JP7230437B2 - 脱酸素剤における酸素吸収性能の検査方法、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 - Google Patents
脱酸素剤における酸素吸収性能の検査方法、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7230437B2 JP7230437B2 JP2018208988A JP2018208988A JP7230437B2 JP 7230437 B2 JP7230437 B2 JP 7230437B2 JP 2018208988 A JP2018208988 A JP 2018208988A JP 2018208988 A JP2018208988 A JP 2018208988A JP 7230437 B2 JP7230437 B2 JP 7230437B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oxygen
- inorganic fine
- fine particles
- oxygen absorber
- granules
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Packages (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
Description
一実施形態に係る脱酸素剤は、多孔質の担持体及び液状の酸素吸収組成物を含む造粒物と、造粒物の表面に付着した無機微粒子と、を備える複合粒子を含む。より具体的には、脱酸素剤は、多孔質の担持体、及び担持体に担持された液状の酸素吸収組成物を含む、造粒物と、造粒物の表面に付着している無機微粒子とから主として構成される複数の複合粒子を含む。脱酸素剤は粉体であってもよい。ここで「粉体」とは、多数の微粒子から構成され、全体として流動性を維持している集合体を意味するものであって、全体として微粒子同士が互いに結着した打錠体のような態様とは異なる。ただし、粉体を打錠した錠剤が本実施形態の脱酸素剤から排除されるものではない。本実施形態に係る脱酸素剤に含まれる複合粒子の数は、例えば、脱酸素剤1g当たり、10個以上10000個以下であってもよい。
一実施形態に係る脱酸素剤包装体は、上記の実施形態に係る脱酸素剤と、この脱酸素剤を収容した通気性包材とから主として構成され得る。通気性包材は、当該技術分野で通常用いられるものから適宜選択することができる。通気性包材の具体例としては、有孔プラスチックフィルム、不織布、マイクロポーラスフィルム、紙又はこれらの組み合わせからなる基材よって形成された袋体が挙げられる。この脱酸素剤包装体は、例えば、各種の食品包装容器の中に収容して、食品の鮮度維持等の目的で使用することができる。
一実施形態に係る食品包装体は、上記脱酸素剤包装体と、この脱酸素剤包装体が封入された食品包装容器とを備える。食品包装容器は、食品包装の分野で通常用いられるものから適宜選択することができ、密封可能な容器が好適である。食品包装容器としては、袋体、深絞り包装体、トレイ包装体、ストレッチ包装体等が挙げられる。
一実施形態に係る脱酸素剤の製造方法は、多孔質の担持体及び液状の酸素吸収組成物を含む造粒物を得る造粒工程と、造粒物の表面に無機微粒子を付着させて複合粒子を得る付着工程と、を備える。
一実施形態に係る、酸素吸収性能の検査方法は、多孔質の担持体、及び酸素吸収物質を含む液状の酸素吸収組成物、を含む造粒物を得る造粒工程と、造粒物の表面に無機微粒子を付着させて複合粒子を得る付着工程と、複合粒子の明度L*を測定する明度測定工程と、を備える。
表1に示す原料を密封状態で均一に混合して、活性炭と、活性炭に担持された酸素吸収組成物と、を含有する混合物を得た。得られた混合物をスクリーン孔径1.0mmφ、開孔率22.6%のスクリーンを設けた押出し造粒機により造粒し、顆粒状の造粒物を得た。
無機微粒子として、サイロページ720(親水性二酸化ケイ素(SiO2)粒子、富士シリシア化学製)を準備した。
V型混合機V-10(徳寿工作所製)に、無機微粒子100g及び造粒物1kgを投入した。混合機での混合条件を変えて両者を混合し、種々の脱酸素剤を得た。得られた脱酸素剤それぞれに対して後述の明度測定を実施し、混合条件を調整した。その中からいくつかの例を取り上げ、以下に示す。なお、いずれの実施例においても、付着した無機微粒子は1mm以下の層を形成していた。
(実施例1)
V型混合機V-10に、無機微粒子100g及び造粒物1kgを投入した。そして、回転数30rpm、運転時間10秒間で両者を混合した。これにより、造粒物表面に無機微粒子が付着した脱酸素剤を得た。得られた脱酸素剤100gを、目開き1000μmのふるいをセットした振動ふるい(アズワン製)に投入し、60秒間ふるいにかけて、付着が不充分な無機微粒子をふるい落とした。
V型混合機での混合条件を表2に示すように変更したこと、及び振動ふるいによるふるい工程を実施しなかったこと以外は、実施例1と同様にして脱酸素剤を得た。
V型混合機での混合条件を表2に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして脱酸素剤を得た。
作製した造粒物を脱酸素剤とした。
V型混合機での混合条件を表2に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして脱酸素剤を得た。
各例にて得られた脱酸素剤(又は造粒物)の明度を、以下の手順で測定した。結果を表2に示す。
(1)保管中に脱酸素剤から脱落した無機微粒子を取り除くため、ステンレス製のふるい(目開き1000μm)を用いて1mm以上の脱酸素剤を分級した。
(2)深さ15mm、直径33mmのガラス製シャーレを準備し、(1)で分級した脱酸素剤をシャーレ全体を満たすまで充填した。
(3)脱酸素剤の山の部分をすり切り、シャーレ底部の外側の明度(L*a*b*表色系で規定されるL*)を色彩色差計CR-200(コニカミノルタ社製)を用いて測定した。
(4)(1)~(3)を3回繰り返し、平均値を脱酸素剤の明度とした。
脱酸素剤3gを、有孔包材によって形成された袋(縦60mm、横60mm)に収納し、脱酸素剤包装体を作製した。有効包材として、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/紙/ポリエチレンから構成される積層材料を用いた。脱酸素剤包装体を、ショ糖44%水溶液を浸した脱脂綿(水分活性0.95)とともに、ガスバリア性の袋の中に入れた。袋を密封し、その中に空気500mLを注入してから、袋を25℃の雰囲気に静置した。15時間後、及び24時間後の袋内の酸素濃度を測定した。酸素吸収能力の評価は、24時間後の酸素濃度が0.1%以下でA、0.1%超~5%未満でB、5%以上でCとした。結果を表2に示す。
Claims (2)
- 多孔質の担持体、及び酸素吸収物質を含む液状の酸素吸収組成物、を含む造粒物を得る造粒工程と、
前記造粒物の表面に無機微粒子を付着させて複合粒子を得る付着工程と、
前記複合粒子の明度L*を測定する明度測定工程と、を備え、
前記多孔質の担持体が活性炭であり、前記無機微粒子が二酸化ケイ素である、
