JP2017106148A - 合成繊維用処理剤エマルション、合成繊維用処理剤エマルションの調製方法及び合成繊維の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定の合成繊維用処理剤と水とを特定割合で混合した合成繊維用処理剤エマルションであって、溶存酸素濃度を10mg/L以下又は所定の方法で測定した気体発生量を10mL/L以下にした。
【選択図】なし
Description
・実施例1
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.005%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水200部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水90000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.004%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を75部、界面活性剤として表1に記載のS−2を19部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ70℃に温調しておいた水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.005%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−3を40部、界面活性剤として表1に記載のS−1を54部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水1000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.005%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を70部、界面活性剤として表1に記載のS−1を24部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水800部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.008%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が20℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−4を50部、界面活性剤として表1に記載のS−2を44部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ50℃に温調しておいた水1000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.001%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を45部、界面活性剤として表1に記載のS−1を49部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水80部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.004%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を40部、界面活性剤として表1に記載のS−1を54部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を10℃の水100部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.004%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水200部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−2を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水1200部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−4を70部、界面活性剤として表1に記載のS−2を26部及びS−3を4部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水5000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに対して防腐剤として表1に記載のA−1を0.005%添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を65部、界面活性剤として表1に記載のS−2を29部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水1000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−3を80部、界面活性剤として表1に記載のS−2を16部及びS−5を4部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を60℃に温調しておいた水900部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が15℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を30部、界面活性剤として表1に記載のS−1を64部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を60℃に温調しておいた水200部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が15℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を35部、界面活性剤として表1に記載のS−2を59部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水2000部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が5℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を10℃の水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−2を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が5℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を75部、界面活性剤として表1に記載のS−2を19部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を10℃の水7000部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を40部、界面活性剤として表1に記載のS−2を54部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水20000部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が5℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
