JP2013172207A - 光電変換装置の駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、動画像と静止画像とを並行して取得する場合においても、画質の低下を抑制する。
【解決手段】 第1のフレームで、第1から第3の行の前記画素に対して電荷を蓄積する動作を行わせた後、第1および第2の行の画素から信号を出力させ、その後、第2および第3の行の画素に対しては電荷を蓄積する動作を行わせずに、第1の行の画素に対して電荷を蓄積する動作を行わせた後、第1のフレームに続く第2のフレームで、第1および第3の行の画素から信号を出力させ、さらに第1のフレームにおいて、第2および第3の行の画素が有する前記画素リセット部により、当該画素の光電変換部をリセットする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光電変換装置、光電変換装置の駆動方法、および撮像システムに関する。
デジタルカメラやデジタルカムコーダなどの撮像装置において、動画撮影と並行して静止画撮影を行うものが知られている。
特許文献1には、動画撮影と並行して静止画撮影を行うモードを備える撮像装置が記載されている。このモードにおいて、撮像面内における全ての行の画素が同時に蓄積動作を行い、それぞれの光電変換部には、同一の期間で発生した電荷が蓄積される。
第1のフレームにおいて、光電変換部に蓄積された電荷は、全ての画素で同時に、画素内の電荷保持部に転送される。第1のフレームでは、nを0以上の整数として、5n+1行目および5n+2行目の画素からのみ信号を読み出す。そして、第1のフレームに続く第2のフレームでは、再び全ての画素で同時に蓄積動作を行うが、光電変換部に蓄積された電荷は、5n+1行目の画素についてのみ、光電変換部から電荷保持部へ転送される。その後、第2のフレームで電荷保持部に転送された電荷に基づく信号を、5n+1行目の画素から読み出すとともに、第1のフレームで電荷保持部に転送された電荷に基づく信号を、5n+3行目の画素から読み出す。第3のフレーム以降のフレームでも、第2のフレームと同様の動作が行われるが、ここでは、5n+3行目の画素に代えて、第1のフレームで電荷保持部に転送された電荷に基づく信号を、5n+4行目、5n行目の画素から順次読み出す。
つまり、5n+1行目の画素からは、フレーム毎に蓄積動作を行って蓄積された電荷に基づく信号を読み出すのに対して、5n+2、5n+3、5n+4、5n行目の画素からは、4フレームにつき1度しか信号を読み出さない。言い換えると、第1のフレームにおける蓄積動作に基づく信号を全ての画素から読み出すのに、4フレームかけている。このようにして取得した、第1のフレームの蓄積動作に基づく信号を用いて静止画を構成する。結果として、蓄積時間の同時性が高い静止画を得るとともに、静止画に対して1/5の密度で読み出される動画像は、静止画の4倍の速度で更新される。
特開2010−4175号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、第2〜第4のフレームにおいて、5n+3〜5n行の画素をリセットしていない。そのため、第1のフレームで画素内の電荷保持部に電荷を転送した後、第2〜第4のフレームで信号が読み出されるまでの間に、5n+3〜5n行目の画素において、光電変換部の飽和電荷量を超えて電荷が発生すると、この電荷が同じ画素内の電荷保持部や、隣接する画素に流入するおそれがある。異なる蓄積時間あるいは画素で発生した電荷の漏れ込みによるブルーミングは、得られる画像の画質を劣化させる。
本発明は、動画像と静止画像とを並行して取得する場合においても、画質の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、行列状に配された複数の画素を有し、前記複数の画素の各々は、光電変換部と、電荷を保持する保持部と、前記光電変換部で生じた電荷を前記保持部に転送する転送部と、前記光電変換部をリセットするリセット部と、を有する光電変換装置の駆動方法であって、第1のフレームで、前記行列のうちの第1、第2、および第3の行の前記画素に対して電荷を蓄積する動作を行わせた後、前記第1および第2の行の画素から信号を出力させ、前記第2および第3の行の画素に対しては電荷を蓄積する動作を行わせずに、前記第1の行の画素に対して電荷を蓄積する動作を行わせた後、前記第1のフレームに続く第2のフレームで、前記第1および第3の行の画素から信号を出力させ、さらに前記第1のフレームにおいて、前記第2および第3の行の画素が有する前記リセット部により、当該画素の光電変換部をリセットすることを特徴とする。
本発明によれば、動画像と静止画像とを並行して取得する場合においても、画質の低下を抑制することができる。
実施例1に係る光電変換装置のブロック図である。 実施例1に係る画素の等価回路図である。 実施例1に係る動作シーケンスを示す図である。 実施例1に係るタイミング図である。 実施例2に係る動作シーケンスを示す図である。 実施例3に係る画素の等価回路図である。 実施例3に係る動作シーケンスを示す図である。 実施例3に係るタイミング図である。 実施例4に係る画素の等価回路図である。 実施例4に係る画素の断面図とポテンシャル図である。 実施例4に係る動作シーケンスを示す図である。 実施例4に係るタイミング図である。 実施例5に係る動作シーケンスを示す図である。 実施例6に係る撮像システムのブロック図である。
(実施例1)