脱酸素剤における酸素吸収性能の検査方法。 - 測定される前記明度L*が60以上となるように、前記付着工程における前記無機微粒子の付着条件を調整する調整工程を前記明度測定工程後に更に備える、請求項1に記載の検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018208988A JP7230437B2 (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | 脱酸素剤における酸素吸収性能の検査方法、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018208988A JP7230437B2 (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | 脱酸素剤における酸素吸収性能の検査方法、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020075206A JP2020075206A (ja) | 2020-05-21 |
JP7230437B2 true JP7230437B2 (ja) | 2023-03-01 |
Family
ID=70723157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018208988A Active JP7230437B2 (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | 脱酸素剤における酸素吸収性能の検査方法、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7230437B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003144112A (ja) | 2001-11-07 | 2003-05-20 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 脱酸素組成物 |
JP2008206517A (ja) | 2007-01-31 | 2008-09-11 | Fancl Corp | 超臨界流体を用いた油脂コーティング複合化粒子の製法及び複合化粒子 |
JP2017104845A (ja) | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 凸版印刷株式会社 | 脱酸素剤及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3388363B2 (ja) * | 1993-06-14 | 2003-03-17 | 不二パウダル株式会社 | 造粒やコーティング等を行なう装置 |
JPH08208211A (ja) * | 1995-02-03 | 1996-08-13 | Mitsubishi Chem Corp | 活性炭 |
-
2018
- 2018-11-06 JP JP2018208988A patent/JP7230437B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003144112A (ja) | 2001-11-07 | 2003-05-20 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 脱酸素組成物 |
JP2008206517A (ja) | 2007-01-31 | 2008-09-11 | Fancl Corp | 超臨界流体を用いた油脂コーティング複合化粒子の製法及び複合化粒子 |
JP2017104845A (ja) | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 凸版印刷株式会社 | 脱酸素剤及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020075206A (ja) | 2020-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6020757B1 (ja) | 脱酸素剤及びその製造方法 | |
JP6759755B2 (ja) | 脱酸素剤及びその製造方法 | |
EP4173691A1 (en) | Oxygen scavenger composition and method for producing same | |
JP4753902B2 (ja) | 有機系の酸素吸収剤 | |
TW202146110A (zh) | 脫氧劑組成物 | |
JP7230437B2 (ja) | 脱酸素剤における酸素吸収性能の検査方法、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 | |
JP7020270B2 (ja) | 脱酸素剤および脱酸素剤包装体、並びに食品包装体 | |
JP6275197B2 (ja) | 脱酸素剤及びその製造方法 | |
JP6759754B2 (ja) | 脱酸素剤及びその製造方法 | |
JP7238913B2 (ja) | 脱酸素剤、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤包装体および食品包装体 | |
JP7286946B2 (ja) | 脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 | |
JP6834282B2 (ja) | 脱酸素剤、脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤包装体および食品包装体 | |
JP7286947B2 (ja) | 脱酸素剤の製造方法、脱酸素剤、脱酸素剤包装体、及び食品包装体 | |
JP7571392B2 (ja) | 脱酸素剤の酸素吸収能力の判定方法 | |
JP7326840B2 (ja) | 脱酸素剤 | |
JP3252866B2 (ja) | 酸素吸収剤 | |
JP2021167217A (ja) | 脱酸素剤包装体及び食品包装体 | |
WO2008008715A1 (en) | Oxygen scavenger compositions | |
JP7571393B2 (ja) | 脱酸素剤、脱酸素剤包装体、および食品包装体 | |
JP7263989B2 (ja) | 脱酸素剤、脱酸素剤包装体及び食品包装体 | |
JP2021183309A (ja) | 脱酸素剤及びその製造方法、脱酸素剤包装体、食品包装体 | |
JPH0321148B2 (ja) | ||
JP2023048331A (ja) | 脱酸素剤、脱酸素剤包装体、および食品包装体 | |
JP2022039415A (ja) | 脱酸素剤、脱酸素剤包装体、食品包装体、および脱酸素剤の製造方法 | |
JP6879445B2 (ja) | 脱酸素剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211020 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220830 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221019 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230130 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7230437 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |