JP2017102327A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃トナーの固着をより解消できるクリーニング装置を提供する。【解決手段】クリーニングユニット70は、廃トナーを搬送させる搬送面79を有するダクト74と、スクリュー形状を有するコイルオーガー76と、を備える。ダクト74は、搬送面79に設けられた第1の凹部82を有する。コイルオーガー76は、搬送面79と接触する突起を有する。コイルオーガー76は、突起84が搬送面79に接触しながら回転している第1の状態、及び、突起84が第1の凹部82に嵌りながら回転している第2の状態を含む。【選択図】図1
Description
本発明は、クリーニング装置、及び、クリーニング装置を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置は、トナーといった現像剤を利用して用紙に画像を形成する。トナーは、タンクに収容されており、画像の形成時には感光ドラムまで搬送される。トナーは感光ドラムから用紙に転写されるが、一部のトナーは感光ドラムに残留する。残留したトナーは、クリーニング装置によって廃トナーとして回収される。
特許文献1には、画像の形成時に現像剤を搬送する機構を備えた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、コイルスプリングオーガーを利用して現像剤を搬送する。
画像の像密度が高い画像を印刷した場合には、大量の廃トナーが発生する。また、大量の画像を印刷した場合にも、大量の廃トナーが発生する。このように大量の廃トナーが発生した場合には、廃トナーの搬送経路上において廃トナーの固着が生じやすくなる。
そこで本発明は、廃トナーの固着をより解消できるクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、第1の部材に担持されたトナーが第2の部材に転写された後に、第1の部材に残留するトナーを廃トナーとして回収するクリーニング装置である。クリーニング装置は、第1の内周面を有する筒状のダクト部と、ダクト部の内部に配置されたスクリュー形状の搬送部と、を備える。第1の内周面は、廃トナーを、回転軸線まわりの搬送部の回転によって、ダクト部の一端側から他端側まで搬送させるための搬送路を形成する。ダクト部は、第1の内周面に設けられた第1の凹部を有する。搬送部は、第1の内周面と接触する突起部を有する。搬送部は、突起部が第1の内周面に接触しながら回転している第1の状態、及び、突起部が第1の凹部に嵌りながら回転している第2の状態を含む。この構成によれば、第1の内周面に接触しながら回転する突起部が凹部に嵌るときに、搬送部が加振される。また、凹部に嵌りながら回転する突起部が凹部から脱するときにも搬送部が加振される。従って、廃トナーの固着を効率よく排除できる。
ダクト部は、第2の内周面と、第2の内周面に設けられた第2の凹部と、をさらに有する。第2の内周面は、ダクト部において第1の内周面とは別の場所に設けられる。搬送部は、突起部が第2の内周面に接触しながら回転している第3の状態、及び、突起部が第2の凹部に嵌りながら回転している第4の状態を含んでもよい。この構成によれば、搬送部が一回転する間に突起部が嵌る凹部の数が増加する。従って、搬送部が一回転する間に発生する加振の回数が増加するので、廃トナーの固着を効率よく排除できる。
搬送部は、回転軸線の方向に弾性変形可能な無軸スクリューであってもよい。この構成によれば、ダクト部の内部に占める搬送部の領域を小さくすることができる。従って、ダクト部における廃トナーの搬送領域が確保されるので、廃トナーの搬送量を確保できる。
凹部は、ダクト部の一端側から他端側に向かって延びる溝である。搬送部は、回転軸線の方向に沿ってそれぞれ設けられた第1の区間と、第1の区間に隣接する第2の区間と、を有する。突起部は、第1の区間における搬送部に設けられた第1の突出部と、第2の区間における搬送部に設けられた第2の突出部と、を有する。第1の突出部及び第2の突出部は、回転軸線に対して略平行な仮想線上に配置されてもよい。この構成によれば、第2の突起が凹部に嵌っている期間は、第1の突起が凹部に嵌っている期間と重複する。換言すると、第1の突起による加振が発生するタイミングと、第2の突起による加振が発生するタイミングと、は重複する。従って、搬送部が一回転する間に少なくとも1回の加振が発生するので、廃トナーの固着を排除できる。
凹部は、ダクト部の一端側から他端側に向かって延びる溝である。搬送部は、回転軸線の方向に沿って設けられた第1の区間と、第1の区間に隣接する第2の区間と、を有する。突起部は、第1の区間に設けられた第1の突出部と、第2の区間に設けられた第2の突出部と、を有する。第1の突出部は、回転軸線に対して略平行な第1の仮想線上に配置される。第2の突出部は、第2の仮想線上に配置される。第2の仮想線は、回転軸線に対して略平行であり、且つ、第1の仮想線から離間していてもよい。この構成によれば、第2の突起が凹部に嵌っている期間は、第1の突起が凹部に嵌っている期間と重複しない。換言すると、第1の突起による加振が発生するタイミングと、第2の突起による加振が発生するタイミングと、は異なる。従って、搬送部が一回転する間に少なくとも2回の加振を発生させることができる。
凹部は、搬送部の回転方向に対して上流側に設けられた入口部を有する。入口部は、第1の内周面から凹部の底面に向かって延在する斜面を含んでもよい。また、入口部は、第1の内周面から凹部の底面に向かって延在する曲面を含んでもよい。これらの構成によれば、突起部が第1の内周面から凹部に嵌るとき、突起部は、第1の内周面から凹部の底面に向かって斜面又は曲面を滑り落ちる。このとき、突起部は、緩やかに凹部に嵌るので、騒音の発生を抑制できる。