図1を用いて本発明に適用可能な光電変換装置の全体ブロック図の例を説明する。光電変換装置1は半導体基板を用いて1つのチップで構成することができる。光電変換装置1は、複数の画素が配された撮像領域2を有している。更に、光電変換装置1は制御部3を有している。制御部3は、垂直走査部4、信号処理部5及び出力部6に制御信号、電源電圧等を供給する。
垂直走査部4は撮像領域2に配された複数の画素に駆動パルスを供給する。通常、画素行ごともしくは複数の画素行ごとに駆動パルスを供給する。垂直走査部4はシフトレジスタもしくはアドレスデコーダを用いて構成することができる。
信号処理部5は、列回路、水平走査回路、水平出力線を含んで構成される。列回路は、各々が、垂直走査部4により選択された画素行に含まれる複数の画素の信号を受ける複数の回路ブロックにより構成されている。各回路ブロックは、信号保持部、増幅回路、ノイズ除去回路、アナログデジタル変換回路のいずれか、もしくはそれらの組み合わせにより構成することができる。水平走査回路はシフトレジスタもしくはアドレスデコーダを用いて構成することができる。
出力部6は水平出力線を介して伝達された信号を光電変換装置1外に出力する。出力部6は、バッファもしくは増幅回路を含んで構成されている。
次に、図2を用いて撮像領域に含まれる画素の構成を説明する。図2は、画素PIXの等価回路図である。
光電変換部であるフォトダイオードPDのアノードは固定電位に接地され、カソードは第1の転送部である第1転送トランジスタTXを介して増幅トランジスタSFのゲート端子に接続される。光電変換部PDのカソードはさらに、第2の転送部である第2転送トランジスタOFDを介してオーバーフロードレイン(以下、OFD)として機能する、電源VDDと接続される。第2転送トランジスタは、光電変換部PDをリセットするリセット部としても機能する。増幅トランジスタSFのゲート端子は、リセットトランジスタRESを介して電源VRESに接続される。また、増幅トランジスタSFのゲート端子と、リセットトランジスタRES及び第1転送トランジスタTXの主電極とが共通に接続される、ノードFDは容量値を有しており、電荷を保持することができる。以下では、ノードFDが有する容量を第1の保持部あるいは単に保持部と称する。第1の保持部は、例えば半導体基板上に画素PIXを形成する場合にあっては、第1転送トランジスタおよびリセットトランジスタの主電極を構成する不純物拡散領域であり、浮遊拡散部(Floating Diffusion部;FD部)とも称する。図2では、電源VDDと電源VRESとを分けているが、これらは共通の電源であってもよい。
選択トランジスタSELは、一方の主電極が垂直信号線VLに、他方の主電極が増幅トランジスタSFの一方の主電極と接続されている。アクティブな信号PSELが制御電極に入力されると、選択トランジスタの両主電極は導通状態となる。これにより増幅トランジスタSFは、垂直信号線VLに設けられた不図示の定電流源とでソースフォロワ回路を形成し、増幅トランジスタSFの制御電極であるゲート端子の電位に応じた信号が垂直信号線VLに現れる。垂直信号線VLに現れた信号に基づいて光電変換装置から信号が出力され、前述の信号処理部などを経て画像として表示される。
次に、本実施例に係る動作を説明する。図3は、光電変換装置1の全体的な動作シーケンスを示す図である。ここでは、撮像領域中の8行分の画素に注目している。
本実施例では、2行目および7行目の画素から信号を読み出す周期が、他の6行の画素よりも短くなっている。
図3において、POFD_n(nは1〜8の整数)は、n行目の画素の第2転送トランジスタOFDに与えられる信号POFDを表している。信号POFD_nがHレベルの時に、当該行の第2転送トランジスタOFDがオンするものとする。また、図3において、信号群PROa_n(nは1〜8の整数)は、n行目の画素における動作を示す。ここでは、行われる動作に応じて期間ES_accumulation、TX、NOP、Read Out、EVF accumulation、およびEVF R.O.に分類される。なお、図3では、水平走査を省略している。
図4を参照して、各期間における詳細な動作を説明する。図4(a)に示す期間ES_accumulationは、光電変換部PDに電荷を蓄積する期間である。ここでは、信号PTXおよびPSELがLレベル、信号PRESがHレベルの状態を保つ。これにより、光電変換部PDで発生した電荷は光電変換部で蓄積されるとともに、FD部がリセットされる。また、信号PSELがLレベルであるので、画素からは信号が出力されない状態である。
図4(b)に示す期間NOPは、画素が動作を行わない期間であって、信号PTX、PRESおよびPSELがLレベルを維持する。
図4(c)に示す期間TXは、光電変換部PDに蓄積された電荷を、第1の保持部に転送する動作を行う期間である。まず、信号PRESがLレベルになり、FD部のリセット状態が解除される。その後、信号PTXをHレベルにすることで、光電変換部PDから第1の保持部に電荷が転送される。信号PTXがLレベルになるまでが、蓄積期間となる。
図4(d)に示す期間Read Outは、画素から信号を読み出す動作を行う期間である。この期間では、信号PTXおよびPRESがLレベルであり、信号PSELがHレベルであるので、この時点でFD部に保持された電荷量に応じた信号が垂直信号線VLに現れる。
図4(e)に示す期間EVF accumulationは、期間ES accumulationと同様に、光電変換部PDが電荷を蓄積する期間である。信号PTXおよびPSELがLレベル、信号PRESがHレベルの状態を保つとともに、FD部がリセットされる。また、信号PSELがLレベルであるので、画素からは信号が出力されない状態である。
