JP2017108275A - 固体撮像装置、固体撮像装置の制御方法、および撮像システム - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の制御方法、および撮像システム Download PDF

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雅章 箕輪
小林 昌弘
Masahiro Kobayashi
昌弘 小林
博晃 佐野
Hiroaki Sano
博晃 佐野
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Kazunari Kawabata
一成 川端
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【課題】グローバル電子シャッタ機能を有する固体撮像装置の飽和電荷量を拡大しつつ画素サイズを縮小する。【解決手段】第2の転送スイッチ6が順にオンとなることにより、第1の電荷保持部2で保持した電荷に基づく第1の信号を順に読み出す第1の読み出し期間において、光電変換によって生じた記電荷の少なくとも一部を光電変換部1が保持し、光電変換部1から溢れた電荷の少なくとも一部を第2の電荷保持部3が保持する。第1の読み出し期間終了後の第2の読み出し期間において、第1の転送スイッチ5がオンとなることにより、第1の読み出し期間に光電変換部1に保持された電荷を第1の電荷保持部2に転送し、第3の転送スイッチ7が順にオンとなることにより、第2の電荷保持部3に保持された電荷に基づく第2の信号を順に読み出す。【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置、固体撮像装置の制御方法、および撮像システムに関する。
近年、グローバル電子シャッタ機能を備えたCMOSイメージセンサなどの固体撮像装置が案出されている。特許文献1には、グローバル電子シャッタ機能を有し、途切れのない動画撮影を可能にする固体撮像装置の画素構成が開示されている。特許文献1において、固体撮像装置の画素は、信号電荷を保持する2つの電荷保持部を有する。
特開2009−296574号公報
特許文献1において、画素の飽和電荷量は、2つの電荷保持部における蓄積できる電荷量のうち、小さい電荷量によって決まる。このため、画素に含まれる2つの電荷保持部は同程度の電荷量を蓄積できる必要があり、同程度のレイアウト面積を必要とする。従って、1つの電荷保持部に割り当てられる面積は小さくなり、特に画素を微細化した場合に十分な飽和電荷量を確保できないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、グローバル電子シャッタ機能を有する固体撮像装置の飽和電荷量を拡大しつつ、画素サイズを縮小することを目的とする。
本発明の一実施形態は、光電変換によって生じた電荷を蓄積する光電変換部と、前記光電変換部の飽和電荷量よりも大きな飽和電荷量を有し、前記電荷を保持する第1の電荷保持部と、前記電荷を保持する第2の電荷保持部と、前記電荷に基づく信号を読み出す増幅部と、前記光電変換部の前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送する第1の転送スイッチと、前記第1の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第2の転送スイッチと、前記第2の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第3の転送スイッチと、をそれぞれが有する複数の画素を備え、前記複数の画素の前記第2の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第1の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第1の信号を順に読み出す第1の読み出し期間において、光電変換によって生じた前記電荷の少なくとも一部を前記光電変換部が保持し、前記光電変換部から溢れた電荷の少なくとも一部を前記第2の電荷保持部が保持し、前記第1の読み出し期間終了後の第2の読み出し期間において、前記複数の画素の前記第1の転送スイッチがオンとなることにより、前記第1の読み出し期間に前記光電変換部に保持された前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送し、前記複数の画素の前記増幅部が前記第3の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記第2の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第2の信号を順に読み出す固体撮像装置である。
本発明の他の実施形態は、光電変換によって生じた電荷を蓄積する光電変換部と、平面視において前記光電変換部の面積よりも大きな面積を有し、前記電荷を保持する第1の電荷保持部と、前記電荷を保持する第2の電荷保持部と、前記電荷に基づく信号を読み出す増幅部と、前記光電変換部の前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送する第1の転送スイッチと、前記第1の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第2の転送スイッチと、前記第2の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第3の転送スイッチと、をそれぞれが有する複数の画素を備え、前記複数の画素の前記第2の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第1の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第1の信号を順に読み出す第1の読み出し期間において、光電変換によって生じた前記電荷の少なくとも一部を前記光電変換部が保持し、前記光電変換部から溢れた電荷の少なくとも一部を前記第2の電荷保持部が保持し、前記第1の読み出し期間終了後の第2の読み出し期間において、前記複数の画素の前記第1の転送スイッチがオンとなることにより、前記第1の読み出し期間に前記光電変換部に保持された前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送し、前記複数の画素の前記第3の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第2の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第2の信号を順に読み出すことを特徴とする固体撮像装置である。
本発明によれば、グローバル電子シャッタ機能を有する固体撮像装置の飽和電荷量を拡大しつつ、画素サイズを縮小することができる。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成を表すブロック図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素の回路図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素の平面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素の断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素のポテンシャル図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャートの変形例である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る固体撮像装置のフローチャートである。 