JP2014115469A - 廃トナー回収装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃トナー回収容器におけるスペース効率を向上させて、装置内部のスペースを有効に活用することができる廃トナー回収装置を提供する。
【解決手段】廃トナーを収容する廃トナー収容室71と、廃トナーを所定方向A1に沿った方向に搬送するスクリュー73と、廃トナーを受け入れる廃トナー受入部72と、廃トナー収容室71内において廃トナー受入口72Bと第2内壁71bとの間に配置された廃トナー検知センサ90と、スクリュー73の回転方向及び基本回転時間を制御する廃トナー搬送制御部78と、を備える。廃トナー搬送制御部78は、基本回転時間を、廃トナー受入口72Bから、所定方向A1において廃トナー検知センサ90と第2内壁71bの間に設定された終点EPまで廃トナーを搬送する時間以上に設定し、スクリュー73を正方向及び逆方向に基本回転時間だけそれぞれ回転させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、感光体に残存するトナーを回収する廃トナー回収装置、及び廃トナー回収装置を備える画像形成装置に関する。
特許文献1には、廃トナー収容部の収容能力を十分に活用して、メンテナンス作業の負担を軽減し、ランニングコストを下げることができる画像形成装置が記載されている。この画像形成装置の廃トナー収容部は、廃トナー排出筒と、廃トナー排出筒の下流側に配置された廃トナーボックスとを備えている。廃トナーボックスは、廃トナー排出筒との接合部付近に配置された羽根車を有している。廃トナーが廃トナー排出筒を通じて廃トナーボックスに移送されると、廃トナーが羽根車に当たり、廃トナーボックスの隅々まで拡散されるので、廃トナーは廃トナーボックス内に均一に蓄積する。
特開2001−42730号公報
特許文献1の画像形成装置では、廃トナーボックス内において廃トナーがなだらかな丘状に堆積する。このような廃トナーの堆積形状によれば、廃トナーの高さが廃トナーボックスの交換時期を判定するための閾値を超えたとき、廃トナーボックス内の側壁近傍に空隙が存在することがある。この場合、特許文献1の廃トナーボックスは、当該廃トナーボックス内部に廃トナーを更に収容することができる空隙が存在するにも関わらず、廃トナーの高さが閾値を超えているために廃トナーボックスの交換時期と判定されてしまう。
そこで、本発明は、廃トナー回収容器におけるスペース効率を向上させて、装置内部のスペースを有効に活用することができる廃トナー回収装置及び、廃トナー回収装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る廃トナー回収装置は、感光体から移送された廃トナーを収容する廃トナー収容部と、廃トナー収容部の第1内壁から第1内壁に対面する第2内壁に向かう所定方向に延在し、所定方向を軸として回転可能に支持され、軸を回転中心とした運動により廃トナー収容部内の廃トナーを所定方向に沿った方向に搬送する廃トナー搬送部と、第1内壁と第2内壁を連結する第3内壁において第1内壁に近接して設けられ、廃トナー収容部の外部から廃トナー収容部の内部へ廃トナーを受け入れる廃トナー受入部と、廃トナー収容部内において廃トナー受入部と第2内壁との間に配置された廃トナー検知部と、廃トナー搬送部の回転方向及び基本回転時間を制御する廃トナー搬送制御部と、を備える。廃トナー搬送制御部は、基本回転時間を、廃トナー受入部から、所定方向において廃トナー検知部と第2内壁の間に設定された終点まで廃トナーを搬送する時間以上に設定し、廃トナー搬送部を正方向及び逆方向に基本回転時間だけそれぞれ回転させる。
この廃トナー回収装置及び廃トナー回収装置を備えた画像形成装置では、廃トナー搬送部を正方向に回転させることにより、廃トナー受入部から廃トナー収容部内に受け入れられた廃トナーが終点まで搬送される。また、廃トナー搬送部を逆方向に回転させることにより、第1内壁まで搬送される。廃トナー収容部内の廃トナーが終点又は第1内壁まで確実に搬送されるので、終点及び第1内壁の近傍における空隙の発生を抑制することができる。従って、廃トナー回収部におけるスペース効率が向上するため、廃トナー回収装置内部のスペースを有効に活用することができる。
また、廃トナー搬送制御部は、廃トナー搬送部を正方向に基本回転時間だけ回転させた後に、さらに、感光体から廃トナー収容部まで廃トナーを搬送する追加回転時間だけ廃トナー搬送部を正方向に回転させると共に、廃トナー搬送部を逆方向に基本回転時間だけ回転させた後に、さらに、追加回転時間だけ廃トナー搬送部を逆方向に回転させてもよい。この場合、廃トナー搬送部が感光体から廃トナー収容部まで廃トナーを搬送する時間だけさらに回転されるので、搬送された廃トナーが終点又は第1内壁の近傍に押し込まれる。従って、廃トナー収容部に空隙を発生させることなく、廃トナー収容部内に廃トナーを収容することができる。
また、廃トナー検知部は、所定方向における第1内壁と第2内壁の略中央に配置されていてもよい。この場合、廃トナー受入部から終点である廃トナー検知部まで廃トナーが確実に搬送されるので、廃トナー検知部の近傍における空隙の発生が抑制される。従って、廃トナー回収装置のスペース効率をさらに向上させることができる。
また、廃トナー搬送部は、廃トナー受入部よりも下方に配置されていてもよい。この場合、堆積した廃トナーが廃トナー受入部に達する前に、廃トナー搬送部により均される。従って、廃トナー受入部における廃トナーの詰まりを抑制することができる。
