許請求の範囲に記載された第2金属板の一例である。
放熱ブロック106は、半導体装置10の上面18と対向している。また、第2放熱板108は、半導体装置10の下面26と対向している。上面18は特許請求の範囲に記載された第1主面の一例であり、下面26は特許請求の範囲に記載された第2主面の一例である。放熱ブロック106には、上面18に向けて突出する複数の第1突出部116が設けられている。また、第2放熱板108には、下面26に向けて突出する複数の第2突出部118が設けられている。第1突出部116及び第2突出部118を設けることにより、はんだ111及びはんだ112の厚みを確保することができる(はんだ111,112が薄くなることを抑制することができる)。なお、第1放熱板104に、放熱ブロック106に向けて突出する突出部を設けてもよい。あるいは、放熱ブロック106に、第1放熱板104に向けて突出する突出部を設けてもよい。
半導体装置10は、半導体基板2,第1電極層4,保護絶縁膜6及び第2電極層8を有する。半導体基板2は、半導体材料で構成された基板であり、例えばシリコン(Si),炭化ケイ素(SiC)を用いて構成することができる。半導体基板2には、半導体素子(図示省略)が形成されている。半導体素子は、例えばIGBT,RC−IGBT又はMOSFETといったパワー半導体素子であってよい。
図2に示すように、半導体装置10の上面18側には、第1電極層4,保護絶縁膜6及び第2電極層8が設けられている。第1電極層4は、半導体基板2の表面に沿って設けられており、半導体素子と電気的に接続している。第1電極層4の材料として、例えばアルミニウム(Al),アルミニウムとシリコン(Si)を含むアルミニウム合金等を用いることができる。
保護絶縁膜6は、第1電極層4の外周縁に沿って、第1電極層4及び半導体基板2を覆っている。保護絶縁膜6は、半導体装置10の上面18側において枠状に伸びており、その内周縁によって開口6aを画定している。保護絶縁膜6の開口6aは、第1電極層4を露出する。保護絶縁膜20は、樹脂材料を用いて構成することができる。保護絶縁膜20の材料として、例えばポリイミドを用いることができる。保護絶縁膜6は、半導体装置10の耐圧を維持する機能や、半導体装置10に異物が接触することを防止する機能を有する。
第2電極層8は、開口6aから露出する第1電極層4上から保護絶縁膜6上に亘って積層されている。第2電極層8の材料として、例えばニッケル(Ni),ニッケルと金(Au)を含むニッケル合金等を用いることができる。なお、第1電極層4と第2電極層8の間に、チタン(Ti)等の導電性材料で構成される層が付加的に設けられてもよい。この場合、その付加的な層は、第2電極層8の一部と見なすことができる。はんだ111は、第2電極層8上に設けられている。保護絶縁膜6の開口6a(内周縁)には、第1電極層4と保護絶縁膜6と第2電極層8が集合している。すなわち、保護絶縁膜6の内周縁には、異なる3個の材料が互いに接する部分が存在する。以下、第1電極層4と保護絶縁膜6と第2電極層8が集合する部分を三重点20と称する。
図1に示すように、半導体装置10は、樹脂モールド102によって封止されている。樹脂モールド102は、第1放熱板104の一部,放熱ブロック106,第2放熱板108の一部も覆っている。具体的には、第1放熱板104は、樹脂モールド102の上面102aに露出しており、第2放熱板108は樹脂モールド102の下面102bに露出している。この構成により、動作時に半導体装置10で発生する熱は、放熱ブロック106を介して第1放熱板104、あるいは、第2放熱板108へ伝導し、半導体装置100の外部に放出される。すなわち、半導体モジュール100は、両面冷却型の構造を有する。半導体モジュール100は、樹脂モールド102の上面102a及び下面102bを冷却器(図示省略)に接触するように配置することができる。
第1放熱板104は、半導体装置10の上面18側に設けられている電極(電極層4,8)に、放熱ブロック10を介して接続されている。また、第2放熱板108は、半導体装置10の下面26側に設けられている電極(図示省略)に接続されている。第1放熱板104,放熱ブロック106及び第2放熱板108は、金属材料で構成されており、例えば銅で構成することができる。なお、図示を省略するが、第1放熱板104と第2放熱板108の各々に、樹脂モールド102の外部へ伸びるリード(又はバスバー)が接続されている。そのため、第1放熱板104,放熱ブロック106及び第2放熱板108は、半導体装置10と外部の機器とを電気的に接続する導電経路の少なくとも一部を構成する。
上記したように、放熱ブロック106に第1突出部116が設けられており、第2放熱板108に第2突出部118が設けられている。ここで、図3を参照し、突出部116,118が設けられている位置について詳しく説明する。図3は、突出部116,118の周囲の形状を模式的に示している。半導体モジュール100では、半導体装置10の表面(第1主面18又は第2主面26)に直交する方向(直交方向)から観察したときに、第1突出部116と第2突出部118が、互いに重複する位置に設けられている。なお、第1突出部116と第2突出部118が、直交方向において完全に一致している必要はない。第1突出部116の存在範囲116aが、第2突出部118の存在範囲116aの少なくとも一部と重複していればよい。
上記したように、半導体モジュール100には三重点20が存在する。三重点20では、第1電極層4に大きな歪みが局所的に生じる傾向がある。突出部116,118は、直交方向における三重点20の位置20aより半導体装置10の内側(矢印30側)に設けられている。換言すると、直交方向から観察したときに、突出部116,118は、開口6a(図2を参照)内に位置している。また、突出部116,118は、突出部116,118の周囲のはんだ111,112の歪振幅が端部(直交方向から観察したときのはんだ111,112の外周部分)の歪振幅より小さくなる位置に設けられている。
