JP2017105223A - ワーク反転搬送装置 - Google Patents

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Yuki Goto
裕紀 後藤
貴典 太田
Takanori Ota
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Abstract

【課題】装置全体の簡素化を図るとともに、搬送台車の走行用ガイドレールを工場の天井梁から分離して設置でき、工程編成の見直し等に伴う設備移設を簡単に行うことができるワーク反転搬送装置を提供する。【解決手段】車両組立てライン1において、車両SBに搭載するワークWを保持して一方のラインサイド11から車両上方まで上昇させ、水平方向にワークを反転させながら車両上方を通過させた後、他方のラインサイド12まで下降させる搬送台車2を備えたワーク反転搬送装置10である。一方のラインサイドから車両の上方を通過して他方のラインサイドまで湾曲部を経由して連続状に形成されたフレーム部材と、フレーム部材に配設された駆動装置とを備え、搬送台車は、駆動装置に連結され、駆動装置を作動させることによって、フレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレール上を一方のラインサイドから他方のラインサイドまで往復移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両組立てラインにおいて、車両に搭載するワークを保持して一方のラインサイドから車両上方まで上昇させ、水平方向に当該ワークを反転させながら車両上方を通過させた後、他方のラインサイドまで下降させる搬送台車を備えたワーク反転搬送装置に関する。
一般に、車両組み立てラインでは、車両の左右で対称となるように組み付けられる部品(以下、「ワーク」ともいう)であれば、当該組付け工程の左右両側のラインサイドへワークを供給するのが通常であるが、物流経路やワークパレット等の要因により、左右いずれか一方のラインサイドへしかワークを供給できない場合がある。
その場合、例えば、一方のラインサイドへ供給されたワークを作業者が保持して、一方のラインサイドから他方のラインサイドへ運搬して組み付けていては、作業者の歩行ロスが膨大となり好ましくない。また、作業者がワークを運搬する際、コンベア上の車両にワークを当接して品質不具合を生じさせる恐れもあった。
この問題を解決するため、例えば、図9、図10に示すように、ワーク101を保持する保持具102と、当該保持具102を吊り下げて昇降でき、一方のラインサイド103から他方のラインサイド104までワーク101を水平方向に反転させながらラインコンベア109上の車両110上方を搬送する搬送台車105と、工場の天井梁106から吊り下げ、前記搬送台車105を往復走行させる環状の走行用ガイドレール107とを備えたワーク反転搬送装置100を設置する方法もある。この場合、搬送台車105には、自走用の駆動モータ105aと保持具102を昇降させる昇降モータ105bとが必要であり、また、走行用ガイドレール107は、駆動モータ105a及び昇降モータ105bに給電する給電レールを備える必要もある。さらに、搬送台車105の駆動モータ105a、昇降モータ105b、その他の機器等を保全管理するための点検歩廊108を、工場の天井梁106から吊り下げる必要がある。
したがって、上記ワーク反転搬送装置100では、装置全体が大掛りとなって設備費が増大するとともに、走行用ガイドレール107や点検歩廊108を天井梁106から吊り下げる構造であるため、工程編成の見直し等に伴う設備移設の際には、各設備を運搬可能な状態に分解するために多大な費用と日数を要してしまうという問題があった。
この点、例えば、特許文献1には、図11、図12に示すように、所要の距離間を走行用ガイドレール207に案内されて直線往復走行移動する搬送台車201に搬送物WWを保持する回転台202を回転軸203を介して設け、この回転軸203に一定方向に向けたアーム204を回転軸203の軸線に対して直交して固設し、アーム204の先端にローラーフォロアー205を取付け、屈曲部206aを有する回転用ガイドレール206を前記走行用ガイドレール207に沿って配置し、この回転用ガイドレール206に前記ローラーフォロアー205を案内したことを特徴とする搬送装置200が開示されている。上記搬送装置200によれば、搬送台車201が搬入位置Aから屈曲部206aが配置された搬送途中Bを経由して搬出位置Cに至るまでに、搬送台車201の走行移動と連係して回転台202を180度回動(反転)させることができる。そして、回転台202の回動動作には、専用の駆動源を要しないので、搬送装置200の簡略化を図ることが可能となる。
実開昭59−19233号公報
しかしながら、上記搬送装置200では、図12に示すように、走行用ガイドレール207を工場の天井側から吊り下げ、走行用ガイドレール207の搬入側端部に搬送台車201の駆動モータ208を据え付け、駆動モータ208と搬送台車201とを連結するチェン209を走行用ガイドレール207に沿って配設する必要がある。また、回転台202に装着された把持具202aに搬送物WWを受け渡すための昇降装置310も必要となる。
そのため、上記搬送装置200においても、搬送台車201を走行させる走行用ガイドレール207を工場の天井側から吊り下げる構造であり、搬送台車201に搬送物WWを受け渡す昇降装置310を搬送台車201とは別に設ける構造であるので、結果的に、装置全体が大掛りとなって設備費が増大するとともに、工程編成の見直し等に伴う設備移設の際には、各設備を運搬可能な状態に分解するために多大な費用と日数を要してしまうという問題が残っていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、装置全体の簡素化を図るとともに、搬送台車の走行用ガイドレールを工場の天井梁から分離して設置でき、工程編成の見直し等に伴う設備移設を簡単に行うことができるワーク反転搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るワーク反転搬送装置は、次のような構成を有している。