図4(f)に示す期間EVF R.O.は、画素から信号を読み出す期間である。期間EVF R.O.では、信号PSELがHレベルに保たれる。まず、信号PTXがLレベルである状態で、信号PRESをHレベルからLレベルに遷移させる。これにより、垂直信号線VLには、FD部をリセットしたことによる信号が現れる。この信号には、リセットトランジスタによって生じる固定的なノイズと、ランダムなノイズとが含まれる。次に、信号PTXをHレベルにすることで、光電変換部PDに蓄積された電荷を、FD部に転送する。これにより、垂直信号線VLには、光電変換によって得られた電荷量に基づく信号が現れる。信号PTXがLレベルになるまでが、光電変換部PDの蓄積期間である。図中、「N読み」と示した期間に垂直信号線VLに現れる信号と、「S読み」と示した期間に垂直信号線VLに現れる信号とには、リセットトランジスタに起因するノイズが含まれるので、両信号の差分を取ることで、ノイズを低減できる。
再び、図3に戻る。時刻t0に、全ての行の画素に対して、信号POFD_nがHレベルからLレベルになる。この期間では、信号群PROa_nがES accumulationであるので、信号POFD_nがLレベルになると、光電変換部PDで電荷を蓄積できる状態になる。
信号POFD_nがLレベルである期間において、時刻t1に、信号群PROa_nが期間TXの動作に移行する。期間ES accumulationではHレベルだった信号PRESがLレベルになり、その後、信号PTXがHレベルになることで、光電変換部PDからFD部へと電荷が転送される。ここまでの動作は、8行の画素全てについて同時に行われる。
期間TXが終わると、信号群PROa_nはNOPに設定される。信号群PROa_nがNOPである期間において、時刻t2から、信号POFD_nがHレベルになる。これにより、光電変換部PDで発生した電荷は、第2の転送部OFDを介して電源に排出される。
時刻t3信号群PROa_2がRead Outに切り替わる。2行目の画素について、信号PSELがHレベルになることで、期間TXでFD部に転送された電荷量に応じた信号が垂直信号線VLに現れる。この信号が、信号処理部5で処理されて、光電変換装置1の外部へと出力される。
時刻t4に、信号群PROa_2がEVF accumulationに移行するとともに、信号群PROa_7がRead Outに移行する。これにより、2行目の画素に対する信号PSELがLレベルになるとともに、7行目の画素に対する信号PSELがHレベルになるので、7行目の画素からの信号が、光電変換装置1から外部に出力される。7行目の画素では、期間Read Outに引き続いて、EVF accumulationに移行する。
この後、時刻t5、t6、t7から、1、3、4行目の画素から信号が読み出される。この間も、2行目および7行目の画素は、電荷を蓄積する動作を行う。
時刻t8までに、1〜4行目および7行目の画素からの信号が読み出される。この時刻をもって第1のフレームの読み出し動作が終了する。
時刻t8に、2行目の画素に対して、信号群PROa_2がEVF R.O.に移行して、2行目の画素から信号が読み出される。
次に、時刻t9に信号群PROa_7がEVF R.O.に移行して、7行目の画素から信号が読み出される。
この後、時刻t10、t11、t12から、5、6、8行目の画素から信号が読み出される。この間も、2行目および7行目の画素は、電荷を蓄積する動作を行う。時刻t8までに、2行目および5〜8行目の画素からの信号が読み出される。時刻t3をもって第2のフレームの読み出し動作が終了する。
第2のフレームに引き続く、第3のフレーム以降でも、同様の動作が繰り返される。即ち、連続した2フレームのうちの第1のフレームでは、全ての行の画素に対して同時に蓄積動作を終了させ(時刻t1’)、第1のフレームでは1〜4および7行目の画素から信号を読み出す。そして、第2のフレームでは、第1のフレームで読み出された2行目および7行目の画素についてのみ、あらたに蓄積動作を行った上で、2行目および5〜8行目の画素から信号を読み出す。この動作によれば、2行目および7行目の画素からは、信号が2回読み出される一方、1、3〜6、8行目の画素からは第1のフレームで蓄積した電荷に基づく信号が、2回に分けて読み出される。
第1のフレームで読み出される1〜4、7行目の画素からの信号と、第2のフレームで読み出される5、6、8行目の画素からの信号と、を合成することで、第1のフレームで蓄積した電荷に基づく画像を形成できる。第1および第2のフレームで読み出される2、7行目の信号を用いて、更新速度が高い、低解像度の画像を形成できる。
例えば、本実施例に係る光電変換装置を、デジタルカメラに用いる場合に、2行目と7行目の画素の信号を用いて、動画像を形成し、複数フレームかけて読み出した、全行からの信号を用いて静止画像を形成することができる。動画像は外部メモリ等の記憶手段に記憶させてもよいし、電子ビューファインダ(Electronic View Finder;EVF)に表示するだけで、記憶させなくてもよい。
本実施例によれば、電荷を蓄積する期間以外の期間に、信号POFD_nをLレベルに設定しているので、蓄積時間の同時性が高い静止画像と、更新速度が高い動画像とを並行して取得しながら、光電変換部PDで発生した過剰な電荷による画質の低下を抑制することができる。
以上で説明した本実施例を一般化すると、少なくとも3行の画素があるときに、第1のフレームにおいて、第1から第3の行の画素に同一の期間で蓄積動作を行わせ、第1および第2の行の画素から信号を読み出す。そして、第1のフレームに続く第2のフレームにおいては、第1の行の画素に蓄積動作を行わせ、第1および第3の行の画素から信号を読み出す。さらに、光電変換装置は、第1と第2のフレームにおいて、電荷を蓄積する動作を行う期間以外の期間に、光電変換部をリセットする。