凹部は、搬送部の回転軸線に直交する仮想的な面に対して傾いた方向に延在してもよい。この構成によれば、搬送部の回転に伴って突起部が移動する方向が凹部の延在方向に規制される。凹部の延在方向は、搬送部の回転軸線に直交する仮想面に対して傾いている。このため、凹部に嵌った突起部は、搬送部の回転軸線に沿った方向にも移動させられる。搬送部は回転軸線の方向に弾性変形可能であるので、この突起部の移動により搬送部は部分的に伸長又は圧縮された状態となる。そして、突起部が凹部から脱すると、伸長又は圧縮されていた搬送部は、元の形状に復帰する。この復帰時に、搬送部の回転軸線方向に沿った方向の力が発生する。この振動により、搬送部は回転軸線方向に沿った方向に振動させられる。回転軸線の方向に沿った振動によれば、搬送部によってダクト部の第1の内周面などに固着した廃トナーを削り取ることが可能になる。従って、第1の内周面などに固着した廃トナーを効率よく除去できる。
ダクト部は、他端側に設けられた端面と、端面に設けられた第3の凹部と、を有する。搬送部は、端面に当接する当接端部と、当接端部に設けられた第3の突起部と、を有する。搬送部は、第3の突起部が端面に接触しながら回転している第5の状態、及び、第3の突起部が第3の凹部に嵌りながら回転している第6の状態を含んでもよい。搬送部が第6の状態であるとき、第3の突起が凹部に嵌っている。従って、第6の状態であるときの搬送部の長さは、第5の状態であるときの搬送部の長さよりも長い。そうすると、第5の状態から第6の状態に移り変わるとき、搬送部は、全長が瞬間的にわずかに伸びる。そして、第6の状態から第5の状態に移り変わるとき、搬送部は、瞬間的に縮められる。このように、搬送部は、一回転する間に、その全長が変化する。そして、この全長の変化は、瞬間的に行われる。従って、この変化時に、搬送部の回転軸線方向に沿った力が発生する。この振動により、搬送部は回転軸線方向に沿った方向に振動させられる。回転軸線方向に沿った振動によれば、搬送部によってダクト部の第1の内周面などに固着した廃トナーを削り取ることが可能になる。従って、第1の内周面に固着した廃トナーを効率よく除去できる。
本発明の別の形態である画像形成装置は、上記の何れかのクリーニング装置を備える。この画像形成装置は、上記のクリーニング装置を備えるので、廃トナーの固着を解消できる。従って、画像形成装置は、画質の低下を抑制できる。
本発明によれば、廃トナーの固着をより解消できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第一実施形態]
(画像形成装置の全体構成)
まず、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を説明する。画像形成装置1は、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの各色を用いてカラー画像を形成する装置である。図1に示すように、画像形成装置1は、記録媒体搬送ユニット10と、現像装置20と、転写ユニット(転写装置)30と、感光体ドラム(第1の部材)40と、定着ユニット50と、を備える。記録媒体搬送ユニット10は、被転写体である用紙(第2の部材)Pを搬送する。現像装置20は、静電潜像を現像する。転写ユニット30は、トナー像を用紙Pに二次転写する。感光体ドラム40は、周面に画像が形成される静電潜像担持体である。定着ユニット50は、トナー像を用紙Pに定着させる。
(画像形成装置の全体構成)
まず、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を説明する。画像形成装置1は、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの各色を用いてカラー画像を形成する装置である。図1に示すように、画像形成装置1は、記録媒体搬送ユニット10と、現像装置20と、転写ユニット(転写装置)30と、感光体ドラム(第1の部材)40と、定着ユニット50と、を備える。記録媒体搬送ユニット10は、被転写体である用紙(第2の部材)Pを搬送する。現像装置20は、静電潜像を現像する。転写ユニット30は、トナー像を用紙Pに二次転写する。感光体ドラム40は、周面に画像が形成される静電潜像担持体である。定着ユニット50は、トナー像を用紙Pに定着させる。
記録媒体搬送ユニット10は、画像が形成される記録媒体としての用紙Pを搬送経路R1上で搬送する。用紙Pは、カセットKに積層されて収容され、給紙ローラ100によりピックアップされて搬送される。記録媒体搬送ユニット10は、用紙Pに転写されるトナー像が二次転写領域R2に到達するタイミングで、搬送経路R1を介して二次転写領域R2に用紙Pを到達させる。
現像装置20は、色ごとに4個設けられている。各現像装置20は、トナーを感光体ドラム40に担持させる現像ローラ21を備えている。現像装置20では、トナーとキャリアを所望の混合比になるように調整し、さらに混合撹拌してトナーを均一に分散させ最適な帯電量を付与した現像剤が調整される。この現像剤を現像ローラ21に担持させる。そして、現像ローラ21の回転により現像剤が感光体ドラム40と対向する領域まで搬送される。このとき、現像ローラ21に担持された現像剤のうちのトナーが感光体ドラム40の周面上に形成された静電潜像に移動するので、静電潜像が現像される。
転写ユニット30は、現像装置20で形成されたトナー像を用紙Pに二次転写する二次転写領域R2に搬送する。転写ユニット30は、転写ベルト31と、懸架ローラ31a,31b,31c,31dと、一次転写ローラ32と、二次転写ローラ33と、を備える。懸架ローラ31a,31b,31c,31dは、転写ベルト31を懸架する。一次転写ローラ32は、感光体ドラム40と共に転写ベルト31を挟持する。二次転写ローラ33は、懸架ローラ31dと共に転写ベルト31を挟持する。