(1)車両組立てラインにおいて、車両に搭載するワークを保持して一方のラインサイドから車両上方まで上昇させ、水平方向に当該ワークを反転させながら車両上方を通過させた後、他方のラインサイドまで下降させる搬送台車を備えたワーク反転搬送装置であって、
前記一方のラインサイドから前記車両の上方を通過して前記他方のラインサイドまで湾曲部を経由して連続状に形成されたフレーム部材と、当該フレーム部材に配設された駆動装置とを備え、前記搬送台車は、前記駆動装置に連結され、当該駆動装置を作動させることによって、前記フレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレール上を前記一方のラインサイドから前記他方のラインサイドまで往復移動することを特徴とする。
本発明においては、一方のラインサイドから車両の上方を通過して他方のラインサイドまで湾曲部を経由して連続状に形成されたフレーム部材と、当該フレーム部材に配設された駆動装置とを備え、搬送台車は、駆動装置に連結され、当該駆動装置を作動させることによって、フレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレール上を一方のラインサイドから他方のラインサイドまで往復移動するので、搬送台車の走行用ガイドレールを工場の天井梁から分離して設置できる。そのため、フレーム部材を一方のラインサイドの床面及び他方のラインサイドの床面から分離して移動することによって、工程編成の見直し等に伴うワーク反転搬送装置の設備移設を簡単に行うことができる。
また、搬送台車は、フレーム部材に配設された駆動装置に連結され、当該駆動装置を作動させることによって、フレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレール上を一方のラインサイドから他方のラインサイドまで往復移動するので、搬送台車に駆動モータ及び昇降モータ等を備える必要がなく、走行用ガイドレールを給電レール化する必要もない。そのため、ワーク反転搬送装置の装置全体を簡素化させることができる。
よって、本発明によれば、装置全体の簡素化を図るとともに、搬送台車の走行用ガイドレールを工場の天井梁から分離して設置でき、工程編成の見直し等に伴う設備移設を簡単に行うことができるワーク反転搬送装置を提供することができる。
(2)(1)に記載されたワーク反転搬送装置において、
前記駆動装置には、前記フレーム部材の前記一方のラインサイドの床面近傍に配設された駆動モータと、前記フレーム部材の前記他方のラインサイドの床面近傍に配設された従動プーリと、前記駆動モータと前記従動プーリとの間で前記フレーム部材に沿うように掛け渡され前記搬送台車に両端が固設されたループ状の駆動力伝達部材とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、駆動装置には、フレーム部材の一方のラインサイドの床面近傍に配設された駆動モータと、フレーム部材の他方のラインサイドの床面近傍に配設された従動プーリと、駆動モータと従動プーリとの間でフレーム部材に沿うように掛け渡され搬送台車に両端が固設されたループ状の駆動力伝達部材とを備えたので、フレーム部材の一方のラインサイドの床面近傍に配設された1つの駆動モータを作動させることによって、搬送台車をフレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレール上を一方のラインサイドの床上から他方のラインサイドの床上まで往復移動させることができる。そのため、ワーク反転搬送装置の駆動装置をより一層簡素化させることができる。また、駆動モータと従動プーリとが、いずれもラインサイドの床面近傍に配設されているので、それらの維持管理も容易に行うことができる。
(3)(1)又は(2)に記載されたワーク反転搬送装置において、
前記フレーム部材には、前記走行用ガイドレールのワーク搬送方向と平行に延設され前後に離間して配置された2つの平行レール部と、当該平行レール部の内、ワーク搬送方向に対して後側の平行レール部の前端部と前側の平行レール部の後端部とに接続され前記ワーク搬送方向に対して傾斜状に延設された傾斜レール部とを有する回転用ガイドレールを備え、前記搬送台車には、前記走行用ガイドレール上をワーク搬送方向に移動する基台と、当該基台に垂直状に軸支された回転軸と、当該回転軸の軸中心線から偏心した位置で前記回転軸と前記基台の裏面側で連結され前記回転用ガイドレールに案内されるカムローラと、前記基台の表面側で前記回転軸の先端部に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、フレーム部材には、走行用ガイドレールのワーク搬送方向と平行に延設され前後に離間して配置された2つの平行レール部と、当該平行レール部の内、ワーク搬送方向に対して後側の平行レール部の前端部と前側の平行レール部の後端部とに接続されワーク搬送方向に対して傾斜状に延設された傾斜レール部とを有する回転用ガイドレールを備え、搬送台車には、走行用ガイドレール上をワーク搬送方向に移動する基台と、当該基台に垂直状に軸支された回転軸と、当該回転軸の軸中心線から偏心した位置で回転軸と基台の裏面側で連結され回転用ガイドレールに案内されるカムローラと、基台の表面側で回転軸の先端部に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材とを備えたので、搬送台車の基台が走行用ガイドレール上を移動するとき、カムローラが回転用ガイドレールの平行レール部及び傾斜レール部に案内されることによって、基台の回転軸を180度回転させ、回転軸の先端部に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材に保持されたワークを水平方向に反転させることができる。