第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素のポテンシャル図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置の画素のポテンシャル図の変形例である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の画素の回路図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の画素の平面図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の画素の断面図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の画素のポテンシャル図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の画素の回路図である。 第4の実施形態に係る固体撮像装置の画素の回路図である。 第4の実施形態に係る固体撮像装置の画素の平面図である。 第4の実施形態に係る固体撮像装置の画素の断面図である。 第4の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 第5の実施形態に係る固体撮像装置の画素の回路図である。 第5の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 第6の実施形態に係る固体撮像装置の画素の回路図である。 第6の実施形態に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 第7の実施形態に係る撮像システムのブロック図である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る固体撮像装置の概略構成を表すブロック図である。固体撮像装置は、いわゆるCMOSイメージセンサであって、画素部200、垂直走査回路201、列増幅回路202、水平走査回路203、信号処理回路204、制御回路205を備える。画素部200は、XYの行列状に配置された複数の画素20を備え、撮像領域を形成している。画素部200には、有効画素の他に、遮光画素、光電変換部を有さないダミー画素などのように画像を出力しない画素が含まれ得る。垂直走査回路201は、行毎に画素20のスイッチ(トランジスタ)をオン(導通状態)またはオフ(非導通状態)に制御するための駆動信号を駆動配線を介して画素20に供給する。画素20の各列には信号出力線11が設けられており、画素20からの信号が列毎に信号出力線11に読み出される。列増幅回路202は信号出力線11に出力された画素信号を増幅し、画素20のリセット時の信号および光電変換時の信号に基づく相関二重サンプリング処理を行う。水平走査回路203は、列増幅回路202の増幅器に接続されたスイッチと、該スイッチをオンまたはオフに制御するための制御信号を供給する。信号処理回路204はバッファアンプ、差動増幅器などから構成され、列増幅回路202からの画素信号を撮像装置の外部の信号処理部に出力する。なお、AD変換部を列増幅回路202において列毎に設けても良く、信号処理回路204にAD変換部を設けても良い。さらに、信号処理回路204を固体撮像装置の外部に設けても良い。
図2は、本実施形態の固体撮像装置の画素20の回路図である。画素20は、光電変換部1、第1の電荷保持部2、第2の電荷保持部3、入力ノード4、第1の転送スイッチ5、第2の転送スイッチ6、第3の転送スイッチ7、リセットスイッチ8、増幅部9、選択スイッチ10を含む。第1の転送スイッチ5、第2の転送スイッチ6、第3の転送スイッチ7、リセットスイッチ8、増幅部9、選択スイッチ10はそれぞれCMOSトランジスタから構成されている。
光電変換部1は、例えばフォトダイオードから構成され、入射光量に応じた電荷を発生する。第1の電荷保持部2と第2の電荷保持部3は光電変換部1で発生した電荷の一部を保持する。第1の転送スイッチ5は、光電変換部1の電荷を第1の電荷保持部2に転送し、第2の転送スイッチ6は第1の電荷保持部2の電荷を入力ノード4に転送し、第3の転送スイッチ7は第2の電荷保持部3の電荷を入力ノード4に転送する。入力ノード4は浮遊拡散部であって、電荷に応じた電圧を発生させる。増幅部9はソースフォロアを構成し、入力ノード4の電圧に基づく信号を選択スイッチ10を介して信号出力線11に出力する、ないしは、読み出す。リセットスイッチ8は入力ノード4の電位を電源電圧などの所定の電位にリセットする。選択スイッチ10は信号を出力する画素を選択する。第1の電荷保持部2に保持された電荷が入力ノード4に転送されることで、増幅部9は第1の電荷保持部2に保持された電荷に基づく信号を読み出す。また、第2の電荷保持部3に保持された電荷が入力ノード4に転送されることで、増幅部9は第2の電荷保持部3に保持された電荷に基づく信号を読み出す。
信号出力線11は一列に含まれる複数の画素20に共通に接続される。信号出力線11には画素20を駆動するための電流源12が接続される。また、信号出力線11は列増幅回路202に接続される。駆動信号TX11、TX21、TX22、RES、SELを伝送する配線は、一行に含まれる複数の画素20に共通に接続され、垂直走査回路201によって駆動される。駆動信号TX11の配線は第1の転送スイッチ5の制御電極に接続され、駆動信号TX21の配線は第2の転送スイッチ6の制御電極に接続され、駆動信号TX22の配線は第3の転送スイッチ7の制御電極に接続される。また、駆動信号RESの配線はリセットスイッチ8の制御電極に接続され、駆動信号SELの配線は選択スイッチ10の制御電極に接続される。
転送スイッチ5〜7、リセットスイッチ8は、対応する駆動信号の電圧がハイレベルのときにオンとなり、ローレベルのときにオフとなる。各行の駆動信号を同時にハイレベルまたはローレベルに制御することにより、複数の画素20における露光時間を同時に制御することができる。複数の画素20における光電変換の期間を一致させることにより、グローバル電子シャッタ機能を実現することができる。
図3は、本実施形態の固体撮像装置の図2の画素回路の概略のレイアウトを示す平面図である。図2と同じ機能を有する部分には同じ符号を付してある。制御電極50、60、70、80、90、100はそれぞれ第1の転送スイッチ5、第2の転送スイッチ6、第3の転送スイッチ7、リセットスイッチ8、増幅部9、選択スイッチ10のゲートである。入力ノード4の接続関係は太線で示されている。すなわち、入力ノード4は配線層を介して、第2の転送スイッチ6のソース/ドレイン領域と、増幅部9の制御電極90と、リセットスイッチ8のソース/ドレイン領域と、第3の転送スイッチ7のソース/ドレイン領域と接続されている。ここで、ソース/ドレイン領域は、トランジスタのソースおよびドレインの少なくともいずれかとして機能し得る半導体領域を意味するものとする。
本実施形態において、第1の電荷保持部2の面積は第2の電荷保持部3の面積よりも大きい。また、光電変換部1と第2の電荷保持部3は隣接しており、後述するように光電変換部1から溢れた電荷が第2の電荷保持部3に蓄積され得る。特に断りがない限り、本明細書では、面積は平面視における面積である。
図4は、図3の破線A−A'に沿った、本実施形態の固体撮像装置の画素の断面図である。図2、図3と同じ機能を有する構成には同じ符号が付されている。光電変換部1は、N型半導体領域301、303を含み、P型半導体領域302、308、309で囲まれている。光電変換部1は埋め込み型のフォトダイオード構造を有し、N型半導体領域301の上部にP型半導体領域302が配置される。このような構成により、界面で発生する電荷によるノイズを低減できる。N型半導体領域301のN型不純物濃度はN型半導体領域303のN型不純物濃度より高い。これにより、光電変換部1で発生した電荷はN型半導体領域301側に集まりやすくなる。P型半導体領域308はP型半導体領域309より濃いP型不純物濃度を有し、ポテンシャル障壁として働く。
第1の電荷保持部2はP型半導体領域309の中に形成されたN型半導体領域304と、その上部に形成されたP型半導体領域305とを含む。第2の電荷保持部3はP型半導体領域309の中に形成されたN型半導体領域306と、その上部に形成されたP型半導体領域307とを含む。このような構成により、界面で発生する電荷によるノイズを低減することができる。2つのN型半導体領域301、306の間の距離、または、2つのN型半導体領域301、306の間のP型半導体領域309の不純物濃度を調整することにより、光電変換部1と第2の電荷保持部3の間のポテンシャル障壁の高さを制御することができる。