また、廃トナー搬送部は、所定方向に延びた軸部と、軸部に固定された羽根部材とを有し、羽根部は、廃トナー検知部に近づくに従って外径が小さくされていてもよい。この場合、廃トナー検知部の近傍において廃トナーが廃トナー検知部側に搬送されにくくなり、廃トナーが廃トナー検知部の近傍に一時的に堆積されることになる。このため、廃トナー収容部内が満たされていない状態で廃トナー検知部に廃トナーが搬送されることを抑制することができる。従って、廃トナー収容部が満たされた状態を精度良く検知できるので、廃トナー収容部への廃トナーの回収効率をさらに高めることができる。
また、羽根部材は、第1内壁と廃トナー検知部との間に配置された第1の羽根部と、第2内壁と廃トナー検知部との間に配置された第2の羽根部とを有し、第1の羽根部と第2の羽根部とは、巻き方向が互いに逆方向であってもよい。この場合、一つの廃トナー搬送部の回転により、第1内壁と廃トナー検知部との間における領域と、第2内壁と廃トナー検知部との間における領域とに、互いに逆向きの搬送力を生じさせることができる。従って、廃トナー搬送部の構成を簡易にすることができる。
また、基本回転時間は、廃トナー受入部から廃トナー検知部までの距離と、羽根部のピッチと、羽根部の回転数とを利用して設定されてもよい。この場合、廃トナー受入部から廃トナー検知部まで廃トナーを搬送するために必要な時間を好適に設定することができる。
また、終点は、第2内壁に設定されていてもよい。この場合、廃トナー受入部から受け入れられた廃トナーの搬送距離が最も長くなる。そして、搬送時間は、最も長い搬送距離を搬送させる時間に設定されるので、廃トナー回収部内において廃トナーが第2内壁まで確実に搬送される。従って、第2内壁の近傍における空隙の発生が抑制されるので、廃トナー回収装置のスペース効率をさらに向上させることができる。
本発明の廃トナー回収装置及び画像形成装置によれば、廃トナー回収容器におけるスペース効率を向上させて、装置内部のスペースを有効に活用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る廃トナー回収装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図である。 図2は、図1の画像形成装置の現像ユニット、感光体ユニット、転写ユニット及び廃トナー回収装置を示す図である。 図3は、図2の廃トナー回収装置の内部を示す図である。 図2の廃トナー回収装置の背面を示す図である。 図3の廃トナー回収装置の内部を示す図である。 図6は、図3の廃トナー検知センサを示す断面斜視図である。 図7は、図2の廃トナー回収装置の内部を示す図である。 図8は、図1の画像形成装置の感光体ユニット及び廃トナー回収装置を示す図である。 図9は、図8の感光体ユニットの断面を示す図である。 図10は、廃トナー収容部における廃トナーの収容状態を示す図である。 図11は、本発明の他の実施形態に係る廃トナー回収装置を示す図である。 図12は、実施例を説明するための図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る廃トナー回収装置70(図2参照)は、画像形成装置1に搭載されている。本実施形態に係る画像形成装置1は、マゼンダ、イエロー、シアン、ブラックの各色を用いてカラー画像を形成する装置である。図1に示されるように、画像形成装置1は、用紙Pを搬送する記録媒体搬送ユニット10と、静電潜像を現像する現像ユニット20と、トナー像を用紙Pに二次転写する転写ユニット30と、周面に画像が形成される静電潜像担持体である感光体ドラム40と、トナー像を用紙Pに定着させる定着ユニット50と、を備えている。
記録媒体搬送ユニット10は、画像が形成される記録媒体としての用紙Pを収容すると共に、用紙Pを搬送経路R1上に搬送する。用紙Pは、カセットTに積層されて収容される。記録媒体搬送ユニット10は、用紙Pに転写されるトナー像が二次転写領域R2に到達するタイミングで、搬送経路R1を介して用紙Pを二次転写領域R2に到達させる。
現像ユニット20は、色ごとに4個設けられている。現像ユニット20は、トナーを感光体ドラム40に担持させる現像ローラ21を備えている。現像ユニット20は、トナーとキャリアとが混合撹拌されて十分に帯電された後、トナーとキャリアとの混合によって生成される現像剤を現像ローラ21に担持させる。そして、現像ローラ21の回転により現像剤が感光体ドラム40と対向する領域まで搬送されると、現像ローラ21に担持された現像剤のうちのトナーが感光体ドラム40の周面上に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像される。
現像ユニット20では、新たな現像剤を内部に補給しつつ、現像剤を撹拌、搬送する。現像ユニット20は、過剰となった現像剤の一部である劣化現像剤を外部に移送するトリクル現像方式を採用している。トリクル現像方式では、劣化した現像剤を排出し、排出した量分のフレッシュな現像剤を補給する。現像ユニット20内において、劣化現像剤は、劣化現像剤排出口及び劣化現像剤受入口77(図3及び図5参照)を落下して、廃トナー回収装置70内に収容される。