そのため、搬送台車が、フレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレール上を一方のラインサイドから他方のラインサイドまで移動する間に、ワークを水平方向に自動的に反転させることができる。その結果、搬送台車にワークを反転させるための専用の駆動源が不要となり、装置の更なる簡素化に寄与することができる。なお、カムローラは、回転用ガイドレールに対して前後一対のローラ体が案内される構成が好ましい。ローラ体を回転用ガイドレールに対して前後に配置することによって、カムローラが平行レール部と傾斜レール部との接続部で停止せず、より一層スムーズに移動できる。
(4)(3)に記載されたワーク反転搬送装置において、
前記回転軸の先端部には、当該先端部と連結され前記回転軸の軸方向と軸部が直交する方向に配置された第1歯車部と、当該第1歯車部と噛み合う第2歯車部とを備えた連結機構が装着され、前記第2歯車部の軸部には、前記ワーク保持部材が連結されていることを特徴とする。
本発明においては、回転軸の先端部には、当該先端部と連結され回転軸の軸方向と軸部が直交する方向に配置された第1歯車部と、当該第1歯車部と噛み合う第2歯車部とを備えた連結機構が装着され、第2歯車部の軸部には、ワーク保持部材が連結されているので、基台が走行用ガイドレール上の湾曲部を上下方向に移動するに従って、基台に垂直状に軸支された回転軸の水平方向に対する角度が変化すると、第1歯車部が当該角度分だけ回動し、第2歯車部が第1歯車部の回動角度に相当する角度分だけ第1歯車部の回動方向と反対方向に回動する。そのため、回転軸の水平方向に対する角度が変化しても、第2歯車部の軸部に連結されたワーク保持部材は、常に回転軸の先端部に鉛直状に吊り下げられた状態を維持することができる。その結果、ワーク保持部材は、ワークを水平方向における姿勢が自動的に同一となるように保持することができ、装置全体の簡素化に寄与することができる。
(5)(3)又は(4)に記載されたワーク反転搬送装置において、
前記回転軸の先端部と前記ワーク保持部材との間には、前記ワーク保持部材の鉛直方向に対する振れ角を減縮させる角度補正手段を装着したことを特徴とする。
本発明においては、回転軸の先端部とワーク保持部材との間には、ワーク保持部材の鉛直方向に対する振れ角を減縮させる角度補正手段を装着したので、基台が走行用ガイドレール上の湾曲部を上下方向に移動するときに、回転軸の先端部に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材が前後に揺れても、角度補正手段が作動してワーク保持部材の鉛直状に吊り下げられた状態を維持させることができる。そのため、ワーク保持部材に保持されるワークの姿勢をより一層一定に維持させることができる。
(6)(3)乃至(5)のいずれか1つに記載されたワーク反転搬送装置において、
前記回転軸の先端部には、前記回転軸に対する所定の傾斜角を有して前記基台表面と摺接し、前記回転軸に対して前記ワーク保持部材と反対方向に延設された回転軸支持部材が連結されていることを特徴とする。
本発明においては、回転軸の先端部には、回転軸に対する所定の傾斜角を有して基台表面と摺接し、回転軸に対してワーク保持部材と反対方向に延設された回転軸支持部材が連結されているので、ワークを保持するワーク保持部材の荷重によって回転軸の先端部に作用する偏心荷重を回転軸支持部材に対する基台表面からの反力によってキャンセルさせることができる。そのため、基台に対する回転軸の支持構造を簡略化でき、設備費の低減を図ることができる。
(7)(1)乃至(6)のいずれか1つに記載されたワーク反転搬送装置において、
前記フレーム部材は、H型鋼からなり、当該H型鋼における一対の平行フランジが湾曲方向に対して内周側と外周側とに配置されていることを特徴とする。
本発明においては、フレーム部材は、H型鋼からなり、当該H型鋼における一対の平行フランジが湾曲方向に対して内周側と外周側とに配置されているので、搬送台車の走行用ガイドレールをH型鋼の内周側の平行フランジを利用して形成することができる。そのため、フレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレールをより一層簡単に加工でき、設備費の更なる低減を図ることができる。また、フレーム部材は、H型鋼であるので、フレーム部材の小型化、軽量化を図ることもできる。その結果、工程編成の見直し等に伴う設備移設をより一層簡単に行うことができる。
本発明によれば、装置全体の簡素化を図るとともに、搬送台車の走行用ガイドレールを工場の天井梁から分離して設置でき、工程編成の見直し等に伴う設備移設を簡単に行うことができるワーク反転搬送装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るワーク反転搬送装置の模式的側面図である。 図1に示すQ部におけるワーク反転搬送装置の詳細側面図である。 図2に示すD−D断面図である。 図2に示すE矢視図であって、回転用ガイドレールに対するカムローラの回動動作に関する説明図である。 図4に示すカムローラの回動動作に伴って反転するワークの側面図である。 図4に示す回転用ガイドレールの屈曲部におけるカムローラの回動動作を表す説明図である。 図2に示す連結機構及び回転軸支持部材の動作説明図である。 図2に示す連結機構の変形例を表す動作説明図である。 従来のワーク反転搬送装置の模式的側面図である。 図9に示すワーク反転搬送装置の走行用ガイドレールの上面図である。 特許文献1に記載された搬送装置の模式的平面図である。 特許文献1に記載された搬送装置の斜視図である。