以上の動作によれば、蓄積時間の同時性が高い静止画像と、更新速度が高い動画像とを並行して取得しながら、光電変換部PDで発生した過剰な電荷による画質の低下を抑制することができる。
(実施例2)
図5を参照して、本発明に係る別の実施例を、実施例1との相違点を中心に説明する。
実施例1では、8行の画素から、2フレームに分けて信号を読み出していたのに対して、本変形例では、3フレームに分けて信号を読み出している。1フレーム当たりに読み出す画素の数を少なくすることで、毎フレーム読み出している行(2、7行目)の画素の更新速度を向上させることができる。
また、実施例1では、各フレームにおいて、2、7行目の画素から信号を読み出した後、それ以外の行の画素から信号を読み出していた。これに対して、本変形例では、行番号の小さい画素から順に読み出している。本変形例によれば、垂直走査部は、各フレームで1回走査するだけで、信号を読み出すべき行を選択できる。
本実施例では、第2および第3のフレームにおいて、2、7行目の画素の蓄積期間を一致させている(図5の時刻t7〜t9)。これにより、本実施例によれば、実施例1で得られる効果に加えて、更新速度が高い画像についても、撮像面内での蓄積同時性を向上させることができる。
(実施例3)
本発明に係る別の実施例を説明する。
本実施例に係る画素PIXの等価回路図を、図6に示す。実施例1に係る画素との違いは、光電変換部PDとFD部との間に、保持容量MEMが設けられている点である。
本実施例においては、転送トランジスタTXMが第1の転送部であり、保持容量MEMが第1の保持部である。転送トランジスタTXMは、信号PTXMで制御される。
次に、本実施例に係る動作を説明する。図7は、本実施例に係る光電変換装置の全体的な動作シーケンスを示す図である。実施例1で示した信号POFD_nおよび信号群PROa_nに加えて、転送トランジスタTXMを制御する信号PTXM_nを示している。信号PTXM_nがHレベルの時に、n行目の画素における転送トランジスタTXMがオンするものとする。各期間は、信号群PROa_nが取り得る状態に応じて名称を付している。実施例1とは、期間NOPおよび期間Read Outの動作が異なる。
図8(a)は、本実施例の期間NOPにおける信号群PROa_nを詳細に説明する図である。本実施例では、信号PRESがHレベルを保つ点で実施例1とは異なる。
図8(b)は、本実施例の期間Read Outにおける信号群PROa_nを詳細に説明する図である。本実施例における信号群PROa_nは、実施例1の期間EVF R.O.と同様に遷移をする。
再び図7を参照する。本実施例においても、2行目および7行目の画素からは、毎フレームで信号を読み出すために更新速度が高い、それ以外の行の画素は、複数のフレームに分けて読み出すために、更新速度が低い。
時刻t0に、全ての行の画素に対して、信号POFD_nがHレベルからLレベルになる。この期間では、信号PTXM_nはLレベルであり、信号群PROa_nは期間NOPである。つまり、時刻t0から、全ての行の画素の光電変換部PDが電荷を蓄積できる状態になる。
時刻t1からt1’に信号PTXM_nがHレベルになることで、光電変換部PDに蓄積された電荷が、第1の保持部である保持容量MEMに転送される。時刻t1’をもって蓄積期間が終了する。
時刻t2に、信号POFD_nがHレベルになり、全ての行の画素の光電変換部PDがリセットされる。
時刻t3に、信号群PROa_2がRead Outに移行する。これにより、2行目の画素について、信号PSELがHレベルになることで、期間TXで保持容量MEMに転送された電荷量に応じた信号が垂直信号線VLに現れる。個の信号が、信号処理部5で処理されて、光電変換装置の外部へと出力される。
時刻t4に、信号群PROa_2がNOPに移行するとともに、信号群PROa_7がRead Outに移行する。これにより、2行目の画素に対する信号PSELがLレベルになるとともに、7行目の画素に対する信号PSELがHレベルになるので、7行目の画素からの信号が、光電変換装置から外部に出力される。7行目の画素は、期間Read Outに引き続いて、NOPに移行する。
時刻t5に信号POFD_2およびPOFD_7がLレベルになることで、これらの画素は再び電荷を蓄積する状態になる。信号POFD_2および信号POFD_7がLレベルになるタイミングは、ここで示すタイミングに限らず、時刻t1’より後であればよい。これは、画素PIXが、保持容量MEMを有しているためである。
この後、時刻t6、t7、t8から、1、3、4行目の画素から信号が読み出される。この間も、2行目および7行目の画素は、電荷を蓄積する動作を行う。
時刻t8から始まる、4行目の画素から信号を読み出す動作が開始するのとともに、信号PTXM_2およびPTXM_7がHレベルになり、時刻t5からの期間に光電変換部PDに蓄積された電荷が、保持容量MEMに転送される。
時刻t9をもって、第1のフレームの読み出し動作が終了し、第2のフレームに移行する。
時刻t9から時刻t14までの期間が第2のフレームであり、第1のフレームにおける時刻t2から時刻t9と同様の動作が行われる。ただし、第2のフレームでは、1、3、4行目の画素に代えて5、6、8行目の画素から信号が読み出される点が異なっている。
時刻t14以降は、時刻t0からの動作が繰り返される。