入力ノード4は、第2の転送スイッチ6および第3の転送スイッチ7のN型半導体領域であるソース/ドレイン領域を含む。制御電極50、60、70とP型半導体領域309との間には図示されていない絶縁層が形成されている。第1の転送スイッチ5の制御電極50はN型半導体領域301、304の間のP型半導体領域309の上部に形成されている。N型半導体領域301、304は第1の転送スイッチのソース/ドレイン領域を共有している。第2の転送スイッチ6の制御電極60はN型半導体領域304、入力ノード4の間のP型半導体領域309の上部に形成されている。N型半導体領域304、入力ノード4は第2の転送スイッチ6のソース/ドレイン領域を共有している。また、第3の転送スイッチ7の制御電極70はN型半導体領域306、入力ノード4の間のP型半導体領域309の上部に形成され、N型半導体領域306、入力ノード4は第3の転送スイッチ7のソース/ドレイン領域を共有している。
光電変換部1の上部にはマイクロレンズ310と、絶縁層312に囲まれた導光部313とが形成され、入射光が光電変換部1に集光される。第1の電荷保持部2および第2の電荷保持部3の上部には例えばタングステン、アルミニウムからなる遮光部311が形成され、光が電荷保持部2、3に入射するのを防ぐことができる。
なお、図3、図4は本実施形態の固体撮像装置の画素の平面図および断面図の一例であり、本実施形態はこの例に限定されない。
図5は、図3の破線A−A'に沿ったポテンシャルを示している。ここで、第1の転送スイッチ5、第2の転送スイッチ6、第3の転送スイッチ7がすべてオフであるとする。図2、図3と同じ機能を有する部分には同じ符号を付してある。ポテンシャル障壁401は第1の転送スイッチ5に形成され、ポテンシャル障壁403は第2の転送スイッチ6に形成される。ポテンシャル障壁402は光電変換部1と第2の電荷保持部3との間に形成される。ポテンシャル障壁404は第3の転送スイッチ7に形成される。ポテンシャル障壁401〜404の間にはポテンシャルウェルが形成される。ポテンシャルウェルの底部のそれぞれの高さは、(光電変換部1)>(第1の電荷保持部2)=(第2の電荷保持部3)>(入力ノード4)の関係を有している。このようなポテンシャル分布により、光電変換部1から第1の電荷保持部2および第2の電荷保持部3への転送と、第1の電荷保持部2および第2の電荷保持部3から入力ノード4への転送とにおいて、電荷の完全転送が可能になる。転送元の電荷はすべて転送先に転送され、転送元は空乏化する。これにより、電荷転送の際に生じるノイズを低減できる。図5において、光電変換部1と第1の電荷保持部2の間のポテンシャル障壁401よりも、光電変換部1と第2の電荷保持部3の間のポテンシャル障壁402が低い。さらに、ポテンシャル障壁402は、光電変換部1を囲むポテンシャル障壁の中で最も低い。このような分布により、光電変換部1から溢れた電荷は第2の電荷保持部3に蓄積される。
図6は、本実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。ここでは、説明の簡略化のため、第n行、第n+1行の画素20の駆動信号TX11、TX21、TX22の電圧を示す。横軸は時間を表し、時刻T1〜T4が1フレーム期間に相当する。ハイレベルの駆動信号が印加されると、スイッチはオンとなり、ローレベルの駆動信号が印加されると、スイッチはオフとなる。
時刻T1より前において、駆動信号TX11はハイレベルであり、第1の転送スイッチ5がオンしている。光電変換部1で発生した前フレームの信号電荷は第1の電荷保持部2に転送され、蓄積されている。
時刻T1において、すべての行の駆動信号TX11がローレベルとなり、第1の転送スイッチ5がオフとなる。前フレームの信号蓄積が終了し、前フレームの信号が第1の電荷保持部2に保持される。同時に、現フレームの信号蓄積が開始され、光電変換部1で発生した電荷は光電変換部1で蓄積され始める。
時刻T1から時刻T2の期間(第1の読み出し期間)において、第1の電荷保持部2に蓄積された前フレームの信号が順次読み出される。時刻T11において、駆動信号TX21(n)がハイレベルとなり、n行目の第2の転送スイッチ6がオンとなる。これにより、第n行の画素20において、第1の電荷保持部2の信号が入力ノード4に転送され、増幅部9から読み出される。次に、時刻T12において、駆動信号TX21(n+1)がハイレベルとなり、第n+1行の画素20の信号が読み出される。このように行ごとに順次信号の読み出しが行われ、時刻T2において全行の信号読み出しが終了する。画素20の信号読み出しの詳細については、図8において後述する。
時刻T1から時刻T2の期間において、全行の駆動信号TX11はローレベルであり、第1の転送スイッチ5はオフである。これにより、光電変換部1に蓄積された現フレームの信号が第1の電荷保持部2で保持された前フレームの信号に混ざるのを回避することができる。よって、時刻T1から時刻T2の期間において、現フレームの信号が光電変換部1に蓄積される。この期間において、光電変換部1で蓄積できる量を超える電荷が発生した場合、図5のポテンシャル分布により溢れた電荷は第2の電荷保持部3に蓄積される。
第1の読み出し期間終了後の時刻T2において全行の駆動信号TX11がハイレベルとなる。これにより、時刻T1から時刻T2の期間に光電変換部1で発生し、光電変換部1で蓄積された電荷が第1の電荷保持部2に転送される。その後、時刻T2から時刻T4の期間において、全行の駆動信号TX11がハイレベルに維持され、光電変換部1で発生した電荷は第1の電荷保持部2に蓄積される。
時刻T2から時刻T3の期間において、第2の電荷保持部3に蓄積された信号が順次読み出される。第2の電荷保持部3に蓄積された信号は、時刻T1から時刻T2の期間に光電変換部1から溢れた信号である。まず、時刻T21において、駆動信号TX22(n)がハイレベルとなり、第n行の第3の転送スイッチ7がオンとなり、第n行の画素20の第2の電荷保持部3の信号が入力ノード4に転送され、増幅部9から読み出される。次に、時刻T22において、駆動信号TX22(n+1)がハイレベルとなり、第n+1行の画素20の信号が読み出される。このように、行ごとに順次信号の読み出しが行われ、時刻T3において全行の信号読み出しが終了する。なお、第2の電荷保持部3の信号読み出しは、第1の電荷保持部2の信号読み出しが行われていない時刻T2から時刻T4の期間(第2の読み出し期間)に行われれば良く、必ずしも時刻T2と同時に読出しを開始する必要はない。
時刻T4において、全行の駆動信号TX11がローレベルとなり、第1の転送スイッチ5がオフとなる。これにより、現フレームの信号蓄積が終了し、現フレームの信号が第1の電荷保持部2に保持された状態となる。時刻T1から時刻T4の期間が1フレーム分の蓄積期間である。時刻T4と同時に、次フレームの信号蓄積が開始され、光電変換部1で発生した電荷は光電変換部1に蓄積され始める。以降、時刻T1から時刻T4の動作が繰り返される。
なお、図6においては、時刻T1から時刻T2まで、全行の駆動信号TX11はローレベルであるが、前フレームの信号読み出しが終了した行から順次、駆動信号TX11をハイレベルとしても良い。また、駆動信号TX22は時刻T2から時刻T3の期間以外はローレベルであるが、フレームの信号蓄積を開始する時刻T1の直前あるいは直後に全行の駆動信号TX22をハイレベルとしても良い。これにより、蓄積期間の直前あるいは直後に第2の電荷保持部3の電荷を排出することができ、フレーム間において信号が混ざることにより発生するノイズを低減できる。
図7は本実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートの変形例である。図6においては、時刻T2から時刻T4まで、全行の駆動信号TX11は常時ハイレベルであるが、図7のように駆動信号TX11を間欠的にハイレベルにしても良い。駆動信号TX11をハイレベルにすると第1の転送スイッチ5のゲート下にチャネルが形成され、ゲート下の欠陥に起因して発生する暗電流が第1の電荷保持部2に蓄積され易くなる。図7のように、駆動信号TX11を間欠的にハイレベルにすることで、駆動信号TX11がハイレベルである時間が短縮され、暗電流によるノイズを低減できる。
図7の時刻T2から時刻T4の期間において、駆動信号TX11がローレベルである間、図5のポテンシャル障壁401をポテンシャル障壁402より低くすることが望ましい。例えば、時刻T2から時刻T4における駆動信号TX11のローレベルの電圧を時刻T1から時刻T2における駆動信号TX11のローレベルの電圧に比べ高くする。これにより、この期間に光電変換部1から溢れた電荷は第1の電荷保持部2に蓄積され、次の時刻T1から時刻T2の期間に読み出される。
図8は、画素の信号読み出し動作を説明するタイミングチャートであって、駆動信号SEL、RES、TX21(またはTX22)の電圧を表している。ハイレベルの駆動信号が印加されると、スイッチはオンとなり、ローレベルの駆動信号が印加されると、スイッチはオフとなる。時刻t1において、駆動信号SELがハイレベルとなり、選択スイッチ10がオンし、読み出し行の画素20が信号出力線11に電気的に接続される。時刻t2において、駆動信号RESがローレベルとなり、リセットスイッチ8がオフし、入力ノード4がフローティング状態になる。時刻t2から時刻t3の期間において、リセットレベルに対応するN信号が読み出される(N読み)。時刻t3から時刻t4の期間において、駆動信号TX21またはTX22がハイレベルとなり、第2の転送スイッチ6または第3の転送スイッチ7がオンする。これにより、第1の電荷保持部2または第2の電荷保持部3の電荷が入力ノード4に転送され、電荷に基づく信号が増幅部9から信号出力線11に出力される。その後、時刻t4から時刻t5の期間において、S信号が読み出される(S読み)。相関二重サンプリング処理によって、S信号とN信号の差分信号を生成することで、リセットスイッチ8のリセットノイズ、増幅部9の閾値ばらつきによるノイズを低減できる。時刻t5において、駆動信号RESがハイレベルとなり、リセットスイッチ8がオンとなり、入力ノード4が所定の電位にリセットされる。時刻t6において、駆動信号SELがローレベルとなり、画素20が信号出力線11から電気的に切り離される。以上のように、行毎に画素20を走査し、図8の動作を繰り返すことにより、全行分の画素20の信号を読み出すことができる。
続いて、本実施形態の作用効果を詳述する。まず、図6の駆動方法において、光電変換部1で電荷を蓄積する期間は、時刻T1から時刻T2の期間(以下、「蓄積期間P1」と称する)であり、期間P1で発生する電荷を蓄積できれば良い。一方、第1の電荷保持部2では、時刻T1から時刻T4まで1フレーム分の蓄積期間(以下、「蓄積期間P2」と称する)で発生した電荷を保持する必要がある。従って、光電変換部1で蓄積できる飽和電荷量Q1は、第1の電荷保持部2で蓄積できる飽和電荷量Q2に比べ少なくて良い。具体的には、蓄積期間P1、P2の比により、式1で表される程度に光電変換部1の飽和電荷量Q1を小さくすることができる。
Q1/Q2=P1/P2 (式1)
これにより、光電変換部1の面積を小さくすることができ、画素20を縮小することが可能になる。画素20の飽和電荷量は第1の電荷保持部2の飽和電荷量Q2によって定め得る。このため、光電変換部1の面積を小さくしたとしても、画素20の飽和電荷量を変えずに済む。また、光電変換部1の面積の減少分、第1の電荷保持部2の面積を大きくした場合、画素20の飽和電荷量を大きくすることができる。本実施例では、光電変換部1の面積が第1の電荷保持部2の面積より小さい。なお、変形例として、光電変換部1の面積が第1の電荷保持部2の面積より大きくてもよい。
続いて、本実施形態の固体撮像装置の信号処理方法について説明する。上記のように光電変換部1と第1の電荷保持部2の飽和電荷量を設定した場合において、図6の時刻T1から時刻T2の期間に瞬間的に強い光が入射した際に、光電変換部1から電荷が溢れた電荷を読み出さないと偽信号が発生する可能性がある。例えば、時刻T1から時刻T2の期間に瞬間的に第1の電荷保持部2が飽和する光量の光が入射し、時刻T2から時刻T4の期間に光が入射しなかったと仮定する。この場合、1フレーム分の蓄積期間P2で発生した全電荷量は第1の電荷保持部2の飽和電荷量Q2であるから、本来の画素出力は飽和出力のはずである。しかし、時刻T1から時刻T2の期間において電荷は光電変換部1に蓄積されるため、光電変換部1は第1の電荷保持部2の飽和電荷量Q2を保持できず、電荷が溢れる。仮に溢れた電荷を読み出さずに排出すると、画素出力として読み出される電荷量は光電変換部1の飽和電荷量Q1となる。画素出力は飽和出力のP1/P2となり、本来の出力と異なる偽信号が発生する。
そこで、本実施形態においては、偽信号を抑制するため以下の演算処理を行っている。以下の演算処理は、固体撮像装置の信号処理回路204によって実行され得るが、固体撮像装置の外部の回路において実行しても良い。時刻T1から時刻T2の期間において、第2の電荷保持部3は、第1の光電変換部1から溢れた電荷の少なくとも一部を蓄積する。時刻T2から時刻T3の期間において、列増幅回路202は、第2の電荷保持部3で蓄積した電荷に基づく信号(以下、「S2」と称する)を読み出す。また、信号処理回路204は、次の時刻T1から時刻T2の期間に読み出した第1の電荷保持部2の電荷に基づく信号(以下、「S1」と称する)と上記信号S2とに基づき、画素毎に以下の演算1〜3を行い、画素出力を得る。これにより、偽信号を抑制することができる。
(演算1)S1=飽和値の場合:画素出力を飽和値とする。
(演算2)S1<飽和値、S2>0の場合:画素出力をS1+S2とする。ただし、画素出力の上限を飽和値とする。
(演算3)S1<飽和値、S2=0の場合:画素出力をS1とする。
上記の演算1〜3は、例えば図9に示されたフローチャートに従い実行可能である。信号処理回路204は、第1の電荷保持部2の信号S1と予め定められた飽和値とを比較する(ステップS100)。信号S1が飽和出力に達している場合(ステップS100でYES)、信号処理回路204は画素出力を飽和値とする(ステップS101)。信号S1が飽和値よりも小さい場合(ステップS100でNO)、信号処理回路204は第2の電荷保持部3に電荷が溢れたか否か、すなわち、信号S2=0であるか否かを判断する(ステップS102)。第2の電荷保持部3に電荷が溢れていない場合、すなわち、信号S2が「0」である場合(ステップS102でYES)、信号処理回路204は画素出力を信号S1とする(ステップS103)。ここで、ノイズ、設計誤差を考慮し、信号S2が所定の閾値を超えるか否かを判断しても良い。信号S2>0である場合(ステップS102でNO)、信号処理回路204は、信号S1と信号S2を加算した信号を画素出力とする(ステップS105)。このとき、画素出力が飽和値を超えている場合(ステップS104でYES)、信号処理回路204は飽和値を画素出力とする(ステップS106)。なお、上記の説明においては、信号S2が「0」であるか否かを判断しているが、ノイズ、ばらつきを考慮し、信号S2が低輝度における所定値を超えるか否かを判断しても良い。また、演算の手順は上記のフローチャートに限定されず、同様の機能を奏する限り、様々な変更が可能である。
このような演算を各画素において行うことにより、偽信号を抑制した画像を得ることができる。また、一般に2つの信号を加算すると、信号に含まれるノイズも加算されるため信号対雑音比は悪化する。しかし、本実施形態においては、光電変換部1が溢れない程度の光量では、第2の電荷保持部3の信号は加算されない。特にノイズが問題となる低輝度での撮影時においては、信号の加算が行われないため、信号対雑音比を悪化させない利点がある。
第2の電荷保持部3は、第1の電荷保持部2の飽和電荷量Q2と光電変換部1の飽和電荷量Q1の差分の値以上の電荷量を保持できればいい。従って、第2の電荷保持部3の飽和電荷量Q3は次式を充足すれば良い。
Q3≧Q2−Q1 (式2)
画素20のレイアウト面積を小さくするため、式2を充足する範囲で第2の飽和電荷量Q3を小さくしても良い。すなわち、飽和電荷量Q3≒Q2−Q1とすることにより、第2の電荷保持部3の飽和電荷量Q3を、第1の電荷保持部2の飽和電荷量Q2に比べ小さくすることができる。従って、第2の電荷保持部3の面積を、第1の電荷保持部2の面積に比べて小さくすることができる。
