JP2017104846A - 脱酸素剤及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒状の脱酸素剤に関して、酸素吸収能力の更なる向上を図ること。
【解決手段】多孔質の担持体、及び担持体に担持された酸素吸収組成物を含む、造粒物と、造粒物の表面に付着している無機微粒子と、を備える脱酸素剤が開示される。酸素吸収組成物は、酸素吸収物質を含む液剤、アルカリ性化合物、及び遷移金属化合物を含有する。無機微粒子の吸液量が2.0g/g以上である。この吸液量は、無機微粒子に、酸素吸収物質を含む液剤及び遷移金属化合物からなる試験液を吸液させる方法によって測定される値である。
【選択図】なし

Description

本発明は、脱酸素剤及びその製造方法に関する。本発明はまた、脱酸素剤を含む脱酸素剤包装体及び食品包装体に関する。
食品の長期保存のために、食品包装容器内に脱酸素剤が封入されることがある。従来の一般的な脱酸素剤は、液状の酸素吸収物質が担持体とともに造粒された粒状物である(例えば、特許文献1〜3)。
特許第4821692号公報 特開2003−144112号公報 特許第3541859号公報
本発明の主な目的は、粒状の脱酸素剤に関して、酸素吸収能力の更なる向上を図ることにある。
本発明の一側面は、多孔質の担持体、及び前記担持体に担持された酸素吸収組成物を含む、造粒物と、造粒物の表面に付着している無機微粒子と、を備える複数の複合粒子を含む粉体である脱酸素剤を提供する。
本発明の別の側面は、多孔質の担持体、及び前記担持体に担持された酸素吸収組成物を含む複数の造粒物からなる造粒物粉体と無機微粒子とを混ぜ合わせることにより、前記造粒物の表面に前記無機微粒子を付着させて、前記造粒物及び前記無機微粒子を含む粉体である脱酸素剤を得る工程を備える、脱酸素剤を製造する方法に関する。
酸素吸収組成物が、酸素吸収物質を含む液剤、アルカリ性化合物、及び遷移金属化合物を含有する。無機微粒子の吸液量が2.0g/g以上である。この吸液量は、無機微粒子に、酸素吸収物質を含む液剤及び遷移金属化合物からなる試験液を吸液させる方法によって測定される値である。試験液は、液剤及び遷移金属化合物を、酸素吸収組成物における質量比と同じ質量比で含む。
酸素吸収組成物を含む造粒物の表面に特定の吸液量の無機微粒子を付着させることにより、酸素吸収物質が本来有する酸素吸収性が発揮されて、改善された酸素吸収能力を有する脱酸素剤が得られる。
本発明はまた、上記脱酸素剤と、該脱酸素剤を収容した通気性包材と、を備える、脱酸素剤包装体を提供する。本発明はさらに、この脱酸素剤包装体と、脱酸素剤包装体が封入された食品包装容器と、を備える、食品包装体を提供する。
本発明は、改善された酸素吸収能力を有する粉体状の脱酸素剤を提供することができる。
以下、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
一実施形態に係る脱酸素剤は、多孔質の担持体、及び前記担持体に担持された酸素吸収組成物を含む、造粒物と、造粒物の表面に付着している無機微粒子とから主として構成される複数の複合粒子を含む粉体である。ここで「粉体」は多数の微粒子から構成され、全体として流動性を維持している集合体を意味する。全体として微粒子同士が互いに固着して単一の固形錠剤を形成したもの自体は粉体に含まれない。本実施形態に係る脱酸素剤に含まれる複合粒子の数は、例えば、脱酸素剤1g当たり、10個以上10000個以下であってもよい。。
脱酸素剤の粉体を構成する個々の複合粒子の質量は、複合粒子1個当たり0.3mg以上、又は0.5mg以上であってもよく、10.0mg以下、又は7.0mg以下であってもよい。複合粒子がこのように微小であると、より高い酸素吸収能力が得られる傾向がある。
担持体は、酸素吸収組成物を担持できる多孔質粒子であればよい。通常、担持体に酸素吸収組成物が含浸することで、酸素吸収物質が担持体に担持される。担持体は、例えば、活性炭、ゼオライト粒子、ベントナイト粒子、活性アルミナ粒子、活性白土、ケイ酸カルシウム粒子、及び珪藻土から選ばれる。