転写ベルト31は、懸架ローラ31a,31b,31c,31dにより循環移動する無端状のベルトである。一次転写ローラ32は、転写ベルト31の内周側から感光体ドラム40を押圧するように設けられる。二次転写ローラ33は、転写ベルト31の外周側から懸架ローラ31dを押圧するように設けられる。
感光体ドラム40は、色ごとに4個設けられている。各感光体ドラム40は、転写ベルト31の移動方向に沿って設けられている。感光体ドラム40の周上には、現像装置20と、帯電ローラ41と、露光ユニット42と、クリーニングユニット70と、が設けられている。
帯電ローラ41は、感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる帯電手段である。帯電ローラ41は、感光体ドラム40の回転に追従して動く。露光ユニット42は、帯電ローラ41によって帯電した感光体ドラム40の表面を、用紙Pに形成する画像に応じて露光する。これにより、感光体ドラム40の表面のうち露光ユニット42により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。4個の現像装置20は、それぞれの現像装置20に対向して設けられたトナータンクNから供給されたトナーによって感光体ドラム40に形成された静電潜像を現像する。この現像により、トナー像が生成される。各トナータンクN内には、それぞれ、マゼンタ、イエロー、シアン及びブラックのトナーが充填されている。クリーニングユニット70は、感光体ドラム40上に形成されたトナー像が転写ベルト31に一次転写された後に感光体ドラム40上に残存するトナーを回収する。
定着ユニット50は、転写ベルト31から用紙Pへ二次転写されたトナー像を用紙Pに付着させ、定着させる。定着ユニット50は、用紙Pを加熱する加熱ローラ52と、加熱ローラ52を押圧する加圧ローラ54と、を備えている。加熱ローラ52及び加圧ローラ54は円筒状に形成されており、加熱ローラ52は内部にハロゲンランプ等の熱源を備えている。加熱ローラ52と加圧ローラ54との間には接触領域である定着ニップ部が設けられ、定着ニップ部に用紙Pを通過させることにより、トナー像を用紙Pに溶融定着させる。
また、画像形成装置1には、定着ユニット50によりトナー像が定着された用紙Pを装置外部へ排出するための排出ローラ62,64が設けられている。
続いて、画像形成装置1による印刷工程について説明する。画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1の制御部は、給紙ローラ100を回転させて、カセットKに積層された用紙Pをピックアップして搬送する。そして、受信した画像信号に基づいて、帯電ローラ41により感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる(帯電工程)。その後、露光ユニット42により感光体ドラム40の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。
現像装置20では、静電潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程)。こうして形成されたトナー像は、感光体ドラム40と転写ベルト31とが対向する領域において、感光体ドラム40から転写ベルト31へ一次転写される(転写工程)。転写ベルト31には、4個の感光体ドラム40上に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成される。そして、積層トナー像は、懸架ローラ31dと二次転写ローラ33とが対向する二次転写領域R2において、記録媒体搬送ユニット10から搬送された用紙Pに二次転写される。
積層トナー像が二次転写された用紙Pは、定着ユニット50へ搬送される。用紙Pを加熱ローラ52と加圧ローラ54との間で熱及び圧力を加えながら通過させることにより、積層トナー像を用紙Pへ溶融定着させる(定着工程)。その後、用紙Pは、排出ローラ62及び64によって画像形成装置1の外部へ排出される。
(クリーニングユニットの構成)
図2に示されるように、クリーニングユニット70は、感光体ドラム40上に残留するトナーを回収する。クリーニングユニット70は、トナー回収装置71と、廃トナー搬送装置72と、廃トナー収容容器73と、を備える。クリーニングユニット70は、感光体ドラム40の周面に当接させたクリーニングブレードを利用して、感光体ドラム40上の残トナーを除去する。回収された残トナーは、廃トナー搬送装置72によって廃トナー収容容器73まで搬送される。そして、搬送されたトナーは、廃トナー収容容器73に収容される。なお、クリーニングユニット70は、感光体ドラム40の周上に、感光体ドラム40の表面電位を制御する除電ランプ(除電器)を有してもよい。除電ランプは、点灯することによって感光体ドラム40の表面を除電するイレースランプである。
図2に示されるように、クリーニングユニット70は、感光体ドラム40上に残留するトナーを回収する。クリーニングユニット70は、トナー回収装置71と、廃トナー搬送装置72と、廃トナー収容容器73と、を備える。クリーニングユニット70は、感光体ドラム40の周面に当接させたクリーニングブレードを利用して、感光体ドラム40上の残トナーを除去する。回収された残トナーは、廃トナー搬送装置72によって廃トナー収容容器73まで搬送される。そして、搬送されたトナーは、廃トナー収容容器73に収容される。なお、クリーニングユニット70は、感光体ドラム40の周上に、感光体ドラム40の表面電位を制御する除電ランプ(除電器)を有してもよい。除電ランプは、点灯することによって感光体ドラム40の表面を除電するイレースランプである。
廃トナー搬送装置72は、感光体ドラム40から回収された廃トナーTを廃トナー収容容器73まで搬送する。廃トナー搬送装置72は、円筒状のダクト(ダクト部)74とスプリング形状のコイルオーガー(搬送部)76とを備える。
ダクト74は、一端側がトナー回収装置71の近傍に配置され、他端側が廃トナー収容容器73の近傍に配置される。ダクト74は、廃トナーTの搬送経路を形成する。ダクト74の一端側には、廃トナーTを受け入れる投入口77が設けられる。ダクト74の他端側には、廃トナーTを排出する排出口78が設けられる。
図3に示されるように、ダクト74は、画像形成装置1の運用時に廃トナーTによって覆われる搬送面(第1の内周面)79を有する。この搬送面79に、突起(後述する第1の突起84A又は第2の突起84B)が接触しながら回転している状態を第1の状態という。搬送面79は、廃トナーTのための搬送路を形成する。従って、例えば、工場出荷時などにおいては、搬送面79は、廃トナーTに覆われてない。搬送面79は、ダクト74の内周面における鉛直方向(Z軸方向)に沿って下側の面である。搬送される廃トナーTの量は、画像形成装置1の動作状態によって変動する。廃トナーTの搬送量が多い場合には、搬送面79は完全に廃トナーTに覆われる。一方、廃トナーTの搬送量が少ない場合には、搬送面79の一部が廃トナーTに覆われることもある。
ダクト74は、搬送されている廃トナーTを覆う覆い面(第2の内周面)81をさらに有する。この覆い面81に、突起(後述する第1の突起84A又は第2の突起84B)が接触しながら回転している状態を第3の状態という。覆い面81は、ダクト74における内周面において搬送面79とは別の場所に設けられている。つまり、ダクト74の内周面は、搬送面79と覆い面81とを含む。覆い面81は、ダクト74の内周面における鉛直方向に沿って上側の面である。従って、覆い面81は、搬送面79に対して上側に配置される。
搬送面79には、複数の第1の凹部82が設けられる。第1の凹部82は、搬送面79に対して窪んだ部分である。この第1の凹部82に、突起(後述する第1の突起84A又は第2の突起84B)が嵌りながら回転している状態を第2の状態という。また、覆い面81には、複数の第2の凹部85が設けられる。第2の凹部85は、覆い面81に対して窪んだ部分である。この第2の凹部85に、突起(後述する第1の突起84A又は第2の突起84B)が嵌りながら回転している状態を第4の状態という。図4に示されるように、第1の凹部82は、ダクト74の中心軸線A1の方向に沿って等間隔に設けられる。この第1の凹部82は、コイルオーガー76の回転軸線A2に対して直交する仮想円C1の円周方向に沿って延びている。図5の(a)部に示されるように、第1の凹部82は、コイルオーガー76の回転方向D1に対して上流側に設けられた入口部82aと、下流側に設けられた出口部82bとを有する。入口部82aは、搬送面79から第1の凹部82の底面82cに向かって延在する斜面である。入口部82aと搬送面79との間の角度K1は、90度以上である。例えば、角度K1は、90度以上120度以下である。出口部82bは、搬送面79から第1の凹部82の底面82cに向かって延在する壁面である。出口部82bと搬送面79との間の角度K2は、略90度である。なお、図5の(b)部に示されるように、入口部82dは、曲面であってもよい。例えば、入口部82dは、凸状の曲面又は凹状の曲面とすることができる。この曲面は、第1の突起84Aの高さよりも大きい半径を有する。
再び図4に示されるように、コイルオーガー76は、ダクト74の内部に配置される。コイルオーガー76は、ダクト74の内部に投入された廃トナーTを排出口78まで搬送するための駆動力を発生させる。コイルオーガー76は、スクリュー形状を有する無軸スクリューであり、矩形断面を有する棒状の部材がらせん状に成形されたものである。コイルオーガー76の直径はダクト74の内径よりも小さいので(図3参照)、コイルオーガー76の回転軸線A2に沿って回転することができる。この回転軸線A2は、ダクト74の延在方向と平行である。コイルオーガー76には、モータなどの装置から回転駆動力が与えられる。
コイルオーガー76の外周縁76aには、半球状の突起が設けられる。突起には、第1の突起(第1の突出部)84A及び第2の突起(第2の突出部)84Bがある。第1の突起84A及び第2の突起84Bは、コイルオーガー76の外周縁76aからダクト74の搬送面79又は覆い面81に向けて突出する。従って、コイルオーガー76が回転しているとき、ダクト74の搬送面79には外周縁76a、第1の突起84A又は第2の突起84Bが接触する。
続いて、第1の突起84A及び第2の突起84Bと、第1の凹部82との関係について、図6を参照しつつ詳細に説明する。図6は、コイルオーガー76、第1の突起84A、第2の突起84B、及び第1の凹部82を模式的に示す図である。第1の突起84A及び第2の突起84Bは、第1の凹部82に対応するようにコイルオーガー76に設けられる。具体的には、コイルオーガー76の回転軸線A2に対して直交する仮想円C1内に、第1の突起84Aと第1の凹部82とが配置される。