飽和電荷量Q1、Q2、Q3は、それぞれ図5のポテンシャル分布の領域に蓄積できる電荷量として表すことができる。光電変換部1の飽和電荷量Q1は、光電変換部1のポテンシャル底部の高さとポテンシャル障壁402の高さの差電圧により光電変換部1に蓄積される電荷量である。第1の電荷保持部2の飽和電荷量Q2は、光電変換部1のポテンシャル底部の高さと第1の電荷保持部2のポテンシャル底部の高さの差電圧により第1の電荷保持部2に保持される電荷量である。第2の電荷保持部3の飽和電荷量Q3は、第2の電荷保持部3のポテンシャル底部の高さとポテンシャル障壁402の高さの差電圧により第2の電荷保持部3で保持される電荷量である。このように定義した飽和電荷量Q1、Q2、Q3が式1および式2を充足するように設計を行うことにより、画素の飽和電荷量を増大させながら、画素面積、偽信号、雑音を抑制することができる。なお、設計においては製造ばらつき等を考慮し、飽和電荷量Q1、Q2、Q3を定めることが望ましい。
図10は本実施形態に係る固体撮像装置の画素のポテンシャル図であって、第1の電荷保持部2の飽和電荷量Q2を説明するための図である。1フレームの蓄積期間中(図6の時刻T1から時刻T4の間)に飽和電荷量Q2を超える電荷が光電変換部1で発生したとする。説明を簡略化するため、第2の電荷保持部3へ電荷は溢れなかったとする。この場合、時刻T4において第1の転送スイッチ5がオフになると、電荷は図10のように完全には第1の電荷保持部2に転送されず、一部が光電変換部1に残る。光電変換部1に残った電荷は、第1の電荷保持部2の信号読出しの際に読み出されないため、読み出される信号は実際の入射光量に相当する信号よりも光電変換部1に残った電荷の分だけ小さくなる。このように、飽和電荷量Q2を超える電荷量を読み出そうとした場合、偽信号が発生し得る。偽信号を回避するため、図5で示した飽和電荷量Q2を第1の電荷保持部2の飽和電荷量とみなして設計することが望ましい。すなわち、飽和電荷量Q2は、光電変換部1のポテンシャル底部の高さと第1の電荷保持部2のポテンシャル底部の高さの差電圧により第1の電荷保持部2に保持される電荷量として定められる。
図5において、第1の電荷保持部2が飽和電荷量Q2を保持する電圧(ポテンシャル障壁)に比べ、第2の電荷保持部3が飽和電荷量Q3を保持する電圧(ポテンシャル障壁)は高い。このように高い電圧を印加できることから、第2の電荷保持部3の容量を小さくしながら、飽和電荷量を大きくすることができる。従って、飽和電荷量を保持する電圧を考慮した場合においても、第2の電荷保持部3の面積を第1の電荷保持部2の面積よりも小さくできる。
以上のように本実施形態によれば、グローバル電子シャッタ機能を有する固体撮像装置において、画素を縮小しながら、飽和電荷量を増大することが可能になる。
(第2の実施形態)
図11は、本実施形態に係る固体撮像装置の画素のポテンシャル図である。以下、本実施形態に係る固体撮像装置について、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。図5と異なる点は、第2の電荷保持部3のポテンシャル底部の高さが入力ノード4のポテンシャル底部の高さと等しい点である。この場合、第2の電荷保持部3から入力ノード4への電荷転送は完全転送にならず、第2の電荷保持部3は空乏化されない。
第2の電荷保持部3を空乏化する必要がない場合、図4のN型半導体領域306の不純物濃度を高くし、PN接合容量を大きくすることができるため、第2の電荷保持部3の容量を大きくすることができる。単位面積当たりの容量が大きくなるため、第2電荷保持部3の面積を小さくすることができる。このため、図11のポテンシャルによれば、画素20の縮小および第1の電荷保持部の面積拡大による飽和電荷量の増大の効果は、図4のポテンシャルにおける効果よりも大きくなる。
但し、電荷転送後、第2の電荷保持部3に電荷が残るため、第2の電荷保持部3の電圧をリセットすることが望ましい。入力ノード4にリセット電圧を供給している状態において第3の転送スイッチ7をオンすることにより、残った電荷のリセットを行うことができる。例えば、図6において蓄積を開始する時刻T1の直前または直後にリセットすることができる。また、図8において第2の電荷保持部3の信号読出しを終了した時刻t5から時刻t6の期間にリセットしても良い。
電荷転送時、第2の電荷保持部3と入力ノード4のそれぞれの容量比に応じて、電荷が分配される。このため入力ノード4に読み出される信号電荷が小さくなるとともに、第3の転送スイッチをオフする際にリセットノイズが発生する。これにより、第2の電荷保持部3の信号に含まれるノイズは増加し得る。しかしながら、演算1〜3を実行することにより、ノイズが問題となる低輝度での撮影時において、第2の電荷保持部3の信号S2は画素出力に加算されない。このため、第2の電荷保持部3の信号のノイズを最小限に抑えることができる。なお、演算2において第2の電荷保持部3の信号S2を画素出力に加算する場合、電荷転送の際に信号S2の減少分を補正し、信号S2を画素出力に加算することが望ましい。
本実施形態においても、グローバル電子シャッタ機能を有する固体撮像装置において、画素を縮小しながら、飽和電荷量を増大することが可能になる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、画素に光電変換部の電荷を排出するための排出部を有する点において第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる構成を中心に説明する。また、第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付している。
図12は、本実施形態の固体撮像装置の画素の回路図である。図2と異なる点は、画素20が光電変換部1の電荷を排出するための排出スイッチ13を有する点である。電荷はオーバーフロードレイン14に排出される。排出スイッチ13、オーバーフロードレイン14は排出部を構成している。オーバーフロードレイン14には所定の電圧が供給される。排出スイッチ13のゲートには駆動信号OFGの配線が接続される。駆動信号OFGは他の駆動信号TX11、TX21、TX22、RES、SELと同様に垂直走査回路201によって駆動される。
図13は、本実施形態の固体撮像装置の図12の画素回路の概略のレイアウトを示す平面図である。制御電極130は、排出スイッチ13のゲートである。図13はレイアウトの一例にすぎず、オーバーフロードレイン14、制御電極130は図示された配置に限定されない。
図14は、図13の破線B−B'に沿った、本実施形態の固体撮像装置の画素の断面図である。オーバーフロードレイン14はN型半導体領域から成る。図13の破線A−A'に沿った画素の断面図は図4と同様である。
図15は、図13の破線B−B'に沿ったポテンシャルを示している。ここで、第3の転送スイッチ7と排出スイッチ13がオフの状態にある。ポテンシャルの底部のそれぞれの高さは、(光電変換部1)>(第2の電荷保持部3)>(入力ノード4)=(オーバーフロードレイン14)の関係を有している。入力ノード4とオーバーフロードレイン14は空乏化されないため、ポテンシャルは入力ノード4のリセット電圧とオーバーフロードレイン14に印加される電圧に依存する。図15は、入力ノード4のリセット電圧とオーバーフロードレイン14に印加される電圧が等しい場合におけるポテンシャルを示している。このようなポテンシャル分布により、光電変換部1からオーバーフロードレイン14への電荷の完全転送が可能になる。図15において、光電変換部1とオーバーフロードレイン14の間のポテンシャル障壁1501の高さよりも、光電変換部1と第2の電荷保持部3の間のポテンシャル障壁402の高さが低い。さらに、ポテンシャル障壁402の高さは、光電変換部1を囲むポテンシャル障壁の中で最も低い。このようなポテンシャル分布により、光電変換部1から溢れた電荷が第2の電荷保持部3で蓄積される。なお、図15においては、第2の電荷保持部3が入力ノード4への電荷転送の際に空乏化されているが、第1の実施形態で説明したように、第2の電荷保持部3は必ずしも空乏化されなくても良い。