酸素吸収組成物は、酸素吸収物質を含む液剤、アルカリ性化合物、及び遷移金属化合物を含有する。
酸素吸収物質を含む液剤は、常温(例えば5〜35℃)で液状の酸素吸収物質であってもよいし、液状又は固体の酸素吸収物質を含む溶液であってもよい。酸素吸収物質は、酸素吸収組成物の主剤であり、酸素を吸収する物質である。酸素吸収物質は、例えば、それ自身が酸化することによって酸素を消費し、酸素を吸収する化合物であってもよい。本実施形態では、常温で液状、又は溶媒へ溶解した状態の酸素吸収物質を用いることができる。このような酸素吸収物質は、例えば、グリセリン、1,2−グリコール、及び糖アルコールからなる群から選ばれる1種以上の化合物である。1,2−グリコールの具体例としては、エチレングリコール、及びプロピレングリコールが挙げられる。糖アルコールの具体例としては、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、アドニトール、マンニトール、及びソルビトールが挙げられる。液剤が酸素吸収物質の溶液であるとき、酸素吸収物質が溶解する溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、第2級ブタノール、第3級ブタノール及び第3級アミルアルコール等の低級脂肪族アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール及びトリメチレングリコール等のグリコール;並びにフェノールが挙げられる。酸素吸収物質はこれらを単独でも、複数組み合わせても用いることができる。
酸素吸収物質の量は、担持体の質量100質量部に対して、通常80〜200質量部であり、100〜180質量部であってもよい。酸素吸収物質の量がこれらの範囲内にあると、適切な酸素吸収能力を有する脱酸素剤が得られ易い傾向がある。
酸素吸収物質は、酸素を吸収する反応に水を必要とする場合がある。このため、酸素吸収物質自身が常温で液体であっても、必要に応じて水を液剤に添加する。必要に応じて添加される水の量は、酸素吸収物質100質量部に対して、通常0〜80質量部であり、20〜60質量部であってもよい。水の量は、担持体100質量部に対して、通常0〜90質量部であり、20〜70質量部であってもよい。
アルカリ性化合物は、水に溶解したときにアルカリ性の水溶液を形成する化合物である。酸素吸収物質が水酸基を持つ場合、水酸基をアルカリ性化合物がイオン化させることで、酸素吸収反応が活性化される。酸素吸収組成物の状態では、アルカリ性化合物の一部が酸素吸収物質を含む液剤に溶解していることが多い。アルカリ性化合物は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、第三リン酸塩、又は第二リン酸塩であってもよい。アルカリ性化合物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化ベリリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウム、水酸化ラジウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸ナトリウム、及び第二リン酸カリウムからなる群より選ばれる1種以上の化合物であってもよい。
アルカリ性化合物の量は、担持体の質量100質量部に対して、通常100〜300質量部であり、150〜250質量部であってもよい。酸素吸収物質の量がこれらの範囲内にあると、適切な酸素吸収能力を有する脱酸素剤が得られ易い傾向がある。
遷移金属化合物は、遷移金属元素を含む化合物であり、酸素吸収物質の酸素吸収反応を促進するために添加される。遷移金属化合物は、酸素吸収組成物の状態では、酸素吸収物質を含む液剤に溶解していることが多い。遷移金属元素の具体例としては、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、及びマンガンが挙げられる。遷移金属化合物は、例えば、遷移金属のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩、有機酸塩、酸化物、水酸化物、又はキレート化合物であってもよい。遷移金属化合物は、遷移金属元素を含む複塩であってもよい。遷移金属化合物は、塩化銅(I)、塩化銅(II)、硫酸銅(II)、水酸化銅(II)、酸化銅(I)、酸化銅(II)、塩化マンガン、硝酸マンガン、炭酸マンガン、及び塩化ニッケルからなる群より選ばれる1種以上の化合物であってもよい。
遷移金属化合物の量は、担持体の質量100質量部に対して、通常10〜70質量部であり、30〜50質量部であってもよい。遷移金属化合物の量がこれらの範囲内にあると、適切な酸素吸収能力を有する脱酸素剤が得られ易い傾向がある。
酸素吸収組成物は、造粒物が容易に形成できるように、バインダーを更に含有していてもよい。バインダーの具体例としては、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン及びセルロースが挙げられる。バインダーの量は、担持体の質量100質量部に対して、通常0〜30質量部であり、10〜20質量部であってもよい。
酸素吸収組成物は、必要によりその他の物質を更に含有していてもよい。その他の物質としては、例えば、カテコール系化合物が挙げられる。その他の物質の量は、担持体の質量100質量部に対して、通常、30質量部以下程度である。
無機微粒子が付着する前の造粒物の粒径(最大幅)は、特に制限されないが、例えば0.3〜8.0mm、又は0.3mm以上5mm未満であってもよい。
担持体及び酸素吸収組成物から構成される造粒物は、担持体と、酸素吸収組成物を構成する成分とを含む混合物を造粒することにより、得ることができる。酸素吸収組成物を構成する各成分は、一括して混合してもよいし、別々に混合してもよい。混合するための混合機は、特に限定されるものではなく、例えば、円筒型、V型等の容器回転型混合機であってもよいし、リボン型、水平スクリュー型、バドル型、遊星運動型等の容器固定型混合機であってもよい。造粒は、例えば所定の開孔を有するスクリーンを用いた押出し造粒法によって行うことができる。
無機微粒子は、無機物質を主成分として含む非水溶性の粒子である。無機微粒子は、その全体質量を基準として、通常、50質量%以上の無機物質を含む。無機物質としては、例えば、親水性二酸化ケイ素、ケイ酸カルシウム水和物、酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、及び炭(活性炭)が挙げられる。
無機微粒子の平均粒径が、150μm以下であってもよい。無機微粒子の平均粒径が150μm以下であることにより、脱酸素剤の酸素吸収能力を改善することができる。造粒物の表面には、通常、微細な凹凸が形成されており、小さい粒径の無機微粒子は、造粒物表面の凹部に入り込み易い。このことが結果的に造粒物の表面積を大幅に増加させることになり、酸素吸収能力向上に寄与すると考えられる。同様の観点から、無機微粒子の平均粒径は、100μm以下、又は50μm以下であってもよい。平均粒径の下限は、特に制限されないが、ナノサイズの微粒子では価格が上がることと、皮膚表面から人体へ取り込まれてしまうために取扱が難しくなることから、例えば、0.1μm以上であってもよい。ここでの平均粒径は、レーザー回析法により測定される二次粒子径の値である。
無機微粒子の細孔容積が、0.5mL/g以上であってもよい。無機微粒子の細孔容積が0.5mL/g以上であることにより、脱酸素剤の酸素吸収能力を改善することができる。大きな細孔容積を有する無機微粒子は、造粒物表面近傍の酸素吸収組成物を吸収し易いと考えられる。酸素吸収組成物(特に酸素吸収物質)が無機微粒子に吸収されると、酸素吸収物質と環境下の酸素と接触する面積が増え、その結果、酸素吸収能力が向上すると推察される。同様の観点から、無機微粒子の細孔容積は、0.8mL/g以上、又は1.2mL/g以上であってもよい。細孔容積の上限は、特に制限されないが、例えば、10mL/g以下であってもよい。ここでの細孔容積は、窒素吸着法又は水銀圧入法により測定される値である。窒素吸着法又は水銀圧入法のうち少なくともいずれか一方の方法で測定される細孔容積が上記数値範囲内であればよい。
無機微粒子の比表面積が、50〜1000m/g、又は100〜400m/gであってもよい。無機微粒子の比表面積がこれら数値範囲内にあることにより、脱酸素剤の酸素吸収能力をより一層改善することができる傾向がある。ここでの比表面積は、窒素吸着法又は水源圧入法により測定される値である。窒素吸着法又は水源圧入法のうち少なくともいずれか一方の方法で測定される比表面積が上記数値範囲内であればよい。
無機微粒子が酸素吸収組成物を吸収し易い性質を有することが、脱酸素剤の酸素吸収能力向上に寄与し得る。無機微粒子が酸素吸収組成物を吸収する程度は、無機微粒子の吸液量によって評価することができる。この吸液量は、酸素吸収組成物を構成する酸素吸収物質を含む液剤及び遷移金属化合物からなる試験液を無機微粒子の粉末に吸液させる方法により、測定される。吸液量測定用の試験液は、酸素吸収物質を含む液剤、及び遷移金属化合物を、酸素吸収組成物における質量比と同じ質量比で含む。この方法で測定される吸液量(無機微粒子1g当たりの、吸液された試験液の質量)が、2.0g/g以上であると、高い酸素吸収能力が得られる傾向がある。同様の観点から、この吸液量は2.5g/g以上、又は3.0g/g以上であってもよい。吸液量の上限は、特に制限されないが、例えば20g/g以下であってもよい。吸液量の測定方法の詳細は、後述の実施例において説明される。
無機微粒子の吸液量がQで、無機微粒子の平均粒径がdであるとき、Q/dが0.3[μm−1]以上であってもよい。酸素吸収能力と、Q/dの値とは相関関係が認められ、Q/dの値が大きくなると、酸素吸収能力が高くなる傾向がある。同様の観点から、Q/dは0.5以上であってもよい。Q/dの上限は、特に制限はないが、例えば10以下であってもよい。
以上例示した平均粒径、細孔容積、比表面積及び吸液量を有する無機微粒子は、通常の方法によって製造することが可能であり、市販品の中から適宜選択して入手することもできる。
造粒物の表面に付着している無機微粒子の量(付着量)は、造粒物の質量100質量部に対して、0.1質量部以上、0.5質量部以上、1質量部以上、2質量部以上又は3質量部以上であってもよい。無機微粒子の量がこれらの範囲内にあると、脱酸素剤の適切な酸素吸収能力が得られ易い。造粒物の表面に付着している無機微粒子の量の上限は、特に制限されないが、造粒性等の観点から、30質量部以下、15質量部以下、10質量部以下又は8質量部以下であってもよい。造粒物に付着していない単独の無機微粒子が、脱酸素剤の粒子と混在していることがあり得るが、単独の無機微粒子の量は上記付着量に含まれない。
脱酸素剤は、担持体及び酸素吸収組成物を含む複数の造粒物を含む造粒物粉体と複数の無機微粒子とを混ぜ合わせることにより、造粒物の表面に無機微粒子を付着させる工程を備える方法によって、得ることができる。造粒物粉体と無機微粒子とが全体として混ぜ合わせられた混合粉体を形成することにより、個々の造粒物の表面に複数の無機微粒子が付着する。例えば、造粒物と、無機微粒子とを混合し、得られた混合物を振とうすることにより、造粒物に無機微粒子を付着させることができる。
上記のような粉体同士を混ぜ合わせる方法により造粒物に付着した無機微粒子は、比較的薄い層を形成しており、この点で、本実施形態の脱酸素剤の形態は、例えば打錠成形によって得られた外郭部を有する錠剤とは一般に異なる。具体的には、造粒物の表面に付着している無機微粒子は、厚み1mm以下、又は0.7mm以下の層を形成し得る。無機微粒子の層が薄いことは、複合粒子の表面をエネルギー分散型X線分析(EDX分析)によって元素分析したときに、造粒物を構成する材料(酸素吸収物質、アルカリ性化合物又は遷移金属化合物)に含まれる元素が検出されることから、確認することもできる。一般に、本実施形態に係る脱酸素剤の場合、造粒物を構成する材料に含まれる少なくとも1種の元素が、0.05原子数%以上、又は0.1原子数%以上の濃度で検出されることが多い。一方、造粒物を内包するある程度の厚さの外郭部が打錠成形によって形成されている場合、造粒物を構成する材料の元素がEDX分析によって実質的に検出されることはない。
一実施形態に係る脱酸素包装体は、上記の実施形態に係る脱酸素剤と、この脱酸素剤を収容した通気性包材とから主として構成され得る。通気性包材は、当該技術分野で通常用いられるものから適宜選択することができる。通気性包材の具体例としては、有孔プラスチックフィルム、不織布、マイクロポーラスフィルム、紙又はこれらの組み合わせからなる基材よって形成された袋体が挙げられる。この脱酸素剤包装体は、例えば、各種の食品包装容器の中に収容して、食品の鮮度維持等の目的で使用することができる。
一実施形態に係る食品包装体は、上記脱酸素剤包装体と、この脱酸素剤包装体が封入された食品包装容器とを備える。食品包装容器は、食品包装の分野で通常用いられるものから適宜選択することができ、密封可能な容器が好適である。食品包装容器としては、袋体、深絞り包装体、トレイ包装体、ストレッチ包装体等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
1.造粒物
表1に示す原料を密封状態で均一に混合して、活性炭と、活性炭に担持された脱酸素剤、アルカリ化合物、遷移金属塩及びバインダーを含む酸素吸収組成物とを含有する混合物を得た。得られた混合物をスクリーン孔径1.0mmφ、開孔率22.6%のスクリーンを設けた押出し造粒機により造粒し、顆粒状の造粒物を得た。表1は、各原料の配合量を質量部で示す。
Figure 2017104846
2.無機微粒子
以下の無機微粒子を準備した。
<親水性二酸化ケイ素(SiO)粒子>
・マイコンF(富田製薬製)
・サイロページ720(富士シリシア化学製)
・NIPGEL AZ−200(東ソー・シリカ製)
・NIPGEL AY−6A3(東ソー・シリカ製)
<非晶質ケイ酸カルシウム水和物(CaO・mSiO・nHO)粒子>
・フローライト(富田製薬製)
・非晶質ケイ酸カルシウム開発品
<疎水性二酸化ケイ素(SiO)粒子>
・サイロホービック200(富士シリシア化学製)
<活性炭>
・カルボラフィン(日本エンバイロケミカルズ製)
表2に、各無機微粒子の吸液量、平均粒径、平均細孔径、比表面積及び細孔容積を示す。平均粒径はレーザー回析法による測定値である。比表面積及び細孔容積は、二酸化ケイ素粒子関しては窒素吸着法による測定値であり、ケイ酸カルシウム水和物粒子に関しては水銀圧入法による測定値である。
無機微粒子の吸液量は、以下の手順で測定した。
(1)グリセリン、硫酸銅(II)及び水を50:15:20の質量比で混合して、試験液を準備する。
(2)所定量の無機微粒子に対して試験液を少量ずつ滴下しながら、無機微粒子を薬さじでこねる。粉末状の無機微粒子が試験液を吸収しながら1つの塊となる限界までに滴下した試験液の量(限界量)を記録する。試験液の滴下量が無機微粒子の限界量を超えると、無機微粒子が試験液を吸収できなくなり、1つの塊が崩れてスラリー状になる。
(3)以下の式により、吸液量を計算する。
吸液量[g/g]=試験液の限界量[g]/無機微粒子の質量[g]
3.脱酸素剤
各種無機微粒子0.9gを、酸素バリア性の袋に入れた。そこに、30gの造粒物を入れ、袋をヒートシールした。袋を振るって、無機微粒子によって造粒物が被覆された脱酸素剤を形成させた。袋を開け、内部の空気を追い出すように再びヒートシールして、脱酸素剤を保管した。
4.エネルギー分散型X線分析(EDX分析)
実施例2の脱酸素剤の表面を、加速電圧20kV、分析時間100秒(ライブタイム)の条件のEDX分析により分析した。その結果、造粒物を構成する硫酸銅に由来するCu元素が1.06原子数%の濃度で検出された。このことから、無機微粒子が造粒物の表面に非常に薄く付着していることが確認された。同様の酸素吸収組成物からなる中心部と外郭部を有する錠剤を作成し、その表面をEDX分析により分析したところ、Cu元素は検出されなかった。
4.酸素吸収能力
脱酸素剤2.0gを、有孔包材によって形成された袋(縦60mm、横60mm)に収納し、脱酸素剤包装体を作製した。有効包材として、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/紙/ポリエチレンから構成される積層材料を用いた。脱酸素剤包装体を、ショ糖44%水溶液を浸した脱脂綿(水分活性0.95)とともに、ガスバリア性の袋の中に入れた。袋を密封し、その中に空気500mLを注入してから、袋を25℃の雰囲気に放置した。24時間、及び48時間後の袋内の酸素濃度を測定した。酸素濃度が低いことは、酸素吸収能力が高いことを意味する。
5.結果
表2は、無機微粒子の種類、特性及び酸素吸収能力の評価結果を示す。参考例は、造粒物を無機微粒子によって被覆せず、そのまま脱酸素剤として用いた例である。0.5mL/g以上の細孔容積、及び150μm以下の平均粒径を有する無機微粒子を多孔質の担持体に担持させた各実施例の脱酸素剤は、優れた酸素吸収能力を示すことが確認された。
Figure 2017104846
表2に記載のQ/dは、無機微粒子の吸液量Q、及び無機微粒子の平均粒径dから算出される数値である。酸素濃度と、Q/dの値とは相関関係が認められ、Q/dの値に基づいて、酸素吸収能力向上に寄与する無機微粒子を選択できると考えられる。具体的には、Q/dが0.3[μm−1]以上であると、優れた酸素吸収能力が得られると考えられる。
(実施例7〜16)
親水性二酸化ケイ素粒子(サイロページ720)の造粒物への付着量を、表3に示す量に変更したこと以外は実施例2と同様にして、脱酸素剤を作製した。実施例9では、実施例2と同じ付着量で脱酸素剤を再度準備した。比較例は、造粒物を無機微粒子によって被覆せず、そのまま脱酸素剤として用いた例である。得られた脱酸素剤2.74gを、有孔包材によって形成された袋(縦60mm、横60mm)に収納し、脱酸素剤包装体を作製した。有効包材として、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/紙/ポリエチレンから構成される積層材料を用いた。脱酸素剤包装体を、ショ糖44%水溶液を浸した脱脂綿(水分活性0.95)とともに、ガスバリア性の袋の中に入れた。袋を密封し、その中に空気500mLを注入してから、袋を25℃の雰囲気に放置した。24時間後の袋内の酸素濃度を測定した。一部の実施例及び比較例については48時間後の袋内の酸素濃度も測定した。測定結果を表3に示す。広い範囲の付着量で、付着前の造粒物と比較して高い脱酸素吸収能力が得られることが確認された。
Figure 2017104846
.酸素吸収能力
脱酸素剤2.0gを、有孔包材によって形成された袋(縦60mm、横60mm)に収納し、脱酸素剤包装体を作製した。有効包材として、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/紙/ポリエチレンから構成される積層材料を用いた。脱酸素剤包装体を、ショ糖44%水溶液を浸した脱脂綿(水分活性0.95)とともに、ガスバリア性の袋の中に入れた。袋を密封し、その中に空気500mLを注入してから、袋を25℃の雰囲気に放置した。24時間、及び48時間後の袋内の酸素濃度を測定した。酸素濃度が低いことは、酸素吸収能力が高いことを意味する。
.結果
表2は、無機微粒子の種類、特性及び酸素吸収能力の評価結果を示す。参考例は、造粒物を無機微粒子によって被覆せず、そのまま脱酸素剤として用いた例である。0.5mL/g以上の細孔容積、及び150μm以下の平均粒径を有する無機微粒子を多孔質の担持体に担持させた各実施例の脱酸素剤は、優れた酸素吸収能力を示すことが確認された。

Claims (13)

  1. 多孔質の担持体、及び前記担持体に担持された酸素吸収組成物を含む、造粒物と、
    前記造粒物の表面に付着している無機微粒子と、
    を備える複数の複合粒子を含む粉体である脱酸素剤であって、
    前記酸素吸収組成物が、酸素吸収物質を含む液剤、アルカリ性化合物、及び遷移金属化合物を含み、
    前記無機微粒子の吸液量が2.0g/g以上であり、前記吸液量が、前記無機微粒子に、前記酸素吸収物質を含む前記液剤及び前記遷移金属化合物からなる試験液を吸液させる方法によって測定される値であり、前記試験液が、前記液剤及び前記遷移金属化合物を、前記酸素吸収組成物における質量比と同じ質量比で含む、
    脱酸素剤。
  2. 前記無機微粒子が、150μm以下の平均粒径を有する、請求項1に記載の脱酸素剤。
  3. 前記無機微粒子の前記吸液量がQで、前記無機微粒子の平均粒径がdであるとき、Q/dが0.3[μm−1]以上である、請求項1又は2に記載の脱酸素剤。
  4. 前記無機微粒子の量が、前記造粒物の質量100質量部に対して0.1〜30質量部である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の脱酸素剤。
  5. 前記複合粒子の質量が、前記複合粒子1個当たり0.3〜10.0mgである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の脱酸素剤。
  6. 前記造粒物の表面に付着している前記無機微粒子が、厚み1mm以下の層を形成している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の脱酸素剤。
  7. 前記無機微粒子が、前記複合粒子の表面をエネルギー分散型X線分析によって元素分析したときに前記酸素吸収物質、前記アルカリ性化合物又は前記遷移金属化合物に含まれる元素が検出されるように、前記造粒物の表面に付着している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の脱酸素剤。
  8. 多孔質の担持体、及び前記担持体に担持された酸素吸収組成物を含む、複数の造粒物からなる造粒物粉体と複数の無機微粒子とを混ぜ合わせることにより、前記造粒物の表面に無機微粒子を付着させて、前記造粒物及び前記無機微粒子を含む粉体である脱酸素剤を得る工程を備え、
    前記酸素吸収組成物が、酸素吸収物質を含む液剤、アルカリ性化合物、及び遷移金属化合物を含有し、
    前記無機微粒子の吸液量が2.0g/g以上であり、前記吸液量が、前記無機微粒子に、前記酸素吸収物質を含む前記液剤及び前記遷移金属化合物からなる試験液を吸液させる方法によって測定される値であり、前記試験液が、前記液剤及び前記遷移金属化合物を、前記酸素吸収組成物における質量比と同じ質量比で含む、
    脱酸素剤を製造する方法。
  9. 前記無機微粒子が、150μm以下の平均粒径を有する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記無機微粒子の前記吸液量がQで、前記無機微粒子の平均粒径がdであるとき、Q/dが0.3[μm−1]以上である、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記造粒物に付着させる前記無機微粒子の量が、前記造粒物の質量100質量部に対して0.1〜30質量部である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の脱酸素剤と、該脱酸素剤を収容した通気性包材と、を備える、脱酸素剤包装体。
  13. 請求項12に記載の脱酸素剤包装体と、該脱酸素剤包装体が封入された食品包装容器と、を備える、食品包装体。
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