コイルオーガー76が回転すると、第1の突起84A及び第2の突起84Bはコイルオーガー76の回転軸線A2の周りに回転する。ここで、コイルオーガー76自身は、回転運動をするのみであり、回転軸線A2の方向に沿って移動することはない。従って、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、コイルオーガー76の回転軸線A2と直交する仮想円C1において回転する。コイルオーガー76を平面視した図6では、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、往復移動するように見える。そして、この仮想円C1には、第1の凹部82も配置される。従って、コイルオーガー76が一回転する間に、第1の突起84A及び第2の突起84Bが搬送面79に接触しながら回転する第1の状態(破線で示す突起84a,84b)と、第1の突起84A及び第2の突起84Bが第1の凹部82に嵌りながら回転する第2の状態(実線で示す第1の突起84A,第2の突起84B)と、が現れる。
第1の状態から第2の状態に移り変わるとき、つまり、突起84bの位置から第1の突起84Aの位置まで移動するとき、第1の突起84Aは、搬送面79から第1の凹部82の底面82cに向かって入口部82aの斜面を滑り落ちる(図5の(a)部における突起84c参照)。このとき、コイルオーガー76は、緩やかに第1の凹部82に嵌るので、騒音の発生を抑制できる。
一方、第2の状態から第1の状態に移り変わるとき、つまり、第1の突起84Aの位置から突起84aの位置まで移動するとき、第1の突起84Aは、第1の凹部82の出口部82bである壁面に当接し、円周方向に沿った移動が一瞬妨げられる(図5の(a)部における突起84d参照)。そして、第1の突起84Aは、瞬間的に第1の凹部82から脱する(図5の(a)部における突起84a参照)。このとき、コイルオーガー76には、第1の突起84Aが瞬間的に移動した方向に沿った力が作用するので、当該方向にコイルオーガー76が加振される。従って、第2の状態から第1の状態に移り変わるときに生じる振動によって、固着状態の廃トナーTが崩される。従って、搬送面79及びコイルオーガー76に固着した廃トナーTを除去することができる。
コイルオーガー76の直径は、ダクト74の内径よりも小さいので、コイルオーガー76の外周縁76aがダクト74の覆い面81に接触することはほとんどない(図3参照)。ここで、コイルオーガー76が直径方向に振動すると、コイルオーガー76の外周縁76aが覆い面81に対して間欠的に接触する。従って、ダクト74の覆い面81に固着した廃トナーT及びコイルオーガー76に固着した廃トナーTを除去できる。
また、コイルオーガー76は、第1の区間P1と第2の区間P2とを有する。第1の区間P1及び第2の区間P2は、コイルオーガー76の回転軸線A2の方向に沿って配置される。第2の区間P2は、第1の区間P1に隣接する。第1の区間P1及び第2の区間P2は、コイルオーガー76の1ピッチにそれぞれ対応する。第1の区間P1には、第1の突起84Aが配置される。第2の区間P2には、第2の突起84Bが配置される。第1の突起84A及び第2の突起84Bは、回転軸線A2に対して平行な第1の仮想線C2に沿って配置される(図4参照)。換言すると、回転軸線A2の方向から見たとき、第1の突起84Aと第2の突起84Bとが互いに重なって見える(図3参照)。このような第1の突起84A及び第2の突起84Bの配置によれば、コイルオーガー76が一回転する間に、少なくとも1回の振動を発生させることができる。
ダクト74は、図7に示されるように、他端側に設けられた端壁86を有する。端壁86の内壁面(端面)87には、コイルオーガー76が接触する。コイルオーガー76の当接端部76bは、内壁面87と接触しつつ回転する。コイルオーガー76は、当接端部76bに設けられた第3の突起(第3の突起部)84Cを有する。第3の突起84Cは、コイルオーガー76から内壁面87に向かって突出する。従って、コイルオーガー76は、第3の突起84Cが内壁面87に接触した状態で回転する。ここで、内壁面87は、第3の凹部89を有する。第3の凹部89は、軌跡C3に対応する方向に延在する。軌跡C3は、コイルオーガー76の回転に伴う第3の突起84Cの移動軌跡である。より具体的には、軌跡C3は、コイルオーガー76の回転軸線A2を中心とした円形状である。この軌跡C3の一部と重複する部分に、第3の凹部89が設けられる。この構成によれば、図8に示されるように、コイルオーガー76が一回転する間に、コイルオーガー76は、第3の突起84Cが内壁面87に接触しながら回転している第5の状態(図8の(a)部参照)、及び、第3の突起84Cが第3の凹部89に嵌りながら回転している第6の状態(図8の(b)部参照)を含む。
コイルオーガー76が第6の状態であるとき、第3の突起84Cが第1の凹部82に嵌っている。従って、第6の状態であるときのコイルオーガー76の長さは、第5の状態であるときのコイルオーガー76の長さよりも長い。換言すると、第5の状態であるときのコイルオーガー76の長さは、第6の状態であるときのコイルオーガー76の長さよりも短い。そうすると、第5の状態から第6の状態に移り変わるとき、コイルオーガー76は、全長が瞬間的にわずかに伸びる。次に、第6の状態では、コイルオーガー76は、全長が伸びた状態で回転する。そして、第6の状態から第5の状態に移り変わるとき、コイルオーガー76は、瞬間的に縮められる。このように、コイルオーガー76は、一回転する間に、その全長が変化する。そして、この全長の変化は、瞬間的に行われる。従って、この変化時に、コイルオーガー76の回転軸線A2の方向に沿った力が発生する。この振動により、コイルオーガー76は回転軸線A2の方向に沿って振動させられる。コイルオーガー76の振動によれば、ダクト74の搬送面79などに固着した廃トナーTを削り取ることが可能になる。従って、搬送面79に固着した廃トナーTを効率よく除去できる。