本実施例によれば、実施例1と同様に、電荷を蓄積する期間以外の期間に、信号POFD_nをLレベルに設定しているので、蓄積時間の同時性が高い静止画像と、更新速度が高い動画像とを並行して取得しながら、光電変換部PDで発生した過剰な電荷による画質の低下を抑制することができる。
さらに、本実施例によれば、各行の画素から信号を読み出す際に、互いに相関のあるノイズ成分を含む信号を読み出すことができるので、ノイズをより低減できる効果がある。
本実施例においても、実施例1の変形例と同様に、行番号の小さい画素から順に信号を読み出すことができる。
(実施例4)
本発明に係る別の実施例を説明する。
図9は本実施例に係る画素PIXの等価回路図である。
光電変換部であるフォトダイオードPDのアノードは固定電位に接地され、カソードは第1の転送部である第1転送トランジスタTXMを介して容量MEMの一方の端子に接続される。フォトダイオードPDのカソードは、さらに第2の転送部である第2転送トランジスタOFDを介して電源VDDと接続される。容量MEMの他方の端子は固定電位に接地されている。容量MEMの一方の端子は、さらに第3の転送部である第3転送トランジスタTXを介して増幅トランジスタSFのゲート端子に接続される。増幅トランジスタSFのゲート端子は、リセットトランジスタRESを介して電源VRESに接続される。図9では、電源VDDと電源VRESとを分けているが、これらは共通の電源であってもよい。
選択トランジスタSELは、一方の主電極が垂直信号線VLに、他方の主電極が増幅トランジスタSFの一方の主電極と接続されている。アクティブな信号PSELが制御電極に入力されると、選択トランジスタSELがオンする。これにより増幅トランジスタSFは、垂直信号線VLに接続された不図示の定電流源とソースフォロワ回路を形成し、増幅トランジスタSFの制御電極であるゲート端子の電位に応じた信号が垂直信号線VLに現れる。垂直信号線VLに現れた信号に基づいて光電変換装置から信号が出力され、前述の信号処理部などを経て画像として表示される。また、増幅トランジスタSFのゲート端子と、リセットトランジスタRES及び第3転送トランジスタTXの主電極とが共通に接続される、ノードFDは、容量値を有しており、電荷を保持することができる。画素PIXを半導体基板上に形成する場合には、ノードFDは不純物拡散領域を含んで構成され、浮遊拡散部(Floating Diffusion部;FD部)と称される。以下では、ノードFDをFD部と称する。
本実施例においては、第1の転送部である転送トランジスタTXMは、埋め込みチャンネル型のトランジスタである。このときの具体的な構造と、そのポテンシャル図を図10に示す。
図7の各構成に対応する構成には同じ符号を付している。ここでは、信号電荷として電子を用いる場合を例にとって、半導体領域の導電型は説明する。ホールを用いる場合には各半導体領域の導電型を逆導電型とすればよい。
図10(a)において、201はP型の半導体領域である。N型の半導体基板にP型の不純物イオンを注入して形成することもできるし、P型の半導体基板を用いてもよい。
202は光電変換部PDの一部を構成するN型の半導体領域(第1導電型の第1の半導体領域)である。信号電荷である電子と同極性である。P型の半導体領域201(第2導電型の第2の半導体領域)の一部とPN接合を構成する。
203はN型半導体領域202の表面に設けられたP型の半導体領域である。光電変換部PDを埋め込み型フォトダイオードとするために設けられ、界面準位の影響を低減し光電変換部PD表面で生じる暗電流の発生を抑制する。光電変換部PDは少なくとも第1の半導体領域と、該第1の半導体領域とPN接合を形成する第2の半導体領域とを含んで構成される。
207は第3転送トランジスタTXを構成する第3の転送電極である。第3の転送電極に供給する電圧によって、第1の電荷保持部とFD部(後述の第4の半導体領域)の間のポテンシャル状態を制御可能である。第3の転送電極は、後述の第3の半導体領域と第4の半導体領域との間の第2の経路上に絶縁膜を介して配される。
205は第1の電荷保持部MEMの一部を構成するN型の半導体領域(第1導電型の第3の半導体領域)である。光電変換部PDから転送された電荷を一定期間蓄積可能な構成となっている。502は制御電極である。第3の半導体領域上に絶縁膜を介して配され、第3の半導体領域の、絶縁膜界面近傍の領域のポテンシャル状態を制御可能である。第1の保持部において電荷を保持する期間中に、制御電極502に電圧を供給することにより、N型半導体領域205の表面酸化膜との界面近傍で生じる暗電流の影響を低減させることが可能である。後述するように、この時、供給される電圧は、第3の半導体領域と絶縁膜との界面にホールを集める必要があるため負電圧が好ましく、例えば−3V程度の電圧が供給される。この電圧は第3の半導体領域の不純物濃度により適宜変更される。
第1の電荷保持部MEMは、N型半導体領域205及び制御電極502を含んで構成される。
507は第1転送トランジスタTXMを構成する第1の転送電極を兼ねる。光電変換部PDと第1の電荷保持部との間の第1の経路のポテンシャル状態を制御可能である。第1の転送電極の下部で、202と205との間に202よりも濃度の低い半導体領域213を持つ。このような埋め込みチャネルを有する構成にすることで、図10(b)で説明するようなポテンシャル関係を持たせることができる。
208はフローティングディフュージョン領域(FD領域)であって、図9におけるFD部に対応する。電荷電圧変換部として機能する。増幅MOSトランジスタのゲートとプラグ209等を介して電気的に接続されている。