図16は、本実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。駆動信号OFGの電圧変化が示されている点を除き、図16のタイミングチャートは図6のタイミングチャートと共通している。
時刻T1において、前フレームの電荷蓄積が終了し、駆動信号OFGがハイレベルとなり、排出スイッチ13がオンになる。これにより光電変換部1に残った電荷がオーバーフロードレイン14に排出される。例えば、図10に示されたように、前フレームの電荷が光電変換部1に残っている場合、光電変換部1から電荷を排出できる。これにより、前フレームの信号が現フレームの信号に混ざることが無くなり、ノイズを低減できる。
時刻T5において、駆動信号OFGがローレベルとなり、排出スイッチ13がオフとなる。これにより、光電変換部1における現フレームの信号蓄積が開始される。現フレームの信号蓄積期間は時刻T5から時刻T4の期間である。駆動信号OFGを制御することで、蓄積期間を自由に設定することができ、光輝度の被写体においても信号が飽和することなく、グローバル電子シャッタを実現することができる。
時刻T5から時刻T2において、図15のポテンシャル分布によりおいて、光電変換部1から溢れた電荷は、第2の電荷保持部3で蓄積される。
時刻T2から時刻T4の期間においては、駆動信号TX11が常時ハイレベルであり、第1の転送スイッチがオンとなっているため、信号電荷は第1の電荷保持部2に蓄積される。なお、図7に示されたように、駆動信号TX11を間欠的にハイレベルとしても良い。
図16においては、駆動信号OFGのローレベルの電圧は時刻T5から時刻T4まで一定であるが、時刻T5から時刻T2の期間の駆動信号OFGの電圧よりも時刻T2から時刻T4の期間の駆動信号OFGの電圧を若干、高くしても良い。これにより、図15のポテンシャル障壁1501の高さをポテンシャル障壁402の高さよりも低くし、時刻T2から時刻T4の期間に光電変換部1と第1の電荷保持部2から溢れた電荷をオーバーフロードレイン14に排出することができる。よって、時刻T2からT4の期間に溢れた電荷が第2の電荷保持部3に蓄積され、当該電荷が次フレームの時刻T5からT2の期間に溢れる電荷と混ざることにより生じるノイズを抑制することができる。
また、駆動信号OFGがオフになる時刻T5は時刻T1とT2の間であるが、時刻T5は時刻T2とT4の間であっても良い。この場合、時刻T1とT2の間に光電変換部1で発生する電荷はオーバーフロードレイン14に排出されるため、第2の電荷保持部3に電荷が溢れない。この場合、時刻T2から時刻T3において第2の電荷保持部3の電荷の読み出しを行う必要はない。
図17は、本実施形態の固体撮像装置の画素の回路図の変形例である。図12と異なる点は、画素20が第1の電荷保持部2と第2の電荷保持部3を接続可能な連結スイッチ15を有する点である。上記のように第2の電荷保持部3の電荷読み出しを行う必要がない場合に、連結スイッチ15をオンにすることにより、第1の電荷保持部2と第2の電荷保持部3を一つの電荷保持部として使用することができる。第1の電荷保持部2のみを使用した場合に比べ、画素20の飽和電荷量を拡大することができる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、光電変換部1の面積を小さくしながら、飽和電荷量を増大することができる。また、第2の電荷保持部3の面積を第1の電荷保持部2の面積よりも小さくできる。これにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、蓄積時間を自由に設定でき、前フレームの信号を完全に排出することによりフレーム間で信号が混ざることによるノイズを低減できる。
(第4の実施形態)
本実施形態は、光電変換部と第2の電荷保持部の間に電荷を転送するための第4の転送スイッチを有する点において、第1乃至第3の実施形態と異なる。以下、第1乃至第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付している。
図18は、本実施形態の固体撮像装置の画素の回路図である。画素20の光電変換部1と第2の電荷保持部3の間に第4の転送スイッチ16が設けられている。転送スイッチ16のゲートには駆動信号TX12の配線が接続される。駆動信号TX12は垂直走査回路201によって駆動される。
図19は、本実施形態の固体撮像装置の図18の画素回路の概略のレイアウトを示す平面図である。
図20は、図19の破線A−A'に沿った、本実施形態の固体撮像装置の画素の断面図である。第4の転送スイッチ16の制御電極160は、光電変換部1のN型半導体領域301と第2の電荷保持部3のN型半導体領域306の間のP型半導体領域309の上部に形成されている。N型半導体領域301、306は第4の転送スイッチ16のソース/ドレイン領域を共有している。
図21は、本実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。図6と異なる点は、駆動信号TX12の電圧が追加されていることである。駆動信号TX12は常時ローレベルであるため、第4の転送スイッチ16が完全にオンしない。時刻T1から時刻T2の期間において、駆動信号TX11、TX12はともにローレベルであるが、駆動信号TX12のローレベルの電圧を駆動信号TX11のローレベルの電圧よりも若干高く設定する。こうすることで、時刻T1から時刻T2の期間において、第1の実施形態と同様に、図5あるいは図11のポテンシャル分布が成り立つ。これにより、時刻T1から時刻T2の期間に光電変換部1から溢れた電荷を第2の電荷保持部3に蓄積することができる。第2の電荷保持部3は、入力ノード4への電荷転送の際に空乏化されても良く、空乏化されなくても良い。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、光電変換部1の面積を小さくできる。また、第2の電荷保持部3の面積を第1の電荷保持部2の面積よりも小さくできる。これにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施形態)
図22は、本実施形態の固体撮像装置の画素の回路図である。第4の実施形態に係る図18の構成と異なる点は、画素20が排出スイッチ13、オーバーフロードレイン14、駆動信号OFGを有する点である。
図23は、本実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。第4の実施形態に係る図21のタイミングチャートに加えて、駆動信号OFGの電圧が追加されている。
時刻T2から時刻T4において、第4の実施形態と同様に、駆動信号OFGのローレベルの電圧を時刻T5から時刻T2に比べて若干高くしても良い。これに代えて、本実施形態においては、時刻T1からT2の期間における駆動信号TX12の電圧を時刻T2から時刻T4の期間の駆動信号TX12の電圧に比べ、若干高くしても良い。これにより、時刻T5から時刻T2の期間に光電変換部1から溢れた電荷を第2の電荷保持部3で蓄積し、時刻T2から時刻T4の期間に溢れた電荷をオーバーフロードレイン14に排出することができる。
図23においては、駆動信号OFGがオフになる時刻T5は時刻T1と時刻T2の間であるが、時刻T5は時刻T2と時刻T4の間であっても良い。この場合、第3の実施形態において説明したように、時刻T2から時刻T3において第2の電荷保持部3の電荷の読み出しを行う必要はない。
第2の電荷保持部3の電荷読み出しを行う必要がない場合、駆動信号TX12と駆動信号TX11とを同じタイミングで駆動し、駆動信号TX22と駆動信号TX21とを同じタイミングで駆動しても良い。これにより、第1の電荷保持部2と第2の電荷保持部3を並列に1つの電荷保持部として用いることができ、第1の電荷保持部のみを用いる場合に比べ、飽和電荷量を増大することができる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、光電変換部1の面積を小さくしながら、飽和電荷量を増大することができる。また、第2の電荷保持部3の面積を第1の電荷保持部2の面積よりも小さくすることができ、画素20の縮小および第1の電荷保持部2の面積拡大による飽和電荷量を増大することができる。また、画素が排出部を有することにより、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