特に、ダクト74の排出口78の近傍は、廃トナーTによるブロッキングが生じやすい。このコイルオーガー76によれば、排出口78よりも他端側に堆積した廃トナーTが、コイルオーガー76の回転軸線A2の方向への振動によって、排出口78側へ押し戻される。従って、排出口78の近傍におけるブロッキングの発生を抑制できる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るクリーニングユニット70Aについて図9を参照しつつ説明する。図9の(a)部は、ダクト74A及びコイルオーガー76Aを平面視した図である。図9の(b)部は、ダクト74A及びコイルオーガー76Aを側面視した図である。図9に示されるように、クリーニングユニット70Aは、凹部91の形状が第1実施形態に係るクリーニングユニット70と相違する。さらに、クリーニングユニット70Aは、第1の突起84A及び第2の突起84Bの位置関係が、第1実施形態に係るクリーニングユニット70と相違する。クリーニングユニット70Aのそのほかの構成は、第1の実施形態に係るクリーニングユニット70と同じである。以下の説明では、第1の突起84A、第2の突起84B及び凹部91について説明する。
第2実施形態に係るクリーニングユニット70Aについて図9を参照しつつ説明する。図9の(a)部は、ダクト74A及びコイルオーガー76Aを平面視した図である。図9の(b)部は、ダクト74A及びコイルオーガー76Aを側面視した図である。図9に示されるように、クリーニングユニット70Aは、凹部91の形状が第1実施形態に係るクリーニングユニット70と相違する。さらに、クリーニングユニット70Aは、第1の突起84A及び第2の突起84Bの位置関係が、第1実施形態に係るクリーニングユニット70と相違する。クリーニングユニット70Aのそのほかの構成は、第1の実施形態に係るクリーニングユニット70と同じである。以下の説明では、第1の突起84A、第2の突起84B及び凹部91について説明する。
クリーニングユニット70Aは、搬送面79に設けられた凹部91を有する。凹部91は、ダクト74Aの一端側から他端側に向かって延びる溝である。換言すると、凹部91は、コイルオーガー76Aの回転軸線A2の方向に沿って延びる。凹部91は、少なくとも一対の第1の区間P1及び第2の区間P2に亘って延在する。すなわち、凹部91は、少なくとも1個の第1の突起84A及び1個の第2の突起84Bが嵌るように形成される。なお、ダクト74Aは、覆い面81に設けられた別の溝状の凹部を有してもよい。
コイルオーガー76Aは、第1の区間P1に配置された第1の突起84Aと、第2の区間P2に配置された第2の突起84Bと、を有する。第1の突起84Aは、回転軸線A2に対して平行な第1の仮想線C2に沿って配置される。図10に示されるように、第2の突起84Bは、回転軸線A2に対して平行な第2の仮想線C4に沿って配置される。この第2の仮想線C4は、第1の仮想線C2と重複しない。具体的には、第2の仮想線C4は、第1の仮想線C2に対してコイルオーガー76Aの円周方向に離間する。回転軸線A2の方向からコイルオーガー76Aを見たとき、第2の突起84Bは、第1の突起84Aに隠れていない。この第1の突起84Aに対する第2の突起84Bのずれは、コイルオーガー76Aの回転軸線A2を中心とした中心角αを利用して定義してよい。例えば、回転軸線A2と第1の突起84Aと通る直線と、回転軸線A2と第2の突起84Bと通る直線とが形成する中心角αは、一例として45度である。
コイルオーガー76が一回転する間に、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、凹部91に嵌っている期間(第2の期間)を有する。ここで、第1実施形態のコイルオーガー76では、第2の突起84Bが第1の凹部82に嵌っている期間が、第1の突起84Aが第1の凹部82に嵌っている期間と重複していた。換言すると、第1の突起84Aによる加振が発生するタイミングと、第2の突起84Bによる加振が発生するタイミングとは同じである。従って、第1実施形態のコイルオーガー76では、コイルオーガー76が一回転する間に1回の加振が発生する。一方、第2実施形態のコイルオーガー76Aは、図9に示されるように、回転軸線A2の方向からコイルオーガー76Aを見たとき、第2の突起84Bの位置が、第1の突起84Aに対してずれている。この構成によれば、第2の突起84Bが凹部91に嵌っている期間は、第1の突起84Aが凹部91に嵌っている期間と重複しない。換言すると、第1の突起84Aによる加振が発生するタイミングと、第2の突起84Bによる加振が発生するタイミングと、は異なる。
具体的には、図9の(a)部に示されるように、コイルオーガー76Aが破線で示される状態であるとする。このとき、第1の突起84fは、凹部91に嵌っている(第2状態)。一方、第2の突起84gは、コイルオーガー76の回転方向に対して凹部91よりも上流側に位置している。換言すると、第2の突起84gは、搬送面79に接触している(第1の状態)。コイルオーガー76Aが回転して、実線で示される状態に変化したとする。このとき、第1の突起84Aは、コイルオーガー76の回転方向D1に対して凹部91よりも下流側に位置している。換言すると、第1の突起84Aは、搬送面79に接触している(第1の状態)。一方、第2の突起84Bは、凹部91に嵌っている(第2状態)。従って、第2実施形態のコイルオーガー76Aでは、コイルオーガー76Aに設ける第1の突起84A及び第2の突起84Bの数を増加させることなく、コイルオーガー76Aが一回転する間に発生する振動の回数を増加させることができる。従って、より確実に廃トナーTの固着を排除できる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るクリーニングユニット70Bについて説明する。クリーニングユニット70Bは、凹部92の形状が第1実施形態に係るクリーニングユニット70Aと相違する。クリーニングユニット70Aのそのほかの構成は、第1の実施形態に係るクリーニングユニット70と同じである。まず、凹部92の構成について説明する。図11に示されるように、凹部92は、コイルオーガー76の回転軸線A2に対して傾いた方向に延在する。なお、凹部92は、ダクト74の中心軸線A1に対して傾いた方向に延在していてもよい。換言すると、凹部92は、コイルオーガー76の回転による第1の突起84Aが移動する方向D2に対して傾いた方向D3に延在する。具体的には、コイルオーガー76が回転すると、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、コイルオーガー76の回転軸線A2を中心とした仮想円C1の円周に沿って回転する。凹部92は、この仮想円C1に交差する方向D3に延在する。