210は遮光膜である。入射光が第1の電荷保持部へ侵入しないように配置されている。少なくとも第1の電荷保持部MEMを覆っていることが必要であるが、図示するように、第1の転送電極の全体及び第2の転送電極の一部の上部まで延在して配置されていると、更に遮光機能が高まるので好ましい。
211は第2転送トランジスタOFDを構成する、電荷排出用の制御電極である。光電変換部PDと電源VDDとの間の第3の経路のポテンシャル状態を制御可能である。電荷排出制御電極は第3の経路上に絶縁膜を介して配されている。入射光により光電変換部PDに生じた電荷を電源VDDに排出可能なようにポテンシャル状態を制御する。制御電極211に供給する電圧により、光電変換部PDでの蓄積期間(露光期間)の長さを制御可能である。
212は第5の半導体領域、215は212へ電源電圧を供給するためのプラグであり、不図示の電源VDDと接続されている。つまり、212や215を含めて第2の電源としている。
第1の転送トランジスタTXMは、光電変換部PDと第1の電荷保持部とを含んで構成される。また、第2転送トランジスタOFDは、光電変換部PDと第5の半導体領域212を含んで構成される。そして、第3転送トランジスタTXは、第1の電荷保持部MEMとFD部とを含んで構成される。
図9および10(a)を用いて説明した画素PIXが、複数、行列状に配されて、光電変換装置の撮像領域が構成されている。画素はリセット部、増幅部、選択部などを複数の光電変換部PDで共有することも可能である。
図10(b)は、図10(a)で示す構成を有する画素PIXに、いずれもLレベルの信号POFD、PTXM、PTXが与えられた場合のポテンシャル図である。図中、電子に対するポテンシャルは下に行くほど高くなる。
先に説明したように、本実施例に係る第1の転送部は埋め込みチャンネル型のトランジスタを含んで構成される。そのため、信号PTXMがLレベルであっても、第2の転送部OFDや第3の転送部TXよりも、電子に対するポテンシャルが高くなる。この状態で光電変換部PDに光が入射すると、発生した電子は光電変換部PDに蓄積されていく。光電変換部PDの飽和電荷量を超えて電子が発生すると、第1の転送部に形成されるポテンシャル障壁を越えて第1の電荷保持部に流れ込む。図10(b)では、この様子を示している。灰色の領域が、蓄積された電子を意味する。
次に、本実施例の動作を説明する。図11は、本実施例の全体的な動作を示すタイミング図である。撮像領域のうちの1行目から8行目までの画素に着目している。本実施例では、2行目および7行目の画素から信号を読み出す周期が、他の6行の画素よりも短くなっている。
図11において、POFD_n(nは1〜8の整数)は、n行目の画素の第2転送トランジスタOFDに与えられる信号POFDを表している。信号POFD_nがHレベルの時に、当該行の第2転送トランジスタOFDがオンするものとする。また、図11において、PROa_n(nは1〜8の整数)は、n行目の画素における動作を示す。ここでは、行われる動作に応じて、期間NOP、TX、およびRead Outに分類される。なお、図11では、水平走査を省略している。
図12を参照して、各期間における詳細な動作を説明する。図12(a)に示す期間NOPは、画素が動作を行わない期間であって、信号PTX、PTXM、PSELをLレベルに、信号PRESをHレベルにそれぞれ維持する。この期間では、FD部がリセットされた状態を保つ。
図12(b)に示す期間TXは、光電変換部PDに蓄積された電荷を、保持容量MEMに転送する動作を行う期間である。信号PTXMがHレベルになることで、光電変換部PDから保持容量に、電荷が転送される。
図12(c)に示す期間Read Outは、画素から信号を読み出す動作を行う期間である。この期間においては、信号PSELがHレベルである。まず、信号PRESがLレベルになり、FD部のリセット状態が解除される。これにより、垂直信号線には、FD部をリセットしたことによる信号が現れる。個の信号には、リセットトランジスタによって生じる固定的なノイズと、ランダムなノイズとが含まれる。次に、信号PTXをHレベルにすることで、保持容量MEMに保持された電荷を、FD部に転送する。これにより垂直信号線VLには、光電変換によって得られた電荷量に基づく信号が現れる。図中、「N読み」と示した期間に垂直信号線VLに現れる信号と、「S読み」と示した期間に垂直信号線VLに現れる信号とには、リセットトランジスタに起因するノイズが含まれるので、両信号の差分を取ることで、ノイズを低減できる。
再び、図11に戻る。時刻t0に、全ての行に対して、信号POFD_nがHレベルからLレベルになる。この期間では、信号群PROa_nがNOP期間にあるので、信号POFD_nがLレベルになると、光電変換部PDが電荷を蓄積できる状態になる。このとき、各画素PIXのポテンシャルは図10(b)に示した状態になっている。すなわち、光電変換部PDに蓄積される電荷に対して、第2の転送部であるPOFDよりも第1の転送部である転送トランジスタTXMの方が、ポテンシャルが高くなっている。さらに、転送トランジスタTXMにおけるポテンシャルは、光電変換部PDにおけるそれよりも低い。従って、光電変換部PDの飽和電荷量は、第1の転送部TXMのポテンシャルで定まる。このため、時刻t0から開始する蓄積期間に、光電変換部PDの飽和電荷量を超える電荷が発生すると、第1の転送部におけるポテンシャル障壁を越えて保持容量MEMに電荷が流入する。
信号POFD_nがLレベルである期間において、時刻t1に、信号群PRO_nが期間TXの動作に移行する。期間NOPではLレベルだった信号PTXMがHレベルになり、光電変換部PDに蓄積された電荷が保持容量MEMに転送される。転送トランジスタTXMのポテンシャル障壁を越えて保持容量MEMに流入した電荷があれば、これに合算される。ここまでの動作は、全ての行の画素に対して、同時に行われる。