次に、本発明に係る実施形態であるワーク反転搬送装置について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態のワーク反転搬送装置の全体構成を説明し、その後、本ワーク反転搬送装置におけるワーク保持部材に保持するワークを水平方向に反転させる方法と、ワークの姿勢を水平状に保持させる方法とを説明する。
<ワーク反転搬送装置の全体構成>
まず、本ワーク反転搬送装置の全体構成を、図1〜図4を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係るワーク反転搬送装置の模式的側面図を示す。図2に、図1に示すQ部におけるワーク反転搬送装置の詳細側面図を示す。図3に、図2に示すD−D断面図を示す。図4に、図2に示すE矢視図であって、回転用ガイドレールに対するカムローラの回動動作に関する説明図を示す。
図1に示すように、本ワーク反転搬送装置10には、車両組立てライン1において、車両SBに搭載するワークWを保持して一方のラインサイド11から車両SB上方まで上昇させ、水平方向に当該ワークWを反転させながら車両上方を通過させた後、他方のラインサイド12まで下降させる搬送台車2を備えている。図1には、走行用ガイドレール31上における搬送台車2の位置とワークWの反転動作との関係を示す便宜上、複数の搬送台車2が記載されているが、本ワーク反転搬送装置10では1つの搬送台車2が走行用ガイドレール31に沿って往復移動する。
車両組立てライン1では、車両SBをラインコンベア13に等間隔で載置して、図1の紙面垂直方向に搬送しながら、ラインコンベア13の両側に配置されたラインサイド11、12に供給された各種部品を、車両SBに搭載する工程が編成されている。ここでは、車両SBに左右対称となるように組み付けられる車両用シート(ワーク)Wが、一方のラインサイド11のみに供給されるので、ワークWを搬送台車2のワーク保持部材24に保持して、一方のラインサイド11から他方のラインサイド12に搬送している。このとき、ワークWの搭載作業の都合上、ワークWの向きを水平方向に180度回転(反転)させている。ワーク保持部材24は、水平状に形成されたワーク載置台241とワーク載置台241の後端部から垂直状に形成された支持フレーム242とからなり、ワーク載置台241と支持フレーム242とが略L字状に連結されている。
また、図1〜図4に示すように、本ワーク反転搬送装置10には、一方のラインサイド11の床上から車両SBの上方を通過して他方のラインサイド12の床上まで湾曲部3Wを経由して連続状に形成されたフレーム部材3と、当該フレーム部材3に配設された駆動装置4とを備え、搬送台車2は、駆動装置4に連結され、当該駆動装置4を作動させることによって、フレーム部材3に沿って形成された走行用ガイドレール31上を一方のラインサイド11の床上から他方のラインサイド12の床上まで往復移動するように構成されている。
フレーム部材3は、H型鋼からなり、当該H型鋼における一対の平行フランジが湾曲方向に対して内周側と外周側とに配置されている。搬送台車2の走行用ガイドレール31は、H型鋼の内周側の平行フランジの上下面と両側面とを利用して形成されている。フレーム部材3の長手方向端部には、据付けフランジ部35が接合され、据付けフランジ部35がアンカーボルトを介して両ラインサイドの床面に固定されている。また、フレーム部材3の長手方向端部には、一方のラインサイド11の床上及び他方のラインサイド12の床上に到達したワーク保持部材24の支持フレーム242と当接して、ワーク載置台241を略水平状に保持させるストッパ部材36が形成されている。
また、駆動装置4には、フレーム部材3の一方のラインサイドの床面近傍に配設された駆動モータ41と、フレーム部材3の他方のラインサイド12の床面近傍に配設された従動プーリ42と、駆動モータ41と従動プーリ42との間でフレーム部材3に沿うように掛け渡され搬送台車2に両端が固設されたループ状の駆動力伝達部材43とを備えている。駆動力伝達部材43は、例えば、タイミングベルト又はチェンが好ましい。駆動力伝達部材43は、フレーム部材3におけるH型断面の中央縦壁部に等間隔で軸支された上段案内ローラ33と下段案内ローラ34とによって、フレーム部材3に沿うように案内されている。
また、フレーム部材3には、走行用ガイドレール31のワーク搬送方向と平行に延設され前後に離間して配置された2つの平行レール部321、323と、当該平行レール部の内、ワーク搬送方向に対して後側の平行レール部321の前端部と前側の平行レール部323の後端部とに接続されワーク搬送方向に対して傾斜状に延設された傾斜レール部322とを有する回転用ガイドレール32を備えている。平行レール部321、323は、レール中心線に対して左右方向に所定距離Iだけ、それぞれ平行に離間して配置されている。傾斜レール部322は、車両SBの上方を通過する位置でレール中心線と10〜30度程度の鋭角で交差して、水平状に形成されたフレーム部材3の内周側フランジ下端に固設されている。
また、搬送台車2には、走行用ガイドレール31上をワーク搬送方向に移動する基台21と、当該基台21の中央部に垂直状に軸支された回転軸22と、当該回転軸22の軸中心線S1から所定距離Iだけ偏心した位置で、回転軸22と基台21の裏面側で連結され回転用ガイドレール32に案内されるカムローラ23と、基台21の表面側で回転軸22の先端部221に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材24とを備えている。回転軸22は、基台21の表面側に立設された円筒状ガイド部材223によって回動可能に支持されている。
ここで、カムローラ23は、回転用ガイドレール32に係合する前後一対のローラ体231、234と、両ローラ体を連結する連結アーム232と、連結アーム232の中央部で回転軸22の基端部222に軸支されるローラ軸233とを備えている。基台21の裏面には、走行ローラ支持枠211、214が形成され、当該走行ローラ支持枠には、フレーム部材3の走行用ガイドレール31に左右方向から回動自在に当接する走行ローラ212と、上下方向から回動自在に当接する走行ローラ213とが軸支されている。また、走行ローラ支持枠214の上端には、ループ状に形成された駆動力伝達部材43が連結されている。
また、回転軸22の先端部221には、当該先端部221と連結され回転軸22の軸方向と軸部251Pが直交する方向に配置された第1歯車部251と、当該第1歯車部251と噛み合う第2歯車部252とを備えた連結機構25が装着され、第2歯車部252の軸部252Pには、ワーク保持部材24が連結されている。第1歯車部251の軸部251Pと第2歯車部252の軸部252Pとは、互いに平行に配設されている。第1歯車部251は、軸部251Pに回動可能に装着されているが、第2歯車部252は、軸部252Pに回動不能に装着されている。また、第1歯車部251の軸部251Pは、回転軸22の先端部221に連結され当該先端部221から左右方向に離間して形成された軸受部224に回動可能に支持されている。また、第2歯車部252の軸部252Pは、第1歯車部251の軸部251Pに軸受部253を介して回動可能に支持されている。また、第1歯車部251には、回転軸22に対する所定の傾斜角θ2を有して基台表面211と摺接し、回転軸22に対してワーク保持部材24と反対方向に延設された回転軸支持部材26が連結されている。回転軸支持部材26は、先端部261に装着された球体部が基台表面211と摺接し、基端部262に装着されたメカロック部が第1歯車部251と連結されている。
なお、回転軸22の先端部221とワーク保持部材24との間には、ワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3(図7を参照)を減縮させる角度補正手段27を装着してもよい。例えば、図3、図7に示すように、角度補正手段27には、第1歯車部251と噛み合う第3歯車部271と、第3歯車部271をワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3を減縮させる方向に回動させるサーボモータ部272とを備えている。サーボモータ部272は、回転軸22の先端部221に連結されている。
<ワーク保持部材に保持するワークの反転方法及び姿勢保持方法>
次に、本ワーク反転搬送装置10のワーク保持部材24に保持するワークWを水平方向に反転する方法、及びワークの姿勢を水平に保持させる方法について、図4〜図7を用いて説明する。図4に、図2に示すE矢視図であって、回転用ガイドレールに対するカムローラの回動動作に関する説明図を示す。図5に、図4に示すカムローラの回動動作に伴って反転するワークの側面図を示す。図6に、図4に示す回転用ガイドレールの屈曲部におけるカムローラの回動動作を表す説明図を示す。図7に、図2に示す連結機構及び回転軸支持部材の動作説明図を示す。
(ワークの反転方法)
図4、図5に示すように、カムローラ23のローラ体231、234がワーク搬送方向に対して後側の平行レール部321と係合している位置Fにおいては、ワーク搬送方向に対して車両用シートであるワークWの着座部W1が背もたれ部W2より前側になる姿勢でワーク保持部材24に保持されている。次に、カムローラ23のローラ体231、234が傾斜レール部322と係合している位置Gにおいては、カムローラ23が回転軸22を時計回りに略90度回動させるので、ワーク搬送方向に対して車両用シートであるワークWの着座部W1が右側で、背もたれ部W2が左側になる姿勢でワーク保持部材24に保持されている。次に、カムローラ23のローラ体231、234が、ワーク搬送方向に対して後側の平行レール部323と係合している位置Hにおいては、カムローラ23が回転軸22を時計回りに更に略90度回動させるので、ワーク搬送方向に対して車両用シートであるワークWの着座部W1が背もたれ部W2より後側になる姿勢でワーク保持部材24に保持されている。ここで、傾斜レール部322は、車両SBの上方を通過する位置でレール中心線と鋭角状に交差して、水平状に形成されたフレーム部材3の下端に固設されているので、搬送台車2が車両SBの上方を通過するとき、カムローラ23が回転用ガイドレール32に案内されることによって、ワークWを水平方向に180度回転(反転)させることができる。
なお、カムローラ23は、回転用ガイドレール32に対して前後一対のローラ体231、234が案内される構成になっている。そのため、図6に示すように、ローラ体231、234が平行レール部321と傾斜レール部322との接続部を通過するときには、前側のローラ体231が後側のローラ体234に先行して傾斜レール部322と係合することになる。このとき、両ローラ体を連結する連結アーム232の中央部で回転軸22の基端部222に軸支されるローラ軸233には、回転軸22を軸中心線S1に対して時計回りに回転させる回転力F1が作用する。そのため、カムローラ23が平行レール部321と傾斜レール部322との接続部で停止せず、より一層スムーズに移動できる。
(ワークの姿勢保持方法)
また、図7に示すように、搬送台車2の基台21に垂直状に軸支された回転軸22の先端部221には、当該先端部221と連結され回転軸22の軸方向と軸部251Pが直交する方向に配置された第1歯車部251と、当該第1歯車部251と噛み合う第2歯車部252とを備えた連結機構25が装着され、第2歯車部252の軸部252Pには、ワーク保持部材24の上端部242Tが連結されている。また、第1歯車部251には、回転軸22に対する所定の傾斜角θ2を有して基台表面210と摺接し、回転軸22に対してワーク保持部材24と反対方向に延設された回転軸支持部材26が連結されている。