以下、突出部116,118を上記した位置に設ける理由について説明する。図4は、突出部116,118を設ける位置と、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅との関係を示している。グラフの横軸ははんだ端部からの距離(距離が大きくなるに従って図3の矢印30方向に向かう)を示し、縦軸ははんだの歪振幅を示している。曲線60は突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅を示し、プロット50ははんだの端部の歪振幅を示し、破線50aはプロット50を横軸に平行に伸ばした線を示している。
図4に示すように、突出部116,118を金属板(放熱ブロック106,第2放熱板108)の中心側に位置させるに従い、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅が小さくなる。具体的には、突出部116,118を金属板の端部側(直交方向から観察したときの外周側)に配置すると、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅が、はんだの端部の歪振幅50より大きくなる。この場合、半導体装置10が動作して発熱すると、各構成要素の熱膨張係数の相違により、はんだの端部よりも先に突出部116,118の周囲のはんだにクラックが生じることがある。
はんだの端部よりも先に突出部116,118の周囲のはんだにクラックが生じると、はんだの端部にクラックが生じないように半導体モジュール100を設計しても、はんだの内部でクラックが生じ、半導体モジュール100の耐久性が設計したレベルより低下することがある。その結果、半導体モジュール100の信頼性が低下する。曲線60が直線50aより下方に位置するように突出部116,118の位置を規定すると、はんだの端部より先にはんだの内部でクラックが生じることを防止することができる。この点に関して、本実施例の半導体モジュール100では、突出部116,118を、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅がはんだの端部の歪振幅より小さくなる位置に設けることにより、その信頼性(耐久性)を維持することができる。
図5は、第2放熱板108に突出部118を設ける位置と、第1電極層4の歪振幅との関係を示している。グラフの横軸ははんだ端部からの距離を示しており、縦軸は第1電極層4の歪振幅を示している。破線は、三重点20の位置20aを示している(図2、3も参照)。プロット72は第1電極層4の歪振幅を示し、直線70は第2放熱板108に突出部を設けない場合の第1電極層の歪振幅を示している。
図5から明らかなように、突出部118が三重点20と重複する位置に設けられていると、突出部118が他の位置に設けられている場合と比較して、第1電極層4の歪振幅が大きくなる。そのため、突出部118が三重点20と重複する位置に設けられていると、半導体装置10が動作して発熱したときに、第1電極層4にクラックが生じることがある。あるいは、第1電極層4の歪振幅が大きくなる結果、はんだの歪が増大する。耐久性の高い半導体モジュールを実現するという観点より、突出部118は、三重点20と重複しない位置に設けることが好ましい。なお、半導体モジュール100では、突出部118を三重点20より内側(開口6a内)に設けている。三重点20より外側に突出部118を設けても、第1電極層4の歪振幅が大きくなることは抑制できる。しかしながら、上記したように、突出部118が第2放熱板108の端部側に配置されていると、突出部118の周囲のはんだの歪振幅が端部の歪振幅より大きくなる。信頼性の高い半導体装置を実現するという観点より、突出部118は、三重点20より内側に設けることが好ましい。
図6は、突出部116,118の相対的位置と、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅との関係を示している。グラフの縦軸は、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅を示している。棒線80及び82は、半導体装置10の上面18側のはんだ(はんだ111)の歪振幅を示している。また、棒線90及び92は、半導体装置10の下面26側のはんだ(はんだ112)の歪振幅を示している。なお、棒線80及び90は第1突出部116と第2突出部118が重複しない位置に設けられている場合を示し、棒線82及び92は第1突出部116と第2突出部118が重複する位置に設けられている場合を示す。
図6から明らかなように、第1突出部116と第2突出部118が重複する位置に設けられていると(棒線82,92)、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅は、第1突出部116と第2突出部118が重複しない位置に設けられている場合(棒線80,90)と比較して小さくなる。第1突出部116を設けると、半導体装置10が加熱したときに、半導体装置10に対して上(上面18側)に凸に変形する力が加わる。一方、第2突出部118を設けると、半導体装置10が加熱したときに、半導体装置10に対して下(下面26側)に凸に変形する力が加わる。第1突出部116と第2突出部118が重複する位置に設けられていると、双方の力が半導体装置10の同じ位置に反対向き加わる。そのため、突出部116,118を設けることによる半導体装置10の変形が抑制される。半導体装置10の変形が抑制されると、はんだが歪むことも抑制される。第1突出部116と第2突出部118が重複する位置に設けることにより、突出部116,118の周囲のはんだの歪振幅が増大することが抑制され、半導体モジュール100の信頼性を維持することができる。