時刻t1’に、期間TXが終わると、信号群PROa_nは期間NOPに移行する。この状態で、時刻t2に、信号POFDがHレベルになると、各画素は保持容量MEMに電荷を保持した状態で、FD部および光電変換部PDがリセットされた状態になる。
時刻t3に、信号群PROa_2が期間Read Outに移行する。2行目の画素について、信号PRESがLレベルになると、FD部がリセットされたことによる信号が、垂直信号線に現れる。さらに、信号PTXにより、保持容量MEMからFD部に電荷が転送されると、転送された電荷量に応じた信号が垂直信号線VLに現れる。この2つの信号が、信号処理部5で処理されて、光電変換装置1の外部へと出力される。
時刻t4に、信号群PROa_2が期間NOPに再び移行するとともに、信号群PROa_7がRead Outに移行する。これにより、2行目の画素に対する信号PSELがLレベルになるとともに、7行目の画素に対する信号PSELがHレベルになるので、7行目の画素からの信号が、光電変換装置1から外部に出力される。7行目の画素では、期間Read Outに引き続いて、期間NOPの動作に移行する。
時刻t5に、信号POFD_2がLレベルになり、2行目の画素の光電変換部PDが、電荷を蓄積できる状態になる。
時刻t5、t6、t7から、1、3、4行目の画素から信号を読み出す動作が行われる。4行目の画素から信号を読み出す動作が終了する時刻t9をもって、第1のフレームの読み出し動作が終了する。
時刻t6には、信号POFD_7がLレベルになり、7行目の画素の光電変換部PDが、電荷を蓄積できる状態になる。
時刻t8に、信号群PROa_2が期間TXに移行し、時刻t5から光電変換部PDに蓄積された電荷が、保持容量MEMに転送される。
時刻t9から開始する第2のフレームの読み出し動作では、まず、信号群PROa_2が期間Read Outに移行することで、2行目の画素から信号が読み出される。
時刻t10に信号PROa_7が期間TXに移行し、時刻t6から光電変換部PDに蓄積した電荷が保持容量MEMに転送される。また、時刻t10には、信号POFD_2がHレベルになり、2行目の画素の光電変換部PDがリセットされる。
時刻t11に、信号群PROa_7が期間Read Outに移行し、7行目の画素から信号が読み出される。
時刻t12に、信号POFD_7がHレベルになり、7行目の画素の光電変換部PDがリセットされる。
時刻t13、t14、t15から、5、6、8行目の画素から信号を読み出す動作が行われる。8行目の画素から信号を読み出す動作が終了する時刻t16をもって、第2のフレームの読み出し動作が終了する。
第2のフレームに引き続く、第3のフレーム以降でも、同様の動作が繰り返される。即ち、連続した2フレームのうちの第1のフレームでは、全ての行の画素に対して同時に蓄積動作を終了させ(時刻t1’)、第1のフレームでは1〜4および7行目の画素から信号を読み出す。そして、第2のフレームでは、第1のフレームで読み出された2行目および7行目の画素についてのみ、あらたに蓄積動作を行った上で、2行目および5〜8行目の画素から信号を読み出す。この動作によれば、2行目および7行目の画素からは、信号が2回読み出される一方、1、3〜6、8行目の画素からは第1のフレームで蓄積した電荷に基づく信号が、2回に分けて読み出される。
第1のフレームで読み出される1〜4、7行目の画素からの信号と、第2のフレームで読み出される5、6、8行目の画素からの信号と、を合成することで、第1のフレームで蓄積した電荷に基づく画像を形成できる。第1および第2のフレームで読み出される2、7行目の信号を用いて、更新速度が高い、低解像度の画像を形成できる。
例えば、本実施例に係る光電変換装置を、デジタルカメラに用いる場合に、2行目と7行目の画素の信号を用いて、動画像を形成し、複数フレームかけて読み出した、全行からの信号を用いて静止画像を形成することができる。
本実施例によれば、電荷を蓄積する期間以外の期間に、信号POFD_nをLレベルに設定しているので、蓄積時間の同時性が高い静止画像と、更新速度が高い動画像とを並行して取得しながら、光電変換部PDで発生した過剰な電荷による画質の低下を抑制することができる。
本実施例も、実施例1の変形例と同様の動作を行ってもよい。
(実施例5)
図13を参照して、本発明の別の実施例を説明する。本実施例において、画素PIXは、図2で示した構成を有するものとする。
図3に示した動作シーケンスと異なる点を中心に説明する。
図3の動作では、8行の画素のうち、1〜4行目および7行目の画素から第1のフレームで信号を読み出し、2行目および5〜8行目の画素から第2のフレームで信号を読み出した。これに対して、本実施例では、第1のフレームでは、2行目および7行目の画素に加えて、これらに隣接する行の画素から信号を読み出す。そして、第1のフレームに続く第2のフレームでは、2行目および7行目の画素に加えて4行目と5行目の画素から信号を読み出している。
この動作シーケンスによる利点を説明する。2行目および7行目の画素については、第1のフレームで信号が読み出された後、次のフレームのための蓄積動作が行われる。つまり、信号POFD_2およびPOFD_7がLレベルに設定される。このため、入射光量が多いと、光電変換部PDで発生する電荷が、隣接する画素に流入するおそれがある。2行目および7行目の画素に隣接する行の画素は、期間TXから期間Read Outまでの間が長いほど、2行目および7行目の画素から流入してくる電荷の影響が大きくなるので、画質の低下を招く。そこで、本実施例では、第1のフレーム中に、2行目と7行目の画素に隣接する画素からも信号を読み出すことで、画質の低下を抑制することができる。