転写ユニット30は、現像ユニット20で形成されたトナー像を用紙Pに二次転写するための二次転写領域R2に搬送する。転写ユニット30は、転写ベルト31と、転写ベルト31を懸架する懸架ローラ31a,31b,31c及び31dと、感光体ドラム40と共に転写ベルト31を挟持する一次転写ローラ32と、懸架ローラ31dと共に転写ベルト31を挟持する二次転写ローラ33と、を備えている。
転写ベルト31は、懸架ローラ31a,31b,31c及び31dにより循環移動する無端状のベルトである。一次転写ローラ32は、転写ベルト31の内周側から感光体ドラム40を押圧するように設けられる。二次転写ローラ33は、転写ベルト31の外周側から懸架ローラ31dを押圧するように設けられる。
感光体ドラム40は、色ごとに4個設けられている。感光体ドラム40は、転写ベルト31の移動方向に沿って設けられている。感光体ドラム40の周上には、現像ユニット20と、帯電ローラ41と、露光ユニット42と、クリーニングユニット43と、が設けられている。
帯電ローラ41は、感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光ユニット42は、帯電ローラ41によって帯電した感光体ドラム40の表面を、用紙Pに形成する画像に応じて露光する。これにより、感光体ドラム40の表面のうち露光ユニット42により露光された部分の電位が変化し、静電潜像が形成される。4個の現像ユニット20は、それぞれの現像ユニット20に対向して設けられたトナータンク22から供給されたトナーによって感光体ドラム40に形成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する。トナータンク22内には、それぞれ、マゼンダ、イエロー、シアン及びブラックのトナーが充填されている。
クリーニングユニット43は、感光体ドラム40上に形成されたトナー像が転写ベルト31に一次転写された後に感光体ドラム40上に残存するトナーを回収する。また、クリーニングユニット43の近傍にはスクリュー45(図9参照)が設けられており、クリーニングユニット43によって得られた廃トナーがスクリュー45によって搬送される。スクリュー45によって搬送される廃トナーは、廃トナーノズル44内の搬送経路R3に沿って、廃トナーノズル44の端部に形成された廃トナー回収容器接続口45aを通じて廃トナー回収装置70内に収容される(図9参照)。
定着ユニット50は、転写ベルト31から用紙Pへ二次転写されたトナー像を用紙Pに付着させ、定着させる。定着ユニット50は、用紙Pを加熱する加熱ローラ51と、加熱ローラ51を押圧する加圧ローラ52と、を備えている。加熱ローラ51及び加圧ローラ52は円筒状に形成されており、加熱ローラ51は内部にハロゲンランプ等の熱源を備えている。加熱ローラ51と加圧ローラ52との間には接触領域である定着ニップ部が設けられ、定着ニップ部に用紙Pを通過させることにより、トナー像を用紙Pに溶融定着させる。
画像形成装置1には、定着ユニット50によりトナー像が定着された用紙Pを装置外部へ排出するための排出ローラ61及び62が設けられている。
次に、画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1の制御部は、受信した画像信号に基づいて、帯電ローラ41により感光体ドラム40の表面を所定の電位に均一に帯電させる。その後、露光ユニット42により感光体ドラム40の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する。
一方、現像ユニット20では静電潜像が現像されてトナー像が形成される。こうして形成されたトナー像は、感光体ドラム40と転写ベルト31とが対向する領域において、感光体ドラム40から転写ベルト31へ一次転写される。転写ベルト31には、4個の感光体ドラム40上に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成される。そして、積層トナー像は、懸架ローラ31dと二次転写ローラ33とが対向する二次転写領域R2において、記録媒体搬送ユニット10から搬送された用紙Pに二次転写される。
積層トナー像が二次転写された用紙Pは、定着ユニット50へ搬送される。用紙Pを加熱ローラ51と加圧ローラ52との間で熱及び圧力を加えながら通過させることにより、積層トナー像を用紙Pへ溶融定着させる。その後、用紙Pは、排出ローラ61及び62によって画像形成装置1の外部へ排出される。
廃トナー回収装置70は、図3に示されるように、内部に廃トナーを収容する廃トナー収容室(廃トナー収容部)71を備え、左右に延びるように形成された容器となっている。廃トナー回収装置70は、画像形成装置1に対して着脱自在となっており、回収した廃トナーが廃トナー収容室71内で一定量蓄積したときに交換できるようになっている。廃トナー回収装置70は、廃トナー収容室71と、廃トナーを廃トナー収容室71に受け入れる4個の廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yと、廃トナーを撹拌、且つ搬送するスクリュー(廃トナー搬送部)73と、スクリュー73を回転させるギヤ74と、スクリュー73の回転方向及び回転時間を制御するための廃トナー搬送制御部78(図7参照)と、劣化現像剤を収容する劣化現像剤収容室80と、廃トナー収容室71内に廃トナーが一定量蓄積したことを検知する廃トナー検知センサ(廃トナー検知部)90と、を備えている。