搬送台車2がフレーム部材3の湾曲部3Wを通過するときには、基台21に垂直状に軸支された回転軸22の軸中心線S1は、第1歯車部251の軸部251Pと第2歯車部252の軸部252Pとを結ぶ水平状に形成された軸間線S2に対して、傾斜角θ1を有している。この傾斜角θ1は、搬送台車2がフレーム部材3の湾曲部3Wを上昇するに従って、徐々に増加する。そのため、第1歯車部251は、傾斜角θ1が増加する角度分だけ軸部251Pを中心に矢印R1の方向へ回動する。これに対して、第1歯車部251と噛み合う第2歯車部252は、第2歯車部252が第1歯車部251の回動角度に相当する角度分だけ第1歯車部251の回動方向R1と反対方向R2に回動する。そのため、傾斜角θ1が変化しても、第2歯車部252は、第1歯車部251と略同一の高さを維持することができ、軸間線S2は水平状に保持される。
また、ワークWを保持するワーク保持部材24の荷重F3は、第2歯車部252及び第1歯車部251を介して回転軸支持部材26に伝達され、基台表面210と摺接する箇所に作用する反力F2によってキャンセルされる。そのため、回転軸22の軸線S1の水平方向に対する傾斜角θ1が変化しても、第2歯車部252の軸部252Pに連結されたワーク保持部材24は、常に回転軸22の先端部221に鉛直状に吊り下げられた状態を維持することができる。
ワーク保持部材24が、何らかの要因で前方へ揺動したときには、回転軸支持部材26の先端部261が基台21の基台表面210から離間する方向に回動するので、ワーク保持部材24の前方への揺動を回転軸支持部材26によって防止することができない。そのため、回転軸22の先端部221とワーク保持部材24との間には、ワーク保持部材24の鉛直方向に対する前方への振れ角θ3を減縮させる角度補正手段27が装着されているとよい。この場合、角度補正手段27のサーボモータ部272が、ワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3に応じた角度分だけ、サーボモータ部272に連結した第3歯車部271を回動させ、第3歯車部271と噛み合う第1歯車部251及び第2歯車部252をワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3を減縮させる方向に回動させる。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るワーク反転搬送装置10によれば、一方のラインサイド11から車両SBの上方を通過して他方のラインサイド12まで湾曲部3Wを経由して連続状に形成されたフレーム部材3と、当該フレーム部材3に配設された駆動装置4とを備え、搬送台車2は、駆動装置4に連結され、当該駆動装置4を作動させることによって、フレーム部材3に沿って形成された走行用ガイドレール31上を一方のラインサイド11から他方のラインサイド12まで往復移動するので、搬送台車2の走行用ガイドレール31を工場の天井梁から分離して設置できる。そのため、フレーム部材3を一方のラインサイド11の床面及び他方のラインサイド12の床面から分離して移動することによって、工程編成の見直し等に伴うワーク反転搬送装置10の設備移設を簡単に行うことができる。
また、搬送台車2は、フレーム部材3に配設された駆動装置4に連結され、当該駆動装置4を作動させることによって、フレーム部材3に沿って形成された走行用ガイドレール31上を一方のラインサイド11から他方のラインサイド12まで往復移動するので、搬送台車2に駆動モータ及び昇降モータ等を備える必要がなく、走行用ガイドレール31を給電レール化する必要もない。そのため、ワーク反転搬送装置10の装置全体を簡素化させることができる。
よって、本実施形態によれば、装置全体の簡素化を図るとともに、搬送台車2の走行用ガイドレール31を工場の天井梁から分離して設置でき、工程編成の見直し等に伴う設備移設を簡単に行うことができるワーク反転搬送装置10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、駆動装置4には、フレーム部材3の一方のラインサイド11の床面近傍に配設された駆動モータ41と、フレーム部材3の他方のラインサイド12の床面近傍に配設された従動プーリ42と、駆動モータ41と従動プーリ42との間でフレーム部材3に沿うように掛け渡され搬送台車2に両端が固設されたループ状の駆動力伝達部材43とを備えたので、フレーム部材3の一方のラインサイド11の床面近傍に配設された1つの駆動モータ41を作動させることによって、搬送台車2をフレーム部材3に沿って形成された走行用ガイドレール31上を一方のラインサイド11の床上から他方のラインサイド12の床上まで往復移動させることができる。そのため、ワーク反転搬送装置10の駆動装置4をより一層簡素化させることができる。また、駆動モータ41と従動プーリ42とが、いずれもラインサイドの床面近傍に配設されているので、それらの維持管理も容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、フレーム部材3には、走行用ガイドレール31のワーク搬送方向と平行に延設され前後に離間して配置された2つの平行レール部321、323と、当該平行レール部321、323の内、ワーク搬送方向に対して後側の平行レール部321の前端部と前側の平行レール部323の後端部とに接続されワーク搬送方向に対して傾斜状に延設された傾斜レール部322とを有する回転用ガイドレール32を備え、搬送台車2には、走行用ガイドレール31上をワーク搬送方向に移動する基台21と、当該基台21に垂直状に軸支された回転軸22と、当該回転軸22の軸中心線S1から偏心した位置で回転軸22と基台21の裏面側で連結され回転用ガイドレール32に案内されるカムローラ23と、基台21の表面側で回転軸22の先端部221に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材24とを備えたので、搬送台車2の基台21が走行用ガイドレール31上を移動するとき、カムローラ23が回転用ガイドレール32の平行レール部321、323及び傾斜レール部322に案内されることによって、基台21に対して回転軸22を180度回転させ、回転軸22の先端部221に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材24に保持されたワークWを水平方向に反転させることができる。