第3実施形態に係るクリーニングユニット70Bについて説明する。クリーニングユニット70Bは、凹部92の形状が第1実施形態に係るクリーニングユニット70Aと相違する。クリーニングユニット70Aのそのほかの構成は、第1の実施形態に係るクリーニングユニット70と同じである。まず、凹部92の構成について説明する。図11に示されるように、凹部92は、コイルオーガー76の回転軸線A2に対して傾いた方向に延在する。なお、凹部92は、ダクト74の中心軸線A1に対して傾いた方向に延在していてもよい。換言すると、凹部92は、コイルオーガー76の回転による第1の突起84Aが移動する方向D2に対して傾いた方向D3に延在する。具体的には、コイルオーガー76が回転すると、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、コイルオーガー76の回転軸線A2を中心とした仮想円C1の円周に沿って回転する。凹部92は、この仮想円C1に交差する方向D3に延在する。
次に、第1の突起84A、第2の突起84B及び凹部92によるコイルオーガー76の動作について説明する。あるタイミングにおいて、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、凹部92に嵌る(図11の(a)部参照)。
次にコイルオーガー76が回転すると、図11の(b)部に示されるように、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、仮想円C1の円周に沿った方向に移動しようとする(図11の(b)部における破線で示される第1の突起84A及び第2の突起84Bを参照)。しかし、第1の突起84A及び第2の突起84Bは、凹部92に嵌っており、且つ、コイルオーガー76が回転軸線A2の方向に弾性変形可能であるので、コイルオーガー76は、回転軸線A2に沿って部分的に変形する。換言すると、第1の突起84A及び第2の突起84Bが設けられた部分は、コイルオーガー76の回転軸線A2の方向にも移動させられる。従って、コイルオーガー76は、部分的に伸長又は圧縮された状態となる。
続いて、さらにコイルオーガー76が回転すると、図11の(c)部に示されるように、第1の突起84A及び第2の突起84Bが凹部92から脱する。このとき、伸長又は圧縮されていたコイルオーガー76は、元の形状に復帰する。換言すると、図11の(c)部において破線で示された第1の突起84A及び第2の突起84Bの位置から、実線で示された第1の突起84A及び第2の突起84Bの位置に復帰する。この復帰時に、コイルオーガー76を回転軸線A2の方向に沿った方向の力が発生する。この振動により、コイルオーガー76は回転軸線A2の方向に沿って振動させられる。回転軸線A2に沿った方向の振動によれば、コイルオーガー76によってダクト74の搬送面79などに固着した廃トナーTを削り取ることが可能になる。従って、搬送面79に固着した廃トナーTを効率よく除去できる。
また、第1の突起84A及び第2の突起84Bが凹部92に嵌っているときに、コイルオーガー76が投入口77側に縮み、第1の突起84A及び第2の突起84Bが凹部92から脱したときにコイルオーガー76の形状が復帰するようにしてもよい。この構成によれば、第1の突起84A及び第2の突起84Bが凹部92から脱したときに、コイルオーガー76を振動させる力が発生することに加えて、廃トナーTを積極的に下流側へ押し出す力を生じさせることができる。従って、廃トナー搬送装置72の搬送力を向上させることができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係るクリーニング装置の一例を示すものである。本発明に係るクリーニング装置は、実施形態に係るクリーニング装置に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係るクリーニング装置を変形し又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、搬送部は、コイルオーガー76に代えて、軸部を有するスクリューであってもよい。
また、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態に例示された構成は、上記の組み合わせに限定されない。例えば、第2実施形態のクリーニングユニット70Aは、溝状の第1の凹部82に代えて、第1実施形態のクリーニングユニット70Aのように複数の第1の凹部82を備えていてもよい。また、第2実施形態のクリーニングユニット70Aは、第3実施形態のクリーニングユニット70Aのように回転軸線A2に対して傾いた方向に延在する凹部92を備えていてもよい。この構成によれば、コイルオーガー76が一回転する間に、コイルオーガー76の直径方向に沿った振動と、コイルオーガー76の回転軸線A2に沿った振動と、がそれぞれ2回づつ印加される。従って、固着した廃トナーを取り除くための二個の異なる態様の動作が行われるので、より確実に固着した廃トナーを取り除くことができる。