また、廃トナー収容室71には、外部に現像ユニット20が位置し下方に湾曲して形成される凸部75が色ごとに4個設けられている。そして、凸部75とそれに隣接する凸部75との間を延びるように水平方向に延在する壁部76が設けられている。また、各凸部75の左斜め上方に延びる壁面の奥側には、図5に示されるように、上下に貫通する劣化現像剤受入口77が形成されている。
図3及び図5に示されるように、劣化現像剤収容室80は、廃トナー収容室71の内部に、左右に並んで2個設けられている。劣化現像剤収容室80は、廃トナー収容室71の内壁に固定されている。劣化現像剤収容室80は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等の可撓性材料で構成されており、柔軟に変形可能となっている。なお、劣化現像剤収容室80全体が可撓性材料で構成されていなくてもよく、仕切壁81のみが可撓性材料で構成されていてもよい。
廃トナー検知センサ90は、廃トナー収容室71の方向A1に沿って略中央に配置されている。この廃トナー検知センサ90は、図6に示されるように、スクリュー73の近傍に位置する上下に開口した孔部91と、孔部91から下方に延在する筒部92と、筒部92の下部から広がるように形成された直方体状の廃トナー収容室93と、廃トナー収容室93内に発光素子94a及び受光素子94bを有するセンサ部94と、を備えている。発光素子94a及び受光素子94bは、廃トナー収容室93内で水平方向に延在する凸状に形成されており、互いに対向するように設けられている。そして、画像形成装置1の起動時には、発光素子94aは受光素子94bに光を照射している。
廃トナー収容室71内に一定量以上蓄積された廃トナーは、スクリュー73の回転によって廃トナー検知センサ90の孔部91に導かれ、筒部92内を落下して廃トナー収容室93に収容される。そして、廃トナー収容室93内の廃トナーが発光素子94a及び受光素子94bの高さにまで達し、廃トナーが発光素子94aと受光素子94bの間に位置して発光素子94aの受光素子94bに対する光が遮断されたときに、センサ部94は、廃トナー収容室71で廃トナーが一定量蓄積されていることを検知する。
廃トナー回収装置70について詳細に説明する。図3〜図10に示されるように、廃トナー収容室71は、感光体ドラム40から搬送された廃トナーを収容する。廃トナー収容室71は、略直方体の形状を有し、第1内壁71aと、第2内壁71bを含んでいる。第1内壁71aは、長手方向における一の壁面である。第2内壁71bは、長手方向における別の壁面であり、第1内壁71aに対面する。さらに、廃トナー収容室71は、第1内壁71aと第2内壁71bとを連結する第3内壁71cを含んでいる。なお、図3〜図10において、方向A1は、第1内壁71aから廃トナー検知センサ90に向かう方向である。また、方向A2は、第2内壁71bから廃トナー検知センサ90に向かう方向である。
廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yは、廃トナー収容室71の上端部近傍に、各色に対応して4個水平方向に並設されている。廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yは、感光体ユニット(クリーニングユニット43)からの廃トナーを受け入れる。廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yは、廃トナーノズル44に連通している(図2参照)。感光体ドラム40及びクリーニングユニット43から搬送された廃トナーは、廃トナーノズル44及び廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yを介して搬送され、廃トナー収容室71内に直接収容される。また、転写残トナー回収口72Eは、廃トナー収容室71の上端部近傍に廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yに並設されている。転写残トナー回収口72Eは、転写ユニット30からの廃トナーを受け入れる。
より詳細には、廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yは、廃トナー収容室71の第3内壁71cに設けられている。廃トナー受入口(廃トナー受入部)72Bは、ブラックのトナーを受け入れるためのものであり、第1内壁71aに近接して設けられている。廃トナー受入口72Cは、シアンのトナーを受け入れるためのものであり、廃トナー受入口72Bから所定方向A1に沿って離間して設けられている。廃トナー受入口72Mは、マゼンダのトナーを受け入れるためのものであり、廃トナー受入口72Cから所定方向A1に沿って離間して設けられている。廃トナー受入口72Yは、イエローのトナーを受け入れるためのものであり、廃トナー受入口72Mから所定方向A1に沿って離間して設けられている。
ここで、第1内壁71aの近傍に設けられた廃トナー受入口72Bの近傍には、その他の廃トナー受入口72C,72M,72Yの近傍よりも大きい収容容積を有するトナー収容部が形成されている。より詳細には、廃トナー受入口72Bの近傍は、第3内壁71cが奥側に突出するように形成されているので、廃トナー受入口72Bの近傍の奥行が広くなっている。
図7に示されるように、スクリュー73は、廃トナー受入口72B,72C,72M,72Y及び転写残トナー回収口72Eの下部に、水平方向に延在するように設けられている。すなわち、スクリュー73は、第1内壁71aから第2内壁71bへ向かう所定方向A1に沿って延在している。そして、スクリュー73は、所定方向A1に延びる軸L1を回転軸として廃トナー収容室71に対して回転可能に支持されている。また、スクリュー73は、廃トナー検知センサ90の孔部91にかかる高さに設けられている。このようなスクリュー73の配置によれば、軸L1を回転中心とした運動により廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yから受け入れられた廃トナーを、廃トナー検知センサ90の孔部91に搬送することができる。また、スクリュー73は、廃トナー収容室71内に一定量蓄積された廃トナーを撹拌する。スクリュー73は、廃トナー収容室71の外部であって回転軸L1上に設けられたギヤ74の回転によって回転する。ギヤ74には、ギヤ74に回転駆動力を付与するモータ等の駆動手段79が接続されている(図7参照)。駆動手段79には、駆動手段79の動作を制御するための廃トナー搬送制御部78が接続されている。
スクリュー73について詳細に説明する。スクリュー73は、回転軸(軸部)L1に沿って並設されたスパイラー(羽根部材)73a,73bと、シャフト73sとを有している。シャフト73sはスパイラー73a,73bの中心軸上に配置され、シャフト73sとスパイラー73a,73bとは互いに固定されている。シャフト73sの一端にはギヤ74が設けられており、ギヤ74の回転によりシャフト73sが回転されて、スパイラー73a,73bが回転される。
スパイラー(第1の羽根部)73aは、第1内壁71aから廃トナー検知センサ90までの間に配置されている。本実施形態のスパイラー73aの巻き方向は、一例として右巻きである。スパイラー73aは、第1内壁71aから廃トナー検知センサ90に向かうにつれて外径Dが小さくされている。このようなスパイラー73aによれば、廃トナー検知センサ90に向かうにつれて、スクリュー73の搬送力を小さくすることができる。
スパイラー(第2の羽根部)73bは、第2内壁71bから廃トナー検知センサ90までの間に配置されている。スパイラー73bの巻き方向は、スパイラー73aとは逆向きとされている。本実施形態のスパイラー73bは、一例として左巻きである。スパイラー73bは、第2内壁71bから廃トナー検知センサ90に向かうにつれて外径Dが小さくされている。このようなスパイラー73bによれば、廃トナー検知センサ90に向かうにつれて、スクリュー73の搬送力を小さくすることができる。
スパイラー73a,73bを有するスクリュー73によれば、スクリュー73を正方向に回転させた場合に、第1内壁71aと廃トナー検知センサ90との間に存在する廃トナーを廃トナー検知センサ90に向かう方向A1へ搬送すると共に、第2内壁71bと廃トナー検知センサ90との間に存在する廃トナーを廃トナー検知センサ90に向かう方向A2へ搬送することができる。
廃トナー搬送制御部78によるスクリュー73の回転制御について説明する。まず、スクリュー73の回転方向について説明する。スクリュー73の回転方向は、正方向及び逆方向の2つ方向を有している。正方向とは、廃トナーを第1内壁71a側から廃トナー検知センサ90に向かって搬送するための回転方向をいう。また、正方向とは、廃トナーを第2内壁71b側から廃トナー検知センサ90に向かって搬送するための回転方向をいう。そして、逆方向とは、廃トナーを廃トナー検知センサ90側から第1内壁71aに向かって搬送するための回転方向をいう。また、逆方向とは、廃トナーを廃トナー検知センサ90側から第2内壁71bに向かって搬送するための回転方向をいう。
廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73の回転方向及び基本回転時間を制御するものである。廃トナー搬送制御部78は、所定の制御信号をモータ等の駆動手段79に出力する。制御信号が入力された駆動手段79は、制御信号に基づいてギヤ74を正方向へ基本回転時間以上回転させる。また、駆動手段79は、制御信号に基づいてギヤ74を逆方向へ基本回転時間以上回転させる。
廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73を正方向に基本回転時間だけ回転させた後に、必要に応じて追加回転時間だけスクリュー73を正方向に回転させる。すなわち、廃トナー搬送制御部78は、基本回転時間に追加回転時間を加えた時間だけ、スクリュー73を正方向に回転させる。また、廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73を逆方向に基本回転時間だけ回転させた後に、必要に応じて追加回転時間だけスクリュー73を逆方向に回転させる。すなわち、廃トナー搬送制御部78は、基本回転時間に追加回転時間を加えた時間だけ、スクリュー73を逆方向に回転させる。
ここで基本回転時間とは、廃トナー受入口72Bから、終点EPまで廃トナーを搬送する時間以上に設定された時間である。図7に示すように、廃トナー受入口72Bは、4つの廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yのうち第1内壁71aに最も近接した受入口であり、終点EPまでの距離が最も長くなる受入口である。終点EPは、所定方向A1において廃トナー検知センサ90と第2内壁71bの間S1に設定された点である。本実施形態では、終点EPは廃トナー検知センサ90が設置された場所とされる。基本回転時間は、スクリュー73の回転数、スクリュー73のピッチB2、廃トナー受入口72Bから廃トナー検知センサ90の孔部91までの距離B1を利用して設定される。より詳細には、基本回転時間は、基本回転時間(秒)=(廃トナー受入口72Bから廃トナー検知センサ90の孔部91までの距離B1)/(スクリュー73のピッチB2)×(1/(スクリュー73の回転数(rpm)/60))とされている。一例として、基本回転時間は、10秒に設定される。
追加回転時間は、一例として感光体ドラム40から廃トナーノズル44を通じて廃トナー収容室71まで廃トナーを搬送する時間とされている。この時間は、廃トナーを搬送するための部材であるスクリュー45の回転数に依存する。スクリュー45の回転数は、画像形成装置1のプロセススピードに対応している。例えば、プロセススピードは、用紙Pの種類により適宜設定される。基本回転時間に対して、廃トナーが各ユニットから廃トナー回収装置7まで搬送される時間である追加回転時間を加えることにより、廃トナーを第1内壁71a及び第2内壁72b等の近傍における空隙に押し込むことができる。すなわち、追加回転時間は、第1内壁71a及び第2内壁72b等の近傍における空隙に廃トナーを押し込むための時間として割り当てることができるものである。この場合、追加回転時間は、感光体ドラム40の回収スクリューの回転数、回収スクリューのピッチ、軸方向の搬送距離に基づいて設定される。より詳細には、追加回転時間は、追加回転時間(秒)=(軸方向の搬送距離)/(回収スクリューのピッチ)×(1/(回収スクリューの回転数(rpm)/60))とされている。一例として、追加回転時間は、3秒に設定される。なお、追加回転時間は、廃トナー収容室71内における収容容積に基づいて設定してもよい。
廃トナー回収装置70の動作について説明する。廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yから廃トナーが廃トナー収容室71内に回収される。回収された廃トナーは、それぞれの廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yの下方を頂部とする山状に堆積する。また、スクリュー73は、廃トナー回収装置70が動作している間は正方向への回転と逆方向への回転を交互に行っている。従って、山状に堆積した廃トナーのそれぞれにおいて、頂部がスクリュー73に達すると、廃トナーの頂部がスクリューの73の回転に応じて廃トナー検知センサ90側、又は第1内壁71a側及び第2内壁71b側へ搬送されるので、廃トナーの頂部が均されはじめる。
廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73を正方向に基本回転時間だけ回転させる。スクリュー73の高さまで達した廃トナーは、スクリュー73の回転により廃トナー検知センサ90の方向へ搬送されるので、廃トナーのそれぞれの頂部が均される。従って、廃トナー受入口72B,72C,72M,72Yへの廃トナーの詰まりが抑制される。また、スクリュー73は基本回転時間だけ回転されるので、廃トナー検知センサ90から最も遠い位置にある廃トナー受入口72Bから回収された廃トナーが廃トナー検知センサ90の近傍まで搬送される。従って、廃トナー検知センサ90の近傍における空隙の発生が抑制される。
廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73を正方向に基本回転時間だけ回転させた後に、さらに追加回転時間だけスクリュー73を正方向に回転させる。そうすると、廃トナー検知センサ90の近傍に搬送された廃トナーが廃トナー検知センサ90の壁面に押し付けられるので、廃トナー検知センサ90の近傍における空隙の発生がさらに抑制される。従って、温度等の周囲環境の変化により廃トナーの流動性が変化した場合であっても、廃トナーを廃トナー検知センサ90まで確実に搬送すると共に、空隙の発生が抑制される。
次に、廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73を逆方向に基本回転時間だけ回転させ、さらに追加回転時間だけスクリュー73を逆方向に回転させる。そうすると、第1内壁71a及び第2内壁71bの近傍に搬送された廃トナーが第1内壁71a及び第2内壁71bに押し付けられる。従って、第1内壁71a及び第2内壁71bの近傍における空隙の発生がさらに抑制される。
以上のように、廃トナー回収装置70では、スクリュー73を正方向に回転させることにより、廃トナー受入口72Bから廃トナー収容室71内に受け入れられた廃トナーが廃トナー検知センサ90まで搬送される。また、スクリュー73を逆方向に回転させることにより、第1内壁71a及び第2内壁まで廃トナーが搬送される。廃トナー収容室71内の廃トナーが廃トナー検知センサ90、第1内壁71a及び第2内壁71bまで確実に搬送されるので、廃トナー検知センサ90、第1内壁71a及び第2内壁71bの近傍における空隙の発生を抑制することができる。さらに、廃トナーの搬送により、廃トナー受入部の下部において生じ得る廃トナーの頂部を均すことができる。従って、廃トナー収容室71におけるスペース効率が向上するため、廃トナー回収装置70内部のスペースを有効に活用することができる。
ところで、外径が同一であるスクリューを備える廃トナー回収装置によれば、廃トナー検知センサ90に向かう方向に搬送力が一定であるので、廃トナー収容室71内に空隙がある状態であっても廃トナー検知センサ90に廃トナーが搬送されて廃トナー収容室71が満たされたと判定される場合がある。