本実施例をより一般化すると、複数の画素で同一の蓄積期間で取得した信号を複数のフレームに分けて読み出すとともに、一部の行の画素からは毎フレーム信号を読み出す場合に、当該一部の行の画素に隣接する行の画素の信号を、当該一部の行の画素に隣接しない行の画素よりも、先に読み出し動作を完了すると言える。さらに、当該一部の行を除く行の画素は、光電変換部をリセットした状態にするため、ブルーミングを抑制できる。
また、更新速度が高い一部の行の画素と隣接する画素の全てから、同一のフレームで信号を読み出さなくてもよい。例えば、図13の動作であれば、第1のフレームで、1行目と6行目の画素からのみ信号を読み出し、次のフレームで3行目と8行目の画素から信号を読み出すことも考えられる。この場合でも、上述の一部の行と隣接しない行の画素よりも先に信号が読み出されればよい。
以上の各実施例では、8行分の画素のうち、2行の画素からの信号を、他の行の画素からの信号よりも短い周期で読み出すことを説明したが、これに限るものではない。
(実施例6)
本発明に係る別の実施例を説明する。
本実施例に係る撮像システムの概略を、図14を用いて説明する。
撮像システム800は、例えば、光学部810、撮像装置1000、映像信号処理回路部830、記録・通信部840、タイミング制御回路部850、システムコントロール回路部860、および再生・表示部870を含む。撮像装置1000は、先述の各実施例で説明した光電変換装置が用いられる。ここでは、図1に示した制御部3が、撮像装置ではなく、タイミング制御回路部850に含まれる場合を例示している。
レンズなどの光学系である光学部は810、被写体からの光を撮像装置1000の、複数の画素が2次元状に配列された画素アレイに結像させ、被写体の像を形成する。撮像装置1000は、タイミング制御回路部850からの信号に基づくタイミングで、画素部に結像された光に応じた信号を出力する。
撮像装置1000から出力された信号は、映像信号処理部である映像信号処理回路部830に入力され、映像信号処理回路部830が、プログラムなどによって定められた方法に従って、入力された電気信号に対してAD変換などの処理を行う。映像信号処理回路部での処理によって得られた信号は画像データとして記録・通信部840に送られる。記録・通信部840は、画像を形成するための信号を再生・表示部870に送り、再生・表示部870に動画や静止画像が再生・表示させる。記録通信部は、また、映像信号処理回路部830からの信号を受けて、システムコントロール回路部860とも通信を行うほか、不図示の記録媒体に、画像を形成するための信号を記録する動作も行う。
システムコントロール回路部860は、撮像システムの動作を統括的に制御するものであり、光学部810、タイミング制御回路部850、記録・通信部840、および再生・表示部870の駆動を制御する。また、システムコントロール回路部860は、例えば記録媒体である不図示の記憶装置を備え、ここに撮像システムの動作を制御するのに必要なプログラムなどが記録される。また、システムコントロール回路部860は、例えばユーザの操作に応じて駆動モードを切り替える信号を撮像システム内で供給する。具体的な例としては、読み出す行やリセットする行の変更、電子ズームに伴う画角の変更や、電子防振に伴う画角のずらしなどである。
タイミング制御回路部850は、制御部であるシステムコントロール回路部860による制御に基づいて撮像装置1000および映像信号処理回路部830の駆動タイミングを制御する。
映像信号処理回路部830は、先述の各実施例で説明した補正係数を保持し、撮像装置1000から出力された信号に対して補正処理を行う。
撮像システムは、さらに光量検知用のセンサを備えてもよい。例えば、光量検知用のセンサで検出した光量によって、システムコントロール回路部860が光電変換装置の動作を切り替えることができる。
以上で説明した各実施例は、本発明を説明するための例示的なものであって、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で様々に変更あるいは組み合わせることが可能である。
(その他)
上記の各実施例は、本発明を説明するための例示的なものに過ぎず、本発明の思想を逸脱しない範囲で構成を変えたり、他の実施例と組み合わせたりすることができる。

Claims (1)

  1. 行列状に配された複数の画素を有し、
    前記複数の画素の各々は、
    光電変換部と、
    電荷を保持する保持部と、
    前記光電変換部で生じた電荷を前記保持部に転送する転送部と、
    前記光電変換部をリセットするリセット部と、
    を有する光電変換装置の駆動方法であって、
    第1のフレームで、前記行列のうちの第1、第2、および第3の行の前記画素に対して電荷を蓄積する動作を行わせた後、前記第1および第2の行の画素から信号を出力させ、
    前記第2および第3の行の画素に対しては電荷を蓄積する動作を行わせずに、前記第1の行の画素に対して電荷を蓄積する動作を行わせた後、前記第1のフレームに続く第2のフレームで、前記第1および第3の行の画素から信号を出力させ、さらに
    前記第1のフレームにおいて、前記第2および第3の行の画素が有する前記リセット部により、当該画素の光電変換部をリセットすること
    を特徴とする光電変換装置の駆動方法。
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