また、第1の実施形態では、第1の区間P1及び第2の区間P2がコイルオーガー76の1ピッチに対応していたが、この構成に限定されない。例えば、図12の(a)部に示されるように、第1の区間P1及び第2の区間P2がコイルオーガー76の1/2ピッチに対応していてもよい。この構成によれば、コイルオーガー76Bは、1/2ピッチごとに交互に配置された第1の突起84Aと第2の突起84Bとを有する。従って、コイルオーガー76の一回転あたりに発生する衝撃の回数を増加させることができる。また、第1の区間P1及び第2の区間P2がコイルオーガー76のnピッチ(nは2以上の整数)に対応していてもよい。図12の(b)部は、n=2であるときの構成を示す。図12の(b)部の構成によれば、コイルオーガー76Cは、2ピッチごとに交互に配置された第1の突起84Aと第2の突起84Bとを有する。
また、第1の実施形態では、第1の部材が感光体ドラム40であり、第2の部材が用紙Pであった。例えば、第1の部材が転写ベルト31であり、第2の部材が感光体ドラム40であってもよい。
1…画像形成装置、10…記録媒体搬送ユニット、20…現像装置、30…転写ユニット、40…感光体ドラム、50…定着ユニット、70,70A,70B…クリーニングユニット、71…トナー回収装置、72…廃トナー搬送装置、73…廃トナー収容容器、74,74A…ダクト、76,76A…コイルオーガー、76a…外周縁、76b…当接端部、77…投入口、78…排出口、79…搬送面、81…覆い面、82…第1の凹部、82d…入口部、84A…第1の突起、84B…第2の突起、84C…第3の突起、85…第2の凹部、86…端壁、87…内壁面、89…第3の凹部、100…給紙ローラ、A2…回転軸線、P1…第1の区間、P2…第2の区間、C2…第1の仮想線、T…廃トナー。
Claims (10)
- 第1の部材に担持されたトナーが第2の部材に転写された後に、前記第1の部材に残留する前記トナーを廃トナーとして回収するクリーニング装置であって、
第1の内周面を有する筒状のダクト部と、
前記ダクト部の内部に配置されたスクリュー形状の搬送部と、を備え、
前記第1の内周面は、前記廃トナーを、回転軸線まわりの前記搬送部の回転によって、前記ダクト部の一端側から他端側まで搬送させるための搬送路を形成し、
前記ダクト部は、前記第1の内周面に設けられた第1の凹部を有し、
前記搬送部は、前記第1の内周面と接触する突起部を有し、
前記搬送部は、前記突起部が前記第1の内周面に接触しながら回転している第1の状態、及び、前記突起部が前記第1の凹部に嵌りながら回転している第2の状態を含む、クリーニング装置。 - 前記ダクト部は、第2の内周面と、前記第2の内周面に設けられた第2の凹部と、をさらに有し、
前記第2の内周面は、前記ダクト部において前記第1の内周面とは別の場所に設けられ、
前記搬送部は、前記突起部が前記第2の内周面に接触しながら回転している第3の状態、及び、前記突起部が前記第2の凹部に嵌りながら回転している第4の状態を含む、請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記搬送部は、前記回転軸線の方向に弾性変形可能な無軸スクリューである、請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
- 前記凹部は、前記ダクト部の前記一端側から前記他端側に向かって延びる溝であり、
前記搬送部は、前記回転軸線の方向に沿って設けられた第1の区間と、前記第1の区間に隣接する第2の区間と、を有し、
前記突起部は、前記第1の区間に設けられた第1の突出部と、第2の区間に設けられた第2の突出部と、を有し、
前記第1の突出部及び前記第2の突出部は、前記回転軸線に対して略平行な仮想線上に配置される、請求項3に記載のクリーニング装置。 - 前記凹部は、前記ダクト部の前記一端側から前記他端側に向かって延びる溝であり、
前記搬送部は、前記回転軸線の方向に沿って設けられた第1の区間と、前記第1の区間に隣接する第2の区間と、を有し、
前記突起部は、前記第1の区間に設けられた第1の突出部と、第2の区間に設けられた第2の突出部と、を有し、
前記第1の突出部は、前記回転軸線に対して略平行な第1の仮想線上に配置され、
前記第2の突出部は、第2の仮想線上に配置され、
前記第2の仮想線は、前記回転軸線に対して略平行であり、且つ、前記第1の仮想線から離間している、請求項3に記載のクリーニング装置。 - 前記凹部は、前記搬送部の回転方向に対して上流側に設けられた入口部を有し、
前記入口部は、前記第1の内周面から前記凹部の底面に向かって延在する斜面を含む、請求項1〜5の何れか一項に記載のクリーニング装置。 - 前記凹部は、前記搬送部の回転方向に対して上流側に設けられた入口部を有し、
前記入口部は、前記第1の内周面から前記凹部の底面に向かって延在する曲面を含む、請求項1〜5の何れか一項に記載のクリーニング装置。 - 前記凹部は、前記回転軸線に直交する仮想的な面に対して傾いた方向に延在する、請求項1〜7の何れか一項に記載のクリーニング装置。
- 前記ダクト部は、前記他端側に設けられた端面と、前記端面に設けられた第3の凹部と、を有し、
前記搬送部は、前記端面に当接する当接端部と、前記当接端部に設けられた第3の突起部と、を有し、
前記搬送部は、前記第3の突起部が前記端面に接触しながら回転している第5の状態、及び、前記第3の突起部が前記第3の凹部に嵌りながら回転している第6の状態を含む、請求項1〜8の何れか一項に記載のクリーニング装置。 - 請求項1〜9の何れか一項に記載のクリーニング装置を備える画像形成装置。
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