これに対して、本実施形態に係る廃トナー回収装置70によれば、スクリュー73が、第1内壁71aから廃トナー検知センサ90に向かう方向に搬送力が小さくなるように構成されているので、スクリュー73の外径に沿った形に廃トナーが堆積する。このような構成によれば、図10に示されるように、廃トナーは廃トナー検知センサ90の近傍を頂部とした山状になる。この山状に堆積する廃トナーは、外径が同一のスクリューによれば、廃トナー検知センサ90に搬送されるものである。本実施形態の廃トナー回収装置70では、廃トナー検知センサ90の近傍において廃トナーが廃トナー検知センサ90側に搬送されにくくなり、廃トナーが廃トナー検知センサ90の近傍に一時的に堆積されることになる。このため、廃トナー収容室71内が満たされていない状態で廃トナー検知センサ90に廃トナーが搬送されることを抑制することができる。従って、廃トナー収容室71が満たされた状態を精度良く検知できるので、廃トナー収容室71への廃トナーの回収効率をさらに高めることができる。
また、廃トナー回収装置70によれば、スクリュー73の回転制御により廃トナーの頂部を均すと共に、空隙の発生を抑制して、廃トナー収容室71におけるスペース効率を向上させることができる。従って、特別な構成物を付け加える必要がないので、廃トナー回収装置70によれば、当該装置の大型化を抑制することができる。また、廃トナー回収装置70によれば、部品数を増加させることがないので当該装置の製造コストの上昇を抑制することができる。さらに、廃トナー回収装置70によれば、部品数を増加させることがないので当該装置の装置構成を簡易にすることができる。
(第2実施形態)
図11に示されるように、第2実施形態は、終点EPが第2内壁71bの位置に設定されている点で第1実施形態と相違する。スクリュー73Bは、第1内壁71aから第2内壁71bの間において一定の外径Dを有するスパイラー73dを有している。そして、廃トナー搬送制御部78は、基本回転時間を廃トナーが廃トナー受入口72Bから第2内壁71bまで搬送するための時間に設定する。このような構成によれば、廃トナー受入口72Bから受け入れられた廃トナーの搬送距離が最も長くなる。そして、搬送時間は、最も長い搬送距離を搬送させる時間に設定されるので、廃トナー収容室71内において廃トナーが第2内壁71bまで確実に搬送される。従って、第2内壁71bの近傍における空隙の発生が抑制されるので、廃トナー回収装置70のスペース効率をさらに向上させることができる。また廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73Bを基本回転時間だけ回転させた後に、更に、追加回転時間だけ正方向に回転させてもよい。この制御によれば、第2内壁71b近傍における空隙の発生を更に抑制できる。
以上、本発明の廃トナー回収装置は、その趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。具体的には、例えば、上記第1実施形態では、廃トナー検知センサ90に近づくにつれてスクリュー73の搬送力を小さくするための構成として、廃トナー検知センサ90に近づくにつれてスパイラー73a,73bの外径を小さくする構成について説明した。しかし、廃トナー検知センサ90に近づくにつれて搬送力を小さくする構成は、これに限定されることはない。例えば、廃トナー検知センサ90に近づくにつれてスパイラー73a,73bのピッチを狭くしてもよい。また、スパイラー73a,73bの外径は一定とし、廃トナー検知センサ90に近づくにつれてシャフト73sの外径が太くなるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、廃トナー搬送制御部78が、スクリュー73を正方向へ回転させた後に逆方向へ回転させる制御を例に説明した。例えば、廃トナー搬送制御部78は、スクリュー73を正方向へ回転させた後に逆方向へ回転させる制御を繰り返し実施してもよい。このような制御によれば、廃トナーを均す効果を高めることができると共に、廃トナー検知センサ90、第1内壁71a及び第2内壁71bの近傍における空隙の発生を抑制することができる。
(比較例1)
比較例1について説明する。この比較例1では、廃トナー搬送制御部78によりスクリュー73を正方向に少なくとも13秒以上連続回転させた。図12の(a)部は、比較例1の結果を示している。図12の(a)部を確認すると、第1内壁71aの近傍にR形状の空隙G1が生じていた。この比較例1では、スクリュー73の回転方向が正方向のみであるため、廃トナー収容室71内の廃トナーは第1内壁71aから廃トナー検知センサ90の方向A1へのみ搬送される。従って、第1内壁71aの近傍に廃トナーが搬送されないので、第1内壁71aの近傍に空隙が生じたと考えられる。従って、スクリュー73を正方向へ回転させるのみでは、第1内壁71a近傍における空隙の発生を抑制できないことがわかった。なお、比較例1では、廃トナー収容室71の内部に収容された廃トナーの重さは325gであった。
(比較例2)