L−1:ラウリルオクタナート/30℃の粘度が1.3×10−5m2/sの鉱物油=67/33(質量比)の混合物
L−2:ポリオキシエチレン(n=8)モノブチルエーテルのラウリン酸エステル
L−3:ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=50/50(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量10000のポリエーテルモノオール/ラウリルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=40/60(質量比)の割合でブロック状に付加した数平均分子量1800のポリエーテルモノオール/ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=50/50(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量1000のポリエーテルモノオール=12/38/50(質量比)の混合物
L−4:α−ブチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエチレン)(n=8)のラウリン酸エステル/ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=50/50(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量3000のポリエーテルモノオール/ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=40/60(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量1000のポリエーテルモノオール=21/26/53(質量比)の混合物
S−2:ポリオキシエチレン(8モル)ラウリルエーテル
S−3:デカンスルホン酸カリウム/オレイン酸カリウム=50/50(質量比)の混合物
S−4:デカンスルホン酸カリウム/ラウリルリン酸エステルカリウム=42/58(質量比)の混合物
S−5:ドデシル硫酸ナトリウム
A−2:5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの混合物
A−3:2−n―オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの混合物
・溶存酸素濃度の測定
試験区分1で調製した各例の合成繊維用処理剤エマルションをビーカーに100ml量りとり、下記の隔膜電極法式溶存酸素計の検出プローブを該合成繊維用処理剤エマルション中に入れ、溶存酸素濃度を測定した。結果を表2にまとめて示した。
隔膜電極法式溶存酸素計:飯島電子工業社製の溶存酸素計DOメーター B−506
試験区分1で調製した各例の合成繊維用処理剤エマルション1Lを最大容量1.5Lのチャック付ポリ袋に気体が入らないよう注いで密閉し、50℃で24時間静置した。その後、チャック付ポリ袋内にあらかじめ入れておいたメスシリンダーに発生した気体をすべて補足し、合成繊維用処理剤エマルション1Lあたりから発生した50℃で1気圧下における気体の容量を測定した。結果を表2にまとめて示した。
固有粘度0.64、酸化チタン含有量0.2%のポリエチレンテレフタラートを常法により乾燥した後、エクストルーダーを用いて295℃で紡糸し、口金から吐出して冷却固化した後の走行糸条に、試験区分1で調製した各例の合成繊維用処理剤エマルションを、表2中の付着時の雰囲気温度下で、計量ポンプを用いたガイド給油法にて、合成繊維用処理剤としての付着量が1.0%となるよう付着させた後、ガイドで集束させ、表面速度5000m/分で表面温度90℃の第1コデットローラーと、表面速度5500m/分で表面温度150℃の第2コデットローラーとで延伸後、5500m/分の速度で巻き取り、83デシテックス36フィラメントの延伸糸を得た。この試験を7日間連続して行った。
・紡糸毛羽の評価
前記のように7日間連続して試験し、7日目に得た延伸糸について巻き取り直前に、毛羽計数装置(東レエンジニアリング社製のDT−105)にて5時間当たりの毛羽数を測定し、以下の基準で評価した。結果を表2にまとめて示した。
1:測定された毛羽数が0〜5個
2:測定された毛羽数が6〜10個
3:測定された毛羽数が11〜25個
4:測定された毛羽数が26個〜40個
5:測定された毛羽数が41個以上
前記の毛羽を測定した延伸糸を用い、筒編機で直径70mm、長さ1.2mの編地を作成した。作成した編地を、分散染料(日本化薬社製の商品名カヤロンポリエステルブルーEBL−E)を用い、高圧染色法により染色した。染色した編地を、常法に従い水洗、還元洗浄及び乾燥した後、直径70mm、長さ1mの鉄製の筒に装着して、編地表面の濃染部分の点数を肉眼で数え、これを3回行った合計について以下の基準で評価した。結果を表2にまとめて示した。
1:濃染部分がない
2:濃染部分が1〜9点ある
3:濃染部分が10〜19点ある
4:濃染部分が20〜29点ある
5:濃染部分が30点以上ある
気体発生量:合成繊維用処理剤エマルションを気体が入らないよう容器に密閉し、50℃で24時間静置して、この間に合成繊維用処理剤エマルションから発生した気体の容量を、合成繊維用処理剤エマルション1L当たりから発生した50℃で1気圧下における気体の容量に換算した値
・実施例1
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.005%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水200部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水90000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.004%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を75部、界面活性剤として表1に記載のS−2を19部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ70℃に温調しておいた水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.005%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度を30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−3を40部、界面活性剤として表1に記載のS−1を54部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水1000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.005%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を70部、界面活性剤として表1に記載のS−1を24部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水800部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.008%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が20℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−4を50部、界面活性剤として表1に記載のS−2を44部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ50℃に温調しておいた水1000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.001%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を45部、界面活性剤として表1に記載のS−1を49部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水80部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.004%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を40部、界面活性剤として表1に記載のS−1を54部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を10℃の水100部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−1を0.004%となるよう添加して均一に撹拌した。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ80℃に温調しておいた水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。その後、このエマルションを40℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度40℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水200部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−2を60部、界面活性剤として表1に記載のS−2を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤をあらかじめ60℃に温調しておいた水1200部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−4を70部、界面活性剤として表1に記載のS−2を26部及びS−3を4部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水5000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。その後、このエマルションを30℃に温調したストックタンクへ移送し、一晩静置して、温度30℃に温調した合成繊維用処理剤エマルションを調製した。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。調製したエマルションに対して防腐剤として表1に記載のA−1を0.005%添加して均一に撹拌した。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を65部、界面活性剤として表1に記載のS−2を29部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水1000部とエマルション調製タンク内で均一に混合し、エマルションとした。このエマルションを一晩静置した後、ストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−3を80部、界面活性剤として表1に記載のS−2を16部及びS−5を4部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を60℃に温調しておいた水900部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が15℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−2を30部、界面活性剤として表1に記載のS−1を64部及びS−4を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を60℃に温調しておいた水200部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が15℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を35部、界面活性剤として表1に記載のS−2を59部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水2000部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が5℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−1を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を10℃の水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−3を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を60部、界面活性剤として表1に記載のS−2を34部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水300部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が5℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を75部、界面活性剤として表1に記載のS−2を19部及びS−3を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を10℃の水7000部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。調製したエマルションに防腐剤として表1に記載のA−2を0.003%となるよう添加して均一に撹拌した。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が10℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
平滑剤として表1に記載のL−1を40部、界面活性剤として表1に記載のS−2を54部及びS−5を6部の割合で均一に混合し、得られた合成繊維用処理剤を5℃の水20000部とエマルション調製タンク内で均一に混合して、エマルションとした。このエマルションを直ちにストックタンクへ移送した。温度が5℃の合成繊維用処理剤エマルションであった。
L−1:ラウリルオクタナート/30℃の粘度が1.3×10−5m2/sの鉱物油=67/33(質量比)の混合物
L−2:ポリオキシエチレン(n=8)モノブチルエーテルのラウリン酸エステル
L−3:ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=50/50(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量10000のポリエーテルモノオール/ラウリルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=40/60(質量比)の割合でブロック状に付加した数平均分子量1800のポリエーテルモノオール/ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=50/50(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量1000のポリエーテルモノオール=12/38/50(質量比)の混合物
L−4:α−ブチル−ω−ヒドロキシ(ポリオキシエチレン)(n=8)のラウリン酸エステル/ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=50/50(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量3000のポリエーテルモノオール/ブチルアルコールにエチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とをEO/PO=40/60(質量比)の割合でランダム状に付加した数平均分子量1000のポリエーテルモノオール=21/26/53(質量比)の混合物
S−2:ポリオキシエチレン(8モル)ラウリルエーテル
S−3:デカンスルホン酸カリウム/オレイン酸カリウム=50/50(質量比)の混合物
S−4:デカンスルホン酸カリウム/ラウリルリン酸エステルカリウム=42/58(質量比)の混合物
S−5:ドデシル硫酸ナトリウム
A−2:5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの混合物
A−3:2−n―オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの混合物
・溶存酸素濃度の測定
試験区分1で調製した各例の合成繊維用処理剤エマルションをビーカーに100ml量りとり、下記の隔膜電極法式溶存酸素計の検出プローブを該合成繊維用処理剤エマルション中に入れ、溶存酸素濃度を測定した。結果を表2にまとめて示した。
隔膜電極法式溶存酸素計:飯島電子工業社製の溶存酸素計DOメーター B−506
試験区分1で調製した各例の合成繊維用処理剤エマルション1Lを最大容量1.5Lのチャック付ポリ袋に気体が入らないよう注いで密閉し、50℃で24時間静置した。その後、チャック付ポリ袋内にあらかじめ入れておいたメスシリンダーに発生した気体をすべて補足し、合成繊維用処理剤エマルション1Lあたりから発生した50℃で1気圧下における気体の容量を測定した。結果を表2にまとめて示した。
固有粘度0.64、酸化チタン含有量0.2%のポリエチレンテレフタラートを常法により乾燥した後、エクストルーダーを用いて295℃で紡糸し、口金から吐出して冷却固化した後の走行糸条に、試験区分1で調製した各例の合成繊維用処理剤エマルションを、表2中の付着時の雰囲気温度下で、計量ポンプを用いたガイド給油法にて、合成繊維用処理剤としての付着量が1.0%となるよう付着させた後、ガイドで集束させ、表面速度5000m/分で表面温度90℃の第1コデットローラーと、表面速度5500m/分で表面温度150℃の第2コデットローラーとで延伸後、5500m/分の速度で巻き取り、83デシテックス36フィラメントの延伸糸を得た。この試験を7日間連続して行った。
・紡糸毛羽の評価
前記のように7日間連続して試験し、7日目に得た延伸糸について巻き取り直前に、毛羽計数装置(東レエンジニアリング社製のDT−105)にて5時間当たりの毛羽数を測定し、以下の基準で評価した。結果を表2にまとめて示した。
1:測定された毛羽数が0〜5個
2:測定された毛羽数が6〜10個
3:測定された毛羽数が11〜25個
4:測定された毛羽数が26個〜40個
5:測定された毛羽数が41個以上
前記の毛羽を測定した延伸糸を用い、筒編機で直径70mm、長さ1.2mの編地を作成した。作成した編地を、分散染料(日本化薬社製の商品名カヤロンポリエステルブルーEBL−E)を用い、高圧染色法により染色した。染色した編地を、常法に従い水洗、還元洗浄及び乾燥した後、直径70mm、長さ1mの鉄製の筒に装着して、編地表面の濃染部分の点数を肉眼で数え、これを3回行った合計について以下の基準で評価した。結果を表2にまとめて示した。
1:濃染部分がない
2:濃染部分が1〜9点ある
3:濃染部分が10〜19点ある
4:濃染部分が20〜29点ある
5:濃染部分が30点以上ある
Claims (7)
- 平滑剤を40〜75質量%及び界面活性剤を25〜60質量%(合計100質量%)の割合で含有して成る合成性繊維用処理剤100質量部当たり、水を20〜100000質量部の割合で含有する合成繊維用処理剤エマルションであって、溶存酸素濃度が10mg/L以下又は下記の気体発生量が10mL/L以下であることを特徴とする合成繊維用処理剤エマルション。
気体発生量:合成繊維用処理剤エマルションを気体が入らないよう容器に密閉し、50℃で24時間静置して、この間に合成繊維用処理剤エマルションから発生した気体の容量を、合成繊維用処理剤エマルション1Lあたりから発生した50℃で1気圧下における気体の容量に換算した値 - 更に防腐剤を0.0005〜0.01質量%の割合で含有する請求項1記載の合成繊維用処理剤エマルション。
- 請求項1又は2記載の合成繊維用処理剤エマルションの調製方法であって、調製に用いる合成繊維用処理剤、調製に用いる水及び/又は調製途中のエマルションに溶存気体の低減処理を行なうことを特徴とする合成繊維用処理剤エマルションの調製方法。
- 請求項1又は2記載の合成繊維用処理剤エマルションの調製方法であって、下記の工程1A及び工程2Aを経ることを特徴とする合成繊維用処理剤エマルションの調製方法。
工程1A:調製に用いる水の温度を、合成繊維用処理剤エマルションを合成繊維に付着させるときの雰囲気温度以上で水の沸点以下になるよう温調する工程
工程2A:合成繊維用処理剤と、工程1Aで温調した水とを混合するか、又は更に防腐剤を混合して、合成繊維用処理剤エマルションを調製する工程 - 更に下記の工程3Aを経る請求項4記載の合成繊維用処理剤エマルションの調製方法。
工程3A:工程2Aで調製した合成繊維用処理剤エマルションを、それを合成繊維に付着させるときの雰囲気温度との差が20℃以内となるよう温調する工程 - 請求項1又は2記載の合成繊維用処理剤エマルションの調製方法であって、下記の工程1B及び工程2Bを経ることを特徴とする合成繊維用処理剤エマルションの調製方法。
工程1B:合成繊維用処理剤と、水とを混合するか、又は更に防腐剤を混合して、エマルションを調製する工程
工程2B:工程1Bで調製したエマルションを、それを合成繊維に付着させるときの雰囲気温度との差が20℃以内となるよう温調する工程 - 請求項1又は2記載の合成繊維用処理剤エマルションを、合成繊維に対し合成繊維用処理剤として0.1〜10質量%となるよう付着させることを特徴とする合成繊維の処理方法。
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