そのため、搬送台車2が、フレーム部材3に沿って形成された走行用ガイドレール31上を一方のラインサイド11の床上から他方のラインサイド12の床上まで移動する間に、ワークWを水平方向に自動的に反転させることができる。その結果、搬送台車2にワークWを反転させるための専用の駆動源が不要となり、装置の更なる簡素化に寄与することができる。なお、カムローラ23は、回転用ガイドレール32に対して前後一対のローラ体231、234が案内される構成が好ましい。ローラ体231、234を回転用ガイドレール32に対して前後に配置することによって、カムローラ23が平行レール部321、323と傾斜レール部322との接続部で停止せず、より一層スムーズに移動できる。
また、本実施形態によれば、回転軸22の先端部221には、当該先端部221と連結され回転軸22の軸方向と軸部251Pが直交する方向に配置された第1歯車部251と、当該第1歯車部251と噛み合う第2歯車部252とを備えた連結機構25が装着され、第2歯車部252の軸部252Pには、ワーク保持部材24が連結されているので、基台21が走行用ガイドレール31上の湾曲部3Wを上下方向に移動するに従って、基台21に垂直状に軸支された回転軸22の水平方向に対する角度θ1が変化すると、第1歯車部251が当該角度分だけ回動し、第2歯車部252が第1歯車部251の回動角度に相当する角度分だけ第1歯車部251の回動方向R1と反対方向R2に回動する。そのため、回転軸22の水平方向に対する角度θ1が変化しても、第2歯車部252の軸部252Pに連結されたワーク保持部材24は、常に回転軸22の先端部221に鉛直状に吊り下げられた状態を維持することができる。その結果、ワーク保持部材24は、ワークWを水平方向における姿勢が自動的に同一となるように保持することができ、装置全体の簡素化に寄与することができる。
また、本実施形態によれば、回転軸22の先端部221とワーク保持部材24との間には、ワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3を減縮させる角度補正手段27を装着したので、基台21が走行用ガイドレール31上の湾曲部3Wを上下方向に移動するときに、回転軸22の先端部221に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材24が揺れても、角度補正手段27が作動してワーク保持部材24の鉛直状に吊り下げられた状態を維持させることができる。そのため、ワーク保持部材24に保持されるワークWの姿勢をより一層一定に維持させることができる。
また、本実施形態によれば、回転軸22の先端部221には、回転軸22に対する所定の傾斜角θ2を有して基台表面210と摺接し、回転軸22に対してワーク保持部材24と反対方向に延設された回転軸支持部材26が連結されているので、ワークWを保持するワーク保持部材24の荷重F3によって回転軸22の先端部221に作用する偏心荷重を回転軸支持部材26に対する基台表面210からの反力F2によってキャンセルさせることができる。そのため、基台21に対する回転軸22の支持構造を簡略化でき、設備費の低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、フレーム部材3は、H型鋼からなり、当該H型鋼における一対の平行フランジが湾曲方向に対して内周側と外周側とに配置されているので、搬送台車2の走行用ガイドレール31をH型断面の内周側の平行フランジを利用して形成することができる。そのため、フレーム部材3に沿って形成された走行用ガイドレール31をより一層簡単に加工でき、設備費の更なる低減を図ることができる。また、フレーム部材3は、H型鋼であるので、フレーム部材3の小型化、軽量化を図ることもできる。その結果、工程編成の見直し等に伴う設備移設をより一層簡単に行うことができる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更することができる。例えば、本実施形態に係るワーク反転搬送装置10では、回転軸22の先端部221には、回転軸22に対する所定の傾斜角θ2を有して基台表面210と摺接し、回転軸22に対してワーク保持部材24と反対方向に延設された回転軸支持部材26が連結されているが、上述した角度補正手段27を装着することによって、回転軸支持部材26を廃止することもできる。また、角度補正手段27を装着しない場合においても、第1歯車部251の軸部251Pを回転軸22の先端部221に回動不能に連結することによって、回転軸支持部材26を廃止することもできる。