比較例2について説明する。この比較例2では、廃トナー搬送制御部78により、スクリュー73を、正方向に1.2秒間回転させた後に、逆方向に1.0秒間回転させた。図12の(b)部は、比較例2の結果を示している。図12の(b)部を確認すると、第1内壁71aの近傍にR形状の空隙G2が生じていた。この比較例2では、正方向への回転時間及び逆方向への回転時間が短いため、廃トナーを廃トナー検知センサ90及び第1内壁71aの近傍まで搬送できていないためであると考えられる。また、廃トナーを均す作用も十分でないことが考えられる。従って、スクリュー73を正方向及び逆方向へ短時間回転させた場合には、第1内壁71a近傍における空隙の発生を抑制できないことがわかった。なお、比較例2では、廃トナー収容室71の内部に収容された廃トナーの重さは380gであった。
(実施例1)
上記実施形態に係る廃トナー回収装置70の効果を確認した。この実施例1では、本実施形態に係る廃トナー回収装置70を、上記実施形態のスクリュー73の制御方法を用いて駆動させた。具体的には、廃トナー搬送制御部78により、スクリュー73を、正方向に13秒回転させた後に、逆方向に13秒回転させた。図12の(c)部は、実施例1の結果を示している。図12の(c)部を確認すると、第1内壁71aの近傍に注目すると、図12の(a)部及び(b)部に示された大きな空隙G1,G2は存在せず、第1内壁71aの近傍における空隙G3の大きさは空隙G1,G2と比較して小さくなっていることが確認された。また、実施例1では、廃トナー収容室71の内部に収容された廃トナーの重さは420gであった。従って、比較例1と比べて廃トナーの回収量が約30%増加した。また、比較例2と比べて廃トナーの回収量が約10%増加した。従って、上記実施形態に係るスクリュー73の制御によれば、廃トナーの頂部を均すと共に、廃トナー検知センサ90、第1内壁71a、及び第2内壁71bの近傍において空隙を縮小して、廃トナーの回収量を増大させ得ることがわかった。
1…画像形成装置、20…現像ユニット、40…感光体ドラム(感光体)、70…廃トナー回収装置、71…廃トナー収容室(廃トナー収容部)、71a…第1内壁、71b…第2内壁、71c…第3内壁、72B…廃トナー受入口(廃トナー受入部)、73…スクリュー(廃トナー搬送部)、78…廃トナー搬送制御部、80…劣化現像剤収容室、81…仕切壁、90…廃トナー検知センサ(廃トナー検知部)、91…孔部。

Claims (9)

  1. 感光体から移送された廃トナーを収容する廃トナー収容部と、
    前記廃トナー収容部の第1内壁から前記第1内壁に対面する第2内壁に向かう所定方向に延在し、前記所定方向を軸として回転可能に支持され、前記軸を回転中心とした運動により前記廃トナー収容部内の前記廃トナーを前記所定方向に沿った方向に搬送する廃トナー搬送部と、
    前記第1内壁と前記第2内壁を連結する第3内壁において前記第1内壁に近接して設けられ、前記廃トナー収容部の外部から前記廃トナー収容部の内部へ前記廃トナーを受け入れる廃トナー受入部と、
    前記廃トナー収容部内において前記廃トナー受入部と前記第2内壁との間に配置された廃トナー検知部と、
    前記廃トナー搬送部の回転方向及び基本回転時間を制御する廃トナー搬送制御部と、
    を備え、
    前記廃トナー搬送制御部は、前記基本回転時間を、前記廃トナー受入部から、前記所定方向において前記廃トナー検知部と前記第2内壁の間に設定された終点まで前記廃トナーを搬送する時間以上に設定し、前記廃トナー搬送部を正方向及び逆方向に前記基本回転時間だけそれぞれ回転させる、廃トナー回収装置。
  2. 前記廃トナー搬送制御部は、
    前記廃トナー搬送部を正方向に前記基本回転時間だけ回転させた後に、さらに、前記感光体から前記廃トナー収容部まで前記廃トナーを搬送する追加回転時間だけ前記廃トナー搬送部を正方向に回転させると共に、
    前記廃トナー搬送部を逆方向に前記基本回転時間だけ回転させた後に、さらに、前記追加回転時間だけ前記廃トナー搬送部を逆方向に回転させる、請求項1に記載の廃トナー回収装置。
  3. 前記廃トナー検知部は、前記所定方向における前記第1内壁と前記第2内壁の略中央に配置されている、請求項1又は2に記載の廃トナー回収装置。
  4. 前記廃トナー搬送部は、前記廃トナー受入部よりも下方に配置されている、請求項1〜3の何れか一項に記載の廃トナー回収装置。
  5. 前記廃トナー搬送部は、前記所定方向に延びた軸部と、前記軸部に固定された羽根部材とを有し、
    前記羽根部材は、前記廃トナー検知部に近づくに従って外径が小さくされている、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の廃トナー回収装置。
  6. 前記羽根部材は、前記第1内壁と前記廃トナー検知部との間に配置された第1の羽根部と、前記第2内壁と前記廃トナー検知部との間に配置された第2の羽根部とを有し、
    前記第1の羽根部と前記第2の羽根部とは、巻き方向が互いに逆方向である、請求項5に記載の廃トナー回収装置。
  7. 前記基本回転時間は、前記廃トナー受入部から前記廃トナー検知部までの距離と、前記羽根部のピッチと、前記羽根部の回転数とを利用して設定される、
    請求項5又は6に記載の廃トナー回収装置。
  8. 前記終点は、前記第2内壁に設定されている、請求項1又は2に記載の廃トナー回収装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の廃トナー回収装置を備える、画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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