以上のように、本実施形態によれば、第1乃至第3の実施形態と同様の効果を、異なる画素構成により実現できる。
(第6の実施形態)
本実施形態は、画素の光電変換部の電荷を排出するための排出部が第4の転送スイッチを介して光電変換部に接続されている点が第1乃至第5の実施形態と異なる。以下、第1乃至第5の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図24は、本実施形態の固体撮像装置の画素の回路図である。第5の実施形態に係る図22と異なる点は、排出スイッチ13が光電変換部1に接続されておらず、第4の転送スイッチ16を介して第2の電荷保持部3と同じノードに接続されている点である。本実施形態においても、第2の電荷保持部3は入力ノード4への電荷転送の際に空乏化されても良く、空乏化されなくても良い。
図25は、本実施形態の固体撮像装置のタイミングチャートである。第5の実施形態に係る図23と異なる点は、時刻T1から時刻T5の間に駆動信号TX12がハイレベルとなる点である。これにより、第4の転送スイッチ16と排出スイッチ13とを同時にオンし、光電変換部1の電荷をオーバーフロードレイン14に排出することができる。同時に、第2の電荷保持部3の電荷もオーバーフロードレイン14に排出され、第2の電荷保持部3はリセットされる。
時刻T5から時刻T2の期間において、駆動信号TX11、TX12はともにローレベルであるが、駆動信号TX12のローレベルの電圧を駆動信号TX11のローレベルの電圧よりも若干高く設定しても良い。これにより、第4の実施形態と同様に、時刻T5から時刻T2の期間において、光電変換部1から溢れた電荷を第2の電荷保持部3に蓄積することができる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、光電変換部1の面積を小さくしながら、電荷保持量を増大することができる。また、第2の電荷保持部3の面積を第1の電荷保持部2の面積よりも小さくでき、画素20の縮小および第1の電荷保持部2の面積拡大による飽和電荷量を増大することができる。また、排出部を設けることにより、第2の実施形態と同じ効果が得られる。
以上のように、本実施形態によれば、第1乃至第5の実施形態と同じ効果を、異なる画素構成により実現できる。
(第7の実施形態)
上記の各実施形態で述べ固体撮像装置は、種々の撮像システムに適用可能である。撮像システムの一例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダー、監視カメラなどがあげられる。図26に、撮像システムの一例としてデジタルスチルカメラに、上記の実施形態のいずれかの撮像装置を適用した撮像システムの図を示す。
図26に例示した撮像システムは、固体撮像装置601、レンズ603の保護のためのバリア602、被写体の光学像を固体撮像装置601に結像させるレンズ603、およびレンズ603を通過する光量を可変にするための絞り604を有する。レンズ603、絞り604は固体撮像装置601に光を集光する光学系である。固体撮像装置601は、上記の実施形態のいずれかの固体撮像装置である。また、撮像システムは、固体撮像装置601より出力される出力信号の処理を行う信号処理部605を有する。信号処理部605は、固体撮像装置601が出力する信号に基づいて画像を生成する。具体的には、信号処理部605は、必要に応じて、各種の補正および圧縮を行って、画像データを出力する。また、信号処理部605は、固体撮像装置601が出力する信号を用いて、焦点検出を行う。
撮像システムは、さらに、画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリ部606、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)608を有する。さらに、撮像システムは、撮像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体609、記録媒体609に記録または読み出しを行うための記録媒体インターフェース部(記録媒体I/F部)607を有する。なお、記録媒体609は、撮像システムに内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
さらに、撮像システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する制御部610、固体撮像装置601と信号処理部605に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部611を有する。ここで、タイミング信号などは、外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも固体撮像装置601と、固体撮像装置601から出力された出力信号を処理する信号処理部605とを有すればよい。以上のように、本実施形態の撮像システムは、固体撮像装置601を適用して撮像動作を行うことが可能である。
(他の実施形態)
上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、CMOSトランジスタはN型、P型のいずれを用いても良い。また、複数の画素20が1つの増幅部9を共有しても良い。
1 光電変換部
2 第1の電荷保持部
3 第2の電荷保持部
5 第1の転送スイッチ
6 第2の転送スイッチ
7 第3の転送スイッチ
9 増幅部
13 排出スイッチ
14 オーバーフロードレイン
15 連結スイッチ
16 第4の転送スイッチ

Claims (19)

  1. 光電変換によって生じた電荷を蓄積する光電変換部と、
    前記光電変換部の飽和電荷量よりも大きな飽和電荷量を有し、前記電荷を保持する第1の電荷保持部と、
    前記電荷を保持する第2の電荷保持部と、
    前記電荷に基づく信号を読み出す増幅部と、
    前記光電変換部の前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送する第1の転送スイッチと、
    前記第1の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第2の転送スイッチと、
    前記第2の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第3の転送スイッチと、
    をそれぞれが有する複数の画素を備え、
    前記複数の画素の前記第2の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第1の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第1の信号を順に読み出す第1の読み出し期間において、光電変換によって生じた前記電荷の少なくとも一部を前記光電変換部が保持し、前記光電変換部から溢れた電荷の少なくとも一部を前記第2の電荷保持部が保持し、
    前記第1の読み出し期間終了後の第2の読み出し期間において、前記複数の画素の前記第1の転送スイッチがオンとなることにより、前記第1の読み出し期間に前記光電変換部に保持された前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送し、前記複数の画素の前記第3の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第2の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第2の信号を順に読み出すことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 光電変換によって生じた電荷を蓄積する光電変換部と、
    平面視において前記光電変換部の面積よりも大きな面積を有し、前記電荷を保持する第1の電荷保持部と、