上記したように、半導体モジュール100では、半導体装置10の上面18に直交する方向から観察したときに、(1)第1突出部116と第2突出部118が、第1突出部116と第2突出部118の周囲のはんだの歪振幅がはんだの端部の歪振幅より小さくなる位置に設けられており、(2)第1突出部116と第2突出部118が、保護絶縁膜6の開口6aより内側に位置しており、(3)第1突出部116と第2突出部118が、互いに重複するように配置されている。半導体モジュール100は、これらの特徴を有することにより、突出部116,118を設け、保護絶縁膜6を設ける利点を得ながら、突出部116,118の周囲のはんだに、端部より先にクラックが生じることを防止することができる。
本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:半導体基板
4:第1電極層
6:保護絶縁膜
6a:保護絶縁膜の開口
8:第2電極層
10:半導体装置
18:半導体装置の第1主面(上面)
26:半導体装置の第2主面(下面)
100:半導体モジュール
104:第1放熱板
106:放熱ブロック(第1金属板の一例)
108:第2放熱板(第2金属板の一例)
116:第1突出部
118:第2突出部
4:第1電極層
6:保護絶縁膜
6a:保護絶縁膜の開口
8:第2電極層
10:半導体装置
18:半導体装置の第1主面(上面)
26:半導体装置の第2主面(下面)
100:半導体モジュール
104:第1放熱板
106:放熱ブロック(第1金属板の一例)
108:第2放熱板(第2金属板の一例)
116:第1突出部
118:第2突出部
Claims (1)
- 半導体装置と、
前記半導体装置の第1主面とはんだを介して接続されており、前記第1主面に向けて突出する第1突出部を有する第1金属板と、
前記半導体装置の前記第1主面と反対側の第2主面とはんだを介して接続されており、前記第2主面に向けて突出する第2突出部を有する第2金属板と、を備え、
前記半導体装置は、
半導体素子が形成されている半導体基板と、
前記第1主面側に設けられており、前記半導体素子と電気的に接続している第1電極層と、
前記第1主面側に設けられており、前記第1電極層をその外周縁に沿って覆っているとともに前記第1電極層を露出する開口を有する保護絶縁膜と、
前記保護絶縁膜の前記開口から露出する前記第1電極層上から前記保護絶縁膜上に亘って積層されている第2電極層と、を有し、
前記第1主面に直交する方向から観察したときに、前記第1突出部と前記第2突出部は、前記第1突出部と前記第2突出部の周囲のはんだの歪振幅がはんだの端部の歪振幅より小さくなる位置に設けられているとともに、前記開口内に位置しており、双方が重複している、半導体モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015246660A JP2017112280A (ja) | 2015-12-17 | 2015-12-17 | 半導体モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015246660A JP2017112280A (ja) | 2015-12-17 | 2015-12-17 | 半導体モジュール |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017112280A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020077827A (ja) * | 2018-11-09 | 2020-05-21 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体モジュールとその製造方法 |
JPWO2020208867A1 (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-15 |
-
2015
- 2015-12-17 JP JP2015246660A patent/JP2017112280A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020077827A (ja) * | 2018-11-09 | 2020-05-21 | トヨタ自動車株式会社 | 半導体モジュールとその製造方法 |
JP7143730B2 (ja) | 2018-11-09 | 2022-09-29 | 株式会社デンソー | 半導体モジュールとその製造方法 |
JPWO2020208867A1 (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-15 | ||
WO2020208867A1 (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-15 | 新電元工業株式会社 | 半導体装置 |
JP7301124B2 (ja) | 2019-04-10 | 2023-06-30 | 新電元工業株式会社 | 半導体装置 |
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