また、本実施形態では、回転軸22の先端部221には、当該先端部221と連結され回転軸22の軸方向と軸部251Pが直交する方向に配置された第1歯車部251と、当該第1歯車部251と噛み合う第2歯車部252とを備えた連結機構25が装着され、第2歯車部252の軸部252Pには、ワーク保持部材24が連結されているが、図8に示すように、回転軸22の先端部221には、当該先端部221と連結され回転軸22の軸方向と軸部251Pが直交する方向に配置された第1歯車部251を備えた連結機構25Bが装着され、第1歯車部251の軸部251Pには、ワーク保持部材24が連結されるとともに、第1歯車部251と噛み合う第3歯車部271と、第3歯車部271をワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3を減縮させる方向に回動させるサーボモータ部272とを有する角度補正手段27とを備えた構成としてもよい。ここで、サーボモータ部272は、回転軸22の先端部221に連結されている。この場合、ワーク保持部材24が、何らかの要因で鉛直方向に対して前後へ揺動したときには、角度補正手段27のサーボモータ部272が、ワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3に応じた角度分だけ、サーボモータ部272に連結した第3歯車部271を回動させ、第3歯車部271と噛み合う第1歯車部251をワーク保持部材24の鉛直方向に対する振れ角θ3を減縮させる方向に回動させる。
本発明は、車両組立てラインにおいて、車両に搭載するワークを保持して一方のラインサイドから車両上方まで上昇させ、水平方向に当該ワークを反転させながら車両上方を通過させた後、他方のラインサイドまで下降させる搬送台車を備えたワーク反転搬送装置として利用できる。
1 車両組立てライン
2 搬送台車
3 フレーム部材
3W 湾曲部
4 駆動装置
10 ワーク反転搬送装置
11、12 ラインサイド
21 基台
22 回転軸
23 カムローラ
24 ワーク保持部材
25、25B 連結機構
26 回転軸支持部材
27 角度補正手段
31 走行用ガイドレール
32 回転用ガイドレール
41 駆動モータ
42 従動プーリ
43 駆動力伝達部材
210 基台表面
221 先端部
251 第1歯車部
252 第2歯車部
251P、252P 軸部
321、323 平行レール部
322 傾斜レール部
SB 車両
W ワーク(車両用シート)

Claims (7)

  1. 車両組立てラインにおいて、車両に搭載するワークを保持して一方のラインサイドから車両上方まで上昇させ、水平方向に当該ワークを反転させながら車両上方を通過させた後、他方のラインサイドまで下降させる搬送台車を備えたワーク反転搬送装置であって、
    前記一方のラインサイドから前記車両の上方を通過して前記他方のラインサイドまで湾曲部を経由して連続状に形成されたフレーム部材と、当該フレーム部材に配設された駆動装置とを備え、前記搬送台車は、前記駆動装置に連結され、当該駆動装置を作動させることによって、前記フレーム部材に沿って形成された走行用ガイドレール上を前記一方のラインサイドから前記他方のラインサイドまで往復移動することを特徴とするワーク反転搬送装置。
  2. 請求項1に記載されたワーク反転搬送装置において、
    前記駆動装置には、前記フレーム部材の前記一方のラインサイドの床面近傍に配設された駆動モータと、前記フレーム部材の前記他方のラインサイドの床面近傍に配設された従動プーリと、前記駆動モータと前記従動プーリとの間で前記フレーム部材に沿うように掛け渡され前記搬送台車に両端が固設されたループ状の駆動力伝達部材とを備えたことを特徴とするワーク反転搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載されたワーク反転搬送装置において、
    前記フレーム部材には、前記走行用ガイドレールのワーク搬送方向と平行に延設され前後に離間して配置された2つの平行レール部と、当該平行レール部の内、ワーク搬送方向に対して後側の平行レール部の前端部と前側の平行レール部の後端部とに接続され前記ワーク搬送方向に対して傾斜状に延設された傾斜レール部とを有する回転用ガイドレールを備え、前記搬送台車には、前記走行用ガイドレール上をワーク搬送方向に移動する基台と、当該基台に垂直状に軸支された回転軸と、当該回転軸の軸中心線から偏心した位置で前記回転軸と前記基台の裏面側で連結され前記回転用ガイドレールに案内されるカムローラと、前記基台の表面側で前記回転軸の先端部に鉛直状に吊り下げられたワーク保持部材とを備えたことを特徴とするワーク反転搬送装置。
  4. 請求項3に記載されたワーク反転搬送装置において、
    前記回転軸の先端部には、当該先端部と連結され前記回転軸の軸方向と軸部が直交する方向に配置された第1歯車部と、当該第1歯車部と噛み合う第2歯車部とを備えた連結機構が装着され、前記第2歯車部の軸部には、前記ワーク保持部材が連結されていることを特徴とするワーク反転搬送装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載されたワーク反転搬送装置において、
    前記回転軸の先端部と前記ワーク保持部材との間には、前記ワーク保持部材の鉛直方向に対する振れ角を減縮させる角度補正手段を装着したことを特徴とするワーク反転搬送装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載されたワーク反転搬送装置において、
    前記回転軸の先端部には、前記回転軸に対する所定の傾斜角を有して前記基台表面と摺接し、前記回転軸に対して前記ワーク保持部材と反対方向に延設された回転軸支持部材が連結されていることを特徴とするワーク反転搬送装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載されたワーク反転搬送装置において、
    前記フレーム部材は、H型鋼からなり、当該H型鋼における一対の平行フランジが湾曲方向に対して内周側と外周側とに配置されていることを特徴とするワーク反転搬送装置。
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