    前記電荷を保持する第2の電荷保持部と、
    前記電荷に基づく信号を読み出す増幅部と、
    前記光電変換部の前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送する第1の転送スイッチと、
    前記第1の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第2の転送スイッチと、
    前記第2の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第3の転送スイッチと、
    をそれぞれが有する複数の画素を備え、
    前記複数の画素の前記第2の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第1の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第1の信号を順に読み出す第1の読み出し期間において、光電変換によって生じた前記電荷の少なくとも一部を前記光電変換部が保持し、前記光電変換部から溢れた電荷の少なくとも一部を前記第2の電荷保持部が保持し、
    前記第1の読み出し期間終了後の第2の読み出し期間において、前記複数の画素の前記第1の転送スイッチがオンとなることにより、前記第1の読み出し期間に前記光電変換部に保持された前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送し、前記複数の画素の前記第3の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第2の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第2の信号を順に読み出すことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 前記第1の読み出し期間に前記光電変換部と前記第2の電荷保持部との間の領域に形成される、前記光電変換部の電荷に対する第1のポテンシャル障壁は、前記第1の読み出し期間に前記第2の転送スイッチに形成される、前記光電変換部の電荷に対する第2のポテンシャル障壁よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記画素は、前記光電変換部の電荷を前記第2の電荷保持部に転送する第4の転送スイッチを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第4の転送スイッチのゲートには、前記第1および第2の読み出し期間においてローレベルの電圧が印加され、当該電圧は、前記第1の読み出し期間において前記第1の転送スイッチのゲートに印加されるローレベルの電圧よりも高いことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記画素は、前記光電変換部から電荷をオーバーフロードレインに排出する排出スイッチを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記画素は、前記第2の電荷保持部から電荷をオーバーフロードレインに排出する排出スイッチを有することを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記画素は、前記第1の電荷保持部と前記第2の電荷保持部とを接続可能な連結スイッチを有することを特徴とする請求項6または7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第2の読み出し期間のうちのいずれかのタイミングにおいて前記排出スイッチが前記第2の電荷保持部から電荷を前記オーバーフロードレインに排出した場合、前記連結スイッチは前記第1の電荷保持部と前記第2の電荷保持部とを電気的に接続することを特徴とする請求項8に記載の固体撮像装置。
  10. 前記第2の電荷保持部の飽和電荷量は、前記第1の電荷保持部の飽和電荷量から前記光電変換部の飽和電荷量を差し引いた値以上であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  11. 前記光電変換部の飽和電荷量と前記第1の電荷保持部の飽和電荷量との比は、前記第1の読み出し期間と前記第2の読み出し期間との比に対応することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  12. 前記第1の電荷保持部は、前記第2の転送スイッチがオンとなることによる電荷転送により空乏化され、前記第2の電荷保持部は第3の転送スイッチがオンとなることによる電荷転送により空乏化されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  13. 前記第1の電荷保持部は、前記第2の転送スイッチがオンとなることによる電荷転送により空乏化され、前記第2の電荷保持部は、前記第3の転送スイッチがオンとなることによる電荷転送により空乏化されないことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  14. 前記第1の電荷保持部の面積が前記第2の電荷保持部の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  15. 前記第2の読み出し期間において、前記第1の転送スイッチは間欠的にオンとなることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  16. 前記第2の信号が所定値を超える場合には、前記第1の信号と前記第2の信号とを加算した信号を出力し、前記第2の信号が所定値を超えない場合には、前記第1の信号を出力することを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  17. 前記第1の信号が予め定められた飽和値に達している場合には、前記飽和値を出力することを特徴とする請求項16に記載の固体撮像装置。
  18. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    信号処理装置とを備えることを特徴とする撮像システム。
  19. 光電変換によって生じた電荷を蓄積する光電変換部と、
    前記光電変換部の飽和電荷量よりも大きな飽和電荷量を有し、前記電荷を保持する第1の電荷保持部と、
    前記電荷を保持する第2の電荷保持部と、
    前記電荷に基づく信号を読み出す増幅部と、
    前記光電変換部の前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送する第1の転送スイッチと、
    前記第1の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第2の転送スイッチと、
    前記第2の電荷保持部の前記電荷を前記増幅部に転送する第3の転送スイッチと、
    をそれぞれが有する複数の画素を備えた固体撮像装置の制御方法であって、
    前記複数の画素の前記第2の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第1の電荷保持部に保持された電荷に基づく第1の信号を読み出す第1の読み出し期間において、光電変換によって生じた前記電荷の少なくとも一部を前記光電変換部が保持し、前記光電変換部から溢れた電荷の少なくとも一部を前記第2の電荷保持部が保持し、
    前記第1の読み出し期間終了後の第2の読み出し期間において、前記複数の画素の前記第1の転送スイッチがオンとなることにより、前記第1の読み出し期間に前記光電変換部に保持された前記電荷を前記第1の電荷保持部に転送し、前記複数の画素の前記第3の転送スイッチが順にオンとなることにより、前記複数の画素の前記増幅部が前記第2の電荷保持部に保持された前記電荷に基づく第2の信号を順に読み出すことを特徴とする固体撮像装置の制御方法。
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